JP2015139329A - モータおよびディスク駆動装置 - Google Patents

モータおよびディスク駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015139329A
JP2015139329A JP2014010879A JP2014010879A JP2015139329A JP 2015139329 A JP2015139329 A JP 2015139329A JP 2014010879 A JP2014010879 A JP 2014010879A JP 2014010879 A JP2014010879 A JP 2014010879A JP 2015139329 A JP2015139329 A JP 2015139329A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gap
yoke
radial
hub
adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014010879A
Other languages
English (en)
Inventor
俊一 落谷
Shunichi Ochitani
俊一 落谷
山内 渉
Wataru Yamauchi
渉 山内
真幸 前田
Masayuki Maeda
真幸 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Corp
Original Assignee
Nidec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Corp filed Critical Nidec Corp
Priority to JP2014010879A priority Critical patent/JP2015139329A/ja
Priority to US14/570,121 priority patent/US9065315B1/en
Publication of JP2015139329A publication Critical patent/JP2015139329A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/28Means for mounting or fastening rotating magnetic parts on to, or to, the rotor structures
    • H02K1/30Means for mounting or fastening rotating magnetic parts on to, or to, the rotor structures using intermediate parts, e.g. spiders
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B19/00Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
    • G11B19/20Driving; Starting; Stopping; Control thereof
    • G11B19/2009Turntables, hubs and motors for disk drives; Mounting of motors in the drive
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/27Rotor cores with permanent magnets
    • H02K1/2786Outer rotors
    • H02K1/2787Outer rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis
    • H02K1/2789Outer rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis the rotor consisting of two or more circumferentially positioned magnets
    • H02K1/2791Surface mounted magnets; Inset magnets
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/08Structural association with bearings
    • H02K7/086Structural association with bearings radially supporting the rotor around a fixed spindle; radially supporting the rotor directly

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Abstract

【課題】回転部の剛性を向上しつつ、ロータハブの変形を抑制できる技術を提供する。【解決手段】モータ11Aの回転部3Aは、略円筒状のマグネット35Aと、マグネット35Aの径方向外側に配置されるヨーク円筒部361Aを有するヨーク36Aと、ヨーク36Aの径方向外側に配置されるハブ円筒部332Aとディスク載置部333Aとを有するハブ33Aとを有する。マグネット35Aとヨーク円筒部361Aとの径方向の隙間である第1径方向間隙61Aは、上端から軸方向中央までが接着剤80Aで満たされ、下方に向かうにつれて径方向の幅が広くなるテーパ間隙611Aを有する。また、ヨーク円筒部361Aとハブ円筒部332Aとの径方向の隙間である第2径方向間隙71Aの下端から軸方向中央までには接着剤80Aが介在しない。したがって、回転部3Aの剛性を向上しつつ、ハブ33Aの変形を抑制できる。【選択図】図1

Description

本発明は、モータおよびディスク駆動装置に関する。
ハードディスク装置や光ディスク装置には、ディスクを回転させるスピンドルモータが搭載される。スピンドルモータは、装置のハウジングに固定される静止部と、ディスクを支持しながら回転する回転部とを有する。スピンドルモータは、ステータとマグネットとの間に生じる磁束によりトルクを発生させて、静止部に対して回転部を回転させる。従来のスピンドルモータについては、例えば、特開2006−331558号公報に記載されている。
特開2006−331558号公報に記載のスピンドルモータでは、回転部が、ディスクを載置するロータハブと、ロータヨークと、マグネットとを有する。ロータハブとロータヨークとは、接着等により固定される。また、ロータヨークとマグネットとは、接着等により固定される(段落0030)。
特開2006−331558号公報
スピンドルモータにおいて、回転部の各部が強固に固定されていない場合、回転部の剛性が低下し、振動が大きくなる。回転部の振動が大きくなると、ディスクに対する読み取りおよび書き込みのエラーを引き起こす虞がある。
一方、ロータハブとロータヨークとを接着固定する場合、接着面積が大きいと、接着剤が硬化する際にロータハブに変形が起きやすい。ロータハブの変形によっても、ディスクに対する読み取りおよび書き込みのエラーを引き起こす虞がある。
本発明の目的は、回転部の剛性を向上しつつ、ロータハブの変形を抑制できる技術を提供することである。
本願の例示的な第1発明は、電機子を有する、静止部と、上下に延びる中心軸周りに回転可能な回転部と、を備え、前記回転部は、前記電機子と径方向に対向する磁極面を有する、略円筒状のマグネットと、前記マグネットの径方向外側に配置されるヨーク円筒部を有する、ヨークと、前記ヨークの径方向外側に配置されるハブ円筒部、および、前記ハブ円筒部の外周から径方向外側に拡がる環状のディスク載置部を有する、ハブと、を有し、前記マグネットの外周面と前記ヨーク円筒部の内周面との径方向の隙間である第1径方向間隙は、下端における径方向の幅が、上端における径方向の幅よりも広く、前記ヨーク円筒部の外周面と前記ハブ円筒部の内周面との径方向の隙間である第2径方向間隙は、下端における径方向の幅が、上端における径方向の幅よりも広く、前記第1径方向間隙は、上端から下方に向かうにつれて次第に径方向の幅が広くなるテーパ間隙を有し、前記テーパ間隙の上端は、前記第1径方向間隙の軸方向中央より上側に位置し、前記第1径方向間隙は、少なくとも、上端から前記第1径方向間隙の軸方向中央までが接着剤で満たされ、前記第2径方向間隙の、少なくとも、下端から前記第2径方向間隙の軸方向中央までには、接着剤が介在しない、モータである。
本願の例示的な第1発明によれば、第1径方向間隙の広い範囲に接着剤を介在させることができる。これにより、マグネットとヨークとの全体の剛性が向上する。その結果、モータの振動を抑制できる。一方、第2径方向間隙の少なくとも下半分には、接着剤が介在しない。これにより、接着剤に起因するハブの変形を抑制できる。
図1は、第1実施形態に係るモータの縦断面図である。 図2は、第2実施形態に係るディスク駆動装置の縦断面図である。 図3は、第2実施形態に係るモータの縦断面図である。 図4は、第2実施形態に係るモータの部分縦断面図である。 図5は、第2実施形態に係る回転部の組み立て工程の一部の流れを示した図である。 図6は、第2実施形態に係る回転部の組み立ての様子を示した図である。 図7は、第2実施形態に係る回転部の組み立ての様子を示した図である。 図8は、第2実施形態に係る回転部の組み立ての様子を示した図である。 図9は、変形例に係るモータの部分縦断面図である。 図10は、変形例に係るモータの部分縦断面図である。 図11は、変形例に係るモータの部分縦断面図である。 図12は、変形例に係るモータの部分縦断面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本願では、モータの中心軸と平行な方向を「軸方向」、モータの中心軸に直交する方向を「径方向」、モータの中心軸を中心とする円周に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。また、本願では、軸方向を上下方向とし、ベースプレートに対してトップカバー側を上として、各部の形状や位置関係を説明する。ただし、この上下方向の定義により、本発明に係るモータおよびディスク駆動装置の使用時の向きを限定する意図はない。
<1.第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るモータ11Aの縦断面図である。このモータ11Aは、ディスク駆動装置1Aに用いられる。ディスク駆動装置1Aは、ベースプレート21Aとベースプレート21Aの上部を覆うトップカバー14Aとで構成されるハウジング10A内において、ディスク12Aを回転させる。ディスク12Aは、中央に円孔を有する。図1に示すように、モータ11Aは、静止部2Aと、上下に延びる中心軸9A周りに回転可能な回転部3Aとを備える。
静止部2Aは、電機子24Aを有する。回転部3Aは、ハブ33Aと、マグネット35Aと、ヨーク36Aとを有する。ハブ33Aは、ヨーク36Aの径方向外側に配置されるハブ円筒部332Aと、ハブ円筒部332Aの外周から径方向外側に拡がる環状のディスク載置部333Aとを有する。マグネット35Aは、略円筒状に形成される。マグネット35Aは、電機子24Aと径方向に対向する磁極面を有する。ヨーク36Aは、マグネット35Aの径方向外側に配置されるヨーク円筒部361Aを有する。
ここで、マグネット35Aの外周面と、ヨーク円筒部361Aの内周面との径方向の隙間を、第1径方向間隙61Aと称する。第1径方向間隙61Aは、少なくとも、その上端からその軸方向中央までが、接着剤80Aで満たされる。
第1径方向間隙61Aの下端の径方向の幅は、第1径方向間隙61Aの上端の径方向の幅よりも広い。そして、また、第1径方向間隙61Aは、テーパ間隙611Aを有する。テーパ間隙611Aは、その上端から下方に向かうにつれて次第に径方向の幅が広くなる。また、テーパ間隙611Aの上端は、第1径方向間隙61Aの軸方向中央より上側に位置する。
マグネット35Aとヨーク36Aとを固定する際、接着剤80Aを塗布したヨーク36Aの下側から、マグネット35Aをヨーク36Aの内側へと挿入する。第1径方向間隙61Aがテーパ間隙611Aを有することにより、マグネット35Aをヨーク36Aの内側へと挿入する際に、接着剤80Aは、毛細管現象によりテーパ間隙611Aの下端部付近からテーパ間隙611Aの上端部付近まで拡がりやすくなる。つまり、第1径方向間隙61Aがテーパ間隙611Aを有することにより、第1径方向間隙61Aの少なくとも上半分に接着剤80Aを満たすことが可能となる。
このように、第1径方向間隙61A内の広い範囲を接着剤80Aにより満たすことにより、マグネット35Aとヨーク36Aとが強固に固定される。その結果、マグネット35Aおよびヨーク36Aの全体の剛性が向上し、モータ11Aの振動を抑制できる。
一方、ヨーク円筒部361Aの外周面と、ハブ円筒部332Aの内周面との径方向の隙間を、第2径方向間隙71Aと称する。第2径方向間隙71Aの下端の径方向の幅は、第2径方向間隙71Aの上端の径方向の幅よりも広い。また、第2径方向間隙71Aの、少なくとも、下端から軸方向中央までには、接着剤80Aが介在しない。
第2径方向間隙71Aの、少なくとも、下端から軸方向中央までには、接着剤80Aが介在しないことにより、接着剤80Aの硬化に伴うハブ33Aの変形が、ディスク載置部333Aに及ぶのを抑制できる。したがって、ハブ33Aの変形に起因するディスク12Aの読み取りエラーが起きるのを抑制できる。
<2.第2実施形態>
<2−1.ディスク駆動装置の構成>
図2は、本発明の第2実施形態に係るモータ11が搭載されたディスク駆動装置1の縦断面図である。このディスク駆動装置1は、中央に円孔を有する磁気ディスク12を回転させ、磁気ディスク12に対して情報の読み出しおよび書き込みを行う。図2に示すように、ディスク駆動装置1は、モータ11、2枚の磁気ディスク12、アクセス部13、およびトップカバー14を有する。
モータ11は、2枚の磁気ディスク12を支持しながら、中心軸9を中心として磁気ディスク12を回転させる。モータ11は、中心軸9に直交する方向に拡がるベースプレート21を有する。ベースプレート21の上部は、トップカバー14に覆われる。モータ11の回転部3、2枚の磁気ディスク12、およびアクセス部13は、ベースプレート21とトップカバー14とで構成されるハウジング10の内部に収容される。アクセス部13は、磁気ディスク12の記録面に沿ってヘッド131を移動させて、磁気ディスク12に対する情報の読み出しおよび書き込みを行う。
なお、ディスク駆動装置1が有する磁気ディスク12の数は、1枚または3枚以上であってもよい。また、アクセス部13は、磁気ディスク12に対して、情報の読み出しおよび書き込みのいずれか一方のみを行うものであってもよい。
ハウジング10の内部空間は、塵または埃が極度に少ない清浄な空間であることが好ましい。本実施形態では、ハウジング10の内部に、清浄な空気が充填される。ただし、空気に代えて、ヘリウムガス、水素ガス、または窒素ガスが、ハウジング10の内部に充填されてもよい。また、これらの気体と空気との混合気体が、ハウジング10の内部に充填されてもよい。
<2−2.モータの構成>
次に、ディスク駆動装置1に用いられるモータ11のより詳細な構成について、説明する。図3は、モータ11の縦断面図である。図3に示すように、モータ11は、静止部2と回転部3とを備える。静止部2は、ディスク駆動装置1のハウジング10に対して、相対的に静止する。回転部3は、静止部2に対して、回転可能に支持される。
本実施形態の静止部2は、ベースプレート21、シャフト22、下環状部材23、およびステータ24を有する。
ベースプレート21は、ステータ24、回転部3、磁気ディスク12、およびアクセス部13の下側において、中心軸9に対して略垂直に拡がる。ベースプレート21の材料には、例えば、アルミニウム合金等の金属が使用される。図3に示すように、ベースプレート21は、円筒ホルダ部211と平板部212とを有する。円筒ホルダ部211は、ステータ24より径方向内側において、軸方向に略円筒状に延びる。平板部212は、円筒ホルダ部211から、径方向外側へ向けて拡がる。
シャフト22は、中心軸9に沿って配置される。シャフト22の材料には、例えば、ステンレス鋼等の金属が使用される。図2に示すように、シャフト22の上端部は、ディスク駆動装置1のトップカバー14に固定される。また、図3に示すようにシャフト22の下端部は、下環状部材23を介して、ベースプレート21の円筒ホルダ部211に固定される。
図3に示すように、シャフト22は、上環状部221を有する。上環状部221は、シャフト22の上端部付近において、径方向外側へ突出する。上環状部221は、後述するスリーブ環部311の上面と、後述するキャップ34の下面との間に位置する。本実施形態の上環状部221は、シャフト22を構成する部材の一部分である。ただし、上環状部221は、シャフト22とは別の部材であってもよい。
下環状部材23は、上環状部221より下側に位置し、シャフト22を環状に取り囲む。下環状部材23の材料には、例えば、銅または真鍮等の金属が使用される。下環状部材23は、圧入、焼き嵌め、接着剤等の手段で、シャフト22に固定される。ただし、シャフト22と下環状部材23とは、一繋がりの部材であってもよい。
ステータ24は、ステータコア41と複数のコイル42とを有する電機子である。ステータコア41は、例えば、珪素鋼板等の電磁鋼板が軸方向に積層された積層鋼板である。ステータコア41は、円筒ホルダ部211の外周面に、固定される。また、ステータコア41は、径方向外側へ向けて突出した複数のティース411を有する。コイル42は、各ティース411に巻かれた導線の集合体である。複数のティース411および複数のコイル42は、中心軸9を中心として円環状に配列される。
本実施形態の回転部3は、スリーブ31、スリーブ補助部材32、ハブ33、キャップ34、マグネット35、およびヨーク36を有する。
スリーブ31は、シャフト22の周囲において、軸方向に筒状に延びる。スリーブ31の材料には、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム合金、銅等の金属が使用される。スリーブ31は、上下に貫通する中央貫通孔310を有する。シャフト22の少なくとも一部は、中央貫通孔310内に収容される。
スリーブ補助部材32は、シャフト22の上環状部221とスリーブ31の内周面との間に配置される、円環状の部材である。スリーブ補助部材32の内周面と、上環状部221の外周面とは、間隙を介して径方向に対向する。
シャフト22および下環状部材23と、スリーブ31およびスリーブ補助部材32との間には、潤滑液が介在する。潤滑液には、例えば、ポリオールエステル系オイルやジエステル系オイルが使用される。スリーブ31およびスリーブ補助部材32は、シャフト22および下環状部材23に対して、潤滑液を介して、回転可能に支持される。すなわち、本実施形態では、静止部2側の要素であるシャフト22および下環状部材23と、回転部3側の要素であるスリーブ31およびスリーブ補助部材32と、これらの間に介在する潤滑液とで、流体動圧軸受が構成される。なお、回転部3は、ボール軸受けやすべり軸受けなどの他の構成の軸受けによって、静止部2に対して回転可能に支持されてもよい。
ハブ33は、スリーブ31の径方向外側に位置する。ハブ33の材料には、例えば、アルミニウム合金等の強磁性体でない金属が使用される。本実施形態では、スリーブ31とハブ33とが、互いに別部材である。スリーブ31は、ハブ33の径方向内側に挿入されるとともに、ハブ33に対して固定される。ハブ33は、ハブ上板部331、ハブ円筒部332、ディスク載置部333、および突出部334を有する。ハブ上板部331は、ステータ24の上側において、環状に拡がる。また、ハブ上板部331は、ハブ円筒部332の上端から径方向内側に拡がる。ハブ円筒部332は、ハブ上板部331の径方向外側の端部から、下側へ向けて筒状に延びる。ハブ円筒部332は、ヨーク36の径方向外側に配置される。ディスク載置部333は、ハブ円筒部332の外周から、径方向外側へ向けて突出する。本実施形態では、ディスク載置部333は、ハブ円筒部332の下端部から突出する。突出部334は、ハブ上板部331の下面から下方へ向けて、略円環状に突出する。
本実施形態では、ハブ円筒部332の円筒状の外周面は、磁気ディスク12の円孔120に嵌まる。すなわち、ハブ円筒部332の外周面は、ディスク支持面51である。各磁気ディスク12の内周部は、ディスク支持面51の少なくとも一部分に接触する。これにより、磁気ディスク12が径方向に位置決めされる。
また、下段の磁気ディスク12の下面は、円環状のディスク載置部333の上面の少なくとも一部分に接触する。すなわち、ディスク載置部333の上面は、ディスク搭載面52である。ディスク搭載面52は、ハブ円筒部332の外周面から径方向外側へ拡がる。これにより、磁気ディスク12が軸方向に位置決めされる。このように、2枚の磁気ディスク12は、これらのディスク支持面51およびディスク搭載面52により支持される。
キャップ34は、中央に円孔を有する略円板状の部材である。キャップ34の材料は、金属であってもよく、樹脂であってもよい。キャップ34は、スリーブ補助部材32と上環状部221との間の間隙の上方を覆う。これにより、流体動圧軸受を構成する潤滑液が蒸発するのを抑制する。また、キャップ34の外周面は、例えば接着剤で、スリーブ31の内周面に固定される。スリーブ31が回転すると、スリーブ31とともにキャップ34も回転する。
本実施形態では、スリーブ31、スリーブ補助部材32、ハブ33、およびキャップ34の4つの部材が、それぞれ別々の部材により構成される。ただし、これらの4つの部材のうち、任意の2つ以上の部材を、単一の部材としてもよい。例えば、スリーブ31とスリーブ補助部材32とを、単一の部材としてもよい。また、スリーブ31とハブ33とを、単一の部材としてもよい。
マグネット35は、略円筒形状であり、ステータ24の径方向外側に位置する。マグネット35の内周面には、N極とS極とが、周方向に交互に着磁される。また、マグネット35の内周面は、複数のティース411の径方向外側の端面と、僅かな間隙を介して径方向に対向する。すなわち、マグネット35は、ステータ24と径方向に対向する磁極面を有する。
ヨーク36は、ハブ33とマグネット35との間に介在する部材である。ヨーク36は、強磁性体である金属により形成される。ヨーク36は、マグネット35の外周面の少なくとも一部を覆う。これにより、マグネット35の外周面から磁力が漏れるのが抑制される。すなわち、モータ11のトルクが低下するのが抑制される。
本実施形態のヨーク36は、ヨーク円筒部361と、ヨーク上板部362とを有する。ヨーク円筒部361は、マグネット35の径方向外側に配置され、中心軸9に沿って延びる略円筒形の部位である。ヨーク上板部362は、ヨーク円筒部361の上端から径方向内側に拡がる。
このようなモータ11において、コイル42に駆動電流を供給すると、複数のティース411に磁束が生じる。そして、ティース411とマグネット35との間の磁束の作用により、静止部2と回転部3との間に、周方向のトルクが発生する。その結果、静止部2に対して回転部3が、中心軸9周りに回転する。ハブ33に支持された磁気ディスク12は、回転部3とともに、中心軸9周りに回転する。
<2−3.マグネット、ヨークおよびハブの固定状態について>
続いて、マグネット35、ヨーク36、およびハブ33の固定状態について、説明する。図4は、モータ11の部分縦断面図である。図4に示すように、ハブ33およびヨーク36と、マグネット35およびヨーク36とは、それぞれ、接着剤80を用いて固定される。なお、本実施形態では、ハブ33の径方向内側にヨーク36が圧入されるとともに、ハブ33とヨーク36とが、接着剤80により固定される。また、マグネット35およびヨーク36は、接着剤80のみにより固定される。
ここで、マグネット35の外周面と、ヨーク円筒部361の内周面との径方向の隙間を、第1径方向間隙61と称する。また、マグネット35の上面と、ヨーク上板部362との軸方向の隙間を、第1軸方向間隙62と称する。第1径方向間隙61の上端と、第1軸方向間隙の径方向外端とは、接続する。
第1径方向間隙61は、テーパ間隙611と、幅広部612とを有する。本実施形態では、テーパ間隙611の上端は、第1径方向間隙61の上端と一致する。テーパ間隙611は、その上端から下方に向かうにつれて、次第に径方向の幅が広くなる。また、テーパ間隙611の下端は、第1径方向間隙61の軸方向中央より下方に位置する。幅広部612は、テーパ間隙611の下方に位置する。幅広部612の径方向の幅は、テーパ間隙611の径方向の最大幅、すなわち、テーパ間隙611の下端における径方向の幅より広い。したがって、第1径方向間隙61は、下端における径方向の幅が、上端における径方向の幅より広い。
なお、本実施形態では、ヨーク円筒部361の内周面は、幅広部612を構成する部分が、テーパ間隙611を構成する部分よりも径方向外側に向かって凹む。すなわち、幅広部612を構成するマグネット35の外周面とヨーク円筒部361の内周面のうち、ヨーク円筒部361の内周面に凹んだ部分を設ける。これにより、マグネット35の体積を小さくすることなく、幅広部612の径方向の幅を確保できる。したがって、マグネット35の磁気特性の低下を抑制できる。
第1径方向間隙61および第1軸方向間隙62には、接着剤80が介在する。具体的には、図4に示すように、第1径方向間隙61のテーパ間隙611と、第1軸方向間隙62とが、接着剤80で満たされる。これにより、マグネット35とヨーク36との間に介在する接着剤80の上側の界面である上側界面81は、第1軸方向間隙62の内端付近に位置する。すなわち、上側界面81は、マグネット35の上面に位置する。このように、第1径方向間隙61だけでなく、第1軸方向間隙62にも接着剤80が介在することにより、マグネット35とヨーク36とが、径方向だけでなく軸方向にも固定される。これにより、マグネット35とヨーク36との固定強度が増す。
一方、マグネット35とヨーク36との間に介在する接着剤80の下側の界面である下側界面82は、幅広部612内に位置する。したがって、第1径方向間隙61は、その上端から、第1径方向間隙61の軸方向中央よりも下方に位置する下側界面82までが接着剤80で満たされる。すなわち、第1径方向間隙61の少なくとも上半分が接着剤80で満たされる。
さらに、本実施形態では、下側界面82は、後述する外側界面84、および、ディスク載置部333のディスク搭載面52よりも下方に位置する。したがって、マグネット35およびヨーク36は、2枚の磁気ディスク12(図2参照)よりも下方において、固定される。このように、第1径方向間隙61の広い範囲に接着剤80が介在することにより、マグネット35とヨーク36とが強固に固定される。その結果、マグネット35およびヨーク36の全体の剛性が向上し、モータ11の振動を抑制できる。
また、ヨーク円筒部361の外周面と、ハブ円筒部332の内周面との径方向の隙間を、第2径方向間隙71と称する。そして、ヨーク上板部362の上面と、ハブ上板部331の下面との軸方向の隙間を、第2軸方向間隙72と称する。第2径方向間隙71の上端と、第2軸方向間隙72の径方向外端とは、接続している。
ここで、ヨーク上板部362は、その内周面から径方向内側に突出するヨーク上板突出部362aを有する。ヨーク上板部362は、ヨーク上板突出部362aの下方に、ヨーク上板突出部362aの下端から径方向外方に凹む環状の溝部363を有する。以下では、ヨーク上板突出部362aの内周面と、ハブ33の突出部334の外周面との径方向の隙間を、第3径方向間隙73と称する。第3径方向間隙73の上端と、第2軸方向間隙72の径方向内端とは、接続している。
第2径方向間隙71は、上側間隙711と、下側間隙712とを有する。上側間隙711の上端は、第2径方向間隙71の上端と一致する。すなわち、上側間隙711は、第2径方向間隙71の最も上方に位置する。なお、ヨーク36の上端面と外周面とが接続する角部364は、曲面状の面取り面である。第2径方向間隙71の上端、すなわち、上側間隙711の上端は、角部364の下端と、軸方向の位置が一致するものとする。下側間隙712は、その上端が、上側間隙711の下端と接続する。なお、角部364は、径方向外方かつ下方に傾斜する傾斜面であってもよい。
本実施形態では、上側間隙711は、上端から下端まで、径方向の幅が略一定である。また、下側間隙712は、上端付近および下端付近を除いて、径方向の幅が略一定である。下側間隙712の径方向の最大幅は、上側間隙711の径方向の最大幅より広い。また、第2径方向間隙71は、下端における径方向の幅が、上端における径方向の幅よりも広い。
第2径方向間隙71、第2軸方向間隙72、および第3径方向間隙73には、接着剤80が介在する。具体的には、図4に示すように、第2径方向間隙71の上側間隙711と、第2軸方向間隙72と、第3径方向間隙73とが、接着剤80で満たされる。これにより、ハブ33とヨーク36との間に介在する接着剤80の径方向内側の界面である内側界面83は、第3径方向間隙73の下側に位置する。
ハブ33とヨーク36との間に介在する接着剤80の径方向外側の界面である外側界面84は、第2径方向間隙71の下側間隙712内に位置する。また、外側界面84は、第2径方向間隙71の軸方向の中央よりも上方に位置する。すなわち、第2径方向間隙71の、下端から第2径方向間隙71の軸方向中央までには、接着剤80が介在しない。なお、本実施形態では、外側界面84は、第2径方向間隙71に介在する接着剤80の下側の界面である。
ハブ33とヨーク36とを接着剤80で固定する際には、接着剤80の硬化に伴って、ハブ33に変形が生じやすい。本実施形態では、第2径方向間隙71の上端付近が接着剤で満たされるが、第2径方向間隙71の少なくとも下半分には、接着剤80が介在しない。これにより、ハブ円筒部332が接着剤80の硬化により変形するのが抑制される。したがって、ハブ円筒部332と連続して構成されるディスク載置部333が位置ずれするのが抑制される。すなわち、接着剤80に起因するハブ33の変形によって磁気ディスク12の読み取りエラーが生じるのが抑制できる。
特に、本実施形態では、外側界面84が、ディスク載置部333よりも上方に位置する。これにより、ハブ33とヨーク36との間に介在する接着剤80の硬化に起因するディスク載置部333の位置ずれを効果的に抑制できる。さらに、外側界面84は、マグネット35の上端よりも上方に位置する。このように、第2径方向間隙71において、上端付近の狭い範囲のみに接着剤80が介在することにより、ハブ33とヨーク36との固定強度を確保しつつ、ハブ円筒部332の変形が抑制される。したがって、接着剤80に起因するハブ33の変形によってディスクの読み取りエラーが生じるのが、より抑制できる。なお、外側界面84は、マグネット35の上端よりも下方に位置してもよい。
一方、第2径方向間隙71、第2軸方向間隙72、および第3径方向間隙73の3箇所の間隙に接着剤80が介在することにより、第2径方向間隙71のみに接着剤80が介在する場合と比べて、ハブ33とヨーク36とが強固に固定される。また、本実施形態では、ヨーク上板突出部362aの内周面と、突出部334の外周面とが圧入される。これにより、ハブ33とヨーク36とがより強固に固定される。したがって、ハブ33およびヨーク36の全体の剛性が向上し、モータ11の振動が抑制される。
また、第2径方向間隙71の径方向の幅が最小となる上側間隙711には、接着剤80が介在する。一方、第1径方向間隙61の径方向の幅が最小となるテーパ間隙611の上端にも、接着剤80が介在する。そして、第2径方向間隙71の径方向の最小幅は、第1径方向間隙61の径方向の最小幅よりも大きい。すなわち、第2径方向間隙71の接着箇所である上側間隙711では、第1径方向間隙61と比べて、接着範囲に対する接着剤80の量が多い。したがって、第2径方向間隙71の接着箇所である上側間隙711において、ハブ33とヨーク36とがさらに強固に固定される。
このような構成により、本発明のモータ11では、回転部3の剛性を向上しつつ、ハブ33の変形を抑制できる。したがって、回転部3の振動を抑制し、さらに、磁気ディスク12の位置ずれを抑制できる。すなわち、磁気ディスク12の読み取りエラーや書き込みエラーが生じるのが抑制できる。
<2−4.マグネット、ヨークおよびハブの組み立て手順について>
続いて、マグネット35、ヨーク36およびハブ33の組み立て手順について説明する。図5は、回転部3の組み立て工程の一部の流れを示した図である。図6、図7、および図8は、回転部3の組み立ての様子を示した図である。
まず、図5に示すように、ハブ33の突出部334の外周面に接着剤80が塗布される(ステップS1)。このとき、突出部334に塗布される接着剤80の量が、第2径方向間隙71の上側間隙711、第2軸方向間隙72、および第3径方向間隙73の容積よりも多くなるようにする。
本実施形態では、接着剤80として、例えば、エポキシ樹脂系接着剤や、フェノール樹脂系接着剤などの、いわゆる熱硬化型の接着剤が用いられる。この接着剤80は、加熱されると、一旦粘度が低下した後硬化する特徴を有する。
次に、図6に示すように、ハブ33の下方側から上方に向けて、ハブ33にヨーク36を圧入する(ステップS2)。このとき、上述の通り、ハブ33の突出部334の外周面と、ヨーク36のヨーク上板突出部362aの内周面とが、圧入面となる。ハブ33にヨーク36が圧入されると、図7に示すように、ステップS1において突出部334に塗布された接着剤80が、第3径方向間隙73から第2軸方向間隙72へと拡がり、さらに第2径方向間隙71へと拡がる。なお、場合によっては、接着剤80は、ステップS2の時点では、第2径方向間隙71に達しないことがある。
また、このとき、第2軸方向間隙72から径方向外側へと拡がりきらなかった接着剤80が、図7に示すように、ヨーク36の溝部363に溜まる場合がある。ヨーク36が溝部363を有することにより、接着剤80が一時的に滞留するための空間が確保される。
その後、図7に示すように、ヨーク円筒部361の内周面のうち幅広部612を構成する部分に、接着剤80が塗布される(ステップS3)。このとき、ヨーク36に塗布される接着剤80の量が、第1径方向間隙61のテーパ間隙611および第1軸方向間隙62の容積よりも多くなるようにする。
そして、ヨーク36の下方側から上方に向けて、ヨーク円筒部361の径方向内側にマグネット35が配置されるように、ヨーク36にマグネット35が挿入される(ステップS4)。ステップS4において、ステップS3で塗布された接着剤80がマグネット35の外周面に接触しつつ、マグネット35が上方へ移動する。これにより、接着剤80がテーパ間隙611の下端部から上方へと拡がる。
最後に、ハブ33、マグネット35、およびヨーク36を加熱する(ステップS5)。これにより、接着剤80の粘度が一旦低下する。接着剤80の粘度が低下すると、図8中に矢印で示すように、毛細管力により、接着剤80が拡がる。
マグネット35とヨーク36との間に介在する接着剤80は、ステップS4において、幅広部612の上端とテーパ間隙611の下端との境界付近に拡がっている。ステップS5において接着剤80の粘度が低下すると、テーパ間隙611は、下端から上端に向かって次第に径方向の幅が狭くなっているため、接着剤80にテーパ間隙611の下端から上端へと向かうように毛細管力が働く。この毛細管力により、接着剤80がテーパ間隙61へと入り込む。その結果、接着剤80は、第1軸方向間隙62まで達する。このように、第1径方向間隙61がテーパ間隙611を有することにより、第1径方向間隙61のうち、テーパ間隙611が位置する少なくとも上半分に、接着剤80を満たしやすい。これにより、第1径方向間隙61の広い範囲に接着剤80が介在することにより、マグネット35とヨーク36とが強固に固定される。
ここで、第1軸方向間隙62の径方向内端から径方向内側へ向かうにつれて、マグネット35の上面とヨーク上板部362の表面との軸方向の間隔が広くなっている。これにより、第1軸方向間隙62の径方向内端付近において、接着剤80を径方向外側へと引きつける毛細管力が働く。したがって、接着剤80の上側界面81は、第1軸方向間隙62の径方向内端に位置する。一方、テーパ間隙611の下端から下方に向かうにつれて、マグネット35の外周面とヨーク円筒部361の内周面との径方向の間隔が広くなっている。これにより、テーパ間隙611の下端部付近において、接着剤80を上側へと引きつける毛細管力が働く。したがって、接着剤80の下側界面82は、テーパ間隙611の下方に位置する。
ハブ33とヨーク36との間に介在する接着剤80は、ステップS2において、第3径方向間隙73から第2軸方向間隙72へ拡がっている。第3径方向間隙73の下端から下方へ向かうにつれて、突出部334と、ヨーク上板部362との径方向の間隔が広くなっている。これにより、第3径方向間隙73の下端部付近において、接着剤80を上方へと引きつける毛細管力が働く。その結果、ステップS5において接着剤80の粘度が低下すると、ハブ33とヨーク36との間に介在する接着剤80は、第3径方向間隙73から、第2軸方向間隙72および第2径方向間隙71へと拡がる。また、接着剤80の内側界面83は、第3径方向間隙73の下端部付近に位置する。
一方、第2径方向間隙71の上側間隙711の下端部から下方へ向かうにつれて、ハブ円筒部332の内周面とヨーク円筒部361の外周面との間隔が広くなっている。これにより、ハブ33とヨーク36との間に介在する接着剤80が第2径方向間隙71の上側間隙711の下端まで達すると、上側間隙711の下端部付近において、接着剤80を上方へと引きつける毛細管力が働く。したがって、接着剤80の外側界面84は、上側間隙711の下方に位置する。
そして、ステップS5において、さらに加熱を続けると、接着剤80が硬化し、マグネット35およびヨーク36と、ハブ33およびヨーク36とが固定される。
本実施形態では、幅広部612の容積は、テーパ間隙611の容積より大きい。これにより、ステップS4において、ヨーク36に塗布された接着剤80の一部がマグネット35の上面に掻き取られてしまった場合にも、ステップS4の直後において幅広部612からテーパ間隙611にかけて介在する接着剤80の量を、テーパ間隙611の容積よりも大きくできる。これにより、ステップS5においてテーパ間隙611を接着剤で満たすことができる。
なお、幅広部612の容積は、マグネット35とヨーク36との間に介在する接着剤80の体積より大きいことが好ましい。そうすると、ステップS4において、ヨーク36に塗布された接着剤80の一部が、マグネット35の上面に掻き取られることなく、ヨーク36にマグネット35を挿入できる。その場合、第1径方向間隙61に介在する接着剤80の量を多くすることができる。すなわち、マグネット35とヨーク36との固定強度をより向上できる。
<3.変形例>
以上、本発明の例示的な実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されない。
図9は、一変形例に係るモータ11Bの部分縦断面図である。図9の例のように、ヨーク36Bは、ヨーク上板部362Bに溝部を有していなくてもよい。この場合、上記の第2実施形態の場合に比べて、第1軸方向間隙62Bの径方向の長さが長く、かつ、第3径方向間隙73Bの軸方向の長さが長い。これにより、マグネット35Bおよびヨーク36Bの固定強度と、ハブ33Bおよびヨーク36Bの固定強度とを、ともに向上できる。
図10は、他の変形例に係るモータ11Cの部分断面図である。図10の例ように、ハブ33Cは、突出部を有していなくてもよい。ハブ33Cとヨーク36Cとは、第2径方向間隙71Cおよび第2軸方向間隙72Cに介在する接着剤80Cによる接着のみにより固定されていてもよい。また、第2径方向間隙71Cの上側間隙711Cを構成するハブ円筒部332Cの内周面に、ヨーク円筒部361Cの外周面が、圧入されていてもよい。
図11は、他の変形例に係るモータ11Dの部分断面図である。図11の例では、ハブ33Dとヨーク36Dとの間に介在する接着剤80Dは、第2軸方向間隙72Dおよび第3径方向間隙73Dに介在するが、第2径方向間隙71Dには介在しない。このように、第2径方向間隙71Dに接着剤が介在していなくてもよい。そうすると、ハブ33Dのハブ円筒部332Dは、接着剤の硬化に起因する歪みがさらに生じにくい。したがって、ディスク載置部333Dの位置ずれが、さらに抑制される。
図12は、他の変形例に係るモータ11Eの部分断面図である。図12の例では、ハブ33Eとヨーク36Eとの間には、接着剤が介在しない。ハブ33Eとヨーク36Eは、突出部334Eと、ヨーク上板部362Eの内周面との圧入によってのみ固定される。圧入による固定強度を確保できれば、図12の例のように、ハブ33Eとヨーク36Eとの間に接着剤が介在しなくてもよい。
また、上記の実施形態では、テーパ間隙の上端と、第1径方向間隙の上端とが、一致していた。しかしながら、テーパ間隙の上端と、第1径方向間隙の上端とは、必ずしも一致していなくてもよい。例えば、第1径方向間隙が、テーパ間隙の上端よりも上方に位置する部分を含んでいてもよい。テーパ間隙の上端は、第1径方向間隙の軸方向中央よりも上側に位置していればよい。
上記の実施形態のモータは、軸固定型のモータであったが、本発明のモータは、軸回転型のモータであってもよい。また、上記の実施形態のモータは、アウターロータ型のモータであったが、本発明のモータは、インナーロータ型のモータであってもよい。
また、本発明のモータは、磁気ディスク以外の光ディスク等のディスクを回転させるためのモータであってもよい。
また、各部材の細部の形状については、本願の各図に示された形状と、相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
本発明は、モータおよびディスク駆動装置に利用できる。
1,1A ディスク駆動装置
2,2A 静止部
3,3A 回転部
9,9A 中心軸
11,11A,11B,11C,11D,11E モータ
33,33A,33B,33C,33D,33E ハブ
35,35A,35B マグネット
36,36A,36B,36C,36D,36E ヨーク
52 ディスク搭載面
61,61A 第1径方向間隙
62,62B 第1軸方向間隙
71,71A,71C,71D 第2径方向間隙
72,72C,72D 第2軸方向間隙
73,73B,73D 第3径方向間隙
80,80A,80C,80D 接着剤
81 上側界面
82 下側界面
83 内側界面
84 外側界面
331 ハブ上板部
332,332A,332C,332D ハブ円筒部
333,333A,333D ディスク載置部
334,334E 突出部
361,361A,361C ヨーク円筒部
362,362B,362E ヨーク上板部
362a ヨーク上板突出部
611,611A テーパ間隙
612 幅広部
711,711C 上側間隙
712 下側間隙

Claims (14)

  1. 電機子を有する、静止部と、
    上下に延びる中心軸周りに回転可能な回転部と、
    を備え、
    前記回転部は、
    前記電機子と径方向に対向する磁極面を有する、略円筒状のマグネットと、
    前記マグネットの径方向外側に配置されるヨーク円筒部を有する、ヨークと、
    前記ヨークの径方向外側に配置されるハブ円筒部、および、前記ハブ円筒部の外周から径方向外側に拡がる環状のディスク載置部を有する、ハブと、
    を有し、
    前記マグネットの外周面と前記ヨーク円筒部の内周面との径方向の隙間である第1径方向間隙は、下端における径方向の幅が、上端における径方向の幅よりも広く、
    前記ヨーク円筒部の外周面と前記ハブ円筒部の内周面との径方向の隙間である第2径方向間隙は、下端における径方向の幅が、上端における径方向の幅よりも広く、
    前記第1径方向間隙は、上端から下方に向かうにつれて次第に径方向の幅が広くなるテーパ間隙を有し、
    前記テーパ間隙の上端は、前記第1径方向間隙の軸方向中央より上側に位置し、
    前記第1径方向間隙は、少なくとも、上端から前記第1径方向間隙の軸方向中央までが接着剤で満たされ、
    前記第2径方向間隙の、少なくとも、下端から前記第2径方向間隙の軸方向中央までには、接着剤が介在しない、モータ。
  2. 請求項1に記載のモータであって、
    前記第1径方向間隙は、前記テーパ間隙の下方に、幅広部を有し、
    前記幅広部の径方向の幅は、前記テーパ間隙の径方向の最大幅よりも広い、モータ。
  3. 請求項2に記載のモータであって、
    前記幅広部の容積は、前記テーパ間隙の容積より大きい、モータ。
  4. 請求項2に記載のモータであって、
    前記幅広部の容積は、前記マグネットと前記ヨークとの間に介在する前記接着剤の体積より大きい、モータ。
  5. 請求項2から請求項4までのいずれかに記載のモータであって、
    前記マグネットと前記ヨークとの間に介在する前記接着剤の下側の界面は、前記幅広部内に位置する、モータ。
  6. 請求項2から請求項5までのいずれかに記載のモータであって、
    前記ヨーク円筒部の内周面は、前記幅広部を構成する部分が、前記テーパ間隙を構成する部分よりも径方向外側に向かって凹む、モータ。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載のモータであって、
    前記ヨークは、前記ヨーク円筒部の上端から径方向内側に拡がる、ヨーク上板部をさらに有し、
    前記マグネットの上面と前記ヨーク上板部の下面との軸方向の隙間である第1軸方向間隙は、その径方向外側の端部が、前記第1径方向間隙の上端と接続し、
    前記マグネットと前記ヨークとの間に介在する前記接着剤の上側の界面が、前記マグネットの上面に位置する、モータ。
  8. 請求項7に記載のモータであって、
    前記ハブは、
    前記ハブ円筒部の上端から径方向内側に拡がる、ハブ上板部と、
    前記ハブ上板部の下面から略円環状に突出する、突出部と、
    をさらに有し、
    前記ヨーク上板部の内周面と、前記突出部の外周面とが固定される、モータ。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれかに記載のモータであって、
    前記マグネットと前記ヨークとの間に介在する前記接着剤の下側の界面は、前記ディスク載置部のディスク搭載面よりも、下方に位置する、モータ。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれかに記載のモータであって、
    前記ヨークと前記ハブとの間において、少なくとも、前記第2径方向間隙の上端付近が前記接着剤で満たされ、
    前記マグネットと前記ヨークとの間に介在する前記接着剤の下側の界面は、前記第2径方向間隙に介在する前記接着剤の下側の界面よりも、下方に位置する、モータ。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれかに記載のモータであって、
    前記第2径方向間隙の径方向の幅が最小となる部分には、前記接着剤が介在し、
    前記第2径方向間隙の径方向の最小幅は、前記第1径方向間隙の径方向の最小幅よりも大きい、モータ。
  12. 請求項1から請求項11までのいずれかに記載のモータであって、
    前記第2径方向間隙は、
    最も上方に位置する、上側間隙と、
    前記上側間隙と接続する、下側間隙と、
    を有し、
    前記下側間隙の径方向の最大幅は、前記上側間隙の径方向の最大幅より大きい、モータ。
  13. 請求項12に記載のモータであって、
    前記上側間隙は、接着剤により満たされる、モータ。
  14. 請求項1から請求項13までのいずれかに記載のモータと、
    前記モータの前記ハブに支持されたディスクに対し、情報の読み出しおよび書き込みの少なくとも一方を行うアクセス部と、
    前記モータの少なくとも一部と、前記アクセス部とを収容するハウジングと、
    を有する、ディスク駆動装置。
JP2014010879A 2014-01-24 2014-01-24 モータおよびディスク駆動装置 Pending JP2015139329A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014010879A JP2015139329A (ja) 2014-01-24 2014-01-24 モータおよびディスク駆動装置
US14/570,121 US9065315B1 (en) 2014-01-24 2014-12-15 Motor and disk drive apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014010879A JP2015139329A (ja) 2014-01-24 2014-01-24 モータおよびディスク駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015139329A true JP2015139329A (ja) 2015-07-30

Family

ID=53397233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014010879A Pending JP2015139329A (ja) 2014-01-24 2014-01-24 モータおよびディスク駆動装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9065315B1 (ja)
JP (1) JP2015139329A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016163510A (ja) * 2015-03-05 2016-09-05 日本電産株式会社 モータおよびディスク駆動装置
JP2019185832A (ja) * 2018-04-03 2019-10-24 ミネベアミツミ株式会社 スピンドルモータ
JP2020114045A (ja) * 2019-01-08 2020-07-27 ミネベアミツミ株式会社 スピンドルモータおよびハードディスク駆動装置

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107147226B (zh) * 2016-03-01 2022-01-25 雷勃澳大利亚私人有限公司 转子、电机及相关方法
JP2017184560A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 日本電産株式会社 モータ及びモータの製造方法
US10291089B2 (en) * 2016-06-07 2019-05-14 Nidec Corporation Motor and disk drive apparatus
DE102017206762A1 (de) * 2017-04-21 2018-10-25 Efficient Energy Gmbh Rotor für einen elektromotor mit wärmeabschirmender beschichtung und verfahren zur herstellung
DE102017206759A1 (de) * 2017-04-21 2018-10-25 Efficient Energy Gmbh Rotor für einen elektromotor mit speziell geformtem rückschlusselement und verfahren zur herstellung
JP2019116848A (ja) * 2017-12-26 2019-07-18 日本電産株式会社 遠心ファン
JP2019122192A (ja) 2018-01-10 2019-07-22 日本電産株式会社 モータ
WO2022070478A1 (en) * 2020-09-30 2022-04-07 Hapsmobile Inc. Methods and systems for bonding magnets to a rotor of an electric motor
CN214092348U (zh) * 2020-11-27 2021-08-31 瑞声光电科技(常州)有限公司 微型水泵

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006331558A (ja) 2005-05-27 2006-12-07 Nippon Densan Corp スピンドルモータ、記録ディスク駆動装置および、スピンドルモータのハブの製造方法及び記録ディスク駆動装置とその製造方法
US8922943B2 (en) * 2008-05-26 2014-12-30 Nidec Corporation Fluid dynamic bearing apparatus, spindle motor, and disk drive apparatus
JP5166323B2 (ja) 2009-03-06 2013-03-21 アルファナテクノロジー株式会社 ディスク駆動装置およびその生産方法
JP2011024351A (ja) 2009-07-16 2011-02-03 Nippon Densan Corp スピンドルモータ、ディスク駆動装置、及びスピンドルモータの製造方法
JP5532855B2 (ja) 2009-11-25 2014-06-25 日本電産株式会社 スピンドルモータ、ディスク駆動装置、及びスピンドルモータの製造方法
JP2012193837A (ja) * 2010-08-09 2012-10-11 Nippon Densan Corp スピンドルモータおよびディスク駆動装置
JP5845715B2 (ja) 2011-08-19 2016-01-20 日本電産株式会社 スピンドルモータ、ディスク駆動装置、およびスピンドルモータの製造方法
JP2013046455A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Nippon Densan Corp スピンドルモータおよびディスク駆動装置
JP5812351B2 (ja) * 2012-05-30 2015-11-11 日本電産株式会社 軸受機構、モータおよびディスク駆動装置
JP2014059009A (ja) * 2012-09-18 2014-04-03 Nippon Densan Corp 軸受装置、スピンドルモータ、およびディスク駆動装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016163510A (ja) * 2015-03-05 2016-09-05 日本電産株式会社 モータおよびディスク駆動装置
JP2019185832A (ja) * 2018-04-03 2019-10-24 ミネベアミツミ株式会社 スピンドルモータ
JP2020114045A (ja) * 2019-01-08 2020-07-27 ミネベアミツミ株式会社 スピンドルモータおよびハードディスク駆動装置
JP7245053B2 (ja) 2019-01-08 2023-03-23 ミネベアミツミ株式会社 スピンドルモータおよびハードディスク駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
US9065315B1 (en) 2015-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015139329A (ja) モータおよびディスク駆動装置
JP5704387B2 (ja) スピンドルモータ、ディスク駆動装置およびスピンドルモータの製造方法
US20100142359A1 (en) Spindle motor and disk drive apparatus using the same
US9837113B2 (en) Spindle motor and disk drive apparatus
US20070058291A1 (en) Spindle motor, recording and reproducing apparatus having the same, and method of manufacturing the spindle motor
JP2007282374A (ja) ロータ部品、モータおよび記録ディスク駆動装置
JP6390387B2 (ja) 流体軸受装置、スピンドルモータ、およびディスク駆動装置
JP2011099518A (ja) 流体動圧軸受、スピンドルモータ、及びディスク駆動装置
JP5369939B2 (ja) スピンドルモータ、及びディスク駆動装置
KR101514489B1 (ko) 스핀들 모터
JP5532855B2 (ja) スピンドルモータ、ディスク駆動装置、及びスピンドルモータの製造方法
JP2018068005A (ja) モータおよびディスク駆動装置
US8941946B2 (en) Motor including dynamic bearing with seal portion and disk drive apparatus including the same
US8867166B2 (en) Spindle motor and disk drive apparatus
US8837078B2 (en) Rotating body for fluid dynamic bearing capable of being thinned and being improved in rotational accuracy and method of producing the rotating body for fluid dynamic bearing
US20190379255A1 (en) Motor and disk drive device
JP2019097344A (ja) モータ
KR101022953B1 (ko) 스핀들모터
US9698637B2 (en) Motor and disk drive apparatus
KR20150039353A (ko) 스핀들 모터 및 이를 포함하는 하드 디스크 드라이브
US9739312B2 (en) Bearing mechanism, spindle motor including the bearing mechanism and electronic equipment including the spindle motor
CN103683652B (zh) 主轴马达以及盘片驱动装置
JP2011024351A (ja) スピンドルモータ、ディスク駆動装置、及びスピンドルモータの製造方法
JP2010144778A (ja) 軸受装置、スピンドルモータ、及びディスク駆動装置
JP2014155433A (ja) スピンドルモータ及びこれを備える記録ディスク駆動装置