JPH06116263A - トリアゾール誘導体および除草剤 - Google Patents

トリアゾール誘導体および除草剤

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JPH06116263A
JPH06116263A JP29190692A JP29190692A JPH06116263A JP H06116263 A JPH06116263 A JP H06116263A JP 29190692 A JP29190692 A JP 29190692A JP 29190692 A JP29190692 A JP 29190692A JP H06116263 A JPH06116263 A JP H06116263A
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compound
formula
group
herbicide
triazole
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Application number
JP29190692A
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English (en)
Inventor
Hiromichi Ishikawa
弘道 石川
Satoshi Yasuhara
智 保原
Tatsuya Masumizu
辰也 舛水
Hirokazu Yoshizawa
裕和 吉沢
Masako Yoshihara
雅子 吉原
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Hokko Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はすぐれた除草活性と安全性を有する
トリアゾール誘導体を提供することを目的とする。 【構成】 〔式中、R1、R2およびR3は同一または相異なる低級
アルキル基を表し、nは0、1または2を表す。〕で示
されるトリアゾール誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なトリアゾール誘
導体および該誘導体を活性成分として含有することを特
徴とする、除草剤に関する。
【0002】したがって、本発明は、化学工業ならびに
農業、特に農薬製造業分野で有用である。
【0003】
【従来の技術】本発明のトリアゾール誘導体と化学構造
上近似の化合物としては、次のものがあり、いずれも除
草活性を有することが知られている。
【0004】 特開昭48−77030号公報
【化3】一般式 式中、R 1およびR 2は、同一または相異なり、低級アル
キル基などを示し、R 3とR 4とが窒素原子とともに環を
なし、モルホリノ基、ピロリジノ基、ピペリジノ基など
の異項環を示す。
【0005】 特開昭63−22083号公報
【化4】一般式 式中、R 1は、アルキルアミノカルボニル基などを示
し、R 2は、水素原子などを示し、R 3は、置換または非
置換のフェニル基、複素環基、アラルキル基を示し、R
4は、水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、
低級アルキニル基を示す。
【0006】 特開平1−106883号公報
【化5】 式中、R 1、R 2は、同一または相異なり、低級アルキル
基を示し、XおよびYは、同一または相異なり、CHま
たは窒素原子を示し、Zは、同一または相異なり、ハロ
ゲン原子、トリフルオロメチル基または低級アルキル基
を示し、mは、0、1または2を示し、nは、0、1ま
たは2を示す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の〜の文献に記載の化合物は、後記試験例に示すよ
うに、除草効力が不十分であったり、作物に薬害を与え
たりすることから、実用上必ずしも満足しがたい。その
ため、このような欠点の少ない除草剤の開発が望まれて
いる。
【0008】したがって、本発明は、これらの化合物に
代わり、優れた除草活性と安全性を有する新規な化合物
およびそれを含有する水稲および畑作物用除草剤を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために数多くのトリアゾール誘導体を合成
し、それらの有用性について鋭意検討した。その結果、
下記の一般式(1)で示される新規なトリアゾール誘導
体が作物に薬害を与えることなく、しかも水田の雑草、
特に水田の強害雑草であるタイヌビエに対して低薬量の
施用で優れた除草効果を示すことを見いだした。
【0010】すなわち、第1の本発明の要旨とするとこ
ろは、一般式(1)
【0011】
【化6】 〔式中、R1、R2およびR3は同一または相異なる低級
アルキル基を表し、nは0、1または2を表す。〕で示
されるトリアゾール誘導体にある。
【0012】一般式(1)で示される化合物において、
式中、R1〜R3の定義のうち、低級アルキル基として
は、炭素数1〜6であり、直鎖状もしくは分岐状であっ
てもよく、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s
ec−ブチル基、t−ブチル基などが挙げられる。
【0013】また、第2の本発明の要旨とするところ
は、前記の式(1)化合物を活性成分として含有するこ
とを特徴とする除草剤にある。
【0014】次に本発明の一般式(1)の化合物の代表
的な具体例を表1に示す。
【0015】なお、化合物No.は、以下の実施例及び
試験例でも参照される。
【0016】
【化7】一般式
【表1】
【0017】 注) 表中、Meはメチル基、Etはエチル基、nPr
はノルマルプロピル基、tBuはターシャリーブチル基
を示す。
【0018】
【作用】本発明の一般式(1)の化合物は、新規化合物
である。そして、この一般式(1)の化合物は、水田、
畑作地の各種雑草を防除するための活性成分として作用
する。
【0019】
【実施例】(本発明化合物の製造法) 次に本発明化合物の製造法について詳しく説明する。す
なわち、出発原料として一般式(2)
【化8】一般式 (式中、R 1は、前記の意味を表す。)で示されるトリ
アゾール誘導体と一般式(3)
【化9】一般式 (式中、R2、R3は、前記と同じ意味を表し、Xはハロ
ゲン原子を表す。)で示されるカルバモイル誘導体とを
反応させ、必要に応じて酸化することにより一般式
(1)
【化10】一般式 (式中、R 1、R 2、R 3およびnは、前記と同じ意味を
表す。)で示される本発明化合物が得られる。
【0020】式(2)化合物を式(3)化合物と反応さ
せる工程は、式(2)化合物に対して1当量以上、好ま
しくは1から1.2当量の式(3)化合物を反応させ
る。この場合の反応温度は、0から150℃、好ましく
は20から70℃が適当である。
【0021】脱ハロゲン化水素剤としては、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウムなどの無機塩基、トリエチルア
ミン、ピリジン、N,N−ジエチルアニリンなどの有機
塩基が使用できる。
【0022】溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの炭化水素系、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、クロルベンゼンなどのハロゲン化炭化水素系、ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの
エーテル系、アセトン、メチルエチルケトンなどのケト
ン系、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ピリジン、水
あるいはこれらの適当な混合溶媒を使用することができ
る。
【0023】酸化工程は、式(1)n=1の場合は、n
=0の化合物に対して1当量、式(1)n=2の場合は
2当量の酸化剤を反応させる。この場合の酸化剤として
は、過マンガン酸カリウム、過酸化水素水などの無機系
酸化剤、過酢酸、メタクロロ過安息香酸などの有機系酸
化剤が使用できる。
【0024】反応温度としては0から120℃、好まし
くは30から60℃が適当である。
【0025】溶媒としては、四塩化炭素、クロロホル
ム、ジクロロメタン、クロルベンゼンなどのハロゲン化
炭化水素系、アセトン、メチルエチルケトンなどのケト
ン系、酢酸、水あるいはこれらの適当な混合溶媒を使用
することができる。反応終了後の反応液は、水を加えて
有機溶媒で抽出し、それを濃縮等の通常の後処理を行
い、必要ならば、クロマトグラフィー、再結晶などの操
作によって精製することもできる。この方法による製造
例を実施例1から3に示した。
【0026】なお、出発原料である一般式(3)で表さ
れる化合物は、公知もしくは公知の方法により容易に合
成できる。
【0027】また、一般式(2)の化合物は文献未記載
の新規化合物で、その製造例を参考製造例1に示した。
【0028】
【実施例】
実施例1 1−ジエチルカルバモイル−3−(1,3,5−トリメ
チルピラゾール−4−イル)チオ−1,2,4−トリア
ゾール(化合物No.2)の製造 3−(1,3,5−トリメチルピラゾール−4−イル)
チオ−1,2,4−トリアゾール 3.0g、無水炭酸
カリウム 2.4g、アセトン 70mlの混合物にジ
エチルカルバモイルクロライド 2.0gを加え、50
℃にて30分撹拌する。その後、減圧下に反応液を濃縮
し、トルエン 100mlを加え、水洗した。これを無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去する
と、粗結晶が得られた。これを再結晶(再結晶溶媒、ヘ
キサン:アセトン=30:1)にて精製すると、標記化
合物が白色結晶として123.8g(収率86%)で得
られた。融点は114〜115℃であった。
【0029】実施例2 1−ジエチルカルバモイル−3−(1,3,5−トリメ
チルピラゾール−4−イル)スルフィニル−1,2,4
−トリアゾール(化合物No.9)の製造 1−ジエチルカルバモイル−3−(1,3,5−トリメ
チルピラゾール−4−イル)チオ−1,2,4−トリア
ゾール 3.0g、酢酸60mlの混合物に過酸化水素
(30% w/w)1.3gを加えて60℃にて1時間
撹拌する。その後、減圧下に反応液を濃縮し、トルエン
100mlを加えて水洗する。これを無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去すると、粗結晶が得ら
れる。これを再結晶(再結晶溶媒、ヘキサン:アセトン
=20:1)にて精製すると、標記化合物が白色結晶と
して2.9g(収率90%)で得られた。融点は105
〜106℃であった。
【0030】実施例3 1−ジエチルカルバモイル−3−(1,3,5−トリメ
チルピラゾール−4−イル)スルホニル−1,2,4−
トリアゾール(化合物No.16)の製造 1−ジエチルカルバモイル−3−(1,3,5−トリメ
チルピラゾール−4−イル)チオ−1,2,4−トリア
ゾール 3.0g、四塩化炭素 70mlの混合物にメ
タクロロ過安息香酸5.3gを加え、30℃にて12時
間撹拌する。その後、不溶物を濾過で除き濾液を減圧下
に濃縮し、トルエン 100mlを加えて飽和炭酸水素
ナトリウム溶液で水洗する。次いで、これを無水硫酸カ
リウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去すると、粗結晶が
得られた。これを再結晶(再結晶溶媒、ヘキサン:アセ
トン=5:1)にて精製すると、標記化合物が白色結晶
として2.9g(収率87%)で得られた。融点は97
〜99℃であった。
【0031】参考製造例1 3−(1,3,5−トリメチルピラゾール−4−イル)
チオ−1,2,4−トリアゾール[一般式(2)の化合
物の製造] 3−メルカプトトリアゾール 10.0g、メタノール
100mlの混合物にナトリウムメチラート溶液(2
8% w/w)19.0gを水冷下5分間で滴下し、滴
下終了後10分間撹拌後する。次いで、3−クロロアセ
チルアセトン14.0gを水冷下15分間で滴下し、滴
下終了後、室温にて1時間撹拌する。この反応液中にメ
チルヒドラジン 7.0g、メタノール10mlの混合
物を水冷下10分間で滴下し、滴下後、室温にてさらに
2時間撹拌する。その後、減圧下に反応液を濃縮し、C
HCl3150mlを加えて水洗する。これを無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去し、残渣をシ
リゲカルクロマトグラフィー(抽出溶媒CHCl3:C
3OH=10:1)にて精製すると、標記化合物が無
色の油状物として14.0g(収率67%)で得られ
た。
【0032】実施例(除草剤の製剤化方法) 本発明化合物を除草剤の活性成分として用いる場合は、
通常、固体担体、液体担体、界面活性剤、その他の製剤
の補助剤と混合して慣用の処方により乳剤、水和剤、液
剤、フロアブル(ゾル)剤、粉剤、ドリフトレス剤、粒
剤、微粒剤、錠剤などの適宜の形態として調製できる。
【0033】ここに使用される担体としては、農園芸用
薬剤に常用されるものならば固体または液体のいずれで
も使用でき、特定のものに限定されるものではない。、
例えば、これら担体としては、鉱物質粉末(カオリン、
ベントナイト、クレー、モンモリロナイト、タルク、珪
藻土、雲母、バーミキュライト、石膏、炭酸カルシウ
ム、リン灰石、ホワイトカーボン、消石灰、珪砂、硫
安、尿素など)、植物質粉末(大豆粉、小麦粉、木粉、
タバコ粉、デンプン、結晶セルロースなど)、高分子化
合物(石油樹脂、ポリ塩化ビニル、ケトン樹脂、ダンマ
ルガムなど)、アルミナ、ケイ酸塩、糖重合体、高分散
性ケイ酸、ワックス類などが挙げられる。また、液体担
体としては、水、アルコール類(メチルアルコール、エ
チルアルコール、n−プロピルアルコール、iso−プ
ロピルアルコール、ブタノール、エチレングリコール、
ベンジルアルコールなど)、芳香族炭化水素類(トルエ
ン、ベンゼン、キシレン、エチルベンゼン、メチルナフ
タレンなど)、ハロゲン化炭化水素類(クロロホルム、
四塩化炭素、ジクロルメタン、クロルエチレン、モノク
ロルベンゼン、トリクロルフルオルメタン、ジクロルフ
ルオルメタンなど)、エーテル類(エチルエーテル、エ
チレンオキシド、ジオキサン、テトラヒドロフランな
ど)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノン、メチルイソブチルケトン、イソホロンな
ど)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル、エチレン
グリコールアセテート、酢酸アミルなど)、酸アミド類
(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドな
ど)、ニトリル類(アセトニトリル、プロピオニトリ
ル、アクリロニトリルなど)、スルホキシド類(ジメチ
ルスルホキシドなど)、アルコールエーテル類(エチレ
ングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコール
モノエチルエーテルなど)、脂肪族または脂環式炭化水
素類(n−ヘキサン、シクロヘキサンなど)、工業用ガ
ソリン(石油エーテル、ソルベントナフサなど)、石油
留分(パラフィン類、灯油、軽油など)などが挙げられ
る。
【0034】また、乳剤、水和剤、フロアブル剤などの
製剤に際して、乳化、分散、可溶化、湿潤、発泡、潤
滑、拡展などの目的で各種の界面活性剤(または乳化
剤)が使用される。このような界面活性剤としては、非
イオン型(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレン
ソルビタンアルキルエステルなど)、陰イオン型(アル
キルベンゼンスルホネート、アルキルスルホサクシネー
ト、アルキルサルフェート、ポリオキシエチレンアルキ
ルサルフェート、アリールスルホネートなど)、陽イオ
ン型〔アルキルアミン類(ラウリルアミン、ステアリル
トリメチルアンモニウムクロライド、アルキルジメチル
ベンジルアンモニウムクロライドなど)、ポリオキシエ
チレンアルキルアミン類〕、両性型〔カルボン酸(ベタ
イン型)、硫酸エステル塩など〕などが挙げられるが、
もちろんこれらの例示のみに限定されるものではない。
【0035】また、これらの他にポリビニルアルコール
(PVA)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、
アラビアゴム、ポリビニルアセテート、アルギン酸ソー
ダ、ゼラチン、トラガカントゴムなどの各種補助剤を使
用することができる。
【0036】本発明においては、前記した各種製剤を製
造するに際して、本発明化合物を0.001%〜95%
(重量%;以下同じ)、好ましくは0.01%〜90%
の範囲で含有するように製剤化することができる。例え
ば、通常、粉剤、DL粉剤、微粉剤(F)の場合は、
0.01%〜5%、粒剤の場合は、0.01%〜10
%、水和剤、乳剤、液剤の場合は、1%〜75%の範囲
で含有できる。
【0037】このように調製された製剤は、例えば粒剤
の場合は、そのまま土壌表面、土壌中または水中に活性
成分量として10アール当たり0.3g〜300g程度
の範囲で散布すればよい。水和剤、乳剤およびゾル剤な
どの場合は、水または適当な溶剤に希釈し、活性成分量
として10アール当たり0.3〜300g程度の範囲で
希釈すればよい。
【0038】また、本発明化合物を除草剤として使用す
るに際して、既知の除草剤、殺虫剤あるいは植物調節剤
などと混用して適用性の拡大を図ることができ、また場
合によっては相乗効果を期待することもできる。
【0039】前記した一般式(1)の本発明化合物を除
草剤として製剤化する方法について以下の実施例4〜7
をもって説明する。ただし、本発明はこれらの実施例の
みに限定されるものではなく、他の種々の添加物と任意
の割合で混合でき、また他の除草剤などを任意の割合で
混合し、製剤化することもできる。
【0040】なお、化合物No.は前記の表1に示した
ものであり、また実施例で部とは、すべて重量部を示
す。
【0041】実施例4(粒剤) 化合物No.15の化合物 1部、ラウリルサルフェー
ト 1部、リグニンスルホン酸カルシウム 1部、ベン
トナイト 30部および白土 67部に水 15部を加
えて混練機で混練した後、造粒機で造粒し、流動乾燥機
で乾燥して活性成分1%を含む粒剤を得る。
【0042】実施例5(水和剤) 化合物No.1の化合物 15部、ホワイトカーボン
15部、リグニンスルホン酸カルシウム 3部、ポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル 2部、珪藻土
5部およびクレー 60部を粉砕混合機で均一に混合し
て、活性成分15%を含む水和剤を得る。
【0043】実施例6(乳剤) 化合物No.21の化合物 20部、ソルポール700
H(東邦化学工業株式会社製乳化剤の商品名)20部お
よびキシレン 60部を混合して、活性成分20%を含
む乳剤を得る。
【0044】実施例7(粉剤) 化合物No.2の化合物 0.5部、無水珪酸微粉末
0.5部、ステアリン酸カルシウム 0.5部、クレー
50部およびタルク 48.5部を均一に混合粉砕し
て、活性成分0.5%を含む粉剤を得る。
【発明の効果】
【0045】本発明化合物は、既知の類似化合物に比
べ、優れた除草効力を有し、かつ作物と雑草間に優れた
選択性を示す。すなわち、水田の湛水処理において、問
題となる種々の雑草、例えばタイヌビエなどのイネ科雑
草、アゼナ、キカシグサ、ミゾハコベ等の広葉雑草、タ
マガヤツリ、ホタルイ、マツバイ、ミズガヤツリなどの
カヤツリグサ科雑草などに幅広く作用してほぼ完全に除
草することができ、しかも水稲に対しては全く薬害を与
えない。
【0046】また、本発明化合物は畑地の土壌処理にお
いて、問題となるイヌビユ、イヌタデ、シロザなどの広
葉雑草、エノコログサ、メヒシバなどのイネ科雑草に対
しても幅広く作用してほぼ完全に除草することができ、
しかもトウモロコシ、コムギ、ダイズ、ナタネ、ビート
などの主要作物に対し薬害を与えない。
【0047】その上、人畜毒性や魚毒性もないため、安
全に使用できる。
【0048】次に本発明化合物の除草効果を例証するた
めに試験例1〜3に示す。
【0049】試験例1.除草効果試験および移植水稲に
対する薬害試験 5000分の1アールの大きさのプラスチック製ポット
に水田土壌(植壌土)を充填し、水を加えて代かきを行
い、表層0〜2cmにタイヌビエ種子50粒を播種し、
2葉期の水稲を2cmの深さに1株2本植えでポット当
たり3株移植し、水深を3cmに保った。
【0050】薬剤処理はタイヌビエの2葉期に実施例6
に準じて調製した乳剤を水で希釈し、ポット当たり10
ml(活性成分の使用量換算で1アール当たり1.3g
相当)を滴下した。
【0051】本試験は1薬液濃度区あたり2連制で行
い、薬剤処理21日後に除草効果および水稲の薬害を以
下に示す評価の指標に基づいて調査した。その結果は表
2のとおりである。
【0052】 除草効果の評価値 除草率(%) 5 100% 4 80〜100%未満 3 60〜 80%未満 2 40〜 60%未満 1 20〜 40%未満 0 20%未満 薬害の評価値 薬害程度 5 枯 死 4 薬 害 大 3 薬 害 中 2 薬 害 小 1 薬害 僅小 0 薬 害 無
【0053】
【表2】
【0054】
【化11】比較薬剤A; (特開昭48−77030号公報に記載の化合物)
【0055】
【化12】比較薬剤B; (特開昭48−77030号公報に記載の化合物)
【0056】
【化13】比較薬剤C; (特開昭63−22083号公報に記載の化合物)
【0057】
【化14】比較薬剤D; (特開平1−106883号公報に記載の化合物)
【0058】試験例2. 水田雑草に対する除草効果試
験および移植水稲に対する薬害試験 5000分の1アールの大きさのプラスチック製ポット
に水田土壌(植壌土)を充填し、タイヌビエ、広葉雑草
(アゼナ、キカシグサ、ミゾハコベ)、ホタルイの種子
を1〜2cmの深さにそれぞれ30粒ずつを播種する。
播種1日後に湛水し、水深を2cmに保つ。播種3日後
に2.5葉期の水稲を移植し、温室内で育成する。水稲
移植1日後に実施例6に準じて調製した乳剤を所定量と
なるように水で希釈して得た散布液をポット当たり10
ml滴下した。
【0059】本試験は1薬液濃度区当たり2連制で行
い、処理21日後に除草効果および水稲の薬害を試験例
1と同様の評価の指標に基づいて調査した。その結果は
表3のとおりである。
【0060】
【表3】
【0061】試験例3 畑作雑草に対する除草効果およ
び作物に対する薬害試験 1) 雑草に対する除草効果試験 5000分の1アールの大きさの素焼製ポットに畑土壌
(沖積壌土)をつめ、表層1cmの土壌とメヒシバ、エ
ノコログサ、シロザ、イヌビユ、イヌタデの各種雑草種
子それぞれ50粒を均一に混合し、表層を軽く押圧す
る。播種2日後に実施例6に準じて調製した乳剤を水で
希釈し、10アール当り100リットル(活性成分の施
用量換算で10アール当り100g相当)を土壌表面に
噴霧した。
【0062】本試験は1薬液濃度区当り2連制で行い、
薬剤処理30日後に除草効果を試験例1と同様の評価の
指標に基づいて調査した。
【0063】2) 作物に対する薬害試験 10,000分の1アールの素焼製ポットに畑土壌(沖
積壌土)をつめ、各作物の種子(ダイズ5粒、トウモロ
コシ5粒、ビート10粒、ナタネ10粒およびコムギ1
0粒)をそれぞれ別のポットに播種し、表層を軽く押圧
した。播種1日後に実施例6に準じて調製した乳剤を水
で希釈し、10アール当り100リットル(活性成分量
で10アール当り100g相当)を土壌表面に噴霧し
た。
【0064】本試験は1薬液濃度区当り2連制で行い、
薬剤処理30日後に各作物に対する薬害程度を、試験例
1と同様の評価の指標に基づいて調査した。その結果は
表4のとおりである。
【0065】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉沢 裕和 神奈川県厚木市戸田2190番地の1 クロー バーハイツ303号 (72)発明者 吉原 雅子 神奈川県藤沢市柄沢253番地

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中、R1、R2およびR3は同一または相異なる低級
    アルキル基を表し、nは0、1または2を表す。〕で示
    されるトリアゾール誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式 【化2】 〔式中、R1、R2およびR3は同一または相異なる低級
    アルキル基を表し、nは0、1または2を表す。〕で示
    されるトリアゾール誘導体を活性成分として含有するこ
    とを特徴とする、除草剤。
JP29190692A 1992-10-07 1992-10-07 トリアゾール誘導体および除草剤 Pending JPH06116263A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5510320A (en) * 1991-10-29 1996-04-23 E. I. Du Pont De Nemours And Company Herbicidal triazolecarboxamides

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