JPH09256556A - 平板屋根材及びその平板屋根材を使用した平板葺き屋根構造 - Google Patents

平板屋根材及びその平板屋根材を使用した平板葺き屋根構造

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JPH09256556A
JPH09256556A JP6443496A JP6443496A JPH09256556A JP H09256556 A JPH09256556 A JP H09256556A JP 6443496 A JP6443496 A JP 6443496A JP 6443496 A JP6443496 A JP 6443496A JP H09256556 A JPH09256556 A JP H09256556A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数の減少化、施工工事の簡便化、防水
性の向上。 【解決手段】 平板屋根材2は、平板部20と、平板部
20の一側に形成されたメス嵌合はぜ部21及び係止係
合部22と、平板部20の他側に形成されたオス嵌合は
ぜ部23及び弾性係合部24とを備える。屋根下地構造
体1に固定された一の平板屋根材2(2A)のメス嵌合
はぜ部21に他の平板屋根材2(2B)のオス嵌合はぜ
部23を押し込み嵌合させ、他の平板屋根材2(2B)
を吊り子3により屋根下地構造体1に固定する。この結
果、平板屋根材2と吊り子3とからなるので、部品点数
が少なく、施工工事が簡便である。雨水がメス嵌合はぜ
部21及びオス嵌合はぜ部23の圧接箇所26で止めら
れ、かつ圧接箇所26から極僅かに漏れた雨水は毛細管
現象防止空間27を通って外部に排出されるので、防水
性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平板屋根材及びそ
の平板屋根材を使用した平板葺き屋根構造に係り、特に
部品点数が少なくまた施工工事が簡便でさらに防水性に
優れた平板屋根材及びその平板屋根材を使用した平板葺
き屋根構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の平板葺き屋根構造は、一般に、屋
根下地構造体にガター(樋)を等間隔に固定し、このガ
ターに受金具(吊り子止め具)を固定し、この受金具に
押金具(吊り子)を取り付けると共に、隣り合う受金具
と受金具とに平板屋根材の両側部を同じく隣り合う押金
具と押金具とにより固定し、隣り合う一の平板屋根材の
一側部と他の平板屋根材の一側部との間で前記押金具が
位置する凹部にキャップを嵌合固定してなるものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
の平板葺き屋根構造は、平板屋根材と、ガター(樋)
と、受金具と、押金具と、キャップとからなるので、部
品点数が多く、かつ施工工事が煩雑である等の課題があ
る。
【0004】本発明の目的とするところは、部品点数が
少なくまた施工工事が簡便でさらに防水性に優れた平板
屋根材及びその平板屋根材を使用した平板葺き屋根構造
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の平板屋根材は、
上記の問題を解決するために、平板部と、前記平板部の
一側部を下方に折り曲げかつ外側に斜上方折り返して形
成されたメス嵌合はぜ部と、前記メス嵌合はぜ部の先端
部を内側に折り曲げて形成された係止係合部と、前記平
板部の他側部を下方に折り曲げかつ内側に斜上方に折り
返して形成されたオス嵌合はぜ部と、前記オス嵌合はぜ
部の先端部に形成された弾性係合部と、を備えたことを
特徴とする。
【0006】また、本発明の平板葺き屋根構造は、上述
の平板屋根材と、この平板屋根材を屋根下地構造体に固
定する吊り子とを備え、前記吊り子により屋根下地構造
体に固定された一の平板屋根材のメス嵌合はぜ部に他の
平板屋根材のオス嵌合はぜ部を押し込み嵌合させことに
より、前記オス嵌合はぜ部側の弾性係合部が前記メス嵌
合はぜ部側の係止係合部に弾性係合してこの係止係合部
と弾性係合部とが圧接されると共に、前記メス嵌合はぜ
部の折り返し部と前記オス嵌合はぜ部の折り返し部とが
圧接され、前記係止係合部前記弾性係合部の圧接箇所と
前記折り返し部同士の圧接箇所と前記メス嵌合はぜ部と
前記オス嵌合はぜ部とに囲まれた内樋兼用の毛細管現象
防止空間が形成され、そして前記他の平板屋根材を前記
吊り子により前記屋根下地構造体に固定することを特徴
とする。
【0007】この結果、本発明の平板葺き屋根構造は、
平板屋根材と吊り子とを備えたものであるから、従来の
平板葺き屋根構造と比較して、部品点数が少なく、施工
工事が簡便である。
【0008】また、本発明の平板屋根材及びその平板屋
根材を使用した平板葺き屋根構造は、一の平板屋根材の
メス嵌合はぜ部の折り返し部と他の平板屋根材のオス嵌
合はぜ部の折り返し部とが圧接されているので、一の平
板屋根材のメス嵌合はぜ部の下方折り曲げ部と他の平板
屋根材のオス嵌合はぜ部の下方折り曲げ部との間の隙間
に入った雨水が上述の折り返し部の圧接箇所で止めら
れ、この雨水がこの圧接箇所からさらに嵌合はぜ部内部
に侵入するのを防ぐことができる。しかも、この折り返
し部の圧接箇所から嵌合はぜ部内部には内樋兼用の毛細
管現象防止空間が形成されているので、上述の折り返し
部の圧接箇所から極僅かに漏れた雨水は上述の内樋兼用
の毛細管現象防止空間内においてこの空間の毛細管現象
防止作用によりこの空間からさらに嵌合はぜ部内部に侵
入することができない。それから、上述の内樋兼用の毛
細管現象防止空間内の雨水はこの空間の内樋作用により
この空間を通って外部に排出される。さらに、一の平板
屋根材のメス嵌合はぜ部側の係止係合部と他の平板屋根
材のオス嵌合はぜ部側の弾性係合部とが弾性係合して圧
接されているので、毛細管現象防止空間内の雨水がこの
係止係合部と弾性係合部との圧接箇所からさらに嵌合は
ぜ部内部に侵入するのを確実に防止できる。このよう
に、防水性に優れている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の平板屋根材及びそ
の平板屋根材を使用した平板葺き屋根構造の一実施の形
態を添付図面を参照して説明する。なお、図7乃至図1
3中において、図面の読解上ハッチングを省略してあ
る。
【0010】図において、1は屋根下地構造体である。
この屋根下地構造体1は、間隔を開けて配置された例え
ばC型鋼等からなる母屋10上に野地板(例えば、合
板、木毛板、硬質木毛板、木毛セメント板、硬質木片セ
メント板等)11を固定し、この野地板11上全面に例
えばアスファルトルーフィング等の下葺材12を敷設し
てなる。なお、図中、13は断熱材等のバックアップ材
(例えば、硬質ウレタン、グラスボード等)、14は前
記バックアップ材13上に敷設した例えばアスファルト
フェルトである。このバックアップ材13及び14は、
後述する平板屋根材2のメス嵌合はぜ部21側の下方折
り曲げ部28からオス嵌合はぜ部23の弾性係合部24
間での幅W3よりも若干小さい幅に切断されている。
【0011】図において、2は平板屋根材である。この
平板屋根材2は、例えば薄鋼板の表裏両面に塗料やふっ
素等を塗付してなるもので、幅が前記バックアップ材1
3の幅よりも後述するオス嵌合はぜ部23の幅W2分長
い平板部20と、前記平板部20の一側部(右側部)を
下方に垂直に折り曲げかつ外側に斜上方折り返しさらに
上方に垂直に折り曲げて形成されたメス嵌合はぜ部21
と、前記メス嵌合はぜ部21の先端部を内側に斜上方に
折り曲げかつ外側にほぼ水平に折り返して形成された係
止係合部22と、前記平板部20の他側部(左側部)を
下方に垂直に折り曲げかつ内側に斜上方に折り返して形
成されたオス嵌合はぜ部23と、前記オス嵌合はぜ部2
3の先端部を外側に斜下方に折り返して形成された弾性
係合部24と、を備える。
【0012】そして、上述の平板屋根材2において、メ
ス嵌合はぜ部21の内法の幅W1がオス嵌合はぜ部23
の外法の幅W2よりも若干小であり、またメス嵌合はぜ
部21の内法の高さT1とオス嵌合はぜ部23の外法の
高さT2とほぼ等しい。この結果、一の平板屋根材2
(2A)のメス嵌合はぜ部21に他の平板屋根材2(2
B)のオス嵌合はぜ部23を押し込み嵌合させた際に、
図3に示すように、前記オス嵌合はぜ部23側の弾性係
合部24が前記メス嵌合はぜ部21側の係止係合部22
に弾性係合してこの係止係合部22と弾性係合部24と
が圧接されると共に、前記メス嵌合はぜ部21の折り返
し部と前記オス嵌合はぜ部23の折り返し部とが圧接さ
れ、前記係止係合部22前記弾性係合部24の圧接箇所
25と前記折り返し部同士の圧接箇所26と前記メス嵌
合はぜ部21と前記オス嵌合はぜ部23とに囲まれた内
樋兼用の毛細管現象防止空間27が形成されることとな
る。
【0013】この平板屋根材2において、図4中の上下
方向に延びた長尺ものをなし、軒先部分200を下方に
垂直に折り曲げる。また、メス嵌合はぜ部21側の軒先
部分200を若干残す。
【0014】図において、3は吊り子(取付金具)であ
る。この吊り子3は、例えば薄鋼板からなり、前記屋根
下地構造体1に固定する水平板状の固定部30と、その
固定部30の一側部(左側部)を上方に垂直に折り曲げ
かつその先端部を外側にほぼ水平に折り曲げさらにその
先端を下方にほぼ垂直に折り曲げて形成された係止部3
1と、を備える。前記固定部30にはタッピングねじ3
2挿通用の円形透孔33が設けられている。前記水平板
の固定部30から垂直板にかけて2条の補強リブ34が
設けられている。
【0015】次に、上述の平板屋根材2及び吊り子3か
らなるこの実施の形態における本発明の平板葺き屋根構
造の葺き上げ施工作業を図7乃至図12を参照して説明
する。まず、前工程で吊り子3により一の平板屋根材2
(2A)が屋根下地構造体1に固定されている。この屋
根下地構造体1上のうち、他の平板屋根材2(2B)が
位置する箇所にバックアップ材13及びアスファルトフ
ェルト14をセットする(図7を参照)。
【0016】次に、他の平板屋根材2(2B)のオス嵌
合はぜ部23を上述の一の平板屋根材2(2A)のメス
嵌合はぜ部21に押し込み嵌合させる(図8を参照)。
すると、この他の平板屋根材2(2B)のオス嵌合はぜ
部23が押し込み嵌合に伴って矢印方向に撓む(図9を
参照)。この押し込み嵌合が完了したところで、撓んで
いたオス嵌合はぜ部23が矢印に示すように弾性復帰し
て、このオス嵌合はぜ部23の弾性係合部24がメス嵌
合はぜ部21の係止係合部22に弾性係合する(図10
を参照)。
【0017】このとき、図3に示すように、オス嵌合は
ぜ部23側の弾性係合部24がメス嵌合はぜ部21側の
係止係合部22に弾性係合して、この係止係合部22と
弾性係合部24とが圧接されると共に、メス嵌合はぜ部
21の折り返し部とオス嵌合はぜ部23の折り返し部と
が圧接され、前記係止係合部22前記弾性係合部24の
圧接箇所25と前記折り返し部同士の圧接箇所26と前
記メス嵌合はぜ部21と前記オス嵌合はぜ部23とに囲
まれた内樋兼用の毛細管現象防止空間27が形成され
る。
【0018】そして、上述のようにして他の平板屋根材
2(2B)のオス嵌合はぜ部23が一の平板屋根材2
(2A)のメス嵌合はぜ部21に押し込み嵌合され、か
つ他の平板屋根材2(2B)の平板部20がバックアッ
プ材13及びアスファルトフェルト14に外嵌される。
この他の平板屋根材2(2B)のメス嵌合はぜ部21の
係止係合部22に吊り子3の係止部31を係止させ(図
11を参照)、かつこの吊り子3の固定部30を屋根下
地構造体1にタッピングねじ32により固定する(図1
2を参照)。すると、この吊り子3により他の平板屋根
材2(2B)が屋根下地構造体1に固定されて、一工程
の施工作業が完了する。以下、上述の一工程の施工作業
を繰り返すことにより、例えばアーチ状屋根、又は反り
屋根、さらにその他の屋根等を葺き上げることができ
る。
【0019】この実施の形態における本発明の平板葺き
屋根構造は、平板屋根材2(2A)(2B)と吊り子3
とを備えたものであるから、従来の平板葺き屋根構造と
比較して、部品点数が少なく、施工工事が簡便である。
【0020】また、この実施の形態における本発明の平
板屋根材及びその平板屋根材を使用した平板葺き屋根構
造は、一の平板屋根材2(2A)のメス嵌合はぜ部21
の折り返し部と他の平板屋根材2(2B)のオス嵌合は
ぜ部23の折り返し部とが圧接されているので、図3に
示すように、一の平板屋根材2(2A)のメス嵌合はぜ
部21の下方折り曲げ部28と他の平板屋根材2(2
B)のオス嵌合はぜ部23の下方折り曲げ部29との間
の隙間Sに入った雨水が上述の折り返し部の圧接箇所2
6で止められ、この雨水がこの圧接箇所26からさらに
嵌合はぜ部内部に侵入するのを防ぐことができる。しか
も、この折り返し部の圧接箇所26から嵌合はぜ部内部
には内樋兼用の毛細管現象防止空間27が形成されてい
るので、上述の折り返し部の圧接箇所26から極僅かに
漏れた雨水は上述の内樋兼用の毛細管現象防止空間27
内においてこの空間27の毛細管現象防止作用によりこ
の空間27からさらに嵌合はぜ部内部に侵入することが
できない。それから、上述の内樋兼用の毛細管現象防止
空間27内の雨水はこの空間27の内樋作用によりこの
空間27を通って外部に排出される。さらに、一の平板
屋根材2(2A)のメス嵌合はぜ部21側の係止係合部
22と他の平板屋根材2(2B)のオス嵌合はぜ部23
側の弾性係合部24とが弾性係合して圧接されているの
で、毛細管現象防止空間27内の雨水がこの係止係合部
22と弾性係合部24との圧接箇所25からさらに嵌合
はぜ部内部に侵入するのを確実に防止できる。このよう
に、防水性に優れている。
【0021】図13は図1におけるXIII−XIII
線断面図であって、本発明の平板葺き屋根構造の軒先部
分の一部断面図である。図において、4は上述の屋根下
地構造体1の軒先及び平板屋根材2の軒先に固定された
唐草である。この唐草4は、第1部材と第2部材とから
なる。この第1部材は、屋根下地構造体1とバックアッ
プ材13との間に挟み込まれて固定された第1水平板部
40(この第1水平板部40の一端部はU字状に折り返
されている)と、この第1水平板部40の他端部から設
けた凹形状の内樋部41と、この内樋部41から垂直に
延設すると共にかつ水平に折り曲げてなる掴み部42と
からなる。一方、前記第2部材は、前記第1部材の掴み
部42を掴んだU字状の掴み部43と、この掴み部43
から垂直に折り曲げてなる第1垂直板部44と、前記掴
み部43から水平に延設した第2水平板部と、この第2
水平板部のうち平板屋根材2の嵌合状態のメス嵌合はぜ
部21及びオス嵌合はぜ部23に対応する部分を垂直に
折り曲げてなる第2垂直板(この唐草4を平板屋根材2
の軒先に取り付ける際に、この唐草4の第2水平板部と
平板屋根材2の嵌合状態のメス嵌合はぜ部21及びオス
嵌合はぜ部23とが相互に支障とならないようになすた
めのもの)45とからなる。
【0022】この唐草4の内樋部41は、上述の平板屋
根材2の内樋兼用の毛細管現象防止空間27から極僅か
に漏れて流れてくる雨水R1を一旦受け止めるものであ
って、底部にはこの内樋部41で受けた雨水R1を前記
屋根下地構造体1の軒先に固定された外部雨樋47に排
出させる水抜き穴46が設けられている。この唐草4の
内樋部41の底部は上述の毛細管現象防止空間27の底
部よりも下方に位置する。この結果、屋根勾配が小さい
場合、平板屋根材2の毛細管現象防止空間27から内樋
部41に流れてきた雨水R1が毛細管現象防止空間27
に逆流するのを防ぐことが出来る。また、この唐草4の
水抜き穴46は上述の毛細管現象防止空間27に対応す
る箇所に設けられている。この結果、毛細管現象防止空
間27から流れてきた雨水R1を外部雨樋47に確実に
流すことが出来る。なお、この水抜き穴46の形状は長
方形、長円形、円形等任意である。
【0023】なお、上述の唐草4の掴み部42、43に
は平板屋根材2の軒先部分200がU字形状に掴み込ん
でいる。また、上述の外部雨樋47は屋根(平板屋根材
2上)から流れてくる雨水R2及び上述の唐草4の水抜
き穴46からの雨水R1を受けて所定の場所に流すもの
である。さらに、この平板葺き屋根構造において、妻切
り側や棟側等は従来のけらば包み、破風包み、雨押え、
むね包み等で包み処理する。
【0024】図14は本発明の平板屋根材の係止係合部
の変形例を示した一部断面図である。この変形例の係止
係合部220は、メス嵌合はぜ部21の先端部を内側に
水平に折り曲げかつ外側にU字状に折り返して形成され
る。上述の係止係合部22と同様の作用効果を達成する
ことが出来る。
【0025】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明の平板
屋根材及びその平板屋根材を使用した平板葺き屋根構造
は、部品点数が少なくまた施工工事が簡便でさらに防水
性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平板葺き屋根構造の一実施の形態を示
した施工状態の一部破断斜視図である。
【図2】同じく同じく施工状態の一部破断平面図であ
る。
【図3】図1におけるIII−III線断面図である。
【図4】本発明の平板屋根材の一実施の形態を示した斜
視図である。
【図5】図4におけるV−V線断面図である。
【図6】吊り子の斜視図である。
【図7】一の平板屋根材を屋根下地構造体に吊り子によ
り固定して施工作業の一工程が完了した後に屋根下地構
造体にバックアップ材及びアスファルトフェルトをセッ
トした状態を示した説明図である。
【図8】一の平板屋根材のメス嵌合はぜ部に他の平板屋
根材のオス嵌合はぜ部を押し込み嵌合する状態を示した
説明図である。
【図9】押し込み嵌合の際に、一の平板屋根材のメス嵌
合はぜ部に対して他の平板屋根材のオス嵌合はぜ部が撓
んでいる状態を示した説明図である。
【図10】押し込み嵌合が完了して他の平板屋根材の弾
性係合部が一の平板屋根材の係止係合部に弾性係合した
状態を示した説明図である。
【図11】他の平板屋根材のメス嵌合はぜ部の係止係合
部に吊り子の係止部を係止させる状態を示した説明図で
ある。
【図12】他の平板屋根材を屋根下地構造体に吊り子に
より固定した状態を示した説明図である。
【図13】図1におけるXIII−XIII線断面図で
ある。
【図14】本発明の平板屋根材の係止係合部の変形例を
示した一部断面図である。
【符号の説明】
1…屋根下地構造体、10…C型鋼、11…野地板、1
2…アスファルトルーフィング、13…バックアップ
材、14…アスファルトフェルト、2、2A、2B…平
板屋根材、20…平板部、21…メス嵌合はぜ部、2
2、220…係止嵌合部、23…オス嵌合はぜ部、24
…弾性係合部、25、26…当接箇所、27…毛細管現
象防止空間、28、29…下方折り曲げ部、200…軒
先部分、3…吊り子、30…固定部、31…係止部、3
2…タッピングねじ、33…円形透孔K、34…補強リ
ブ、4…唐草、41…内樋部、46…水抜き穴、47…
外部雨樋。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板部と、 前記平板部の一側部を下方に折り曲げかつ外側に斜上方
    折り返して形成されたメス嵌合はぜ部と、 前記メス嵌合はぜ部の先端部を内側に折り曲げて形成さ
    れた係止係合部と、 前記平板部の他側部を下方に折り曲げかつ内側に斜上方
    に折り返して形成されたオス嵌合はぜ部と、 前記オス嵌合はぜ部の先端部に形成された弾性係合部
    と、 を備えた平板屋根材であって、 一の平板屋根材のメス嵌合はぜ部に他の平板屋根材のオ
    ス嵌合はぜ部を押し込み嵌合させた際に、前記オス嵌合
    はぜ部側の弾性係合部が前記メス嵌合はぜ部側の係止係
    合部に弾性係合してこの係止係合部と弾性係合部とが圧
    接されると共に、前記メス嵌合はぜ部の折り返し部と前
    記オス嵌合はぜ部の折り返し部とが圧接され、前記係止
    係合部前記弾性係合部の圧接箇所と前記折り返し部同士
    の圧接箇所と前記メス嵌合はぜ部と前記オス嵌合はぜ部
    とに囲まれた内樋兼用の毛細管現象防止空間が形成され
    ることを特徴とする平板屋根材。
  2. 【請求項2】 平板屋根材と吊り子とから構成された平
    板葺き屋根構造であって、 前記平板屋根材は、平板部と、前記平板部の一側部を下
    方に折り曲げかつ外側に斜上方折り返して形成されたメ
    ス嵌合はぜ部と、前記メス嵌合はぜ部の先端部を内側に
    折り曲げて形成された係止係合部と、前記平板部の他側
    部を下方に折り曲げかつ内側に斜上方に折り返して形成
    されたオス嵌合はぜ部と、前記オス嵌合はぜ部の先端部
    に形成された弾性係合部と、を備え、前記吊り子により
    屋根下地構造体に固定された一の平板屋根材のメス嵌合
    はぜ部に、他の平板屋根材のオス嵌合はぜ部を押し込み
    嵌合させることにより、前記オス嵌合はぜ部側の弾性係
    合部が前記メス嵌合はぜ部側の係止係合部に弾性係合し
    てこの係止係合部と弾性係合部とが圧接されると共に、
    前記メス嵌合はぜ部の折り返し部と前記オス嵌合はぜ部
    の折り返し部とが圧接され、前記係止係合部前記弾性係
    合部の圧接箇所と前記折り返し部同士の圧接箇所と前記
    メス嵌合はぜ部と前記オス嵌合はぜ部とに囲まれた内樋
    兼用の毛細管現象防止空間が形成され、そして前記他の
    平板屋根材が前記吊り子により前記屋根下地構造体に固
    定され、 前記吊り子は、固定部と、前記固定部の一側部を上方に
    折り曲げかつその先端部を外側に折り曲げて形成された
    係止部と、を備え、前記係止部を前記平板屋根材の係止
    係合部に係止させ、かつ前記固定部を前記屋根下地構造
    体に固定することにより、前記平板屋根材が前記屋根下
    地構造体に固定されることを特徴とする平板葺き屋根構
    造。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の平板葺き屋根構造にお
    いて、前記平板屋根材及び前記吊り子及び前記屋根下地
    構造体により囲まれた空間内にはバックアップ材が敷き
    込まれていることを特徴とする請求項2に記載の平板葺
    き屋根構造。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の平板葺き屋根構
    造において、前記屋根下地構造体の軒先及び前記平板屋
    根材の軒先には唐草が固定されており、この唐草には前
    記内樋兼用の毛細管現象防止空間から極僅かに漏れて流
    れてくる雨水を一旦受ける内樋部と、この内樋部で受け
    た雨水を前記屋根下地構造体の軒先に固定された外部雨
    樋に排出させる水抜き穴とが設けられていることを特徴
    とする請求項2又は3に記載の平板葺き屋根構造。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の唐草の内樋部の底部
    は、前記毛細管現象防止空間の底部よりも下方に位置す
    ることを特徴とする請求項4に記載の平板葺き屋根構
    造。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の唐草の水抜き穴は、前
    記内樋部の底部であって、前記毛細管現象防止空間に対
    応する箇所に設けられていることを特徴とする請求項4
    に記載の平板葺き屋根構造。
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