JP2001158369A - パワーステアリング装置 - Google Patents

パワーステアリング装置

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JP2001158369A
JP2001158369A JP34232699A JP34232699A JP2001158369A JP 2001158369 A JP2001158369 A JP 2001158369A JP 34232699 A JP34232699 A JP 34232699A JP 34232699 A JP34232699 A JP 34232699A JP 2001158369 A JP2001158369 A JP 2001158369A
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valve
partition member
chamber
power cylinder
steering
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JP34232699A
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Seiji Hamano
聖司 浜野
Akihiko Serizawa
明彦 芹沢
Hiroyuki Fujita
浩之 藤田
Satoshi Aiko
聡 相子
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Showa Corp
Original Assignee
Showa Corp
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/34Special valve constructions; Shape or construction of throttling passages
    • F16F9/348Throttling passages in the form of annular discs or other plate-like elements which may or may not have a spring action, operating in opposite directions or singly, e.g. annular discs positioned on top of the valve or piston body
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/06Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle
    • B62D5/062Details, component parts

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダンパーバルブを備えるパワーステアリング
装置において、中立状態からの操舵開始時、左又は右へ
の操舵切返し時に、運転者が感じる操舵負荷をなくすこ
と。 【解決手段】 ダンパーバルブ50を備えるパワーステ
アリング装置10において、ダンパーバルブ50の第2
弁装置54が、仕切部材52に設けた貫通流路56を開
閉するように該仕切部材52に接離する弁板65を備
え、仕切部材52と弁板65の接触領域に流体溜り用凹
部70を備えるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパワーステアリング
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パワーステアリング装置として、
パワーシリンダの第1室と第2室にポンプ側供給流路と
タンク側戻り流路をステアリング操作に応じて切換接続
するコントロールバルブを有し、コントロールバルブと
パワーシリンダの第1室と第2室のそれぞれとの間にダ
ンパーバルブを介装してなるものがある。そして、ダン
パーバルブを、実開昭64-35180号公報に記載の如く、ハ
ウジングと、ハウジングの内部をパワーシリンダ側とコ
ントロールバルブ側とに仕切る仕切部材と、仕切部材に
備えられてコントロールバルブ側からパワーシリンダ側
への供給方向流れだけを許容する第1弁装置と、仕切部
材に備えられてパワーシリンダ側からコントロールバル
ブ側への戻り方向流れに減衰力を付与する第2弁装置と
を有するものにて構成している。
【0003】このパワーステアリング装置では、左又は
右の操舵時に、ポンプが圧送する流体をコントロールバ
ルブからパワーシリンダの第1室又は第2室の一方の油
室へ送り、パワーシリンダを貫通するラック軸に推力を
与え、左又は右の操舵力をアシストする。同時に、パワ
ーシリンダの他方の油室の流体がコントロールバルブを
経由してタンクへ戻される。他方、操舵中立時には、ポ
ンプが圧送する流体をコントロールバルブからタンクへ
戻し、パワーシリンダの第1室と第2室への流体の給排
がない。
【0004】また、このパワーステアリング装置では、
パワーシリンダの第1室と第2室に接続されている各ダ
ンパーバルブの存在が、操舵中立時のパワーシリンダの
中立安定性を向上し、車両の高速直進性を向上する。即
ち、操舵中立時には、コントロールバルブ側からパワー
シリンダ側への流体の供給がないから各ダンパシリンダ
の第1弁装置は閉じ状態にあり、パワーシリンダに作用
する路面反力が各ダンパーバルブの第2弁装置の減衰力
を上回らない限り、該第2弁装置の閉じ状態を維持して
パワーシリンダの第1室又は第2室からの流体の排出を
生ずることがなく、パワーシリンダは不動を維持、換言
すれば中立安定性を向上する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、ダンパーバ
ルブを備えるパワーステアリング装置では、操舵中立時
に、パワーシリンダの第1室と第2室のそれぞれに接続
されている両ダンパーバルブにおいて、第2弁装置を構
成している弁板が仕切部材に貼り付いて(密着して)該
仕切部材に設けられている貫通流路を閉じている。この
ため、この中立状態から操舵開始する運転者のステアリ
ング入力時に、例えば左方操舵のためにパワーシリンダ
の第1室に流体を供給し、第2室の流体を排出させる際
には、第1室に接続されているダンパーバルブの第1弁
装置が開き、第2室に接続されているダンパーバルブの
第2弁装置が開くものになるが、この第2弁装置の弁板
が仕切部材との貼り付きを解くための一定の負荷(貼り
付き感)を運転者に感じさせる。
【0006】また、例えばパワーシリンダの第1室に流
体を供給している左方操舵時には、その第1室に接続さ
れているダンパーバルブにおいて第2弁装置を構成して
いる弁板が仕切部材に貼り付いて(密着して)該仕切部
材に設けられている貫通流路を閉じている。そのため、
この左方操舵状態から右方操舵へ転舵する運転者のステ
アリング入力時には、上述の第1室の流体を排出させる
ため、第1室に接続されているダンパーバルブの今まで
閉じていた第2弁装置を開くものとなり、このときに
も、この第2弁装置の弁板が仕切部材との貼り付きを解
くための一定の負荷(貼り付き感)を運転者に感じさせ
る。
【0007】本発明の課題は、ダンパーバルブを備える
パワーステアリング装置において、中立状態からの操舵
開始時、左又は右への操舵切返し時に、運転者が感じる
操舵負荷をなくすことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、パワーシリンダの第1室と第2室にポンプ側供給流
路とタンク側戻り流路をステアリング操作に応じて切換
接続するコントロールバルブを有し、コントロールバル
ブとパワーシリンダの第1室と第2室のそれぞれとの間
にダンパーバルブを介装してなるパワーステアリング装
置において、ダンパーバルブが、ハウジングと、ハウジ
ングの内部をパワーシリンダ側とコントロールバルブ側
とに仕切る仕切部材と、仕切部材に備えられてコントロ
ールバルブ側からパワーシリンダ側への供給方向流れだ
けを許容する第1弁装置と、仕切部材に備えられてパワ
ーシリンダ側からコントロールバルブ側への戻り方向流
れに減衰力を付与する第2弁装置とを有し、ダンパーバ
ルブの第2弁装置が、仕切部材に設けた貫通流路を開閉
するように該仕切部材に接離する弁板を備え、仕切部材
と弁板の接触領域に流体溜まり用凹部を備えるようにし
たものである。
【0009】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記流体溜まり用凹部が仕切
部材に形成されるようにしたものである。
【0010】請求項3に記載の本発明は、請求項2に記
載の本発明において更に、前記仕切部材が複数の前記流
路を備え、それらの流路の間に凸部を備え、該凸部の周
辺に前記流体溜まり用凹部を形成してなるようにしたも
のである。
【0011】請求項4に記載の本発明は、請求項1〜3
のいずれかに記載の本発明において更に、前記流体溜ま
り用凹部が弁板に形成されるようにしたものである。
【0012】
【作用】請求項1の発明によれば下記の作用がある。 ダンパーバルブにおいて、仕切部材と弁板の接触領域
に流体溜まり用凹部を形成したから、仕切部材への弁板
の貼り付きを防止できる。これにより、中立状態からの
操舵開始時、左又は右への操舵切返し時に、運転者が感
じる操舵負荷をなくすことができる。
【0013】請求項2、3の発明によれば下記の作用
がある。 流体溜まり用凹部は仕切部材に形成できる。
【0014】請求項4の発明によれば下記の作用があ
る。 流体溜り用凹部は弁板に形成できる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は油圧パワーステアリング装
置を示す正面図、図2は図1の要部断面図、図3は油圧
回路を示す回路図、図4はダンパーバルブを示す断面
図、図5はダンパーバルブの仕切部材を示し、(A)は
端面図、(B)は(A)のB-B線に沿う断面図、図6は
バルブ組立体を示す断面図、図7は軸部材を示し、
(A)は側面図、(B)は断面図、図8は仕切部材を示
す斜視図、図9は操舵トルクを示す線図である。
【0016】油圧パワーステアリング装置10は、図1
〜図3に示す如く、不図示のブラケットにより車体フレ
ーム等に固定されるステアリングボディ11に、ラック
軸12を直線移動可能に支持するとともに、パワーシリ
ンダ13を備え、パワーシリンダ13を貫通するラック
軸12にピストン14を備え、パワーシリンダ13の内
部にピストン14によって仕切られる第1室15Aと第
2室15Bを形成している。そして、油圧パワーステア
リング装置10にあっては、ラック軸12に左右のタイ
ロッド17A、17Bを連結し、運転者によるステアリ
ングホイールの操舵力をアシストする。
【0017】油圧パワーステアリング装置10は、ステ
アリングボディ11に、コントロールバルブ20のバル
ブボディ21を固定してある。コントロールバルブ20
は、ステアリングホイールに連動して回転する入力軸2
2をバルブボディ21に枢支し、入力軸22に固定され
る円形ロータ23と、入力軸22に固定されるトーショ
ンバー22Aの先端部にピニオン25とともに固定され
る円形スリーブ24とを、ステアリングホイールに加え
た操舵トルクに応ずるトーションバー22Aの弾性ねじ
り変形によって相対変位可能に同軸配置し、パワーシリ
ンダ13の第1室15Aと第2室15Bにそれぞれ接続
されている第1と第2の給排流路16A、16Bにポン
プ側供給流路26Aとタンク側戻り流路27Aをステア
リング操作に応じて切換接続する。図3において、26
はポンプ、27はタンクである。尚、スリーブ24に固
定されているピニオン25は、ラック軸12のラック歯
12Aに噛み合いされる。
【0018】コントロールバルブ20のスリーブ24と
ロータ23の具体的構成は以下の通りである(図2、図
3)。
【0019】即ち、スリーブ24には、ポンプ側供給流
路26Aに接続される供給ポート30と、供給ポート3
0の両側に配置されてパワーシリンダ13の第1室15
Aと第2室15Bのそれぞれに接続される第1ポート3
1と第2ポート32の3ポートで1組をなす、複数組の
ポート群を中心軸(トーションバー22A)まわりに点
対称配置している。尚、第1ポート31は(後述する第
1ダンパーバルブ50Aを介して)第1給排流路16A
により第1室15Aに接続され、第2ポート32は(後
述する第2ダンパーバルブ50Bを介して)第2給排流
路16Bにより第2室15Bに接続される。
【0020】また、ロータ23には、タンク側戻り流路
27Aに連通する複数の戻りポート40を中心軸(トー
ションバー22A)まわりに点対称配置している。
【0021】しかるに、コントロールバルブ20にあっ
ては、スリーブ24の内面で第1ポート31、第2ポー
ト32を含む位置に縦溝31A、32A、ロータ23の
外面でスリーブ24の供給ポート30に相対する位置に
縦溝41、ロータ23の外面で戻りポート40を含む位
置に縦溝40Aを備え、相隣るポート同士(供給ポート
30、第1ポート31、第2ポート32、戻りポート4
0)をそれらの縦溝31A、32A、41、40Aによ
り連絡可能としている。
【0022】従って、コントロールバルブ20は以下の
如く動作する。 (1) 中立操舵時には、ロータ23の縦溝41がスリーブ
24の供給ポート30に正対する。これにより、供給ポ
ート30に供給された流体は、縦溝41から縦溝31
A、32A、40A経由で戻りポート40からタンク2
7に戻り、パワーシリンダ13は作動しない。
【0023】(2) 転舵時に、例えば左方操舵のためにロ
ータ23を図3の状態から左回転すると、供給ポート3
0から第1ポート31への流路を構成する縦溝41と縦
溝31Aの重なりが広がり、供給ポート30から第2ポ
ート32への流路を構成する縦溝41と32Aの重なり
が狭くなり、供給ポート30に供給された流体は縦溝4
1から縦溝31A、第1ポート31経由でパワーシリン
ダ13の第1室15Aに供給される。第2室15Bの流
体は第2ポート32から縦溝32A、40A経由で戻り
ポート40からタンク27に戻る。これにより、パワー
シリンダ13は左操舵の操舵力をアシストするように作
動する。
【0024】油圧パワーステアリング装置10は、図2
に示す如く、コントロールバルブ20のバルブボディ2
1に組込んだダンパーバルブ50を備え、コントロール
バルブ20の第1ポート31とパワーシリンダ13の第
1室15Aの間に第1ダンパーバルブ50A、コントロ
ールバルブ20の第2ポート32とパワーシリンダ13
の第2室15Bの間に第2ダンパーバルブ50Bを備え
る。第1ダンパーバルブ50Aは前述の第1給排流路1
6Aによって第1室15Aに、第2ダンパーバルブ50
Bは前述の第2給排流路16Bによって第2室15Bに
接続される。第1ダンパーバルブ50Aと第2ダンパー
バルブ50Bの構造と作用は同一であるから、以下両者
をダンパーバルブ50として、その具体的構成を説明す
る。
【0025】ダンパーバルブ50は、図4に示す如く、
コントロールバルブ20のバルブボディ21の一部であ
るハウジング51と、ハウジング51の内部をパワーシ
リンダ13の側とコントロールバルブ20の側とに仕切
る仕切部材52と、仕切部材522備えられてコントロ
ールバルブ20の側(コントロールバルブ口51A)か
らパワーシリンダ13の側(パワーシリンダ口51B)
への供給方向流れだけを許容する第1弁装置53と、仕
切部材52に備えられてパワーシリンダ13の側からコ
ントロールバルブ20の側への戻り方向流れに減衰力を
付与する第2弁装置54とを有する。そして、ダンパー
バルブ50は、ハウジング51に被着されるキャップ5
5を有し、キャップ55とハウジング51の間に仕切部
材52を挟持している。
【0026】仕切部材52は、図8に示す如く、円板の
中心部に第1弁装置53のための装着孔53Aを備える
とともに、円板の周方向複数位置に貫通流路56を備
え、キャップ55に押圧される突部57を円板の一端面
の外周面から立ち上げてそれらの流路56の間に備え
る。仕切部材52は、円板の他端面の外周寄り部分をハ
ウジング51に設けた段差部に載せた状態で、円板の一
端面の外周寄りにて立ち上げた突部57をキャップ55
により押圧され、その外周寄りをキャップ55とハウジ
ング51の間に挟持される。
【0027】第1弁装置53は、仕切部材52の装着孔
53Aに装着される中空軸部材58を備え、軸部材58
の中空流路59の中間の弁シート59Aにボール弁60
を着座せしめ、流路59の開口部にワンウエイクリップ
61を係着してボール弁60を保持している。このと
き、軸部材58は、一端フランジ部58Aを仕切部材5
2の一端面に係止した状態で、他端部に係着したストッ
パリング62、ばね受け63、ばね64等により、仕切
部材52に一体となるように組付けられる。尚、軸部材
58は流路59と交差する流路58Bをフランジ部58
Aに備える。これにより、第1弁装置53は、ボール弁
60の逆止機能により、前述の如く、コントロールバル
ブ20の側(コントロールバルブ口51A)からパワー
シリンダ13の側(パワーシリンダ口51B)への供給
方向流れだけを許容する。
【0028】第2弁装置54は、仕切部材52に設けた
前述の流路56を開閉するように該仕切部材52の端面
の弁シート52Aに接離する弁板65を備え、前述の軸
部材58に設けられるストッパリング62、ばね受け6
3によりバックアップされるばね64によりばねガイド
66、バルブストッパ67を介して弁板65を仕切部材
52の端面の弁シート52Aに圧接する。これにより、
第2弁装置54は、図3に模式的に示すように、弁板6
5自身の弾性撓み変形起因の可変絞り弁的機能と、ばね
64によりバックアップされる弁板65のパイロット弁
的機能とを備え、前述の如く、パワーシリンダ13の側
(パワーシリンダ口)からコントロールバルブ20の側
(コントロールバルブ口51A)への戻り方向流れに減
衰力を付与する。
【0029】キャップ55は、先端側外周に雄ねじ部5
5Aを、基端側外周にOリング55Bを備えてハウジン
グ51に螺着される。55Cは工具用六角孔部である。
【0030】ダンパーバルブ50は、第1弁装置53を
図7(A)、(B)の如くにサブ組立てされたものを、
仕切部材52の装着孔53Aに組込み可能とし、更に、
第2弁装置54を図6の如くに組込んだバルブ組立体6
8を構成し、このバルブ組立体68をハウジング51に
組込み、キャップ55で前述の如く固定可能としてい
る。
【0031】従って、ダンパーバルブ50(50A、5
0B)は以下の如く動作する。 (1) 中立操舵時には、コントロールバルブ20の側から
パワーシリンダ13の側への流体の供給がないから、ダ
ンパーバルブ50(50A、50Bとも)の第1弁装置
53は閉じ状態にある。そして、パワーシリンダ13に
作用する路面反力がダンパーバルブ50の第2弁装置5
4の設定減衰力を上回らない限り、該第2弁装置54も
閉じ状態を維持してパワーシリンダ13の第1室15A
又は第2室15Bからの流体の排出を生ずることがな
く、パワーシリンダ13は不動を維持、換言ずれば中立
安定性(高速直進性等)を向上する。
【0032】(2) 転舵時に、例えば左方操舵すると、コ
ントロールバルブ20の側からパワーシリンダ13の第
1室15Aに流体が供給され、第2室15Bの流体が排
出されることになる。このときには、第1室15Aに接
続されている第1ダンパーバルブ50Aの第1弁装置5
3が開くとともに、第2室15Bに接続されている第2
ダンパーバルブ50Bの第2弁装置54が開き、パワー
シリンダ13の作動を可能にする。
【0033】しかるに、ダンパーバルブ50(50A、
50B)では、中立状態からの操舵開始時、又は左又は
右への転舵切返し持に、例えば左方操舵すると、排出側
となる第2室15Bに接続されている第2ダンパーバル
ブ50Bの第2弁装置54が上述(2)の如くに開くこと
になるが、この第2弁装置54の弁板65が仕切部材5
2の弁シート52Aとの貼り付きを解くために一定の負
荷(貼り付き感)(図9のP1、P2)を運転者に感じさ
せる可能性がある。
【0034】そこで、本実施形態では、上述の貼り付き
感をなくすため、図5に示す如く、仕切部材52と弁板
65の接触領域に流体溜まり用凹部70を備えることと
した。流体溜まり用凹部70は、仕切部材52と弁板6
5のいずれに形成されても良いが、本実施形態では、弁
板52の弁シート52Aにおける前述の流路56、56
の間に凸部72を設け、凸部72の周辺に流体溜まり用
凹部70を形成した。流体溜まり用凹部70は、仕切部
材52に組付けられた弁板65の内径と外径の間に納め
られるが、該凹部70に流体を導くための油溝71を弁
板65の外径の外方、仕切部材52の外周側にまで延在
している。
【0035】本実施形態によれば、以下の作用がある。 ダンパーバルブ50において、仕切部材52と弁板6
5の接触領域に流体溜まり用凹部70を形成したから、
仕切部材52への弁板65の貼り付きを防止できる。こ
れにより、中立状態からの操舵開始時、左又は右への操
舵切返し時に、運転者が感じる操舵負荷をなくすことが
できる。
【0036】流体溜まり用凹部70は仕切部材に形成
できる。
【0037】流体溜り用凹部70は弁板65に形成し
ても良い。
【0038】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ダンパー
バルブを備えるパワーステアリング装置において、中立
状態からの操舵開始時、左又は右への操舵切返し時に、
運転者が感じる操舵負荷をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は油圧パワーステアリング装置を示す正面
図である。
【図2】図2は図1の要部断面図である。
【図3】図3は油圧回路を示す回路図である。
【図4】図4はダンパーバルブを示す断面図である。
【図5】図5はダンパーバルブの仕切部材を示し、
(A)は端面図、(B)は(A)のB-B線に沿う断面図
である。
【図6】図6はバルブ組立体を示す断面図である。
【図7】図7は軸部材を示し、(A)は側面図、(B)
は断面図である。
【図8】図8は仕切部材を示す斜視図である。
【図9】図9は操舵トルクを示す線図である。
【符号の説明】
10 油圧パワーステアリング装置 13 パワーシリンダ 15A 第1室 15B 第2室 20 コントロールバルブ 26A ポンプ側供給流路 27A タンク側戻り流路 50、50A、50B ダンパーバルブ 51 ハウジング 52 仕切部材 53 第1弁装置 54 第2弁装置 56 貫通流路 65 弁板 70 流体溜り用凹部 72 凸部
フロントページの続き (72)発明者 藤田 浩之 栃木県芳賀郡芳賀町芳賀台112番地1 株 式会社ショーワ栃木開発センター内 (72)発明者 相子 聡 栃木県芳賀郡芳賀町芳賀台112番地1 株 式会社ショーワ栃木開発センター内 Fターム(参考) 3D033 EB05 FD06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パワーシリンダの第1室と第2室にポン
    プ側供給流路とタンク側戻り流路をステアリング操作に
    応じて切換接続するコントロールバルブを有し、コント
    ロールバルブとパワーシリンダの第1室と第2室のそれ
    ぞれとの間にダンパーバルブを介装してなるパワーステ
    アリング装置において、 ダンパーバルブが、ハウジングと、ハウジングの内部を
    パワーシリンダ側とコントロールバルブ側とに仕切る仕
    切部材と、仕切部材に備えられてコントロールバルブ側
    からパワーシリンダ側への供給方向流れだけを許容する
    第1弁装置と、仕切部材に備えられてパワーシリンダ側
    からコントロールバルブ側への戻り方向流れに減衰力を
    付与する第2弁装置とを有し、 ダンパーバルブの第2弁装置が、仕切部材に設けた貫通
    流路を開閉するように該仕切部材に接離する弁板を備
    え、仕切部材と弁板の接触領域に流体溜まり用凹部を備
    えることを特徴とするパワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記流体溜まり用凹部が仕切部材に形成
    される請求項1記載のパワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 前記仕切部材が複数の前記流路を備え、
    それらの流路の間に凸部を備え、該凸部の周辺に前記流
    体溜まり用凹部を形成してなる請求項2記載のパワース
    テアリング装置。
  4. 【請求項4】 前記流体溜まり用凹部が弁板に形成され
    る請求項1〜3のいずれかに記載のパワーステアリング
    装置。
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