JP3582355B2 - 電動工具の軸受装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動工具の軸受装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来における電動工具の軸受装置を図2を用いて説明する。モータ1の回転力は、ギヤ部2(2a,2b)を介してニードルベアリング4により回転可能に軸支されたスピンドル3に伝達される。このスピンドル3を軸支するニードルベアリング4は、ベアリングホルダ6に圧入されており、更にベアリングホルダ6は、ハウジング8に回転不能に固定されている。
【0003】
上記ニードルベアリング4は、スラスト方向の荷重を受けることができないため、支持部材として、スピンドル3とベアリングホルダ6との間にスラストコロベアリング9を配すると共に、スラストコロベアリング9とベアリングホルダ6との間に鋼材から成るワッシャ10を配している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記ニードルベアリング内をスピンドルが回転すると摺動抵抗により熱が発生する。このため、ニードルベアリングの圧入されるベアリングホルダは、一般的に放熱性に優れたアルミダイカストにより成形されている。しかし、スピンドルを連続回転させると上述した熱の影響をニードルベアリング及びベアリングホルダは受けるため、双方における熱膨張係数の差により、ベアリングホルダの内径が大きくなり、ベアリングホルダに対するニードルベアリングの圧入が緩むため、ニードルベアリングとベアリングホルダとの間にガタが生じ、ベアリングホルダに対してニードルベアリングが傾きを有することになり、ニードルベアリングに偏心荷重が掛かり、これによりニードルベアリングが早期に摩耗し寿命向上が図れないという問題があった。
【0005】
また、ニードルベアリングの場合、スラスト方向の荷重を受けることができないため、スピンドルとベアリングホルダとの間にスラストコロベアリングを配すると共に、スラストコロベアリングとベアリングホルダとの間にワッシャを配していることから、部品点数の低減化を図れず、且つスラストコロベアリング等が電動工具の軸方向(全長方向)に配されるため、電動工具の小形化を図れないという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、上記問題を解消し、部品点数を低減し、且つ電動工具の小形化を図れる長寿命な軸受装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、鍔部を有するスピンドルを軸支するニードルベアリングと、ニードルベアリングの圧入されるアルミダイカストにより成形されたベアリングホルダとを有し、更にベアリングホルダと鍔部との間にスラスト方向の荷重を受ける支持部材を配した電動工具の軸受装置において、ニードルベアリングとベアリングホルダとの間に鋼材から成るスリーブを設け、スリーブにフランジを設けることにより達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】
本実施例に示す電動工具の軸受装置を図1を用いて説明する。図1は本実施例における軸受装置を示す一部縦断側面図である。図1において、モータ1の回転力は、ギヤ部2(2a,2b)を介して鋼材から成るニードルベアリング4により回転可能に軸支されたスピンドル3に伝達される。このスピンドル3を軸支するニードルベアリング4は、フランジ5aを有する鋼材から成るL型スリーブ5(以下スリーブと称す)の内径に圧入されており、更にスリーブ5の外径はアルミダイカストで成形されたベアリングホルダ6の内径に圧入されている。また、上記スピンドル3には、フランジ5aに対向する鍔部3aを設けており、この鍔部3aとフランジ5aとの間には、スラスト方向の荷重を受けられるように鍔部3aの端面に円周上の溝3bを設け、この溝3bにスラスト方向の荷重を受けるスチールボール7を配している。
【0009】
このように構成された軸受装置において、ニードルベアリング4内をスピンドル3が連続回転すると摺動抵抗により熱が発生する。上記熱によりニードルベアリング4が高温になるとスリーブ5及びベアリングホルダ6の双方における熱膨張係数の差により、ベアリングホルダ6に対するスリーブ5の圧入が緩まろうとするが、スピンドル3に設けた鍔部3aとスリーブ5に設けたフランジ5aとの間に配したスチールボール7により、フランジ5aをベアリングホルダ6に押圧(スピンドルの軸方向に押圧)しているため、ベアリングホルダ6に対するスリーブ5のガタつきをなくすことができ、これによりスリーブ5内のニードルベアリング4の外径がスピンドル3と共回りしないことから、ニードルベアリング4が摩耗せず、且つニードルベアリング4に偏心荷重が係らないため、ニードルベアリング4の寿命向上を図ることができる。
【0010】
また、スラスト方向の荷重を受けるのに、従来のようにスラストコロベアリング及びワッシャを配すことなく、鍔部3aの端面に形成した円周上の溝3bにスチールボール7を配すだけの簡便な構成により、安価な軸受装置を提供することができると共に、スラストコロベアリング等を電動工具の軸方向に配さないため、電動工具の全長を短くすることができる。
【0011】
【発明の効果】
本発明によれば、ニードルベアリングとベアリングホルダとの間に鋼材から成るフランジを有するスリーブを設けることで、軸受装置の寿命向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる電動工具の軸受装置を示す一部縦断側面図である。
【図2】従来における電動工具の軸受装置を示す一部縦断側面図である。
【符号の説明】
3はスピンドル、3aは鍔部、3bは溝、4はニードルベアリング、5はスリーブ、5aはフランジ、6はベアリングホルダ、7はスチールボールである。
Claims (2)
- 鍔部を有するスピンドルを軸支するニードルベアリングと、該ニードルベアリングの圧入されるアルミダイカストにより成形されたベアリングホルダとを有し、更に該ベアリングホルダと前記鍔部との間にスラスト方向の荷重を受ける支持部材を配した電動工具の軸受装置において、前記ニードルベアリングと前記ベアリングホルダとの間に鋼材から成るスリーブを設け、該スリーブにフランジを形成することを特徴とした電動工具の軸受装置。
- 前記支持部材は、円周上に形成された溝を有する前記鍔部とL型形状を有するスリーブとの間に配されるスチールボールであることを特徴とした請求項1記載の電動工具の軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12101198A JP3582355B2 (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | 電動工具の軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP12101198A JP3582355B2 (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | 電動工具の軸受装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11315845A JPH11315845A (ja) | 1999-11-16 |
JP3582355B2 true JP3582355B2 (ja) | 2004-10-27 |
Family
ID=14800601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP12101198A Expired - Fee Related JP3582355B2 (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | 電動工具の軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3582355B2 (ja) |
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1998
- 1998-04-30 JP JP12101198A patent/JP3582355B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11315845A (ja) | 1999-11-16 |
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