JP5166323B2 - ディスク駆動装置およびその生産方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ディスクを回転駆動するディスク駆動装置およびその生産方法に関する。
コンピュータの記憶装置等に使用されるメディアとしては、ハードディスクドライブが知られている。ハードディスクドライブでは、記録トラックが形成された磁気記録ディスクをブラシレスモータにより高速で回転させる。記録トラックに含まれる磁気データのリード/ライトのために、磁気記録ディスクの表面に磁気ヘッドを僅かな隙間をもって配置する。
ブラシレスモータには、磁気記録ディスクを保持するハブの内側にヨークを圧入して固着するタイプのブラシレスモータがある。このタイプのブラシレスモータでは、衝撃等によるずれや落下を防ぐため、ヨークは十分大きな強度で圧入されている(特許文献1、特許文献2参照)。ここで圧入の強度とは、圧入後の部材間に働く圧力の大きさである。
実開平5−36647号公報 特開平5−122879号公報
しかしながら、圧入の強度が大きいと場合によってはハブが変形しうる。特許文献2に記載の回転機についても、結局は圧入によってロータヨークをロータハブに固定する必要があるので、やはり圧入の強度が大きいとハブやヨークに変形が生じうる。
ハブに変形が生じると磁気記録ディスクを嵌める際の障害となり、あるいはたとえ嵌合できたとしても磁気記録ディスクに意図しない応力が加わって磁気記録ディスクが変形し、またはヨークの変形によって期待通りに円筒状マグネットを固定できなくなりうる。これらにより、磁気ヘッドの記録トラックのトレースが不安定になり、高密度・大容量化を図るとエラーレートが高くなりうる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的はハブにヨークを圧入するブラシレスモータなどのディスク駆動装置においてハブやヨークの変形を軽減し、またはその変形の影響を軽減して磁気ヘッドの記録トラックのトレースを安定させ、高密度・大容量化に適したディスク駆動装置の提供にある。
本発明のある態様は、ディスク駆動装置に関する。このディスク駆動装置は、記録ディスクが載置されるハブと、軸受を介してハブを回転自在に支持するベースと、ベースに固定され、円環部とそこから半径方向に伸びる複数の突極とを含むコアと、複数の突極に巻き線されて形成されるコイルと、ハブに固定される円筒状の軸方向延在部を有するヨークと、ヨークの内周面に固定され、複数の突極と径方向に対向し、周方向に複数の駆動用着磁が施された円筒状マグネットと、を備える。ハブは、回転軸を中心とする凸状部を有して凸状部に記録ディスクの中央の孔が嵌合された場合に記録ディスクが着座する凸状部の着座面が形成され、記録ディスクがハブに載置された場合にヨークとその記録ディスクとによって挟まれるとともに内周側にヨークを介して円筒状マグネットを固定的に支持する円筒状のマグネット内装隔壁を有する。ヨークはマグネット内装隔壁の内周面に接着と圧入とを併用して固定され、マグネット内装隔壁の内周面に、ハブの回転軸の周りであって円筒状マグネットを環囲する位置にヨークが圧入される際にヨークが押し当てられてそれぞれ圧入状態にされる円環状の凸部であってベースに近い側から順に第2凸部と第1凸部とが離間して形成され、ヨークとマグネット内装隔壁の半径方向の隙間であって、第2凸部よりベースに近い領域及び第2凸部と第1凸部の間の領域及び第1凸部よりベースに遠い領域のそれぞれに接着剤が保持される。
「ディスク駆動装置」は、記録ディスクを駆動するための装置であってもよく、例えばブラシレスモータであってもよい。
この態様によると、ヨークは隔壁の内周面に接着と圧入とを併用して固定されるので、ハブとヨークとの間の十分な固定の強度を保ちつつ、圧入の強度を低減することができる。
本発明の別の態様もまた、ディスク駆動装置である。この装置は、記録ディスクが載置されるハブと、軸受を介してハブを回転自在に支持するベースと、ベースに固定され、円環部とそこから半径方向に伸びる複数の突極とを含むコアと、複数の突極に巻き線されて形成されるコイルと、ハブに固定され、複数の突極と径方向に対向し、周方向に複数の駆動用着磁が施されたマグネットと、を備える。ハブは、回転軸を中心とする凸状部を有する。凸状部に記録ディスクの中央の孔が嵌合された場合に記録ディスクが着座する凸状部の着座面には、記録ディスクを着座させるための隆起部が形成され、隆起部のうち記録ディスクが着座する部分は、滑らかな曲面である。
この態様によると、記録ディスクと着座面との間の接触部分は線状となる。
本発明のさらに別の態様もまた、ディスク駆動装置である。この装置は、記録ディスクが載置されるハブと、軸受を介してハブを回転自在に支持するベースと、ベースに固定され、円環部とそこから半径方向に伸びる複数の突極とを含むコアと、複数の突極に巻き線されて形成されるコイルと、ハブに固定されるヨークと、ヨークに固定され、複数の突極と径方向に対向し、周方向に複数の駆動用着磁が施されたマグネットと、を備える。ハブは、記録ディスクがハブに載置された場合にヨークとその記録ディスクとによって挟まれる円筒状の隔壁を有する。ヨークは隔壁の内周面に対して圧入されており、隔壁の外周面は、回転軸に沿って平坦となるように加工されている。
この態様によると、隔壁の外周面は、回転軸に沿って平坦となるので、記録ディスクを精度良くハブに載置できる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、ハブにヨークを圧入するブラシレスモータなどのディスク駆動装置においてハブの変形を軽減でき、またはその変形の影響を軽減して磁気ヘッドの記録トラックのトレースを安定させ、高密度・大容量化に適したディスク駆動装置を提供しうる。
第1の実施の形態に係るブラシレスモータの断面図である。 図1のブラシレスモータの断面のうちハブとヨークとの接触部分を拡大した拡大図である。 第1の比較技術に係るブラシレスモータに磁気記録ディスクを嵌める際の様子を示す部分断面図である。 第2の実施の形態に係るブラシレスモータの断面のうちハブとヨークとの接触部分を拡大した拡大図である。 第1変形例に係るブラシレスモータのハブの下面図である。 第2変形例に係るブラシレスモータのハブの上面図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
本発明の実施の形態は、ハードディスクドライブに搭載され磁気記録ディスクを駆動するブラシレスモータや、CD(Compact Disc)装置、DVD(Digital Versatile Disc)装置等の光学ディスク記録再生装置に搭載されるディスク駆動モータに好適に用いられる。実施の形態に係るブラシレスモータでは、ヨークと対向するハブの圧入面に凹凸を設ける。その凸部分がヨークと接してヨークを機械的な圧力によって固定する。凹部分には接着剤が塗布され、接着によってヨークを固定する。これにより、ハブとヨークとを固定する十分な強度を機械的な圧力だけから得る場合と比べて、接着剤の強度分だけその圧力を減らすことができる。その結果、機械的な圧力に起因するハブやヨークの変形を軽減できる。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係るブラシレスモータ100の断面図である。図2は、図1のブラシレスモータ100の断面のうちハブ10とヨーク30との接触部分を拡大した拡大図である。図2では図1のハブ10とヨーク30との接触部分のうち、図1中左側の接触部分を示す。右側の接触部分は図2と同様に構成される。以降、図1および図2を用いてブラシレスモータ100の構成を説明する。
ブラシレスモータ100はハードディスクドライブに搭載され、直径が95mmの3.5インチ型の2枚の磁気記録ディスク200を回転させる。想定される2枚の磁気記録ディスク200のそれぞれの中央の孔の直径は25mm、厚みは1.27mmである。
ブラシレスモータ100は、略カップ状のハブ10と、シャフト20と、フランジ22と、ヨーク30と、円筒状マグネット40と、ベースプレート50と、積層コア60と、コイル70と、スリーブ80と、プレート90と、潤滑油92と、接着剤94と、を備える。以降ベースプレート50に対してハブ10が設けられている側を上側として説明する。
ハブ10と、シャフト20と、フランジ22と、ヨーク30と、円筒状マグネット40と、はロータを構成し、ブラシレスモータ100の回転時にはこれらが一体となってモータ回転軸Rの回りを回転する。シャフト20の一端はハブ10の中心に設けられた開口部に圧入と接着を併用した状態で固着される。シャフト20の他端にはフランジ22が圧入状態で固着される。
ハブ10は、モータ回転軸Rを中心とする凸状に形成される。以降、2枚の磁気記録ディスク200がハブ10に載置された場合を考える。ハブ10のうち上側に突き出た部分の円筒状の外筒面10bに2枚の磁気記録ディスク200の中央の孔が嵌合される。また、2枚の磁気記録ディスク200のうち下側の磁気記録ディスクは、ハブ10の表面のうち外筒面10bの下端からラジアル方向に張り出した着座面10cに着座する。外筒面10bの直径は25mmである。より正確には外筒面10bの直径は、24.978±0.01mmである。
円環状の第1スペーサ202は、2枚の磁気記録ディスク200の間に挿入される。クランパ206は、円環状の第2スペーサ204を介して2枚の磁気記録ディスク200および第1スペーサ202をハブ10に対して押しつけて固定する。クランパ206は、複数のクランプネジ208によってハブ10の上面10aに対して固定される。
ハブ10は、ヨーク30と2枚の磁気記録ディスク200とによって挟まれる円筒状の隔壁14を有する。
ヨーク30はその断面が逆L字型であり、鉄などの磁性材料により形成される。ヨーク30は隔壁14の内周面14aに接着と圧入とを併用して固定される。隔壁14の内周面14aには、ヨーク30が圧入される際にヨーク30が押し当てられる第1凸部16および第2凸部18が形成される。第1凸部16および第2凸部18は両方ともモータ回転軸Rの周りに形成された円環状の凸部であり、第1凸部16を上側としてスラスト方向に互いに離間して形成される。第1凸部16および第2凸部18は、第1凸部16のモータ回転軸Rを中心とした第1直径φ1が、第2凸部18のモータ回転軸Rを中心とした第2直径φ2よりも小さくなるよう形成される。
隔壁14の内周面14aとヨーク30の外周面30aとの間には接着剤94が充填される。これはヨーク30をハブ10に圧入する際、隔壁14の内周面14aに適量の接着剤を塗布しておくことにより実現される。ここで、ヨーク30の外周面30aとは隔壁14の内周面14aと対向する円筒状の外周面であり、その直径をヨーク外周直径φ3とする。
また、ヨーク30の外周面30aと隔壁14の内周面14aと第1凸部16と第2凸部18とで囲まれる空間は接着剤94を保持する接着剤溜まり96としても機能する。これにより適量の接着剤94を導入することが可能となる。
なお、第1凸部16および第2凸部18は、接着剤溜まり96が所望の接着強度を得るために必要な量の接着剤94を保持できるような形状を有するように形成されてもよい。
ヨーク30をハブ10に圧入するためには、少なくとも第1凸部16の第1直径φ1がヨーク外周直径φ3よりも小さい必要がある。ヨーク外周直径φ3から第1直径φ1を引いた値を第1圧入代δ1と呼び、ヨーク外周直径φ3から第2直径φ2を引いた値を第2圧入代δ2と呼ぶ。本実施の形態では、第1直径φ1<第2直径φ2なので、第1圧入代δ1>第2圧入代δ2である。また圧入を実現するため、第1圧入代δ1>0である。この第1圧入代δ1および第2圧入代δ2は、実験により定めてもよい。ここでは特に、第1凸部16および第2凸部18は、第1圧入代δ1が10μm以上となるよう、かつ第2圧入代δ2が50μm以下となるよう形成される。これにより、第1凸部16は、圧入の強度の大部分を負担することとなる。
なお、第1圧入代δ1は(したがって第2圧入代δ2も)、100μm以下に設定されると、ヨーク30の変形や取付の精度の面で好ましい。
着座面10cについて説明する。
着座面10cには、2枚の磁気記録ディスク200のうち下側の磁気記録ディスクを着座させるための上側に突き出た隆起部13が形成される。隆起部13は、モータ回転軸Rの周りに円環状に形成され、隆起部13のうち磁気記録ディスクが着座する部分の面13aは、滑らかな曲面である。その曲面の断面は円弧状であり、その半径はR1である。これにより、磁気記録ディスクは着座面10cに線状に接することとなる。
なお、隆起部13を着座面10cの全体に亘って設けてもよい。
ヨーク30の内周面30bには円筒状マグネット40が接着固定される。円筒状マグネット40は、ネオジウム、鉄、ホウ素などの希土類材料によって形成され、積層コア60の12本の突極と径方向に対向する。円筒状マグネット40にはその周方向にP極(Pは自然数)の駆動用着磁が施される。なお、円筒状マグネット40はヨーク30を介してハブ10に固定されると言える。
ベースプレート50と、積層コア60と、コイル70と、スリーブ80と、プレート90と、はステータを構成し、ブラシレスモータ100の回転時にはロータを回転自在に支持する。ベースプレート50はハードディスクドライブのベースと一体である。ベースプレート50にはモータ回転軸Rを中心とした円筒状部分52が設けられ、その円筒状部分52の内周面にスリーブ80が接着固定される。スリーブ80にはシャフト20が収まる。スリーブ80のフランジ22側の面にはプレート90が接着固定される。
なお、ベースプレート50はハードディスクドライブのベースと別体とされてもよい。
ロータの一部であるシャフト20およびフランジ22と、ステータの一部であるスリーブ80およびプレート90との間には潤滑油92が注入される。シャフト20、フランジ22、潤滑油92、スリーブ80およびプレート90はハブ10を回転自在に支持する軸受を構成する。
スリーブ80の内周面には、上下に離間した1組のヘリングボーン形状のラジアル動圧溝82が形成される。フランジ22の上面には、ヘリングボーン形状の第1スラスト動圧溝24が、フランジ22の下面には、ヘリングボーン形状の第2スラスト動圧溝26が形成される。ブラシレスモータ100の回転時には、これらの動圧溝が潤滑油92に生成する動圧によって、ロータはラジアル方向およびスラスト方向に支持される。
スリーブ80の開放端側には、スリーブ80の内周面とシャフト20の外周面との間の隙間が上方に向けて徐々に広がる部分であるキャピラリーシール部98が形成される。キャピラリーシール部98は毛細管現象により潤滑油92の漏れ出しを防止する。
積層コア60は円環部とそこから半径方向外側に伸びる12本の突極とを有する。積層コア60は、18枚の薄型電磁鋼板を積層しカシメにより一体化して形成される。それぞれの突極にはコイル70が巻回される。このコイル70に3相の略正弦波状の駆動電流が流れることにより突極に沿って駆動磁束が発生する。積層コア60は、その円環部の内周面が円筒状部分52の外周面に圧入もしくは隙間ばめによって接着固定される。
以上のように構成されたブラシレスモータ100の動作について説明する。ブラシレスモータ100を回転させるために、3相の駆動電流がブラシレスモータ100に供給される。その駆動電流がコイル70を流れることにより、12本の突極に沿って駆動磁束が発生する。この駆動磁束によって円筒状マグネット40にトルクが与えられ、ロータ全体が回転する。
ここで、ヨーク30をハブ10へ固定するための本実施の形態に係る方法を用いない第1の比較技術について説明する。図3は、第1の比較技術に係るブラシレスモータ700に磁気記録ディスク210を嵌める際の様子を示す部分断面図である。図3では、図2に対応する断面図が示される。第1の比較技術に係るブラシレスモータ700における、ヨーク30と接触するハブ710の接触面710aは、ヨーク30を圧入する前はスラスト方向に平坦である。磁気記録ディスク210の中央の孔はハブ710の外筒面710bに嵌合される。ヨーク30はハブ710に接着剤を使用せずに圧入されて固定される。この圧入の際の圧入代が大きい場合には、図3に示されるように外筒面710bがラジアル方向外側に突き出る形の変形が生じうる。また、ヨーク30の下端もまたラジアル方向内側に傾きうる。このような変形により、磁気記録ディスク210をハブ710にスムーズに嵌合することが難しくなる可能性がある。また、たとえ嵌合できたとしても磁気記録ディスク210に意図しない応力が加わって磁気記録ディスク210が変形する可能性がある。さらにはヨーク30の変形によって期待通りに円筒状マグネット40を固定できなくなる可能性もある。
この課題は、ハブが、磁気記録ディスクがハブに載置された場合にヨークとその磁気記録ディスクとによって挟まれる円筒状の隔壁を有する場合、つまり載置後の磁気記録ディスクのスラスト方向の位置とヨークのスラスト方向の位置とが重なる場合に顕著である。ヨークの圧入により隔壁が変形した場合でも、その変形した部分を通して磁気記録ディスクを嵌合しなければならないからである。
そこで、本実施の形態に係るブラシレスモータ100によれば、ヨーク30を隔壁14の内周面14aに接着と圧入とを併用して固定する。したがって、接着によって得られる固定の強度分だけ圧入の圧力を減らすことができる。具体的には、圧入代を減らすことができる。これにより、ヨーク30をハブ10に固定する際のハブ10やヨーク30の変形を低減できる。その結果、磁気ヘッドの記録トラックのトレースが安定し、記録トラックのトレースの幅を狭くして高密度・大容量化を図ったとしても、エラーレートを低く保つことができる。また、ヨーク30に円筒状マグネット40を精度良く取り付けることができる。
なお、ハブ10とヨーク30との固定強度の殆どを接着に負わせることも可能であるが、その場合、圧入を併用することで、接着剤が硬化するまでの間ハブ10とヨーク30とが相対的に動かないよう仮に固定することができる。これにより、ブラシレスモータ100を製造する際、ハブ10とヨーク30との接着工程の後接着剤が硬化しないまでに次の工程へ部材を持ち運べたりするので製造にかかる時間を短縮できる。
ブラシレスモータの薄型化を目指す場合、設計上磁気記録ディスクのラジアル方向の位置とヨークのラジアル方向の位置とがオーバラップする傾向にある。また、ブラシレスモータの小型化を目指す場合、隔壁14の厚さは小さくなる傾向にある。したがってブラシレスモータのさらなる薄型化、小型化が要求されている現状においては、本実施の形態に係るブラシレスモータ100は薄型化、小型化に伴う課題を解決しうるより好適な解を提供する。
また、本実施の形態に係るブラシレスモータ100では、隔壁14の内周面14aには、ヨーク30が圧入される際にヨーク30が押し当てられる第1凸部16および第2凸部18が形成される。したがって、隔壁14の内周面14aのうち第1凸部16または第2凸部18ではない部分とヨーク30の外周面30aとの間には凸部の高さ分だけスペースが生じる。これにより、隔壁14の内周面14aとヨーク30の外周面30aとの間に、接着剤を保持するためのスペースを確保できる。
また、第1凸部16および第2凸部18は両方ともモータ回転軸Rの周りに形成された円環状の凸部であり、第1凸部16を上側としてスラスト方向に互いに離間して形成される。これにより、ヨーク30がハブ10に固定される際のヨーク30の傾きを抑制でき、ヨーク30をラジアル方向に精度良く位置決めできる。
また、本実施の形態に係るブラシレスモータ100では、第1凸部16の第1直径φ1は第2凸部18の第2直径φ2よりも小さい。したがって、第1圧入代δ1>第2圧入代δ2となるので、第1凸部16がヨーク30に及ぼすラジアル方向の圧力の方が、第2凸部18がヨーク30に及ぼすラジアル方向の圧力よりも高い。これは圧入の強度を確保しつつヨーク30の変形をより好適に防ぐ設計となっている。なぜならば、図1に示されるとおり、ヨーク30は逆L字型をしており、その上側は下側と比べてラジアル方向の圧力に対して変形しにくい構成となっている。このラジアル方向の圧力に対する耐性を圧環強度と呼ぶ。ヨーク30の圧環強度は上から下に向かって低下する。したがって本実施の形態では、より圧環強度の高い上側でより大きなラジアル方向の圧力が加えられて圧入の強度が確保され、さらに圧環強度の低い下側ではラジアル方向の圧力が抑えられて変形が抑制されるのである。
特に本発明者は、第1圧入代δ1を10μm以上とすることによって、十分な圧入の強度を確保できること、および第2圧入代δ2を50μm以下とすることによってヨーク30の変形を好適に抑えることができることを実験により見出した。
第2の比較技術として、磁気記録ディスクが押し当てられるハブの面が平坦であり、したがって磁気記録ディスクとハブとが面で接触する場合を考える。この場合、クランパなどで圧力を加えてハブに押しつけることによって磁気記録ディスクをハブに固定する。取り付け後の磁気記録ディスクの傾きは、磁気記録ディスクが接触するハブの面の傾きに支配される。したがって、磁気記録ディスクが接触するハブの面の傾きによっては磁気記録ディスクに傾きや歪みを生じうる。
そこで本実施の形態に係るブラシレスモータ100では、着座面10cは磁気記録ディスクを着座させるための隆起部13を有し、隆起部13のうち磁気記録ディスクが着座する部分は、滑らかな曲面となるよう形成される。したがって、磁気記録ディスクとハブ10とは線状の接触部分を有する。これにより、磁気記録ディスクを着座面10cに押しつけるときの磁気記録ディスクの傾きを、第1スペーサ202、第2スペーサ204、クランパ206による力のかけ具合によって低減することが可能となる。その結果、磁気ヘッドの記録トラックのトレースが安定し、記録トラックのトレースの幅を狭くして高密度・大容量化を図ったとしても、エラーレートを低く保つことができる。
また、本実施の形態に係るブラシレスモータ100では、隆起部13は円環状に形成される。したがって、磁気記録ディスクをスラスト方向に精度良く位置決めできる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係るブラシレスモータ300を、第1の実施の形態に係るブラシレスモータ100との差異を中心に説明する。第2の実施の形態に係るブラシレスモータ300では、第1の実施の形態のように隔壁14の内周面14aに第1凸部16および第2凸部18を設ける代わりに、ハブにヨークを圧入した後にハブを再度切削加工する。
図4は、第2の実施の形態に係るブラシレスモータ300の断面のうちハブ310とヨーク30との接触部分を拡大した拡大図である。ブラシレスモータ300では、ハブ310は磁気記録ディスク220とヨーク30とを隔てる隔壁314を有する。ヨーク30は、その隔壁314の内周面に対して圧入される。隔壁314の外周の外筒面310bは、モータ回転軸Rに沿って平坦となるように加工される。
ヨーク30をハブ310に圧入する前のハブは、磁気記録ディスク220が嵌合されるべき外筒面の直径が、目標とする仕上がり直径より100μmだけ大きく形成される。ヨーク30がそのハブに圧入されると、図3で示したような変形が起こる場合がある。そこでヨーク30の圧入後、ハブ310を回転させながら外筒面を目標とする仕上がり直径まで切削加工する。
この加工により、外筒面に変形が起こっていたとしてもその変形は解消され、加工後の外筒面310bはモータ回転軸Rに沿って平坦となる。したがって、磁気記録ディスク220を精度良くハブ310に載置することができる。
なお、変形の解消を実現するためには、ヨーク30を圧入する前のハブの外筒面の直径から目標とする仕上がり直径を引いた値(以降、切削の厚さと呼ぶ)は、20μm以上とすることが好ましい。また、作業効率の観点から切削の時間を低減するため、切削の厚さは200μm以下とすることが好ましい。特に切削の厚さを50μm〜150μmとすると好適であることを本発明者は見出した。
さて、以下に第1の実施の形態に係るブラシレスモータ100もしくは第2の実施の形態に係るブラシレスモータ300における、トルクリップルと共振周波数について説明する。前提としてブラシレスモータには2枚の磁気記録ディスクが載置されているものとする。
まずトルクリップルについて考察する。ブラシレスモータでは、コイルに発生する磁界と、円筒状マグネットの磁極との相互作用により駆動トルクが生成される。この駆動トルクにはトルクリップルが存在し、トルクリップルの基本波の周波数(以下、トルクリップル中心周波数という)はブラシレスモータの回転数N(Hz)に比例し、下記の式1で示される。
3・P・N(Hz) …(式1)
現実には、ロータに働く駆動トルクはロータの1回転を通じて均一ではないという相互作用の不均一性があるので、トルクリップルは、回転数N(Hz)と等しい周波数の変調を受ける。したがってトルクリップルは下記の式2に示される周波数のサイドバンド成分を含む。
3・P・N±N=(3・P±1)・N(Hz) …(式2)
以降トルクリップル中心周波数3・P・Nと、その2つのサイドバンド成分(3・P±1)・Nとを考慮する。これら3つの周波数をあわせてトルクリップル周波数と表記する。
次に共振について考察する。本発明者らの検討から、2次ロッキングモードでの共振(以下、2次ロッキングモード共振と称す)の非回転時の固有周波数F(以下、固有周波数Fという)を決定する主な要素は、軸受の剛性、ハブとシャフトとの結合部分の剛性、磁気記録ディスクとハブとの結合部分の剛性、磁気記録ディスク自身の剛性及び磁気記録ディスクの横慣性モーメント(transverse moment of inertia)、ハブの横慣性モーメントであるとの知見を得た。
ブラシレスモータに載置された磁気記録ディスクが回転すると、回転数N(Hz)の上昇とともに2次ロッキングモード共振の周波数がジャイロ効果により回転方向と反回転方向とにスプリットする現象が発明者によって確認された。具体的には、磁気記録ディスクが回転数N(Hz)で回転した場合には、当該スプリット量は±N(Hz)となり、2次ロッキングモード共振の2つのスプリット周波数はF±N(Hz)となる。したがって、2次ロッキングモード共振を考える場合には、この2つのスプリット周波数F±N(Hz)について考慮する。
さて、上述したトルクリップルの3つの周波数のいずれかと、共振の2つのスプリット周波数のいずれかとが一致してしまうと、磁気記録ディスクには共振により大きな振動が生じる。この大きな振動は、記録トラックのトレースの乱れを引き起こしてデータのリード/ライトのエラーレートを悪化させ得るので、ブラシレスモータを用いるハードディスクなどの高密度化・大容量化の障害となりうる。
ここで本発明者は、ブラシレスモータの回転数N(Hz)が定まっている場合、第1の実施の形態に係るブラシレスモータ100を採用することにより、または第2の実施の形態に係るブラシレスモータ300を採用することにより、2次ロッキングモード共振の固有周波数Fが下記の式3の条件を満足するようなブラシレスモータを実現できることを見出した。
>(3・P+2)・N(Hz) …(式3)
式3が満足されている状態では、共振の2つのスプリット周波数のうちの低い方の周波数が、トルクリップルの3つの周波数のうちの最も高い周波数よりも高い。したがって、トルクリップル周波数と共振の2つのスプリット周波数とが一致することを避けることができる。その結果、2次ロッキングモード共振による大きな振動を低減できる。
なお、温度の変化、経時変化、部品精度のばらつきや、製造上のばらつきなどにより共振の周波数が変化して、式3を満たさなくなる場合もある。これに対応するため、余裕を考慮して、F>N・(3・P+3)の条件を満足するようにすることもできる。この場合、温度等が変化しても式3を満足し得る点で好ましい。
本発明者は、第1の実施の形態に係るブラシレスモータ100が式3を満足するための条件を定めるため、下記の実験を行った。まず、ブラシレスモータ100に、直径が95mmの3.5インチ型の2枚の磁気記録ディスク200が搭載される場合を考える。この2枚の磁気記録ディスク200のそれぞれの中央の孔の直径は25mm、厚みは1.27mmである。円筒状マグネット40にはその周方向にP=8極の駆動用着磁が施される。また、ブラシレスモータ100を回転数N=90Hz(5400min−1)で回転させる。
式3を満足する固有周波数Fの理論的な最小値は2340Hzである。実験の結果、ハブ10の着座面10cの外周の直径である外周直径φ4を、磁気記録ディスクの中央の孔の直径の116%である29mmとした場合、固有周波数F=2330Hzを得た。これは理論的な最小値2340Hzよりも小さいので式3は満足されていない。次に、外周直径φ4を、磁気記録ディスクの中央の孔の直径の120%である30mmとした場合、固有周波数F=2400Hzと良好な結果を得た。これらの実験から、外周直径φ4が、磁気記録ディスクの中央の孔が嵌合される外筒面10bの直径(≒磁気記録ディスクの中央の孔の直径)の1.2倍以上になるように着座面10cを形成すると式3を満足しうるブラシレスモータが得られることが分かる。また、外周直径φ4をより大きくするとより良好な結果が得られるのではあるが、外周直径φ4が磁気記録ディスクの中央の孔の直径の1.5倍以下となるように着座面10cを形成すると、磁気記録ディスクの記録に使用できる領域を大きく保つという点で好ましい。磁気記録ディスクの記録に使用できる領域を大きく保ちつつ式3を満足するブラシレスモータを実現するためには外周直径φ4は磁気記録ディスクの中央の孔の直径の1.25倍から1.35倍とすることが好ましい。
以上、実施の形態に係るブラシレスモータの構成について説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
第1の実施の形態では、隔壁14の内周面14aには第1凸部16および第2凸部18が形成され、第1凸部16および第2凸部18は両方ともモータ回転軸Rの周りに形成された円環状の凸部である場合について説明したがこれに限られない。例えば、内周面14aにひとつだけ凸部を設けてもよい。また、内周面14aに凸部を3つ以上形成してもよい。また、モータ回転軸Rの周りの円周上に凸部が等間隔に設けられてもよい。
図5は、第1変形例に係るブラシレスモータのハブ410の下面図である。図5では説明の便宜上、ハブ410のみを示す。ハブ410はその内周面414aに、ヨーク30がハブ410に圧入される際にヨーク30に押し当てられる3つの凸部416を有する。この3つの凸部416はモータ回転軸Rの周りに等間隔、つまり120度間隔で設けられる。この場合、3つの凸部416の厚さ、つまりラジアル方向の厚さを調整することにより、ヨーク30のラジアル方向の位置の微調整をより容易に行うことができる。また、第1の実施の形態における円環状の第1凸部16および第2凸部18と比べて、接着剤を保持するスペースも大きくとれる。
第1の実施の形態では、第1凸部16および第2凸部18は、第1凸部16の第1直径φ1が、第2凸部18の第2直径φ2よりも小さくなるよう形成される場合について説明したが、これに限られない。例えば、第2直径φ2が第1直径φ1よりも小さくなるよう、第1凸部および第2凸部が形成されてもよい。この場合、ヨークの断面はL字形状であることが望ましい。また、両者が等しくなるよう、第1凸部および第2凸部が形成されてもよい。
第1の実施の形態では、隆起部13のうち磁気記録ディスクが着座する部分の面13aは、滑らかな曲面であり、その曲面の断面の半径はR1である場合について説明した。この半径R1は、上限値および下限値を有してもよい。下限値は、半径R1がその値より小さくなると磁気記録ディスクの載置が不安定となりうる値に設定されてもよい。上限値は、半径R1がその値より大きくなると、所定の押しつけ圧力の下で磁気記録ディスクが着座面に押しつけられたとき、磁気記録ディスクが着座面に面状に接しうる値に設定されてもよい。
第1の実施の形態では、隆起部13は、モータ回転軸Rの周りに円環状に形成される場合について説明したが、これに限られない。例えば、モータ回転軸Rの周りの円周上に隆起部が等間隔に設けられてもよい。
図6は、第2変形例に係るブラシレスモータのハブ510の上面図である。図6では説明の便宜上、ハブ510のみを示す。ハブ510はその着座面510cに、磁気記録ディスクを着座させるための3つの隆起部513を有する。3つの隆起部513はそれぞれ着座面510cをラジアル方向に沿って横切る半円筒形状に形成される。この3つの隆起部513はモータ回転軸Rの周りに等間隔、つまり120度間隔で設けられる。この場合、線状の接触を保ったまま、ラジアル方向に沿ってより均一な力で磁気記録ディスクを支えることができる。
第1の実施の形態において、第1凸部16および第2凸部18の、ヨーク30との接触面を滑らかな曲面としてもよい。この場合、ヨーク30の嵌合がよりスムーズに行われうる。
第1の実施の形態に係るブラシレスモータ100は以下のパラメータを有してもよい。 第1直径φ1:22.9 −0.01/−0.04 (mm)
第2直径φ2:22.9 0/−0.02 (mm)
ヨーク外周直径φ3:22.9 +0.03/0 (mm)
外周直径φ4:30.2±0.05 (mm)。
第2の実施の形態では、ヨーク30を圧入した後でハブ310を切削加工する場合について説明したが、これに限られない。例えば、ヨークを圧入する前にハブの外筒部を凹状に切削しておいてからヨークを圧入してもよい。この場合、切削加工によってはヨークとハブとの間の結合はダメージを受けない。
第1の実施の形態と第2の実施の形態の組み合わせ、つまりヨークをハブに接着と圧入とを併用して固定した後にハブの外筒面をモータ回転軸Rに沿って平坦となるように加工するブラシレスモータもまた可能である。
第1および第2の実施の形態ではマグネットが積層コアの外側に位置する、いわゆるアウターロータ型のブラシレスモータについて説明したが、これに限られない。たとえばマグネットが積層コアの内側に位置する、いわゆるインナーロータ型のブラシレスモータであってもよい。
第1および第2の実施の形態ではスリーブがベースプレートに固定され、シャフトがスリーブに対して回転する場合について説明したが、たとえばシャフトがベースプレートに固定され、スリーブがハブと共にシャフトに対して回転するようなシャフト固定型であってもよい。
実施の形態では積層コアを用いる場合について説明したが、コアは積層コアでなくてもよい。
以上、実施の形態にもとづき本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎないことはいうまでもなく、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能であることはいうまでもない。
10 ハブ、 10c 着座面、 12 凸状部、 13 隆起部、 14 隔壁、 16 第1凸部、 18 第2凸部、 20 シャフト、 22 フランジ、 30 ヨーク、 40 円筒状マグネット、 50 ベースプレート、 60 積層コア、 70 コイル、 80 スリーブ、 90 プレート、 94 接着剤、 96 接着剤溜まり、 100,300 ブラシレスモータ、 200 磁気記録ディスク。

Claims (8)

  1. 記録ディスクが載置されるハブと、
    軸受を介して前記ハブを回転自在に支持するベースと、
    前記ベースに固定され、円環部とそこから半径方向に伸びる複数の突極とを含むコアと、
    前記複数の突極に巻き線されて形成されるコイルと、
    前記ハブに固定される円筒状の軸方向延在部を有するヨークと、
    前記ヨークの内周面に固定され、前記複数の突極と径方向に対向し、周方向に複数の駆動用着磁が施された円筒状マグネットと、を備え、
    前記ハブは、回転軸を中心とする凸状部を有して前記凸状部に前記記録ディスクの中央の孔が嵌合された場合に前記記録ディスクが着座する前記凸状部の着座面が形成され、前記記録ディスクが前記ハブに載置された場合に前記ヨークとその記録ディスクとによって挟まれるとともに内周側に前記ヨークを介して前記円筒状マグネットを固定的に支持する円筒状のマグネット内装隔壁を有し、
    前記ヨークは前記マグネット内装隔壁の内周面に接着と圧入とを併用して固定され、
    前記マグネット内装隔壁の内周面に、前記ハブの回転軸の周りであって前記円筒状マグネットを環囲する位置に前記ヨークが圧入される際に前記ヨークが押し当てられてそれぞれ圧入状態にされる円環状の凸部であって前記ベースに近い側から順に第2凸部と第1凸部とが離間して形成され、前記ヨークと前記マグネット内装隔壁の半径方向の隙間であって、前記第2凸部より前記ベースに近い領域及び前記第2凸部と前記第1凸部の間の領域及び前記第1凸部より前記ベースに遠い領域のそれぞれに接着剤が保持されることを特徴とするディスク駆動装置。
  2. 前記ヨークが圧入される際に前記ヨークが先に接する側の前記第2凸部の直径は、前記第1凸部の直径よりも大きく、前記ヨークの外周の直径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のディスク駆動装置。
  3. 前記第2凸部は、前記ヨークとの接触面が滑らかな曲面とされることを特徴とする請求項1または2に記載のディスク駆動装置。
  4. 前記ヨークは、軸方向延在部が前記マグネット内装隔壁の前記ベースに近い側の端から軸方向に突出して、前記軸方向延在部の前記ベースに近い側の端に半径方向外向きに張り出した鍔部が形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のディスク駆動装置。
  5. 前記ヨークは、前記軸方向延在部の前記ベースから遠い側の端部から半径方向内側に延在する半径方向延在部とを含む逆L字型の断面を有し、前記半径方向延在部の内周面は前記円筒状マグネットの内周面より回転中心に近いことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のディスク駆動装置。
  6. 前記第凸部が前記ヨークに及ぼすラジアル方向の圧力が、前記第凸部が前記ヨークに及ぼすラジアル方向の圧力よりも高いことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のディスク駆動装置。
  7. 前記コイルは3相駆動され、
    前記円筒状マグネットは周方向にP極(Pは自然数)の駆動用着磁が施され、
    前記ハブに前記記録ディスクが載置された状態の2次ロッキングモード共振の非回転時の固有周波数をF0(Hz)とし、前記ハブの回転数をN(Hz)とした場合、前記固有周波数F0が、F0>N・(3・P+2)を満たすことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のディスク駆動装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載のディスク駆動装置を生産する方法であって、
    前記ヨークが前記マグネット内装隔壁の内周面に圧入された後、前記マグネット内装隔壁の外周面が回転軸に沿って平坦となるように切削加工される工程を含むことを特徴とするディスク駆動装置の生産方法。
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