JPH05140123A - トリアゾール誘導体および除草剤 - Google Patents

トリアゾール誘導体および除草剤

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JPH05140123A
JPH05140123A JP32831391A JP32831391A JPH05140123A JP H05140123 A JPH05140123 A JP H05140123A JP 32831391 A JP32831391 A JP 32831391A JP 32831391 A JP32831391 A JP 32831391A JP H05140123 A JPH05140123 A JP H05140123A
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JP
Japan
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group
alkyl group
lower alkyl
compound
formula
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Application number
JP32831391A
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English (en)
Inventor
Hiromichi Ishikawa
弘道 石川
Takeshi Morita
健 森田
Toshiji Ono
利治 大野
Takuro Shimozono
卓郎 下園
Toshiki Nakamura
俊基 中村
Kazuo Hirayama
一雄 平山
Hirokazu Yoshizawa
裕和 吉沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokko Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 本発明は除草効力にすぐれ、人畜と作物に安
全性が高い新規なトリアゾール誘導体を提供することを
目的とする。 【構成】 図示の一般式で表されるトリアゾール誘導体
および該トリアゾール誘導体を活性成分として含有する
除草剤。 (式中、Xは、水素原子、低級アルキル基、低級アルコ
キシ基、ハロゲン原子、ハロ低級アルキル基またはフェ
ノキシ基を示し、nは、1または2を示し、R1は、水
素原子または低級アルキル基を示し、R2は、低級アル
キル基、シクロアルキル基、低級アルケニル基、低級ア
ルキニル基、ハロ低級アルキル基、低級アルコキシ低級
アルキル基、シアノ低級アルキル基、低級アルコキシカ
ルボニル基、ジ低級アルキルアミノカルボニル基等を示
し、R3、R4は、同一または相異なり、低級アルキル
基、低級アルケニル基を示すか、またはR3とR4とで環
をなす低級アルキレン基を示し、mは、0または1を示
す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なトリアゾール誘
導体および当該誘導体を活性成分として含有することを
特徴とする除草剤に関する。したがって、本発明は化学
工業ならびに農業、特に農薬製造業分野で有用である。
【0002】
【従来の技術】本発明のトリアゾール誘導体と近似の化
合物としては次のものがあり、いずれも除草活性を有す
ることが知られている。
【0003】 特開昭48−77030号公報 一般式
【化3】 式中、R1は、アルキルなどを示し、R2は、アルキル、
アルケニルなどを示し、R3は、アルキル、アリル、2
−メチルアリル、プロパ−2−イル、アルコキシアルキ
ル、ハロアリル、シクロプロピル、ハロゲン置換フェニ
ルを示し、R4は、アルキル、アルケニル、アルコキシ
アルキル、アルケニルオキシアルキル、ハロアルキル、
ハロアリル、シクロプロピル、シクロヘキシルを示す
か、R3、R4がNとともにモルホリノ、ピロリジノ、ピ
ペリジル、ヘキサメチレンイミノ、ヘプタメチレンイミ
ノから選ばれ低級アルキル置換基を有してもよい異項環
を示す。
【0004】 特開昭63−22083号公報 一般式
【化4】 式中、R1は、アミノカルボニルスルホニルまたは複素
環式基などを表し、R2は、水素などを表し、R3は、置
換もしくは非置換の複素環式基、ベンズ複素環式基、ア
リールまたはアルアルキル基を表し、R4は、アルアル
キル基などで表されるトリアゾールスルホンアミドおよ
びその塩。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の、の文献には、後記した本発明の式(1)化合物
においてトリアゾール基の1位にアミノカルボニル基
が、スルホニル基にアラルキルアミノ基のチッ素原子が
結合した化合物の開示はなく、しかも前記した文献に記
載の化合物は、後記試験例に示すように除草効果が不十
分であり、作物に薬害を与えることから必ずしも満足す
べきものとはいいがたい。そのため、このような欠点の
少ない除草剤の開発が望まれている。
【0006】したがって、本発明は、これらの化合物に
代わり、優れた除草活性と安全性を有する新規な化合物
およびそれを含有する水稲および畑作物用除草剤を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために数多くのトリアゾール誘導体を合成
し、それらの有用性について鋭意検討した。その結果、
下記の一般式(1)で示される新規なトリアゾール誘導
体が作物に薬害を与えることなく、しかも水田の雑草、
特に水田の強害雑草であるタイヌビエに対して低薬量の
施用で優れた除草効果を示すことを見いだした。したが
って、第1の本発明の要旨とするところは、一般式
【0008】
【化5】 (式中、Xは、水素原子、低級アルキル基、低級アルコ
キシ基、ハロゲン原子、ハロ低級アルキル基またはフェ
ノキシ基を示し、nは、1または2を示し、R1は、水
素原子または低級アルキル基を示し、R2は、低級アル
キル基、シクロアルキル基、低級アルケニル基、低級ア
ルキニル基、ハロ低級アルキル基、ハロ低級アルケニル
基、低級アルコキシ低級アルキル基、シアノ低級アルキ
ル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルカノイル
基、低級アルキルチオ低級アルキル基、低級アルコキシ
カルボニル低級アルキル基、アシル低級アルキル基、ハ
ロアシル基、低級アルキレンオキシド基、ジ低級アルキ
ルアミノカルボニル基、ジ低級アルキルアミノ低級アル
キル基、低級アルキルスルフィニル低級アルキル基また
は低級アルキルスルホニル低級アルキル基を示し、
3、R4は、同一または相異なり、低級アルキル基、低
級アルケニル基を示すか、またはR3とR4とで環をなす
低級アルキレン基を示し、mは、0または1を示す。)
で示されるトリアゾール誘導体にある。
【0009】一般式(1)で示される化合物において、
式中、X、R1、R2、R3、R4の定義のうち、低級アル
キル基としては、炭素数1〜6であり、直鎖状もしくは
分岐状であってもよく、例えばメチル基、エチル基、n
−プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、tert−
ブチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基などが挙げられ
る。またXが、低級アルコキシ基としては、炭素数1〜
6であり、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イ
ソプロポキシ基、ブトキシ基、ヘキシルオキシ基などが
挙げられる。
【0010】また、R2、R3、R4の定義のうち、低級
アルケニル基としては、炭素数2〜6であり、アリル
基、イソプロペニル基、2−ブテニル基、3−ペンテニ
ル基、3−ヘキセニル基などが挙げられる。
【0011】また、R2の定義のうち、シクロアルキル
基としては、炭素数3〜7であり、シクロプロピル基、
シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル
基などが挙げられる。
【0012】また、R2の定義のうち、低級アルキニル
基としては、炭素数2〜4であり、直鎖状もしくは分岐
状であってもよく、例えばエチニル基、プロパルギル
基、1−メチル−2−プロピニル基、3−メチル−2−
プロピニル基などが挙げられる。
【0013】また、R2の定義のうち、ハロ低級アルキ
ル基としては、炭素数1〜6であり、2−クロロエチル
基、2−ブロモエチル基、4−クロロブチル基、トリフ
ルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、
2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、2−
モノフルオロエチル基などが挙げられる。
【0014】また、R2の定義のうち、ハロ低級アルケ
ニル基としては炭素数2〜6であり、2−クロロアリル
基、2−クロロ−2−ブテン基などが挙げられる。
【0015】また、R2の定義のうち、低級アルコキシ
低級アルキル基としては炭素数2〜6であり、メトキシ
メチル基、メトキシエチル基、エトキシメチル基、エト
キシエチル基、N−プロポキシメチル基、イソプロポキ
シメチル基、プロポキシエチル基、n−ブキシメチル基
などが挙げられる。
【0016】また、R2の定義のうち、シアノ低級アル
キル基としては、炭素数1〜6であり、例えばシアノメ
チル基、シアノエチル基、シアノプロピル基などが挙げ
られる。
【0017】また、R2の定義のうち、低級アルコキシ
カルボニル基としては、炭素数2〜6であり、例えばメ
トキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロ
ポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ブ
トキシカルボニル基などが挙げられる。
【0018】また、低級アルカノイル基としては、炭素
数2〜6であり、例えば、アセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、バレリル基などが挙げられる。
【0019】また、R2の定義のうち、低級アルキルチ
オ低級アルキル基としては、炭素数2〜6であり、例え
ばメチルチオメチル基、メチルチオエチル基、エチルチ
オメチル基、エチルチオエチル基、プロピオチオメチル
基、プロピオチオエチル基などが挙げられる。
【0020】さらに、R3、R4の定義のうち、低級アル
キレン基としては、炭素数4〜6であり、テトラメチレ
ン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基などが挙げ
られる。
【0021】また、第2の本発明の要旨とするところ
は、前記式(1)化合物を活性成分として含有すること
を特徴とする除草剤にある。
【0022】次に本発明の一般式(1)の化合物の代表
的な具体例を表1〜表5に示す。なお、化合物No.は
以下の実施例および試験例でも参照される。
【0023】
【表1】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】
【表4】
【0026】
【表5】
【0027】
【作用】
【0028】本発明の一般式(1)の化合物は新規化合
物である。そして、この一般式(1)の化合物は水田、
畑作地の各種雑草を防除するための活性成分として作用
する。
【0029】
【実施例】(本発明化合物の製造法) 次に本発明化合物の製造法について詳しく説明する。第
1の方法は、出発原料として一般式(2)
【化6】
【0030】(式中、R3、R4は、前記の意味を表わ
す。)で示されるトリアゾールスルホニルクロライド誘
導体と一般式(3)
【化7】
【0031】
【0032】(式中、X、n、m、R1、R2は、前記と
同じ意味を表わす。)で示されるN−置換アラルキルア
ミンとを反応させることにより、一般式(1)
【化8】
【0033】(式中、X、n、m、、R1、R2、R3
4は、前記の意味を表わす。)が得られる。
【0034】式(2)化合物と式(3)化合物とを反応
させる工程は、式(2)化合物に対して1当量以上、好
ましくは1〜2当量の脱ハロゲン化水素剤の存在下、適
当な溶媒中1〜2当量、好ましくは1〜1.2当量の式
(3)化合物を反応させる。この場合の反応温度は0〜
100℃、好ましくは0〜50℃が適当である。
【0035】脱ハロゲン化水素剤としては、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、水素化ナトリウムなどの無機塩基、トリエチルアミ
ン、ピリジン、N,N−ジエチルアニリンなどの有機塩
基が使用できる。
【0036】溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの炭化水素系、クロロホルム、四塩化炭素、ク
ロルベンゼンなどのハロゲン化炭化水素系、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテ
ル系、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ンなどのケトン系、酢酸エチルエステル、アセトニトリ
ル、ジメチルホルムアミド、ピリジン、ジメチルスルホ
キサイド、水、あるいはこれらの適当な混合溶媒が使用
できる。
【0037】反応終了後の反応液は、水を加えて有機溶
媒で抽出し、それを濃縮などの通常の後処理を行い、必
要ならば、クロマトグラフィー、再結晶などの操作によ
って精製することもできる。
【0038】第2の方法は、出発原料として一般式
(2)
【化9】
【0039】(式中、R3、R4は前記の意味を表わ
す。)で示されるトリアゾールスルホニルクロライド誘
導体と一般式(4)
【化10】
【0040】(式中、X、n、m、R1は、前記の意味
を表わす。)で示されるアラルキルアミンとを反応させ
ることにより一般式(5)
【化11】
【0041】(式中、X、n、m、R1、R3、R4は、
前記の意味を表わす。)で示される中間体が得られる。
【0042】得られた式(5)化合物と一般式(6)
【化12】R2−Y (6)
【0043】(式中、R2は、前記の意味を示し、Yは
ハロゲン原子を示す。)とを反応させることにより、一
般式(1)
【化13】
【0044】(式中、X、n、m、R1、R3、R4は、
前記の意味を表わす。)が得られる。
【0045】式(2)化合物を式(4)化合物とを反応
させる工程は、式(2)化合物に対して1当量以上、好
ましくは1〜2当量の脱ハロゲン化水素剤の存在下、適
当な溶媒中1〜2当量、好ましくは1〜1.2当量の式
(4)化合物を反応させる。この場合の反応温度は0〜
100℃、好ましくは0〜50℃が適当である。
【0046】脱ハロゲン化水素剤としては、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、水素化ナトリウムなどの無機塩基、トリエチルアミ
ン、ピリジン、N,N−ジエチルアニリンなどの有機塩
基が使用できる。
【0047】溶媒としてはベンゼン、トルエン、キシレ
ンなどの炭化水素系、クロロホルム、四塩化炭素、クロ
ルベンゼンなどのハロゲン化炭化水素系、ジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル
系、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン
などのケトン、酢酸エチルエステル、アセトニトリル、
ジメチルホルムアミド、ピリジン、ジメチルスルホキサ
イド、水、あるいはこれらの適当な混合溶媒が使用でき
る。
【0048】反応終了後の反応液は、水を加えて有機溶
媒で抽出し、それを濃縮などの通常の後処理を行い、必
要ならば、クロマトグラフィー、再結晶などの操作によ
って精製することもできる。
【0049】次いで式(5)化合物と式(6)化合物と
を反応させる工程は、式(5)化合物に対して1当量以
上、好ましくは1〜2当量の脱ハロゲン化水素剤の存在
下、適当な溶媒中1〜2等量、好ましくは1〜1.2当
量の式(6)化合物を反応させる。この場合の反応温度
は0〜100℃、好ましくは20〜80℃が適当であ
る。
【0050】脱ハロゲン化水素剤としては、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、水素化ナトリウムなどの無機塩基、トリエチルアミ
ン、ピリジン、N,N−ジエチルアニリンなどの有機塩
基が使用できる。
【0051】溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の炭化水素系、クロロホルム、四塩化炭素、クロ
ルベンゼンなどのハロゲン化炭化水素系、ジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル
系、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン
などのケトン系の他、酢酸エチルエステル、アセトニト
リル、ジメチルホルムアミド、ピリジン、ジメチルスル
ホキサイド、水、あるいはこれらの適当な混合溶媒が使
用できる。
【0052】反応終了後の反応液は、水を加えて有機溶
媒で抽出し、それを濃縮などの通常の後処理を行い、必
要ならば、クロマトグラフィー、再結晶などの操作によ
って精製することもできる。
【0053】第3の方法は、出発原料として一般式
(2)
【化14】
【0054】(式中、R3、R4は、前記の意味を表わ
す。)で示されるトリアゾールスルホニルクロライド誘
導体と一般式(7)
【化15】R2−NH2 (7)
【0055】(式中、R2は、前記の意味を表わす。)
で示されるアミンと反応させることにより一般式(8)
【化16】 (式中、R2、R3、R4は前記の意味を表わす。)で示
されるが得られる。
【0056】得られた中間体式(8)化合物と一般式
(9)
【化17】
【0057】(式中、X、n、m、R1は、前記の意味
を表わし、Zは、ハロゲン原子を示す。)とを反応させ
ることにより一般式(1)
【化18】 (式中、X、n、m、R1、R3、R4は、前記の意味を
表わす。)が得られる。
【0058】式(2)化合物と式(7)化合物とを反応
させる工程は、式(2)化合物に対して1当量以上、好
ましくは1〜2当量の脱ハロゲン化水素剤の存在下、適
当な溶媒中1〜2当量、好ましくは1〜1.2当量の式
(7)化合物を反応させる。この場合の反応温度は0〜
100℃、好ましくは0〜50℃が適当である。
【0059】脱ハロゲン化水素剤としては、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、水素化ナトリウムなどの無機塩基、トリエチルアミ
ン、ピリジン、N,N−ジエチルアニリンなどの有機塩
基が使用できる。
【0060】溶媒としてはベンゼン、トルエン、キシレ
ンなどの炭化水素系、クロロホルム、四塩化炭素、クロ
ルベンゼンなどのハロゲン化炭化水素系、ジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル
系、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン
などのケトン系、酢酸エチルエステル、アセトニトリ
ル、ジメチルホルムアミド、ピリジン、ジメチルスルホ
キサイド、水、あるいはこれらの適当な混合溶媒が使用
できる。
【0061】反応終了後の反応液は、水を加えて有機溶
媒で抽出し、それを濃縮などの通常の後処理を行い、必
要ならば、クロマトグラフィー、再結晶などの操作によ
って精製することもできる。
【0062】次いで式(8)化合物と式(9)化合物と
を反応させる工程は、式(8)化合物に対して1当量以
上、好ましくは1〜2当量の脱ハロゲン化水素剤の存在
下、適当な溶媒中1〜2当量、好ましくは、1〜1.2
当量の式(9)化合物を反応させる。この場合の反応温
度は0〜100℃、好ましくは20〜80℃が適当であ
る。
【0063】脱ハロゲン化水素剤としては、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、水素化ナトリウムなどの無機塩基、トリエチルアミ
ン、ピリジン、N,N−ジエチルアニリンなどの有機塩
基が使用できる。
【0064】溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの炭化水素系、クロロホルム、四塩化炭素、ク
ロルベンゼンなどのハロゲン化炭化水素系、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテ
ル系、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ンなどのケトン、酢酸エチルエステル、アセトニトリ
ル、ジメチルホルムアミド、ピリジン、ジメチルスルホ
キサイド、水、あるいはこれらの適当な混合溶媒が使用
できる。
【0065】反応終了後の反応液は、水を加えて有機溶
媒で抽出し、それを濃縮などの通常の後処理を行い、必
要ならば、クロマトグラフィー、再結晶などの操作によ
って精製することもできる。
【0066】なお、式(4)化合物、式(6)化合物、
式(7)化合物、式(9)化合物は公知であるか、公知
の方法により合成できる。
【0067】また、式(2)化合物は文献未記載の新規
化合物である。出発原料の新規(2)化合物の製造例を
参考製造例1に示した。
【0068】実施例1. 1−ジエチルカルバモイル−3−〔(N−イソプロピ
ル)−(N−ベンジル)アミノスルホニル〕−1,2,
4−トリアゾール(化合物No.8)の製造 クロロホルム 50mlにN−イソプロピルベンジルア
ミン 1.50gとトリエチルアミン 1.10gを溶
解し、5℃の冷却下に1−ジエチルカルバモイル−1,
2,4−トリアゾール−3−スルホン酸クロライド
2.66gを加えた。5℃で30分間撹拌し、さらに2
0℃で1時間撹拌した後、0.5N塩酸で1回、次いで
5%炭酸水素ナトリウム水溶液で1回、さらに飽和食塩
水で1回洗浄した。
【0069】無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を
減圧下に濃縮すると、標記化合物が白色結晶として3.
50g(収率92%、融点96−98℃)得られた。
【0070】実施例2 1−ジエチルカルバモイル−3−〔(N−メトキシメチ
ル)−(N−ベンジル)アミノスルホニル〕−1,2,
4−トリアゾール(化合物No.48)の製造 クロロホルム50mlにベンジルアミン1.10gとト
リエチルアミン1.10gを溶解し、5℃の冷却下に1
−ジエチルカルバモイル−1,2,4−トリアゾール−
3−スルホニルクロライド 2.66gを加えた。この
後5℃で30分間撹拌し、20℃で30分間撹拌した
後、0.5N塩酸で1回、次いで5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液で1回、さらに飽和食塩水で1回洗浄した。
【0071】無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を
減圧下に濃縮して中間体1−ジエチルカルバモイル−3
−(N−ベンジルアミノスルホニル)−1,2,4−ト
リアゾールが白色結晶として3.17g(収率94%、
融点92−94℃)得られた。
【0072】得られた1−ジエチルカルバモイル−3−
(N−ベンジルアミノスルホニル)−1,2,4−トリ
アゾール 1.69gをアセトニトリル30mlに溶解
し、炭酸カリウム 0.83gを加え、次いでクロルメ
チルメチルエーテル 0.52gを加え、20℃で1時
間撹拌し、さらに40℃で1時間撹拌した。
【0073】冷却後、無機塩を濾別し、濾液を減圧下濃
縮した。残渣をトルエン50mlに溶解後、飽和食塩水
で1回洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶
媒を減圧下に濃縮すると、無色油状物として1.80g
標記化合物が得られた。これをシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにて精製すると、白色結晶として1.60
g(収率84%、融点52〜54℃)得られた。
【0074】実施例3. 1−ジエチルカルバモイル−3−〔(N−2,2,2−
トリフルオロエチル)−(N−ベンジル)アミノスルホ
ニル〕−1,2,4−トリアゾール(化合物No.9
8)の製造 クロロホルム50mlに2,2,2−トリフルオロエチ
ルアミン 1.0gとピリジン 0.90gを溶解し、
5℃の冷却下に1−ジエチルカルバモイル−1,2,4
−トリアゾール−3−スルホン酸クロライド 2.66
gを加えた。この後5℃で30分間撹拌し、さらに20
℃で2時間撹拌した後、飽和食塩水で1回洗浄した。
【0075】無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を
減圧下に濃縮して中間体1−ジエチルカルバモイル−3
−〔(N−2,2,2−トリフルオロエチル)アミノス
ルホニル〕−1,2,4−トリアゾールが白色結晶とし
て 3.10g(収率94%、融点91−94℃)が得
られた。
【0076】得られた1−ジエチルカルバモイル−3−
〔(N−2,2,2−トリフルオロエチル)アミノスル
ホニル〕−1,2,4−トリアゾール 1.65gをア
セトニトリル 30mlに溶解し、炭酸カリウム 0.
83gを加え、次いでベンジルブロマイド0.90gを
加え、20℃で10分間撹拌し、さらに70℃で30分
間撹拌した。
【0077】冷却後、無機塩を濾別し、濾液を減圧下に
濃縮した。残渣をトルエン 50mlに溶解後、飽和食
塩水で1回洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後、溶媒を減圧下に濃縮すると、淡黄油状物として
1.95g標記化合物が得られた。これをシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにて精製すると、白色結晶1.
84g(収率88%、融点69−70℃)得られた。
【0078】参考製造例1. 1−ジエチルカルバモイル−1,2,4−トリアゾリル
−3−スルホン酸クロライドの製造 メタノール 150mlに3−メルカプト−1,2,4
−トリアゾール 51gを溶かし、これにナトリウムメ
チラートメタノール溶液(28%もの)100gを加え
て20℃で30分間撹拌後、ベンジルクロライド 66
gを15℃で滴下した。滴下後30℃で1時間撹拌し、
析出した無機塩を濾別した。濾液を濃縮すると、3−ベ
ンジルチオ−1,2,4−トリアゾールが白色結晶とし
て90g(収率93% 融点81−82℃)得られた。
【0079】得られた3−ベンジルチオ−1,2,4−
トリアゾール 90gをアセトン400mlに溶かし、
炭酸カリ 68.5gを加え、次いで、ジエチルカルバ
モイルクロライド 67.0gを加えた。この後、55
℃で1時間撹拌後、冷却し、無機塩を濾別した。濾液を
濃縮すると、1−ジエチルカルバモイル−3−ベンジル
チオ−1,2,4−トリアゾールが白色結晶として 1
20g(収率88%、融点77−78℃)得られた。
【0080】この1−ジエチルカルバモイル−3−ベン
ジルチオ−1,2,4−トリアゾール80gを酢酸60
0ml、水150mlに溶解し、−5℃の冷却下に塩素
ガス69gを30分間で吹き込んだ。その後30分間5
℃で撹拌した。次いで水600mlを加えて5℃で30
分間撹拌後、析出した白色結晶を濾過し水洗した。
【0081】一夜風乾すると、標記化合物が白色結晶と
して 62.5g(収率85%、融点60−61℃)得
られた。
【0082】
【実施例】
実施例 (除草剤の製剤化方法) 本発明化合物を除草剤の活性成分として用いる場合は、
通常、固体担体、液体担体、界面活性剤、その他の製剤
の補助剤と混合して慣用の処方により乳剤、水和剤、液
剤、フロアブル(ゾル)剤、粉剤、ドリフトレス剤、粒
剤、微粒剤、錠剤などの適宜の形態として調製できる。
【0083】ここに使用される担体としては、農園芸用
薬剤に常用されるものならば固体または液体のいずれで
も使用でき、特定のものに限定されるものではない。、
例えば、これら担体としては、鉱物質粉末(カオリン、
ベントナイト、クレー、モンモリロナイト、タルク、珪
藻土、雲母、バーミキュライト、石膏、炭酸カルシウ
ム、リン灰石、ホワイトカーボン、消石灰、珪砂、硫
安、尿素など)、植物質粉末(大豆粉、小麦粉、木粉、
タバコ粉、デンプン、結晶セルロースなど)、高分子化
合物(石油樹脂、ポリ塩化ビニル、ケトン樹脂、ダンマ
ルガムなど)、アルミナ、ケイ酸塩、糖重合体、高分散
性ケイ酸、ワックス類などが挙げられる。また、液体担
体としては、水、アルコール類(メチルアルコール、エ
チルアルコール、n−プロピルアルコール、iso−プ
ロピルアルコール、ブタノール、エチレングリコール、
ベンジルアルコールなど)、芳香族炭化水素類(トルエ
ン、ベンゼン、キシレン、エチルベンゼン、メチルナフ
タレンなど)、ハロゲン化炭化水素類(クロロホルム、
四塩化炭素、ジクロルメタン、クロルエチレン、モノク
ロルベンゼン、トリクロルフルオルメタン、ジクロルフ
ルオルメタンなど),エーテル類(エチルエーテル、エ
チレンオキシド、ジオキサン、テトラヒドロフランな
ど)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノン、メチルイソブチレルケトン、イソホロン
など)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル、エチレ
ングリコールアセテート、酢酸アミルなど)、酸アミド
類(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドな
ど)、ニトリル類(アセトニトリル、プロピオニトリ
ル、アクリロニトリルなど)、スルホキシド類(ジメチ
ルスルホキシドなど)、アルコールエーテル類(エチレ
ングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコール
モノエチルエーテルなど)、脂肪族または脂環式炭化水
素類(n−ヘキサン、シクロヘキサンなど)、工業用ガ
ソリン(石油エーテル、ソルベントナフサなど)、石油
留分(パラフィン類、灯油、軽油など)などが挙げられ
る。
【0084】また、乳剤、水和剤、フロアブル剤などの
製剤に際して、乳化、分散、可溶化、湿潤、発泡、潤
滑、拡展などの目的で各種の界面活性剤(または乳化
剤)が使用される。このような界面活性剤としては、非
イオン型(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレン
ソルビタンアルキルエステルなど)、陰イオン型(アル
キルベンゼンスルホネート、アルキルスルホサクシネー
ト、アルキルサルフェート、ポリオキシエチレンアルキ
ルサルフェート、アリールスルホネートなど)、陽イオ
ン型〔アルキルアミン類(ラウリルアミン、ステアリル
トリメチルアンモニウムクロライド、アルキルジメチル
ベンジルアンモニウムクロライドなど)、ポリオキシエ
チレンアルキルアミン類〕、両性型〔カルボン酸(ベタ
イン型)、硫酸エステル塩など〕などが挙げられるが、
もちろんこれらの例示のみに限定されるものではない。
【0085】また、これらの他にポリビニルアルコール
(PVA)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、
アラビアゴム、ポリビニルアセテート、アルギン酸ソー
ダ、ゼラチン、トラガカントゴムなどの各種補助剤を使
用することができる。
【0086】本発明においては、前記した各種製剤を製
造するに際して、本発明化合物を0.001%〜95%
(重量%;以下同じ)、好ましくは0.01%〜90%
の範囲で含有するように製剤化することができる。例え
ば、通常、粉剤、DL粉剤、微粉剤(F)の場合は、
0.01%〜5%、粒剤の場合は、0.01%〜10
%、水和剤、乳剤、液剤の場合は、1%〜75%の範囲
で含有できる。
【0087】このように調製された製剤は、例えば粒剤
の場合は、そのまま土壌表面、土壌中または水中に活性
成分量として10アール当たり0.3g〜300g程度
の範囲で散布すればよい。水和剤、乳剤及びゾル剤など
の場合は、水または適当な溶剤に希釈し、活性成分量と
して10アール当たり0.3〜300g程度の範囲で希
釈すればよい。
【0088】また、本発明化合物を除草剤として使用す
るに際して、既知の除草剤、殺虫剤あるいは植物調節剤
などと混用して適用性の拡大を図ることができ、また場
合によっては、相乗効果を期待することもできる。
【0089】前記した一般式(1)の本発明化合物を除
草剤として製剤化する方法について以下の実施例4〜7
をもって説明する。ただし、本発明はこれらの実施例の
みに限定されるものではなく、他の種々の添加物と任意
の割合で混合でき、また他の除草剤などを任意の割合で
混合し、製剤化することもできる。
【0090】なお、化合物No.は前記の表1〜表5に
示したものであり、また実施例で部とは、すべて重量部
を示す。
【0091】実施例4(粒剤) 化合物No.7の化合物 1部、ラウリルサルフェート
1部、リグニンスルホン酸カルシウム 1部、ベント
ナイト 30部および白土 67部に水 15部を加え
て混練機で混練した後、造粒機で造粒し、流動乾燥機で
乾燥して活性成分1%を含む粒剤を得る。
【0092】実施例5(水和剤) 化合物No.48の化合物 15部、ホワイトカーボン
15部、リグニンスルホン酸カルシウム 3部、ポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル 2部、珪藻土
5部およびクレー 60部を粉砕混合機で均一に混合
して活性成分15%を含む水和剤を得る。
【0093】実施例6(乳剤) 化合物No.98の化合物 20部、ソルポール700
H(東邦化学工業株式会社製乳化剤)20部、およびキ
シレン 60部を混合して活性成分20%を含む乳剤を
得る。
【0094】実施例7(粉剤) 化合物No.101の化合物 0.5部、無水珪酸微粉
末 0.5部、ステアリン酸カルシウム 0.5部、ク
レー 50部をタルク 48.5部を均一に混合粉砕し
て活性成分0.5%を含む粉剤を得る。
【0095】次に本発明化合物の除草効果を例証するた
めに試験例1〜3に示す。 試験例1.除草効果試験および移植水稲に対する薬害試
験 5000分の1アールの大きさのプラスチックポットに
水田土壌(植壌土)を充填し、水を加えて代かきを行
い、表層0〜2cmにタイヌビエ種子50粒を播種し、
2葉期の水稲を2cmの深さに1株2本植えでポット当
たり3株移植し、水深を3cmに保った。
【0096】薬剤処理はタイヌビエの2葉期に実施例6
に準じて調製した乳剤を水で希釈し、ポット当たり10
ml(活性成分の使用量換算で1アール当たり1.3g
相当)を滴下した。
【0097】本試験は1薬液濃度区あたり2連制で行
い、薬剤処理21日後に、除草効果および水稲の薬害を
以下に示す評価の指標に基づいて調査した。その結果は
表6〜表10のとおりである。
【0098】 除草効果の評価値 除草率(%) 5 100% 4 80〜100%未満 3 60〜 80%未満 2 40〜 60%未満 1 20〜 40%未満 0 20%未満 薬害の評価値 薬害程度 5 枯 死 4 薬 害 大 3 薬 害 中 2 薬 害 少 1 薬害 僅少 0 薬 害 無
【0099】
【表6】
【0100】
【表7】
【0101】
【表8】
【0102】
【表9】
【0103】
【表10】 注) 比較薬剤A〜Fは次に示す。
【0104】
【化19】 (特開昭48−77030号公報に記載の化合物)
【0105】
【化20】 (特開昭63−22083号公報に記載の化合物)
【0106】
【化21】 (特開昭63−22083号公報に記載の化合物)
【0107】
【化22】
【0108】
【化23】 (特開昭63−22083号公報に記載の化合物)
【0109】
【化24】 (特開昭63−22083号公報に記載の化合物)
【0110】
【化25】 (特開昭63−22083号公報に記載の化合物)
【0111】試験例2. 水田雑草に対する除草効果試
験および移植水稲に対する薬害試験5000分の1アー
ルの大きさのプラスチックポットに水田土壌(植壌土)
を充填し、タイヌビエ、広葉雑草(アゼナ、キカシグ
サ、ミゾハコベ)、ホタルイの種子を1〜2cmの深さ
にそれぞれ30粒ずつを播種した。播種1日後に湛水
し、水深を2cmに保った。播種3日後に2.5葉期の
水稲を移植し、温室内で育成した。水稲移植1日後に実
施例6に準じて調製した乳剤を所定量となるように水で
希釈して得た散布液をポット当たり10ml滴下した。
【0112】本試験は1薬液濃度区当たり2連制で行
い、処理21日後に除草効果および水稲の薬害を試験例
1と同様の評価の指標に基づいて調査した。その結果は
表11〜15のとおりである。
【0113】
【表11】
【0114】
【表12】
【0115】
【表13】
【0116】
【表14】
【0117】
【表15】 注) 比較薬剤A〜Fは表6〜表10と同じである。
【0118】試験例3 畑作雑草に対する除草効果およ
び作物に対する薬害試験 1) 雑草に対する除草効果試験 1/5000アールの大きさの素焼製ポットに畑土壌
(沖積壌土)をつめ、表層1cmの土壌とメヒシバ、エ
ノコログサ、シロザ、イヌビユ、イヌタデの各種雑草種
子それぞれ50粒を均一に混合し、表層を軽く押圧し
た。播種2日後に実施例7に準じて調製した乳剤を水で
希釈し、10アール当り100リットルの処理薬剤(活
性成分の施用量換算で10アール当り100g相当)を
土壌表面に噴霧した。
【0119】本試験は1薬液濃度区当り2連制で行い、
薬剤処理30日後に除草効果を試験例1と同様の評価の
指標に基づいて調査した。
【0120】2) 作物に対する薬害試験 1/10,000アールの素焼製ポットに畑土壌(沖積
壌土)をつめ、各作物の種子(ダイズ5粒、トウモロコ
シ5粒、ビート10粒、ナタネ10粒およびコムギ10
粒をそれぞれ別のポットに播種し、表層を軽く押圧し
た。播種1日後に製剤例6に準じて調製した乳剤を水で
希釈し、10アール当り100リットルの処理薬剤(活
性成分量で10アール当り100g相当)を土壌表面に
噴霧した。
【0121】本試験は1薬液濃度区当り2連制で行い、
薬剤処理30日後に各作物に対する薬害程度を、試験例
1と同様の評価の指標に基づいて調査した。その結果は
表16〜表20のとおりである。
【0122】
【表16】
【0123】
【表17】
【0124】
【表18】
【0125】
【表19】
【0126】
【表20】 注) 比較薬剤A〜Fは表6〜表10と同じである。
【0127】
【発明の効果】本発明化合物は、既知の類似化合物に比
べ、優れた除草効力を有し、かつ作物と雑草間に優れた
選択性を示す。すなわち、水田の湛水処理において、問
題となる種々の雑草、例えばタイヌビエなどのイネ科雑
草、アゼナ、キカシグサ、ミゾハコベ等の広葉雑草、タ
マガヤツリ、ホタルイ、マツバイ、ミズガヤツリなどの
カヤツリグサ科雑草、コナギ、ウリカワ等に幅広く作用
してほぼ完全に除草することができ、しかも水稲に対し
ては全く薬害を与えない。
【0128】また、本発明化合物は畑地の茎葉処理及び
土壌処理において、問題となるソバカズラ、イヌビユ、
イヌタデ、ハコベ、シロザ、アオゲイトウ、ナズナ、イ
チビ、マルバアサガオ等の広葉雑草、ヒエ、イヌビエ、
エノコログサ、メヒシバ、スズメノカタビラ、カラスム
ギなどのイネ科雑草、ハマスゲなどのカヤツリグサ科雑
草に対しても幅広く作用してほぼ完全に除草することが
でき、しかもトウモロコシ、コムギ、イネ、ダイズ、ナ
タネ、ビートなどの主要作物に対し薬害を与えない。
【0129】その上、人畜毒性や魚毒性もない。したが
って、安全に使用できる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0099
【補正方法】変更
【補正内容】
【0099】
【表6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下園 卓郎 東京都町田市鶴川4丁目22番地16号 田村 アパート2−B (72)発明者 中村 俊基 神奈川県厚木市戸田2385番地 北興化学寮 (72)発明者 平山 一雄 神奈川県厚木市戸田2385番地 北興化学寮 (72)発明者 吉沢 裕和 神奈川県厚木市戸田2190番地の1 クロー バー ハイツ303

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、Xは、水素原子、低級アルキル基、低級アルコ
    キシ基、ハロゲン原子、ハロ低級アルキル基またはフェ
    ノキシ基を示し、nは、1または2を示し、R1は、水
    素原子または低級アルキル基を示し、R2は、低級アル
    キル基、シクロアルキル基、低級アルケニル基、低級ア
    ルキニル基、ハロ低級アルキル基、ハロ低級アルケニル
    基、低級アルコキシ低級アルキル基、シアノ低級アルキ
    ル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルカノイル
    基、低級アルキルチオ低級アルキル基、低級アルコキシ
    カルボニル低級アルキル基、アシル低級アルキル基、ハ
    ロアシル基、低級アルキレンオキシド基、ジ低級アルキ
    ルアミノカルボニル基、ジ低級アルキルアミノ低級アル
    キル基、低級アルキルスルフィニル低級アルキル基また
    は低級アルキルスルホニル低級アルキル基を示し、
    3、R4は、同一または相異なり、低級アルキル基、低
    級アルケニル基を示すか、またはR3とR4とで環をなす
    低級アルキレン基を示し、mは、0または1を示す。)
    で示されるトリアゾール誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式 【化2】 (式中、Xは、水素原子、低級アルキル基、低級アルコ
    キシ基、ハロゲン原子、ハロ低級アルキル基またはフェ
    ノキシ基を示し、nは、1または2を示し、R1は、水
    素原子または低級アルキル基を示し、R2は、低級アル
    キル基、シクロアルキル基、低級アルケニル基、低級ア
    ルキニル基、ハロ低級アルキル基、ハロ低級アルケニル
    基、低級アルコキシ低級アルキル基、シアノ低級アルキ
    ル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルカノイル
    基、低級アルキルチオ低級アルキル基、低級アルコキシ
    カルボニル低級アルキル基、アシル低級アルキル基、ハ
    ロアシル基、低級アルキレンオキシド基、ジ低級アルキ
    ルアミノカルボニル基、ジ低級アルキルアミノ低級アル
    キル基、低級アルキルスルフィニル低級アルキル基また
    は低級アルキルスルホニル低級アルキル基を示し、
    3、R4は、同一または相異なり、低級アルキル基、低
    級アルケニル基を示すか、またはR3とR4とで環をなす
    低級アルキレン基を示し、mは、0または1を示す。)
    で示されるトリアゾール誘導体を活性成分として含有す
    ることを特徴とする除草剤。
JP32831391A 1991-11-18 1991-11-18 トリアゾール誘導体および除草剤 Pending JPH05140123A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110577498A (zh) * 2018-06-08 2019-12-17 东莞市东阳光农药研发有限公司 三氮唑化合物及其在农业中的应用

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110577498A (zh) * 2018-06-08 2019-12-17 东莞市东阳光农药研发有限公司 三氮唑化合物及其在农业中的应用

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