JP2003252219A - パワーステアリング装置 - Google Patents

パワーステアリング装置

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JP2003252219A JP2002052237A JP2002052237A JP2003252219A JP 2003252219 A JP2003252219 A JP 2003252219A JP 2002052237 A JP2002052237 A JP 2002052237A JP 2002052237 A JP2002052237 A JP 2002052237A JP 2003252219 A JP2003252219 A JP 2003252219A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パワーステアリング装置のダンパーバルブに
パワーシリンダの第1室と第2室を常にコントロールバ
ルブに連通可能にする絞り流路を設けるに際し、ダンパ
ーバルブの流路構成を簡素にし、絞り流路の絞り特性を
容易に変更可能とし、絞り流路に異物が引っかかること
による機能停止を生じないようにすること。 【解決手段】 ダンパーバルブ50の第2弁装置54
が、仕切部材52に貫通流路56を設け、貫通流路56
の一端側開口部56Aのうちの一部を絞り流路81と
し、該開口部56Aのうちの絞り流路81を除く部分を
開閉するように該仕切部材52に接離する弁板65を備
えたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパワーステアリング
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パワーステアリング装置として、
パワーシリンダの第1室と第2室にポンプ側供給流路と
タンク側戻り流路をステアリング操作に応じて切換接続
するコントロールバルブを有し、コントロールバルブと
パワーシリンダの第1室と第2室のそれぞれとの間にダ
ンパーバルブを介装してなるものがある。そして、ダン
パーバルブを、ハウジングと、ハウジングの内部をパワ
ーシリンダ側とコントロールバルブ側とに仕切る仕切部
材と、仕切部材に備えられてコントロールバルブ側から
パワーシリンダ側への供給方向流れだけを許容する第1
弁装置と、仕切部材に備えられてパワーシリンダ側から
コントロールバルブ側への戻り方向流れに減衰力を付与
する第2弁装置とを有するものにて構成している。
【0003】そして、従来技術では、特開2001-30163
2、特開平9-147250に記載に如く、ダンパーバルブに第
1弁装置と第2弁装置に並列をなす固定絞り流路を設
け、パワーシリンダとコントロールバルブの間で上記固
定絞り流路を通る双方向流れを許容可能としている。
【0004】これにより、パワーシリンダの第1室と第
2室が常に固定絞り流路を介してコントロールバルブに
連通でき、左又は右の操舵時に、ポンプ側に接続された
第1室又は第2室の一方の拡大する油室に第1弁装置が
速やかにかつ充分に開口したか否かに関係なく、固定絞
り流路を介して流体を供給し、第1弁装置からの流体供
給不足を補い、この拡大する油室のバキューム現象を防
止して操舵特性の安定を図る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術には以下の問
題点がある。 特開2001-301632では、ハウジングの内部に設けた前
述の仕切部材に小径孔を穿設してこれを固定絞り流路と
している。このため、(a)固定絞り流路を格別に穿設す
る必要があり、ダンパーバルブの流路構成が複雑にな
る、(b)固定絞り流路の絞り特性の変更は、小径孔を一
度穿設してしまうとその後のより小径化による調整がで
きない、(c)固定絞り流路に異物が引っかかると容易に
除去できず機能停止に至る等の不都合がある。
【0006】特開平10-147250では、前述の仕切部材
に設けたバイパス孔の開口面積を調節ねじの進退によっ
て調整し、調整後のねじ位置を接着剤の硬化によって固
定化することにて固定絞り流路を設けることとしてい
る。このため、(a)固定絞り流路の構成が複雑であり、
ダンパーバルブの流路構成が複雑になる、(b)固定絞り
流路の絞り特性の変更はねじ位置の設定替えを必要とし
て極めて困難であること、(c)固定絞り流路に異物が引
っかかると容易に除去できず機能停止に至る等の不都合
がある。
【0007】本発明の課題は、パワーステアリング装置
のダンパーバルブにパワーシリンダの第1室と第2室を
常にコントロールバルブに連通可能にする絞り流路を設
けるに際し、ダンパーバルブの流路構成を簡素にし、絞
り流路の絞り特性を容易に変更可能とし、絞り流路に異
物が引っかかることによる機能停止を生じないようにす
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、パワ
ーシリンダの第1室と第2室にポンプ側供給流路とタン
ク側戻り流路をステアリング操作に応じて切換接続する
コントロールバルブを有し、コントロールバルブとパワ
ーシリンダの第1室と第2室のそれぞれとの間にダンパ
ーバルブを介装してなるパワーステアリング装置におい
て、ダンパーバルブが、ハウジングと、ハウジングの内
部をパワーシリンダ側とコントロールバルブ側とに仕切
る仕切部材と、仕切部材に備えられてコントロールバル
ブ側からパワーシリンダ側への供給方向流れだけを許容
する第1弁装置と、仕切部材に備えられてパワーシリン
ダ側からコントロールバルブ側への戻り方向流れに減衰
力を付与する第2弁装置とを有し、ダンパーバルブの第
2弁装置が、仕切部材に貫通流路を設け、貫通流路の一
端側開口部のうちの一部を絞り流路とし、該開口部のう
ちの絞り流路を除く部分を開閉するように該仕切部材に
接離する弁板を備えたものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て更に、前記絞り流路が貫通流路の一端側開口部から他
端側開口部に渡って設けられるようにしたものである。
【0010】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て更に、前記絞り流路が貫通流路の一端側開口部に切欠
溝状に設けられるようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は油圧パワーステアリング装
置を示す正面図、図2は図1の要部断面図、図3は油圧
回路を示す回路図、図4はダンパーバルブを示す断面
図、図5は第1実施形態の弁板と仕切部材を示し、
(A)は図3のA−A線に沿う断面図、(B)は(A)
のB−B線に沿う断面図、図6は第2実施形態の弁板と
仕切部材を示し、(A)は図3のA−A線に沿う断面
図、(B)は(A)のB−B線に沿う断面図、図7は第
3実施形態の弁板と仕切部材を示し、(A)は図3のA
−A線に沿う断面図、(B)は(A)のB−B線に沿う
断面図である。
【0012】(第1実施形態)(図1〜図5) 油圧パワーステアリング装置10は、図1〜図3に示す
如く、不図示のブラケットにより車体フレーム等に固定
されるステアリングボディ11に、ラック軸12を直線
移動可能に支持するとともに、パワーシリンダ13を備
え、パワーシリンダ13を貫通するラック軸12にピス
トン14を備え、パワーシリンダ13の内部にピストン
14によって仕切られる第1室15Aと第2室15Bを
形成している。そして、油圧パワーステアリング装置1
0にあっては、ラック軸12に左右のタイロッド17
A、17Bを連結し、運転者によるステアリングホイー
ルの操舵力をアシストする。
【0013】油圧パワーステアリング装置10は、ステ
アリングボディ11に、コントロールバルブ20のバル
ブボディ21を固定してある。コントロールバルブ20
は、ステアリングホイールに連動して回転する入力軸2
2をバルブボディ21に枢支し、入力軸22に一体の円
形ロータ23と、入力軸22に固定されるトーションバ
ー22Aの先端部にピニオン25とともに固定される円
形スリーブ24とを、ステアリングホイールに加えた操
舵トルクに応ずるトーションバー22Aの弾性ねじり変
形によって相対変位可能に同軸配置し、パワーシリンダ
13の第1室15Aと第2室15Bにそれぞれ接続され
ている第1と第2の給排流路16A、16Bにポンプ側
供給流路26Aとタンク側戻り流路27Aをステアリン
グ操作に応じて切換接続する。図3において、26はポ
ンプ、27はタンクである。尚、スリーブ24に固定さ
れているピニオン25は、ラック軸12のラック歯12
Aに噛み合いされる。
【0014】コントロールバルブ20のスリーブ24と
ロータ23の具体的構成は以下の通りである(図2、図
3)。
【0015】即ち、スリーブ24には、ポンプ側供給流
路26Aに接続される供給ポート30と、供給ポート3
0の両側に配置されてパワーシリンダ13の第1室15
Aと第2室15Bのそれぞれに接続される第1ポート3
1と第2ポート32の3ポートで1組をなす、複数組の
ポート群を中心軸(トーションバー22A)まわりに点
対称配置している。尚、第1ポート31は(後述する第
1ダンパーバルブ50Aを介して)第1給排流路16A
により第1室15Aに接続され、第2ポート32は(後
述する第2ダンパーバルブ50Bを介して)第2給排流
路16Bにより第2室15Bに接続される。
【0016】また、ロータ23には、タンク側戻り流路
27Aに連通する複数の戻りポート40を中心軸(トー
ションバー22A)まわりに点対称配置している。
【0017】しかるに、コントロールバルブ20にあっ
ては、スリーブ24の内面で第1ポート31、第2ポー
ト32を含む位置に縦溝31A、32A、ロータ23の
外面でスリーブ24の供給ポート30に相対する位置に
縦溝41、ロータ23の外面で戻りポート40を含む位
置に縦溝40Aを備え、相隣るポート同士(供給ポート
30、第1ポート31、第2ポート32、戻りポート4
0)をそれらの縦溝31A、32A、41、40Aによ
り連絡可能としている。
【0018】従って、コントロールバルブ20は以下の
如く動作する。 (1)中立操舵時には、ロータ23の縦溝41がスリーブ
24の供給ポート30に正対する。これにより、供給ポ
ート30に供給された流体は、縦溝41から縦溝31
A、32A、40A経由で戻りポート40からタンク2
7に戻り、パワーシリンダ13は作動しない。
【0019】(2)転舵時に、例えば左方操舵のためにロ
ータ23を図3の状態から左回転すると、供給ポート3
0から第1ポート31への流路を構成する縦溝41と縦
溝31Aの重なりが広がり、供給ポート30から第2ポ
ート32への流路を構成する縦溝41と縦溝32Aの重
なりが狭くなり、供給ポート30に供給された流体は縦
溝41から縦溝31A、第1ポート31経由でパワーシ
リンダ13の第1室15Aに供給される。第2室15B
の流体は第2ポート32から縦溝32A、40A経由で
戻りポート40からタンク27に戻る。これにより、パ
ワーシリンダ13は左操舵の操舵力をアシストするよう
に作動する。
【0020】油圧パワーステアリング装置10は、図2
に示す如く、コントロールバルブ20のバルブボディ2
1に組込んだダンパーバルブ50を備え、コントロール
バルブ20の第1ポート31とパワーシリンダ13の第
1室15Aの間に第1ダンパーバルブ50A、コントロ
ールバルブ20の第2ポート32とパワーシリンダ13
の第2室15Bの間に第2ダンパーバルブ50Bを備え
る。第1ダンパーバルブ50Aは前述の第1給排流路1
6Aによって第1室15Aに、第2ダンパーバルブ50
Bは前述の第2給排流路16Bによって第2室15Bに
接続される。第1ダンパーバルブ50Aと第2ダンパー
バルブ50Bの構造と作用は同一であるから、以下両者
をダンパーバルブ50として、その具体的構成を説明す
る。
【0021】ダンパーバルブ50は、図4に示す如く、
コントロールバルブ20のバルブボディ21の一部であ
るハウジング51と、ハウジング51の内部をパワーシ
リンダ13の側とコントロールバルブ20の側とに仕切
る仕切部材52と、仕切部材52に備えられてコントロ
ールバルブ20の側(コントロールバルブ口51A)か
らパワーシリンダ13の側(パワーシリンダ口51B)
への供給方向流れだけを許容する第1弁装置53と、仕
切部材52に備えられてパワーシリンダ13の側からコ
ントロールバルブ20の側への戻り方向流れに減衰力を
付与する第2弁装置54とを有する。そして、ダンパー
バルブ50は、ハウジング51に被着されるキャップ5
5を有し、キャップ55とハウジング51の間に仕切部
材52を挟持している。
【0022】仕切部材52は、図4に示す如く、円板の
中心部に第1弁装置53のための装着孔53Aを備える
とともに、円板の周方向複数位置に丸孔状貫通流路56
を備え、キャップ55に押圧される突部57を円板の一
端面の外周面から立ち上げてそれらの流路56の間に備
える。仕切部材52は、円板の他端面の外周寄り部分を
ハウジング51に設けた段差部に載せた状態で、円板の
一端面の外周寄りにて立ち上げた突部57をキャップ5
5により押圧され、その外周寄りをキャップ55とハウ
ジング51の間に挟持される。
【0023】第1弁装置53は、仕切部材52の装着孔
53Aに装着される中空軸部材58を備え、軸部材58
の中空流路59の中間の弁シート59Aにボール弁60
を着座せしめ、流路59の開口部にワンウエイクリップ
61を係着してボール弁60を保持している。このと
き、軸部材58は、一端フランジ部58Aを仕切部材5
2の一端面に係止した状態で、他端部に係着したストッ
パリング62、ばね受け63、ばね64等により、仕切
部材52に一体となるように組付けられる。尚、軸部材
58は流路59と交差する流路58Bをフランジ部58
Aに備える。これにより、第1弁装置53は、ボール弁
60の逆止機能により、前述の如く、コントロールバル
ブ20の側(コントロールバルブ口51A)からパワー
シリンダ13の側(パワーシリンダ口51B)への供給
方向流れだけを許容する。
【0024】第2弁装置54は、仕切部材52に設けた
前述の流路56の丸孔状の一端側開口部56Aを開閉す
るように該仕切部材52の端面の弁シート52Aに接離
する弁板65を備え、前述の軸部材58に設けられるス
トッパリング62、ばね受け63によりバックアップさ
れるばね64によりばねガイド66、バルブストッパ6
7を介して弁板65を仕切部材52の端面の弁シート5
2Aに圧接する。これにより、第2弁装置54は、図3
に模式的に示すように、弁板65自身の弾性撓み変形起
因の可変絞り弁的機能と、ばね64によりバックアップ
される弁板65のパイロット弁的機能とを備え、前述の
如く、パワーシリンダ13の側(パワーシリンダ口)か
らコントロールバルブ20の側(コントロールバルブ口
51A)への戻り方向流れに減衰力を付与する。
【0025】キャップ55は、先端側外周に雄ねじ部5
5Aを、基端側外周にOリング55Bを備えてハウジン
グ51に螺着される。55Cは工具用六角孔部である。
【0026】従って、ダンパーバルブ50(50A、5
0B)は以下の如く動作する。 (1)中立操舵時には、コントロールバルブ20の側から
パワーシリンダ13の側への流体の供給がないから、ダ
ンパーバルブ50(50A、50Bとも)の第1弁装置
53は閉じ状態にある。そして、パワーシリンダ13に
作用する路面反力がダンパーバルブ50の第2弁装置5
4の設定減衰力を上回らない限り、該第2弁装置54も
閉じ状態を維持してパワーシリンダ13の第1室15A
又は第2室15Bからの流体の排出を生ずることがな
く、パワーシリンダ13は不動を維持、換言すれば中立
安定性(高速直進性等)を向上する。
【0027】(2)転舵時に、例えば左方操舵すると、コ
ントロールバルブ20の側からパワーシリンダ13の第
1室15Aに流体が供給され、第2室15Bの流体が排
出されることになる。このときには、第1室15Aに接
続されている第1ダンパーバルブ50Aの第1弁装置5
3が開くとともに、第2室15Bに接続されている第2
ダンパーバルブ50Bの第2弁装置54が開き、パワー
シリンダ13の作動を可能にする。
【0028】尚、ダンパーバルブ50は、仕切部材52
と弁板65の接触領域に流体溜まり用凹部70を形成
し、仕切部材52への弁板65の貼り付きを防止する。
71は流体を凹部70に導くための油溝である。これに
より、中立状態からの操舵開始時、左又は右への操舵切
返し時に、運転者が感じる操舵負荷をなくすことができ
る。
【0029】しかるに、ダンパーバルブ50の第2弁装
置54は、図4、図5に示す如く、仕切部材52に設け
た貫通流路56の丸孔状の一端側開口部56Aのうちの
一部を、小開口で常開せしめられる半月状絞り流路81
とし、開口部56Aのうちの絞り流路81を除く部分を
弁板65により前述の如くに開閉する。
【0030】本実施形態では、貫通流路56を一端側開
口部56Aから他端側開口部56Bに渡ってストレート
をなす丸孔状とし(図5(B))、開口部56Aの丸孔
の位置及び孔径と、弁板65の外径の相関により、弁板
65の外縁が開口部56Aの丸孔を横切る位置を任意に
設定し、開口部56Aの一部に小開口の半月状絞り流路
81を形成可能とする。本実施形態では、絞り流路81
が貫通流路56の一端側開口部56Aから他端側開口部
56Bに渡るように設けられ、例えば予め用意した外径
の異なる複数種類の弁板65の中から選択した任意外径
の弁板65を仕切部材52の弁シート52Aに組付ける
ことにより、絞り流路81の開口面積を任意に設定可能
とする。
【0031】ダンパーバルブ50は、第1ダンパーバル
ブ50Aの絞り流路81によりコントロールバルブ20
の第1ポート31とパワーシリンダ13の第1室15A
との間での双方向流れを許容可能とするとともに、第2
ダンパーバルブ50Bの絞り流路81によりコントロー
ルバルブ20の第2ポート32とパワーシリンダ13の
第2室15Bとの間での双方向流れを許容可能とする。
これにより、パワーシリンダ13の第1室15Aと第2
室15Bが常に絞り流路81を介してコントロールバル
ブ20に連通でき、左又は右の操舵時に、ポンプ26の
側に接続された第1室15A又は第2室15Bの一方の
拡大する油室に対し、第1弁装置53が速やかにかつ充
分に開口したか否かに関係なく、絞り流路81を介して
流体を供給し、第1弁装置53からの流体供給不足を補
い、この拡大する油室のバキューム現象を防止して操舵
特性の安定を図る。
【0032】そして、本実施形態によれば以下の作用が
ある。 仕切部材52に設けた貫通流路56の一端側開口部5
6Aのうちの一部を絞り流路81とするものであり、ダ
ンパーバルブ50の流路構成を簡素にしながら絞り流路
81を設けることができる。
【0033】貫通流路56の開口部56Aの形状と、
弁板65の形状を変更することにより、絞り流路81の
流路面積を変更でき、絞り流路81の絞り特性を容易に
変更できる。
【0034】絞り流路81が貫通流路56の開口部5
6Aの一部に設けられるものであり、絞り流路81に異
物が引っかかっても、弁板65の変位により貫通流路5
6が大きく開くとき、異物を絞り流路81の側から大き
く開いた貫通流路56の側に容易に流下させることがで
き、異物が引っかかることによる絞り流路81の機能停
止を招かない。
【0035】(第2実施形態)(図6) 図6の第2実施形態が図5の第1実施形態と異なる点
は、ダンパーバルブ50の仕切部材52に三角孔状貫通
流路56を設け、貫通流路56の三角孔状の開口部56
Aのうちの1つの角部をV溝状絞り流路82とし、開口
部56Aのうちの絞り流路82を除く部分を弁板65に
より開閉可能としたことにある。
【0036】本実施形態では、貫通流路56を一端側開
口部56Aから他端側開口部56Bに渡ってストレート
をなす三角孔状とし(図6(B))、開口部56Aの三
角孔の位置及びサイズと、弁板65の外径の相関によ
り、弁板65の外縁が開口部56Aの三角孔を横切る位
置を任意に設定し、開口部56Aの一部に小開口のV溝
状絞り流路82を形成可能とする。本実施形態では、絞
り流路82が貫通流路56の一端側開口部56Aから他
端側開口部56Bに渡るように設けられ、例えば予め用
意した外径の異なる複数種類の弁板65の中から選択し
た任意外径の弁板65を仕切部材52の弁シート52A
に組付けることにより、絞り流路82の開口面積を任意
に設定可能とする。
【0037】本実施形態においても、第1実施形態にお
けると同様の作用がある。 (第3実施形態)(図7) 図7の第3実施形態が図5の第1実施形態と異なる点
は、ダンパーバルブ50の仕切部材52に設けた丸孔状
貫通流路56の一端側開口部56Aの外縁の一部に切欠
溝83Aを形成し、この切欠溝83Aにより小開口で常
開せしめられる切欠溝状絞り流路83を形成し(図7
(B))、開口部56Aのうちの絞り流路83を除く部
分を弁板65により開閉可能としたことにある。
【0038】本実施形態では、開口部56Aに設けた切
欠溝83Aの位置及びサイズと、弁板65の外径の相関
により、弁板65の外縁が開口部56Aの切欠溝83A
を横切る位置を任意に設定し、開口部56Aの一部に小
開口の切欠溝状絞り流路83を形成可能とする。本実施
形態では、例えば予め用意した外径の異なる複数種類の
弁板65の中から選択した任意外径の弁板65を仕切部
材52の弁シート52Aに組付けることにより、絞り流
路83の開口面積を任意に設定可能とする。本実施形態
にあっても、第1実施形態におけると同様の作用があ
る。
【0039】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、パワース
テアリング装置のダンパーバルブにパワーシリンダの第
1室と第2室を常にコントロールバルブに連通可能にす
る絞り流路を設けるに際し、ダンパーバルブの流路構成
を簡素にし、絞り流路の絞り特性を容易に変更可能と
し、絞り流路に異物が引っかかることによる機能停止を
生じないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は油圧パワーステアリング装置を示す正面
図である。
【図2】図2は図1の要部断面図である。
【図3】図3は油圧回路を示す回路図である。
【図4】図4はダンパーバルブを示す断面図である。
【図5】図5は第1実施形態の弁板と仕切部材を示し、
(A)は図3のA−A線に沿う断面図、(B)は(A)
のB−B線に沿う断面図である。
【図6】図6は第2実施形態の弁板と仕切部材を示し、
(A)は図3のA−A線に沿う断面図、(B)は(A)
のB−B線に沿う断面図である。
【図7】図7は第3実施形態の弁板と仕切部材を示し、
(A)は図3のA−A線に沿う断面図、(B)は(A)
のB−B線に沿う断面図である。
【符号の説明】
10 油圧パワーステアリング装置 13 パワーシリンダ 15A 第1室 15B 第2室 20 コントロールバルブ 26A ポンプ側供給流路 27A タンク側戻り流路 50、50A、50B ダンパーバルブ 51 ハウジング 52 仕切部材 53 第1弁装置 54 第2弁装置 56 貫通流路 56A、56B 開口部 65 弁板 81、82、83 絞り流路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パワーシリンダの第1室と第2室にポン
    プ側供給流路とタンク側戻り流路をステアリング操作に
    応じて切換接続するコントロールバルブを有し、コント
    ロールバルブとパワーシリンダの第1室と第2室のそれ
    ぞれとの間にダンパーバルブを介装してなるパワーステ
    アリング装置において、 ダンパーバルブが、ハウジングと、ハウジングの内部を
    パワーシリンダ側とコントロールバルブ側とに仕切る仕
    切部材と、仕切部材に備えられてコントロールバルブ側
    からパワーシリンダ側への供給方向流れだけを許容する
    第1弁装置と、仕切部材に備えられてパワーシリンダ側
    からコントロールバルブ側への戻り方向流れに減衰力を
    付与する第2弁装置とを有し、 ダンパーバルブの第2弁装置が、仕切部材に貫通流路を
    設け、貫通流路の一端側開口部のうちの一部を絞り流路
    とし、該開口部のうちの絞り流路を除く部分を開閉する
    ように該仕切部材に接離する弁板を備えたことを特徴と
    するパワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記絞り流路が貫通流路の一端側開口部
    から他端側開口部に渡って設けられる請求項1に記載の
    パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 前記絞り流路が貫通流路の一端側開口部
    に切欠溝状に設けられる請求項1に記載のパワーステア
    リング装置。
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