JP3037899U - 携帯電話機器用表示装置 - Google Patents
携帯電話機器用表示装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】携帯電話機器が呼出し着信状態ないし通話状態
になつたとき、この状態を視覚的に利用者に知らせるよ
うな表示装置を提案する。 【解決手段】アンテナの先端部に逆方向接続された一対
の整流用ダイオード14A、14Bを接続すると共に、
当該一対の整流用ダイオード14A、14Bの出力によ
つて発光ダイオード9に対する発光電源に対するスイツ
チ部15をオン・オフ制御することにより、携帯用電話
機器からの電波の発射電力が小さい場合でも、十分な明
るさで、携帯用電話機器の送信装置が搬送波を送信した
状態を発光素子の点灯により知らせることができる。
になつたとき、この状態を視覚的に利用者に知らせるよ
うな表示装置を提案する。 【解決手段】アンテナの先端部に逆方向接続された一対
の整流用ダイオード14A、14Bを接続すると共に、
当該一対の整流用ダイオード14A、14Bの出力によ
つて発光ダイオード9に対する発光電源に対するスイツ
チ部15をオン・オフ制御することにより、携帯用電話
機器からの電波の発射電力が小さい場合でも、十分な明
るさで、携帯用電話機器の送信装置が搬送波を送信した
状態を発光素子の点灯により知らせることができる。
Description
【0001】
本考案は携帯電話機器用表示装置に関し、特に携帯電話機器の呼出し着信状態 ないし通話状態を視覚的に表示できるようにしたものである。
【0002】
携帯電話機のような携帯電話機器は、無線回線を介して通話ができることによ り、電話利用者が特定の場所に拘束されることなく自由に移動した場所で通話が できる便利さがある反面、呼出し着信時に呼出音を発生させると不都合な場合が ある。
【0003】 従来の携帯電話機においては、呼出し着信時に、呼出音を発生させることによ り呼出しが生じたことを利用者に聴覚的に知らせるように構成されているために 、携帯電話機利用者が呼出音を周囲に放出させてはならないような場所にいると き(例えば音楽会場にいるような場合)には、携帯電話機の電源を切ることによ り呼出音を発生させないようにするような使い方がされている。 しかしながら携帯電話機利用者がそのような場所にいても呼出しを受ける必要 があるときにも、携帯電話機の呼出機能を利用できないことは、実用上不便であ る。
【0004】 このような問題を解決する方法として、実用新案登録番号第3007220号 に係る登録実用新案公報(平成7年(1995) 2月14日発行)に記載されている携 帯電話機用表示装置が提案されている。 この携帯電話機用表示装置によれば、携帯電話機本体のアンテナの先端部に、 逆方向接続された一対の整流用ダイオードを接続すると共に、その他端部間に発 光素子を接続するようにしたことにより、専用の発光用電源を設けずに携帯電話 機の送信装置が搬送波を送信した状態を発光素子の点灯により知らせることがで きる。
【0005】
ところが、この従来の携帯電話機用表示装置の場合は、発光素子を点灯させる ための電力供給源として、携帯電話機の送信装置から発射される電波のエネルギ ーを直接に利用するようにしているので、例えば簡易携帯電話機(PHS:Pers onal Handy-phone System と呼ばれている)のように、発射電波の電力が小さい 場合には、発光素子を発光できなくなるおそれがある。
【0006】 本考案は以上の点を考慮してなされたもので、携帯電話機器からの電波の発射 電力が弱い場合にも、呼出しがあつたことを利用者に確実に視覚的に知らせるこ とができるようにした簡易な構成の携帯電話機器用表示装置を提案しようとする ものである。
【0007】
かかる課題を解決するため本考案においては、アンテナ3を介して送受話信号 を無線方式で送受する携帯電話機器において、アンテナ3の先端部に、容量結合 する容量結合端子13(又はアンテナ3に直接接続する接続端子)と、容量結合 端子13(又は接続端子)に、互いに逆方向になるように、一端が接続された第 1及び第2の整流用ダイオード14A及び14Bと、第1及び第2の整流用ダイ オード14A及び14Bの他端にベース及びエミツタがそれぞれ電流が順方向と なるように接続されたトランジスタ15Aと、トランジスタ15Aのエミツタと 第2の整流用ダイオード14Bの他端とに一端が接続された第1の導電性脚16 と、トランジスタ15Aのコレクタに一端が接続された第2の導電性脚20と、 第1又は第2の導電性脚16及び20の他端部に挿入接続された点灯用電池17 と、第1及び第2の導電性脚16及び20間に接続された発光素子19とを設け るようにする。
【0008】 アンテナ3の先端部に互いに逆方向接続された一対の整流用ダイオード14A 及び14Bから、発光素子19に対する点灯用電流をオン・オフ制御するための 制御信号を得るようにしたことにより、携帯用電話機器が呼出し着信状態ないし 通話状態にあることを利用者に視覚的に知らせることができる表示装置を容易に 実現できる。
【0009】
以下図面について、本考案の一実施例を詳述する。
【0010】 図1において、1は簡易携帯電話機(PHS)を示し、ほぼ直方体形状のケー ス2の長手方向の端面に、アンテナ3(一般的にはプラスチツク樹脂等によつて 被覆保護されているものが多い。)が突出するように取付けられている。
【0011】 かくしてアンテナ3が無線通信回線に結合することにより、簡易携帯電話機1 の利用者が、ケース2の中央部に設けられた操作部4を操作することにより入力 した電話番号の通話相手に、アンテナ3を介して、ケース2内に設けられている 送話装置を介して通話内容を送信すると共に、相手方から送信されて来る通話内 容をケース2内に設けられている受話装置から受信することができるようになさ れている。
【0012】 この場合アンテナ3はホイツプアンテナとして機能し、その先端に表示装置7 が着脱自在に装着される。 表示装置7は円柱状容器11の下端面にドーム形状に穿設された(アンテナ3 の先端部の形状に適合するように成形されている)の取付孔12を有し、取付孔 12をアンテナ3の先端部に嵌め合せることにより、表示装置7がアンテナ3を 外方に延長させたような姿勢を保持するように、アンテナ3の先端部に装着され る。
【0013】 取付孔12の周囲には、取付孔12の頂部中心位置にある接続端13Aから下 方周縁部に向つて傘形に延長する4本の端子板13Bをもつ容量結合端子13が 設けられ、取付孔12にアンテナ3の先端部が嵌め合されたとき、アンテナ3の 外表面に容量結合端子13が密接することにより、アンテナ3から発射される電 波エネルギーをアンテナ及び容量結合端子13間に形成される容量を介して容量 結合端子13に伝達できるようになされている。 容量結合端子13の接続端13Aには整流ダイオード部14が例えば半田付、 かしめ等によつて電気的に接続されている。
【0014】 整流ダイオード部14は、図2に示すように、高周波用ダイオード(例えばシ ヨツトキーダイオード、シリコンダイオード等)でなる一対の整流用ダイオード 14A及び14Bの一端を互いに逆方向接続した構成(一方の整流用ダイオード 14Aのアノード及び他方の整流用ダイオード14Bのカソードを互いに接続し た構成)を有し、整流用ダイオード14Aの他端がスイツチ部15のNPNバイ ポーラ形トランジスタ15Aのベースに接続されると共に、整流用ダイオード1 4Bの他端がトランジスタ15Aのエミツタと一緒に導電性脚16の一端に接続 されている。
【0015】 導電性脚16は容器11の先端に向う方向に延長し、その延長端が小型リチウ ム電池、酸化銀電池、マンガン電池等でなる点灯用電池17の負極側端子及び正 極側端子を通じて発光素子としての発光ダイオード(LED:Light Emitting D iode)19のアノードに接続され、かくして、導電性脚16の途中に挿入接続さ れた点灯用電池17の正極側から発光ダイオード19に発光電源が供給できるよ うになされている。
【0016】 導電性脚16に沿つて延長するように導電性脚20が設けられ、その先端が発 光ダイオード19に接続されると共に、下方端がトランジスタ15Aのコレクタ に接続され、かくしてトランジスタ15Aがオン動作したとき導電性脚16及び 20を通じて電池17から発光ダイオード19に直流電流が流れることにより発 光ダイオード19が点灯動作するようになされている。
【0017】 この実施例の場合、表示装置7を構成する容量結合端子13、整流ダイオード 部14、スイツチ部15、導電性脚16、電池17、発光ダイオード19及び導 電性脚20は全体として例えば透明樹脂でなる容器11内に例えば射出成形によ つて封止されている。
【0018】 以上の構成において、簡易携帯電話機1が送話信号を無線通信回線に送出する 状態になつているときの等価回路を考えると、図3(B)に示すように、ケース 2内に設けられている送信装置Tからアンテナ3に供給された搬送波によつてア ンテナ3上に発生する高周波電流i(図3(A))によつて電波が発射される。
【0019】 このとき、アンテナ3の実効長は、表示装置7の導電性脚16及び20を含め てその先端位置(すなわち発光ダイオード19が配設されている位置)から給電 端子Pまでの長さであると考えることができ、当該アンテナ3の実効長が1/4 波長又はそれ以下の場合には、図3(A)に示すように、高周波電流iの値は先 端において最小となるように分布していると考えられる。従つて整流ダイオード 部14の一対の整流用ダイオード14A及び14Bが容量結合端子13によつて 結合されているアンテナ3の先端位置には、発光ダイオード19からの距離に対 応するような高周波電流iが分布しているので、その正の期間において整流ダイ オード部14の整流用ダイオード14Aを通じ、さらにスイツチ部15のトラン ジスタ15Aのベース・エミツタを通じて導電性脚16に直流電流が流れ、その 負の期間においては導電性脚16からダイオード14B、容量結合端子13を通 してアンテナ3に流れる。
【0020】 この結果、トランジスタ15Aのベース・エミツタ間にはベース・エミツタ間 容量によつてベース側が正となる電圧に維持されるのでベース電流が流れ、これ によりトランジスタ15Aがオン動作する。 このとき点灯用電池17から導電性脚16−発光ダイオード19−導電性脚2 0−トランジスタ15Aのコレクタエミツタ−導電性脚16−電池17のループ で直流電流が流れることにより、発光ダイオード19が点灯する。
【0021】 これに対して簡易携帯電話機1が送話信号を無線通信回線に送出しない状態に なつているときには、送信装置Tからアンテナ3に対して搬送波が供給されなく なるので、アンテナ3上には高周波電流iが発生しないので、トランジスタ15 Aにはベース電流が流れず、その結果発光ダイオード19は発光しない状態を維 持する。
【0022】 以上の構成によれば、簡易携帯電話機1の利用者は表示装置7の発光ダイオー ド19が点灯したことを視覚的に読み取ることにより、簡易携帯電話機1が送信 状態になつたことを知ることができ、その結果簡易携帯電話機1を安全に利用で きることになる。 因みに、一般に、簡易携帯電話機1に呼出しが着信したとき、簡易携帯電話機 1は着信の呼出し音を発生する前に必ず応答信号を送信し基地局と交信するが、 当該応答信号の送信時に表示装置7の発光ダイオード19が点灯することにより 、利用者は呼び出しの着信を呼出し音が発生する前に知ることができる。
【0023】 このような点灯をするにつき、簡易携帯電話機1から発射される電波の発射電 力がたとえ小さくとも、発光ダイオード19を十分明るい輝度で点灯させること ができる。 因に、発光ダイオード(LED)19は通常 1.5〜1.8 〔V〕程度の発光電圧 及び1〜5〔mA〕程度の電流が必要となるのに対して、簡易携帯電話機1のアン テナ3から発射される電波の出力は10〔mW〕程度と小さいために、整流用ダイオ ード14A及び14Bから発光ダイオード(LED)を明るく発光させるための 電圧及び電流を得ることが困難である。
【0024】 この点について、上述の実施例のように、スイツチ部15としてバイポーラ形 トランジスタ15Aを用いれば、バイポーラ形トランジスタ15Aのオン動作電 圧はベース・エミツタ間電圧 0.7〔V〕程度であるから10〔mW〕程度の電波でも 十分にオン動作させることができると共に、当該オン動作時にトランジスタ15 Aはベース電流の 100〜500 倍程度のコレクタ電流を流すことができるので、当 該コレクタ電流によつて発光ダイオード19を確実に点灯させることができる。
【0025】 または発光ダイオード19が点灯している簡易携帯電話機を携帯している利用 者がいれば、当該利用者が現在通話中であることを第三者が容易に知ることがで きる。 またすでに販売されている簡易携帯電話機1に表示装置7を適用する場合、単 に従来装置のアンテナ3の先端に表示装置7を嵌め合させるだけの作業でケース 内の装置の改造をする必要がなく表示装置を装着することができ、かくして従来 の簡易携帯電話機に安全に適用できる。
【0026】 以上のように、アンテナ3の先端に逆方向接続された一対の整流用ダイオード 14A及び14Bの他端に導電性脚16及び20を介して発光ダイオード19を 接続する構成によつて発光ダイオード19をアンテナ3の先端位置で発光させる ことができることの原理は、次のように、実験により確認されている。
【0027】 まず図3(A)について上述したと同様に、図4に示すように、送信電力の大 きい通常の携帯電話を想定した場合の送信装置31によつて給電端子32を介し てアンテナ33を送信状態にしたとき分布する高周波電流iに着目して、アンテ ナ33の先端部分において発光ダイオード34を発光させるために、4つのダイ オード35Aないし35Dでなる全波整流ブリツジに発光ダイオード34を接続 したところ発光ダイオード34が連続点灯することが分かつた。
【0028】 しかし図3の第1の実験装置においては、全波整流回路の先端にアンテナ部材 36を設ける必要があり、この分発光ダイオード34をアンテナ33の真の先端 位置で点灯させ得ない不都合があつた。
【0029】 これを改善するため、次に第2の実験装置として、図5に示すように、アンテ ナ部材36に沿うように設けた一対の導電性脚37A及び37Bによつて発光ダ イオード34をアンテナ部材36より先端位置に引き出してみたところ、発光ダ イオード34が連続点灯をした。
【0030】 ところで図5の第2の実験装置における高周波電流iに対する等価回路を考え ると、図6に示すように、一対の導電性脚37A及び37B相互間の浮遊容量C 0と、導電性脚37A及び37Bとアンテナ部材36との間の浮遊容量C1及び C2とが、アンテナ部材36と導電性脚37A及び37Bとの間に、分布してい ると考えられる。
【0031】 そのうち特に、発光ダイオード34の両端間に存在する浮遊容量を考えると、 ダイオード35A及び35Bによつて整流された高周波電流iが当該両端間の浮 遊容量によつて平滑されて発光ダイオード34の両端を順方向に励起する直流電 圧を発生させていると考えられる。
【0032】 このように考えると、全波整流ブリツジの一部を構成するダイオード35C及 び35Dには常時逆バイアス電圧が与えられることになり、高周波電流iが正及 び負のいずれの周期にあつても常時逆バイアスが与えられることになると考えら れる。
【0033】 そこでこのダイオード35C及び35Dとアンテナ部材36とを省略したとこ ろ、一対の整流用ダイオード35A及び35Bを逆方向接続するだけの簡易な構 成によつて発光ダイオード34を連続点灯させるための電源を生起させ得るよう な表示装置が得られた。
【0034】 実際上、市販の携帯電話機器のうちでも携帯電話機の場合は、発射する電波の 電力が 0.3〜1.0 〔W〕程度と大きく、従つて発光ダイオードを一対の整流用ダ イオードの両端間に直接接続するだけで十分に発光ダイオードを発光させるのに 必要な10〔mW〕程度の電力を一対の整流用ダイオードから比較的簡単に取り出せ る。これに対して簡易携帯電話機の場合は、出力自体が10〔mW〕程度と小さいた めに、発光ダイオードを発光させるための電力を一対の整流用ダイオードから直 接に取り出すことはかなり困難である。
【0035】 そこで、上述の実施例のように、トランジスタからなるスイツチ部15を介し て点灯用電池17から発光ダイオード19に発光電源を供給することが有効であ る。 なお上述の実施例においては、4本の端子板13Bを用いた容量結合端子13 を用いたが、結合構造はこれに必らず、要は、アンテナ3に表示装置7を容量結 合できるような構造にすれば良い。
【0036】 また上述の実施例においては、本考案を簡易携帯電話器に適用した場合につい て述べたが、これに限らず、携帯電話器を含めて、アンテナからの電波の発射電 力が大きい携帯電話機器から小さい携帯電話機器にまで広く適用できる。
【0037】 アンテナからの電源の発射電力が大きい場合には、導電性脚16及び20の両 方又は一方に、電流制限用抵抗を挿入しても良い。この場合には、アンテナ3か ら発射される電力が大きいため、整流用ダイオード14A及び14Bから比較的 大きな整流出力が得られるが、点灯用電源17から発光ダイオード19に供給す る電流を必要に応じて制限することにより、発光ダイオード19を不必要に疲労 させないよう、又不必要に電池を消耗させないようにできる。
【0038】 また上述の実施例においては、発光素子として発光ダイオードを用いた場合に ついて述べたが、これに代え、通常のタングステンを用いた豆電球や電池で発光 させることの出来る他の物を用いても良い。
【0039】 また上述の実施例においては、導電性脚16及び20の先端間に発光素子(発 光ダイオード19)を接続するようにしたが、これに代え、導電性脚16及び2 0の途中に発光素子を接続しても良い。因にこのようにしても、基本的な動作は 図1ないし図3の場合と変わらないことにより、上述の場合と同様の作用効果を 得ることができる。
【0040】 また上述の実施例においては、呼出し着信時において呼出音と共に発光ダイオ ード19の表示を併用するようにした場合について述べたが、これに代え、呼出 音を省略するようにしても良い。 また上述の実施例においては、容器11を射出成形により封止するようにした が、これに代え、チユーブ構造にしても、上述の場合と同様の効果を得ることが できる。
【0041】 また上述の実施例においては、整流用ダイオード14Aを順方向に通じてNP N形トランジスタ15Aのベースエミツタにベース電流を供給するようにしたが 、これに代え、整流用ダイオード14Aを省略すると共に、当該整流用ダイオー ド14Aの整流機能を、NPN形トランジスタ15Aのベースエミツタによつて 形成されるダイオードによつて整流するようにしても、感度は低下するが電波発 射時にトランジスタ15Aを脈流時にオン動作させることができる。
【0042】 因に、高周波電流i(図3A)の正の期間において、トランジスタ15Aのベ ース・エミツタを通じてベース電流が流れてオン動作状態になつた後、高周波電 流iの負の期間において、導電性脚16及び整流用ダイオード14Bを通じて高 周波電流が流れることによりトランジスタ15Aがオフ動作状態になり、その結 果点灯用電池17から発光ダイオード19を通じて脈流電流が流れる。しかしな がら当該脈流電流の周波数は高いので、発光ダイオード19のアノード・カソー ド間容量の充電電荷は電流が流れない期間においても放置し尽くされることはな くなることにより、実際上発光ダイオード19は連続点灯を続ける。
【0043】 また上述の実施例においては、導電性脚16及び20のうち、導電性脚16側 に点灯用電池17を挿入した構成を採用したが、これに代え、点灯用電池17を 導電性脚20側に挿入するようにしても良い。 また上述の実施例においては、バイポーラ形トランジスタ15AとしてNPN 形トランジスタを用いた場合について述べたが、これに代え全ての極性を変えP NP形トランジスタを用いるようにしても良い。
【0044】 また上述の実施例においては、点灯用電池17から常時発光電流を供給するよ うにしたが、これに代え、導電性脚16又は20の何れか一方に電源スイツチを 挿入することにより、必要に応じて点灯電流の供給を遮断できるようにすること により、点灯用電池の電力を必要以上に消費させないようにすることができる。
【0045】
上述のように本考案によれば、アンテナの先端部に逆方向接続された一対の整 流用ダイオードから、発光素子に対する点灯用電源をオン・オフ制御するための 制御信号を得るようにしたことにより、電源の発射電力が小さい携帯用電話機器 について、呼出し着信状態ないし通話状態にあることを利用者に視覚的に知らせ ることができる表示装置を容易に実現できる。
【図1】本考案による携帯電話機器用表示装置を示す斜
視図である。
視図である。
【図2】図1の表示装置7の構成を示す接続図である。
【図3】図3(A) 及び(B) は表示装置の動作の説明に供
する信号波形図及び等価回路図である。
する信号波形図及び等価回路図である。
【図4】本考案に到達するまでに製作された第1の実験
装置の等価回路を示す回路図である。
装置の等価回路を示す回路図である。
【図5】第2の実験装置の等価回路を示す等価回路図で
ある。
ある。
【図6】図5の第2の実験装置の等価回路に対する考察
に供する等価回路図である。
に供する等価回路図である。
1……簡易携帯電話機、2……ケース、3……アンテ
ナ、4……操作部、7……表示装置、11……容器、1
2……取付孔、13……容量結合端子、13A……接続
端、13B……端子板、14……整流ダイオード部、1
4A、14B……整流用ダイオード、15……スイツチ
部、15A……バイポーラ形トランジスタ、16、20
……導電性脚、17……点灯用電池、19……発光ダイ
オード。
ナ、4……操作部、7……表示装置、11……容器、1
2……取付孔、13……容量結合端子、13A……接続
端、13B……端子板、14……整流ダイオード部、1
4A、14B……整流用ダイオード、15……スイツチ
部、15A……バイポーラ形トランジスタ、16、20
……導電性脚、17……点灯用電池、19……発光ダイ
オード。
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
Claims (5)
- 【請求項1】アンテナを介して送受話信号を無線方式で
送受する携帯電話機器において、 上記アンテナの先端部に容量結合又は接続により電気的
に結合する容量結合端子と、 上記容量結合端子に、互いに逆方向になるように、一端
が接続された第1及び第2の高周波整流用ダイオード
と、 上記第1及び第2の整流用ダイオードの他端に電流が順
方向となるようにそれぞれベース及びエミツタが接続さ
れたトランジスタと、 上記トランジスタのエミツタと上記第2の整流用ダイオ
ードの他端とに一端が接続された第1の導電性脚と、 上記トランジスタのコレクタに一端が接続された第2の
導電性脚と、 上記第1又は第2の導電性脚の他端部に挿入接続された
点灯用電池と、 上記第1及び第2の導電性脚間に接続された発光素子と
を具えることを特徴とする携帯電話機器用表示装置。 - 【請求項2】アンテナを介して送受話信号を無線方式で
送受する携帯電話機器において、 上記アンテナの先端部に電気的に接続する接続端子と、 上記容量結合端子に、互いに逆方向になるように、一端
が接続された第1及び第2の整流用ダイオードと、 上記第1及び第2の整流用ダイオードの他端に、ベース
及びエミツタがそれぞれ接続されたバイポーラ形トラン
ジスタと、 上記トランジスタのエミツタと上記第2の整流用ダイオ
ードの他端とに一端が接続された第1の導電性脚と、 上記トランジスタのコレクタに一端が接続された第2の
導電性脚と、 上記第1又は第2の導電性脚の他端部に挿入接続された
点灯用電池と、 上記第1及び第2の導電性脚間に接続された発光素子と
を具えることを特徴とする携帯電話機器用表示装置。 - 【請求項3】上記発光素子は上記第1及び第2の導電性
脚の先端位置に接続されていることを特徴とする請求項
1又は2に記載の携帯電話機器用表示装置。 - 【請求項4】上記発光素子は上記第1及び第2の導電性
脚の先端部分を残した途中の位置に接続されていること
を特徴とする請求項1又は2に記載の携帯電話機器用表
示装置。 - 【請求項5】上記第1の整流用ダイオードとして、上記
トランジスタのベース及びエミツタ間に形成されたダイ
オードを兼用したことを特徴とする請求項1又は2に記
載の携帯電話機器用表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996012328U JP3037899U (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | 携帯電話機器用表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996012328U JP3037899U (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | 携帯電話機器用表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3037899U true JP3037899U (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=32983566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996012328U Expired - Lifetime JP3037899U (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | 携帯電話機器用表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3037899U (ja) |
-
1996
- 1996-11-18 JP JP1996012328U patent/JP3037899U/ja not_active Expired - Lifetime
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