JPH05194432A - トリアゾール誘導体および除草剤 - Google Patents

トリアゾール誘導体および除草剤

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JPH05194432A
JPH05194432A JP2904792A JP2904792A JPH05194432A JP H05194432 A JPH05194432 A JP H05194432A JP 2904792 A JP2904792 A JP 2904792A JP 2904792 A JP2904792 A JP 2904792A JP H05194432 A JPH05194432 A JP H05194432A
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lower alkyl
alkyl group
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JP2904792A
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Inventor
Hiromichi Ishikawa
弘道 石川
Ten Umeda
天 梅田
Yasuhiro Kido
庸裕 木戸
Noriyuki Takai
紀行 高井
Hirokazu Yoshizawa
裕和 吉沢
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Hokko Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は除草効力がすぐれ、人畜と作物に安
全性が高い新規なトリアゾール誘導体を提供することを
目的とする。 【構成】 本発明の新規なトリアゾール誘導体は一般式
(1)で表される。一般式 【化1】 (式中、R1は、低級アルキル基、フェニル基を表す
か、またはハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコ
キシ基で置換されたフェニル基を表し、R2は、水素原
子、低級アルキル基、フェニル基を表すか、またはハロ
ゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基で置換さ
れたフェニル基を表し、R3およびR4は、同一または相
異なり、低級アルキル基、低級アルケニル基を表すか、
またはR3とR4とで環をなす低級アルキレン基を表し、
nは、0、1または2の整数を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なトリアゾール誘
導体および当該誘導体を活性成分として含有することを
特徴とする除草剤に関する。したがって、本発明は、化
学工業ならびに農業、特に農薬製造業分野で有用であ
る。
【0002】
【従来の技術】本発明の新規なトリアゾール誘導体と近
似の化合物としては次のものがあり、除草活性を有する
ことが知られている。
【0003】 特開昭59−39880号公報
【化3】一般式 式中、R 1とR2は、低級アルキル基またはR1とR2とで
環をなす低級アルキレン基を示し、Xは、ハロゲン原子
または低級アルキル基を示し、R3は、水素原子または
低級アルキル基を示し、nは、0、1、または2を示
す。ただし、R3が、水素原子のとき、mは1、2また
は3を示し、R3が低級アルキル基のとき、mは0、
1、2または3を示す。
【0004】特開平3−99066号公報(ヨーロッ
パ特許公開422369号公報)
【化4】一般式 式中、R1、R2は、アルキル基を示し、R3は、ハロゲ
ン原子、シアノ基、アルキル基、フェニル基で置換され
てもよい1または2個の窒素原子および1個の酸素原子
または硫黄原子を含む5員環を示し、nは、0、1また
は2の整数を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記の文献に記載の化
合物は、後記試験例に示すように除草効果が不十分であ
ったり、作物に薬害を与えたりすることから必ずしも満
足すべきものとはいい難い。したがって、かかる欠点の
少ない除草剤の開発が望まれている。
【0006】本発明は優れた除草活性と安全性を有する
新規な除草剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために数多くのトリアゾール誘導体を合成
し、それらの有用性について鋭意検討した。その結果、
後記の一般式(1)で示されるチオ基、スルフィニル基
またはスルホニル基にメチルケトンが結合した新規なト
リアゾール誘導体が作物に薬害を与えることなく、しか
も水田の雑草、特に水田の強害雑草であるタイヌビエに
対して極めて低薬量で優れた除草効果を示すことを見出
し、本発明に至った。すなわち、第1の本発明の要旨と
するところは、一般式(1)
【化5】 (式中、R1は、低級アルキル基、フェニル基を表す
か、またはハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコ
キシ基で置換されたフェニル基を表し、R2は、水素原
子、低級アルキル基、フェニル基を表すか、またはハロ
ゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基で置換さ
れたフェニル基を表し、R3およびR4は、同一または相
異なり、低級アルキル基、低級アルケニル基を表すか、
またはR3とR4とで環をなす低級アルキレン基を表し、
nは、0、1または2の整数を表す。)で示される新規
なトリアゾール誘導体にある。
【0008】一般式(1)で示される化合物において、
式中、R1、R2、の定義のうち、低級アルキル基の場合
は、炭素数1〜6であり、直鎖状もしくは分岐状であっ
てもよく、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチ
ル基、tert−ブチル基、イソペンチル基、ネオペン
チル基、ヘキシル基、イソヘキシル基などが挙げられ
る。
【0009】またR1、R2、の定義のうち、低級アルケ
ニル基の場合は、炭素数2〜6であり、ビニル基、1−
プロペニル基、アリル基、イソプロペニル基、1−ブテ
ニル基、2−ブテニル基、2−ペンテニル基、2−ヘキ
セニル基などが挙げられる。
【0010】さらに低級アルキニル基の場合は、炭素数
2〜6であり、エチニル基、プロパルギル基、1−プロ
ピニル基、ブチニル基などが挙げられる。
【0011】さらにR3、R4の定義のうち低級アルキレ
ン基の場合は、炭素数2〜6であり、直鎖状もしくは分
岐状であってもよく、例えば、エチレン基、トリメチレ
ン基、1−メチルエチレン基、テトラメチレン基、ジメ
チルメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基
などが挙げられる。
【0012】また第2の本発明の要旨とするところは、
前記式(1)化合物を活性成分として含有することを特
徴とする除草剤にある。
【0013】次に本発明の一般式(1)の化合物の代表
的な具体例を表1〜表2に示す。なお、化合物No.
は、以下の実施例および試験例でも参照される。
【0014】
【表1】
【化6】
【0015】
【表2】
【0016】
【作用】本発明の一般式(1)の化合物は、新規化合物
である。そして、この一般式(1)の化合物は、水田、
畑作地の各種雑草を防除するための活性成分として作用
する。
【0017】
【実施例】(本発明化合物の製造法)次に本発明化合物
の製造法について詳しく説明する。出発原料として一般
式(2)
【化7】 (式中、R1、R2およびnは、前記と同じ意味を表
す。)で示されるトリアゾール誘導体と一般式(3)
【化8】 (式中、R3およびR4は、前記と同じ意味を表し、Zは
ハロゲン原子を表す。)で示されるカルバモイルハライ
ドを反応させることにより、一般式(1)
【化9】 (式中、R1、R2、R3、R4およびnは、前記の意味を
表す。)で示される式(1)が得られる。
【0018】上記反応において、目的とする式(1)化
合物がスルフィニル化合物(n=1)またはスルホニル
化合物(n=2)である場合は、出発物質としてS部分
が同様に酸化された式(2)化合物を用いてもよく、あ
るいはSが未酸化(n=0)の式(1)の化合物を製造
し、必要に応じてこれを酸化してもよい。
【0019】酸化または未酸化の式(2)化合物を式
(3)化合物と反応させる工程は、式(2)化合物に対
して1当量以上、好ましくは1〜2当量の脱ハロゲン化
水素剤の存在下、適当な溶媒中1〜2当量、好ましくは
1〜1.2当量の式(3)化合物を反応させる。反応温
度は0〜150℃、好ましくは20〜70℃である。
【0020】脱ハロゲン化水素剤としては、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、水素化ナトリウムなどの無機塩基、トリエチルアミ
ン、ピリジン、N、N−ジエチルアニリンなどの有機塩
基が挙げられる。
【0021】溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの炭化水素系、クロロホルム、四塩化炭酸、ク
ロルベンゼンなどのハロゲン化炭化水素系、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテ
ル系、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ンなどのケトン系の他、酢酸エチルエステル、アセトニ
トリル、ジメチルホルムアミド、ピリジン、ジメチルス
ルホキサイド、水あるいはこれらの適当な混合溶媒を挙
げることができる。
【0022】反応終了後の反応液は、水を加えて有機溶
媒抽出および濃縮などの通常の後処理を行い、必要なら
ば、クロマトグラフィー、再結晶などの操作によって精
製することもできる。
【0023】また酸化工程は、例えば適当な溶媒中、酸
化剤で酸化することによって行える。
【0024】ここで使用される酸化剤としては、メタク
ロロ過安息香酸などの芳香族過酸、過酢酸、過トリフル
ホロ酢酸などの脂肪族過酸、過酸化水素、過マンガン酸
カリウム、クロム酸などの無機酸化剤があげられる。そ
の際使用する溶媒としては塩化メチレン、クロロホル
ム、アセトン、酢酸、ジエチルエーテル、水などあるい
はこれらの混合溶媒をあげることができる。
【0025】反応温度は、0〜100℃、反応時間の範
囲は10分間〜24時間である。
【0026】反応終了後は、水を加えて有機溶媒抽出お
よび濃縮などの通常の後処理を行い、目的物を得る。ま
た、必要によりクロマトグラフィー、再結晶などの操作
を行う。この方法による製造例を実施例1〜4に示し
た。
【0027】出発物質である一般式(2)で示されるト
リアゾール誘導体は新規化合物であり、そのうちnが0
であるものは一般式(4)
【化10】 (式中、R1およびR2は、前記と同じ意味を表し、W
は、ハロゲン原子を表す。)で示されるα−ハロケトン
誘導体と一般式(5)
【化11】 (式中、Mは、アルカリ金属を示す。)で示される化合
物とを反応させることにより製造することができる。
【0028】出発原料の式(2)化合物の製造例を参考
製造例1に示した。
【0029】
【実施例】
実施例1 1−(ジエチルカルバモイル)−3−(α−ベンゾイ
ル)ベンジル−チオ−1,2,4−トリアゾール(化合
物No.16)の製造 3−(α−ベンゾイル)ベンジル−チオ−1,2,4−
トリアゾール 14.7gをアセトン 150mlに溶
かし、炭酸カリウム 7.6gとジエチルカルバモイル
クロライド 7.5gを加えて56℃で1時間撹拌し
た。次に生成した無機塩を濾別し、濾液を減圧下に濃縮
し、残渣にクロロホルム 200mlを加えて水洗し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に溶媒
を留去すると、淡黄色結晶が 19.5g得られた。ト
ルエン、アセトン混合溶媒より再結晶すると、標記化合
物が融点145〜148℃の結晶(収量 15.9g、
収率81%)として得られた。
【0030】実施例2 1−(ジノルマルプロピルカルバモイル)−3−〔α−
(2−クロロベンゾイル)1−エチル〕−スルフィニル
−1,2,4−トリアゾール(化合物No.18)の製
造 1−(ジノルマルプロピルカルバモイル)−3−〔α−
(2−クロロベンゾイル)1−エチル〕−チオ−1,
2,4−トリアゾール 19.7gをクロロホルム 2
00mlに溶かし、メタクロロ過安息香酸(含量70
%)12.3gを加えて20℃で1時間撹拌した。この
後20%炭酸カリウム水溶液で3回洗浄し、次いで飽和
食塩水で2回洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後、減圧下濃縮すると、標記化合物が淡黄色油状物とし
て 20.6g得られた。トルエン−アセトン混合溶媒
を用いたシリカゲルクロマトグラフィーにて精製する
と、無色油状物 n23 D=1.5409(収量19.8
g、収率93%)として得られた。
【0031】実施例3 1−(ジエチルカルバモイル)−3−(α−アセチル)
ベンジル−スルホニル−1,2,4−トリアゾール(化
合物No.2)の製造 1−(ジエチルカルバモイル)−3−(α−アセチル)
ベンジル−チオ−1,2,4−トリアゾール 15.9
gをクロロホルム200mlに溶かし、メタクロロ過安
息香酸(含量70%)26.0gを加えた。20℃で1
時間、次いで61℃で2時間撹拌した。冷却後、20%
炭酸カリウム水溶液で3回洗浄し、次いで飽和食塩水で
2回洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒
を減圧下に留去すると、淡黄色結晶が 17.6g得ら
れた。この結晶をトルエン酢酸エチルエステル混合溶媒
より再結晶すると、標記化合物が融点131℃〜133
℃の結晶(収量15.6g、収率86%)として得られ
た。
【0032】実施例4 1−(ジエチルカルバモイル)−3−ベンゾイルメチル
−スルホニル−1,2,4−トリアゾール(化合物N
o.13)の製造 3−ベンゾイルメチル−スルホニル−1,2,4−トリ
アゾール 15.9gをアセトン 300mlに溶解
し、炭酸カリウム 7.6gとジエチルカルバモイルク
ロライド 7.5gを加えて56℃にて1時間30分撹
拌した。冷却後、無機塩を濾別し、濾液を減圧下で濃縮
し、残渣にクロロホルム 300mlを加えて水洗し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後減圧濃縮すると、
標記化合物が褐色油状物として17.1g得られた。ト
ルエン−アセトン混合溶媒を用いたシリカゲルクロマト
グラフィーにて精製すると、淡黄色油状物n23 D=1.
5066(収量15.5g、収率89%)として得られ
た。
【0033】参考製造例1 3−(ベンゾイルメチル)−チオ−1,2,4−トリア
ゾールの製造 2−メルカプト−1,2,4−トリアゾール 13.1
gを90mlのジメチルホルムアミドにて溶解し、10
℃に冷却下、11.5gの水素化ナトリウム(鉱物油中
60%もの)を徐々に加えた。この後、30分間冷却下
で撹拌した。撹拌後、フェナシルブロマイド 25.8
gを加えて室温で30分間、さらに140〜150℃で
2時間撹拌した。冷却後、水200mlを加え、酢酸エ
チルエステル 100mlで3回抽出し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を留去すると、27.7gの
淡黄色結晶が得られ、これをn−ヘキサンで洗浄する
と、標記化合物が融点119.5℃〜120.5℃の結
晶(収量25.5g、収率90%)として得られた。
【0034】実施例 (除草剤の製剤化方法) 本発明化合物を除草剤の活性成分として用いる場合は、
通常、固体担体、液体担体、界面活性剤、その他の製剤
の補助剤として混合して慣用の処方により乳剤、液剤、
フロアブル(ゾル)剤、粉剤、ドリフトレス剤、粒剤、
微粒剤、錠剤などの適宜の形態として調製できる。
【0035】ここに使用される担体としては、農園芸用
薬剤に常用されるものならば固体または液体のいずれで
も使用でき、特定のものに限定されるものではない。、
例えば、これらの担体としては、鉱物質粉末(カオリ
ン、ベントナイト、クレー、モンモリロナイト、タル
ク、珪藻土、雲母、バーミキュライト、石膏、炭酸カル
シウム、リン灰石、ホワイトカーボン、消石灰、珪砂、
硫安、尿素など)、植物質粉末(大豆粉、小麦粉、木
粉、タバコ粉、デンプン、結晶セルロースなど)、高分
子化合物(石油樹脂、ポリ塩化ビニル、ケトン樹脂、ダ
ンマルガムなど)、アルミナ、ケイ酸塩、糖重合体、高
分散性ケイ酸、ワックス類などが挙げられる。また、液
体担体としては、水、アルコール類(メチルアルコー
ル、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、is
o−プロピルアルコール、ブタノール、エチレングリコ
ール、ベンジルアルコールなど)、芳香族炭化水素類
(トルエン、ベンゼン、キシレン、エチルベンゼン、メ
チルナフタレンなど)、ハロゲン化炭化水素類(クロロ
ホルム、四塩化炭素、ジクロルメタン、クロルエチレ
ン、モノクロルベンゼン、トリクロルフルオルメタン、
ジクロルフルオルメタンなど)、エーテル類(エチルエ
ーテル、エチレンオキシド、ジオキサン、テトラヒドロ
フランなど)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン、イソ
ホロンなど)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル、
エチレングリコールアセテート、酢酸アミルなど)、酸
アミド類(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ドなど)、ニトリル類(アセトニトリル、プロピオニト
リル、アクリロニトリルなど)、スルホキシド類(ジメ
チルスルホキシドなど)、アルコールエーテル類(エチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテルなど)、脂肪族または脂環式炭化
水素類(n−ヘキサン、シクロヘキサンなど)、工業用
ガソリン(石油エーテル、ソルベントナフサなど)、石
油留分(パラフィン類、灯油、軽油など)などが挙げら
れる。
【0036】また、乳剤、水和剤、フロアブル剤などの
製剤に際して、乳化、分散、可溶化、湿潤、発泡、潤
滑、拡展などの目的で各種の界面活性剤(または乳化
剤)が使用される。このような界面活性剤としては、非
イオン型(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレン
ソルビタンアルキルエステルなど)、陰イオン型(アル
キルベンゼンスルホネート、アルキルスルホサクシネー
ト、アルキルサルフェート、ポリオキシエチレンアルキ
ルサルフェート、アリールスルホネートなど)、陽イオ
ン型〔アルキルアミン類(ラウリルアミン、ステアリル
トリメチルアンモニウムクロライド、アルキルジメチル
ベンジルアンモニウムクロライドなど)、ポリオキシエ
チレンアルキルアミン類〕、両性型〔カルボン酸(ベタ
イン型)、硫酸エステル塩など〕などが挙げられるが、
もちろんこれらの例示のみに限定されるものではない。
【0037】また、これらの他にポリビニルアルコール
(PVA)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、
アラビアゴム、ポリビニルアセテート、アルギン酸ソー
ダ、ゼラチン、トラガカントゴムなどの各種補助剤を使
用することができる。
【0038】本発明においては、前記した各種製剤を製
造するに際して、本発明化合物を0.001%〜95%
(重量%;以下同じ)、好ましくは0.01%〜90%
の範囲で含有するように製剤化することができる。例え
ば、通常、粉剤、DL粉剤、微粉剤(F)の場合は、
0.01%〜5%、粒剤の場合は、0.01%〜10
%、水和剤、乳剤、液剤の場合は、1%〜75%の範囲
で含有できる。
【0039】このように調製された製剤は、例えば粒剤
の場合は、そのまま土壌表面、土壌中または水中に活性
成分量として10アール当たり0.3g〜300g程度
の範囲で散布すればよい。水和剤、乳剤およびゾル剤な
どの場合は、水または適当な溶剤に希釈し、活性成分量
として10アール当たり0.3〜300g程度の範囲で
希釈すればよい。
【0040】また、本発明化合物を除草剤として使用す
るに際して、既知の除草剤、殺虫剤あるいは植物調節剤
などと混用して適用性の拡大を図ることができ、また場
合によっては相乗効果を期待することもできる。
【0041】前記した一般式(1)の本発明化合物を除
草剤として製剤化する方法について以下の実施例4〜7
をもって説明する。ただし、本発明はこれらの実施例の
みに限定されるものではなく、他の種々の添加物と任意
の割合で混合でき、また他の除草剤などを任意の割合で
混合し、製剤化することもできる。
【0042】なお、化合物No.は前記の表1〜表2に
示したものであり、また実施例で部とは、すべて重量部
を示す。
【0043】実施例5(粒剤) 化合物No.26の化合物 1部、ラウリルサルフェー
ト 1部、リグニンスルホン酸カルシウム 1部、ベン
トナイト 30部および白土 67部に水 15部を加
えて混練機で混練した後、造粒機で造粒し、流動乾燥機
で乾燥して活性成分1%を含む粒剤を得る。
【0044】実施例6(水和剤) 化合物No.2の化合物 15部、ホワイトカーボン
15部、リグニンスルホン酸カルシウム 3部、ポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル 2部、珪藻土
5部およびクレー 60部を粉砕混合機で均一に混合し
て活性成分15%を含む水和剤を得る。
【0045】実施例7(乳剤) 化合物No.13の化合物 20部、ソルポール700
H(東邦化学工業株式会社製乳化剤)20部およびキシ
レン 60部を混合して活性成分20%を含む乳剤を得
る。
【0046】実施例8(粉剤) 化合物No.15の化合物 0.5部、無水珪酸微粉末
0.5部、ステアリン酸カルシウム 0.5部、クレ
ー 50部およびタルク 48.5部を均一に混合粉砕
して活性成分0.5%を含む粉剤を得る。
【0047】次に本発明化合物の除草効果を例証するた
めに試験例1〜3に示す。
【0048】
【試験例】
試験例1.除草効果試験及び移植水稲に対する薬害試験 5000分の1アールの大きさのプラスチックポットに
水田土壌(植壌土)を充填し、水を加えて代かきを行
い、表層0〜2cmにタイヌビエ種子50粒を播種し、
2葉期の水稲を2cmの深さに1株2本植えでポット当
り3株移植し、水深を3cmに保った。
【0049】薬剤処理はタイヌビエの2葉期に実施例7
に準じて調製した乳剤を水で希釈し、ポット当り10m
l(活性成分の使用量換算で1アール当り10g相当)
を滴下した。
【0050】本試験は1薬液濃度区あたり2連制で行
い、薬剤処理21日後に除草効果および水稲の薬害を以
下に示す評価の指標に基づいて調査した。その結果は表
3 のとおりである。
【0051】 除草効果の評価値 除草率(%) 5 100% 4 80〜100%未満 3 60〜 80%未満 2 40〜 60%未満 1 20〜 40%未満 0 20%未満 薬害の評価値 薬害程度 5 枯 死 4 薬 害 大 3 薬 害 中 2 薬 害 少 1 薬害 僅少 0 薬 害 無
【0052】
【表3】 注) 比較薬剤A、比較薬剤Bは次に示す。
【0053】比較薬剤A:
【化12】 (特開昭59−39880号公報に記載の化合物)
【0054】比較薬剤B:
【化13】 〔特開平3−99066号公報(ヨーロッパ特許公開第
422369号公報)に記載の化合物〕
【0055】試験例2.水田雑草に対する除草効果試験
および移植水稲に対する薬害試験 5000分の1アールの大きさのプラスチック製ポット
に水田土壌(植壌土)を充填し、タイヌビエ、広葉雑草
(アゼナ、キカシグサ、ミゾハコベ)、ホタルイの種子
を1〜2cmの深さにそれぞれ30粒づつを播種した。
播種1日後に湛水し、水深を2cmに保った。播種3日
後に2.5葉期の水稲を移植し、温室内で育成した。水
稲移植1日後に実施例7に準じて調製した乳剤を所定量
となるように水で希釈して得た散布液をポット当り10
ml滴下した。
【0056】本試験は1薬液濃度区当り2連制で行い、
処理21日後に、除草効果および水稲の薬害を試験例1
と同様の評価の指標に基づいて調査した。その結果は表
4のとおりである。
【0057】
【表4】 注) 比較薬剤A、比較薬剤Bは表3と同じである。
【0058】試験例3.畑作雑草に対する除草効果およ
び作物に対する薬害試験 1) 雑草に対する除草効果試験 5000分の1アールの大きさの素焼製ポットに畑土壌
(沖積壌土)をつめ、表層1cmの土壌とメヒシバ、エ
ノコログサ、シロザ、イヌビユ、イヌタデの各種雑草種
子それぞれ50粒を均一に混合し、表層を軽く押圧し
た。播種2日後に実施例7に準じて調製した乳剤を水で
希釈し、10アール当り100リットルの処理薬剤(活
性成分の施用量換算で10アール当り100g相当)を
土壌表面に噴霧した。
【0059】本試験は1薬液濃度区当り2連制で行い、
薬剤処理30日後に除草効果を試験例1と同様の評価の
指標に基づいて調査した。
【0060】2) 作物に対する薬害試験 10,000分の1アールの素焼製ポットに畑土壌(沖
積壌土)をつめ、各作物の種子(ダイズ5粒、トウモロ
コシ5粒、ビート10粒、ナタネ10粒およびコムギ1
0粒)をそれぞれ別のポットに播種し、表層を軽く押圧
した。播種1日後に実施例7に準じて調製した乳剤を水
で希釈し、10アール当り100リットルの処理薬剤
(活性成分量で10アール当り100g相当)を土壌表
面に噴霧した。
【0061】本試験は1薬液濃度区当り2連制で行い、
薬剤処理30日後に各作物に対する薬害程度を、試験例
1と同様の評価の指標に基づいて調査した。その結果は
表5のとおりである。
【0062】
【表5】 注) 比較薬剤A、比較薬剤Bは表3と同じである。
フロントページの続き (72)発明者 吉沢 裕和 神奈川県厚木市戸田2190番地の1 クロー バーハイツ303

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、R1は、低級アルキル基、フェニル基を表す
    か、またはハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコ
    キシ基で置換されたフェニル基を表し、R2は、水素原
    子、低級アルキル基、フェニル基を表すか、またはハロ
    ゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基で置換さ
    れたフェニル基を表し、R3およびR4は、同一または相
    異なり、低級アルキル基、低級アルケニル基を表すか、
    またはR3とR4とで環をなす低級アルキレン基を表し、
    nは、0、1または2の整数を表す。)で示される新規
    なトリアゾール誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式 【化2】 (式中、R1は、低級アルキル基、フェニル基を表す
    か、またはハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコ
    キシ基で置換されたフェニル基を表し、R2は、水素原
    子、低級アルキル基、フェニル基を表すか、またはハロ
    ゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基で置換さ
    れたフェニル基を表し、R3およびR4は、同一または相
    異なり、低級アルキル基、低級アルケニル基を表すか、
    またはR3とR4とで環をなす低級アルキレン基を表し、
    nは、0、1または2の整数を表す。)で示される新規
    なトリアゾール誘導体を活性成分として含有することを
    特徴とする除草剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999025700A1 (fr) * 1997-11-14 1999-05-27 Sagami Chemical Research Center Derives de triazole, leurs intermediaires de production, leurs procedes de production et herbicides contenant les derives en tant que principe actif

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WO1999025700A1 (fr) * 1997-11-14 1999-05-27 Sagami Chemical Research Center Derives de triazole, leurs intermediaires de production, leurs procedes de production et herbicides contenant les derives en tant que principe actif

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