JP2006067697A - ステータコアの製造方法、ステータコア、モータおよび記録媒体駆動装置 - Google Patents

ステータコアの製造方法、ステータコア、モータおよび記録媒体駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ステータコアを折損させることなく折り曲げることにより、スピンドルモータの小型・薄型化を図るとともに駆動効率の向上を図ることができるステータコアの製造方法、ステータコア、それを用いたモータおよび記録媒体駆動装置を提供する。
【解決手段】 珪素を含む金属からなる複数枚の板体27,28を積層して形成された環状のコアバック25および所定個数の歯極26を有するステータコア24の製造方法であって、最外層の板体27の歯極26の先端部を、所定の位置で外側に折り曲げて90°より小さく折り曲げた折曲部29を形成した後に、折曲部29の先端に、板厚方向に相対移動させられるテーパ面P31aを押し当てて、折曲部29をさら深く折り曲げ、折曲部29を略直角に折り曲げることを特徴とする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ステータコアの製造方法、ステータコア、モータおよび記録媒体駆動装置に関する。
最近では、ハードディスクドライブ装置(以下「HDD」という。)を用いた情報記録再生装置は、携帯音楽再生装置や携帯電話等に普及し始めている。このような情報記録再生装置は、さらなる小型化が求められ、これに伴いHDDも小型化の傾向にある。このような状況の下で、HDDを駆動するスピンドルモータにも小型化・薄型化が求められるようになってきている。
しかし、スピンドルモータを小型・薄型化するとモータの回転トルクも小さくなるため、HDDを駆動するためにスピンドルモータに大電力を供給する必要があり、モータの駆動効率が悪かった。
そこで、小型・薄型化を図ることができるとともに、駆動効率の良いスピンドルモータの研究、開発が盛んに行われ、さまざまな技術が提案されていた。その中には、ステータコアのロータマグネットに対向する部分を折り曲げる技術が提案されていた(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3182014号公報(第1図、第3頁等)
上述の特許文献1のスピンドルモータにおいては、ステータコアのロータマグネットに対向する部分を折り曲げ、折曲部を形成している。このように折曲部を形成することにより、ステータコアにコイルを備えた電磁石とロータマグネットとの磁気的中心を合致させた状態でステータコアを下方に配置することができる。つまり、磁気的中心を合致させていることにより駆動効率の低下を防止することができるとともに、ステータコアを下方に配置してスピンドルモータの薄型化を図ることができた。
しかしながら、スピンドルモータのステータコアに通常用いられている珪素鋼板は、その端部を略直角に折り曲げると折れて(折損して)しまい、折曲部を形成する加工が困難であった。そのため、スピンドルモータの薄型化を図るとともに、駆動効率の低下防止を図ることが困難であるという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、ステータコアを折損させることなく折り曲げることにより、スピンドルモータの小型・薄型化を図るとともに駆動効率の向上を図ることができるステータコアの製造方法、ステータコア、それを用いたモータおよび記録媒体駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明のステータコアの製造方法は、珪素を含む金属からなる複数枚の板体を積層して形成された環状のコアバックおよび所定個数の歯極を有するステータコアの製造方法であって、最外層の板体の前記歯極の先端部を、所定の位置で外側に折り曲げて90°より小さく折り曲げた折曲部を形成した後に、該折曲部の先端に、板厚方向に相対移動させられるテーパ面を押し当てて、該折曲部をさら深く折り曲げ、前記折曲部を略直角に折り曲げることを特徴とする。
本発明によれば、歯極の先端部を折損させることなく略直角に折り曲げ、折曲部を形成することができる。
そのため、例えば、スピンドルモータのステータコアを本発明のステータコアの製造方法で製造することにより、ステータコアを有する電磁石と永久磁石との磁気的中心を合致させた状態で、ステータコアをオフセットして配置することができる。そのため、スピンドルモータの駆動効率の低下を防止することができるとともに、スピンドルモータの薄型化を図ることができる。
また、上記発明においては、前記折曲部の形成前に、前記板体の前記所定の位置であって前記折曲部の折り曲げ方向の面に、折り曲げ溝を形成することが望ましい。
本発明によれば、折り曲げ溝を形成することにより、折曲部の外側角部の半径を小さくすることができる。
そのため、例えばステータコアをモータに用いた場合、折曲部の永久磁石と対向する面の面積を広くすることができる。その結果、モータの駆動に貢献する磁束の割合を増やすことができ、モータの駆動効率を向上させることができる。
本発明のステータコアは、珪素を含む金属からなる複数枚の板体を積層して形成された環状のコアバックおよび所定個数の歯極を有し、少なくとも前記歯極の先端部が折り曲げられているステータコアであって、前記板体の表面における珪素の含有率よりも内部の含有率が低いことを特徴とする。
本発明によれば、板体の内部が表面よりも柔らかくなるため、板体を折り曲げた際の折損発生を防止することができる。
本発明のモータは、上記本発明のステータコアの製造方法で製造されたステータコアまたは上記本発明のステータコアを有する電磁石を支持するステータと、永久磁石を支持する軸体と、を有し、前記軸体が前記ステータに回転可能に支持され、前記電磁石と前記永久磁石とにより前記ステータと前記軸体とが相対的に回転駆動されることを特徴とする。
本発明によれば、例えば、電磁石と永久磁石との磁気的中心を合致させた状態で、ステータコアをステータ側にオフセットして配置することができる。そのため、モータの駆動効率の低下を防止することができるとともに、モータの薄型化を図ることができる。
本発明の記録媒体駆動装置は、上記本発明のモータを備え、前記軸体に記録媒体を固定する固定部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、上記本発明のモータを備えることにより、記録媒体の回転駆動効率の低下を防止することができるとともに、記録媒体駆動装置の薄型化を図ることができる。
本発明のステータコアの製造方法、ステータコア、それを用いたモータおよび記録媒体駆動装置によれば、コアプレートの少なくとも歯極の先端部を折り曲げて折曲部を生成することができるという効果を奏する。
また、コアプレートを用いたステータコアとロータマグネットとの磁気的中心を合致させた状態で、ステータコアをステータ側にオフセットして配置することができる。そのため、モータおよび記録媒体駆動装置の駆動効率の低下を防止することができるとともに、モータおよび記録媒体駆動装置の薄型化を図ることができるという効果を奏する。
この発明の一実施形態に係るステータコア、ステータコアを備えたモータおよびモータを備えた記録媒体駆動装置について、図1から図8を参照して説明する。
本実施の形態に係るモータ10は、図1に示される記録媒体駆動装置1に適用されるものである。この記録媒体駆動装置1は、記録媒体HDを回転駆動するモータ10を備えている。
モータ10は、円環状に配列された電磁石20を備えるステータ11と、ステータ11の内側に配置され電磁石20に対向配置される永久磁石14を備えたロータ(軸体)12と、ステータ11に対してロータ12を回転可能に支持する流体動圧軸受13とから概略構成されている。ステータ11に備えられた電磁石20と、ロータ12に備えられた永久磁石14との間に働く磁力により、ステータ11に対してロータ12は回転駆動される。
永久磁石14は円環状に形成され、その断面が矩形となるように形成されている。
カップ状に形成されたロータ12には、ロータ12の側壁外周から鍔状に形成されたフランジ15と、フランジ15とともに永久磁石14を保持するヨーク16と、ロータ12の中心軸線上に形成され、後述するシャフト31と嵌合する嵌合孔17と、リング板状の記録媒体HDを嵌合させる嵌合部(固定部)18と、が形成されている。
ロータ12の嵌合部18には記録媒体HDが嵌合されることにより、ロータ12と記録媒体HDとが一体的に構成されている。また、ロータ12の嵌合孔17にはシャフト31の一端が嵌合されることにより、ロータ12とシャフト31とが一体的に構成されている。そのため、シャフト31とロータ12と記録媒体HDとが、一体となって回転するように構成されている。
ステータ11には、電磁石20の略中心軸上にボス部19が形成されている。ボス部19に後述する流体動圧軸受13のハウジング32が嵌合させることにより、ロータ12に備えられた永久磁石14を電磁石20に対向配置させている。
電磁石20と記録媒体HDとの間には、電磁石20および永久磁石14により形成される磁界を遮断するシールド板21が配置されている。シールド板21は、略中央にロータ12が通される孔が形成された円板から形成されている。また、シールド板21は、その内周側端面がロータ12のフランジ15と所定の間隔を持って対向するように形成されるとともに、その外周側端面がステータ11に固定されるように形成されている。
なお、シールド板21とフランジ15との所定の間隔とは、ロータ12が回転した際に、シールド板21とフランジ15とが接触しない間隔であって、シールド板21よりも外方に漏洩する磁束の量を低減させることができる間隔である。
また、ステータ11には、後述する電磁石20のコイル23を収納するステータ開口部22が形成されている。このようにステータ開口部22にコイル23を収納することにより、電磁石20の配置位置をよりステータ11側(図中下方)に接近させることができ、記録媒体駆動装置1の薄型化を図ることができる。
図2に示される電磁石20は、本実施形態のモータ10および記録媒体駆動装置1に適用される電磁石20である。
電磁石20は、図1および図2に示すように、三相交流を供給されることにより交番磁界を発生するコイル23と、コイル23が巻かれる2枚の珪素鋼板からなるステータコア24とから構成されている。ステータコア24を形成する珪素鋼板は、その板材の表面における珪素の含有比率が、内部における含有比率よりも低い珪素鋼板である。その含有比率の一例として、板材の表面における珪素の含有比率が略6%で、内部における含有比率が略3%のものを挙げることができる。
ステータコア24は、図2に示すように環状のコアバック25と、コアバック25から半径方向内方に延びる複数の歯極26とから構成されている。歯極26の半径方向内方の先端部は円周方向の長さが歯極26の外方部よりも長く形成されている。コイル23は、この歯極26に巻かれている。
また、ステータコア24は、記録媒体HD側の第1プレート(板体)27とステータ11側の第2プレート(板体)28とからなり、第1プレート27と第2プレート28とが重ねあわされている。
なお、本実施形態においては、第1プレート27および第2プレート28が板厚略0.2mmの珪素鋼板から形成されているものに適用して説明するが、第1プレート27および第2プレート28の板厚は略0.2mmに限られることなく、板厚が略0.15mmの珪素鋼板から形成された第1プレート27および第2プレート28など、他の板厚の珪素鋼板から形成された第1プレート27および第2プレート28を記録媒体駆動装置1に適用することもできる。
第1プレート27の歯極26の半径方向内方の先端には、記録媒体HD側に折り曲げられ、永久磁石14と対向する対向部(折曲部)29が形成されている。対向部29は、軸線方向(図1中上下方向)について、永久磁石14の外周側端面との間隔が一定になるように形成されている。また、対向部29は、図2に示すように、円周方向についても、永久磁石の外周側端面との間隔が一定になるように形成されている。
図3は、図2のステータコアの対向部を説明するM−M´断面図である。
また、対向部29は、図3に示すように、第1プレート27に対して略直角に折り曲げられている。対向部29の折り曲げ部分の外側角部29aは、半径略0.05mm以下の曲率となるように形成されている。対向部29の折り曲げ部分の内側角部29bは、略直角となるように形成されている。また、内側角部29bには、後述する折り曲げ溝29cが折りたたまれた跡が形成されている。
ステータコア24は、その第1プレート27の対向部29の上端が、永久磁石14の上端と略同一面上または同一面よりも上方に位置するように配置されている。
また、第2プレート28のコアバック25には、各コイル23間の渡り線を係止する係止部30が形成されている。係止部30は、コアバック25の部材が第1プレート27を回り込むように立ち上げて形成されている。
なお、第1プレート27の対向部29の上端が、永久磁石14の上端と略同一面上または同一面よりも上方に配置されるとともに、第2プレート28の下端が、永久磁石14の下端と略同一面上または同一面よりも下方に配置されるようにしてもよい。
なお、ステータコア24は、上述のように2枚のプレートから形成されるものでもよいし、更に多くのプレートを重ねあわせて形成されるものでもよいし、逆に1枚のプレートから形成されるものでもよい。
また、上述のように、第1プレート27に対向部29を形成するものでもよいし、第2プレート28に記録媒体HD側に折り曲げられる対向部29が形成されるものでもよい。
また、第2プレート28にステータ11側に折り曲げられる対向部29が形成されるものでもよい。この場合、ステータコア24は、第2プレート28の対向部29の下端が永久磁石14の下端と同一面上または同一面よりも下方に位置するように配置されることが望ましい。
なお、ステータコア24の対向部29は、上述のように、円周方向について永久磁石14の外周側端面との間隔が一定になるように形成されていてもよいし、前記間隔が不均一になるように形成されていてもよい。例えば、対向部29の円周方向の曲率を大きくして、対向部29の円周方向両端部における永久磁石14との間隔を、対向部29の略中央部における永久磁石14との間隔よりも広くしてもよい。
このような構成にすることにより、永久磁石14と電磁石20との吸引力の周期性が弱くなり、モータのコギングトルクを低減することができる。
流体動圧軸受13は、図1に示すように、シャフト31と、シャフト31を収容するハウジング32とから構成されている。シャフト31は、略円柱状の軸体33と、軸体33の軸線方向の途中位置において、その外周面に全周にわたって半径方向に延びる鍔状のスラスト軸受板34とを備えている。ハウジング32はシャフト31の各外面に対して微小間隙をあけて配される内面を備えている。ハウジング32の内面とシャフト31の外面との間隙には、オイルFが充填されている。
軸体33とスラスト軸受板34とは一体的に構成され、シャフト31を形成している。軸体33の下端(図1中の下方端)側の外周面には、へリングボーン溝と呼ばれるラジアル動圧溝が複数形成されている。スラスト軸受板34の厚さ方向の両端面には、へリングボーン溝と呼ばれるスラスト動圧発生溝が複数形成されている。
ハウジング32は、一端を閉塞され、他端を開放された略円筒状のハウジング本体35と、軸体33の一端を突出させた状態で、ハウジング32の開放端を閉鎖するアッパープレート36と、から構成されている。ハウジング本体35には、ラジアル動圧発生溝が形成された軸体33の下端側を収容するラジアル部収容穴37と、スラスト軸受板34を収容するスラスト部収容穴38と、が形成されている。
アッパープレート36はリング板状に形成され、リング板の略中央には軸体33を通す貫通孔39が形成されている。貫通孔39は、内周面がスラスト部収容穴38から外側に向かって漸次その径が大きくなるテーパ面となるように形成されている。これにより、貫通孔39ないに通された軸体33の外周面と貫通孔39の内周面との間に、外側に向かって間隔の広がる円環状のキャピラリーシールが形成される。キャピラリーシールは、その形状とオイルの表面張力とにより、ハウジング32とシャフト31との間に充填されたオイルFが外部に漏れないように保持することができる。
次に、記録媒体駆動装置1のステータコア24の対向部29の折り曲げ工程について説明する。
図4は、第1プレート27形成された折り曲げ溝29cを説明する図である。
まず、板厚略0.2mmの珪素鋼板の板材から、第1プレート27および第2プレート28が打ち抜かれ、打ち抜かれた第1プレート27と第2プレート28とが重ねあわされる。そして、係止部30が第1プレート27を回り込むように立ち上げられる。
次に、第1プレート27の内側角部29b(図3参照)に相当する部分に突起が設けられた折り曲げ溝形成型が、第1プレート27に押し付けられる。これにより、第1プレート27の内側角部29bに相当する部分には、図4に示すように、折り曲げ溝29cが形成される。
図5は、ステータコアの対向部の折り曲げ形成する工程を説明する図である。
折り曲げ溝29cが形成されると、第1プレート27および第2プレート28は、図5(a)に示すように、ストレートピンP21と歯極支持型P22との間に配置される。ストレートピンP21は円柱形状に形成されたプレス型であり、その外径は対向部29の内周面の内径と略同じに形成されている。歯極支持型P22は有底円筒形状に形成されたプレス型であり、その内径は対向部29の外周面の外径と略同じに形成されている。
そして、ストレートピンP21と歯極支持型P22とが接近して、図5(b)に示すように、第1プレート27の対向部29に相当する部分が、ストレートピンP21と歯極支持型P22との間に挟まれる。その後、ストレートピンP21が歯極支持型P22の内部に挿入され、図5(c)に示すように、対向部29がストレートピンP21と歯極支持型P22との間に挟みこまれるようにして、折り曲げられる。
そして、第1プレート27および第2プレート28がストレートピンP21と歯極支持型P22との間から取り外されると、折り曲げられた対向部29は、スプリングバックにより折り曲げ角が小さくなる。
図6は、図5で形成された対向部の折り曲げ角度を調整する工程を説明する図である。
次に、第1プレート27および第2プレート28は、図6(a)に示すように、テーパピンP31とステータコア支持型P32との間であって、ステータコア支持型P32の上に配置される。テーパピンP31は、略円柱形状に形成されたプレス型であり、その一方の端部の径が、端に向かって徐々に小さくなるテーパ面P31aが形成されている。テーパピンP31の先端の径(最も小さな径)は、スプリングバックにより半径方向内側に傾いた対向部29の内周面の最小径よりも小さな径であることが望ましい。また、テーパピンP31の最も太い部分の径は、細くても対向部29の内周面の径と略同じ径であることが望ましい。ステータコア支持型P32は、円筒形状に形成されたプレス型であり、コアバック25および歯極26を支持するように形成されている。
そして、テーパピンP31とステータコア支持型P32とが接近して、図6(b)に示すように、スプリングバックした対向部29とテーパピンP31のテーパ面P31aとが接触する。その後、テーパピンP31がステータコア支持型P32の内部に挿入され、図6(c)に示すように、対向部29がテーパピンP31のテーパ面P31aにより押し曲げられる。
そして、第1プレート27および第2プレート28がテーパピンP31とステータコア支持型P32との間から取り外され、ステータコア24の折り曲げ工程が完了する。
このように構成された本実施形態に係るモータ10およびこれを備える記録媒体駆動装置1の作用について、以下に説明する。
記録媒体駆動装置1を起動して、記録媒体HDを回転させるには、まず、モータ10を構成するステータ11のコイル23に三相交流電流を供給することにより、コイル23に交番磁界を発生させる。この交番磁界が永久磁石14に作用することによりロータ12が回転させられる。ロータ12には、記録媒体HDが固定されているので、ロータ12が回転させられると、記録媒体HDがロータ12とともに回転させられる。
このように、ロータ12が一方向に回転させられると、ロータ12と一体のシャフト31も一方向に回転させられる。このとき、シャフト31に設けられたラジアル動圧発生溝およびスラスト軸受板34に設けられたスラスト動圧発生溝により、ハウジング32との間隙に動圧が発生する。シャフト31の外周面に発生する動圧は、全周にわたって均一に発生するので、シャフト31がハウジング32の中心軸線位置にバランスして保持される。また、スラスト軸受板34の両端面に発生する動圧は、それぞれが同等の動圧によってスラスト軸受板34を厚さ方向に押圧するので、スラスト軸受板34が、ハウジング32とアッパープレート36との間の軸方向における略中央位置にバランスして保持される。
次に、本実施の形態に係るモータ10の磁束の流れおよびコギングトルクに関する解析結果について説明する。
図7に示される磁束分布図は、モータの永久磁石と電磁石との間の磁束の流れをシミュレートした図である。図7(a)に示すのは、図1に示す第1プレート27に対向部29を形成したモータ10の磁束分布図である。図7(b)に示される磁束分布図は、従来の対向部29を備えないモータの磁束の流れをシミュレートした図である。
まず、図7(a)と図7(b)とを比較すると、図7(a)に示すモータ10の磁束が、より多く永久磁石14から電磁石20に回っていることが示されている。具体的には、本実施形態に係るモータ10には対向部29があるため、永久磁石14からの磁束を受け取る面積が広くなり、より多くの磁束が電磁石に回っていることが示されている。
つまり、モータ10の回転駆動に寄与する磁束の量が増えていることが示されており、モータ10の回転駆動効率を向上できることが示されている。
図8は、本実施形態に係る対向部29を備えたモータ10のコギングトルクと、従来の対向部29を備えないモータのコギングトルクとを比較したグラフである。図中の縦軸はコギングトルクの大きさを示し、横軸は回転角度を示している。また、図中のグラフAは本実施形態に係る対向部29を備えたモータ10のコギングトルクを表し、グラフBは従来の対向部29を備えないモータのコギングトルクを表している。
グラフBで示されるように、上記従来のモータでは±3.0×10−5(N/m)程度の強さのコギングトルクが発生していた。これに対して、グラフAで示されるように、本実施形態に係るモータ10では、±2.0×10−5(N/m)に満たない強さのコギングトルクが発生していた。
つまり、図8においては、本実施形態の対向部29を備えることにより、モータのコギングトルクを従来のものより略2/3に低減できることが示されている。
上記の構成によれば、第1プレート27の歯極26の先端部を折損させることなく折り曲げ、対向部29を形成することができる。そのため、電磁石20と永久磁石14との磁気的中心を合致させた状態で、ステータコア24をステータ11側にオフセットして配置することができる。その結果、モータ10および記録媒体駆動装置1の駆動効率の低下を防止するとともに、モータ10および記録媒体駆動装置1の薄型化を図ることができる。
また、電磁石20と永久磁石14との磁気的中心を合致させることができるので、モータ10の振動およびノイズの発生を低減することができる。
折り曲げ溝29cを形成することにより、対向部29の外側角部29bの半径を小さくすることができ、ステータコア24の永久磁石14と対向する面積を広くすることができる。そのため、モータ10の回転駆動に寄与する磁束の割合を増やすことができ、モータ10および記録媒体駆動装置1の駆動効率を向上させることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、対向部が形成されたステータコアをインナーロータ型のモータに適用して説明したが、このインナーロータ型のモータに限られることなく、アウターロータ型のモータなど、その他各種のモータに適用することができるものである。
本発明に係る記録媒体駆動装置の一実施形態を示す断面図である。 図1の記録媒体駆動装置の電磁石を示す平面図である。 図2のステータコアの対向部を示すM−M´断面図である。 第1プレートに形成された折り曲げ溝を示す図である。 図2のステータコアの対向部の折り曲げ形成する工程を示す図である。 図5で形成された対向部の折り曲げ角度を調整する工程を示す図である。 対向部を備えたモータおよび対向部を備えないモータにおける永久磁石と電磁石との間の磁束の流れをシミュレートした磁束分布図である。 対向部を備えたモータおよび対向部を備えないモータにおけるコギングトルクをシミュレートした結果を示すグラフである。
符号の説明
1 記録媒体駆動装置
10 モータ
11 ステータ
12 ロータ(軸体)
14 永久磁石
18 嵌合部(固定部)
20 電磁石
24 ステータコア
25 コアバック
26 歯極
27 第1プレート(板体)
28 第2プレート(板体)
29 対向部(折曲部)
29c 折り曲げ溝
P31a テーパ面
HD 記録媒体

Claims (5)

  1. 珪素を含む金属からなる複数枚の板体を積層して形成された環状のコアバックおよび所定個数の歯極を有するステータコアの製造方法であって、
    最外層の板体の前記歯極の先端部を、所定の位置で外側に折り曲げて90°より小さく折り曲げた折曲部を形成した後に、
    該折曲部の先端に、板厚方向に相対移動させられるテーパ面を押し当てて、該折曲部をさら深く折り曲げ、前記折曲部を略直角に折り曲げることを特徴とするステータコアの製造方法。
  2. 前記折曲部の形成前に、前記板体の前記所定の位置であって前記折曲部の折り曲げ方向の面に、折り曲げ溝を形成することを特徴とする請求項1記載のステータコアの製造方法。
  3. 珪素を含む金属からなる複数枚の板体を積層して形成された環状のコアバックおよび所定個数の歯極を有し、少なくとも前記歯極の先端部が折り曲げられているステータコアであって、
    前記板体の表面における珪素の含有率よりも内部の含有率が低いことを特徴とするステータコア。
  4. 請求項1または請求項2に記載のステータコアの製造方法で製造されたステータコアまたは請求項3に記載のステータコアを有する電磁石を支持するステータと、永久磁石を支持する軸体と、を有し、
    前記軸体が前記ステータに回転可能に支持され、前記電磁石と前記永久磁石とにより前記ステータと前記軸体とが相対的に回転駆動されることを特徴とするモータ。
  5. 請求項4に記載のモータを備え、前記軸体に記録媒体を固定する固定部が設けられていることを特徴とする記録媒体駆動装置。
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