JPH078824Y2 - タービンの軸結合構造 - Google Patents

タービンの軸結合構造

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JPH078824Y2
JPH078824Y2 JP15242389U JP15242389U JPH078824Y2 JP H078824 Y2 JPH078824 Y2 JP H078824Y2 JP 15242389 U JP15242389 U JP 15242389U JP 15242389 U JP15242389 U JP 15242389U JP H078824 Y2 JPH078824 Y2 JP H078824Y2
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JP
Japan
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turbine
shaft
passage
metal sleeve
compressor
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JP15242389U
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則雄 中沢
芳人 小林
浩司 荻田
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はタービンの軸結合構造に関し、さらに詳しく
は、セラミックスガスタービンの軸結合部の冷却構造に
関する。
(従来の技術) 周知のように自動車用としてのガスタービンにあって
は、排気ガスに接触するタービンと同軸上に吸気圧縮用
のコンプレッサを設けた構造がある。
そして、上述したタービンでは、タービン入口の温度を
上げて熱効率の向上を図る場合に、その高温度に対して
も耐熱性のあるセラミックスを用いてタービンを構成す
ることが提案されている。
上述したガスタービンにあっては、セラミックスで形成
してあるタービンロータを、コンプレッサと同軸上に支
持する構造として、タービンロータの軸部を金属スリー
ブ内における軸方向一端側から挿嵌し、この金属スリー
ブの軸方向他端側からはコンプレッサを支持している軸
を挿嵌して、上述した金属スリーブによりタービンおよ
びコンプレッサの軸を共に支持するようにしてある。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上述した金属スリーブとこれに挿嵌されてい
るセラミックタービンの軸部とは、例えばロー付けによ
る焼き嵌めが行なわれて両者を一体化するようになって
いるが、セラミックスと金属とでは熱膨張率が大きく異
なり、具体的には、金属で約10×10-61/℃に対し、セラ
ミックスでは4×10-61/℃となるという違いがあり、こ
の違いが、ガスタービンの運転時において金属スリーブ
での高温化を促進することになり、結果として、焼き嵌
め部に熱膨張が発生してその焼き嵌め部が弛んでしま
い、上記両者の一体構造を維持することができなくなる
虞れがあった。
そこで、本考案の目的は、上述した従来のガスタービン
における軸結合構造の問題に鑑み、運転時においても軸
間の結合を常時維持できる結合構造を得ることにある。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するため、本考案は、セラミックスで構
成したタービンの軸部とコンプレッサの軸部とを軸方向
にそれぞれ挿嵌された金属スリーブにより上記両軸部が
同軸上に支持された構造を備えている自動車用ガスター
ビンにおいて、上記セラミックスタービンの外周面には
上記軸部端面から連続して上記金属スリーブの軸受に向
かう潤滑通路を、その通路長が上記金属スリーブにおけ
る上記タービンの軸部の挿嵌長さよりも長く設定された
状態で形成し、一方、上記軸部端面には、上記コンプレ
ッサの軸部内部で軸方向に貫通して形成された潤滑オイ
ル用通路の端部を位置させることを提案するものであ
る。
(作用) 本考案によれば、タービンの軸部外周面に形成してある
潤滑通路内を通過する潤滑オイルは、その潤滑通路の長
さによってタービンからの熱を吸収し易い状態とされ
る。
(実施例) 以下、第1図および第2図において本考案実施例の詳細
を説明する。
第1図は本考案実施例による軸結合構造の要部を示す端
面図である。
本実施例による軸結合構造の特徴は、タービンの軸部外
周面に形成してある潤滑通路の長さを、軸部の挿嵌長さ
以上としてタービンからの受熱時間を増加させた点にあ
る。
すなわち、タービン1は、従来のものと同様にセラミッ
クスにより形成してあり(以下、セラミックスタービン
という)、その軸部1Aは、コンプレッサ2の軸部2Aと共
に金属スリーブ3の内部に軸方向端部から挿嵌されて焼
き嵌めされることで一体的に同軸支持されている。
そして、上述したセラミックスタービン1の軸部1Aの外
周面には、その軸方向端部から金属スリーブ3に形成し
てある潤滑孔3Aに至る潤滑通路1Bが形成してある。
この潤滑通路1Bは、第2図に示すように、例えばU字状
とすることで軸部1Aの挿嵌長さよりも長い通路長を設定
されており、軸部1Aの軸端部以外の末端部を金属スリー
ブ3の潤滑孔3Aに連通させている。
上述した金属スリーブ3に設けてある潤滑孔3Aは、金属
スリーブ3の径方向に貫通させて形成してあり、金属ス
リーブ3の軸受4のインナーレースに対面しており、セ
ラミックタービン1の回転による遠心力で潤滑オイルを
軸受4に供給してアンダレース潤滑を行なうようになっ
ている。
一方、コンプレッサ2の軸部2Aは、その軸方向における
セラミックスタービン1の中空部1Bと対向する端部を中
空部1B内に進入させており、この進入した端部を末端と
して軸部内部には、軸方向に沿って潤滑オイル用通路2B
が形成してあり、この潤滑オイル用通路2Bは図示しない
潤滑機構に接続されている。
本実施例は以上のような構造であるから、運転時には、
セラミックスタービン1が排気ガスと接触することによ
り回転し、この回転が、セラミックスタービン1の軸部
1Aと一体化されている金属スリーブ3を介してコンプレ
ッサ2の軸部2Aに伝えられ、コンプレッサ2を回転させ
る。
そして、このセラミックスタービン1の回転時には、コ
ンプレッサ2に形成してある潤滑オイル用通路2Bからの
潤滑オイルがセラミックスタービン1の外周面に形成し
てある潤滑通路1B内に充填され、この潤滑通路1Bを経由
してセラミックスタービン1の回転による遠心力で金属
スリーブ3の潤滑孔3Aに滲透していく。
従って、セラミックスタービン1の潤滑通路1B内に潤滑
オイルが充填されることで、この潤滑通路1B内の潤滑オ
イルは、潤滑通路1Bの通路長によってセラミックスター
ビン1からの潜熱を吸収する範囲を大きくされたと同じ
状態を呈し、金属スリーブ3における軸部1Aの挿嵌部、
つまり、焼き嵌め部への熱の伝達を抑えてその焼き嵌め
部の冷却を行なうことになる。
(考案の効果) 以上、本考案によれば、タービンの軸外周面に形成さ
れ、この軸部が挿嵌されている金属スリーブの範囲に相
当する長さをよりも長い通路長を設定された潤滑通路を
潤滑オイルの溜り部として機能させることで潤滑オイル
を用いての軸結合部の冷却が行なえ、これにより、軸結
合部の一体化を永続することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例による軸結合構造の要部を
示す端面図、第2図は第1図中、符号II-II線で示す方
向の矢視図である。 1……セラミックスタービン、1A……セラミックスター
ビンの軸部、1B……潤滑通路、2……コンプレッサ、2A
……コンプレッサの軸部、2B……潤滑オイル通路、3…
…金属スリーブ、3A……潤滑孔、4……軸受。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミックスで構成したタービンの軸部と
    コンプレッサの軸部とを軸方向にそれぞれ挿嵌された金
    属スリーブにより上記両軸部が同軸上に支持された構造
    を備えている自動車用ガスタービンにおいて、 上記セラミックスタービンの外周面には上記軸部端面か
    ら連続して上記金属スリーブの軸受に向かう潤滑通路
    を、その通路長が上記金属スリーブにおける上記タービ
    ンの軸部の挿嵌長さよりも長く設定された状態で形成
    し、 一方、上記軸部端面には、上記コンプレッサの軸部内部
    で軸方向に貫通して形成された潤滑オイル用通路の端部
    を位置させたことを特徴とするタービンの軸結合構造。
JP15242389U 1989-12-28 1989-12-28 タービンの軸結合構造 Expired - Lifetime JPH078824Y2 (ja)

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JPH0389940U JPH0389940U (ja) 1991-09-12
JPH078824Y2 true JPH078824Y2 (ja) 1995-03-06

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