JP3039139B2 - シーソー操作型可変抵抗器 - Google Patents

シーソー操作型可変抵抗器

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JP3039139B2
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    • H01C10/00Adjustable resistors
    • H01C10/14Adjustable resistors adjustable by auxiliary driving means

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  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Adjustable Resistors (AREA)
  • Tumbler Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主にビデオカメラのズ
ーム速度調整用等に用いられるシーソー操作型可変抵抗
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シーソー操作型の電子部品としては、操
作キーを揺動させることによってスイッチング動作を行
うシーソー操作型スイッチが広く知られている。
【0003】例えば、実開昭57−173229号公報
の「シーソースイッチ」は、図6〜図8に示すように第
1筐体部1と第2筐体部2よりなる筐体の上部に支軸4
を介して操作キー5を揺動自在に取付け、この操作キー
5の下方に上記支軸4に対して垂直な摺動子受け板5c
を延設して、そこに導電性の摺動子7を片持ち固定する
と共に、複数の扇形固定接点9をパターン形成した基板
8を上記筐体内の摺動子受け板5cと対向する位置に固
定し、この基板8の表面に上記摺動子7を弾接させ、更
に、摺動子受け板5cの反対面に一対のばね受け片1
6,17が支軸4に回動自在に取付けられ、その端部間
にコイルばね18が縮設されると共に、両ばね受け片1
6,17間に第1筐体部1の側壁から突設された係止突
片1aおよび摺動子受け板5cから突設された係合ピン
5eが嵌入されて挿まれた構成となっている。
【0004】そして、操作キー5の端部を押圧操作する
と、上記支軸4を回動中心としてこの操作キー5と摺動
子受け板5cとが一体的に回転し、摺動子7が基板8の
表面を回転摺動して各扇形固定接点9との接触位置を変
化させることによって、操作キー5の押圧ストロークに
応じて、摺動子7が複数の扇形固定接点9のうちの特定
の接点に接触してその回路をスイッチオンさせたり、あ
るいは別の接点から離脱してその回路をスイッチオフさ
せる等のスイッチング動作を行わせることができると共
に、摺動子受け板5cの反対面では、係合ピン5eがコ
イルばね18の弾力に抗して一方のばね受け片17を回
動させる。
【0005】この後、操作キー5への押圧操作を解除す
ると、コイルばね18の弾力によってばね受け片17が
当初の位置に復帰し、これに伴って係合ピン5eを介し
て操作キー5および摺動子7が元の中立位置に復帰す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、ビデオカメラの
ズーム速度調節用などとして、抵抗値が無段階で調整で
きるシーソー操作型の可変抵抗器を要望する声が高まっ
てきている。
【0007】そして、上記した従来のシーソー操作型ス
イッチも、その基板8に固定接点9の代わりに抵抗体を
印刷等の方式で形成すれば可変抵抗器として使用するこ
とは可能であるが、この方式は、操作キーの回動の支軸
4に対して垂直に基板8を設け、操作キー5の揺動に連
動して摺動子7が基板表面の接点9上(扇形抵抗体上)
を同心円状に回転摺動するものであるから、高さ寸法が
大きく、ビデオカメラのような小形電子機器に組み込む
には不適当であった。
【0008】そして、高さ寸法を小さくするためには、
基板寸法すなわちその表面に形成される扇形抵抗体を小
さくする必要があるが、抵抗体を小さく設定すると、ね
らい通りの抵抗値に製作することが難しく、また、扇形
抵抗体の半径すなわち摺動子7の回転摺動半径を小さく
すると、印刷時等のズレによって、左右の押圧ストロー
クに対する抵抗値の変化が不揃いになり易いという危険
性を有するものであった。
【0009】更に、上記の例では、操作キー5を中立位
置に復帰させるための構造が複雑で、構成部品も多くコ
スト高になっていた。
【0010】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、高さ寸法をおさえながら抵抗体を大きくで
き、しかも操作キーの復帰構造が簡単なシーソー操作型
可変抵抗器を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、枠体に揺動可能に支持された操作キーの支
持点下方にU字形アーム部を設けて、直線摺動型可変抵
抗器を操作できるように係合すると共に、上記操作キー
の中立位置への復帰構造として、金属薄板からなるばね
板を、その中央部を上記枠体の支持点の下方中央に設け
られた突部で支持し、その左右両端部を上記枠体両端に
設けられた対向したコの字形部に一定の付勢力をもつよ
うにはめこむことによって上記枠体に装着し、かつ、こ
のばね板上面に上記操作キーの左右操作部下面を当接さ
せるものである。
【0012】
【作用】上記構成により、シーソー操作型可変抵抗器の
高さ寸法を小さくしても、抵抗体を直線状に長くするこ
とができて、目的の抵抗値の抵抗体の製作が容易とな
り、しかも操作キーの復帰構造を極めて簡単な構成にで
きる
【0013】
【実施例】本発明のシーソー操作型可変抵抗器の一実施
例を、図1〜図4により説明する。
【0014】同図において、21は成形樹脂からなる中
空の操作キーで、上面の左右対称位置に押圧操作部2
2,22aがあり、中央前後面に同心の支持孔23,2
3aを有すると共に、一方の支持孔23の下方にアーム
部24が伸ばされ、その下部中央には下端が開いたU字
溝が設けられている。
【0015】そして、26は成形樹脂からなる枠体で、
操作キー21の支持孔23,23aに嵌合して操作キー
21を揺動可能に保持する同心の支軸27,27aを上
方前後部に有し、下方に設けられた角孔28により直線
摺動型可変抵抗器29を水平方向に保持している。
【0016】この直線摺動型可変抵抗器29の摺動体3
0の丸棒状操作レバー31は、上記操作キー21のアー
ム部先端U字溝25に対してガタツキなく回転・摺動で
きるように、やや圧入状態で係合していると共に、摺動
体30の反対面には摺動接触子32が保持され、その接
点部33が抵抗基板34に弾接している。
【0017】ここで、抵抗基板34は、図3に示すよう
に、その内側表面に直線状の抵抗体35および導体層3
6が平行に印刷形成され、上記摺動子32の接点33は
この直線状印刷層35,36の間を短絡するように接し
ていると共に、抵抗体35の両端部には接続端子37,
37a、導体層36の一端には接続端子38がそれぞれ
導通固着されている。
【0018】また39は弾性を有する金属薄板からなる
ばね板で、その中央部39aを枠体中央の二つの支軸2
7,27a間の突部40で支持されると共に、左右両端
部41,41aを枠体両端の対向したコの字形部42,
42aに一定の付勢力をもってはめられている。
【0019】そして、上記操作キー21の左右押圧操作
部22,22aの下面から突出した突起43,43a
(43aは図示せず)の先端が、このばね板39の上面
両端部近くに接しており、常態において操作キー21を
図1に示す水平状態に保っている。なお、39a,39
bはばね板39の両端から上記突起43,43aとの当
接位置まで覆うゴムなどよりなる防振材である。
【0020】また、この状態において直線摺動型可変抵
抗器29の摺動体30は、アーム部24先端のU字溝2
5に係合した操作レバー31を介してその摺動ストロー
クの中立位置に保たれ、摺動体30に保持された摺動接
触子32は抵抗基板34の直線状印刷層35,36の中
点位置35aに位置している。
【0021】次に、操作キー21をばね板39の弾力に
抗して押圧操作し、直線摺動型可変抵抗器29を動作さ
せる場合を図4により説明する。
【0022】まず、操作キー21の一方の押圧操作部2
2を矢印の方向に押すと、操作キー21は支軸27,2
7aを中心に回転し、押圧操作部下面の突起43の先端
がばね板39の当接部を下方に押し下げ、ばね板39は
中央の枠体突部40を支点にして左半分が下方に撓み、
その先端部41は枠体のコの字形部42の上係止部42
bを離れ、下係止部42cに当たる位置まで押し下げる
ことができる。
【0023】この時、操作キー21のアーム部24も支
軸27,27aを中心に回転して、そのU字溝25に係
合した直線摺動型可変抵抗器29の操作レバー31をU
字溝25内で先端方向へ回転摺動させながら摺動体30
を右方向へ押し動かし、それに伴って、摺動体30の反
対面に保持された摺動接触子32は抵抗基板34の直線
状抵抗体35および導体層36上を短絡しながら摺動
し、操作キー21の押圧操作部22の押し込み量に対応
して、接続端子37,38間の抵抗値を増大(接続端子
37a,38間の抵抗値を減少)させる。
【0024】そして、操作キー21の押圧操作部22に
加えていた押し力を除くと、ばね板39の弾性により、
操作キー21は突起43を介して元の位置(図1の状
態)まで押し戻され、摺動接触子32も中立位置に復帰
する。
【0025】同様に、操作キー21の他方の押圧操作部
22aに押し力を加えて押し下げると、その押し込み量
に対応して接続端子37a,38間の抵抗値を増大(接
続端子37,38間の抵抗値を減少)させることができ
るものである。
【0026】また、図5(a),図5(b)は本発明の
シーソー操作型可変抵抗器の他の実施例を示すものであ
り、上記実施例と異なるところは操作キー51のアーム
部52の先端に支軸53と平行な棒状突起54を設け、
直線摺動型可変抵抗器55の操作レバー56に上記棒状
突起54と係合するU字溝57を設けたことである。
【0027】本発明は以上のように操作キー21とこの
操作キー21に設けたアーム部24を直線摺動型可変抵
抗器29の操作レバー31と係合させたのでシーソー操
作型可変抵抗器の高さ寸法を小さくでき、抵抗体35も
直線状であるのでねらい通りの抵抗値の製作も容易にな
るものである。
【0028】更に、操作キー21の中立位置への保持は
ばね板39の中央部39aを枠体26の突部40で支持
し、左右両端部41,41aを枠体26の両端のコの字
形部42,42aにはめ込み、このばね板39と操作キ
ー21の突起43,43aを当接させるという極めて簡
単な構成で行えるものである。
【0029】なお、上記防振材39a,39bは上記実
施例ではばね板39に設けられているが、上記突起4
3,43aおよび枠体26のコの字形部42,42a、
上下係止部42b,42c,42d,42e側に設けて
も良いものである。
【0030】
【発明の効果】本発明のシーソー操作型可変抵抗器は、
以上のように支持点下方にアーム部を一体に有する操作
キーと、この操作キーを揺動可能なように装着した枠体
と、操作キーの揺動運動によって摺動するように上記ア
ームに係合する操作レバーを有する上記枠体に装着され
た直線摺動型可変抵抗器とで構成したので、シーソー操
作型可変抵抗器の高さ寸法を小さくすることができると
ともに、直線摺動型可変抵抗器の抵抗体は直線状である
ので、ねらい通りの抵抗値を製作することも極めて容易
となるものである。さらに、上記操作キーの中立位置へ
の復帰構造として、金属薄板からなるばね板を、その中
央部を上記枠体の支持点の下方中央に設けられた突部で
支持し、その左右両端部を上記枠体両端に設けられた対
向したコの字形部に一定の付勢力をもつようにはめこむ
ことによって上記枠体に装着し、かつ、このばね板上面
に上記操作キーの左右操作部下面を当接させた構造とし
たために、操作キーの復帰構造を極めて簡単な構成にで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明のシーソー操作型可変抵抗器の一
実施例の正面部分断面図 (b)同側断面図
【図2】同分解斜視図
【図3】同要部である抵抗基板の平面図
【図4】同操作状態を説明する正面部分断面図
【図5】(a)本発明のシーソー操作型可変抵抗器の他
の実施例の正面図 (b)同側断面図
【図6】従来のシーソー操作型可変抵抗器の正面図
【図7】同要部である基板の正面図
【図8】同操作状態を説明する説明図
【図9】同分解斜視図
【符号の説明】 21 操作キー 24 アーム部 26 枠体 29 直線摺動型可変抵抗器 31 操作レバー 39 ばね板 42,42a コの字形部 43 突起
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−86143(JP,U) 実開 昭55−14798(JP,U) 実開 平1−135703(JP,U) 実願 昭63−123455号(実開 平2− 45414号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01C 10/00 - 10/50 H01H 23/02,23/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体と、揺動可能に上記枠体に支持さ
    れ、その支持点下方にアーム部を一体に有する操作キー
    と、上記アーム部に係合する操作レバーを有する上記枠
    体に装着された直線摺動型可変抵抗器と、上記操作キー
    を中立位置に復帰させるための金属薄板からなるばね板
    とを備え、上記ばね板は、中央部を上記枠体の支持点の
    下方中央に設けられた突部で支持され、その左右両端部
    が上記枠体両端に設けられた対向したコの字形部に一定
    の付勢力をもつようにはめこまれることにより上記枠体
    に装着され、かつ、このばね板上面に上記操作キーの左
    右操作部下面が当接しているシーソー操作型可変抵抗
    器。
  2. 【請求項2】 少なくともばね板と操作キーとの当接部
    間またはばね板と枠体との当接部間のいずれかに防振材
    を介在させた請求項1記載のシーソー操作型可変抵抗
    器。
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