JP3036841B2 - トリアゾール系化合物 - Google Patents

トリアゾール系化合物

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JP3036841B2 JP3512860A JP51286091A JP3036841B2 JP 3036841 B2 JP3036841 B2 JP 3036841B2 JP 3512860 A JP3512860 A JP 3512860A JP 51286091 A JP51286091 A JP 51286091A JP 3036841 B2 JP3036841 B2 JP 3036841B2
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正毅 竹内
充 神崎
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Description

【発明の詳細な説明】 [従来技術] 本発明は、水田及び畑地等の雑草に対し、低薬量で優
れた除草活性を有し、しかも作物に対して薬害を与えな
いという優れた特性をもった一般式(1) (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子又は低級アルキル
基を、Yはハロ置換低級アルコキシ基を、R1及びR2は同
一又は異なってエチル基又はn−プロピル基を、nは0
〜4の整数を示す。)で表されるトリアゾール系化合物
に関する。
[背景技術] トリアゾール系化合物のあるものが除草効果を示すこ
とは従来より知られている。[米国特許第4,280,831号
明細書、特開昭59−39880号公報、特開昭60−100561号
公報、特開昭61−178980号公報、特開昭63−14776号公
報、特開平1−121279号公報及び特開平2−1481号公報
等参照] しかしながら、従来のトリアゾール系除草剤は作物に
対する薬害を示したり、多量に使用しなければ充分な除
草効果が得られないものが多く、これらの問題を解決で
きる優れたトリアゾール系化合物の開発が求められてい
た。
本発明者等は特開平1−121279号公報及び特開平2−
1481号公報に記載された化合物に着目し、これらの化合
物よりもさらに低薬量で優れた除草効果を示し、しかも
作物に対し、薬害を示すことのない除草剤を開発すべく
鋭意研究を重ねた結果、特開平1−121279号公報及び特
開平2−1481号公報に記載された化合物のフェニル基に
有する置換基を、他の置換基で置き換えるだけで、上記
の課題を解決する優れた除草剤を得ることを見出し、本
発明に至った。
[発明の開示] 本発明の一般式(I)で示される化合物は、例えば以
下の様にして得ることができる。すなわち出発物質とし
て、一般式(II) (式中、X、Y及びnは前記と同一の意味を表す。)で
示される化合物に、次式(III)で示される化合物を反
応させることにより得られる。
(式中、R1とR2は前記と同一の意味を表し、Zはハロゲ
ン原子を意味する。) この反応は一般式(II)で示される化合物に対して1
等量以上、好ましくは1〜2等量の脱酸剤の存在下、適
当な溶媒中1〜2等量、好ましくは1〜1.2等量の式(I
II)で示される化合物を反応させる。反応温度は0〜10
0℃、好ましくは20〜70℃が適当である。ここで、脱酸
剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウム、重炭酸ナトリウム、水素化ナトリウム等の
無機塩基、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基が
用いられる。また溶媒としてはベンゼン、トルエン、キ
シレン等の炭化水素系、メチレンクロライド、クロロホ
ルム等のハロゲン化炭化水素系、ジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン等、その他酢酸エチ
ルエステル、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、
ピリジン、ジメチルスルホキサイド、水等の溶媒、ある
いはこれらの適当な混合溶媒をあげることができる。
一般式(II)で示される出発化合物は、それ自体新規
化合物であり、本発明の一部を構成する。一般式(II)
で表される化合物を製造するには、例えば、一般式(I
V) (式中、X、Y及びnは前記と同一の意味を表す。)で
示される化合物を濃塩酸に溶解し、NaNO2を加えジアゾ
ニウム塩溶液として使用し、その中に式(V) で示される化合物を加え、次いで酸化することにより得
ることが出きる。ここで用いられる溶媒は、反応成分に
不活性な溶媒であれば任意のものでよく、例えば、ジメ
チルホルムアミド等の前記記載のものが使用できる。
反応温度は、0〜100℃、好ましくは、0〜70℃であ
る。また酸化工程は、例えば適当な溶媒中、酸化剤で酸
化することによって行える。ここで使用される酸化剤と
しては、過酸化水素、過マンガン酸カリウム、クロム酸
等の無機酸化剤、過酢酸、m−クロロ過安息香酸等の有
機酸化剤を挙げることができる。その際使用する溶媒と
しては、塩化メチレン、クロロホルム、アセトン、酢
酸、水等あるいはこれらの混合溶媒をあげることができ
る。
[発明を実施するための最良の形態] 以下に実施例により、本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるわけではない。
(実施例1) 3[2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニルチ
オ]−1,2,4−トリアゾールの合成 200mlの丸底フラスコに4mlの濃塩酸と40mlの水を加
え、更に2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)アニリ
ン3.82gを加える。この溶液を5℃以下に冷却し、1.7g
の亜硝酸ナトリウムを10mlの水に溶かした溶液を、温度
を4℃以下に保ちながら滴下し、1時間撹拌する。一
方、4.5gの3−メルカプト−1,2,4−トリアゾールと2.2
gの水酸化カリウムを40mlの水に加えた溶液をつくり、
0℃に冷却する。この中に、先に調製したジアゾニウム
塩溶液を滴下する。滴下終了約1時間室温で撹拌し、酢
酸エチルで有機層を抽出し、水洗、乾燥、濃縮し、残っ
た粗結晶をn−ヘキサン−酢酸エチル混合溶媒で再結晶
する。収量3.6g(収率65%) 融点 :100〜101℃ 元素分析値(%):C10H8F3N3OS(MW275.253) C H N 計算値:43.64 2.93 15.27 分析値:43.51 2.85 15.31 (実施例2) 1−(ジエチルカルバモイル)−3−[2−(2,2,2−
トリフルオロエトキシ)フェニルスルフォニル)−1,2,
4−トリアゾール(化合物番号1)の製造 3−[2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニ
ルチオ]−1,2,4−トリアゾール2.7gとジエチルカルバ
モイルクロライド1.4gをアセトン40mlに溶かし、炭酸カ
リウム1.4gを加え、2時間撹拌還流する。その後、溶媒
を留去し、水、酢酸エチルを加え、有機層を乾燥、濃縮
する。得られたものを50mlのクロロホルムに溶かし、10
℃以下に冷やしながら、m−クロロ過安息香酸3.4gを加
えた後、室温で2時間撹拌し、重曹水で洗浄、クロロホ
ルム層を乾燥、留去し、粗結晶を得る。n−ヘキサン−
酢酸エチル混合溶媒で再結晶して目的物を得る。収量3.
1g(収率75%) 融点 :134〜5℃ 元素分析値(%):C15H17F3N4O4S(MW406.385) C H N 計算値:44.33 4.22 13.79 分析値:44.51 4.18 13.65 以下、同様にして、一般式(I)で示される化合物を
合成した。
本発明の化合物は、除草剤として、水田、畑、果樹園
等あるいは非農耕値の除草に利用できる。その使用時期
としては、作物の播種前、播種時、移植時、幼苗期、生
育期等滴宜選択でき、また、使用方法も水面処理、土壌
処理、土壌混和処理、茎葉処理等から適宜選択すること
ができる。
本発明化合物を実際に使用するにあたっては、より便
利に使用できるように一般の農薬の調剤に用いられる固
体、液体の各種担体と混合して、水和剤、乳剤、油剤、
粉剤、粒剤、フロアブル剤等に製造することができる。
更に薬剤に分散剤、希釈剤、乳化剤、展着剤、湿展剤、
吸着剤、増粘剤、消泡剤、凍結防止剤等の補助剤を添加
することもできる。
ここに言う担体とは、固体、液体のいずれでも良く、
又これらの組み合わせでもよい。その例を列記すれば、
タルク、クレー、ベントナイト、カオリン、珪そう土、
炭酸カルシウム、木炭、澱粉、アラビアゴム、水、アル
コール、ケロシン、ナフサ、キシレン、シクロヘキサ
ン、メチルナフタレン、ベンゼン、アセトン、ジメチル
ホルムアミド、グルコールエーテル、N−メチルピロリ
ドン等があげられる。
補助剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノ
オレエート、エチレンオキシドプロピレオキシド共重合
体、リグニンスルホン酸塩、ソルビタンエステル、石鹸
類、硫酸化油類、アルキル硫酸エステル塩類、石油スル
ホネイト類、ジオクチルスルホサクシネイト塩類、アル
キルベンゼンスルホン酸類、脂肪族アミン塩類、第4級
アンモニウム塩類、アルキルピリジニウム塩類、アルキ
ルジメチルベタイン、アルキルアミノエチルグリシン、
ポリグリコール硫酸エステル、アルキルアミンスルホン
酸、リン酸イソプロピル、カルボキシメチルセルロー
ズ、ポリビニールアルコール、ヒドロキシプロピルセル
ローズ、エチレングリコール、キサンタンガム等があげ
られる。
製剤化にあたり、混合比率は一般的には本発明の化合
物の割合を、重量%として0.05%〜95%の範囲で自由に
選択することができるが、好ましくは1〜70%を含有
し、担体を1〜99%、好ましくは40〜90%、補助剤を0
〜20%、好ましくは1〜7%含有する調剤が好ましい。
また、他の殺菌剤あるいは除草剤、植物生長調節剤、殺
虫剤、殺ダニ剤等の農薬や肥料等と混合して使用するこ
とにより、より広範囲な効果を期待することができる。
本発明の化合物を実際に使用するにさいしては、使用
時期、気象条件、使用方法、使用剤形、使用場所、対象
雑草、対象作物等によって、使用量を適宜選択すること
は、当業者に明らかであるが、使用薬量は、本発明の化
合物として一般的には、10アール当たり5〜500g、好ま
しくは10アール当たり10〜200gである。
次に試験例により、本発明化合物の除草剤としての有
用性について説明する。
試験例1 1/5000アールのワグネルポットに畑土壌を充填し、コ
ムギとダイズ種子を播種し、雑草種子を含有させた畑土
壌で2に覆土した。その後、直ちに後記製剤例3に準じ
て得た乳剤の所定量を1ポット当り5mlの水に希釈し
て、土壌表面に均一に散布した。管理及び育成は温室内
にて行い、薬剤処理4週間後に除草効果とコムギ及びダ
イズの薬害を調査した。その結果を第2表に示す。
第2表から、メヒシバに対する効果指数4.5(90%の
除草効果)を示す薬量を作図により求め、その値を第3
表に示す。
尚、第1表中の数値は除草効果および供試作物に対す
る薬害を示すもので、具体的には下記の通りである。
数 値 除草効果 作物薬害 5 100%防除(雑草量 0%) 枯死 4 80%防除(雑草量 20%) 甚害 3 60%防除(雑草量 40%) 中害 2 40%防除(雑草量 60%) 少害 1 20%防除(雑草量 80%) 僅少害 0 0%防除(雑草量100%) 無害 また、比較のための対照化合物としては、本発明化合
物と構造の類似した以下の化合物を用いた。
比較1(特開平1−121279号公報及び特開平2−1481号
公報参照) 比較2(特開平2−1481号公報参照) 比較3(特開平2−1481号公報参照) 比較4(特開平1−121279号公報及び特開平2−1481号
公報を参照して、本発明者が新しく合成。) 融点:81〜82℃ 第2表及び第3表から明らかな様に、畑雑草の発芽時
に薬剤を処理した場合においても、本発明化合物は比較
化合物に比べて極めて低薬量で優れた除草効果を示すこ
とが裏付けられた。
次に本発明の除草剤の製剤例を示す。
製剤例1 粒剤 化合物番号 4 0.8重量部 リグニンスルホン酸ゾーダ 2重量部 ベントナイト 30重量部 タルク 67.2重量部 これらの成分を均一になるまで良く混合し、造粒して
粒剤を得る。
製剤例2 水和剤 化合物番号 2 50重量部 アルキル硫酸ソーダ 2.5重量部 ポリオキシエチレンアルキル 2.5重量部 フェニルエーテル クレー 45重量部 これらの成分を均一になるまで良く混合し、微粉砕し
て水和剤を得る。
製剤例3 乳剤 化合物番号 1 20重量部 アルキルベンゼンスルホン酸塩 3重量部 ポリオキシエチレンアルキル 10重量部 アリールエーテル キシロール 67重量部 これらの成分を均一になるまで良く混合し、溶解して
乳剤を得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 249/12 A01N 43/653 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子又は低級アルキル
    基を、Yはハロ置換低級アルコキシ基を、R1及びR2は同
    一又は異なってエチル基又はn−プロピル基を、nは0
    〜4の整数を示す。)で表されるトリアゾール系化合
    物。
  2. 【請求項2】一般式 (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子又は低級アルキル
    基を示す。)で表される請求項1記載のトリアゾール系
    化合物。
  3. 【請求項3】一般式 (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子又は低級アルキル
    基を、Yはハロ置換低級アルコキシ基を、R1及びR2は同
    一又は異なってエチル基又はn−プロピル基を、nは0
    〜4の整数を示す。)で表されるトリアゾール系化合物
    を有効成分として含有することを特徴とする除草剤組成
    物。
  4. 【請求項4】一般式 (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子又は低級アルキル
    基を示す。)で表されるトリアゾール系化合物を有効成
    分として含有することを特徴とする除草剤組成物。
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