JP2016123209A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】外周面へのステータコアの圧入による円筒部の径方向内側への変形を何らの支障なく効果的に抑えることができる構造を有するモータを提供する。【解決手段】ベース2の嵌合部21を構成する円筒部26の外周面23にステータアッシー5のステータコア51を圧入して固定し、嵌合部21内側のスリーブ嵌合孔211にスリーブ3を介してロータアッシー6が固定されるシャフト4を回転自在に支持し、シャフト4とともにロータアッシー6を回転駆動するスピンドルモータ1において、円筒部26の内周面22にリング部材7を配設し、ステータコア51の圧入による円筒部26の内側への変形をリング部材7で抑える。【選択図】図3

Description

本発明は、スピンドルモータ等のモータに係り、特に、シャフトを支持するスリーブが内部に配設されるとともに外周面にステータコアが圧入される嵌合部がベースに形成されているモータに関する。
上記スピンドルモータは、例えばコンピュータ機器に使用されるハードディスク駆動装置の駆動源として用いられており、近年ではより一層のデータ容量の増大やデータ読み書きの高速化等が要望されることから、高速化や高回転精度が求められている。そのようなスピンドルモータは、一般に、固定部材であるベースの中心に固定されたスリーブ内にシャフトが回転自在に支持され、ベースにはステータアッシーが、また、シャフトにはロータアッシーがそれぞれ固定され、ステータアッシーのコイルに通電してロータアッシーを回転させる構成となっている。このようなスピンドルモータにあっては、ベースに形成されたスリーブ嵌合孔にスリーブが嵌合され、同じくベースに形成された円筒部の外周面にステータアッシーのステータコアを圧入して締まり嵌めの状態に固定した形態が知られている(特許文献1)。
このようにスリーブとステータコアをそれぞれスリーブ嵌合孔の内周面と円筒部の外周面に固定する形態では、ステータコアを圧入することによりスリーブ嵌合孔の内周面が径方向内側に撓んで変形し、このためスリーブ嵌合孔内にスリーブを嵌合することが困難になる場合が生じる。このため、従来では予めその変形量を見越した圧入代を設定して円筒部およびステータコアを設計していたが、高い寸法精度が必要となるという問題があった。そこで上記特許文献1には、円筒部の外周面側に溝状の凹部を形成し、圧入されるステータコアによって円筒部の上方の突出部が径方向内側に変形してもその変形が凹部で吸収され、スリーブが嵌合しているスリーブ嵌合孔の内周面に変形が伝わることを抑制する発明が記載されている。
特開2012−161127号公報
しかしながら上記特許文献1に記載の技術においては、円筒部の外周面側に形成した凹部に応力が集中するおそれがあり、強度上の問題が生じるものであった。また、そのような凹部を形成したことによってステータコアが圧入される円筒部の外周側においては変形しやすい部分が形成されたことになり、このためステータコアの固定状態が不安定になる可能性も否めない。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、円筒部の外周面へのステータコアの圧入によるスリーブ嵌合孔の内周面の径方向内側への変形を何らの支障なく効果的に抑えることができる構造を有するモータを提供することにある。
本発明のモータは、ベースと、前記ベースに形成されたスリーブ嵌合孔に嵌合されるスリーブと、前記スリーブ内に回転自在に支持されるシャフトと、前記ベースに前記スリーブ嵌合孔を囲むように設けられた円筒部の外周面に圧入して配設されるステータコアを有するステータアッシーと、前記シャフトに、該シャフトと一体回転するよう設けられるロータアッシーと、を備え、前記スリーブ嵌合孔の内周面と、前記円筒部の内周面との間に段差部が形成され、該段差部にリング部材が設けられていることを特徴とする。なお、本発明での「ステータコアが円筒部の外周面に圧入される」ということは、ステータコアが円筒部の外周面に締まり嵌めにより固定され、ステータコアから円筒部が径方向内側に圧力を受ける状態となることを言う。
本発明によれば、ステータコアの圧入により円筒部が径方向内側に圧力を受けても、リング部材がその圧力に抗し、スリーブ嵌合孔の内周面の変形が効果的に抑えられる。また、円筒部の変形が抑えられるため、ステータコアの固定状態も安定したものとなり、モータ全体の剛性向上が図られる。
なお、前記リング部材を前記円筒部と前記スリーブとの間に挟んで配設し、リング部材の内周面にスリーブが接触し、スリーブ嵌合孔にはスリーブが接触しない形態、すなわちリング部材でスリーブを支持する形態も考えられる。しかしこの形態では、スリーブを支持するリング部材の内周面とステータコアが圧入される円筒部の外周面とを同軸的に形成する場合、リング部材とベースは別部材であるため、高精度な同軸度を得にくい。そこで、本発明のように円筒部の内周面に、該内周面を大径側と小径側とに分ける段差部を形成し、該段差部にリング部材を設けた形態として、小径側であるスリーブ嵌合孔の内周面にスリーブを嵌合させ、大径側である円筒部の内周面にリング部材を接触させる構造を採用することが有効である。この構造を採用することにより、スリーブが嵌合するスリーブ嵌合孔の内周面、およびステータコアが圧入される円筒部の外周面はいずれもベースに形成するものであるため、それらスリーブ嵌合孔の内周面と円筒部の外周面との同軸度を高精度にすることができる。
本発明の効果をより確実に得る上で、前記リング部材が前記ベースを構成する材料のヤング率よりも高いヤング率の材料によって構成されている形態が望ましい。
また、本発明は、前記リング部材には、該リング部材と前記円筒部の内周面との間に、軸方向一端側に開放する隙間を形成するフランジ部が形成されている形態を含む。この形態では、リング部材のフランジ部によって形成された隙間に円筒部が径方向内側に変形して入り込むことが許容される。すなわち円筒部の変形が吸収されてスリーブ嵌合孔の内周面に変形が伝わることが抑制される。
本発明によれば、円筒部の外周面へのステータコアの圧入によるスリーブ嵌合孔の内周面の径方向内側への変形を何らの支障なく効果的に抑えることができる構造を有するモータが提供されるといった効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るスピンドルモータの側断面図である。 同スピンドルモータにおいてスリーブおよびロータアッシーを外した状態の平面図である。 同スピンドルモータの嵌合部に対するスリーブおよびステータコアの固定構造を示す側断面図である。 本発明の一実施形態に対する比較例であるスピンドルモータの軸受構造を示す側断面図である。 リング部材のさらに他の実施形態を示す側断面図である。
以下、図面を参照して本発明をスピンドルモータに適用した一実施形態を説明する。
[1]スピンドルモータの基本構成
図1により、一実施形態に係るスピンドルモータ1の基本構成を説明する。このスピンドルモータ1は、コンピュータに使用される磁気ディスクや光ディスク等のディスクを備えたデータ記憶装置の駆動源として使用されるものである。
スピンドルモータ1は、円板状のベース2と、ベース2にスリーブ3を介して支持されたシャフト4と、ベース2に固定されたステータアッシー5と、シャフト4に固定されたロータアッシー6とを具備している。
図1において水平に設置された状態のベース2の中心には、外周側にステータアッシー5が嵌合される円筒部26を有し、かつ、内周側にスリーブ3が嵌合されるスリーブ嵌合孔211を有する嵌合部21が形成されている。スリーブ嵌合孔211にはスリーブ3が嵌合され、その外周面がスリーブ嵌合孔211の内周面に接着等の手段によって固定されている。スリーブ3の中空部であるシャフト貫通孔31には、下端部にフランジ部41を有するシャフト4が下側から貫通され、かつ、回転自在に支持されている。スリーブ3とシャフト4との間の隙間には潤滑油が満たされ、スリーブ3のシャフト貫通孔31の内周面には、その潤滑油に動圧を発生させてシャフト4を支持するラジアル動圧溝(図示略)が形成されている。
図3に示すように、スリーブ3の下端面におけるシャフト貫通孔31の開口周囲には、環状の凹部311がシャフト貫通孔31と同心状に形成されている。スリーブ3の下端面には、円板状のカウンタープレート39が溶着や接着等の手段により気密的に固着されている。シャフト4のフランジ部41は凹部311内に収納され、フランジ部41は、その状態で凹部311の上側の頂面および下側のカウンタープレート39と対向してシャフト4の抜け止めをなしている。
嵌合部21は、上方に突出形成された上記円筒部26を有している。ステータアッシー5は、円筒部26の外周面に圧入され、締まり嵌めの状態で固定された珪素鋼板の積層体からなるステータコア51と、ステータコア51に巻回されたステータコイル52とから構成される。図2に示すように、ステータコア51は環状のヨーク部511を主体とするもので、ヨーク部511が円筒部26の外周面に圧入されている。ヨーク部511の外周部には、径方向外側に突出し、先端に極歯513が形成された固定磁極512が周方向に等間隔に形成され、これら固定磁極512にステータコイル52が絶縁材を介して巻回されている。
シャフト4の上端部はスリーブ3から突出しており、その突出した上端部に、ロータアッシー6を構成する円板状のロータハブ61の中心部が固定されている。ロータハブ61は上面が平坦な円板部611を主体とするもので、円板部611の下面の外周縁およびその内側には、外側円筒部612および内側円筒部613がそれぞれ同心状に下方に向かって突出形成されている。ロータハブ61の外側円筒部612の内周面には、ステータコア51と隙間を空けて対向するロータマグネット62が固定されている。ロータマグネット62は、N極およびS極の複数極に着磁されている。ロータハブ61の内側円筒部613の内側には下方に開口するスリーブ収容凹所615が形成されており、このスリーブ収容凹所615の頂面にスリーブ3の上端面が対向している。スリーブ3の上端面にはスラスト動圧溝(図示略)が形成され、スラスト軸受として機能する。
また、ロータハブ61の外側円筒部612の外周面の下端には、鍔状のディスク載置部614が形成されている。このディスク載置部614には上記ディスク(不図示)が装着される。当該スピンドルモータ1の近傍には、該ディスクに作用する記録用ヘッド(不図示)が配設される。
ロータアッシー6はロータハブ61とロータマグネット62とから構成され、シャフト4と一体に回転する。ベース2のロータマグネット62の直下には、回転するロータアッシー6の軸方向位置を安定させる環状の吸引板29が配設されている。
上記のベース2、スリーブ3、シャフト4、ロータハブ61は、ステンレスやアルミニウム合金等の剛性を有する金属で構成される。
上記構成を有するスピンドルモータ1は、ステータコイル52に通電すると、ステータコア51により磁場が形成され、この磁場がロータマグネット62に作用してロータアッシー6がシャフト4を支点に回転する。そして、上記ディスクはこのようなスピンドルモータ1の作動により回転、停止させられ、該ディスクに対し上記記録用ヘッドが情報の書き込みと読み出しを行う。
[2]嵌合部に対するスリーブとステータコアの固定構造およびリング部材
上記のように本実施形態のスピンドルモータ1にあっては、ベース2の嵌合部21の内側に形成されたスリーブ嵌合孔211にスリーブ3が固定されている。また、嵌合部21の円筒部26の外周面に、ステータアッシー5のステータコア51が圧入して固定されている。以下、嵌合部21に対するスリーブ3とステータコア51の固定構造および本発明に係るリング部材について詳述する。
図3に示すように、嵌合部21の内周面22の軸方向中央部には、軸方向に直交し、上方に面する環状の平坦面からなる段差部25が形成されている。嵌合部21の内周面22は、段差部25によって下側の小径側の内周面221と上側の大径側の内周面222とに分けられる。小径側の内周面221はスリーブ嵌合孔211の内周面であり、この内周面221にスリーブ3が嵌合して固定されている。また、大径側の内周面222は円筒部26の内周面である。すなわち段差部25は、スリーブ嵌合孔211の内周面221と、円筒部26の内周面222との間に形成されている。
一方、スリーブ3の外周面32は、軸方向中央部から下側が上側よりもやや小径となっており、下側の小径側の外周面321がスリーブ嵌合孔211の内周面221に固定されている。そして、スリーブ3の上側の大径側の外周面322と、円筒部26の内周面222との間に、ロータハブ61の内側円筒部613が挿入されており、これにより内側円筒部613内のスリーブ収容凹所615内に、大径側の外周面322を有するスリーブ3の上側部分が収容されている。
また、円筒部26の外周面23の軸方向中央部であって内周面22側の段差部25よりも上方位置には、段差部231が形成されている。これにより円筒部26は、外周面23側の段差部231よりも上側に最も薄肉の上端部24を有している。ステータコア51は、ヨーク部511が、この円筒部26における上端部24の外周面23に対して上方から段差部231に接触するまで圧入される。
ロータハブ61の内側円筒部613は、円筒部26の内側、かつ、段差部25の上方に挿入されている。このようにロータハブ61の内側円筒部613を円筒部26に対し径方向に重畳させることで、装置全体の厚さを低減することができるようになされている。また、このような形態では、ロータハブ61の内側円筒部613の内周面と該内周面に対向するスリーブ3の上側の大径側の外周面322との間の隙間に、スラスト軸受として機能するスリーブ3の上端面に供給される潤滑油が保持される。
さて、嵌合部21の内側の段差部25には、環状のリング部材7が配設されている。リング部材7は、下面が段差部25上に載置され、その外周面71の全面が円筒部26の内周面222に接触し、これによって円筒部26を内側から支持している。円筒部26を内側から支持する観点から、リング部材7の材料は、円筒部26が一体に形成されたベース2を構成する材料のヤング率よりも高いヤング率を有するものが採用される。例えばベース2がアルミニウム合金(ヤング率:70GPa程度)であった場合には、リング部材7にはSUS430(ヤング率:200GPa程度)等のステンレス鋼が選択される。
リング部材7は段差部25とロータハブ61の内側円筒部613の下端面との間に挟まれ、内側円筒部613の下端面とリング部材7との間には隙間が形成されている。また、リング部材7はスリーブ3の小径側の外周面321の外側に配置され、リング部材7の内径はスリーブ嵌合孔211の内周面221の内径よりも僅かに大きく設定されている。これによりリング部材7の内周面72とスリーブ3との間には僅かな隙間が形成される。リング部材7は、円筒部26の内周面222に圧入されて固定されるか、あるいは段差部25および内周面222に接着等によって固定される。
本実施形態によれば、ステータコア51が円筒部26の上端部24に圧入されると、その圧力がスリーブ嵌合孔211に伝わり、このため、スリーブ嵌合孔211は径方向内側に撓んで変形しようとする。しかし、リング部材7が円筒部26を内側から補強することで円筒部26内側への圧力を支持することができ、その結果、スリーブ嵌合孔211の内周面221が内側に変形することが抑えられる。
ステータコア51の圧入で生じる円筒部26の変形は、スリーブ3が固定されるスリーブ嵌合孔211の上端角部、すなわち段差部25の内縁部分が大きく、したがって段差部25にリング部材7を配設して円筒部26を内側から支持することは、スリーブ嵌合孔211の内周面221が径方向内側へ変形することを効果的に抑えることができる。このようにスリーブ嵌合孔211の内周面221の変形を抑えることで、スリーブ嵌合孔211へのスリーブ3の挿入を円滑に行うことができ、また、ロータハブ61の内側円筒部613も円筒部26の内側に円滑に挿入することができる。
また、このように円筒部26の変形が抑えられるため、スリーブ3をスリーブ嵌合孔211に挿入できなくなるという不良を減少させることができる。さらに、円筒部26の上端部24に圧入されるステータコア51の固定状態も安定したものとなり、モータ全体の剛性向上が図られる。
また、本実施形態では、嵌合部21の内周面22に形成した段差部25にリング部材7を配設し、スリーブ嵌合孔211の内周面221にスリーブ3を嵌合させて固定し、円筒部26の内周面222にリング部材7を接触させている。スリーブ嵌合孔211の内周面221、およびステータコア51が圧入される円筒部26の外周面23はいずれもベース2に形成するものであるため、それら内周面221と外周面23との同軸度を高精度にすることができる。例えばベース2を旋盤加工によって成形する場合、チャックによるベース2の保持を解除することなく、同一工程でおよびスリーブ嵌合孔211および円筒部26の加工を同軸的に行うことができる。このため、スリーブ嵌合孔211の内周面221と円筒部26の外周面23との同軸度を高精度に仕上げることができる。その結果、スリーブ嵌合孔211に固定されるスリーブ3および円筒部26に圧入されるステータアッシー6の同軸度も高くなり、当該スピンドルモータ1の回転精度が向上する。
ここで、段差部25にリング部材7を配設した上記実施形態に対する対比例を図4に示す。同図では、嵌合部21の内周面22には上記段差部25を形成せず、嵌合部21の内周面下端部とスリーブ3との間に、リング部材7Bを嵌合している。この場合、嵌合部21の内周面にはスリーブ3は嵌合せず、リング部材7Bの内周面にスリーブ3が嵌合され、接着等によって固定される。円筒部26の上端部24の外周面にステータコア51を圧入する際には、リング部材7Bによって円筒部26が内側に変形することが抑制される。この形態では、リング部材7Bとベース3は別部材であるため、スリーブ3を内側から支持するリング部材7Bの内周面とステータコア51が圧入される円筒部26の外周面とを高い精度で同軸状に形成することは難しい。その点、段差部25にリング部材7を配設し、スリーブ嵌合孔211の内周面221と円筒部26の外周面23とを同じ工程中で加工することができる上記実施形態においては、上記のように高い同軸度を得ることができるわけである。
[3]他の実施形態のリング部材
図1〜図3に示した上記一実施形態では、リング部材7は外周面71の全面が円筒部26の内周面222に接触しているが、図5に示すようにリング部材7の下端部にフランジ部73を形成し、このフランジ部73の外周面を内周面222に接触させる形態も採用することができる。この形態では、フランジ部73の上側に、リング部材7と円筒部26の内周面222との間に隙間731が形成されるため、円筒部26は変形しやすくなる。しかし、リング部材7の下端部にはフランジ部73が形成されているため、円筒部26自体は変形しやすくなるものの、その変形はスリーブ嵌合孔211には伝わりにくくなり、スリーブ嵌合孔211の内周面221が内側に変形することが抑制される。
図1に示したリング部材7を備えたスピンドルモータを実際に作製し、ステータコアを円筒部の外周面に圧入した場合と、リング部材7を取り付けない場合について、円筒部の内周面の上端角部が内側にどの程度変形したか、その変位量を比較した。ベースはアルミニウム合金、リング部材はSUS430で作製した。変位量は軸方向に直交する径方向内側への移動量であり、測定部位のみの片側の変形量と、両側を合わせた直径の変位量を測定した。表1に示す結果の通り、リング部材を取り付けない場合に比べて取り付けた場合の方が円筒部の変形量は60%程度に抑えられ、本発明の効果が実証された。
Figure 2016123209
1…スピンドルモータ、2…ベース、21…嵌合部、211…スリーブ嵌合孔、22…嵌合部の内周面、221…スリーブ嵌合孔の内周面、222…円筒部の内周面、23…円筒部の外周面、25…段差部、26…円筒部、3…スリーブ、4…シャフト、5…ステータアッシー、51…ステータコア、6…ロータアッシー、7,7B…リング部材、73…リング部材のフランジ部、731…隙間。

Claims (3)

  1. ベースと、
    前記ベースに形成されたスリーブ嵌合孔に嵌合されるスリーブと、
    前記スリーブ内に回転自在に支持されるシャフトと、
    前記ベースに前記スリーブ嵌合孔を囲むように設けられた円筒部の外周面に圧入して配設されるステータコアを有するステータアッシーと、
    前記シャフトに、該シャフトと一体回転するよう設けられるロータアッシーと、
    を備え、
    前記スリーブ嵌合孔の内周面と、前記円筒部の内周面との間に段差部が形成され、該段差部にリング部材が設けられていることを特徴とするモータ。
  2. 前記リング部材は、前記ベースを構成する材料のヤング率よりも高いヤング率の材料によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記リング部材には、該リング部材と前記円筒部の内周面との間に、軸方向一端側に開放する隙間を形成するフランジ部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のモータ。
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