JP3221918B2 - 容器状成形体の製造方法 - Google Patents

容器状成形体の製造方法

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/22Boxes or like containers with side walls of substantial depth for enclosing contents
    • B65D1/26Thin-walled containers, e.g. formed by deep-drawing operations
    • B65D1/28Thin-walled containers, e.g. formed by deep-drawing operations formed of laminated material

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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、底壁及びそれから立
ち上る側壁を有する容器状成形体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】食品容器、電子機器筺体などのような容
器状成形体は、その成形の容易さ、低コストなどから熱
可塑性樹脂を用いたものが広く知られている。これらの
成形体の成形方法としては、射出成形、ブロー成形等の
溶融樹脂から成形するほか、熱可塑性樹脂をあらかじめ
シート化した後、真空成形、圧空成形により行うものが
ある。また、こうしたシートからの成形では、機能性付
与のために異なる性能をもった複数の熱可塑性樹脂を積
層し、シート化したものを成形材料として、真空成形、
圧空成形で成形体を得ることが知られている。
【0003】一方、金属箔、特にアルミニウム箔は、光
線、気体の遮断性などバリヤー性の高さや、電磁波シー
ルド性などの性能を有しており、その高性能を利用する
ため、樹脂との積層も行われている。しかしながら、金
属の成形方法はプレス成形、コールドフォームなどのい
わゆる冷間成形であり、樹脂の成形とは方法が異なる。
金属と樹脂との積層体を成形しようとするときもこの冷
間成形によるものであった。
【0004】冷間成形は熱間成形に比べて、設備コスト
が高く、生産性が劣る。さらに複雑な成形ができないな
ど欠点が多く、食品容器、電子機器筺体などの要求を満
たすことができない。
【0005】
【発明の課題】そこで、この発明の課題は、金属箔と合
成樹脂層との積層体を真空または圧空成形し容器状成
形体を形成する方法を提供することである。
【0006】
【課題の解決手段】上記の課題を解決するため、この発
においては、引張強さが30N/15mm巾以下の
質アルミニウム箔の少くとも一方の面に熱可塑性樹脂層
を設けシート状積層体を形成し、このシート状積層体
を加熱して真空または/および圧空成形し底壁及び側壁
を有する容器状成形体を形成し、その成形によって前記
側壁の軟質アルミニウム箔に微細なクラックを生ぜしめ
るようにしたのである
【0007】前記軟質アルミニウム厚さ20μm
下が好ましい。
【0008】また、前記熱可塑性樹脂層は、厚さ50μ
m以上の真空または/および圧空成形が可能な樹脂を選
択する。
【0009】
【作用】成形の際、軟質アルミニウム箔および熱可塑性
樹脂には引張力が働き、材料を伸ばそうとする。一般的
には、軟質アルミニウム箔の伸びは樹脂の伸びよりも小
さく、軟質アルミニウム箔は破断することになる。この
時、軟質アルミニウム箔の引張強さが30N/15mm
を超えると、破断が一箇所に集中してしまい、このため
熱可塑性樹脂の伸びがこの破断箇所のみで起こるため、
厚みが急激に低下し、ついには貫通穴を生じ、成形がで
きない状態となる。これに対して軟質アルミニウム箔の
引張強さが30N/15mm以下の場合、成形時に、
質アルミニウム箔の破断が起こり易い条件となり、複数
の箇所で同時にクラックが発生する。その結果、熱可塑
性樹脂の伸びる部分が分散され、一箇所に集中すること
がなく、底壁及び側壁を有する容器状成形体が得られ
る。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0011】図1は、成形用シートを示す。図示のよう
に、シート1は、軟質アルミニウム箔2と熱可塑性樹脂
層3の積層体である。
【0012】前記軟質アルミニウム箔2は、引張強さが
30N/15mm巾以下でなければならない。それを超
えると、成形時に、破断が一箇所に集中してしまい樹脂
層3の伸びがこの破断箇所のみで生じるため、厚みが急
激に低下して、ついには貫通を生じ成形が出来ない状
態になるからである。
【0013】そして、軟質アルミニウム箔は、厚さが2
0μm以下が好ましい。
【0014】前記熱可塑性樹脂層3は、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリエステル等の真空成形または圧
空成形が可能な合成樹脂であればいずれでもよいが、厚
さが50μm以上なければならない。
【0015】上記のようにシート1で例えば単純な真空
成形を行なう場合、図2に示すように、成形型10の上
面にシート1を載置して保持枠11で固定し、台座12
に設けた管路13を介して真空吸引装置(図示せず)に
連結する。
【0016】そして、ヒータ15でシート1を加熱した
後、真空吸引装置を作動させると、型10内は、吸引孔
14を介して真空引きされ、図3に示すように、シート
1は、延伸されながら型10の内面に吸着する。
【0017】冷却後、型10から取り出すと、図4に示
すような容器状成形体1aが得られる。この成形体1a
は、底壁2a及びそれから立ち上る側壁3aを有してい
る。
【0018】上記シート1の軟質アルミニウム箔2は、
成形時に内面又は外面のいずれにあってもよい。従っ
て、軟質アルミニウム箔は得られた成形体1aの内面又
は外面のいずれかに存在すればよい。
【0019】しかしながら、樹脂層3は軟質アルミニウ
箔2の片面だけでなく、両面に設けてもよいから、こ
の場合には、軟質アルミニウム箔2の内外面位置は問
い。
【0020】得られた成形体1aの軟質アルミニウム
は、少くとも側壁3aの箇所で、図5及び図6に模
式的に示すように、微細なクラック4が生じている。
【0021】以下、さらに詳細な実験例及び比較例を挙
げる。 〔実験例1〕 厚さ7μmの軟質アルミニウム箔で引張強さ9N/15
mmを有するものの両面に、厚さ100μmの無延伸ポ
リプロピレンをドライラミネートにより積層した成形用
シートを用い、真空成形法によって160×160m
m、深さ25mmの円錐台形の成形体を得た。得られた
成形体の側壁には、図5に示すようなパターンのアルミ
ニウム箔の無数の小さなクラックが見られ、あきらかに
アルミニウム箔が破断しているが、成形体としては完全
なものが得られた。 〔実験例2〕 厚さ20μmの軟質アルミニウム箔で引張強さ25N×
15mmのものを使用した場合も同様に、完全な成形体
が得られたが、成形体の側壁には図6のようなパターン
の実験例1よりも大きなクラックが見られた。 〔比較例〕 実験例1のアルミニウム箔に代え厚さ30μmで引張強
さ39N/15mmの軟質アルミニウム箔を使用した場
合は、成形途中で成形用シートに貫通穴が発生し、空気
ぬけのため、成形ができなかった。得られた成形体は不
完全な形状であり、側壁には貫通穴が発生し、アルミニ
ウム箔は一箇所で破断していた。
【0022】
【効果】この発明によれば、以上のようにして得られた
成形体の一部に軟質アルミニウム箔の破断が見られるも
ののかえって意匠効果に優れ、成形体としての形状は正
確であって、食品容器に要求される酸素遮断性を考える
と、軟質アルミニウム箔部分では酸素透過量はゼロであ
り、結局、軟質アルミニウム箔が破断して、熱可塑性樹
脂のみとなった部分の酸素透過量がその容器の酸素透過
量となり、熱可塑性樹脂だけで成形したものと比較する
と、樹脂部分の面積比率が非常に小さく、酸素透過量の
大幅な減少が図れる。また、電子機器筺体に要求される
電磁波シールド性については、軟質アルミニウム箔の破
断部分からの透過が考えられるが、実際にはノイズとな
る電磁波の波長に比べて十分に小さい間隙であれば、シ
ールド効果の良好な筺体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】成形用シートの一例で示す断面図
【図2】同上のシートを用いた成形工程を示す縦断面図
【図3】同上の次工程を示す縦断面図
【図4】完成した成形体の一例を示す斜視図
【図5】同上の側壁の軟質アルミニウム箔のクラックパ
ターンを示す平面模式図
【図6】同上の他の例を示す平面模式図
【符号の説明】
1 成形用シート 2 軟質アルミニウム箔 3 熱可塑性樹脂層 4 クラック 1a 容器状成形体 2a 底壁 3a 側壁 10 成形型 15 ヒータ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 51/10 B29C 51/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引張強さが30N/15mm巾以下の
    質アルミニウム箔の少くとも一方の面に熱可塑性樹脂層
    を設けシート状積層体を形成し、このシート状積層体
    を加熱して真空または/および圧空成形し底壁及び側壁
    有する容器状成形体を形成し、その成形によって前記
    側壁の軟質アルミニウム箔に微細なクラックを生ぜしめ
    るようにした容器状成形体の製造方法
  2. 【請求項2】 前記軟質アルミニウム箔の厚さが20μ
    m以下である請求項1に記載の容器状成形体の製造方
  3. 【請求項3】 前記熱可塑性樹脂層が厚さ50μm以上
    である請求項1または2に記載の容器状成形体の製造方
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