JPH0814252A - 高速回転軸の組合せ軸受における予圧増加防止構造 - Google Patents

高速回転軸の組合せ軸受における予圧増加防止構造

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JPH0814252A
JPH0814252A JP6165748A JP16574894A JPH0814252A JP H0814252 A JPH0814252 A JP H0814252A JP 6165748 A JP6165748 A JP 6165748A JP 16574894 A JP16574894 A JP 16574894A JP H0814252 A JPH0814252 A JP H0814252A
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Kenji Muramatsu
健司 村松
Tamotsu Suzuki
保 鈴木
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SHINKIKAI GIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 低速回転時にベアリングにかかる予圧が不足
せず、高速回転時に内輪間座や外輪間座に熱が伝達して
もベアリングにかかる予圧が増大しないようにした高速
回転軸の組合せ軸受における予圧増加防止構造を提供す
る。 【構成】 外輪間座24を、一方のベアリング12aの
外輪20aと接触するもので筒状部32を有する第一外
輪間座部30と、他方のベアリング12bの外輪20b
と接触するもので前記第一外輪間座部30の筒状部32
より径小の筒状部42を有する第二外輪間座部40と、
前記第一外輪間座部30の筒状部32の内側に配置され
かつ前記第二外輪間座部40の筒状部42の外側に配置
される筒状の中間外輪間座部50とから形成する。第一
外輪間座部30と第二外輪間座部40が回転軸10の熱
膨張率より熱膨張率の小さい材料で構成すると共に中間
外輪間座部50が回転軸10の熱膨張率より熱膨張率の
大きい材料で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、間隔を開けて備えられ
る一対のベアリングの内輪と外輪との間に内輪間座と外
輪間座とを設ける高速回転軸の組み合わせ軸受に関し、
特に高速回転による発熱によってベアリングに与えられ
た予圧が増大することを防止するようにした高速回転軸
の組合せ軸受における予圧増加防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、高速回転切削工具等の高速回
転軸は、一般に、組み合わせ軸受によって支持されてい
る。ここで、高速回転軸を支持する従来の組み合わせ軸
受を図2に示す。高速で回転する装置の回転軸10は、
間隔を開けて配置された一対のベアリング12a,12
bによって支持されており、これらベアリング12a,
12bは保持部材14によって保持されている。これら
一対のベアリング12a,12bの間には、内輪16a
と内輪16bとに接触するように筒状の内輪間座18が
備えられ、外輪20aと外輪20bとに接触するように
筒状の外輪間座22が備えられる。即ち、環状の内輪間
座18の外側に環状の外輪間座22が備えられる。
【0003】内輪間座18と外輪間座22とを挟んで、
一対のベアリング12a,12bを設置する際に、例え
ば内輪16aと内輪16bとの間か、外輪20aと外輪
20bとの間か、あるいはその両方に圧力をかかること
によって、一対のベアリング12a,12bに予圧がか
けられる。このように、一対のベアリング12a,12
bの間に予圧をかけることによって、ベアリングの剛性
を高めると共に、ベアリング配列の回転精度をも高める
ことができる。このため、高精度回転する回転軸の組み
合わせ軸受においては、必ずベアリングに予圧がかけら
れる。一般に、内輪間座18の長さをL1 とし、外輪間
座22の長さをL2 とし、それらの長さL1 とL2 とを
適当に選ぶことによって、一対のベアリング12a,1
2bの間には予圧がかかり、ベアリング12a,12b
は軸方向及び半径方向の力に耐えることができ、かつ回
転精度をも高めることができる。
【0004】ここで、高速で回転軸10が回転した場
合、回転軸10と一対のベアリング12a,12bとの
接触箇所が発熱し、その熱がベアリング12a,12b
を経由して内輪間座18や外輪間座22に伝わり、内輪
間座18の長さL1 や外輪間座22の長さL2 が熱膨張
によってその分伸びることになる。しかし、内輪間座1
8の材料や外輪間座22の材料を例えば回転軸10と同
じ材料とすることで、内輪間座18や外輪間座22の軸
方向の伸びと回転軸10の軸方向の伸びとの差は少なく
なり、ベアリング12a,12bにかかる予圧の増加を
ある程度は防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】回転軸10と一対のベ
アリング12a,12bとの接触箇所が発熱することに
よって、一対のベアリング12a,12bと接触する箇
所の回転軸10の直径Dも熱膨張によって伸びることに
なる。高速回転用のアンギュラコンタクトベアリングで
は、内輪や外輪とボールとの接触角が15°〜20°と
小さく、しかも内輪とボールとの接触中心点と、外輪と
ボールとと接触中心点を結ぶ直線が、回転軸10の半径
方向とは若干偏位している。このため、回転軸10の直
径Dの伸びは、外輪20a,20bには半径方向より若
干偏位した方向として作用する。即ち、回転軸10の直
径Dの熱膨張の伸びの影響が、外輪20a,20bに対
して半径方向より若干偏位した方向に作用し、軸方向に
若干のずれが生じる。この結果、外輪間座22自体の熱
膨張による軸方向の伸びと、回転軸10の直径Dの半径
方向の熱膨張による外輪20a,20bの軸方向のずれ
とが相まって、ベアリング12a,12bにかかる予圧
が増加する。このように、予圧が増加することによっ
て、回転軸10とベアリング12a,12bとの接触箇
所の発熱が更に増加し、この結果、急激な温度上昇やベ
アリングの焼付を発生させるおそれが生じる。
【0006】一方、高速回転による発熱で発生する予圧
の増加を見越して、初期の組み付け予圧を低く設定する
ことも考えられる。しかし、この場合には、主軸の剛性
が低くなるという欠点があると共に、回転初期時(温度
が上昇する前)の剛性が不足して回転精度が低下すると
いう欠点があった。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、低速回転時にはベアリングにかかる予圧が不足する
ことなく、高速回転時には内輪間座や外輪間座に熱が伝
達してもベアリングにかかる予圧が増大することのない
ようにした高速回転軸の組合せ軸受における予圧増加防
止構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、回転軸の外側にそれぞれ内輪と外輪とを有
する2個のベアリングを備え、ベアリングの内輪同士に
内輪間座を接触させ、ベアリングの外輪同士に外輪間座
を接触させた状態で、2個のベアリングに予圧を与える
高速回転軸の組合せ軸受において、外輪間座を、一方の
ベアリングの外輪と接触するものであって筒状部を有す
る第一外輪間座部と、他方のベアリングの外輪と接触す
るものであって前記第一外輪間座部の筒状部より径小の
筒状部を有する第二外輪間座部と、前記第一外輪間座部
の筒状部の内側でかつ前記第二外輪間座部の筒状部の外
側に配置される筒状の中間外輪間座部との三体から形成
し、第一外輪間座部と第二外輪間座部の熱膨張率を中間
外輪間座部の熱膨張率より小さくするようそれぞれの材
料を選定し、前記第一外輪間座部は軸方向において中間
外輪間座部と接合する箇所を有すると共に軸方向におい
て中間外輪間座部とは第一空間を介して対面する箇所を
有するよう構成し、前記第二外輪間座部は軸方向におい
て中間外輪間座部と接合する箇所を有すると共に軸方向
において中間外輪間座部とは第二空間を介して対面する
箇所を有するよう構成し、温度上昇によって第一外輪間
座部と第二外輪間座部と中間外輪間座部の三体が熱膨張
した際に、中間外輪間座部の両端が第一空間内並びに第
二空間内に伸長し、中間外輪間座部と第一外輪間座部と
の軸方向の接合箇所のうち中間外輪間座部の接合箇所が
第一外輪間座部の接合箇所よりもより第二空間内に伸
び、中間外輪間座部と第二外輪間座部との軸方向の接合
箇所のうち中間外輪間座部の接合箇所が第二外輪間座部
の接合箇所よりもより第一空間内に伸びるようにしたも
のである。
【0009】
【作用】回転軸の熱膨張率より熱膨張率の大きい材料か
ら成る中間外輪間座部が熱膨張率によって伸長しても、
その伸長分はベアリングの外輪に接触する第一外輪間座
部や第二外輪間座部を押す力にはならない。また、第一
外輪間座部と第二外輪間座部は回転軸の熱膨張率より熱
膨張率の小さいので、第一外輪間座部と第二外輪間座部
が熱膨張によって伸びてもその伸びも空間に吸収され
る。これによって、外輪間座に熱が伝わっても、ベアリ
ングの予圧の増加を防ぐことが出来る。
【0010】
【実施例】次に、本発明を図面に基づいて説明する。図
1は本発明に係る高速回転軸の組合せ軸受における予圧
増加防止構造の一実施例を示す部分断面図である。図1
において図2と同一符号は同一部分を示す。本発明は、
従来例と比べると外輪間座の構造が異なる。外輪間座2
4は、第一外輪間座部30と第二外輪間座部40と中間
外輪間座部50との三体を組み合わせたものから成る。
第一外輪間座部30と第二外輪間座部40は、ベアリン
グ12a,12bや回転軸10と比べてと熱膨張率の低
い材料、低熱膨張率鋳鉄例えばノビナイトや低熱膨張率
合金、例えばインパーから構成する。一方、中間外輪間
座部50はベアリング12a,12bや回転軸10と比
べて熱膨張率の高い材料、例えばアルミニウム合金から
構成する。一般に、ベアリング12a,12bや回転軸
10は鉄から成っているので、第一外輪間座部30と第
二外輪間座部40は鉄より熱膨張率の低い材料より構成
し、中間外輪間座部50は鉄より熱膨張率の高い材料よ
り構成すると考えても良い。
【0011】第一外輪間座部30は、筒状部32とその
筒状部32の一端の肉厚内側突出部34とを一体に形成
したものである。第二外輪間座部40は、前記筒状部3
2の内径より径小の外径を有する筒状部42と、その一
端の肉厚外側突出部44とを一体に形成したものであ
る。この外輪間座30の筒状部32の内側に、第二外輪
間座部40の筒状部42を配置するが、その際に、肉厚
内側突出部34と肉厚外側突出部44とが反対側の両端
に位置するよう配置する。
【0012】前記中間外輪間座部50は、第一外輪間座
部30の筒状部32の内壁と第二外輪間座部40の筒状
部42の外壁との間に配置する筒状部52と、その筒状
部52の一端に一体に形成される内側突出係合部54
と、その筒状部52のもう一方の一端に一体に形成され
る外側突出係合部56とから成る。この内側突出係合部
54は第二外輪間座部40の筒状部42の先端(肉厚外
側突出部44とは反対側の先端)と接触できるように構
成されている。また、外側突出係合部56は第一外輪間
座部30の筒状部32の先端(肉厚内側突出部34とは
反対側の先端)と接触できるように構成されている。こ
のように、第一外輪間座部30と第二外輪間座部40と
の間に中間外輪間座部50を備えることにより、第一外
輪間座部30と第二外輪間座部40とが互いに接触しな
いように設定してある。
【0013】この外輪間座24を一対のベアリング12
a,12bの外輪20aと外輪20bとの間に装着する
場合には、外輪間座24の全長を最も短くする。即ち、
第一外輪間座部30の肉厚内側突出部34を一方の外輪
20aに接触させ、第二外輪間座部40の肉厚外側突出
部44とを他方の外輪20bに接触させ、それら第一外
輪間座部30の肉厚内側突出部34と第二外輪間座部4
0の肉厚外側突出部44とを互いに近づける方向に押し
つける。これによって、内側突出係合部54は第二外輪
間座部40の筒状部42の先端(肉厚外側突出部44と
は反対側の先端)と接触し、外側突出係合部56は第一
外輪間座部30の筒状部32の先端(肉厚内側突出部3
4とは反対側の先端)と接触する。
【0014】外輪間座24を一対のベアリング12a,
12bに装着した状態においては、中間外輪間座部50
の内側突出係合部54と第一外輪間座部30の肉厚内側
突出部34との間には第一空間58が形成され、中間外
輪間座部50の外側突出係合部56と第二外輪間座部4
0の肉厚外側突出部44との間には第二空間60が形成
されるように設定されている。この第一空間58は、中
間外輪間座部50が熱膨張により伸長した際に、内側突
出係合部54が第一空間58のその内部に突出できるた
めのものである。更に、中間外輪間座部50が熱膨張に
よって最大に伸長したとしても、その内側突出係合部5
4が第一空間58の反対側にある第一外輪間座部30の
肉厚内側突出部34に接触しないように設定してある。
この第二空間60は、中間外輪間座部50が熱膨張によ
り伸長した際に、外側突出係合部56が第二空間60の
その内部に突出できるためのものである。更に、中間外
輪間座部50が熱膨張によって最大に伸長したとして
も、その外側突出係合部56が第二空間60の反対側に
ある第二外輪間座部40の肉厚外側突出部44に接触し
ないように設定してある。
【0015】以上のように構成した本発明においては、
内輪間座18と外輪間座24を介在させた一対のベアリ
ング12a,12bに予め所定の予圧をかけておく。即
ち、常温の状態では、主軸の剛性や回転精度を所望のも
のに設定しておく。その後、高速回転となってベアリン
グ12a,12bと回転軸10との接触箇所が発熱する
と、その熱の一部が第一外輪間座部30と第二外輪間座
部40と中間外輪間座部50との三体を組み合わせた外
輪間座24に伝わり、その三対に熱膨張が発生する。
【0016】先ず、中間外輪間座部50が熱膨張によっ
てその両端(内側突出係合部54及び外側突出係合部5
6)が伸長した場合に、その熱膨張による伸長分は第一
空間58及び第二空間60内に突出するだけであり、中
間外輪間座部50の熱膨張によっては外輪間座24全体
の長さが伸びる側には作用しない。第一外輪間座部30
も第二外輪間座部40も共に熱膨張によって伸びる。第
一外輪間座部30においては、その筒状部32が中間外
輪間座部50の外側突出係合部56に向けて伸びる(筒
状部32は第二空間60に向けて伸びる)が、中間外輪
間座部50の熱膨張率は第一外輪間座部30の熱膨張率
よりも大きいので、筒状部32の第二空間60に向けて
の伸びよりも中間外輪間座部50の外側突出係合部56
の第二空間60に向けての伸びの方が大きい。このた
め、第一外輪間座部30の熱膨張による伸びは、第二空
間60に吸収され、外輪間座24全体の長さが伸びる側
には作用しない。また、第一外輪間座部30と中間外輪
間座部50との間に内部応力が発生することはない。同
様に、第二外輪間座部40の筒状部32が熱膨張によっ
て伸びたとしても、筒状部42の第一空間58に向けて
の伸びよりも中間外輪間座部50の内側突出係合部54
の第一空間58に向けての伸びの方が大きい。このた
め、第二外輪間座部40の熱膨張による伸びは、第一空
間58に吸収され、外輪間座24全体の長さが伸びる側
には作用しない。また、第二外輪間座部40と中間外輪
間座部50との間に内部応力が発生することはない。こ
の結果、外輪間座24は、熱が加えられても伸びること
はなく、従って、ベアリング12a,12bへの予圧が
増加することはない。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明による高速回転軸の
組合せ軸受における予圧増加防止構造によれば、高速回
転時において熱が外輪間座に伝わったとしても外輪間座
自体が伸長しないので、ベアリングへ予圧が増加するこ
とがなくなる。従って、低速回転時でも高速回転時でも
ベアリングに安定した予圧がかかり、ベアリングの焼付
の発生をなくし、回転軸やベアリングの寿命を伸ばすこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高速回転軸の組合せ軸受における
予圧増加防止構造を示す部分断面図である。
【図2】従来の回転軸の組合せ軸受における断面図であ
る。
【符号の説明】
10 回転軸 12a,12b ベアリング 16a,16b 内輪 18 内輪間座 20a,20b 外輪 24 外輪間座 30 第一外輪間座部 32 筒状部 34 肉厚内側突出部 40 第二外輪間座部 42 筒状部 44 肉厚外側突出部 50 中間外輪間座部 52 筒状部 54 内側突出係合部 56 外側突出係合部 58 第一空間 60 第二空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の外側にそれぞれ内輪と外輪とを
    有する2個のベアリングを備え、ベアリングの内輪同士
    に内輪間座を接触させ、ベアリングの外輪同士に外輪間
    座を接触させた状態で、2個のベアリングに予圧を与え
    る高速回転軸の組合せ軸受において、外輪間座を、一方
    のベアリングの外輪と接触するものであって筒状部を有
    する第一外輪間座部と、他方のベアリングの外輪と接触
    するものであって前記第一外輪間座部の筒状部より径小
    の筒状部を有する第二外輪間座部と、前記第一外輪間座
    部の筒状部の内側でかつ前記第二外輪間座部の筒状部の
    外側に配置される筒状の中間外輪間座部との三体から形
    成し、第一外輪間座部と第二外輪間座部の熱膨張率を中
    間外輪間座部の熱膨張率より小さくするようそれぞれの
    材料を選定し、前記第一外輪間座部は軸方向において中
    間外輪間座部と接合する箇所を有すると共に軸方向にお
    いて中間外輪間座部とは第一空間を介して対面する箇所
    を有するよう構成し、前記第二外輪間座部は軸方向にお
    いて中間外輪間座部と接合する箇所を有すると共に軸方
    向において中間外輪間座部とは第二空間を介して対面す
    る箇所を有するよう構成し、温度上昇によって第一外輪
    間座部と第二外輪間座部と中間外輪間座部の三体が熱膨
    張した際に、中間外輪間座部の両端が第一空間内並びに
    第二空間内に伸長し、中間外輪間座部と第一外輪間座部
    との軸方向の接合箇所のうち中間外輪間座部の接合箇所
    が第一外輪間座部の接合箇所よりもより第二空間内に伸
    び、中間外輪間座部と第二外輪間座部との軸方向の接合
    箇所のうち中間外輪間座部の接合箇所が第二外輪間座部
    の接合箇所よりもより第一空間内に伸びるようにしたこ
    とを特徴とする高速回転軸の組合せ軸受における予圧増
    加防止構造。
JP6165748A 1994-06-27 1994-06-27 高速回転軸の組合せ軸受における予圧増加防止構造 Pending JPH0814252A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007070911A1 (de) * 2005-12-21 2007-06-28 Austrian Aerospace Gmbh Wälzlager mit temperaturgesteuerter vorspannungsverstellung für raumfahrtanwendungen
DE102013004499A1 (de) * 2013-03-14 2014-09-18 Minebea Co., Ltd. Lagersystem
CN112065865A (zh) * 2020-08-24 2020-12-11 河南科技大学 一种热诱导预紧力自补偿机床主轴轴承分离式隔圈

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007070911A1 (de) * 2005-12-21 2007-06-28 Austrian Aerospace Gmbh Wälzlager mit temperaturgesteuerter vorspannungsverstellung für raumfahrtanwendungen
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