JP3039571U - 海苔巻き米飯食品 - Google Patents

海苔巻き米飯食品

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JP3039571U
JP3039571U JP1997000098U JP9897U JP3039571U JP 3039571 U JP3039571 U JP 3039571U JP 1997000098 U JP1997000098 U JP 1997000098U JP 9897 U JP9897 U JP 9897U JP 3039571 U JP3039571 U JP 3039571U
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seaweed
rice
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antibacterial
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JP1997000098U
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Inventor
輝義 三宅
Original Assignee
中国パール販売株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】風味や味を損なわずに雑菌の繁殖を効果的に抑
止でき、日持ちのよい海苔巻き米飯食品を提供する。 【解決手段】米飯を主材として所定形状に成形した握り
飯2に海苔3を包み込むように巻き、これを抗菌性ゼオ
ライトなどの無機系抗菌剤を含有する抗菌フィルムとプ
ラスチックフィルムとを積層して形成された包装フィル
ム4で密封状態に封止して包装する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、おにぎりや、すしなどのように適宜な形状に固められた米飯に海苔 を巻き、持ち運びができるように包装してなる食品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンビニエンスストアなどで販売されていたおにぎりの多くは、乾燥し た海苔の食感が好まれていたことから、握り飯と海苔を分離して包装し、食べる 際に握り飯がパリパリの海苔で包まれるようにしたものであった。しかし、近来 の消費嗜好の多様化に伴い、握り飯を海苔で包んだ状態で包装し、しっとりとし た海苔の食感が味わえるようにしたものも商品化され、市場に出回っている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記海苔をしっとりさせたタイプのおにぎりは、米飯から海苔への 水分移行が起こり、握り飯と海苔を分離して包装したものに比べて、大腸菌や黄 色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ、サルモネラ菌などの細菌が繁殖しやすいという問 題があった。 このような雑菌の繁殖は、保存料や防腐剤などを用いることによりある程度は 抑制することができるが、添加物の使用は昨今の自然志向及び健康志向の要請に 沿わず、何よりも素材の新鮮さや風味が損なわれるため適当ではない。また、お にぎり包装材の表面に賞味期限を目立つように表示し、或いは店頭において販売 管理を適正に行うなど食品衛生上の諸法規の履行により食品の安全性を維持可能 ではあるが、例え店頭において衛生的な環境下で保存されていても、購入者が日 光が直射する場所や高温多湿の場所で保管し、雑菌が繁殖した不衛生なものを食 べてしまう危険もないとはいえない。とりわけ、おにぎりなどのような携行食品 は、購入後直ぐに食べたり加熱調理してから食べたりする性質のものではなく、 屋内外の適宜な場所に持ち運び、そのまま食べることが多いことから、上記のよ うな不衛生な環境下に長時間おかれることは避けられない。また、店頭における 保存環境が必ずしも良好であるとは限らないことも考慮する必要もある。 従って、食品の保存環境にかかわりなく、雑菌の繁殖を可能な限り抑止できる ことが望ましい。
【0004】 そこで本考案は、このような問題点に鑑み、風味や味を損なうことなく、雑菌 の繁殖を効果的に抑止することのできる海苔巻き米飯食品を提供することを目的 とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案者は、海苔をしっとりさせたタイプのおにぎ りに雑菌が繁殖するメカニズムを究明し、その結果に基づき、最も安全且つ効果 的に雑菌の繁殖を抑止する手段を見いだし、本考案をなしたものである。 すなわち、このタイプのおにぎりは、成形した握り飯に乾燥した海苔を直に巻 きつけ、これをそのまま或いは適度に加湿した後に包装フィルムで包装される。 この状態で海苔は水分を吸収して湿潤するが、しっとり感を維持するため密封状 態に包装されるので海苔が乾燥することはなく、而も海苔自体に十分な栄養分が 含まれているため、雑菌の繁殖に適した環境となり、海苔の表面側から雑菌が繁 殖してゆく。従って、海苔の表面側で雑菌を死滅させることができれば、雑菌の 繁殖は抑えられる。
【0006】 そこで本考案の海苔巻き米飯食品は、米飯を主材として所定形状に成形した握 り飯に海苔を巻きつけ、この海苔の外側に、海苔との接触面を抗菌性フィルム面 としてなる包装フィルムを包被するようにした。 これによれば、抗菌性フィルムにより、海苔の外側面から雑菌の繁殖を抑止す ることができ、食品を衛生的に維持することができる。 上記包装フィルムは、無機系抗菌剤含有のフィルムを積層して成形し、その内 側面が当該無機系抗菌剤含有のフィルム面とすることがことが好ましい。 これによって海苔の表面側の雑菌が死滅し、繁殖を抑止することができる。
【0007】
【考案の実施の形態】
図面を参照して本考案の好適な一実施形態を説明する。 図において、本形態の海苔巻き米飯食品1は、炊飯された米飯を三角形状に固 めて成形された握り飯2を海苔3で包み込み、これを包装フィルム4で包装して 形成されている。
【0008】 握り飯2は、うるち米やもち米などを用い、これを通常の方法により炊飯して なる米飯を主材として、片手で持つことができる程度の大きさに固めて成形され ている。 米飯は、炊きあがったものをそのまま用いる他、酢を混ぜた酢飯、具や惣菜を 混ぜ合わせたご飯や赤飯、或いは炒飯やピラフなど調理されたご飯など任意のも のを用いることができる。固められた米飯の中に、梅干しや塩鮭、明太子などの 加薬を入れてもよい。 握り飯2の成形は、両手で握り固めたり成型器や成型装置などを用いたりして 行うことができる。図3に示されている如き棒形状や、上面に具が載るように皿 形状などの形に固めてもよい。
【0009】 海苔3は、握り飯2の表面が覆い隠れるように、握り飯2を包み込んで巻いて ある。このように握り飯2に海苔3を巻く結果、海苔3が握り飯2の水分を吸収 してしっとりとし、食べる際に磯の海苔の風味を味わうことができる。また、も ち米や、油分の多い炒飯などにより握り飯2を成形したときに、その表面に生じ るベタつきが海苔3を重ね合わせることによって抑えられ、手や包装フィルム4 に米飯がこびりつき難くなって扱いやすくなる。握り飯2の一部にのみ海苔3を 巻いても同様の効果が得られる。
【0010】 包装フィルム4は、抗菌作用を奏する面を有し、図2に示されているように、 当該抗菌面を内側として、握り飯2を包装可能な大きさ及び握り飯2に略々合致 する形状を有する一辺開口の袋形状に形成されており、開口辺部4aから内部に 海苔3が巻かれた握り飯2を入れてから当該辺部を折り畳み、粘着テープなどで 閉止し或いはスポット融着することにより、握り飯2を密閉状態に封止して包装 できるようになっている。なお、開口辺部4aとは反対側の袋角部には袋切り裂 き用の摘み部4bが形成され、当該摘み部を引っ張ると包装状態の袋の片面が切 り裂かれて開口し、握り飯2を取り出せるようになっている。 包装フィルム4に抗菌性を付与する手段としては、一例として、図4に示され ているように、プラスチックフィルム5の少なくとも片面に、無機系抗菌剤が含 有された抗菌フィルム6を積層することが挙げられる。 ここで、無機系抗菌剤としては、例えば抗菌性ゼオライトがある。抗菌性ゼオ ライトは、天然又は合成のゼオライト、すなわち三次元骨格構造を有するアルミ ノシリケートのイオン交換可能なイオン、例えばナトリウムイオン、カルシウム イオン、カリウムイオンなどの全部又は一部を抗菌性イオン、例えば銀イオン、 銅イオン、亜鉛イオン、アンモニウムイオンなどで置換したものであり、調製さ れた複数種の抗菌性イオンを含有する混合水溶液或いは各抗菌性イオンを単独で 含有する水溶液にゼオライトを接触させてイオン同士を置換させ、これを乾燥さ せて生成することができる。高い抗菌力を得るため、上記抗菌性イオンはゼオラ イト中0.1〜15重量%(110℃乾燥基準の重量%)程度含有されているこ とが望ましい。また、生成された粒子は、平均粒子径6μm以下が好ましい。 抗菌フィルム6は、フィルム化可能な例えばアイオノマー樹脂、ポリエチレン 、ポリスチレン、ポリプロピレンなどの適宜な有機高分子化合物と上記抗菌性ゼ オライトとを混合し、これをフィルム化して得ることができる。抗菌フィルム6 は、膜厚が15μm以下、好ましくは2〜12μm、より好ましくは3〜6μm 程度とするのが適当である。 抗菌フィルム6と積層するプラスチックフィルム5としては上記有機高分子化 合物からなるフィルムを用いることができ、両フィルムを共押し出し法、ラミネ ート法などにより、5〜100μm、好ましくは10〜50μm程度の厚みに積 層し、これを抗菌フィルム面が内側となるように配置して所定の大きさの袋状に 成形し、包装フィルム4とすることができる。 なお、包装フィルム4として、無機系抗菌剤が含有された単層フィルムを用い てもよい。
【0011】 本形態の海苔巻き米飯食品1は、所定形状に成形された握り飯2に海苔3を巻 き、これを包装フィルム4に入れ、内部が密閉状態となるように包装フィルム4 の開口辺部を封止して得られ、そのまま持ち運び、包装フィルム4を開けて食べ ることができる。 包装されている状態で海苔3は握り飯2の水分を吸収してしっとりするが、海 苔3の表面が無機系抗菌剤が含有された抗菌フィルム6と接触しているため、海 苔3の雑菌を死滅させ、雑菌の繁殖を抑止して食品を衛生的に維持することがで きる。 海苔3以外の具、例えば卵焼きや刺し身などを握り飯2に重ねたものであって も、抗菌フィルム6が具と接触するように包装すれば、雑菌の繁殖を抑止するこ とができる。
【0012】
【実施例】
抗菌性イオンを5重量%含み、平均1.5μmの粒子径に生成されたゼオライ トとポリプロピレンとを混合し、膜厚5μmにフィルム化して得られた抗菌フィ ルムを、厚み20μmのポリプロピレン製のプラスチックフィルムに積層して、 包装フィルムを得た。 三角形状に握り固められた握り飯の表面に厚み0.5〜0.7mmの海苔を巻 き、これを上記包装フィルムを用いて包装したものを試験体とし、包装から15 時間経過した後に海苔の表面に付着している一般細菌数(個/100cm2)と大腸菌 の有無とを測定した。試験体は、握り飯の中に入れられる加薬の種類毎に二つ形 成し、四種類の加薬、計8個の試験体について測定を行った。その結果を表1に 示す。
【0013】
【表1】
【0014】
【比較例】
三角形状に握り固められた握り飯の表面に厚み0.5〜0.7mmの海苔を巻 き、これを厚み25μmのポリプロピレン製のプラスチックフィルムのみからな る包装フィルムで包装して試験体とし、前記と同じく計8個の試験体について、 包装から15時間経過した後に海苔の表面に付着している一般細菌数と大腸菌の 有無とを測定した。その結果を表2に示す。
【0015】
【表2】
【0016】 実施例と比較例の測定結果より、包装フィルムに抗菌フィルムを使用した本考 案の米飯食品は、抗菌フィルムを用いないものより、一般細菌を102 〜103 オーダー以下に減小させることを確認できた。 また、本考案の米飯食品によれば、大腸菌を陰性にさせることを確認できた。
【0017】 このように、本考案の海苔巻き米飯食品は、抗菌フィルムによって海苔の雑菌 を死滅させ、繁殖を抑止しているから、保存料などの添加物を用いず安全であり 、風味や味を損なうこともなく、日持ちが良くなり、食中毒の発生防止にも役立 つものである。
【0018】
【考案の効果】
本考案の海苔巻き米飯食品によれば、添加物を用いることなく食品の雑菌の繁 殖を効果的に抑止することができるので、風味や味が損なわれず、屋内外の所望 の場所に携行しておいしく、且つ安全に賞味することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態の海苔巻き米飯食品の一部
断線外観図である。
【図2】図1の海苔巻き米飯食品の分解図である。
【図3】他の実施形態の握り飯の外観図である。
【図4】包装フィルムの要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 海苔巻き米飯食品 2 握り飯 3 海苔 4 包装フィルム 5 プラスチックフィルム 6 抗菌フィルム

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 米飯を主材として所定形状に成形した握
    り飯に海苔を巻きつけ、この海苔の外側に、海苔との接
    触面を抗菌性フィルム面としてなる包装フィルムを包被
    してなる構成を有する海苔巻き米飯食品。
  2. 【請求項2】 包装フィルムは積層フィルムであって、
    その内側面が無機系抗菌剤含有のフィルム面となってい
    ることを特徴とする請求項1に記載の海苔巻き米飯食
    品。
JP1997000098U 1997-01-14 1997-01-14 海苔巻き米飯食品 Expired - Lifetime JP3039571U (ja)

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