JPH05255314A - トリアゾール誘導体および除草剤 - Google Patents

トリアゾール誘導体および除草剤

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JPH05255314A
JPH05255314A JP8749492A JP8749492A JPH05255314A JP H05255314 A JPH05255314 A JP H05255314A JP 8749492 A JP8749492 A JP 8749492A JP 8749492 A JP8749492 A JP 8749492A JP H05255314 A JPH05255314 A JP H05255314A
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JP
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group
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triazole
triazole derivative
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Application number
JP8749492A
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English (en)
Inventor
Hiromichi Ishikawa
弘道 石川
Takeshi Morita
健 森田
Satoshi Yasuhara
智 保原
Ten Umeda
天 梅田
Yasuhiro Kido
庸裕 木戸
Noriyuki Takai
紀行 高井
Hirokazu Yoshizawa
裕和 吉沢
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Hokko Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は除草効力が優れ、人畜と作物に安全
性が高い新規なトリアゾール誘導体を提供することを目
的とする。 【構成】 本発明のトリアゾール誘導体は一般式(1)
で表わされる。一般式 〔式中、Aは、分岐してもよい低級アルキレン基または
窒素原子を炭素鎖中に含む低級アルキレン基を表わし、
1は、水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル
基、低級アルキニル基、低級シクロアルキル基を表わ
し、R2、R3は同一または相異なり、低級アルキル基、
低級アルケニル基またはR2とR3とで環をなす低級アル
キレン基を表わす。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なトリアゾール誘
導体および該誘導体を活性成分として含有することを特
徴とする除草剤に関する。したがって、本発明は、化学
工業ならびに農業、特に農薬製造業分野で有用である。
【0002】
【従来の技術】本発明のトリアゾール誘導体と近似の化
合物としては、次のものがあり、いずれも除草活性を有
することが知られている。
【0003】 特開昭48−77030号公報
【化3】 式中、R1およびR2は、同一または相異なり、低級アル
キル基などを示し、R3とR4とが窒素原子とともに環を
なし、モルホリノ基、ピロリジノ基、ピペリジノ基など
の異項環を示す。
【0004】 特開昭63−22083号公報
【化4】 式中、R1は、アルキルアミノカルボニル基などを示
し、R2は水素原子などを示し、R3は、置換または非置
換のフェニル基、複素環基、アラルキル基を示し、R4
は、水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低
級アルキニル基を示す。
【0005】 特開平1−106883号公報
【化5】 式中、R1、R2は、同一または相異なり、低級アルキル
基を示し、XおよびYは、同一または相異なり、CHま
たは窒素原子を示し、Zは、同一または相異なり、ハロ
ゲン原子、トリフルオロメチル基または低級アルキル基
を示し、mは、0、1または2を示し、nは、0、1ま
たは2を示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の〜の文献に記載の化合物は、後記試験例に示すよ
うに、除草効力が不十分であったり、作物に薬害を与え
たりすることから、必ずしも満足すべきものとはいいが
たい。そのため、このような欠点の少ない除草剤の開発
が望まれている。
【0007】したがって、本発明は、これらの化合物に
代わり、優れた除草活性と安全性を有する新規な化合物
およびそれを含有する水稲および畑作物用除草剤を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために数多くのトリアゾール誘導体を合成
し、それらの有用性について鋭意検討した。その結果、
下記の一般式(1)で示される新規なトリアゾール誘導
体が作物に薬害を与えることなく、しかも水田の雑草、
特に水田の強害雑草であるタイヌビエに対して低薬量の
施用で優れた除草効果を示すことを見いだした。
【0009】したがって、第1の本発明の要旨とすると
ころは、一般式(1)
【0010】
【化6】 〔式中、Aは、分岐してもよい低級アルキレン基または
窒素原子を炭素鎖中に含む低級アルキレン基を表わし、
1は、水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル
基、低級アルキニル基、低級シクロアルキル基を表わ
し、R2、R3は、同一または相異なり、低級アルキル
基、低級アルケニル基またはR2とR3とで環をなす低級
アルキレン基を表わす。)で示されるトリアゾール誘導
体にある。
【0011】一般式(1)で示される化合物において、
式中、Aの定義のうち、低級アルキレン基としては、炭
素数2〜6であり、直鎖状もしくは分岐状であってもよ
く、例えばエチレン基、トリメチレン基、メチルトリメ
チレン基、テトラメチレン基、メチルテトラメチレン
基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基などが挙げら
れる。
【0012】また、式中R1〜R3の定義のうち、低級ア
ルキル基としては、炭素数1〜6であり、直鎖状もしく
は分岐状であってもよく、例えばメチル基、エチル基、
n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソ
ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ネオペン
チル基、イソヘキシル基などが挙げられる。また、低級
アルケニル基としては、炭素数2〜6であり、直鎖状も
しくは分岐状であってもよく、例えばビニル基、1−プ
ロペニル基、アリル基、1−メチルビニル基、2−メチ
ルアリル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、2−ペ
ンテニル基、2−ヘキセニル基などが挙げられる。
【0013】さらに、式中R1の定義のうち、低級アル
キニル基としては、炭素数2〜6であり、直鎖状もしく
は分岐状であってもよく、例えばエチニル基、プロパル
ギル基、1−メチルプロパルギル基、2−ブテニル基、
1−メチルブチニル基などが挙げられる。また低級シク
ロアルキル基としては、炭素数3〜6であり、例えばシ
クロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基
などが挙げられる。さらにR2、R3の定義のうち、低級
アルキレン基としては、炭素数4〜6であり、テトラメ
チレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基などが
挙げられる。
【0014】また、第2の本発明の要旨とするところ
は、前記の式(1)化合物を活性成分として含有するこ
とを特徴とする除草剤にある。
【0015】次に、本発明の一般式(1)の化合物の代
表的な具体例を表1〜表3に挙げた化合物によって示
す。
【0016】なお、化合物No.は以下の実施例および
試験例でも参照される。
【0017】
【表1】
【化7】一般式
【0018】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【化8】
【0021】
【0022】
【作用】本発明の一般式(1)の化合物は、新規化合物
である。そして、この一般式(1)の化合物は、水田、
畑作地の各種雑草を防除するための活性成分として作用
する。
【0023】
【実施例】(本発明化合物の製造法) 次に本発明化合物の製造法について詳しく説明する。す
なわち、出発原料として一般式(2)
【化9】 (式中、R2、R3は、前記の意味を表わし、Xはハロゲ
ン原子を表わす。)で示されるトリアゾール誘導体と一
般式(3)
【化10】 (式中、A、R1は、前記と同じ意味を表わす。)で示
されるピラゾール誘導体とを反応させることにより一般
式(1)
【化11】 (式中、A、R1、R2、R3は、前記と同じ意味を表わ
す。)で示される本発明化合物が得られる。
【0024】式(2)化合物を式(3)化合物と反応さ
せる工程は、式(2)化合物に対して1当量以上、好ま
しくは1〜2当量の脱ハロゲン化水素剤の存在下、適当
な溶媒中1〜2当量、好ましくは1〜1.2当量の式
(3)化合物を反応させる。この場合の反応温度は、0
〜150℃、好ましくは20〜70℃が適当である。
【0025】脱ハロゲン化水素剤としては、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウムなどの無機塩基、トリエチルア
ミン、ピリジン、N,N−ジエチルアニリンなどの有機
塩基が使用できる。
【0026】溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの炭化水素系、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、クロルベンゼンなどのハロゲン化炭化水素系、ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの
エーテル系、アセトン、メチルエチルケトンなどのケト
ン系、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ピリジン、水
あるいはこれらの適当な混合溶媒を使用することができ
る。
【0027】反応終了後の反応液は、水を加えて有機溶
媒で抽出し、それを濃縮などの通常の後処理を行い、必
要ならば、クロマトグラフィー、再結晶などの操作によ
って精製することもできる。
【0028】この方法による製造例を実施例1、2に示
した。
【0029】なお、出発原料である一般式(3)で表さ
れる化合物は、公知もしくは公知の方法により容易に合
成できる。また、一般式(2)の化合物の製造例を参考
製造例1に示した。
【0030】
【実施例】
実施例1 1−ジ−n−プロピルカルバモイル−3−(1,4,
5,6−テトラヒドロ−3−メチル−1−n−シクロペ
ンタピラゾリル)スルホニル−1,2,4−トリアゾー
ル(化合物No.8)の製造 1,4,5,6−テトラヒドロ−3−メチルシクロペン
タピラゾール 12.2g、無水炭酸カリウム 15.
2g、アセトニトリル 350mlの混合物に、1−ジ
−n−プロピルカルバモイル−1,2,4−トリアゾー
ル−3−スルホニルクロライド 29.4gを加え、5
0℃にて1時間撹拌した。
【0031】反応終了後、無機塩を濾別し、濾液を減圧
下に濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶
出液、トルエン:酢酸エチル=15:1)にて精製する
と、融点89.5〜92℃の標記化合物が無色結晶とし
て、32.3g(収率85%)得られた。
【0032】実施例2 1−(エチル−n−プロピル)カルバモイル−3−
(4,5,6,7−テトラヒドロ−7−メチル−2H−
インダゾール−2−イル)スルホニル−1,2,4−ト
リアゾール(化合物No.57)および1−(エチル−
n−プロピル)カルバモイル−3−(4,5,6,7−
テトラヒドロ−7−メチル−1H−インダゾール−1−
イル)スルホニル−1,2,4−トリアゾール(化合物
No.46)の製造 4,5,6,7−テトラヒドロ−7−メチルインダゾー
ル 13.6g、無水炭酸カリウム 15.2g、アセ
トニトリル 400mlの混合物に、1−(エチル−n
−プロピル)カルバモイル−1,2,4−トリアゾール
−3−スルホニルクロライド 28gを加え、室温にて
3時間撹拌した。反応終了後、無機塩を濾別し、濾液を
減圧下濃縮し、残渣をクロロホルムで抽出、水洗した。
有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を
留去すると、淡黄色の粗結晶として、36.1g得られ
た。これをn−ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒より再
結晶すると、融点111〜112℃の標記化合物(化合
物No.57)〔1H−NMR(CDCl3):δ7.8
ppm(1H,S,インダゾール3位プロトン)〕が無
色結晶として、30.4g(収率80%)得られた。再
結晶母液を減圧下にて濃縮し、残渣をシリカゲルクロマ
トグラフィー(溶出液,トルエン:酢酸エチル=10:
1)にて精製すると、融点67〜70℃の標記化合物
(化合物No.46)〔1H−NMR(CDCl3):δ
7.5ppm(1H,S,インダゾール3位プロト
ン)〕が無色結晶として、0.8g(収率2%)得られ
た。
【0033】参考製造例1 1−ジエチルカルバモイル−1,2,4−トリアゾール
−3−スルホニルクロリドの製造 メタノール 150mlに3−メルカプト−1,2,4
−トリアゾール 51gを溶かし、これにナトリウムメ
チラート メタノール溶液(28%もの)100gを加
え、20℃で30分間撹拌後、ベンジルクロライド 6
6gを15℃で滴下した。滴下後30℃で1時間撹拌
し、析出した無機塩を濾別した。濾過液を濃縮すると、
3−ベンジルチオ−1,2,4−トリアゾールが白色結
晶として90g(収率93%、融点81−82℃)得ら
れた。
【0034】得られた3−ベンジルチオ−1,2,4−
トリアゾール 90gをアセトン400mlに溶かし、
炭酸カリウム 68.5gを加え、次いでジエチルカル
バモイルクロライド 67.0gを加えた。この後55
℃で1時間撹拌後、冷却し、無機塩を濾別した。濾過液
を濃縮すると、1−ジエチルカルバモイル−3−ベンジ
ルチオ−1,2,4−トリアゾールが白色結晶として、
120g(収率88%、融点77−78℃)得られた。
【0035】この1−ジエチルカルバモイル−3−ベン
ジルチオ−1,2,4−トリアゾール80gを酢酸60
0ml、水150mlに溶解し、−5℃に冷却下に塩素
ガス69gを30分間で吹き込んだ。その後30分間、
5℃で撹拌した。次いで水600mlを加えて5℃で3
0分間撹拌後、析出した白色結晶を濾過し水洗した。一
夜風乾すると、標記化合物が白色結晶として、62.5
g(収率85%、融点60−61℃)得られた。
【0036】実施例 (除草剤の製剤化方法) 本発明化合物を除草剤の活性成分として用いる場合は、
通常、固体担体、液体担体、界面活性剤、その他の製剤
の補助剤と混合して慣用の処方により乳剤、水和剤、液
剤、フロアブル(ゾル)剤、粉剤、ドリフトレス剤、粒
剤、微粒剤、錠剤などの適宜の形態として調製できる。
【0037】ここに使用される担体としては、農園芸用
薬剤に常用されるものならば固体または液体のいずれで
も使用でき、特定のものに限定されるものではない。、
例えば、これら担体としては、鉱物質粉末(カオリン、
ベントナイト、クレー、モンモリロナイト、タルク、珪
藻土、雲母、バーミキュライト、石膏、炭酸カルシウ
ム、リン灰石、ホワイトカーボン、消石灰、珪砂、硫
安、尿素など)、植物質粉末(大豆粉、小麦粉、木粉、
タバコ粉、デンプン、結晶セルロースなど)、高分子化
合物(石油樹脂、ポリ塩化ビニル、ケトン樹脂、ダンマ
ルガムなど)、アルミナ、ケイ酸塩、糖重合体、高分散
性ケイ酸、ワックス類などが挙げられる。また、液体担
体としては、水、アルコール類(メチルアルコール、エ
チルアルコール、n−プロピルアルコール、iso−プ
ロピルアルコール、ブタノール、エチレングリコール、
ベンジルアルコールなど)、芳香族炭化水素類(トルエ
ン、ベンゼン、キシレン、エチルベンゼン、メチルナフ
タレンなど)、ハロゲン化炭化水素類(クロロホルム、
四塩化炭素、ジクロルメタン、クロルエチレン、モノク
ロルベンゼン、トリクロルフルオルメタン、ジクロルフ
ルオルメタンなど)、エーテル類(エチルエーテル、エ
チレンオキシド、ジオキサン、テトラヒドロフランな
ど)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノン、メチルイソブチルケトン、イソホロンな
ど)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル、エチレン
グリコールアセテート、酢酸アミルなど)、酸アミド類
(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドな
ど)、ニトリル類(アセトニトリル、プロピオニトリ
ル、アクリロニトリルなど)、スルホキシド類(ジメチ
ルスルホキシドなど)、アルコールエーテル類(エチレ
ングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコール
モノエチルエーテルなど)、脂肪族または脂環式炭化水
素類(n−ヘキサン、シクロヘキサンなど)、工業用ガ
ソリン(石油エーテル、ソルベントナフサなど)、石油
留分(パラフィン類、灯油、軽油など)などが挙げられ
る。
【0038】また、乳剤、水和剤、フロアブル剤などの
製剤に際して、乳化、分散、可溶化、湿潤、発泡、潤
滑、拡展などの目的で各種の界面活性剤(または乳化
剤)が使用される。このような界面活性剤としては、非
イオン型(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレン
ソルビタンアルキルエステルなど)、陰イオン型(アル
キルベンゼンスルホネート、アルキルスルホサクシネー
ト、アルキルサルフェート、ポリオキシエチレンアルキ
ルサルフェート、アリールスルホネートなど)、陽イオ
ン型〔アルキルアミン類(ラウリルアミン、ステアリル
トリメチルアンモニウムクロライド、アルキルジメチル
ベンジルアンモニウムクロライドなど)、ポリオキシエ
チレンアルキルアミン類〕、両性型〔カルボン酸(ベタ
イン型)、硫酸エステル塩など〕などが挙げられるが、
もちろんこれらの例示のみに限定されるものではない。
【0039】また、これらの他にポリビニルアルコール
(PVA)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、
アラビアゴム、ポリビニルアセテート、アルギン酸ソー
ダ、ゼラチン、トラガカントゴムなどの各種補助剤を使
用することができる。
【0040】本発明においては、前記した各種製剤を製
造するに際して、本発明化合物を0.001%〜95%
(重量%;以下同じ)、好ましくは0.01%〜75%
の範囲で含有するように製剤化することができる。例え
ば、通常、粉剤、DL粉剤、微粉剤(F)の場合は、
0.01%〜5%、粒剤の場合は、0.01%〜10
%、水和剤、乳剤、液剤の場合は、1%〜75%の範囲
で含有できる。
【0041】このように調製された製剤は、例えば粒剤
の場合は、そのまま土壌表面、土壌中または水中に活性
成分量として10アール当たり0.3g〜300g程度
の範囲で散布すればよい。水和剤、乳剤およびゾル剤な
どの場合は、水または適当な溶剤に希釈し、活性成分量
として10アール当たり0.3〜300g程度の範囲で
希釈すればよい。
【0042】また、本発明化合物を除草剤として使用す
るに際して、既知の除草剤、殺虫剤あるいは植物調節剤
などと混用して適用性の拡大を図ることができ、また場
合によっては相乗効果を期待することもできる。
【0043】前記した一般式(1)の本発明化合物を除
草剤として製剤化する方法について以下の実施例3〜6
をもって説明する。ただし、本発明はこれらの実施例の
みに限定されるものではなく、他の種々の添加物と任意
の割合で混合でき、また他の除草剤などを任意の割合で
混合し、製剤化することもできる。
【0044】なお、化合物No.は前記の表1〜表3に
示したものであり、また実施例で部とは、すべて重量部
を示す。
【0045】実施例3(粒剤) 化合物No.8の化合物 1部、ラウリルサルフェート
1部、リグニンスルホン酸カルシウム 1部、ベント
ナイト 30部および白土 67部に水 15部を加え
て混練機で混練した後、造粒機で造粒し、流動乾燥機で
乾燥して活性成分1%を含む粒剤を得る。
【0046】実施例4(水和剤) 化合物No.57の化合物 15部、ホワイトカーボン
15部、リグニンスルホン酸カルシウム 3部、ポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル 2部、珪藻土
5部およびクレー 60部を粉砕混合機で均一に混合
して活性成分15%を含む水和剤を得る。
【0047】実施例5(乳剤) 化合物No.62の化合物 20部、ソルポール700
H(東邦化学工業株式会社製乳化剤)20部およびキシ
レン 60部を混合して活性成分20%を含む乳剤を得
る。
【0048】実施例6(粉剤) 化合物No.59の化合物 0.5部、無水珪酸微粉末
0.5部、ステアリン酸カルシウム 0.5部、クレ
ー 50部およびタルク 48.5部を均一に混合粉砕
して活性成分0.5%を含む粉剤を得る。
【0049】次に本発明化合物の除草効果を例証するた
めに試験例1〜3に示す。 試験例1.除草効果試験および移植水稲に対する薬害試
験 5000分の1アールの大きさのプラスチックポットに
水田土壌(植壌土)を充填し、水を加えて代かきを行
い、表層0〜2cmにタイヌビエ種子50粒を播種し、
2葉期の水稲を2cmの深さに1株2本植えでポット当
たり3株移植し、水深を3cmに保った。
【0050】薬剤処理はタイヌビエの2葉期に実施例5
に準じて調製した乳剤を水で希釈し、ポット当たり10
ml(活性成分の使用量換算で1アール当たり1.3g
相当)を滴下した。
【0051】本試験は1薬液濃度区あたり2連制で行
い、薬剤処理21日後に除草効果および水稲の薬害を以
下に示す評価の指標に基づいて調査した。その結果は表
4〜表6のとおりである。
【0052】 除草効果の評価値 除草率(%) 5 100% 4 80〜100%未満 3 60〜 80%未満 2 40〜 60%未満 1 20〜 40%未満 0 20%未満 薬害の評価値 薬害程度 5 枯 死 4 薬 害 大 3 薬 害 中 2 薬 害 少 1 薬害 僅少 0 薬 害 無
【0053】
【表4】
【0054】
【表5】
【0055】
【表6】
【0056】
【化12】比較薬剤A; (特開昭48−77030号公報に記載の化合物)
【0057】
【化13】比較薬剤B; (特開昭48−77030号公報に記載の化合物)
【0058】
【化14】比較薬剤C; (特開昭63−22083号公報に記載の化合物)
【0059】
【化15】比較薬剤D; (特開平1−106883号公報に記載の化合物)
【0060】試験例2. 水田雑草に対する除草効果試
験および移植水稲に対する薬害試験5000分の1アー
ルの大きさのプラスチック製ポットに水田土壌(植壌
土)を充填し、タイヌビエ、広葉雑草(アゼナ、キカシ
グサ、ミゾハコベ)、ホタルイの種子を1〜2cmの深
さにそれぞれ30粒ずつを播種した。播種1日後に湛水
し、水深を2cmに保った。播種3日後に2.5葉期の
水稲を移植し、温室内で育成した。水稲移植1日後に実
施例5に準じて調製した乳剤を所定量となるように水で
希釈して得た散布液をポット当たり10ml滴下した。
【0061】本試験は1薬液濃度区当たり2連制で行
い、処理21日後に除草効果および水稲の薬害を試験例
1と同様の評価の指標に基づいて調査した。その結果は
表7〜表9のとおりである。
【0062】
【表7】
【0063】
【表8】
【0064】
【表9】 注) 比較薬剤A〜Dは表4〜6と同じである。
【0065】試験例3 畑作雑草に対する除草効果およ
び作物に対する薬害試験 1) 雑草に対する除草効果試験 5000分の1アールの大きさの素焼製ポットに畑土壌
(沖積壌土)をつめ、表層1cmの土壌とメヒシバ、エ
ノコログサ、シロザ、イヌビユ、イヌタデの各種雑草種
子それぞれ50粒を均一に混合し、表層を軽く押圧し
た。播種2日後に実施例5に準じて調製した乳剤を水で
希釈し、10アール当り100リットル(活性成分の施
用量換算で10アール当り100g相当)を土壌表面に
噴霧した。
【0066】本試験は1薬液濃度区当り2連制で行い、
薬剤処理30日後に除草効果を試験例1と同様の評価の
指標に基づいて調査した。
【0067】2) 作物に対する薬害試験 10,000分の1アールの素焼製ポットに畑土壌(沖
積壌土)をつめ、各作物の種子(ダイズ5粒、トウモロ
コシ5粒、ビート10粒、ナタネ10粒およびコムギ1
0粒をそれぞれ別のポットに播種し、表層を軽く押圧し
た。播種1日後に実施例5に準じて調製した乳剤を水で
希釈し、10アール当り100リットル(活性成分量で
10アール当り100g相当)を土壌表面に噴霧した。
【0068】本試験は1薬液濃度区当り2連制で行い、
薬剤処理30日後に各作物に対する薬害程度を、試験例
1と同様の評価の指標に基づいて調査した。その結果は
表10〜表12のとおりである。
【0069】
【表10】
【0070】
【表11】
【0071】
【表12】 注) 比較薬剤A〜Dは表4〜表6と同じである。
【0072】
【発明の効果】本発明化合物は、既知の類似化合物に比
べ、優れた除草効力を有し、かつ作物と雑草間に優れた
選択性を示す。すなわち、水田の湛水処理において、問
題となる種々の雑草、例えばタイヌビエなどのイネ科雑
草、アゼナ、キカシグサ、ミゾハコベ等の広葉雑草、タ
マガヤツリ、ホタルイ、マツバイ、ミズガヤツリなどの
カヤツリグサ科雑草、コナギ、ウリカワなどに幅広く作
用してほぼ完全に除草することができ、しかも水稲に対
しては全く薬害を与えない。
【0073】また、本発明化合物は畑地の茎葉処理およ
び土壌処理において、問題となるソバカズラ、イヌビ
ユ、イヌタデ、ハコベ、シロザ、アオゲイトウ、ナズ
ナ、イチビ、マルバアサガオなどの広葉雑草、ヒエ、イ
ヌビエ、エノコログサ、メヒシバ、スズメノカタビラ、
カラスムギなどのイネ科雑草、ハマスゲなどのカヤツリ
グサ科雑草に対しても幅広く作用してほぼ完全に除草す
ることができ、しかもトウモロコシ、コムギ、イネ、ダ
イズ、ナタネ、ビートなどの主要作物に対し薬害を与え
ない。
【0074】その上、人畜毒性や魚毒性もない。したが
って、安全に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅田 天 神奈川県相模原市相模台団地5番2−306 号 (72)発明者 木戸 庸裕 神奈川県秦野市鶴巻北1−11−1−505 (72)発明者 高井 紀行 神奈川県厚木市戸田2385番地 北興化学寮 (72)発明者 吉沢 裕和 神奈川県厚木市戸田2190番地の1 クロー バーハイツ303号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中、Aは、分岐してもよい低級アルキレン基または
    窒素原子を炭素鎖中に含む低級アルキレン基を表わし、
    1は、水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル
    基、低級アルキニル基、低級シクロアルキル基を表わ
    し、R2、R3は、同一または相異なり、低級アルキル
    基、低級アルケニル基またはR2とR3とで環をなす低級
    アルキレン基を表わす。)で示されるトリアゾール誘導
    体。
  2. 【請求項2】 一般式 【化2】 〔式中、Aは、分岐してもよい低級アルキレン基または
    窒素原子を炭素鎖中に含む低級アルキレン基を表わし、
    1は、水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル
    基、低級アルキニル基、低級シクロアルキル基を表わ
    し、R2、R3は、同一または相異なり、低級アルキル
    基、低級アルケニル基またはR2とR3とで環をなす低級
    アルキレン基を表わす。)で示されるトリアゾール誘導
    体を活性成分として含有することを特徴とする除草剤。
JP8749492A 1992-03-12 1992-03-12 トリアゾール誘導体および除草剤 Pending JPH05255314A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997011075A1 (en) * 1995-09-22 1997-03-27 Takeda Chemical Industries, Ltd. Triazole compounds, their production and use

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WO1997011075A1 (en) * 1995-09-22 1997-03-27 Takeda Chemical Industries, Ltd. Triazole compounds, their production and use

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