JPH0736199Y2 - ウォームギヤ付モータ - Google Patents
ウォームギヤ付モータInfo
- Publication number
- JPH0736199Y2 JPH0736199Y2 JP1374489U JP1374489U JPH0736199Y2 JP H0736199 Y2 JPH0736199 Y2 JP H0736199Y2 JP 1374489 U JP1374489 U JP 1374489U JP 1374489 U JP1374489 U JP 1374489U JP H0736199 Y2 JPH0736199 Y2 JP H0736199Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- worm wheel
- slide bearing
- center
- worm gear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Gear Transmission (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、ウォームギヤ付モータの動力伝達機構に関す
るものである。
るものである。
従来の技術 従来の先端の保護用すべり軸受断面形状を第7図に示
す。このすべり軸受を装置したウォームギヤ付モータの
断面を第3図および第4図に示す。この種のウォームギ
ヤ付モータは第3図に示すような構成になっており、ロ
ータ3を保持する軸2はモータフレーム9に装着された
自動調芯すべり軸受6およびギヤケース10に装着された
すべり軸受5に回転自在に支持されている。この軸2の
オーバハング部にウォームギヤ1が形成されており、ロ
ータ3に発生したトルクはウォームギヤ1にかみ合わさ
れているウォームホイル7に伝達され、ウォームホイル
7を介して出力軸8より動力として出力する。この場合
第4図のギヤ部拡大図に示すように軸2のオーバハング
部のウォームギヤ1からウォームホイル7に回転力を伝
達する時、回転力以外に歯車形状の性質上F1およびそ
の反力F2がウォームギヤ1とウォームホイル7間にお
互いが離れようとする力として働く。この力F1が設計
値の範囲内で通常使用されるが、相手機器が急に過負荷
になった場合など、オーバハング部のウォームギヤ1が
F1の矢印方向にある移動量以外動かないように軸端2a
が先端保護用のすべり軸受4に当接する構造となってい
る。
す。このすべり軸受を装置したウォームギヤ付モータの
断面を第3図および第4図に示す。この種のウォームギ
ヤ付モータは第3図に示すような構成になっており、ロ
ータ3を保持する軸2はモータフレーム9に装着された
自動調芯すべり軸受6およびギヤケース10に装着された
すべり軸受5に回転自在に支持されている。この軸2の
オーバハング部にウォームギヤ1が形成されており、ロ
ータ3に発生したトルクはウォームギヤ1にかみ合わさ
れているウォームホイル7に伝達され、ウォームホイル
7を介して出力軸8より動力として出力する。この場合
第4図のギヤ部拡大図に示すように軸2のオーバハング
部のウォームギヤ1からウォームホイル7に回転力を伝
達する時、回転力以外に歯車形状の性質上F1およびそ
の反力F2がウォームギヤ1とウォームホイル7間にお
互いが離れようとする力として働く。この力F1が設計
値の範囲内で通常使用されるが、相手機器が急に過負荷
になった場合など、オーバハング部のウォームギヤ1が
F1の矢印方向にある移動量以外動かないように軸端2a
が先端保護用のすべり軸受4に当接する構造となってい
る。
考案が解決しようとする課題 しかしながら上記構成において、第5図(a)に示すよ
うに軸端2aと保護用先端すべり軸受4との空隙11が均一
であるとき第5図(b)のようにウォームホイル側から
の力F1が定常の力であっても第3図に示した自動調芯
すべり軸受6および中間に位置するすべり軸受5と軸2
との空隙の大きさにより、第5図(b)に示すように反
ウォームホイル側に押つけられるように移動する。ま
た、第6図(a),(b)に示すように個々の部品の寸
法精度や組立て精度により空隙が必ずしも均一にならな
い。そのために負荷がかかると軸端2aと保護用先端すべ
り軸受4が接触し、前記自動調芯すべり軸受6と中間位
置のすべり軸受5との3点位置での支持になり軸2がこ
じれてしまい、そのために負荷電流が大きくなったり、
また、軸端2aと保護用先端すべり軸受4との接触音が発
生したりする場合がある。この場合全体の空隙を所定量
以上大きくするとウォームギヤとウォームホイルのかみ
合いが悪くなり、支障をきたすことになる。
うに軸端2aと保護用先端すべり軸受4との空隙11が均一
であるとき第5図(b)のようにウォームホイル側から
の力F1が定常の力であっても第3図に示した自動調芯
すべり軸受6および中間に位置するすべり軸受5と軸2
との空隙の大きさにより、第5図(b)に示すように反
ウォームホイル側に押つけられるように移動する。ま
た、第6図(a),(b)に示すように個々の部品の寸
法精度や組立て精度により空隙が必ずしも均一にならな
い。そのために負荷がかかると軸端2aと保護用先端すべ
り軸受4が接触し、前記自動調芯すべり軸受6と中間位
置のすべり軸受5との3点位置での支持になり軸2がこ
じれてしまい、そのために負荷電流が大きくなったり、
また、軸端2aと保護用先端すべり軸受4との接触音が発
生したりする場合がある。この場合全体の空隙を所定量
以上大きくするとウォームギヤとウォームホイルのかみ
合いが悪くなり、支障をきたすことになる。
本考案は上記問題点を考慮してなされたものであり、保
護用先端すべり軸受の内径形状を軸中心に対して非対称
形状にし、軸端と保護用先端すべり軸受が通常の設計の
定常負荷では接触しないようにし、軸のこじれを防止し
たものである。
護用先端すべり軸受の内径形状を軸中心に対して非対称
形状にし、軸端と保護用先端すべり軸受が通常の設計の
定常負荷では接触しないようにし、軸のこじれを防止し
たものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本考案は、モータ軸中心を保
護用先端すべり軸受の中心に対して非対称にしてウォー
ムホイル側に位置させておき、定格負荷時にモータ軸中
心が保護用先端すべり軸受の中心に位置するようにすべ
り軸受の内径形状を形成したものである。
護用先端すべり軸受の中心に対して非対称にしてウォー
ムホイル側に位置させておき、定格負荷時にモータ軸中
心が保護用先端すべり軸受の中心に位置するようにすべ
り軸受の内径形状を形成したものである。
作用 上記のすべり軸受の内径形状にすることにより、負荷の
軽い時はウォームホイル側に軸中心が位置するが、ウォ
ームホイル側の内径を大きくしているのですべり軸受に
接触することはなく、また定格負荷が加わった時にはす
べり軸受の中心に位置するようになり、過負荷の時、軸
は反ウォームホイル側に移動するがすべり軸受の反ウォ
ームホイル側の空隙は従来と同一のため、それ以上移動
させないようしている。
軽い時はウォームホイル側に軸中心が位置するが、ウォ
ームホイル側の内径を大きくしているのですべり軸受に
接触することはなく、また定格負荷が加わった時にはす
べり軸受の中心に位置するようになり、過負荷の時、軸
は反ウォームホイル側に移動するがすべり軸受の反ウォ
ームホイル側の空隙は従来と同一のため、それ以上移動
させないようしている。
実施例 以下、本考案によるウォームギヤ付モータの実施例を図
面を参照して説明する。
面を参照して説明する。
第1図は本考案のウォームギヤ付モータの保護用先端す
べり軸受の要部断面図であり、第4図のA1−A2断面に
相当する部分を示し、第2図(a),(b)は作用を説
明するための断面図である。ウォームギヤ付モータ全体
の構成は第3図に示すものと同じためその説明を省略す
る。本考案はオーバハング部の保護用先端すべり軸受の
形状に関するもので、保護用先端すべり軸受4aの内径形
状は第1図に示すようにモータ軸2の中心O1に対しウ
ォームホイル側と反対方向のP2側には従来の保護先端
すべり軸受の内径寸法と同一で、ウォームホイルP1側
の内径寸法はそれより大きくし、例えば、楕円形にして
形成される。この内径形状は中心O1に対してウォーム
ホイルP1側と反ウォームホイルP2側とで非対称形状を
成している。この場合、従来の所定の内径寸法は反ウォ
ームホイル側のP2側ではO1を中心として左右に一定の
角度αの範囲に保たれる。この角度αは実験によると30
°〜45°位が適当である。
べり軸受の要部断面図であり、第4図のA1−A2断面に
相当する部分を示し、第2図(a),(b)は作用を説
明するための断面図である。ウォームギヤ付モータ全体
の構成は第3図に示すものと同じためその説明を省略す
る。本考案はオーバハング部の保護用先端すべり軸受の
形状に関するもので、保護用先端すべり軸受4aの内径形
状は第1図に示すようにモータ軸2の中心O1に対しウ
ォームホイル側と反対方向のP2側には従来の保護先端
すべり軸受の内径寸法と同一で、ウォームホイルP1側
の内径寸法はそれより大きくし、例えば、楕円形にして
形成される。この内径形状は中心O1に対してウォーム
ホイルP1側と反ウォームホイルP2側とで非対称形状を
成している。この場合、従来の所定の内径寸法は反ウォ
ームホイル側のP2側ではO1を中心として左右に一定の
角度αの範囲に保たれる。この角度αは実験によると30
°〜45°位が適当である。
次に第2図(a)の断面図により上記した作用を説明す
る。負荷が作用し、ウォームホイル7に荷重が加わると
軸端2aは反ウォームホイル側P2方向に移動するためモ
ータ軸中心O1を予め移動量d1の大きさだけウォームホ
イル側O2に位置するように構成し、反ウォームホイル
側P2方向に力F2あるいはFR,FLが加わった場合第2図
(b)に示すように、軸端2aの中心O2が従来の内径の
中心O1近くに位置するようになり、すべり軸受4aに接
触することなく回転可能となる。この場合、第2図
(a)の破線に示すような従来の内径形状であると予め
軸中心O2を反ウォームホイル側P2方向に移動させてお
くと軸2aがS部で接触してしまうことになる。
る。負荷が作用し、ウォームホイル7に荷重が加わると
軸端2aは反ウォームホイル側P2方向に移動するためモ
ータ軸中心O1を予め移動量d1の大きさだけウォームホ
イル側O2に位置するように構成し、反ウォームホイル
側P2方向に力F2あるいはFR,FLが加わった場合第2図
(b)に示すように、軸端2aの中心O2が従来の内径の
中心O1近くに位置するようになり、すべり軸受4aに接
触することなく回転可能となる。この場合、第2図
(a)の破線に示すような従来の内径形状であると予め
軸中心O2を反ウォームホイル側P2方向に移動させてお
くと軸2aがS部で接触してしまうことになる。
尚、第7図に他の実施例を示す。この構成は従来の内径
中心O1からウォームホイル側O3へ中心を移動し、従来
の内径より大きい真円形状としたものである。この場
合、内径中心O3のO1からの移動量d2は反ウォームホ
イル側で破線で示す従来の内径と一致させる大きさとす
る。実験によると移動量d2は内径φ4.5mmの場合0.1mm
程度であり、従来の所定内径寸法と実用上同一と見られ
る角度βは30°位である。この場合も軸中心O1に対し
てウォームホイル側と反ウォームホイル側とは非対称形
状を成しており、同様の作用を有する。
中心O1からウォームホイル側O3へ中心を移動し、従来
の内径より大きい真円形状としたものである。この場
合、内径中心O3のO1からの移動量d2は反ウォームホ
イル側で破線で示す従来の内径と一致させる大きさとす
る。実験によると移動量d2は内径φ4.5mmの場合0.1mm
程度であり、従来の所定内径寸法と実用上同一と見られ
る角度βは30°位である。この場合も軸中心O1に対し
てウォームホイル側と反ウォームホイル側とは非対称形
状を成しており、同様の作用を有する。
考案の効果 以上のとおり、本考案によれば、すべり軸受の内径をモ
ータ軸中心に対し非対称形状にし、ウォームホイル側の
内径を大きくし、予め軸中心をウォームホイル側に位置
させておき、荷重が加わった時にモータ軸先端がすべり
軸受の内径の中心に位置するようにした。したがって、
軽負荷時および定常負荷時共に軸端が先端メタルに接触
することがなくなり、3ヶ所の軸受によるこじれによる
電流が大きくなるという問題や、軸受に接触するために
発生する騒音の防止を可能にしたウォームギヤ付モータ
を提供するものである。
ータ軸中心に対し非対称形状にし、ウォームホイル側の
内径を大きくし、予め軸中心をウォームホイル側に位置
させておき、荷重が加わった時にモータ軸先端がすべり
軸受の内径の中心に位置するようにした。したがって、
軽負荷時および定常負荷時共に軸端が先端メタルに接触
することがなくなり、3ヶ所の軸受によるこじれによる
電流が大きくなるという問題や、軸受に接触するために
発生する騒音の防止を可能にしたウォームギヤ付モータ
を提供するものである。
第1図は本考案の一実施例の先端軸受の断面図、第2図
は同実施例の作用を説明する断面図、第3図はウォーム
ギヤ付モータ全体の断面図、第4図はギヤ部の断面図、
第5図,第6図は従来例の先端軸受部の断面図、第7図
は本考案の他の実施例の先端軸受の断面図である。 1……ウォームギヤ、2……軸、2a……軸端、3……ロ
ータ、4a……保護用先端すべり軸受、5……中間すべり
軸受、6……自動調芯すべり軸受、7……ウォームホイ
ル、8……出力軸、9……モータフレーム、10……ギヤ
ケース、11……空隙、F1,F2……ウォームおよびウォー
ムホイルに加わる荷重、α,β……軸端との接触角度、
d1,d2……軸受中心と軸中心との距離。
は同実施例の作用を説明する断面図、第3図はウォーム
ギヤ付モータ全体の断面図、第4図はギヤ部の断面図、
第5図,第6図は従来例の先端軸受部の断面図、第7図
は本考案の他の実施例の先端軸受の断面図である。 1……ウォームギヤ、2……軸、2a……軸端、3……ロ
ータ、4a……保護用先端すべり軸受、5……中間すべり
軸受、6……自動調芯すべり軸受、7……ウォームホイ
ル、8……出力軸、9……モータフレーム、10……ギヤ
ケース、11……空隙、F1,F2……ウォームおよびウォー
ムホイルに加わる荷重、α,β……軸端との接触角度、
d1,d2……軸受中心と軸中心との距離。
Claims (1)
- 【請求項1】軸を有するロータを2箇所で支持する軸受
を備え、前記軸の軸端側にウォームギヤを形成したオー
バハング部を有し、このオーバハング部の軸端を保護支
持するすべり軸受の内径形状を軸中心に対してウォーム
ホイル側の隙間を大きくし、反ウォームホイル側の隙間
を小さくしたことを特徴とするウォームギヤ付モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1374489U JPH0736199Y2 (ja) | 1989-02-08 | 1989-02-08 | ウォームギヤ付モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1374489U JPH0736199Y2 (ja) | 1989-02-08 | 1989-02-08 | ウォームギヤ付モータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02105632U JPH02105632U (ja) | 1990-08-22 |
JPH0736199Y2 true JPH0736199Y2 (ja) | 1995-08-16 |
Family
ID=31224319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1374489U Expired - Lifetime JPH0736199Y2 (ja) | 1989-02-08 | 1989-02-08 | ウォームギヤ付モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0736199Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0811033Y2 (ja) * | 1990-10-12 | 1996-03-29 | アスモ株式会社 | パワーウインドモータの軸受構造 |
CN101113759A (zh) * | 2003-02-20 | 2008-01-30 | 日本精工株式会社 | 电动动力转向装置 |
-
1989
- 1989-02-08 JP JP1374489U patent/JPH0736199Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02105632U (ja) | 1990-08-22 |
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