JP3041294U - 移動体通信機携帯用ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光表示装置の取り付けや交換の際、アンテ
ナを取り替えるなどの改修作業を不要にする。 【解決手段】 携帯用ケース１本体の一側の内側に収容
した携帯電話機５のアンテナ６に沿ってポケット２ａを
設ける。このポケット２ａに縦長の電極２を差し込み、
この電極２の下端に絶縁体（図示しない）を介してダイ
オードＤ１、Ｄ２で構成する検波回路を取り付ける。こ
の検波回路の出力端子にリード線３を介して発光ダイオ
ードＤ３を接続し、この発光ダイオードＤ３をホルダー
４に固定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、携帯電話やＰＨＳなど移動しながら電波を利用して回線を構成する 移動体通信機の携帯用ケースに関する。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

電話機への着信を音で知らせるのが一般的であるが、着信を音と光の両方で知 らせるとより分り易くなる。 特に、最近のように移動体通信機の携帯者が増えると、周りで着信音がしたと き、自分のものか分かりにくいことがあるが、着信を光で知らせると目で確認で きるので分り易い。 さらに、音楽会場などでは、着信を音でなく光で知らせた方が周りに迷惑をか けず好都合である。 また、暗闇で着信したときなどは、光があると電話機の場所がすぐ分って操作 もし易い。 このため、従来より携帯電話やＰＨＳなどの電話機本体に着信ランプが付いて いるものもあるが、光量が不足したり、小さかったりして目立たないものが多か った。

【０００３】 そこで本出願人は、実登３０２５６１０にて、アンテナに発光素子と検波回路 を取り付け、移動体通信機の自己発信電波を検波して誘起した起電力で発光素子 を点灯し、着信を光で知らせる移動体通信機の発光表示装置を出願した。 ところが、この発光表示装置はアンテナに発光素子と検波回路を一体に取り付 けていたためアンテナを取り替えるなどの改修作業が必要で、取り付けや交換が 面倒であった。

【０００４】 そこで本考案は、発光表示装置の取り付けや交換の際、アンテナを取り替える などの改修作業を不要にすることを目的になされたものである。

【課題を解決するための手段】

かかる目的を達成するために、本考案は以下のように構成した。

【０００５】 すなわち、移動体通信機を収容すべきケース本体の一側に電極を配備すると共 に、ケース本体の外側に取り付けた発光素子を前記電極に検波回路を介して接続 し、ケース本体内に収容した移動体通信機のアンテナと前記電極を接近させて両 者を放射結合することにより、前記移動体通信機の自己発信電波を前記検波回路 で検波して前記発光素子を点灯させることを特徴とする移動体通信機携帯用ケー スである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下に図面を参照して本考案の実施の形態について説明する。

【０００７】 図１と図２に、本考案を実施した移動体通信機携帯用ケースの一部を切欠して 示す斜視図と、携帯電話機を収容した携帯用ケースの一部を切欠して示す正面図 を示す。 移動体通信機携帯用ケース１は、携帯用ケース１本体の一側の内側に収容した 携帯電話機５のアンテナ６に沿ってポケット２ａを設ける。 このポケット２ａに縦長の電極２を差し込み、この電極２の下端に絶縁体（図 示しない）を介してダイオードＤ１、Ｄ２で構成する検波回路を取り付ける。 この検波回路の出力端子にリード線３を介して発光ダイオードＤ３を接続し、 この発光ダイオードＤ３をホルダー４に固定する。

【０００８】 電極２は、携帯用ケース１の内側に粘着テープなどで貼着したり、鋲などで止 着してもよい。 ホルダー４は、携帯用ケース１の外側に固着し、その裏側からリード線３を貫 通して電極２に取り付けたダイオードＤ１、Ｄ２とホルダー４に取り付けた発光 ダイオードＤ３を接続する。 電極２やリード線３は、携帯用ケース１の内側に露出しないように、その表面 を布などで被覆する。

【０００９】 図３に、本考案の移動体通信機携帯用ケースの検波回路の回路図を示す。 検波回路は、ダイオードＤ１のアノード側とダイオードＤ２のカソード側をそ れぞれ発光ダイオードＤ３のカソード側とアノード側に接続する。 そして、ダイオードＤ１のカソード側とダイオードＤ２のアノード側を電極２ に接続してダイオードＤ１、Ｄ２の逆方向並列回路を構成する。

【００１０】 ダイオードＤ１、Ｄ２には順方向の電位差が低くて電流が多く流れる高感度の ショットキーバリアダイオードを使用し、発光ダイオードＤ３には少ない電流で 発光する高能率のＬＥＤを使用する。

【００１１】 本考案の移動体通信機携帯用ケースは以上のような構成で、携帯電話機５が基 地局と交信する際にアンテナ６から放射される自己発信電波をダイオードＤ１、 Ｄ２で検波して起電力を誘起し、発光ダイオードＤ３を点灯する。 なお、発光ダイオードＤ３に点滅タイプのものを使用すれば、より明瞭に送信 や着信を認識させることができる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案の移動体通信機携帯用ケースは、移動体通信機を収容すべきケース本体 の一側に電極を配備し、この電極とケース本体内に収容した移動体通信機のアン テナを接近させ、非接触でケース本体の外側に取り付けた発光素子を点灯させる 。 従って、本考案によれば、発光表示装置がアンテナと完全に切り離されている ので、取り付けや交換の際の改修作業が不要で簡便になると共に、発光表示装置 が破損したり故障しても、移動体通信機の本体への影響は一切ない。 また、発光表示装置以外に携帯用ケースとしても利用できるので、商品の付加 価値を増大する。 さらに、発光素子の色やタイプ、ホルダーのデザインやキャラクターなどが異 なる携帯用ケースを利用者のニーズに応じて取り揃えることにより、商品価値を 一層高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の移動体通信機携帯用ケースの一部を切
欠して示す斜視図である。

【図２】本考案の移動体通信機携帯用ケースの一部を切
欠して示す正面図である。

【図３】本考案の移動体通信機携帯用ケースの検波回路
の回路図である。

【符号の説明】

１ 携帯用ケース ２ 電極 ３ リード線 ４ ホルダー ５ 携帯電話機 ６ アンテナ Ｄ１ ダイオード Ｄ２ ダイオード Ｄ３ 発光ダイオード

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 移動体通信機を収容すべきケース本体の
   一側に電極を配備すると共に、ケース本体の外側に取り
   付けた発光素子を前記電極に検波回路を介して接続し、
   ケース本体内に収容した移動体通信機のアンテナと前記
   電極を接近させて両者を放射結合することにより、前記
   移動体通信機の自己発信電波を前記検波回路で検波して
   前記発光素子を点灯させることを特徴とする移動体通信
   機携帯用ケース。