JP3038477U - ワイヤーソー用多溝ローラー - Google Patents

ワイヤーソー用多溝ローラー

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JP3038477U
JP3038477U JP1996012879U JP1287996U JP3038477U JP 3038477 U JP3038477 U JP 3038477U JP 1996012879 U JP1996012879 U JP 1996012879U JP 1287996 U JP1287996 U JP 1287996U JP 3038477 U JP3038477 U JP 3038477U
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JP
Japan
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roller
wire saw
groove
bearing
groove roller
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JP1996012879U
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English (en)
Inventor
克己 松井
宜久 田中
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Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Taiheiyo Cement Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤーソー用多溝ローラーの軸部の損傷を
防止して耐用期間の延長を図ると共に、多溝ローラーの
偏心による加工ワイヤーのぶれや振動を解消し加工精度
を向上する。 【解決手段】 多溝ローラーの主体をセラミックスで形
成し、ワイヤーソーの軸受部に装着する軸部の表面に、
金属スリーブを焼きバメまたは圧入により取り付けたワ
イヤーソー用多溝ローラーとする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、複数の多溝ローラーを配置し、該多溝ローラーのワイヤー溝にワイ ヤーを巻き付け張設することにより多数のワイヤー列を形成し、シリコン、水晶 、磁性体等の被加工物に該ワイヤー列を砥粒と共に押しつけながら摺動させ、切 断または溝入れ等の加工を行うワイヤーソーに用いる多溝ローラーに関する。
【0002】
【従来の技術】
ワイヤーソー用の多溝ローラーの耐用寿命を延ばすために耐摩耗性のある材料 としてセラミックスが用いられているが、該セラミックス製多溝ローラーにおい ては、ワイヤーソーの軸受部に装着される軸部も含めてセラミックスしたものは 、該部の軸受(ローラベアリング、ニードルベアリング等)に異常摩耗、異常音 等が発生し問題となる。そのため多溝部をセラミックスとし軸芯や軸部を金属で 構成したものが多く用いられている。しかしセラミックスと金属とは熱膨張係数 に差があるため、加工中の温度上昇に伴う熱膨張差からセラミックスと金属との 位置関係が設計値から狂ってしまい加工精度の低下が問題となることがあった。 このため出願人は、セラミックス製多溝ローラーの軸部の表面に金属スリーブを 接着剤を用いて接着固定することにより軸部の表面を金属とする改善を考案し先 に提案した。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この考案によって上記の問題解決が図られ改善効果がもたらされるが、該考案 はセラミックスと金属間に接着剤を介して固定されているために、接着剤および 接着方法によってはなお以下のような問題を生ずる場合があった。
【0004】 ワイヤーソーは、複数の多溝ローラー間に加工用ワイヤーを張設しローラーの 回転と共に移動するワイヤーを砥粒と共に被加工物に押しつけて切断、溝切り等 の加工が行われる。多溝ローラーはワイヤーソー軸受部に該多溝ローラーの軸部 を挿入することにより装着される。この際該多溝ローラーには加工用ワイヤーの 張力による荷重が作用する。その荷重は各ローラー毎に一定の方向となるが、ロ ーラーが回転するためにローラー自身の軸部には回転曲げ荷重が繰り返し作用す る。
【0005】 しかるに金属スリーブを接着剤により接着した軸部には接着層が存在するが、 この繰り返しの荷重によって接着層には圧縮、引張が繰り返され、これが長期に わたり繰り返されるために接着層が剥がれて接着不良を起こし、ローラーは使用 不能となる。本来ワイヤーソー用多溝ローラーの耐用期間は加工用ワイヤーが接 触する多溝部の摩耗によって決まるものであるが、軸部の損傷が原因で使用不能 となると、ローラーとしての耐用期間は著しく短縮されるという問題がある。
【0006】 本考案は、かかる問題を解決して、出願人が先に考案した接着による多溝ロー ラーをさらに改善し、被加工物を精度よく加工が出来しかも耐用期間の長いワイ ヤーソー用多溝ローラーを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、表面に複数のワイヤー溝を形成した多溝部およびワイヤーソーの軸 受部に装着する軸部を有するワイヤーソー用多溝ローラーにおいて、該多溝ロー ラーの主体をセラミックスで形成し、軸部の表面に金属スリーブを焼バメまたは 圧入により取り付けたワイヤーソー用多溝ローラーである。 さらには、上記において軸部の表面に高炭素クロム軸受鋼からなる金属スリー ブを焼きバメにより取り付けたワイヤーソー用多溝ローラーである。
【0008】
【考案の実施の形態】
通常ワイヤーソーには、複数の多溝ローラーを多角形形状に、例えば3本のロ ーラーを三角形状に4本のローラーを四角形状などに、配置して複数の多溝ロー ラーが使用されている。その多溝ローラーには加工用ワイヤーを走行移動させる ための駆動用ローラー、あるいは被加工物の移動空間を確保するためのローラー と、加工用ワイヤーに所定の寸法のワイヤー列を形成するための2本のローラー が設けられている。 これらのローラーは、種々の構造によりワイヤーソーに取り付けられている。 本考案はその中で、多溝ローラー自体に軸部を有し該部にて軸支される構造の多 溝ローラーである。
【0009】 以下、本考案の詳細について図1の実施例および多溝ローラーのワイヤーソー 軸受部への取り付け状態の1例を示す図2に基づいて説明する。多溝ローラー1 は、ローラー本体がアルミナで形成されていて、外周にワイヤー溝が形成されて いる多溝部1aと、ワイヤーソーに軸支される軸部1bを有している。中心部に は軸方向の貫通孔1cが設けられ中空になっており、ワイヤーソーに取り付ける 際に取り付け金具13が貫通する。貫通孔1cの片端部には取り付け時の軸振れ を防ぎ適切な取り付けが可能なようにテーパー部1dが設けている。
【0010】 この多溝ローラーの本体はセラミックスで形成されるが、上記実施例のアルミ ナに限られるものでなく、その他炭化珪素、窒化珪素、ジルコニア等が用いられ る。
【0011】 つぎに、該多溝ローラーの軸部1bは軸受11に装着されるよう多溝部1aよ り小径になっており、該部の外周には金属スリーブ2が取り付けられている。こ の金属スリーブ2の取り付けは、焼きバメまたは圧入によって行われる。本実施 例では、金属スリーブ2には高炭素クロム軸受鋼(SUJ2)が用いられ、多溝 ローラー軸部1bに焼きバメによって取り付けられている。この金属スリーブ2 に用いられる金属としては、装着される軸受11に適合するものであれば特に限 定されるものではなく、その他の炭素鋼、ステンレス鋼、特殊鋼等や、場合によ ってはニッケル合金、銅合金、アルミニウム合金等が用いられる。また金属の種 類や軸受の構造および取り付け方法に適合した寸法、形状のものを適宜選定して 焼きバメまたは圧入によって多溝ローラーの軸部1bに取り付けられる。これに よって、金属スリーブ2と軸部のセラミックスとの密着性が確保される。
【0012】 多溝ローラーの軸部に金属スリーブを焼きバメまたは圧入によって取り付けた ことによって、先の考案の接着剤を用いる場合のように軸部におけるセラミック スと金属間に接着剤が存在しないので、回転曲げ荷重が繰り返しかかることによ る接着剤の疲労剥離は発生しない。したがって多溝ローラーの長時間安定した使 用が可能となる。
【0013】 つぎに、軸部に金属スリーブが焼きバメまたは圧入によって取り付けられた本 考案のワイヤーソー用多溝ローラーは、金属スリーブの外側に来る軸受を介して ワイヤーソーに軸支される。この取り付けは従来のワイヤーソー用多溝ローラー と何ら変わることなく行うことが出来る。
【0014】 図2に、本考案のワイヤーソー用多溝ローラーをワイヤーソーの軸受部に取り 付ける際の1例を示す。ワイヤーソーの多溝ローラー用の軸受11としては、ボ ールベアリング、ローラーベアリング、ニードルベアリング等の転がり軸受が多 く用いられる。表面に金属スリーブ2を焼きバメまたは圧入した多溝ローラー1 の軸部1bが軸受11にはめ込まれる。金属スリーブ2の軸芯と軸受11の軸芯 とが一致していないと多溝ローラーはスムースな回転が出来ず、異常な振動を起 こしたり、軸受11や多溝ローラーの軸部1bが損傷して使用不可能となる。し たがって、焼きバメまたは圧入した後両者の軸芯の一致が不十分である場合には 、焼きバメまたは圧入した後金属スリーブ2の外周表面を加工して軸芯を一致さ せることも出来る。
【0015】 一方、該多溝ローラーの他の端部側は、多溝ローラー1のテーパー部1dにロ ーラー軸15がはめ込まれ、該ローラー軸15の端部に装着される軸受12を介 してワイヤーソー(支持部材)の軸受部16に支持されている。
【0016】 図2に示す取付例においては、ワイヤーソーの軸受部10に多溝ローラー1を 軸支する軸受11のローラー11aに、直接多溝ローラー1の金属スリーブ2が 接する構造であるため、金属スリーブ2の回転に異常をきたすと軸受11に直接 影響する。したがってこのような取り付けをする場合には、金属スリーブ2の材 質を一般の軸受に使用される高炭素クロム軸受鋼とし、さらに焼バメにより取り 付けるのが軸受けの性能を十分に発揮出来るので望ましい。
【0017】 本考案の多溝ローラーのワイヤーソーの軸受部への取り付けは、図2に示す実 施例に限定されるものではなく、例えば図3に示すような多溝ローラー1の軸部 1bの反対側のテーパ部1dにはめ込み固定されたローラー軸15を、ワイヤー ソーの軸受部10に装着し、他端の金属スリーブ2の方はワイヤーソー(支持部 材)の軸受部16にて軸支することも可能である。また多溝ローラーの軸部を軸 受に装着する場合に、図2のごとく軸受のローラー11aに直接挿入する場合の 他、図3のごとく内輪を有する軸受を装着することも可能である。
【0018】 さらにセラミックス部分に金属スリーブを焼きバメする場合において、密着性 を高めるため金属スリーブとセラミックスの接合面の面粗度をある程度荒く、例 えば12S以上とすると金属スリーブとセラミックスとの接合強度はより強力に なる。この密着性の向上によって、多溝ローラー間に張設された加工用ワイヤー の張力による曲げ荷重を受ける軸部にあって、従来の接着剤の場合のような接着 不良に起因する軸部の破損が解消され、多溝ローラーの耐用期間が著しく延長さ れる。
【0019】
【考案の効果】
セラミックス製ワイヤーソー用ローラーの、セラミックスの軸部と金属スリー ブとの密着性が向上し、接着剤を使用する多溝ローラーのような接着不良に起因 する該部の損傷が解消され、多溝部分の磨耗によるローラーの寿命まで使用が可 能となり、耐用期間が著しく延長される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のワイヤーソー用多溝ローラーの外観、
および断面を示す説明図である。
【図2】本考案の多溝ローラーのワイヤーソーへの取り
付けの1例の要部を示す説明図である。
【図3】本考案の多溝ローラーのワイヤーソーへの他の
取り付け例の要部を示す説明図である。
【符号の説明】
1 多溝ローラー 1a 多溝部 1b 軸部 1d テーパ部 2 金属スリーブ 10 ワイヤーソーの軸受部 11、12 軸受 13 取り付け金具 15 ローラー軸 16 ワイヤーソー(支持部材)の軸受部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に複数のワイヤー溝を形成した多溝
    部およびワイヤーソーの軸受部に装着する軸部を有する
    ワイヤーソー用多溝ローラーにおいて、該多溝ローラー
    の主体をセラミックスで形成し、軸部の表面に金属スリ
    ーブを焼バメまたは圧入により取り付けたことを特徴と
    するワイヤーソー用多溝ローラー。
  2. 【請求項2】 軸部の表面に高炭素クロム軸受鋼からな
    る金属スリーブを焼きバメにより取り付けたことを特徴
    とする請求項1記載のワイヤーソー用多溝ローラー。
JP1996012879U 1996-12-04 1996-12-04 ワイヤーソー用多溝ローラー Expired - Lifetime JP3038477U (ja)

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