JPH05112247A - 油圧パワーステアリング装置 - Google Patents
油圧パワーステアリング装置Info
- Publication number
- JPH05112247A JPH05112247A JP3305399A JP30539991A JPH05112247A JP H05112247 A JPH05112247 A JP H05112247A JP 3305399 A JP3305399 A JP 3305399A JP 30539991 A JP30539991 A JP 30539991A JP H05112247 A JPH05112247 A JP H05112247A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steering
- valve member
- pinion
- rack
- pressure oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Power Steering Mechanism (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 操向操作入力により往復移動する操舵部材1
5と、高圧油が供給されることで操向補助力を付与する
油圧アクチュエータとを備える。操舵角度と操向用車輪
の転舵角度との比が、操舵角度が大きくなると小さくな
る。油圧アクチュエータへの高圧油の流路を絞り可能な
弁部材50が設けられる。この弁部材50と前記操舵部
材15とが、操舵角度が大きくなると弁部材による流路
の絞り度が大きくなるように連動されている。 【効果】 走行安定性と旋回性能の向上が図られ、しか
も、急激な操向操作を防止できる。
5と、高圧油が供給されることで操向補助力を付与する
油圧アクチュエータとを備える。操舵角度と操向用車輪
の転舵角度との比が、操舵角度が大きくなると小さくな
る。油圧アクチュエータへの高圧油の流路を絞り可能な
弁部材50が設けられる。この弁部材50と前記操舵部
材15とが、操舵角度が大きくなると弁部材による流路
の絞り度が大きくなるように連動されている。 【効果】 走行安定性と旋回性能の向上が図られ、しか
も、急激な操向操作を防止できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、操舵角度と操向用車輪
の転舵角度との比が、操舵角度が大きくなると小さくな
る油圧パワーステアリング装置に関する。
の転舵角度との比が、操舵角度が大きくなると小さくな
る油圧パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常の車両にあっては、操向用車輪を操
舵限界まで転舵させるためにはハンドルを複数回転させ
る必要があるため、操作が煩わしいものである。そのた
め、操舵角度と操向用車輪の転舵角度との比を小さく
し、ハンドルを1回転させることなく操向用車輪を操舵
限界まで転舵させることのできる小操舵ステアリング装
置が提案されている。
舵限界まで転舵させるためにはハンドルを複数回転させ
る必要があるため、操作が煩わしいものである。そのた
め、操舵角度と操向用車輪の転舵角度との比を小さく
し、ハンドルを1回転させることなく操向用車輪を操舵
限界まで転舵させることのできる小操舵ステアリング装
置が提案されている。
【0003】このような小操舵ステアリング装置にあっ
ては、操舵角度と操向用車輪の転舵角度との比が一定で
あると、僅かのハンドル操作により操向用車輪が大きく
転舵して走行安定性が損なわれることから、操舵角度が
小さい範囲では、操舵角度と操向用車輪の転舵角度との
比が大きく、操舵角度が大きくなるとその比を小さくし
ている。これにより、高速あるいは中速での走行時にお
ける走行安定性を確保すると共に、低速走行時や据え切
り時における旋回性能の向上を図っている(特開平2‐
48269号公報参照)。
ては、操舵角度と操向用車輪の転舵角度との比が一定で
あると、僅かのハンドル操作により操向用車輪が大きく
転舵して走行安定性が損なわれることから、操舵角度が
小さい範囲では、操舵角度と操向用車輪の転舵角度との
比が大きく、操舵角度が大きくなるとその比を小さくし
ている。これにより、高速あるいは中速での走行時にお
ける走行安定性を確保すると共に、低速走行時や据え切
り時における旋回性能の向上を図っている(特開平2‐
48269号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような小操舵ス
テアリング装置において油圧によって操向補助力を付与
すると、僅かの力で操向操作ができるため、高速あるい
は中速での走行時に不注意にハンドルを急回転させてし
まい、操向用車輪が急激に転舵されるおそれがある。ま
た、操舵限界において操向用車輪の転舵を阻止するため
にストッパーが設けられるが、低速時や据え切り時に操
舵限界まで操向用車輪が急激に転舵されると、そのスト
ッパーとの大きな衝突音や衝撃が生じるという問題があ
る。
テアリング装置において油圧によって操向補助力を付与
すると、僅かの力で操向操作ができるため、高速あるい
は中速での走行時に不注意にハンドルを急回転させてし
まい、操向用車輪が急激に転舵されるおそれがある。ま
た、操舵限界において操向用車輪の転舵を阻止するため
にストッパーが設けられるが、低速時や据え切り時に操
舵限界まで操向用車輪が急激に転舵されると、そのスト
ッパーとの大きな衝突音や衝撃が生じるという問題があ
る。
【0005】本発明は上記技術的課題を解決することの
できる油圧パワーステアリング装置を提供することを目
的とする。
できる油圧パワーステアリング装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは、操向操作入力により往復移動する操舵部材と、高
圧油が供給されることで操向補助力を付与する油圧アク
チュエータとを備え、操舵角度と操向用車輪の転舵角度
との比が、操舵角度が大きくなると小さくなるものとさ
れている油圧パワーステアリング装置において、前記油
圧アクチュエータへの高圧油の流路を絞り可能な弁部材
が設けられ、この弁部材と前記操舵部材とが、操舵角度
が大きくなると弁部材による流路の絞り度が大きくなる
ように連動されている点にある。
ろは、操向操作入力により往復移動する操舵部材と、高
圧油が供給されることで操向補助力を付与する油圧アク
チュエータとを備え、操舵角度と操向用車輪の転舵角度
との比が、操舵角度が大きくなると小さくなるものとさ
れている油圧パワーステアリング装置において、前記油
圧アクチュエータへの高圧油の流路を絞り可能な弁部材
が設けられ、この弁部材と前記操舵部材とが、操舵角度
が大きくなると弁部材による流路の絞り度が大きくなる
ように連動されている点にある。
【0007】
【作用】本発明の構成によれば、操舵角度が大きくなる
と、油圧アクチュエータへの高圧油の流路の絞り度が大
きくなるため、ハンドルを急回転させようとしても操向
補助力は増加せず、不注意によるハンドルの急操作が防
止される。
と、油圧アクチュエータへの高圧油の流路の絞り度が大
きくなるため、ハンドルを急回転させようとしても操向
補助力は増加せず、不注意によるハンドルの急操作が防
止される。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
する。
【0009】図1〜図3に示すラックピニオン式油圧パ
ワーステアリング装置1は、自動車のハンドルHに連結
される入力軸2と、この入力軸2にトーションバー3を
介して連結される第1ピニオン4と、この第1ピニオン
4に噛み合う中間ラック5と、この中間ラック5に噛み
合う第2ピニオン6とを備える。これら入力軸2、第1
ピニオン4、第2ピニオン6および中間ラック5はギヤ
ハウジング7により支持されている。
ワーステアリング装置1は、自動車のハンドルHに連結
される入力軸2と、この入力軸2にトーションバー3を
介して連結される第1ピニオン4と、この第1ピニオン
4に噛み合う中間ラック5と、この中間ラック5に噛み
合う第2ピニオン6とを備える。これら入力軸2、第1
ピニオン4、第2ピニオン6および中間ラック5はギヤ
ハウジング7により支持されている。
【0010】その第2ピニオン6に第1十字継手8を介
し中間軸9が連結され、この中間軸9に第2十字継手1
0を介して第3ピニオン11が連結されている。直進時
において、その第2ピニオン6と中間軸9とは一定の角
度αにより交差し、第2中間軸9と第3ピニオン11と
は一定の角度βにより交差する。また、図1に示すよう
に、直進操向状態において、第1十字継手8の十字部材
と第2ピニオン6との相対回転中心8aおよび第2十字
継手10の十字部材と中間軸9との相対回転中心10a
は、第2ピニオン6と第3ピニオン11の各軸心を含む
平面に直交する。
し中間軸9が連結され、この中間軸9に第2十字継手1
0を介して第3ピニオン11が連結されている。直進時
において、その第2ピニオン6と中間軸9とは一定の角
度αにより交差し、第2中間軸9と第3ピニオン11と
は一定の角度βにより交差する。また、図1に示すよう
に、直進操向状態において、第1十字継手8の十字部材
と第2ピニオン6との相対回転中心8aおよび第2十字
継手10の十字部材と中間軸9との相対回転中心10a
は、第2ピニオン6と第3ピニオン11の各軸心を含む
平面に直交する。
【0011】その第3ピニオン11はピニオンハウジン
グ12に軸受13を介し支持されている。この第3ピニ
オン11にラック15(操舵部材)が噛み合わされてい
る。そのラック15はラックハウジング16に覆われ、
そのラックハウジング16はピニオンハウジング12と
前記ギヤハウジング7に連結されている。そのラック1
5の両端にボールジョイント17、18が取り付けら
れ、このボールジョイント17、18にリンクを介して
操向用車輪(図示省略)が連結される。
グ12に軸受13を介し支持されている。この第3ピニ
オン11にラック15(操舵部材)が噛み合わされてい
る。そのラック15はラックハウジング16に覆われ、
そのラックハウジング16はピニオンハウジング12と
前記ギヤハウジング7に連結されている。そのラック1
5の両端にボールジョイント17、18が取り付けら
れ、このボールジョイント17、18にリンクを介して
操向用車輪(図示省略)が連結される。
【0012】そのハンドルHの操作による入力軸2の回
転がトーションバー3を介して第1ピニオン4に伝達さ
れ、この第1ピニオン4の回転により中間ラック5が車
両幅方向に往復移動し、この中間ラック5の移動により
第2ピニオン6が回転し、この第2ピニオン6の回転が
十字継手8、10と中間軸9を介し第3ピニオン11に
伝達され、この第3ピニオン11の回転によりラック1
5が車両幅方向移動し、このラック15の移動により操
向用車輪の転舵がなされる。
転がトーションバー3を介して第1ピニオン4に伝達さ
れ、この第1ピニオン4の回転により中間ラック5が車
両幅方向に往復移動し、この中間ラック5の移動により
第2ピニオン6が回転し、この第2ピニオン6の回転が
十字継手8、10と中間軸9を介し第3ピニオン11に
伝達され、この第3ピニオン11の回転によりラック1
5が車両幅方向移動し、このラック15の移動により操
向用車輪の転舵がなされる。
【0013】その第3ピニオン11が大径とされること
で、ハンドルHを1回転させることなく操舵限界まで操
舵することが可能とされている。また、操向操作入力が
十字継手8、10を介して不等速に第2ピニオン6から
第3ピニオン11に伝達される。図5は横軸に入力軸2
の回転角度を示し、縦軸にラック15の移動量を示すも
ので、操舵角度が大きくなると、操舵角度と操向用車輪
の転舵角との比が小さくなるものとされている。これに
より高速時あるいは中速時の走行安定性と、低速時ある
いは据え切り時の旋回性能の向上が図られている。
で、ハンドルHを1回転させることなく操舵限界まで操
舵することが可能とされている。また、操向操作入力が
十字継手8、10を介して不等速に第2ピニオン6から
第3ピニオン11に伝達される。図5は横軸に入力軸2
の回転角度を示し、縦軸にラック15の移動量を示すも
ので、操舵角度が大きくなると、操舵角度と操向用車輪
の転舵角との比が小さくなるものとされている。これに
より高速時あるいは中速時の走行安定性と、低速時ある
いは据え切り時の旋回性能の向上が図られている。
【0014】図2に示すように、そのラック15の車両
幅方向移動を一定範囲に規制するため、ラックハウジン
グ16の両端にストッパー20、21が形成されてい
る。これにより、ラック15が移動端に達すると、その
ストッパー20、21にラック15の両端に取り付けら
れた前記ボールジョイント17、18が当接し、ラック
15の車両幅方向移動が規制される。そのストッパー2
0、21は、例えばラックハウジング16の内周に一体
形成する段部や、ラックハウジング16の内周に嵌合さ
れるラック支持用ブッシュにより構成する。
幅方向移動を一定範囲に規制するため、ラックハウジン
グ16の両端にストッパー20、21が形成されてい
る。これにより、ラック15が移動端に達すると、その
ストッパー20、21にラック15の両端に取り付けら
れた前記ボールジョイント17、18が当接し、ラック
15の車両幅方向移動が規制される。そのストッパー2
0、21は、例えばラックハウジング16の内周に一体
形成する段部や、ラックハウジング16の内周に嵌合さ
れるラック支持用ブッシュにより構成する。
【0015】その操向操作の補助力を付与する油圧シリ
ンダ(油圧アクチュエータ)25が設けられている。こ
の油圧シリンダ25のシリンダチューブは前記ラックハ
ウジング16により構成されると共に、ピストン26は
ラック15の外周に固定されている。図3に示すよう
に、そのピストン26により仕切られる油室27、28
に、操向方向と路面から操向用車輪に作用する反力とに
応じて高圧油を供給するため、前記入力軸2の外周囲に
コントロールバルブ30が形成されている。このコント
ロールバルブ30は、前記ギヤハウジング7に一体化さ
れたバルブハウジング31と、このバルブハウジング3
1の内部において入力軸2を囲む筒状の弁部材32とを
備えている。この弁部材32は前記第1ピニオン4に同
行回転するよう連結されている。また、バルブハウジン
グ31にはポンプ33に接続される入口ポート34と、
タンク35に接続される出口ポート36と、油圧シリン
ダ25の一方の油室27に接続される第1シリンダポー
ト37と、他方の油室28に接続される第2シリンダポ
ート38とが設けられている。各ポート34、36、3
7、38は、入力軸2と弁部材32との相対回転により
開閉される流路を介し連通する。すなわち、操向を行な
っていない直進状態では入口ポート34と出口ポート3
6とが連通し、ポンプ33から供給される高圧油はタン
ク35に還流し、操向操作の補助力が作用することはな
い。また、ハンドルを回転させて操向操作を行なうと、
操向用車輪Wに路面から作用する反力に応じてトーショ
ンバー3が捻じれ、第1ピニオン4と一体の弁部材32
が入力軸2に対し相対回転する。すると、入口ポート3
4と出口ポート36との間の油路が閉鎖され、入口ポー
ト34から油圧シリンダ25の油室27、28の一方に
操向方向に応じて高圧油が供給され、また、油室27、
28の他方から油が出口ポート36を通ってタンク35
に還流する。これにより油圧シリンダ25は、操向方向
と操向用車輪に路面から作用する反力とに応じた操向補
助力を付与する。
ンダ(油圧アクチュエータ)25が設けられている。こ
の油圧シリンダ25のシリンダチューブは前記ラックハ
ウジング16により構成されると共に、ピストン26は
ラック15の外周に固定されている。図3に示すよう
に、そのピストン26により仕切られる油室27、28
に、操向方向と路面から操向用車輪に作用する反力とに
応じて高圧油を供給するため、前記入力軸2の外周囲に
コントロールバルブ30が形成されている。このコント
ロールバルブ30は、前記ギヤハウジング7に一体化さ
れたバルブハウジング31と、このバルブハウジング3
1の内部において入力軸2を囲む筒状の弁部材32とを
備えている。この弁部材32は前記第1ピニオン4に同
行回転するよう連結されている。また、バルブハウジン
グ31にはポンプ33に接続される入口ポート34と、
タンク35に接続される出口ポート36と、油圧シリン
ダ25の一方の油室27に接続される第1シリンダポー
ト37と、他方の油室28に接続される第2シリンダポ
ート38とが設けられている。各ポート34、36、3
7、38は、入力軸2と弁部材32との相対回転により
開閉される流路を介し連通する。すなわち、操向を行な
っていない直進状態では入口ポート34と出口ポート3
6とが連通し、ポンプ33から供給される高圧油はタン
ク35に還流し、操向操作の補助力が作用することはな
い。また、ハンドルを回転させて操向操作を行なうと、
操向用車輪Wに路面から作用する反力に応じてトーショ
ンバー3が捻じれ、第1ピニオン4と一体の弁部材32
が入力軸2に対し相対回転する。すると、入口ポート3
4と出口ポート36との間の油路が閉鎖され、入口ポー
ト34から油圧シリンダ25の油室27、28の一方に
操向方向に応じて高圧油が供給され、また、油室27、
28の他方から油が出口ポート36を通ってタンク35
に還流する。これにより油圧シリンダ25は、操向方向
と操向用車輪に路面から作用する反力とに応じた操向補
助力を付与する。
【0016】図1に示すように、第3ピニオン11とラ
ック15との噛み合い状態を円滑にするため、ラックハ
ウジング16に形成された挿入孔16aに筒状のサポー
トヨーク40とバネ41が挿入され、また挿入孔16a
は調節部材42がねじ込まれることで閉鎖されている。
そのサポートヨーク40は図1において上下方向に移動
可能とされ、バネ41の弾性力によりラック15を第3
ピニオン16に押し付ける。その押し付け力は調節部材
42のラックハウジング16へのねじ込み量を変更する
ことで調節可能とされている。
ック15との噛み合い状態を円滑にするため、ラックハ
ウジング16に形成された挿入孔16aに筒状のサポー
トヨーク40とバネ41が挿入され、また挿入孔16a
は調節部材42がねじ込まれることで閉鎖されている。
そのサポートヨーク40は図1において上下方向に移動
可能とされ、バネ41の弾性力によりラック15を第3
ピニオン16に押し付ける。その押し付け力は調節部材
42のラックハウジング16へのねじ込み量を変更する
ことで調節可能とされている。
【0017】前記油圧シリンダ25に高圧油を供給する
流路を絞り可能な弁部材50が設けられている。すなわ
ち、前記ピニオンハウジング12にブロック51が取り
付けられ、このブロック51に、図4に示すように前記
コントロールバルブ30の第1シリンダポート37に配
管52を介し接続される第1ポート53と、第2シリン
ダポート38に配管54を介し接続される第2ポート5
5と、前記油圧シリンダ25の一方の油室27に配管5
6を介し接続される第3ポート57と、他方の油室28
に配管58を介し接続される第4ポート59とが形成さ
れている。各ポート53、55、57、59は、ブロッ
ク51の内部に形成された通孔60により互いに連通さ
れている。この通孔60は、第3ポート57と第4ポー
ト59とを結ぶ第1通孔60aと、この第1通孔60a
と第1ポート53とを結ぶ第2通孔60bと、第1通孔
60aと第2ポート55とを結ぶ第3通孔60cとで構
成されている。その第1通孔60aに弁部材50がシー
ル部材61を介し挿入されている。
流路を絞り可能な弁部材50が設けられている。すなわ
ち、前記ピニオンハウジング12にブロック51が取り
付けられ、このブロック51に、図4に示すように前記
コントロールバルブ30の第1シリンダポート37に配
管52を介し接続される第1ポート53と、第2シリン
ダポート38に配管54を介し接続される第2ポート5
5と、前記油圧シリンダ25の一方の油室27に配管5
6を介し接続される第3ポート57と、他方の油室28
に配管58を介し接続される第4ポート59とが形成さ
れている。各ポート53、55、57、59は、ブロッ
ク51の内部に形成された通孔60により互いに連通さ
れている。この通孔60は、第3ポート57と第4ポー
ト59とを結ぶ第1通孔60aと、この第1通孔60a
と第1ポート53とを結ぶ第2通孔60bと、第1通孔
60aと第2ポート55とを結ぶ第3通孔60cとで構
成されている。その第1通孔60aに弁部材50がシー
ル部材61を介し挿入されている。
【0018】その弁部材50は円柱状で、両端部は先端
に向かうに従い小径とされ、図4において左右方向に移
動可能である。この弁部材50により、第1ポート53
と第3ポート57に対し第2ポート55と第4ポート5
9とが互いに連通しないものとされている。
に向かうに従い小径とされ、図4において左右方向に移
動可能である。この弁部材50により、第1ポート53
と第3ポート57に対し第2ポート55と第4ポート5
9とが互いに連通しないものとされている。
【0019】そして、弁部材50が図4において左方に
移動するに従い、第2通路60bの第1通路60aへの
接続口60b′の開口面積が小さくなり、油圧シリンダ
25の一方の油室27への高圧油の流路の絞り度が大き
くなる。また、弁部材50が図4において右方に移動す
るに従い、第3通路60cの第1通路60aへの接続口
60c′の開口面積が小さくなり、油圧シリンダ25の
他方の油室28への高圧油の流路の絞り度が大きくな
る。
移動するに従い、第2通路60bの第1通路60aへの
接続口60b′の開口面積が小さくなり、油圧シリンダ
25の一方の油室27への高圧油の流路の絞り度が大き
くなる。また、弁部材50が図4において右方に移動す
るに従い、第3通路60cの第1通路60aへの接続口
60c′の開口面積が小さくなり、油圧シリンダ25の
他方の油室28への高圧油の流路の絞り度が大きくな
る。
【0020】そして、弁部材50とラック15とが、操
舵角度が大きくなると弁部材50による高圧油の流路の
絞り度が大きくなるように連動されている。すなわち、
図1に示すように弁部材50にL字形のレバー63の一
端が連結され、このレバー63の他端はピニオンハウジ
ング12の内部に配置される。そのレバー63の他端
に、図4に示すように図中上下に長寸の長孔63aが形
成され、この長孔63aにピン64が挿入され、このピ
ン64が第3ピニオン11に連結されている。直進時に
おいては、図4に示すようにピン64は長孔63aの図
中上端に位置するものとされる。この状態から第3ピニ
オン11が回転すると、ピン64はレバー63を介して
弁部材50を左右に押し、長孔63a内を下方に向かっ
て移動する。
舵角度が大きくなると弁部材50による高圧油の流路の
絞り度が大きくなるように連動されている。すなわち、
図1に示すように弁部材50にL字形のレバー63の一
端が連結され、このレバー63の他端はピニオンハウジ
ング12の内部に配置される。そのレバー63の他端
に、図4に示すように図中上下に長寸の長孔63aが形
成され、この長孔63aにピン64が挿入され、このピ
ン64が第3ピニオン11に連結されている。直進時に
おいては、図4に示すようにピン64は長孔63aの図
中上端に位置するものとされる。この状態から第3ピニ
オン11が回転すると、ピン64はレバー63を介して
弁部材50を左右に押し、長孔63a内を下方に向かっ
て移動する。
【0021】これにより、左右一方に操舵されることに
より第3ピニオン11が図中矢印A方向に回転し、ラッ
ク15が図4において左方に移動すると、その第3ピニ
オン11の回転がピン64とレバー63を介して弁部材
50に伝達され、弁部材50が図4において左方に移動
する。すなわち、左右一方への操舵角度が大きくなる
と、油圧シリンダ25の一方の油室27に高圧油を供給
する流路の弁部材50による絞り度が大きくなる。同様
に、左右他方に操舵されることにより第3ピニオン11
が図中矢印B方向に回転し、ラック15が図4において
右方に移動すると、その第3ピニオン11の回転がピン
64とレバー63を介して弁部材50に伝達され、弁部
材50が図4において右方に移動する。すなわち、左右
他方への操舵角度が大きくなると、油圧シリンダ25の
他方の油室28に高圧油を供給する流路の弁部材50に
よる絞り度が大きくなる。
より第3ピニオン11が図中矢印A方向に回転し、ラッ
ク15が図4において左方に移動すると、その第3ピニ
オン11の回転がピン64とレバー63を介して弁部材
50に伝達され、弁部材50が図4において左方に移動
する。すなわち、左右一方への操舵角度が大きくなる
と、油圧シリンダ25の一方の油室27に高圧油を供給
する流路の弁部材50による絞り度が大きくなる。同様
に、左右他方に操舵されることにより第3ピニオン11
が図中矢印B方向に回転し、ラック15が図4において
右方に移動すると、その第3ピニオン11の回転がピン
64とレバー63を介して弁部材50に伝達され、弁部
材50が図4において右方に移動する。すなわち、左右
他方への操舵角度が大きくなると、油圧シリンダ25の
他方の油室28に高圧油を供給する流路の弁部材50に
よる絞り度が大きくなる。
【0022】上記構成によれば、操舵角度と操向用車輪
の転舵角度との比が、操舵角度が大きくなると小さくな
るので、高速走行時や中速走行時における走行安定性
と、低速走行時や据え切り時における旋回性能が向上す
る。そして、操舵角度が大きくなると、弁部材50の移
動により油圧シリンダ25への高圧油の流路の絞り度が
大きくなる。これにより、ハンドルHを急回転させよう
としても操向補助力は増加せず、不注意によるハンドル
Hの急操作が防止される。また、低速走行時あるいは据
え切り時に操舵限界まで操舵する場合、ストッパー2
0、21とボールジョイント17、18との激しい衝突
が防止されるので、衝撃や衝突音が低減される。
の転舵角度との比が、操舵角度が大きくなると小さくな
るので、高速走行時や中速走行時における走行安定性
と、低速走行時や据え切り時における旋回性能が向上す
る。そして、操舵角度が大きくなると、弁部材50の移
動により油圧シリンダ25への高圧油の流路の絞り度が
大きくなる。これにより、ハンドルHを急回転させよう
としても操向補助力は増加せず、不注意によるハンドル
Hの急操作が防止される。また、低速走行時あるいは据
え切り時に操舵限界まで操舵する場合、ストッパー2
0、21とボールジョイント17、18との激しい衝突
が防止されるので、衝撃や衝突音が低減される。
【0023】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、上記実施例では十字継手を介して
操向操作入力を操舵部材に伝達したが、操舵角度と操向
用車輪の転舵角度との比が、操舵角度が大きくなると小
さくなるように伝達できれば操向操作入力の操舵部材へ
の伝達手段は限定されない。
のではない。例えば、上記実施例では十字継手を介して
操向操作入力を操舵部材に伝達したが、操舵角度と操向
用車輪の転舵角度との比が、操舵角度が大きくなると小
さくなるように伝達できれば操向操作入力の操舵部材へ
の伝達手段は限定されない。
【0024】
【発明の効果】本発明による油圧パワーステアリング装
置によれば、操舵角度と操向用車輪の転舵角度との比が
操舵角度が大きくなると小さくされることで、走行安定
性と旋回性能の向上が図られ、しかも、急激な操向操作
を防止することができるので、高速あるいは中速での走
行時における車両の急激な方向転換が防止されると共
に、低速走行時あるいは据え切り時に操舵限界まで操舵
する場合においてストッパーとの衝突による衝撃や衝突
音を低減できる。
置によれば、操舵角度と操向用車輪の転舵角度との比が
操舵角度が大きくなると小さくされることで、走行安定
性と旋回性能の向上が図られ、しかも、急激な操向操作
を防止することができるので、高速あるいは中速での走
行時における車両の急激な方向転換が防止されると共
に、低速走行時あるいは据え切り時に操舵限界まで操舵
する場合においてストッパーとの衝突による衝撃や衝突
音を低減できる。
【図1】本発明の実施例に係る油圧パワーステアリング
装置の側断面図
装置の側断面図
【図2】本発明の実施例に係る油圧パワーステアリング
装置の正断面図
装置の正断面図
【図3】本発明の実施例に係る油圧パワーステアリング
装置の部分側断面図
装置の部分側断面図
【図4】図1のIV‐IV線断面図
【図5】本発明の実施例に係る油圧パワーステアリング
装置の入力軸回転角とラック移動量との関係を示す図
装置の入力軸回転角とラック移動量との関係を示す図
15 ラック 25 油圧シリンダ 50 弁部材
Claims (1)
- 【請求項1】 操向操作入力により往復移動する操舵部
材と、高圧油が供給されることで操向補助力を付与する
油圧アクチュエータとを備え、操舵角度と操向用車輪の
転舵角度との比が、操舵角度が大きくなると小さくなる
ものとされている油圧パワーステアリング装置におい
て、前記油圧アクチュエータへの高圧油の流路を絞り可
能な弁部材が設けられ、この弁部材と前記操舵部材と
が、操舵角度が大きくなると弁部材による流路の絞り度
が大きくなるように連動されていることを特徴とする油
圧パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3305399A JPH05112247A (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 油圧パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3305399A JPH05112247A (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 油圧パワーステアリング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05112247A true JPH05112247A (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=17944658
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3305399A Pending JPH05112247A (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 油圧パワーステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05112247A (ja) |
-
1991
- 1991-10-23 JP JP3305399A patent/JPH05112247A/ja active Pending
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