JPS6322873Y2 - - Google Patents

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JPS6322873Y2
JPS6322873Y2 JP1983137396U JP13739683U JPS6322873Y2 JP S6322873 Y2 JPS6322873 Y2 JP S6322873Y2 JP 1983137396 U JP1983137396 U JP 1983137396U JP 13739683 U JP13739683 U JP 13739683U JP S6322873 Y2 JPS6322873 Y2 JP S6322873Y2
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bamboo
kamaboko
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paste
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JP1983137396U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、蒲鉾、竹輪、揚げ蒲鉾等の練製品を
プラスチツクフイルムの包装材料に密着包装する
前に笹の葉で包んだことを特徴とする練製品に関
する。
〔従来技術及びその問題点〕
例えばケーシング詰蒲鉾、真空包装蒲鉾、リテ
ーナー蒲鉾等のいわゆる包装蒲鉾は、無包装蒲鉾
や簡易包装蒲鉾とは異なり、二次汚染がほゞ完全
に防止されるので、一般に貯蔵性に優れているも
のである。
しかし、原材料中には、酸素のないところを好
んで生育する嫌気性菌や、加熱によつても死滅し
ないで残存する耐熱性菌が存在し、これらが一定
条件の水分、温度、栄養のもとで繁殖し、包装内
より腐敗を生じ易くなることがある。
特に蒲鉾などの練製品は、成形品中より水分を
吹き出す性質があり、その水分は包装体の特定の
箇所例えば隅角部に溜り易い。従つて、たとえ上
記のように包装された蒲鉾であつても、水分の溜
り場より腐敗し易くなる。
また、仮りに腐敗に至らなくとも、蒲鉾の周囲
が水分でべとついていたり、或いは包装体を開封
したときに、中から溜つていた水分が流出してく
ることは、非常に不快な印象を与え、清潔感に乏
しいものである。
一方、最近は、蒲鉾などの練製品を直ちに透明
なプラスチツクフイルムで密着包装して、練製品
のそのまゝの姿形を外から見えるようにしたもの
が多い(例えば実公昭58−17433号など)。
この透明プラスチツクフイルムによる直接密着
包装は、上記した優れた特長を認めることができ
るが、しかし、プラスチツクフイルムの防湿・防
水性が却つて障害となり、練製品より吹き出した
水分がフイルムとの間に付着したり、又は隅角部
に溜つたりして、フイルムと練製品との密着性が
ゆるみ、また練製品のべとつき、腐敗等、上記し
たような現象を惹き起こし、品質的に商品価値を
著しく低下させるという欠点があつた。
また、蒲鉾が乾燥して表面硬化するのを海苔巻
状にして防止する技術(実公昭26−11064号)も
あるが、この場合は蒲鉾より吹き出た水分が海苔
の表裏にしみ込んで、海苔全体がべつとりと濡れ
た状態になつてしまう欠点がある。
即ち、これは海苔巻きの状態で食するものであ
るが、これを上記のように透明プラスチツクフイ
ルムで密着包装すれば、実際に食するときはやは
りべつとりと濡れた感じであり、あの乾燥海苔の
バリバリとした歯ざわりや旨味はほとんどなく、
全く異質の感じになつてしまう。そればかりか、
蒲鉾からの水分の吹き出しが多いときは、やはり
フイルムとの間に水滴が付着し、不潔感も免れ得
ず、その品質上の低下は非常に大きいものとなつ
てしまう。
このように上記海苔巻き蒲鉾は、その濡れ具合
が前記した直接フイルム包装した場合よりはいく
らかましな程度にすぎないものであつた。
〔考案の目的〕
本考案は、プラスチツクフイルムで密着包装さ
れた従来の練製品のフイルム内での濡れを防止す
ることを最大の目的とし、加えて、保存性の向上
及び自然的外観の付加、並びに香りを向上させた
練製品を提供することを目的としているものであ
る。
〔考案の構成〕
この目的達成のためにとる本考案の構成は、適
当な形状に成形された練り成形品を笹の葉で包
み、次いで上記笹の外側よりプラスチツクフイル
ムの包装材料で密着包装したことをその要旨とし
ている。
〔考案の作用〕
笹の葉(以下単に「笹」ともいう)は、古来よ
り日本人の生活と密接に関係しており、他方の名
産物中にも笹あめ、笹だんご、笹巻きずしなどが
存在する。
これは、笹に含まれている殺菌力のために防腐
効果があること、また笹の香りが製品に混入して
よく調和し素朴な趣をかもしだしてくれること、
更には笹の緑色が新鮮さを現わしてくれること等
のためである。
ところが従来より、蒲鉾等の練製品を笹の葉で
包んで販売するという考え方は全くなかつた。し
かし本考案者は、蒲鉾等の練製品を笹の葉で包む
ことにより、上記した笹の持つ古来からの効能に
加えて、プラスチツクフイルム包装された練製品
に特有の従来からの最大の欠点を解消することが
できたものである。
即ち、笹の葉は、表面は比較的平滑面であるの
に対し、裏面は表皮毛が生えておりザラザラした
感じである。
そこで練製品を笹の表面側で包みプラスチツク
フイルムにて密着包装(又は真空包装)すると、
練製品と笹表面とは略密着状態となる。その後、
練製品内部より吹き出した水分は笹表面で保水状
態が満されると、笹表面と練製品とが略密着状態
であることとも相俟つて、水分は勢い笹の縁より
吹き出るような状態になり、笹の裏面側に裏回り
して流出していく。
ところが、笹の裏面の毛がその流出水分のほと
んどを保水してしまうことができるので、笹とフ
イルムとの間に水滴が付着したり、隅角部に水溜
まりが生じることはない。
そこで食する段階では、前記海苔巻きの場合と
は異なり、笹の葉を剥してしまうので、笹の表葉
に接した側の練製品はほとんど濡れておらず、ま
た乾燥もしておらず、非常に良好な練製品の表面
状態が得られているのである。
〔実施例〕
以下、図面に基づいて本考案を説明すると、第
1図は本考案実施例練製品の外観斜視図で、第2
図はその製造段階の要部を順を追つて説明する図
である。
図において、1は複合練製品で、魚肉練製品2
の表面に魚介類又は/及び畜産物の調理品3を積
層した実施例である。
またこの実施例では、魚肉練製品2は白色の直
方体形状の蒲鉾であり、この表面に積層される調
理品3の例としては、穴子、海胆、鮭、蟹、海老
などの魚類、甲殻類、貝類、魚卵類を調理したも
の、或いは牛、豚、鳥肉、卵等の調理品も挙げる
ことができる。
4は笹の葉で、この笹4は生葉を一旦乾燥した
ものを使用前に熱湯中に短時間通したものであ
る。乾燥笹は、熱湯処理やアルコール処理を施す
ことにより、新鮮な生葉の如くに緑鮮やかに発色
すると共に、殺菌消毒及び付着物の除去も同時に
行なわれる。特にアルコール処理を施すと防腐効
果も加わる。このように熱湯中を通した場合で
も、笹4は平衡水分に戻ることはない。
なお、この笹の葉4は、当然に未だ緑鮮やかな
新鮮な生葉であつてもよく、新鮮な生葉は瑞瑞し
く、特有の香りも豊かであり、葉の表面5側は光
沢があつて艷やかである。
一方、笹の葉4の裏面6側には、表皮細胞の変
形した表皮毛7が裏面全面に緻密に生えており、
そのため薄緑色を呈している。本考案はこの表皮
毛7を利用して、従来のプラスチツクフイルム包
装練製品の欠点を見事に解消している。
本考案実施例では第2図aに示すように、笹の
葉4の表面5を表にして拡げ、その表面5側に上
記複合練製品1を載せられる(同図b)。そして
笹の葉4は、この複合練製品1を包むようにして
折り曲げられ(同図c)、その包んだ状態で更に
プラスチツクフイルム製包装フイルム8にて真空
包装されている(第1図)。
従つて、白色蒲鉾2の底面全面と側周面の大部
分が笹の葉4の表面5にほゞ密着した状態で包装
されることになり、白色蒲鉾2とフイルム袋8と
が直接接触したり、包装体の隅角部に隙間を生じ
るということは、非常に少なくなつている。
なおこの実施例は複合練製品であるので、笹4
の大きさは、上面の調理品3の姿があまり隠れる
ことがなく、しかし白色蒲鉾2の露出面がない程
度の大きさが好ましい。
このように構成された上記実施例練製品は、真
空包装とも相俟つて、蒲鉾2素表面と笹4表面5
とは密着状態となる。しかし、笹4裏面6側と包
装フイルム袋8内面とは、笹4の上記毛7が存在
するため、上記程の密着状態ではない。
蒲鉾2内部から吹き出た水分は、先ず笹の葉4
の表面5に平均的に吸収される。熱湯処理した笹
4は依然として乾燥状態であり、上記吹き出た水
分と長時間接触している間に、充分に吸収する作
用効果がある。また、吸収に及ばない水分は、密
着状態の緩い笹の裏面6側に移行し、上記毛7に
平均的に吸着されてしまう。
従つて、従来製品のように、蒲鉾内部より吹き
出た水分が蒲鉾素表面にべつとり付着したり、或
いは包装袋の隅角部の隙間に流れ出て溜るという
ことは全くない。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案練製品は、先ず笹
の表葉で包み、次いで通常のプラスチツクフイル
ム包装材料にて密着包装しているので、練製品の
素表面には笹の葉特有の防腐作用が付加し保存性
が著しく向上し、また笹の香りが魚臭を消し、更
に淡泊な蒲鉾等の味と混ざりあつて風味を良くし
ている。また、笹の緑色が新鮮さをかもし出すば
かりか、調理品との色合いにより艷やかさもかも
し出してくれる。
特に本考案では笹の表葉が練製品の素表面に直
接密着して、練製品の保水性を保護するばかり
か、練製品より出る水分を平均的に吸収してしま
う特長がある。
またそれ以上に吹き出した水分も、練製品と笹
とが密着しているため、笹の裏側即ち笹と包装フ
イルムとの間に移動してしまい、結局のところ、
練製品の素表面はいつもべとつきのないさらつと
した清潔な状態を保持している。
しかも、笹の裏側に移行した水分も、葉裏の表
皮毛により平均的に分散吸着される。従つて、従
来はフイルム包装体内部の隅角部の隙間に極部的
に水気が溜り、それが特に腐敗を早める原因とな
つていたが、本考案ではこの欠点を完全に解消し
ている。
また上記実施例のように複合練製品にあつて
は、笹の葉は、調理品中の油分や水分をも同様に
吸収してくれるので、特に有効である。
一方、この水分吸収を例えば人工物のスポンジ
等で行うことも考えられるが、笹の葉のような天
然物に比べ新鮮さをかもし出すことは到底出来な
い。
なお上記実施例では複合練製品について説明し
たが、本考案は複合品に限定するものではなく、
また練製品についても上記した蒲鉾のほかに、竹
輪、半平、揚げ蒲鉾など通常の公知の練製品の全
てに適用できることは言うまでもない。
また笹の葉については、乾燥品を一旦熱湯処理
して使用する場合について説明したが、その他ア
ルコール処理したもの或いは何んら処理を施さな
いものであつても同様の効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例練製品の外観斜視図、第
2図はその製造段階の要部を順を追つて説明する
図である。 1……複合練製品、2……魚肉練製品、3……
調理品、4……笹の葉、5……笹の表側、6……
笹の裏側、7……表皮毛、8……包装フイルム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 適当な形状に成形された練り成形品を笹の葉で
    包み、次いで上記笹の外側よりプラスチツクフイ
    ルムの包装材料で密着包装したことを特徴とする
    練製品。
JP1983137396U 1983-09-06 1983-09-06 練製品 Granted JPS6044585U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1983137396U JPS6044585U (ja) 1983-09-06 1983-09-06 練製品

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JP1983137396U JPS6044585U (ja) 1983-09-06 1983-09-06 練製品

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JPS6044585U JPS6044585U (ja) 1985-03-29
JPS6322873Y2 true JPS6322873Y2 (ja) 1988-06-22

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ID=30308621

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JP1983137396U Granted JPS6044585U (ja) 1983-09-06 1983-09-06 練製品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6449096U (ja) * 1987-09-22 1989-03-27

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5817433U (ja) * 1981-07-28 1983-02-03 三晃金属工業株式会社 止面戸取付装置
JPS6322873U (ja) * 1986-07-30 1988-02-15

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