JPH05106633A - 動圧軸受 - Google Patents

動圧軸受

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Publication number
JPH05106633A
JPH05106633A JP27268991A JP27268991A JPH05106633A JP H05106633 A JPH05106633 A JP H05106633A JP 27268991 A JP27268991 A JP 27268991A JP 27268991 A JP27268991 A JP 27268991A JP H05106633 A JPH05106633 A JP H05106633A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dynamic pressure
rotary shaft
synthetic resin
cylindrical member
cylindrical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27268991A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Kakumoto
賢一 角本
Takeshi Takahashi
高橋  毅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP27268991A priority Critical patent/JPH05106633A/ja
Publication of JPH05106633A publication Critical patent/JPH05106633A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】回転動作中における金属製回転軸と合成樹脂製
筒体との間の隙間寸法が適正となるようにし、回転軸の
支持状態を安定化すること。 【構成】金属製の回転軸1の外周二箇所にはヘリングボ
ーン状の動圧溝7が形成されている。回転軸1はその動
圧溝7を円筒部材2の内周面に対向させるようにして合
成樹脂製の円筒部材2の中空孔に内挿されている。円筒
部材2は上半分の断面がほぼコ字形のカバー4を介して
ケース3の内周に固定されている。カバー4により合成
樹脂製の円筒部材2は、温度上昇とともに、径方向内方
へ膨張することになるので、両者間の隙間は温度上昇に
伴って小さくなる。この隙間の変化量を予め実験などで
把握していれば、回転動作中での隙間寸法を適正に設定
できるようになり、支持状態が安定化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂製の筒体に金
属製の回転軸を内挿し、前記筒体の内周面または軸の外
周面の少なくとも一方に動圧溝で両者間の隙間に動圧を
発生させる動圧軸受に係り、特に、金属製回転軸と合成
樹脂製筒体との間の隙間を適正化するように改良したも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】図3に、従来の動圧軸受を示している。
図中、50は回転軸、51は円筒部材、52はケースで
ある。回転軸50の外周所定位置(二箇所)にはヘリン
グボーン状の動圧溝53が形成されている。回転軸50
はその動圧溝53を円筒部材51の内周面に対向させる
ようにして円筒部材51の中空孔に内挿されている。円
筒部材51はケース52の内周に圧入により直接的に固
定されている。
【0003】そして、一般的に、回転軸50、円筒部材
51の両方とも、ステンレスなどの金属で形成されてい
るが、近年、安価で潤滑性能を高く設定できるなどの理
由により円筒部材51については潤滑性に優れた合成樹
脂で形成することが試みられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
動圧軸受では、次のような不具合がある。
【0005】つまり、金属製回転軸50と合成樹脂製円
筒部材51とは線膨張係数が異なるため、熱膨張量に差
が生じて、温度上昇する回転動作中においては、前記両
者間の隙間寸法が大きくなるなど、回転軸50の支持状
態が不安定になるという課題がある。
【0006】特に、従来例の動圧軸受だと、温度上昇に
伴い、合成樹脂製の円筒部材51が外径側へ膨張しよう
とするが、ケース52によって径方向外向きの膨張が阻
止されるために、円筒部材51は軸方向に膨張すること
になって、内径寸法が大きくなる。これに対して、回転
軸50は径方向外方に膨張するけれども、合成樹脂製の
円筒部材51の線膨張係数の方が大きいために、結局、
両者間の隙間は組み付け時に比べて大きくなる。隙間が
大きくなると、回転軸50の回転振れを抑制できなくな
るので、前述したように支持状態が不安定になってしま
う。
【0007】本発明は、このような課題を解決するため
に創案されたもので、高温時における金属製回転軸と合
成樹脂製筒体との間の隙間寸法を適正化できるように
し、回転軸の支持状態を安定化することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、合成樹脂製の筒体に金属製の回転
軸を内挿し、前記筒体の内周面または軸の外周面の少な
くとも一方に形成した動圧溝で両者間の隙間に動圧を発
生させる動圧軸受において、次のような構成をとる。
【0009】本発明の動圧軸受は、前記筒体の外周を囲
んだ状態で保持する保持部材と、前記筒体の端面に当接
されてそれの軸方向への熱膨張を抑制する膨張抑制部材
とを備えており、そして、前記保持部材および膨張抑制
部材が、前記回転軸とほぼ同じ線膨張係数の金属で形成
されるものとした。また、隙間寸法が小さくなると、発
生する動圧が大きくなり、負荷容量のアップにつなが
る。
【0010】
【作用】温度上昇すると、保持部材と膨張抑制部材とに
よって、合成樹脂製の筒体が径方向外方および軸方向へ
膨張するのが妨げられるので、筒体は径方向内方へ向け
て膨張することになる。つまり、本発明では、温度上昇
に伴い、組み付け時よりも回転軸と筒体との間の隙間寸
法が小さくなる。したがって、組み付け時には前記隙間
寸法を従来例に比べて大きくできるので、作業を行いや
すくなる一方、回転動作中には隙間寸法を適正となるよ
うに設定できるので、回転軸の支持状態が安定化するよ
うになる。
【0011】つまり、本発明構成において、筒体の径方
向内方への膨張量と回転軸の径方向外方への膨張量とを
予め実験により調べておけば、それを考慮して組み付け
時における回転軸と筒体との間の隙間寸法を適宜に設定
するだけで、回転動作中の隙間寸法を適正に設定できる
ようになる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0013】図1に本発明の一実施例を示している。図
中、1は金属製の回転軸、2は合成樹脂製の円筒部材、
3はケース、4は金属製のカバー、5はOリング、6は
スペーサである。回転軸1の外周二箇所にはヘリングボ
ーン状の動圧溝7が形成されている。回転軸1はその動
圧溝7を円筒部材2の内周面に対向させるようにして円
筒部材2の中空孔に内挿されている。円筒部材2はケー
ス3の内周にカバー4およびOリング5を介して固定さ
れている。
【0014】回転軸1は、ステンレスなどで形成され、
円筒部材2は、例えばポリアセタール、ポリテトラフロ
ロエチレンなど潤滑性に優れた合成樹脂で形成される。
【0015】カバー4は、円筒部材2の外周部分および
端面部分を覆うように上半分の断面がほぼコ字形に形成
されており、回転軸1と同種の金属で形成されている。
このカバー4の円筒本体部8が請求項に記載の保持部材
に相当し、カバー4の軸方向両端の径方向内向きの環状
突片9が請求項に記載の膨張抑制部材に相当する。とこ
ろで、このカバー4をインサート成形により円筒部材2
と一体的に形成すれば、カバー4の円筒本体部8の内径
寸法と円筒部材2の外径寸法とを、またカバー4の環状
突片9間の幅寸法と円筒部材2の幅寸法とをそれぞれ同
一にすることができ、別々のものをはめ合わせる場合の
ような寸法誤差がなくなる。
【0016】Oリング5は、円筒部材2の外周に装着さ
れてケース3の内周に設けられたV字形溝に嵌入されて
いて、回転軸1から円筒部材2に伝わる振動を減衰吸収
するためのものである。スペーサ6は二つの円筒部材
2,2の間に設けられて両者間の間隔を調整するもので
ある。
【0017】上述した構成の動圧軸受においては、回転
軸1の回転動作により環境温度が上昇すると、カバー4
によって合成樹脂製の円筒部材2が径方向外方および軸
方向へ膨張するのが妨げられることになって通常とは逆
に径方向内方へ向けて膨張することになる。これに対し
て、回転軸1は通常と同様に温度上昇に伴い径方向外方
へ膨張するために、回転動作時は、回転軸1と円筒部材
2との間の隙間寸法が組み付け時よりも小さくなる。し
たがって、回転軸1の回転動作時における環境温度に関
連して、回転軸1の径方向外方への膨張量とカバー4に
装着した円筒部材2の径方向内方への熱膨張量とをそれ
ぞれ実験などにより測定し、熱膨張による隙間寸法の変
化量を把握した上で、回転軸1および円筒部材2の材質
や、組み付け時の両者間の隙間寸法を適宜に選択すれ
ば、回転動作中における回転軸1と円筒部材2との間の
隙間寸法が適正となるように設定することができる。な
お、隙間寸法は、負荷荷重に応じて任意(例えば5〜1
0μm)に設定される。
【0018】このように、本実施例の動圧軸受では、熱
膨張による隙間寸法を、従来例とは逆に、組み付け時に
おける寸法よりも小さくなるようにしているので、組み
付け時の前記隙間寸法を大きくできて従来例よりも組み
付け作業が行いやすくなるとともに、回転動作中の前記
隙間寸法を適正化できて回転軸の支持状態が安定化する
ようになる。
【0019】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
ない。例えば、図2に示すように、図1のカバー4,4
の一方の環状突片9を排除して、スペーサ6の両端面を
二つの円筒部材2,2の内端面に当接させた構成として
もよい。また、二つのカバー4,4の代わりに単一のス
リーブを用意し、このスリーブに対して円筒部材2,2
を嵌合し、円筒部材2,2のそれぞれ両側を挟むための
環状板をスリーブに装着するようにした構造も本発明に
含む。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、熱膨
張による隙間寸法を、従来例とは逆に、組み付け時にお
ける寸法よりも小さくなるようにしている。したがっ
て、本発明によれば、組み付け時の前記隙間寸法を大き
くできるので、従来例よりも組み付け作業が行いやすく
なる他、回転動作中の前記隙間寸法を適正化できるの
で、回転軸の支持状態が安定化するようになる。さら
に、隙間寸法を従来より小さくできることにより、負荷
容量の向上が図れるという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の動圧軸受を示す縦断面図。
【図2】本発明の他の実施例の動圧軸受を示す縦断面
図。
【図3】従来例の動圧軸受を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 回転軸 2 円筒部材 3 ケース 4 カバー 7 動圧溝 8 円筒本体部 9 環状突片

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂製の筒体に金属製の回転軸を内挿
    し、前記筒体の内周面または軸の外周面の少なくとも一
    方に形成した動圧溝で両者間の隙間に動圧を発生させる
    動圧軸受であって、 前記筒体の外周を囲んだ状態で保持する保持部材と、前
    記筒体の端面に当接されてそれの軸方向への熱膨張を抑
    制する膨張抑制部材とを備え、 かつ、前記保持部材および膨張抑制部材が、前記回転軸
    とほぼ同じ線膨張係数の金属で形成されるものである、
    ことを特徴とする動圧軸受。
JP27268991A 1991-10-21 1991-10-21 動圧軸受 Pending JPH05106633A (ja)

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JP27268991A JPH05106633A (ja) 1991-10-21 1991-10-21 動圧軸受

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JP27268991A JPH05106633A (ja) 1991-10-21 1991-10-21 動圧軸受

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JPH05106633A true JPH05106633A (ja) 1993-04-27

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JP27268991A Pending JPH05106633A (ja) 1991-10-21 1991-10-21 動圧軸受

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JP (1) JPH05106633A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7775719B2 (en) * 2003-01-10 2010-08-17 Sony Corporation Bearing unit and rotary drive using the same
JP2011033154A (ja) * 2009-08-04 2011-02-17 Alphana Technology Co Ltd ディスク駆動装置
JP2012112492A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Toyota Motor Corp 軸部材のすべり軸受構造
JP2012233525A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Toyota Motor Corp 軸部材のすべり軸受構造

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JP2012112492A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Toyota Motor Corp 軸部材のすべり軸受構造
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