JP2518260Y2 - ガスタービン - Google Patents

ガスタービン

Info

Publication number
JP2518260Y2
JP2518260Y2 JP1991025409U JP2540991U JP2518260Y2 JP 2518260 Y2 JP2518260 Y2 JP 2518260Y2 JP 1991025409 U JP1991025409 U JP 1991025409U JP 2540991 U JP2540991 U JP 2540991U JP 2518260 Y2 JP2518260 Y2 JP 2518260Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
turbine
shaft
ceramic
metal sleeve
compressor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991025409U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04113333U (ja
Inventor
浩司 荻田
好之 赤尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Petroleum Energy Center JPEC
Original Assignee
Petroleum Energy Center PEC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Petroleum Energy Center PEC filed Critical Petroleum Energy Center PEC
Priority to JP1991025409U priority Critical patent/JP2518260Y2/ja
Publication of JPH04113333U publication Critical patent/JPH04113333U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2518260Y2 publication Critical patent/JP2518260Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車用のガスター
ビンの軸結合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、自動車用のガスタービン
は、燃焼器から出る高温の排気ガスをタービンに導いて
同タービンを回転させ、その回転をコンプレッサに伝え
ることによって大気の吸入および圧縮を行ない、その圧
縮空気を燃焼用空気として上記燃焼器に供給する。
【0003】さらに、タービンを経た排気ガスを熱交換
器に通するとともに、コンプレッサから吐出される圧縮
空気を同熱交換器に通し、排気熱で圧縮空気を予熱する
ことによって燃料の消費率を減らし、燃費の向上を図っ
ている。
【0004】タービンの材質としては、高温度に対して
十分な耐熱性を有するセラミックを採用している。
【0005】また、タービンの軸とコンプレッサの軸と
を金属スリーブに挿嵌して焼嵌めし、2つの軸を同軸上
に支持する構造を採用している。この軸部の要部の構成
を図2に示す。
【0006】すなわち、1はセラミック製のタービン
(以下、セラミックタービンと称す)で、軸1aを有し
ている。2はコンプレッサで、軸2aを有している。
【0007】このセラミックタービン1の軸1aとコン
プレッサ2の軸2aとを金属スリーブ3に挿嵌し、そこ
に焼嵌め処理を施し、軸1a,2aを結合している。
【0008】そして、金属スリーブ3の外周面に軸受け
4を取り付け、セラミックタービン1およびコンプレッ
サ2を回転自在に支持している。
【0009】軸2aの中心部には潤滑油を通すための潤
滑油通路2bがある。この潤滑油通路2bは潤滑油を金
属スリーブ3内に導くためのものである。
【0010】金属スリーブ3内に導かれた潤滑油は、金
属スリーブ3を冷却する働きをするとともに、金属スリ
ーブ3の多数の潤滑油通路3aを通って軸受け4の摺動
部に浸入する。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記のガス
タービンでは、セラミックと金属の熱膨脹率が大きく異
なることから、次のような不具合が生じる。
【0012】すなわち、焼嵌めが終わって金属スリーブ
3の温度が下がると、金属スリーブ3の収縮により、金
属スリーブ3の軸方向端部とセラミックタービン1の軸
1aの基端部との間に図3に示す隙間Wが生じる。
【0013】その後、運転が始まって温度が上昇する
と、金属スリーブ3が膨脹して隙間Wが図4に示すよう
に一旦は縮まるが、運転が停止して温度が下がると隙間
Wは図5に示すように再び拡がる。
【0014】こうして温度が上がったり下がったりする
のに伴ない、隙間Wが図6に示すように徐々に拡がり、
金属スリーブ3がセラミックタービン1から離れる方向
に動いていくという事態が生じる。
【0015】こうなると、金属スリーブ3と軸1aとの
接触面の長さが減少し、軸1a,2a間の回転力の伝達
に支障を来たしたり、ひいてはセラミックタービン1の
回転に不具合を生じてセラミックタービン1の破損を招
く心配がある。
【0016】この考案は上記の事情を考慮したもので、
その目的とするところは、金属スリーブとセラミックタ
ービンの軸との十分な長さの接触面を確保することがで
き、これにより回転力の良好な伝達を可能とし、ひいて
はセラミックタービンの適正な回転を可能としてセラミ
ックタービンの破損を未然に防止することができるガス
タービンを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】この考案のガスタービン
は、セラミックタービンの軸とコンプレッサの軸とを金
属スリーブに挿嵌して焼嵌めし、上記2つの軸を同軸上
に結合するとともに、金属スリーブの外周面に軸受けを
取付けてセラミックタービンおよびコンプレッサを回転
自在に支持する構造であって、上記金属スリーブの軸方
向端部とセラミックタービンの軸の基端部との間に生じ
る隙間に充填され、セラミックタービンの温度上昇に対
して十分な耐熱性を有するろう材を備える。
【0018】
【作用】セラミックタービンの軸とコンプレッサの軸と
の同軸上の結合が保たれ、ひいてはセラミックタービ
ン、コンプレッサ、および金属スリーブの同心的な回転
作用が保たれつつ、金属スリーブの軸方向端部とセラミ
ックタービンの軸の基端部とがろう材によって接合され
る。
【0019】
【実施例】以下、この考案の一実施例について図面を参
照して説明する。なお、図面において図2ないし図6と
同一部分には同一符号を付している。
【0020】図1に示すように、金属スリーブ3の軸方
向端部とセラミックタービン1の軸1aの基端部との間
に生じる隙間Wに、ろう材10を充填する。
【0021】ろう材10は、セラミックタービン1の温
度上昇(約1350度)に対して十分な耐熱性を有する
もので、たとえばニッケルろう,特殊ニッケルろう,特
殊銀ろう,高融点金属用ろう材などがある。
【0022】また、ろう材10はセラミックに付き難い
ため、軸1aの基端部の垂直面1bに予め金属メタライ
ジングの前処理を施し、ろう材10の確実な充填を可能
としている。
【0023】このような構成によれば、金属スリーブ3
の軸方向端部とセラミックタービン1の軸1aの基端部
とがろう材10によって接合される。
【0024】したがって、温度が上がったり下がったり
を繰り返しても、隙間Wが拡がるのを防ぐことができ
る。
【0025】つまり、金属スリーブ3と軸2aがセラミ
ックタービン1から離れる方向に動いてしまう事態を回
避することができ、金属スリーブ3とセラミックタービ
ン1の軸1aとの十分な長さの接触面を確保できる。
【0026】したがって、軸1a,2a間の回転力の良
好な伝達が可能となり、ひいてはセラミックタービン1
の適正な回転が可能となってセラミックタービン1の破
損を未然に防止することができる。とくに、ろう材10
を金属スリーブ3の軸方向端部とセラミックタービン1
の軸1aの基端部との間の隙間Wに充填する構成である
から、セラミックタービン1の軸1aとコンプレッサ2
の軸2aとの同軸上の結合(いわゆる同軸度)が損なわ
れる心配はなく、セラミックタービン1、コンプレッサ
2、および金属スリーブ3の同心的な回転作用が保たれ
る。 セラミックタービン1およびコンプレッサ2が高速
度回転することを考慮すれば、同心的な回転作用を保つ
ことは、軸振動等の不具合を解消する上で重要な技術で
ある。
【0027】以上述べたようにこの考案によれば、セラ
ミックタービンの軸とコンプレッサの軸とを金属スリー
ブに挿嵌して焼嵌めし、上記2つの軸を同軸上に結合す
るとともに、金属スリーブの外周面に軸受けを取付けて
セラミックタービンおよびコンプレッサを回転自在に支
持する構造において、金属スリーブの軸方向端部とセラ
ミックタービンの軸の基端部との間に生じる隙間に充填
されセラミックタービンの温度上昇に対して十分な耐熱
性を有するろう材、を備えたので、金属スリーブとセラ
ミックタービンの軸との十分な長さの接触面を確保する
ことができ、これにより回転力の良好な伝達を可能と
し、ひいてはセラミックタービンの適正な回転を可能と
してセラミックタービンの破損を未然に防止することが
できるガスタービンを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の要部の構成を拡大して示
す図。
【図2】同実施例および従来のガスタービンの要部の構
成を断面して示す図。
【図3】従来のガスタービンの要部の構成を拡大して示
す図。
【図4】従来のガスタービンの隙間Wの縮小を示す図。
【図5】従来のガスタービンの隙間Wの拡大を示す図。
【図6】従来のガスタービンの隙間Wのさらなる拡大を
示す図。
【符号の説明】
1…セラミックタービン、1a…軸、2…コンプレッ
サ、2a…軸、3…金属スリーブ、4…軸受け、10…
ろう材。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックタービンの軸とコンプレッサ
    の軸とを金属スリーブに挿嵌して焼嵌めし、上記2つの
    軸を同軸上に結合するとともに、金属スリーブの外周面
    に軸受けを取付けてセラミックタービンおよびコンプレ
    ッサを回転自在に支持する構造のガスタービンにおい
    て、 上記金属スリーブの軸方向端部とセラミックタービンの
    軸の基端部との間に生じる隙間に充填され、セラミック
    タービンの温度上昇に対して十分な耐熱性を有するろう
    を備えたこと を特徴とするガスタービン。
JP1991025409U 1991-03-22 1991-03-22 ガスタービン Expired - Lifetime JP2518260Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991025409U JP2518260Y2 (ja) 1991-03-22 1991-03-22 ガスタービン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991025409U JP2518260Y2 (ja) 1991-03-22 1991-03-22 ガスタービン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04113333U JPH04113333U (ja) 1992-10-02
JP2518260Y2 true JP2518260Y2 (ja) 1996-11-27

Family

ID=31910151

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991025409U Expired - Lifetime JP2518260Y2 (ja) 1991-03-22 1991-03-22 ガスタービン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2518260Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0261437A (ja) * 1988-08-26 1990-03-01 Matsushita Electric Works Ltd 床暖房パネル

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0261437A (ja) * 1988-08-26 1990-03-01 Matsushita Electric Works Ltd 床暖房パネル

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04113333U (ja) 1992-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7507070B2 (en) Gas turbine engine and a rotor for a gas turbine engine
JP4450608B2 (ja) 排気ガスタービンハウジング
JP2010521608A (ja) ターボチャージャ用ロータアセンブリ
JP2794337B2 (ja) 改良したローラベアリングシヤフト支承装置を備えるターボチヤージヤ
JPS61135902A (ja) ロ−タ・シヤフトアセンブリ
JP4817032B2 (ja) ガスタービンエンジン
JP2006009685A (ja) 過給機
JP2518260Y2 (ja) ガスタービン
JPH04183238A (ja) 超高速回転機の永久磁石回転子
JP2003239955A (ja) 回転体の軸受支持構造
JP2004116518A (ja) 高温ダクト装置を支持する方法及び装置
JP4432638B2 (ja) ターボ過給機、ターボ過給機の組立て方法およびタービン・コンプレッサ組立て装置
JPH075201Y2 (ja) タ−ビン軸構造
JPH078824Y2 (ja) タービンの軸結合構造
JPH0435536Y2 (ja)
JP2005163656A (ja) ターボチャージャ
JP2907086B2 (ja) 遠心形圧縮機または遠心形タービンのインペラの固定機構
JPS6214347Y2 (ja)
JP3524683B2 (ja) カップリングの焼きばめ方法
JPH04113332U (ja) ガスタービン
JPH018644Y2 (ja)
JP2759754B2 (ja) セラミックガスタービンロータ
JPS60132002A (ja) タ−ボチャ−ジャ用タ−ビン組立体
JPH0627761Y2 (ja) セラミックタ−ビンロ−タと金属軸との結合軸構造
JPH03229902A (ja) タービンロータの回転軸への結合構造

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term