JP3037798B2 - 油圧パワーステアリング装置 - Google Patents

油圧パワーステアリング装置

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JP3037798B2
JP3037798B2 JP3298039A JP29803991A JP3037798B2 JP 3037798 B2 JP3037798 B2 JP 3037798B2 JP 3298039 A JP3298039 A JP 3298039A JP 29803991 A JP29803991 A JP 29803991A JP 3037798 B2 JP3037798 B2 JP 3037798B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、操舵限界近傍において
操向補助力を解除することのできる油圧パワーステアリ
ング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】操向操作入力をピニオンとラックを介し
て操向用車輪に伝達すると共に、操向操作の補助力を付
与する油圧シリンダを備えるラックピニオン式油圧パワ
ーステアリング装置や、操向操作入力をボールスクリュ
ーとボールナットを介して操向用車輪に伝達すると共
に、操向操作の補助力を付与する油圧アクチュエータを
備えたボールスクリュー式油圧パワーステアリング装置
といった油圧パワーステアリング装置が従来より用いら
れている。
【0003】このような油圧パワーステアリング装置に
あっては、操舵角度を一定範囲に規制するため、操向操
作入力により往復移動するラックやボールナットの移動
範囲を一定範囲に規制する規制手段が設けられている。
例えばラックピニオン式油圧パワーステアリング装置に
あっては、ラックと同行移動する被当接部と、この被当
接部に当接することでラックの移動を阻止するストッパ
ーを設けている。
【0004】このような油圧パワーステアリング装置に
おいて、被当接部がストッパーに当接する操舵限界まで
油圧アクチュエータに高圧油を供給すると、その当接の
際に大きな打撃音や衝撃を生じる。また、不必要に操向
操作の補助力を付与することになるため省エネルギー化
に反することになる。
【0005】このような問題を解決するものとして、実
開昭60‐122277号公報に開示されたラックピニ
オン式油圧パワーステアリング装置が提案されている。
これは、操向操作の補助力を付与する油圧シリンダのシ
リンダチューブの内周面に凹部を形成し、ラックが移動
端に達する直前に油圧シリンダのピストンが凹部内に入
り込むようにしたものである。これにより、ラックが移
動端に達する直前に油圧シリンダの左右の油室を連通
し、操舵限界近傍において操向操作の補助力を解除する
ようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】操向操作の補助力を付
与する油圧シリンダのピストンの外周には、シリンダチ
ューブの内周に接するシールリングが取り付けられる。
そのため、上記従来のパワーステアリング装置のように
シリンダチューブの内周面に凹部を形成すると、その凹
部に入り込んだピストンが移動する際にシールリングが
凹部の縁に引っ掛かり破損してしまい、実用に供するこ
とができない。
【0007】このような問題を解決するものとして本件
出願人が先に提案したラックピニオン式油圧パワーステ
アリング装置がある(特願平3‐1576865号参
照)。これは、車両幅方向移動により操向用車輪を操舵
するラックと、このラックの車両幅方向移動を一定範囲
に規制する規制手段と、操向操作の補助力を付与する油
圧シリンダとを備え、その油圧シリンダに供給される高
圧油の流路を低圧側に接続するバイパス流路と、このバ
イパス流路を開閉可能とする開閉部材とが設けられてい
る。その開閉部材とラックとが、ラックが移動端に近接
すると開閉部材がバイパス流路を開く方向に移動し、ラ
ックが移動端から離反すると開閉部材がバイパス流路を
閉鎖する方向に移動するように連動されている。
【0008】これにより、操舵限界近傍まで操舵するこ
とでラックが移動端に近接すると、開閉部材がバイパス
流路を開く方向に移動し、油圧シリンダに供給される高
圧油が低圧側に流れることから、操向補助力の付与が解
除され、しかも、油圧シリンダのピストンの外周のシー
ルリングが破損するといった問題が生じることはない。
【0009】しかし、この先の提案の構成では、ラック
が移動端から離反して開閉部材がバイパス流路を完全に
閉鎖するまでの間においては、高圧油を油圧シリンダに
供給することができない。そのため、操舵限界近傍まで
操舵した後に逆方向に操舵する際は、一時的に操向補助
力を付与することのできないマニュアルステアリング状
態になってしまうため、運転者は大きな労力を必要とす
るという問題がある。
【0010】本発明は上記技術的課題を解決することの
できる油圧パワーステアリング装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは、操向操作入力による往復移動により操向用車輪を
操舵する操舵部材と、この操舵部材の移動を一定範囲に
規制する規制手段と、一対の油室を有する油圧アクチュ
エータと、その油室に操舵方向に応じて高圧油を供給す
るコントロールバルブとを備え、その一方の油室に高圧
油が供給されることで左右一方向への操向操作の補助力
が付与されると共に他方の油室に高圧油が供給されるこ
とで左右他方向への操向操作の補助力が付与される油圧
パワーステアリング装置において、一方の油室に供給さ
れる高圧油の流路を低圧側に接続する第1バイパス流路
と、他方の油室に供給される高圧油の流路を低圧側に接
続する第2バイパス流路と、各バイパス流路を開閉可能
な開閉部材が設けられ、その開閉部材と前記操舵部材と
が、操舵部材が一方の移動端に近接すると開閉部材が第
1バイパス流路を開く方向に移動し、操舵部材が一方の
移動端から離反すると開閉部材が第1バイパス流路を閉
じる方向に移動するよう連動されると共に、操舵部材が
他方の移動端に近接すると開閉部材が第2バイパス流路
を開く方向に移動し、操舵部材が他方の移動端から離反
すると開閉部材が第2バイパス流路を閉じる方向に移動
するよう連動されている点にある。
【0012】
【作用】本発明の構成によれば、左右一方向の操舵限界
近傍まで操舵を行なうと、操舵部材が一方の移動端に近
接して開閉部材が第1バイパス流路を開く方向に移動す
る。これにより、油圧アクチュエータの一方の油室に供
給される高圧油は低圧側に流れることから、操向操作の
補助力を解除することができる。
【0013】左右一方の操舵限界近傍まで操舵した後に
左右他方に操舵を行なうと、操舵部材が一方の移動端か
ら離反して開閉部材が第1バイパス流路を閉鎖する方向
に移動する。この際、第2バイパス流路は開閉部材によ
り閉じられ、油圧アクチュエータの他方の油室には高圧
油が供給されるため、この左右他方への操舵の際に操向
操作の補助力を付与することができる。
【0014】また、左右他方向の操舵限界近傍まで操舵
を行なうと、操舵部材が他方の移動端に近接して開閉部
材が第2バイパス流路を開く方向に移動する。これによ
り、油圧アクチュエータの他方の油室に供給される高圧
油は低圧側に流れることから、操向操作の補助力を解除
することができる。
【0015】左右他方の操舵限界近傍まで操舵した後に
左右一方に操舵を行なうと、操舵部材が他方の移動端か
ら離反して開閉部材が第2バイパス流路を閉鎖する方向
に移動する。この際、第1バイパス流路は開閉部材によ
り閉じられ、油圧アクチュエータの一方の油室には高圧
油が供給されるため、この左右一方への操舵の際に操向
操作の補助力を付与することができる。
【0016】これにより、操舵限界近傍まで操舵した場
合は操向操作の補助力を解除して衝撃や打撃音が生じる
のを防止できると共に、操舵限界近傍まで操舵した後に
逆方向に操舵する際に一時的に操向操作の補助力が付与
されなくなる事態が生じることはない。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0018】図1および図2に示すラックピニオン式油
圧パワーステアリング装置1は、自動車のハンドル(図
示省略)に連結される入力軸2と、この入力軸2にトー
ションバー3を介して連結されるピニオン4と、このピ
ニオン4に噛み合うラック(操舵部材)5とを備えてい
る。このラック5の両端にはボールジョイント6、7を
介して操向用車輪Wが連結されている。これにより、ハ
ンドルの操作により入力軸2の回転がトーションバー3
を介してピニオン4に伝達され、このピニオン4の回転
によりラック5が車両幅方向に往復移動して操向用車輪
Wの操舵がなされる。
【0019】そのラック5の車両幅方向移動を一定範囲
に規制するため、ラックハウジング11の両端にストッ
パー40、41が形成されている。これにより、ラック
5が移動端に達すると、そのストッパー40、41にラ
ック5の両端に取り付けられた前記ボールジョイント
6、7が当接し、ラックの車両幅方向移動が規制され
る。そのストッパー40、41は、例えばラックハウジ
ング11の内周に一体形成する段部や、ラックハウジン
グ11の内周に嵌合されるラック支持用ブッシュにより
構成する。
【0020】その操向操作の補助力を付与する油圧シリ
ンダ(油圧アクチュエータ)10が設けられている。こ
の油圧シリンダ10のシリンダチューブはラックハウジ
ング11により構成されると共に、ピストン12はラッ
ク5の外周に固定されている。そのピストン12により
仕切られる油室13、14に、操向方向と路面からラッ
ク5に作用する反力とに応じて高圧油を供給するため、
前記入力軸2の外周囲にコントロールバルブ20が形成
されている。このコントロールバルブ20は、ラックハ
ウジング11と一体化されたバルブハウジング21と、
このバルブハウジング21の内部において入力軸2を囲
む筒状の弁部材22とを備えている。この弁部材22は
前記ピニオン4に同行回転するよう連結されている。ま
た、バルブハウジング21にはポンプ23に接続される
入口ポート24と、タンク25に接続される出口ポート
26と、前記油圧シリンダ10の一方の油室13に接続
される第1シリンダポート27と、他方の油室14に接
続される第2シリンダポート28とが設けられている。
各ポート24、26、27、28は、入力軸2と弁部材
22との相対回転により開閉される流路を介し連通す
る。すなわち、操向を行なっていない状態では入口ポー
ト24と出口ポート26とが連通し、ポンプ23から供
給される高圧油はタンク25に還流し、操向操作の補助
力が作用することはない。また、ハンドルを回転させて
操向操作を行なうと、操向用車輪Wを介し路面からラッ
ク5に作用する反力に応じてトーションバー3が捻じ
れ、ピニオン4と一体の弁部材22が入力軸2に対し相
対回転する。すると、入口ポート24と出口ポート26
との間の油路が閉鎖され、入口ポート24から油圧シリ
ンダ10の油室13、14の一方に操向方向に応じて高
圧油が供給され、また、油室13、14の他方から油が
出口ポート26を通ってタンク25に還流する。これに
より油圧シリンダ10は、操向方向と操向用車輪Wを介
し路面からラック5に作用する反力とに応じた操向補助
力を付与する。
【0021】そのピニオン4とラック5との噛み合い状
態を円滑にするため、ラックハウジング11に形成され
た挿入孔11aに筒状のサポートヨーク30とバネ31
が挿入され、また挿入孔11aは調節部材32がねじ込
まれることで閉鎖されている。そのサポートヨーク30
は図1において左右方向に移動可能とされ、バネ31の
弾性力によりラック5をピニオン4に押し付ける。その
押し付け力は調節部材32のラックハウジング11への
ねじ込み量を変更することで調節可能とされている。
【0022】そして、一方の油室13に供給される高圧
油の流路を低圧側に接続する第1バイパス流路50と、
他方の油室14に供給される高圧油の流路を低圧側に接
続する第2バイパス流路51が設けられている。本実施
例では、第1バイパス流路50は、前記コントロールバ
ルブ20の第1シリンダポート27とタンク25とを接
続し、第2バイパス流路51は第2シリンダポート28
とタンク25とを接続する。
【0023】そして、各バイパス流路50、51を開閉
可能な開閉部材61が設けられている。
【0024】すなわち、前記調節部材32から図1にお
いて左方に突出する突出部32aが形成され、この突出
部32aにブロック52が嵌合され、リング60により
抜け止めされている。そのブロック52に第1入口ポー
ト54と、第2入口ポート58と、出口ポート56とが
形成されている。その第1入口ポート54に第1バイパ
ス流路50を構成する配管53が接続され、第2入口ポ
ート58に第2バイパス流路51を構成する配管59が
接続され、出口ポート56にタンク25に連通する配管
57が接続されている。
【0025】そして開閉部材61は、突出部32aに形
成された油室55に移動可能に挿入されている。この開
閉部材61は円柱形で、その移動方向はサポートヨーク
30の移動方向と等しくされている。また突出部32a
に、前記第1入口ポート54と油室55とを連通する第
1連通路62と、第2入口ポート58と油室55とを連
通する第2連通路63と、出口ポート56と油室55と
を連通する第3連通路64とが形成されている。
【0026】図1、図3に示すように開閉部材61が各
連通路62、63、64の間を閉鎖することで、各バイ
パス流路50、51は閉鎖された状態となる。この図1
の状態から開閉部材61がラック5に向かって移動し、
図4に示すように第1連通路62と第3連通路64とが
油室55を介し連通することで、第1バイパス流路50
は開かれた状態となる。この際、第2連通路63と第3
連通路64との間は開閉部材61により閉鎖されている
ため、第2バイパス流路51は閉鎖された状態が維持さ
れる。また、図1の状態から開閉部材61がラック5か
ら離反する方向に移動し、図5に示すように第2連通路
63と第3連通路64とが油室55を介し連通すること
で、第2バイパス流路51は開かれた状態となる。この
際、第1連通路62と第3連通路64との間は開閉部材
61により閉鎖されるため、第1バイパス流路50は閉
鎖状態が維持される。
【0027】そして、ラック5が左右一方の移動端に近
接すると開閉部材61が第1バイパス流路50を開く方
向に移動し、ラック5が一方の移動端から離反すると開
閉部材61が第1バイパス流路50を閉じる方向に移動
するように、ラック5と開閉部材61とが連動されてい
る。また、ラック5が左右他方の移動端に近接すると開
閉部材61が第2バイパス流路51を開く方向に移動
し、ラック5が他方の移動端から離反すると開閉部材6
1が第2バイパス流路51を閉じる方向に移動するよう
に、ラック5と開閉部材61とが連動されている。
【0028】すなわち、開閉部材61にロッド70が連
結され、このロッド70は調節部材32とサポートヨー
ク30に形成されたガイド孔32a、30aに挿入さ
れ、ボール71を介しラック5の歯の形成側と反対側の
背面に当接する。そのボール71をラック5の背面に押
し付けることができるように開閉部材61を押すバネ7
2が油室55の内部に配置されている。そのラック5の
背面に凹部73と凸部74とが形成され、ラック5が左
右一方の移動端に近接してボールジョイント7がストッ
パー41に当接する直前になるとボール71は凹部73
に嵌まり込み、ラック5が左右他方の移動端に近接して
ボールジョイント6がストッパー40に当接する直前に
なるとボール71は凸部74に乗り上げる。
【0029】左右一方への操舵によりボール71が凹部
73に嵌まり込むことで、開閉部材61はバネ72に押
されてラック5に向かって移動する。これにより、第1
バイパス流路50は図4に示すように開かれ、油圧シリ
ンダ10の一方の油室13に供給される高圧油がタンク
25に還流するので、油圧シリンダ10により付与され
る左右一方への操向操作の補助力が解除される。この
際、操向操作の補助力は完全になくしてもよく、あるい
は低減するだけでもよい。
【0030】この左右一方の操舵限界近傍から左右他方
に操舵すると、ラック5が車両幅方向他方に移動し、ボ
ール71はラック5に押されて凹部73内から抜け出
し、開閉部材61はバネ72の弾性力に抗してラック5
から離反する方向に移動することから、図3に示すよう
に第1バイパス流路50と第2バイパス流路51の双方
が閉鎖される。この左右一方の操舵限界近傍から左右他
方への操舵の際、第2バイパス流路51は閉鎖されてい
るので、油圧シリンダ10の他方の油室14には高圧油
が供給され、操向操作の補助力が付与される。
【0031】左右他方への操舵によりボール71が凸部
74に乗り上げることで、開閉部材61はラック5に押
されてラック5から離反する方向に移動する。これによ
り、第2バイパス流路51は図5に示すように開かれ、
油圧シリンダ10の他方の油室14に供給される高圧油
がタンク25に還流するので、油圧シリンダ10により
付与される左右他方への操向操作の補助力が解除され
る。この際、操向操作の補助力を完全になくしてもよ
く、あるいは低減するだけでもよい。
【0032】この左右他方の操舵限界近傍から左右一方
に操舵すると、ラック5が車両幅方向一方に移動し、バ
ネ72により開閉部材61が押されることでボール71
の凸部74への乗り上げが解除され、開閉部材61はラ
ック5に向かって移動することから、図3に示すように
第1バイパス流路50と第2バイパス流路51の双方が
閉鎖される。この左右他方の操舵限界近傍から左右一方
への操舵の際、第1バイパス流路50は閉鎖されている
ので、油圧シリンダ10の一方の油室13には高圧油が
供給され、操向操作の補助力が付与される。
【0033】上記構成の油圧パワーステアリング装置1
によれば、操舵限界近傍において油圧シリンダ10によ
る操向操作の補助力が解除されるため、ボールジョイン
ト6、7とストッパー40とが激しく当接することはな
く、大きな打撃音や衝撃の発生が防止される。また、油
圧シリンダ10のピストン12の外周のシールリング
(図示省略)が破損するといった問題が生じることはな
く実用的なものである。そして、操舵限界近傍から中央
に向かって操舵する場合、その操舵の開始当初において
も操向操作の補助力が付与されるため、運転者は大きな
労力を費やす必要がないものとされている。
【0034】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、上記実施例では操舵部材としてラ
ックを有するラックピニオン式油圧パワーステアリング
装置に本発明を適用したが、操舵部材としてボールナッ
トを有するボールスクリュー式油圧パワーステアリング
装置にも本発明を適用することができる。また、上記実
施例では開閉部材を単一としたが、第1バイパス流路を
開閉する部材と第2バイパス流路を開閉する部材とによ
り構成してもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明による油圧パワーステアリング装
置によれば、油圧アクチュエータにより付与される操向
操作の補助力の付与を操舵限界近傍において解除するこ
とができるので、操舵部材の移動規制のために大きな打
撃音や衝撃が発生するのを防止することができる。ま
た、油圧アクチュエータのシールリングが破損するとい
った問題が生じることはなく実用的なものである。さら
に、操舵限界近傍まで操舵して操向操作の補助力の解除
が行なわれた後に、逆方向に操舵する際、一時的に操向
操作の補助力が付与されなくなるといった事態が生じる
ことはなく、運転者の労力が大きくなるのを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る油圧パワーステアリン
グ装置の縦断面図
【図2】 本発明の実施例に係る油圧パワーステアリン
グ装置の横断面図
【図3】 本発明の実施例に係る油圧パワーステアリン
グ装置の作用説明図
【図4】 本発明の実施例に係る油圧パワーステアリン
グ装置の作用説明図
【図5】 本発明の実施例に係る油圧パワーステアリン
グ装置の作用説明図
【符号の説明】
4 ピニオン 5 ラック 10 油圧シリンダ 13 一方の油室 14 他方の油室 20 コントロールバルブ 50 第1バイパス流路 51 第2バイパス流路 61 開閉部材
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 5/22 B62D 5/07 B62D 5/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操向操作入力による往復移動により操向
    用車輪を操舵する操舵部材と、この操舵部材の移動を一
    定範囲に規制する規制手段と、一対の油室を有する油圧
    アクチュエータと、その油室に操舵方向に応じて高圧油
    を供給するコントロールバルブとを備え、その一方の油
    室に高圧油が供給されることで左右一方向への操向操作
    の補助力が付与されると共に他方の油室に高圧油が供給
    されることで左右他方向への操向操作の補助力が付与さ
    れる油圧パワーステアリング装置において、一方の油室
    に供給される高圧油の流路を低圧側に接続する第1バイ
    パス流路と、他方の油室に供給される高圧油の流路を低
    圧側に接続する第2バイパス流路と、各バイパス流路を
    開閉可能な開閉部材が設けられ、その開閉部材と前記操
    舵部材とが、操舵部材が一方の移動端に近接すると開閉
    部材が第1バイパス流路を開く方向に移動し、操舵部材
    が一方の移動端から離反すると開閉部材が第1バイパス
    流路を閉じる方向に移動するよう連動されると共に、操
    舵部材が他方の移動端に近接すると開閉部材が第2バイ
    パス流路を開く方向に移動し、操舵部材が他方の移動端
    から離反すると開閉部材が第2バイパス流路を閉じる方
    向に移動するよう連動されていることを特徴とする油圧
    パワーステアリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102574030B1 (ko) * 2021-01-15 2023-09-04 주식회사 아프로 액자 받침대

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