JP3039577B2 - 多層薄肉容器用プリフォーム及びその製造方法並びにそのプリフォームを用いた多層薄肉容器の製造方法 - Google Patents

多層薄肉容器用プリフォーム及びその製造方法並びにそのプリフォームを用いた多層薄肉容器の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の樹脂層を有する
薄肉容器を作成する際にその原料素材として用いられる
プリフォーム及びそのプリフォームの製造方法並びにそ
のプリフォームを用いた多層薄肉容器の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】食料品等を包装するための容器には、機
械強度性、ガスバリヤ性、防湿性、耐熱性、そして保香
性等といった各種の特定機能のうちのいくつか又は全て
が要求される。これらの各性質は、それぞれ特定の樹脂
層によって達成されることが知られている。得ようとし
ている性質が複数ある場合には、それらの性質を達成す
る個々の樹脂材料を積層させて1つの容器が形成され
る。
【0003】このような多層構造の薄肉容器を製造する
ための方法として、まず最初にプリフォームと呼ばれる
素材を用意しておき、そのプリフォームに真空成形、圧
空成形等の成形加工を施して引き延ばし、これにより所
望の形状の容器を製造するというものが既に提案されて
いる。例えば、特公昭57−1415号公報に開示され
た容器製造方法、あるいは特開昭60−178020
号、同60−244518号、同63−130330
号、同63−296921号等に開示された、いわゆる
インジェクションブロー法等がある。
【0004】特公昭57−1415号公報に開示された
方法は、四角形状の多層シート素材を加熱し、さらにプ
レス成形して円盤状のプリフォーム製造し、さらにその
円盤状プリフォームを真空成形等により成形して製品容
器を製造するというものであり、従来のシート成形で発
生していたスクラップ(バリ)を減少させた方法であ
る。しかしながらこの方法においては、多層シート素材
をプレス成形してプリフォームを作成するときにシート
素材を高温に加熱してその粘度を下げる必要がある。こ
のようにすると、多層シート素材の層構成が崩れ易い。
すなわち、部分的に層が薄くなったり、あるいは分断し
易い。層構成が崩れた多層シート素材から形成された製
品容器については、ガスバリヤ性等の目標とする特定機
能が得られない。
【0005】また、プリフォームを成形するための金型
に接する樹脂として、流動性の良い樹脂を用いないと良
好なプリフォームが得られない。すなわち、多層シート
素材として用いることのできる樹脂が狭い範囲に限定さ
れる。
【0006】特開昭60−178020号公報等に開示
されたインジェクションブロー法は、円盤状のプリフォ
ームを射出成形によって成形し、そのプリフォームにプ
ラグアシスト成形等といった成形加工を施すことにより
製品容器を製造するものである。このインジェクション
ブロー法においては、プリフォームを成形する工程でイ
ンジェクション成形法、すなわち射出成形法を用いてい
るので、プリフォームを多層構造にすることがきわめて
困難であり、通常は、単層のプリフォームが作られるだ
けである。従って、ガスバリヤ性等といった特定機能を
持った容器を製造することができないという問題があっ
た。
【0007】インジェクション成形を利用してプリフォ
ームを成形する場合、例えば特開平3−176126号
公報に示されるように、複数の射出装置および多層成形
射出ノズルを用いて成形すれば、多層構造のプリフォー
ムを製造することができる。この場合、層構成は対称形
となり、例えばガスバリヤ性樹脂を中間層として有する
カップ状容器やボトル等の実用化へ向けての研究が進め
られている。しかしながらこの技術による場合、各樹脂
層の層厚を均一にすることがきわめて困難であるばかり
でなく、流動した樹脂が最後に到達するキャビテイ端付
近では、多層構造そのものが成り立たなくなることが多
い。従って、プリフォーム全体にわたって均一な多層構
造を与えることは不可能である。さらに、本発明のよう
に多数の樹脂を非対称形の層構成に積層する必要がある
場合には、この方法は適用できない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来の問題点に鑑みて成されたものであって、多層構造を
有しており、しかも各層厚に乱れのない多層薄肉容器を
製造できるようにすることを目的とする。
【0009】また、本発明の他の目的は、3層以上の層
構造のプリフォームを安価に製造できるようにするこ
と、特に、ガスバリヤ性、保香性等といった異なる機能
を有する多層・多機能容器を安価に製造できるようにす
ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明に係るプリフォームは、特定機能を持った樹脂
層を含む2枚のシート素材の間に、射出成形により形成
された射出樹脂層を有することを特徴としている。
【0011】また、本発明に係るプリフォームの製造方
法は、特定機能を持った樹脂層を含む2枚のシート素材
を間隔を設けて金型内に配置し、それらのシート素材の
間に樹脂を射出して、両シート素材間に射出樹脂層を形
成することを特徴としている。
【0012】また、本発明に係る多層薄肉容器の製造方
法は、上記のプリフォームに成形加工を施して多層薄肉
容器を製造することを特徴としている。
【0013】上記の構成において、特定機能を持った樹
脂層とは、ガスバリヤ性、防湿性、耐熱性、保香性(非
吸着性)等の各機能を持った樹脂層のことをいう。接着
性の悪い樹脂同志を積層する際にそれら各層の間に設け
られて接着剤として働く接着剤層も特定機能を持った樹
脂層として考えられる。これらの各機能を達成するため
の樹脂層としては、それぞれ次のような樹脂層を選択し
採用できる。
【0014】ガスバリヤ性:エチレン−酢酸ビニル共重
合体ケン化物(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PV
DC)、ポリビニルアルコール(PVA) 防湿性:ポリアミド(ナイロン)、ポリプロピレン(P
P)、乾燥剤練り込みポリオレフィン 耐熱性:ポリエステル(PET)、ポリカーボネート
(PC)、PP 保香性:PET、EVOH、ポリアクリロニトリル(P
AN) 接着剤層:アイオノマー、エチレン−酢酸ビニル共重合
体(EVA) 断熱性:発泡ポリオレフィン、発泡ポリスチレン 意匠性:印刷フィルム
【0015】2枚の各シート素材は、それぞれ、上記各
種の特定機能を得るために単層構造又は多層構造に形成
される。例えば、2層構造として、 PET/EVOH、 PET/PVDC等 3層構造として、 PET/EVOH/PP、 PP/PVDC/PP等 が考えられる。また、シート素材の各層間には、必要に
応じて接着剤又は接着性樹脂が存在する。
【0016】2枚の各シート素材を製造する方法は特別
の方法に限定されず、任意の方法を用いることができ
る。例えば、目標とする層構成を有する一枚の大きなシ
ートを任意のシート成形方法、例えば接着剤積層法、共
押し出し法等によって作成し、打ち抜き加工によってそ
の一枚のシートから多数のシート素材を製造できる。
【0017】射出成形により2枚のシート素材間に形成
される樹脂層は、容器に希望の形状を付与可能な機械的
強度を持った熱可塑性樹脂、例えばポリプロピレン(P
P)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PV
C)、ポリカーボネート(PC)等が用いられる。
【0018】また、多層薄肉容器を製造するにあたって
の成形加工としては、真空成形、圧空成形、プラグアシ
スト成形等が考えられる。真空成形とは、キャビテイ内
を真空引きしてシート材を金型に密着するように変形さ
せて成形する成形方法である。圧空成形とは、シート材
を空気によって押圧して金型に密着させて該シート材を
成形する成形方法である。プラグアシスト成形とは、上
記真空成形あるいは圧空成形において、シート材をプラ
グによって補助的に押圧して該シート材を成形する成形
方法である。
【0019】
【作用】予め間隔をおいて対向して配置されている2枚
のシート素材の間に、射出成形により樹脂層を形成す
る。これにより、3層以上の層状構造のプリフォームが
製造される。ラミネート工程を経ることなく層状構造が
得られるので安価である。そのプリフォームが成形加工
により所望形状に引き伸ばされて薄肉の容器が製造され
る。射出成形を利用したにもかかわらず層状構造のプリ
フォーム及び容器が得られる。用いられる2枚のシート
素材が互いに異なる機能、例えば一方がガスバリヤ性を
有し、他方が保香性を有するものとすれば、多層・多機
能の薄肉容器が容易に製造される。
【0020】プレス成形によってプリフォームを形成す
るのではないので、プリフォームの層構造が崩れること
はない。また、予め形成されたシート素材と射出成形の
組合せによりプリフォームが形成されるので、シート素
材に多少の肉厚のバラツキが有っても、射出成形により
そのバラツキが吸収され、プリフォーム全体としての厚
さはきわめて精度よく均一になる。
【0021】
【実施例】図1は、本発明に係る多層薄肉容器用プリフ
ォームの一実施例を示している。このプリフォームは、
第1シート素材1及び第2シート素材2の2枚の円盤状
シート素材の間に、射出成形によって射出樹脂層3を形
成することによって作られている。このプリフォームの
層構成は、例えば次のように設定される。
【0022】(例1) 第1シート素材1:PET20μm/AD(接着性樹脂) 射出樹脂層3 :PP1.5mm 第2シート素材2:AD/PVDC25μm/PP40μm
【0023】(例2) 第1シート素材1:PET15μm/PET20μm/AD 射出樹脂層3 :PP1.2mm 第2シート素材2:AD/EVOH20μm/PP50μm
【0024】(例3) 第1シート素材1:PP30μm/EVOH15μm/AD 射出樹脂層3 :PP1.0mm 第2シート素材2:発砲PS0.5mm
【0025】上記のプリフォームは、真空成形等の成形
加工を受けて、例えば図2に示すような形状の多層薄肉
容器へと成形される。射出樹脂層3は、主に、容器に機
械的強度を付与している。また、第1シート素材1及び
第2シート素材2に含まれる樹脂が有している特定機能
に応じて、出来上がった容器に特定の機能が付与され
る。例えば、上記例1のプリフォームは、第1シート素
材中にPET、第2シート素材中にPVDCが含まれて
いるので、出来上がった容器に保香性、ガスバリヤ性が
付与されている。
【0026】以上のように、予め2枚のシート素材を用
意しておいて、それらの間に射出樹脂層を形成するよう
にしたので、射出樹脂層の表裏いずれかの面あるいは表
裏両面に、射出成形では成形不可能な厚さ、すなわち数
十μm以下の厚さの樹脂層を持ったプリフォームを製造
することができる。また、樹脂層の積層にあたってラミ
ネート工程を用いないので、安価である。
【0027】射出樹脂層3には、シート素材の製造時に
発生したスクラップや、あるいはシート成形で発生した
不良等を回収した樹脂を混合してもよい。このとき、第
1シート素材1及び第2シート素材2が不透明であれ
ば、射出樹脂層3の色、通常は茶系統の色が見えなくな
るので外観上好ましい。
【0028】従来、単層押し出しし難い複数の樹脂、例
えば融点が大きく異なる樹脂を積層するには、共押し出
しによって別々にシートを製造し、それらを接着剤でラ
ミネートしていた。これに対し上記プリフォームでは、
それらの樹脂を射出樹脂層3の両側へ別々に積層でき
る。ラミネート法を用いないので、工程の省略が図れて
プリフォームを安価に製造できる。
【0029】また例えば、第2シート素材2に印刷を施
すことにより、後工程で印刷やラベル貼り等の工程を省
くこともできる。
【0030】以下、図1のプリフォーム及び図2の製品
容器を製造するための方法をその一例をあげて説明す
る。図3は、プリフォームを製造するための射出成形装
置を示している。同図において、コア4及びリップキャ
ビテイ5が一体になって昇降移動可能に設けられてい
る。これらの下方にはキャビテイ6が設けられている。
リップキャビテイ5とキャビテイ6が互いに接合される
と、キャビテイ6、リップキャビテイ5、そしてコア4
から成る金型内に射出空間Gが形成される。キャビテイ
6及びコア4の内部には、シート素材が移動しないよう
に固定するためのエア吸引路11が設けられている。
【0031】リップキャビテイ5の下端には、射出空間
Gへ通じるゲートAが形成されており、射出成形ノズル
7から出射される樹脂がそのゲートAを通って射出空間
G内へ射出される。図3において、符号8はロックピン
を、そして符号9はエジェクタピンを示している。
【0032】図4は、第1シート素材1、射出樹脂層3
及び第2シート素材2より成るプリフォーム10を加熱
するための加熱装置を示している。このプリフォーム加
熱装置25は、前工程である射出成形工程によって形成
されたプリフォーム10の上方に臨出可能なヒータ17
を有している。また、プリフォーム10の下方には、プ
リフォームを下面側から加熱するためのヒータ30を有
している。これらのヒータ17,30は、射出樹脂層3
を形成した後、直ちに容器の成形工程に移る場合は、シ
ート素材1,2を成形可能に加熱するために用いられ
る。シート素材1,2が射出樹脂層により十分に加熱さ
れる場合は、ヒータ17,30は省略が可能である。
【0033】図5は、プリフォームに対して成形加工を
施すための装置の一例であるプラグアシスト成形装置2
6を示している。この装置は、リップキャビテイ5の下
に連結される下型18と、上下方向へ移動可能なコア1
9と、コア19を貫通していて上下方向へ移動可能なプ
ラグ20とを有している。コア19にはエア導入穴23
が設けられている。また、下型18には製品容器(図
2)の形状に合致した内壁面を有する凹部21が設けら
れている。
【0034】以下、上記各装置によって実施される容器
製造工程について説明する。まず、2枚の円盤状シート
素材を適宜の製法、例えば1枚のシート材からの打ち抜
きによって製造しておく。そして図3において、コア4
及びリップキャビテイ5をキャビテイ6から離して上方
へ持ち上げ、その状態で、第1シート素材1をコア4の
下面に装着してエア吸引路11を流れるエアによって吸
着保持し、一方、第2シート素材2をキャビテイ6の上
面に装着して同じくエアによって吸引保持する。
【0035】その後、コア4及びリップキャビテイ5を
降下させ、リップキャビテイ5とキャビテイ6とを互い
に接合して射出空間Gを形成する。そして、射出成形ノ
ズル7によって樹脂を射出して射出空間G内へ流し込
む。これにより、射出樹脂層の表裏両面にシート素材を
有するプリフォームが成形される。成形後、リップキャ
ビテイ5がキャビテイ6から離され、このときゲートA
にあるランナーが外れる。その後、エジェクタピン9が
作動してゲート部のランナーを除去する。
【0036】射出成形が終了してプリフォームが製造さ
れると、そのプリフォームがリップキャビテイ5に保持
されたまま、図4に示す加熱ステージへ送り込まれる。
この加熱ステージにおいて、ヒータ17がプリフォーム
10の直上位置まで送り出され、該ヒータ17及び必要
に応じて配置されるヒータ30から発散される熱によ
り、プリフォーム10が加熱される。この熱により、シ
ート素材1,2と射出樹脂層3との融着が促進され、さ
らに次の工程である容器成形工程のための予備加熱が行
なわれる。なお、このプリフォーム加熱工程は場合によ
っては省略することも可能である。
【0037】加熱されたプリフォーム10は、次いで、
リップキャビテイ5に保持されたまま図5の容器成形ス
テージに送られる。この容器成形ステージにおいて、プ
ラグ20を備えたコア19がプリフォーム10の上方か
ら図示の成形位置にセットされ、容器成形加工が実施さ
れる。すなわち、プラグ20の下方移動によりプリフォ
ーム10が下方へ押圧され、同時にエア導入穴23を通
って送り込まれるエアによりプリフォーム10が延ばさ
れる。こうして延ばされるプリフォーム10は、下型1
8の凹部21の壁面形状、すなわちカップ形状に成形さ
れ、図2に示すような多層薄肉構造の製品容器が出来上
がる。
【0038】以上、好ましい実施例をあげて本発明を説
明したが、本発明はその実施例に限定されるものではな
い。例えば、製品容器としての多層薄肉容器の形状は、
図2に示したカップ状容器に限られず、他の任意の形状
とすることができる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、予め樹脂層を有するシ
ート素材を準備し、その表面に射出成形により射出樹脂
層を重ねることによりプリフォームを作るようにしたの
で、多層構造を有していて、しかも各層間に乱れのない
プリフォーム、従って多層薄肉容器を得ることができ
る。
【0040】しかも、シート素材は射出樹脂層の表裏両
側に設けられるので、ラミネート法等の従来一般的な多
層シート製造方法に比べて、3層以上の層構造のプリフ
ォームを安価に製造できる。特に、射出樹脂層の両側に
積層される2つのシート素材として、異なる機能性樹脂
を選択すれば、多層・多機能容器を簡単かつ安価に製造
できる。得られるプリフォームは肉厚が一定で、成形さ
れる容器の肉厚が一定になり、該工程での不良発生が大
幅に低減できる。本発明のプリフォームは、射出樹脂層
が射出成形により形成されるので、従来のシート成形に
比べて該層のスクラップが発生せず、使用する樹脂が少
なくて済み経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多層薄肉容器用プリフォームの一
実施例を一部破断して示す斜視図である。
【図2】多層薄肉容器の一実施例を一部破断して示す斜
視図である。
【図3】プリフォームを製造するための射出成形装置の
一実施例を示す側面断面図である。
【図4】多層薄肉容器を製造するための一工程であるプ
リフォーム加熱工程を実施するための加熱装置の一実施
例を示す側面断面図である。
【図5】多層薄肉容器を製造するための一工程である成
形加工工程を実施するための成形装置の一実施例を示す
側面断面図である。
【符号の説明】
1 第1シート素材 2 第2シート素材 3 射出樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 影山 公志 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−176126(JP,A) 特開 昭62−270317(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29B 11/00 - 11/16 B29C 51/00 - 51/46

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形加工が施されて延びることにより多
    層薄肉容器へと成形されるプリフォームであって、 特定機能を持った樹脂層を含む2枚のシート素材の間
    に、射出成形により形成された射出樹脂層を有すること
    を特徴とする多層薄肉容器用プリフォーム。
  2. 【請求項2】 成形加工が施されて延びることにより多
    層薄肉容器へと成形されるプリフォームの製造方法であ
    って、 特定機能を持った樹脂層を含む2枚のシート素材を間隔
    を設けて金型内に配置し、それらのシート素材の間に樹
    脂を射出して、両シート素材間に射出樹脂層を形成する
    ことを特徴とするプリフォームの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の多層薄肉容器用プリフォ
    ームに成形加工を施して多層薄肉容器を製造する多層薄
    肉容器の製造方法。
JP3323660A 1991-09-19 1991-11-12 多層薄肉容器用プリフォーム及びその製造方法並びにそのプリフォームを用いた多層薄肉容器の製造方法 Expired - Fee Related JP3039577B2 (ja)

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