JP2002199654A5 - - Google Patents

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JP2002199654A5
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフトの外周面とスリーブの内周面とを対向させ、前記シャフトの外周面とスリーブの内周面との間に作動流体が介在したラジアル軸受を設けて一方が他方に対して回転自在となるよう支持し、前記スリーブの先端外周部にディスクを支持するモータハブを設けた流体軸受モータであって、
前記スリーブの内周面に、厚み0.4μm以上2.5μm以下のNiメッキ処理を施した流体軸受モータ。
【請求項2】
前記スリーブと前記モータハブをアルミニウムにて一体的に形成し、その全面を覆うように厚み0.4μm以上2.5μm以下のNiメッキ処理を施した請求項1記載の流体軸受モータ。
【請求項3】
前記モータハブに環状のバックヨークを挿入して取り付け、
前記スリーブと前記モータハブと前記バックヨークとを覆うように厚み0.4μm以上2.5μm以下のNiメッキ処理を施した請求項1または請求項2記載の流体軸受モータ。
【請求項4】
シャフトの外周面とスリーブの内周面とを対向させ、前記シャフトの外周面とスリーブの内周面との間に作動流体が介在したラジアル軸受を設けて一方が他方に対して回転自在となるよう支持し、前記シャフトにディスクを支持するモータハブを設けた流体軸受モータであって、前記スリーブの内周面に、厚み0.4μm以上2.5μm以下のNiメッキ処理を施した流体軸受モータ。
【請求項5】
スリーブの軸支持孔にシャフトを挿入し、シャフトの外周面とスリーブの内周面との間に作動流体が介在したラジアル軸受を設けて前記シャフトとスリーブとを一方が他方に対して回転自在となるよう支持し、前記スリーブの先端外周部に、ディスクを支持するディスク保持面が形成されたモータハブを設け、前記モータハブの内側に環状のバックヨークを取り付けた流体軸受モータを製造するに際し、
前記モータハブの内側に環状のバックヨークを挿入し、少なくともスリーブの内周面と前記モータハブの内側に取り付けられたバックヨークとを覆うように厚み0.4μm以上2.5μm以下のNiメッキ処理を施して、前記スリーブの表面硬度を向上させるとともに前記バックヨークのモータハブへの取付けを行なう流体軸受モータの製造方法。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の流体軸受モータは、シャフトの外周面とスリーブの内周面とを対向させ、前記シャフトの外周面とスリーブの内周面との間に作動流体が介在したラジアル軸受を設けて一方が他方に対して回転自在となるよう支持し、前記スリーブの先端外周部にディスクを支持するモータハブを設けた流体軸受モータであって、前記スリーブの内周面に、厚み0.4μm以上2.5μm以下のNiメッキ処理を施したことを特徴とする。
この構成によると、スリーブとモータハブの圧入接着による軸受内部の変形を低減して、軸受部の同軸度や直角度を向上できる。本発明の請求項3記載の流体軸受モータは、請求項1または請求項2において、前記モータハブに環状のバックヨークを挿入して取り付け、前記スリーブと前記モータハブと前記バックヨークとを覆うように厚み0.4μm以上2.5μm以下のNiメッキ処理を施したことを特徴とする。
この構成によると、バックヨークの同軸度の改善が図れ、接着剤を使用しないため接着剤の影響によるディスクの変形を解消できる。
本発明の請求項4記載の流体軸受モータは、シャフトの外周面とスリーブの内周面とを対向させ、前記シャフトの外周面とスリーブの内周面との間に作動流体が介在したラジアル軸受を設けて一方が他方に対して回転自在となるよう支持し、前記シャフトにディスクを支持するモータハブを設けた流体軸受モータであって、前記スリーブの内周面に、厚み0.4μm以上2.5μm以下のNiメッキ処理を施したことを特徴とする。
本発明の請求項記載の流体軸受モータの製造方法は、スリーブの軸支持孔にシャフトを挿入し、シャフトの外周面とスリーブの内周面との間に作動流体が介在したラジアル軸受を設けて前記シャフトとスリーブとを一方が他方に対して回転自在となるよう支持し、前記スリーブの先端外周部にディスクを支持するディスク保持面が形成されたモータハブを設け、前記モータハブの内側に環状のバックヨークを取り付けた流体軸受モータを製造するに際し、前記モータハブの内側に環状のバックヨークを挿入し、少なくともスリーブの内周面と前記モータハブの内側に挿入されたバックヨークを覆うように厚み0.4μm以上2.5μm以下のNiメッキ処理を施して、前記スリーブの表面硬度を向上させるとともに前記バックヨークのモータハブへの取付けを行なうことを特徴とする。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、本発明の流体軸受モータによると、シャフトの外周面とスリーブの内周面とを対向させ、前記シャフトの外周面とスリーブの内周面との間に作動流体が介在したラジアル軸受を設けて一方が他方に対して回転自在となるよう支持し、前記スリーブの先端外周部にディスクを支持するモータハブを設けた流体軸受モータであって、前記スリーブの内周面に、厚み0.4μm以上2.5μm以下のNiメッキ処理を施すことで、メッキ時間およびメッキ処理後の工程を短縮でき、軸受部とディスク装着部との同軸度および直角度を1μm以下にまで抑制できる。
また、本発明の流体軸受モータの製造方法によると、スリーブの軸支持孔にシャフトを挿入し、シャフトの外周面とスリーブの内周面との間に作動流体が介在したラジアル軸受を設けて前記シャフトとスリーブとを一方が他方に対して回転自在となるよう支持し、前記スリーブの先端外周部にディスクを支持するディスク保持面が形成されたモータハブを設け、前記モータハブの内側に環状のバックヨークを取り付けた流体軸受モータを製造するに際し、前記モータハブの内側に環状のバックヨークを挿入し、少なくともスリーブの内周面と前記モータハブの内側に挿入されたバックヨークを覆うように厚み0.4μm以上2.5μm以下のNiメッキ処理を施して、前記スリーブの表面硬度を向上させるとともに前記バックヨークのモータハブへの取付けを行なうことで、スリーブのメッキ精度を向上して回転軸に対し同軸度と直角度の精度を1μm以下に押さえられるだけでなく、磁気ディスクに悪影響を与える接着剤を使用しなくて良いため、温度変化に対してのディスク装着面の変形を改善でき、また、軸受部とバックヨークとの同軸度を10μm以下に押さえることができる。
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