JP2002354994A - 焼きおにぎり状茶漬け及びその製造方法 - Google Patents

焼きおにぎり状茶漬け及びその製造方法

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JP2002354994A
JP2002354994A JP2001165795A JP2001165795A JP2002354994A JP 2002354994 A JP2002354994 A JP 2002354994A JP 2001165795 A JP2001165795 A JP 2001165795A JP 2001165795 A JP2001165795 A JP 2001165795A JP 2002354994 A JP2002354994 A JP 2002354994A
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shaped
tea
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baked
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Toshitaka Mochizuki
俊孝 望月
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KAWAKU KK
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KAWAKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 別途米飯を準備する必要がなく、お湯又はお
茶を注ぐだけでお茶漬けを即作製することができ利便
性、簡便性に優れ、長期保存が可能で取り扱い性に優れ
るとともに、湯戻しが容易で特有の香ばしさを有し、四
季を通じて風味豊かで食味に優れた焼きおにぎり状茶漬
けの提供、及び製造工程が簡易で製造時間の短縮と製造
コストの低減を図ることができ、作業性、経済性に優れ
る焼きおにぎり状茶漬けの製造方法を提供する。 【解決手段】 おにぎり状に形成された米飯と、前記米
飯の内部に内蔵された魚介類加工品,農産物加工品,畜
産物加工品,茶から選択される少なくとも1種と、前記
米飯の表面に形成された焼目若しくは焦げ目とを備え、
前記焼きおにぎり状米飯を凍結し真空包装した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、お湯又はお茶を注
ぐだけで簡単にお茶漬けが出来上がる焼きおにぎり状茶
漬けに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、茶漬けは炊きたてご飯の上に
魚菜等の具を盛り、その上から熱湯又はお茶をかけるだ
けで簡単に食することができるため、簡易な食事あるい
は夜食等として広く利用されている。このため、乾燥化
又はソボロ状にした魚身等や粉末化した風味調整成分、
アラレ、海苔等の具材を一食毎に袋等に収納したもの
や、数食分の具材をビン詰めにしたもの等が一般的に市
販されている。ところが、上記従来の茶漬けは、炊いた
米飯を準備しなければならず、または米飯がなければ食
することができず、利便性に欠けるという問題点を有し
ていた。そのため、米飯と、魚身等やアラレ、海苔等の
乾燥具材をまとめて収納した茶漬け等が種々開発されて
いる。例えば、 a.特開平10−271969号公報(以下、イ号公報
という。)には、「米飯を主体とするおにぎり本体の表
面に、海苔の多数の小片を分布させたおにぎり」が開示
されている。 b.特開平9−271332号公報(以下、ロ号公報と
いう。)には、「水洗した白米を浸漬し、重量比で1.
6〜3倍の炊飯水で炊飯する炊飯工程A、炊飯米を冷却
した後、水を加えて水分率が68〜80重量%になるま
で吸水させる吸水工程B、吸水後の炊飯米を予備凍結し
たのち凍結乾燥する凍結乾燥工程Cをこの順に実施する
と共に、(i)前記の工程Aにおいて、水洗した白米を
プロテアーゼ、セルラーゼ、ヘミセルラーゼおよびペク
チナーゼよりなる群から選ばれた少なくとも1種の酵素
を溶解した炊飯水で炊飯すること、(ii)前記の工程B
において、冷却した炊飯米に、アミラーゼを溶解した水
を吸水させること、の少なくとも一方の手段を講じるイ
ンスタント茶漬け製品の製造法」が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の茶漬け及びその製造方法は、以下の課題を有してい
た。 (1)イ号公報のおにぎりは、そのままおにぎりとして
食しても、またお茶漬けにして食しても美味しく、お茶
漬けにして食べる際にシート状の海苔等が用いられてい
ないため手間取ることがないというものであるが、米飯
が凍結、真空包装等されていないため、おにぎり購入後
直ぐに食さなければならず、保存性や流通性に欠け、利
便性に欠けるという問題点を有していた。 (2)また、例えば、単身赴任者や受験生等が夜食とし
てお茶漬けを利用したい場合でも、イ号公報のおにぎり
は保存性に欠けるため買いだめができず、必要な時に即
利用することができないという問題点を有していた。 (3)ロ号公報のインスタント茶漬け製品の製造法は、
凍結乾燥品にかかる製品であって、熱湯を注ぐことによ
り短時間で復元し、本来のお茶漬けの味覚やテクスチャ
ーを容易に再現できるというものであるが、インスタン
トお茶漬け製品の製造工程が複雑で製品を製造するのに
相当の手間と時間を要するだけでなく、製造コストアッ
プを招くという問題点を有していた。 (4)また、米飯がおにぎり状に形成されておらず、ま
たその表面を焼いていないので、米飯内部や具材が乾燥
し易く、茶漬け特有の香ばしさを引き出すことができず
風味に欠けるという問題点を有していた。 (5)炊きたて直後の又は炊きたて後時間が経過した米
飯を冷凍あるいは冷蔵すると、でん粉が老化するため、
米飯は固くボロボロになり米飯に吸水性がほとんどな
く、お茶漬けのテクスチャーを再現することはできない
だけでなく、食味に欠け食に供することができないとい
う問題点を有していた。 (6)ロ号公報のインスタント茶漬け製品の製造法は、
米飯の表面を焼いておらず、焼米特有の歯ざわりや香ば
しさがないという問題点を有していた。
【0004】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、別途米飯を準備する必要がなく、お湯又はお茶を注
ぐだけでお茶漬けを即作製することができ利便性、簡便
性に優れ、長期保存が可能で取り扱い性に優れるととも
に、湯戻しが容易で特有の香ばしさを有し、四季を通じ
て風味豊かで食味に優れた焼きおにぎり状茶漬けの提
供、及び製造工程が簡易で製造時間の短縮と製造コスト
の低減を図ることができ、作業性、経済性に優れる焼き
おにぎり状茶漬けの製造方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の焼きおにぎり状茶漬けは、おにぎり状に形成された米
飯と、前記米飯の内部に内蔵された魚介類加工品,農産
物加工品,畜産物加工品,茶から選択される少なくとも
1種と、前記米飯の表面に形成された焼目若しくは焦げ
目とを備えた焼きおにぎり状米飯が凍結され真空包装さ
れている、又は真空包装された後凍結されている構成を
有している。この構成により、以下のような作用を有す
る。 (1)別途炊き上げた米飯を準備する必要がなく、米飯
がなくてもお湯又はお茶を注ぐだけでおこげの香りを有
する茶漬けを即作製することができ、利便性、簡便性に
優れるという作用を有する。 (2)米飯の内部に魚介類加工品,農産物加工品,畜産
物加工品,茶等の具材が内蔵されているので、蛋白質、
各種ビタミン類、カルシウム,リン,鉄等の無機質、ミ
ネラル分を豊富に含み、栄養価が高く栄養のバランス性
に優れるとともに、風味、香味、食感に優れるという作
用を有する。 (3)おにぎり状米飯の表面に焼目若しくは焦げ目が形
成されているので、米飯内部や具材等の乾燥を防止する
ことができ、適度な水分を含有し膨潤性に優れるととも
に、焦げ目の特有な香ばしさを引き出すことができ風味
豊かで食欲を増進することができるという作用を有す
る。 (4)おこげ等、表面を軽く焼くことにより内部の米飯
粒のでん粉の老化を防止し、米飯が固くなったりボロボ
ロになることがなく適度な水分を有し、水戻しで普通の
米飯と同様の食感とテクスチャーを再現し、食味に優れ
た茶漬けを得ることができるという作用を有する。 (5)魚介類加工品,農産物加工品,畜産物加工品,茶
等、添加される具材の種類や量を多種多様に組み合わせ
で変化させることにより、非常に興趣に富んだ焼きおに
ぎり状茶漬けを作製することができるという作用を有す
る。 (6)おにぎり状米飯の表面に焼目若しくは焦げ目等の
おこげを形成することにより、米飯のほぐれを防止する
ことができ、取り扱い性に優れるという作用を有する。 (7)熱湯等を注ぐことによって、適度な水分を保持し
た弾力性を有する米飯を短時間で容易に再現することが
でき、風味、食味に優れたお茶漬けを即作製することが
できるという作用を有する。 (8)様々な具材を利用できるので、四季を通じて焼き
おにぎり状茶漬けを美味しく食することができるという
作用を有する。 (9)焼目等の香ばしさに加え、エビ等の魚介類や山菜
等の農産物の調味食材の香りが加わり、更に風味豊かな
茶漬けを得ることができるという作用を有する。 (10)おにぎり状米飯の表面に焦げ目を形成すること
により、風味を増し、歯ざわりよく、米飯の吸水性に差
が出て、最後までアラレ状の粒が残るという作用を有す
る。 (11)おにぎり状米飯の表面全体を焼くことによっ
て、糊化したでん粉のアミロペクチンの熱膨化性により
ポーラスな組織をつくるとともに、でん粉が熱で加水分
解する際に焙焼デキストリンが生じ、内部の水分の蒸発
による抜けを回避し、おにぎり状米飯の乾燥を防止する
ことができるという作用を有する。凍結工程を備えてい
るので、暖かい米飯を冷凍すると、氷晶帯をゆっくり通
過するので、大きな氷晶ができ、細胞等を破壊するの
で、茶漬け時に吸水性が増加し、米飯がふやけて茶漬と
してのおいしさを増加させる。また、硬い米飯を食した
い人はお湯を注いだ後、すぐに食すことにより硬くかつ
お湯を含んだお茶漬けを食すことができる。すなわち、
凍結工程によりお茶漬け時の米飯のふやけを調節するこ
とができる。
【0006】ここで、魚介類加工品,農産物加工品,畜
産物加工品,茶等の具材に用いられる素材については、
焼きおにぎり状茶漬けに利用できる食用のものであれ
ば、特に限定されるものではなく、季節に応じて種々の
素材を利用することができる。魚介類加工品,農産物加
工品,畜産物加工品,茶等の具材としては、固形状、棒
状,顆粒状、粉末状、液体状、調理済みの具材、未加熱
の具材が挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。魚介類加工品,農産物加工品,畜産物加工品の具材
に適度な醤油、みりん、砂糖、ソルビトール,オリゴ
糖,食塩,酒類,グルタミン酸ナトリウム等の化学調味
料,各種エキス、魚醤等の調味料、香辛料等を添加する
ことにより、適度な塩分濃度を与え、風味を増進させる
ことができるので好ましい。尚、調味料の添加量につい
ては、特に限定されるものではない。尚、DHA,カル
シウム類,ビタミン類等の機能性添加剤を添加すること
も可能である。魚介類加工品等の具材は、用いられる具
材の種類によって、おにぎり状米飯の内部に内蔵される
場合、おにぎり状米飯の表面付近に内蔵される場合、お
にぎり状米飯の表面に付着される場合等があり、具材の
内蔵場所は限定されるものではない。尚、カツオを素材
とする魚介類加工品には、かつお節も含まれる。茶とし
て、抹茶、フリーズドライ製法により作製された緑茶,
玄米茶,ほうじ茶,煎茶,番茶等の粉粒体や粉茶が挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。尚、茶は
他の具材とともにおにぎり状米飯に内蔵されるのが好ま
しい。茶と他の具材を分けて内蔵すると茶に他の具材の
風味が移らずお茶漬けにした際、茶の香ばしさを保つこ
とができる。米飯としては、白米を主とし、これに麦、
玄米、もち米、米粒のアラレ等を混合させても構わな
い。焼きおにぎり状茶漬けの形状としては、略丸形状、
略三角形状、略楕円形状、略四角形状等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。焼目若しくは焦
げ目は、デンプンが炭化せず、固化する程度乃至は薄く
焦げる程度に行われる。焼きおにぎり状茶漬けの表面全
体に形成すると、おにぎり状米飯内部の水分が蒸散し難
くなり乾燥を防止することができ好ましい。また、焼目
若しくは焦げ目の形状は、網目状、点状、等が挙げられ
るがこれらに限定されるものではないが、おにぎり状米
飯表面全体をまんべんなく焼くのが好ましい。焼きおに
ぎり状米飯は、具材が生状もしくは半生状のときは凍結
を先にし、次いで真空包装されると好ましいが、具材が
乾燥品の場合は凍結した後真空包装されると好ましい。
これにより、米飯の水分が具材に及ぼす影響を軽減でき
る。凍結工程後、真空包装する包装工程としたが、米の
種類等により、逆に焼きおにぎり状米飯を包装した後に
凍結工程を設ける場合もある。これにより、水分を多く
含ませて凍結させるので、後工程の凍結で吸水性を増す
ことができる。
【0007】本発明の請求項2に記載の焼きおにぎり状
茶漬けは、請求項1において、前記魚介類加工品が、魚
類,フグ,サケ,タイ,ヒラメ,ブリ,サバ,アジ,タ
ラ,イサキ,マグロ,カツオ,スズキ,サンマ,イワ
シ,クジラ,フグ皮,しらす干し,カニ,エビ,イカ,
タコ,魚卵,タラコ,明太子,イクラ,すじこ,海藻
類,ひじき,ワカメ,とろろ昆布,おぼろ昆布,塩昆
布,海苔,貝類,アサリ,シジミ,アワビ,サザエ,貝
柱,塩辛,魚貝類や海藻類の佃煮から選択される少なく
とも1種を素材とする構成を有している。この構成によ
り、請求項1の作用に加え、以下のような作用を有す
る。 (1)魚介類加工品から滲出されるエキスによって、魚
介類独特の旨みと食味を有する風味豊かな焼きおにぎり
状茶漬けが得られ、食欲を増進させることができるとい
う作用を有する。 (2)魚介類の様々な素材を利用できるので、四季を通
じて焼きおにぎり状茶漬けを美味しく食することができ
るという作用を有する。 (3)魚介類加工品には、蛋白質やカルシウム,リン,
鉄等を含む無機質が含有されるため、栄養源の豊富な焼
きおにぎり状茶漬けを得ることができ、成長期の子供や
老人にも適しているという作用を有する。 (4)フグ皮にはコラーゲンが含有されるため、皮膚の
老化を防ぐことができるという作用を有する。
【0008】ここで、魚介類加工品としては、固形状、
棒状,顆粒状、粉末状、液体状、調理済みの具材、未加
熱の具材等が挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。尚、ソーセージを用いることもできる。魚介類
加工品の具材に適度な醤油、みりん、砂糖、ソルビトー
ル,オリゴ糖,食塩,酒類,グルタミン酸ナトリウム等
の化学調味料,各種エキス、魚醤等の調味料、香辛料等
を添加することにより、適度な塩分濃度を与え、風味を
増進させることができるので好ましい。尚、調味料の添
加量については、特に限定されるものではない。尚、D
HA,カルシウム類,ビタミン類等の機能性添加剤を添
加することも可能である。尚、カツオを素材とする魚介
類加工品には、かつお節も含まれる。
【0009】本発明の請求項3に記載の焼きおにぎり状
茶漬けは、請求項1又は2において、前記農産物加工品
が、野菜類,キノコ類,山菜類,種実類,梅干し,アラ
レ,ハーブ,しその葉,三つ葉,ねぎ,わさび,さんし
ょう,しょうが,根菜類,漬物,佃煮から選択される少
なくとも1種を素材とする構成を有している。この構成
により、請求項1又は2の作用に加え、以下のような作
用を有する。 (1)ビタミン類等や、ミネラル分を含有した焼きおに
ぎり状茶漬けが得られるので、栄養価に優れるとともに
栄養のバランス性に優れるという作用を有する。 (2)様々な素材を利用できるので、四季を通じて焼き
おにぎり状茶漬けを美味しく食することができるという
作用を有する。
【0010】ここで、種実類としては、ごま,ピーナ
ツ,ココナッツ,クルミ,アーモンド,梅干し等が挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。ハーブと
しては、三つ葉,しその葉,さんしょう,わさび等が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。しその
葉としては、青じそ,赤じそ等が用いられるが、生でも
よく、塩漬け等の処理が施されているもの、軽く火であ
ぶったものでも構わない。漬物としては、野沢菜漬,高
菜漬,福神漬,沢庵漬,奈良漬等、野菜の塩漬け,醤油
漬け,床漬,粕漬等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。農産物加工品としては、固形状、棒
状,顆粒状、粉末状、液体状、調理済みの具材、未加熱
の具材が挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。農産物加工品の具材に適度な醤油、みりん、砂
糖、ソルビトール,オリゴ糖,食塩,酒類,グルタミン
酸ナトリウム等の化学調味料,各種エキス,魚醤等の調
味料、香辛料等を添加することにより、適度な塩分濃度
を与え、風味を増進させることができるので好ましい。
尚、調味料の添加量については、特に限定されるもので
はない。尚、DHA,カルシウム類,ビタミン類等の機
能性添加剤を添加することも可能である。
【0011】本発明の請求項4に記載の焼きおにぎり状
茶漬けは、請求項1乃至3の内いずれか1項において、
前記畜産物加工品が、豚肉,牛肉,鶏肉,羊肉,卵類,
チーズ類,牛肉や鶏肉等のそぼろ,佃煮から選択される
少なくとも1種を素材とする構成を有している。この構
成により、請求項1乃至3の内いずれか1の作用に加
え、以下のような作用を有する。 (1)蛋白質に富んだ栄養価の高い焼きおにぎり状茶漬
けを得ることができ、受験生や単身赴任者等の夜食等に
最適であるという作用を有する。 (2)様々な素材を利用できるので、四季を通じて焼き
おにぎり状茶漬けを美味しく食することができるという
作用を有する。
【0012】ここで、畜産物加工品としては、固形状、
棒状,顆粒状、粉末状、液体状、調理済みの具材、未加
熱の具材等が挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。尚、ソーセージを用いることもできる。畜産物
加工品の具材に適度な醤油、みりん、砂糖、ソルビトー
ル,オリゴ糖,食塩,酒類,グルタミン酸ナトリウム等
の化学調味料,各種エキス、魚醤等の調味料、香辛料等
を添加することにより、適度な塩分濃度を与え、風味を
増進させることができるので好ましい。尚、調味料の添
加量については、特に限定されるものではない。尚、D
HA,カルシウム類,ビタミン類等の機能性添加剤を添
加することも可能である。
【0013】本発明の請求項5に記載の焼きおにぎり状
茶漬けの製造方法は、米を炊飯する炊飯工程と、前記炊
飯工程で炊飯された米飯の内部に魚介類加工品,農産物
加工品,畜産物加工品,茶から選択される少なくとも1
種を内蔵する具材内蔵工程と、前記具材内蔵工程で得ら
れた米飯をおにぎり状に成型する成型工程と、前記成型
工程で得られたおにぎり状茶漬けの表面に調味液を塗布
した後、表面に焼目若しくは焦げ目を付ける焙焼工程
と、前記焙焼工程で得られた焼きおにぎり状茶漬けを凍
結する凍結工程と、前記凍結工程で得られた焼きおにぎ
り状茶漬けを真空包装する包装工程と、を備えた構成を
有している。この構成により、以下のような作用を有す
る。 (1)製造工程が簡易なため、焼きおにぎり状茶漬けの
製造時間の短縮と製造コストの低減を図ることができ、
作業性、経済性に優れるという作用を有する。 (2)魚介類加工品等の具材を米飯内に内蔵させたの
で、蛋白質、ビタミン類、無機質等の栄養源を豊富に備
えたバランスのとれた栄養価に優れた茶漬けを得ること
ができるという作用を有する。 (3)おにぎり状米飯の表面に焼目等のおこげを付けた
ので、米飯内部や具材等の乾燥を防止することができ、
適度な水分を含有し膨潤性に優れるとともに、焦げ目の
特有な香ばしさを引き出すことができ食欲を増進するこ
とができるという作用を有する。 (4)おこげ等、表面を軽く焼くことにより、内部の米
飯粒のでん粉の老化を防止し、米飯が固くなったりボロ
ボロになることがなく適度な水分を有し、水戻しで普通
の米飯と同様の食感とテクスチャーを再現し、食味に優
れた茶漬けを得ることができるという作用を有する。 (5)おにぎり状米飯の表面に焼目若しくは焦げ目を形
成することにより、米飯のほぐれを防止することがで
き、取り扱い性に優れるという作用を有する。 (6)凍結後真空包装を施したため、長期保存が可能と
なり、夜食など必要な時に即利用することができ、取り
扱い性、利便性を向上させることが可能となるという作
用を有する。 (7)おにぎり状米飯の表面に焦げ目を形成することに
より、風味を増し、歯ざわりよく、米飯の吸水性に差が
出て、最後までアラレ状の粒が残るという作用を有す
る。 (8)おにぎり状米飯の表面全体を焼くことによって、
糊化したでん粉のアミロペクチンの熱膨化性によりポー
ラスな組織をつくるとともに、でん粉が熱で加水分解す
る際に焙焼デキストリンが生じ、おにぎり状米飯内部の
水分の抜けを回避し、おにぎり状米飯の乾燥を防止する
ことができるという作用を有する。 (9)おにぎり状米飯の表面全体を焙焼し、更に真空包
装することによって、内部の水分の蒸散を確実に防止
し、弾力性のある美味なお茶漬けを得ることができると
いう作用を有する。 (10)凍結工程を備えているので、暖かい米飯を冷凍す
ると、氷晶帯をゆっくり経過するので、大きな氷晶がで
き、細胞等を破壊するので、茶漬け時に吸水性が増加
し、米飯がふやけて茶漬としてのおいしさを増加させ
る。また、硬い米飯を食したい人はお湯を注いだ後、す
ぐに食すことにより硬くかつお湯を含んだお茶漬けを食
すことができる。すなわち、凍結工程によりお茶漬け時
の米飯のふやけを調節することができるという作用を有
する。凍結工程後、真空包装する包装工程としたが、米
の種類等により、逆に焼きおにぎり状米飯を包装した後
に凍結工程を設ける場合もある。これにより、水分を多
く含ませて凍結させるので、後工程の凍結で吸水性を増
すことができるという作用を有する。
【0014】ここで、炊飯工程については、若干少なめ
の水分量で炊飯し、茶漬けにした時の吸水で米が糊状に
なるのを防止するのが好ましい。具材内蔵工程について
は、おにぎり状にした米飯の略中心に内蔵するように、
木型等に入れて米飯を整える方法が好ましい。魚介類加
工品,農産物加工品,畜産物加工品,茶等の具材として
は、固形状、棒状,顆粒状、粉末状、液体状、調理済み
の具材、未加熱の具材が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。魚介類加工品,農産物加工品,畜
産物加工品の具材に適度な醤油、みりん、砂糖、ソルビ
トール,オリゴ糖,食塩,酒類,グルタミン酸ナトリウ
ム等の化学調味料,各種エキス,魚醤等の調味料、香辛
料等を添加することにより、適度な塩分濃度を与え、風
味を増進させることができるので好ましい。尚、調味料
の添加量については、特に限定されるものではない。
尚、DHA,カルシウム類,ビタミン類等の機能性添加
剤を添加することも可能である。魚介類加工品等の具材
は、用いられる具材の種類によって、おにぎり状米飯の
内部に内蔵される場合、おにぎり状米飯の表面付近に内
蔵される場合、おにぎり状米飯の表面に付着される場合
等があり、具材の内蔵場所は限定されるものではない。
茶として、抹茶、緑茶、玄米茶、ほうじ茶、煎茶,番
茶,粉茶等が挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。米飯としては、白米を主とし、これに麦、玄
米、もち米、米粒のアラレ等を混合させても構わない。
成型工程については、木型等に入れて米飯を整える方法
が好ましい。焼きおにぎり状茶漬けの形状としては、略
丸形状、略三角形状、略楕円形状、略四角形状等が挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。焙焼工程
については、砂糖等を含有した醤油等の調味液を、はけ
等を用いておにぎり状米飯の表面をまんべんなく塗布
し、遠赤外線を利用したガス焼き器を利用して表面を焙
焼させ内部の水分の蒸散を防止し、乾燥を防ぐのが好ま
しい。焼目若しくは焦げ目は、焼きおにぎり状茶漬けの
表面全体に形成すると、おにぎり状米飯内部の水分の蒸
散を防ぐことができ好ましい。また、焼目若しくは焦げ
目の形状は、網目状、点状等が挙げられるがこれらに限
定されるものではない。凍結工程における凍結方法につ
いては、焙焼工程後のおにぎり状米飯を約−28℃で急
速冷凍にすると、内蔵された具材や米飯等の細胞核が破
れることがなく、美味な具材や米飯を維持することがで
きるので好ましい。包装工程においては、窒素ガス等を
包装紙中に封入し真空包装することにより、おにぎり状
米飯のでん粉の老化等を防止することができるので好ま
しい。包装紙の材質として、ナイロンとポリエチレン,
ナイロンと一軸延伸ポリプロピレン,ナイロンと二軸延
伸ポリプロピレン等を用いたものが挙げられるがこれら
に限定されるものではない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、更に具体化した実施例につ
いて説明する。 (実施例1)白米を炊飯し、フグの身、野菜類及び椎茸
類、豚肉、を米飯の内部に内蔵させ次いで抹茶を別の部
位に内蔵させながら、木型を用いて米飯をおにぎり状に
成型した。尚、上記の具材は、醤油,みりん,酒,砂糖
等を含有した調味液で味付けしたものを用いた。次い
で、砂糖、みりん、醤油等を含有した調味液をおにぎり
状米飯の表面全体にはけ等を用いて塗布し、表面全体を
焙焼して焦げ目を形成した。その後、凍結し、真空包装
して焼きおにぎり状茶漬けを作製した。
【0016】(実施例2)白米を炊飯し、サケ、アラ
レ、卵類、抹茶を米飯の内部に内蔵させながら、木型を
用いて米飯をおにぎり状に成型した。尚、上記の具材
は、醤油,みりん,酒,砂糖等を含有した調味液で味付
けしたものを用いた。次いで、砂糖、みりん、醤油等を
含有した調味液をおにぎり状米飯の表面全体にはけ等を
用いて塗布し、表面全体を焙焼して焦げ目を形成した。
その後、凍結し、真空包装して焼きおにぎり状茶漬けを
作製した。
【0017】(実施例3)白米を炊飯し、海苔、梅干
し、牛肉のそぼろ、粉茶を米飯の内部に内蔵させなが
ら、木型を用いて米飯をおにぎり状に成型した。尚、上
記の具材は、醤油,みりん,酒,砂糖等を含有した調味
液で味付けしたものを用いた。次いで、砂糖、みりん、
醤油等を含有した調味液をおにぎり状米飯の表面全体に
はけ等を用いて塗布し、表面全体を焙焼して焦げ目を形
成した。その後、真空包装し次いで凍結して焼きおにぎ
り状茶漬けを作製した。
【0018】(実施例4)白米を炊飯し、たらこ、野菜
類及び椎茸類、鶏肉のそぼろ、フリーズドライ製法によ
り作製された緑茶の粉粒体を米飯の内部に内蔵させなが
ら、木型を用いて米飯をおにぎり状に成型した。尚、上
記の具材は、醤油,みりん,酒,砂糖等を含有した調味
液で味付けしたものを用いた。次いで、砂糖、みりん、
醤油等を含有した調味液をおにぎり状米飯の表面全体に
はけ等を用いて塗布し、表面全体を焙焼して焦げ目を形
成した。その後、凍結し、真空包装して焼きおにぎり状
茶漬けを作製した。
【0019】(実施例5)白米を炊飯し、あさり、わさ
び、鶏肉、フリーズドライ製法により作製された緑茶の
粉粒体を米飯の内部に内蔵させながら、木型を用いて米
飯をおにぎり状に成型した。尚、上記の具材は、醤油,
みりん,酒,砂糖等を含有した調味液で味付けしたもの
を用いた。次いで、砂糖、みりん、醤油等を含有した調
味液をおにぎり状米飯の表面全体にはけ等を用いて塗布
し、表面全体を焙焼して焦げ目を形成した。その後、凍
結し、真空包装して焼きおにぎり状茶漬けを作製した。
【0020】(実施例6)白米を炊飯し、エビ、しその
葉及び種実類、豚肉、緑茶の粉粒体を米飯の内部に内蔵
させながら、木型を用いて米飯をおにぎり状に成型し
た。尚、上記の具材は、醤油,みりん,酒,砂糖等を含
有した調味液で味付けしたものを用いた。次いで、砂
糖、みりん、醤油等を含有した調味液をおにぎり状米飯
の表面全体にはけ等を用いて塗布し、表面全体を焙焼し
て焦げ目を形成した。その後、凍結し、真空包装して焼
きおにぎり状茶漬けを作製した。
【0021】(比較例1)白米を炊飯し、フグの身、野
菜類及び椎茸類、豚肉、を米飯に混合させた。尚、上記
の具材は、醤油,みりん,酒,砂糖等を含有した調味液
で味付けしたものを用いた。その後、凍結し、真空包装
して焼きおにぎり状茶漬けを作製した。
【0022】(比較例2)白米を炊飯し、米飯100重
量部に対し、フグ、野菜類及び椎茸類、豚肉を米飯の内
部に内蔵させながら、米飯をおにぎり状に成型した。
尚、上記の具材は、醤油,みりん,酒,砂糖等を含有し
た調味液で味付けしたものを用いた。その後、凍結し、
包装して焼きおにぎり状茶漬けを作製した。以上のよう
に得られた焼きおにぎり状茶漬けについて、以下の官能
試験を行った。
【0023】(官能試験)実施例1〜6及び比較例1〜
2で得られた焼きおにぎり状茶漬けを製造後約1年経過
したものを取り出しお湯を注ぎ各被験者に提供し、外
観、色沢、香味、食感について評価を行った。被験者と
して経験的に官能試験に適格と思われる人を選定した。
内訳は次の通りである。 女性:年齢 20代1名,30代1名,40代1名,5
0代1名,60代1名計5名 男性:年齢 30代1名,40代2名,50代1名,6
0代1名 計5名 被験者に対しては、試験内容、目的を一切教えず、官能
評価方法のみを説明して行った。評価は5段階点数評価
で行い、評価点の内容は以下のようにした。 5:優秀 4:おおむね優秀 3:良好 2:やや劣る 1:劣る 外観、色沢、香味について評価を行った後、各試料をラ
ンダムに試食し、食感の比較評価を行った。また、一つ
の試料を食した後は、必ず清水で口内を洗浄し、次の試
料を食するようにして行った。官能試験の結果を(表
1)に示す。尚、小数点以下は四捨五入で示した。
【0024】
【表1】
【0025】(表1)より、実施例1〜6の焼きおにぎ
り状茶漬けは、独特の香ばしさと弾力性を有し、外観、
色沢、香味、食感ともに従来の焼きおにぎり状茶漬けで
ある比較例1よりも優れていることがわかった。また、
実施例1〜6の焼きおにぎり状茶漬けは、約1年程度の
長期保存が可能であり、製造後1年経過した後食して
も、外観、色沢、香味、食感ともに比較例1及び2に比
べ優れていることがわかった。すなわち、比較例1は米
飯をおにぎり状に形成しないでバラ状に形成し、その表
面に焼目を付けていないため、米飯及び具材の乾燥が著
しく、米飯に弾力性がなく、また特有の香ばしさも得ら
れず風味に欠けることがわかった。また、比較例2はお
にぎり状米飯の表面に焼目を付けていないため、比較例
1と同様に、米飯内部及び具材の乾燥が進み、米飯に弾
力性がなく、また特有の香ばしさも得られず風味に欠け
ることがわかった。また、比較例2は真空包装を施して
いないため、1年程度の長期保存性がなく、外観、香
味、食感が劣ることがわかった。以上、本発明の実施の
形態を説明したが、本発明は本実施の形態に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種
々の設計の変更が可能である。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば以下の有
利な効果を奏することができる。請求項1に記載の発明
によれば、 (1)別途炊き上げた米飯を準備する必要がなく、米飯
がなくてもお湯又はお茶を注ぐだけでおこげの香りを有
する茶漬けを即作製することができ、利便性、簡便性に
優れる焼きおにぎり状茶漬けを提供することができる。 (2)米飯の内部に魚介類加工品,農産物加工品,畜産
物加工品,茶等の具材が内蔵されているので、蛋白質、
各種ビタミン類、カルシウム,リン,鉄等の無機質、ミ
ネラル分を豊富に含み、栄養価が高く栄養のバランス性
に優れるとともに、風味、香味、食感に優れる焼きおに
ぎり状茶漬けを提供することができる。 (3)おにぎり状米飯の表面に焼目若しくは焦げ目が形
成されているので、米飯内部や具材等の乾燥を防止する
ことができ、適度な水分を含有し膨潤性に優れるととも
に、焦げ目の特有な香ばしさを引き出すことができ風味
豊かで食欲増進性に優れる焼きおにぎり状茶漬けを提供
することができる。 (4)おこげ等、表面を軽く焼くことにより内部の米飯
粒のでん粉の老化を防止し、米飯が固くなったりボロボ
ロになることがなく適度な水分を有し、水戻しで普通の
米飯と同様の食感とテクスチャーを再現し、食味に優れ
た茶漬けを得ることができ食感に優れる焼きおにぎり状
茶漬けを提供することができる。 (5)魚介類加工品,農産物加工品,畜産物加工品,茶
等、添加される具材の種類や量を多種多様に組み合わせ
で変化させることにより、非常に興趣に富んだ焼きおに
ぎり状茶漬けを提供することができる。 (6)おにぎり状米飯の表面に焼目若しくは焦げ目を形
成することにより、米飯のほぐれを防止することがで
き、取り扱い性に優れる焼きおにぎり状茶漬けを提供す
ることができる。 (7)熱湯等を注ぐことによって、適度な水分を保持し
た弾力性を有する米飯を短時間で容易に再現することが
でき、風味、食味に優れたお茶漬けを即作製することが
でき利便性に優れる焼きおにぎり状茶漬けを提供するこ
とができる。 (8)様々な具材を利用できるので、四季を通じて焼き
おにぎり状茶漬けを美味しく食することができ季節感に
優れる焼きおにぎり状茶漬けを提供することができる。 (9)焼目等の香ばしさに加え、エビ等の魚介類や山菜
等の農産物の調味食材の香りが加わり、更に風味豊かな
茶漬けを得ることができ香味に優れる焼きおにぎり状茶
漬けを提供することができる。 (10)おにぎり状米飯の表面に焦げ目を形成すること
により、風味を増し、歯ざわりよく、米飯の吸水性に差
が出て、最後までアラレ状の粒が残り弾力性に優れる焼
きおにぎり状茶漬けを提供することができる。 (11)おにぎり状米飯の表面全体を焼くことによっ
て、糊化したでん粉のアミロペクチンの熱膨化性により
ポーラスな組織をつくるとともに、でん粉が熱で加水分
解する際に焙焼デキストリンが生じ、おにぎり状米飯内
部の水分の抜けを回避し、おにぎり状米飯の乾燥を防止
することができ、食味に優れた焼きおにぎり状茶漬けを
提供することができる。
【0027】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加え、 (1)魚介類加工品から滲出されるエキスによって、魚
介類独特の旨みと食味を有する風味豊かな焼きおにぎり
状茶漬けが得られ、食欲増進性に優れる焼きおにぎり状
茶漬けを提供することができる。 (2)魚介類の様々な素材を利用できるので、四季を通
じて焼きおにぎり状茶漬けを美味しく食することができ
食味に優れる焼きおにぎり状茶漬けを提供することがで
きる。 (3)魚介類加工品には、蛋白質やカルシウム,リン,
鉄等を含む無機質が含有されるため、栄養源の豊富な焼
きおにぎり状茶漬けを得ることができ、成長期の子供や
老人にも適しており汎用性に優れる焼きおにぎり状茶漬
けを提供することができる。
【0028】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2の発明の効果に加え、 (1)ビタミン類等や、ミネラル分を含有した焼きおに
ぎり状茶漬けが得られるので、栄養価に優れるとともに
栄養のバランス性に優れる焼きおにぎり状茶漬けを提供
することができる。 (2)様々な素材を利用できるので、四季を通じて焼き
おにぎり状茶漬けを美味しく食することができ季節感に
優れる焼きおにぎり状茶漬けを提供することができる。
【0029】請求項4記載の発明によれば、請求項1乃
至3の内いずれか1に記載の発明の効果に加え、 (1)蛋白質に富んだ栄養価の高い焼きおにぎり状茶漬
けを得ることができ、受験生や単身赴任者等の夜食等に
最適であり利便性に優れる焼きおにぎり状茶漬けを提供
することができる。 (2)様々な素材を利用できるので、四季を通じて焼き
おにぎり状茶漬けを美味しく食することができ季節感に
優れる焼きおにぎり状茶漬けを提供することができる。
【0030】請求項5記載の発明によれば、 (1)製造工程が簡易なため、焼きおにぎり状茶漬けの
製造時間の短縮と製造コストの低減を図ることができ、
作業性、経済性に優れる焼きおにぎり状茶漬けの製造方
法を提供することができる。 (2)魚介類加工品等の具材を米飯内に内蔵させたの
で、蛋白質、ビタミン類、無機質等の栄養源を豊富に備
えたバランスのとれた栄養価に優れた焼きおにぎり状茶
漬けの製造方法を提供することができる。 (3)おにぎり状米飯の表面に焼目等を付けたので、米
飯内部や具材等の乾燥を防止することができ、適度な水
分を含有し膨潤性に優れるとともに、焦げ目の特有な香
ばしさを引き出すことができ食欲を増進することができ
食味に優れる焼きおにぎり状茶漬けの製造方法を提供す
ることができる。 (4)おこげ等、表面を軽く焼くことにより内部の米飯
粒のでん粉の老化を防止し、米飯が固くなったりボロボ
ロになることがなく適度な水分を有し、水戻しで普通の
米飯と同様の食感とテクスチャーを再現し、食味に優れ
た茶漬けを得ることができ食感に優れる焼きおにぎり状
茶漬けの製造方法を提供することができる。 (5)おにぎり状米飯の表面に焼目若しくは焦げ目を形
成することにより、米飯のほぐれを防止することがで
き、取り扱い性に優れる焼きおにぎり状茶漬けの製造方
法を提供することができる。 (6)凍結後真空包装を施したため、長期保存が可能と
なり、夜食など必要な時に即利用することができ、取り
扱い性、利便性に優れる焼きおにぎり状茶漬けの製造方
法を提供することができる。 (7)おにぎり状米飯の表面に焦げ目を形成することに
より、風味を増し、歯ざわりよく、米飯の吸水性に差が
出て、最後までアラレ状の粒が残り弾力性に優れる焼き
おにぎり状茶漬けの製造方法を提供することができる。 (8)おにぎり状米飯の表面全体を焼くことによって、
糊化したでん粉のアミロペクチンの熱膨化性によりポー
ラスな組織をつくるとともに、でん粉が熱で加水分解す
る際に焙焼デキストリンが生じ、おにぎり状米飯内部の
水分の抜けを回避し、おにぎり状米飯の乾燥を防止する
ことができ食味に優れる焼きおにぎり状茶漬けの製造方
法を提供することができる。 (9)おにぎり状米飯の表面全体を焙焼し、更に真空包
装することによって、内部の水分の蒸散を確実に防止
し、弾力性のある美味な焼きおにぎり状茶漬けの製造方
法提供することができる。
【0031】以上説明した通り、本発明は別途米飯を準
備する必要がなく、お湯又はお茶を注ぐだけでお茶漬け
を即作製することができ利便性、簡便性に優れ、長期保
存が可能で取り扱い性に優れるとともに、湯戻しが容易
で特有の香ばしさを有し、四季を通じて風味豊かで食味
に優れた焼きおにぎり状茶漬けの提供、及び製造工程が
簡易で製造時間の短縮と製造コストの低減を図ることが
でき、作業性、経済性に優れる焼きおにぎり状茶漬けの
製造方法を提供することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 おにぎり状に形成された米飯と、前記米
    飯の内部に内蔵された魚介類加工品,農産物加工品,畜
    産物加工品,茶から選択される少なくとも1種と、前記
    米飯の表面に形成された焼目若しくは焦げ目とを備えた
    焼きおにぎり状米飯が凍結され真空包装されている、又
    は真空包装された後凍結されていることを特徴とする焼
    きおにぎり状茶漬け。
  2. 【請求項2】 前記魚介類加工品が、フグ,サケ,タ
    イ,ヒラメ,ブリ,サバ,アジ,タラ,イサキ,マグ
    ロ,カツオ,スズキ,サンマ,イワシ,クジラ,フグ
    皮,しらす干し,カニ,エビ,イカ,タコ等の魚類、タ
    ラコ,明太子,イクラ,すじこ等の魚卵、ひじき,ワカ
    メ,とろろ昆布,おぼろ昆布,塩昆布,海苔等の海藻
    類、アサリ,シジミ,アワビ,サザエ,貝柱等の貝類、
    塩辛、魚貝類や海藻類の佃煮から選択される少なくとも
    1種を素材とすることを特徴とする請求項1に記載の焼
    きおにぎり状茶漬け。
  3. 【請求項3】 前記農産物加工品が、野菜類,キノコ
    類,山菜類,種実類,梅干し,アラレ,ハーブ,しその
    葉,わさび,さんしょう,しょうが,根菜類,漬物,佃
    煮から選択される少なくとも1種を素材とすることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の焼きおにぎり状茶漬
    け。
  4. 【請求項4】 前記畜産物加工品が、豚肉,牛肉,鶏
    肉,羊肉,卵類,チーズ類,牛肉や鶏肉等のそぼろ,佃
    煮から選択される少なくとも1種を素材とすることを特
    徴とする請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の焼き
    おにぎり状茶漬け。
  5. 【請求項5】 米を炊飯する炊飯工程と、前記炊飯工程
    で炊飯された米飯の内部に魚介類加工品,農産物加工
    品,畜産物加工品,茶から選択される少なくとも1種を
    内蔵する具材内蔵工程と、前記具材内蔵工程で得られた
    米飯をおにぎり状に成型する成型工程と、前記成型工程
    で得られたおにぎり状茶漬けの表面に調味液を塗布した
    後、表面に焼目若しくは焦げ目を付ける焙焼工程と、前
    記焙焼工程で得られた焼きおにぎり状茶漬けを凍結する
    凍結工程と、前記凍結工程で得られた焼きおにぎり状茶
    漬けを真空包装する包装工程と、を備えたことを特徴と
    する焼きおにぎり状茶漬けの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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