JPH0559024A - イソチアゾールカルボン酸誘導体およびこれらを有効成分とするイネいもち病防除剤 - Google Patents

イソチアゾールカルボン酸誘導体およびこれらを有効成分とするイネいもち病防除剤

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JPH0559024A
JPH0559024A JP3235872A JP23587291A JPH0559024A JP H0559024 A JPH0559024 A JP H0559024A JP 3235872 A JP3235872 A JP 3235872A JP 23587291 A JP23587291 A JP 23587291A JP H0559024 A JPH0559024 A JP H0559024A
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秀雄 川島
Yoshio Kanemoto
祥郎 金元
Hitoshi Shimotori
均 下鳥
Yuji Yanase
勇次 柳瀬
Takeshi Sekino
武 関野
Naofumi Tomura
直文 戸村
Toshiaki Kuwazuka
敏昭 鍬塚
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 新規な活性成分を含有するイネいもち病防除
剤を提供する。 【構成】 一般式(I)で表されるイソチアゾールカル
ボン酸誘導体、および(I)式で表されるイソチアゾー
ルカルボン酸誘導体を有効成分とするイネいもち病防除
剤。 〔式中、R1 は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4
のアルキル基、または炭素数1〜4のアルコキシ基を表
し、R2 は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基を表し、
Yはモルホリノ基、ピペリジニル基、OR3 {ここでR
3 は水素原子、アルカリ金属原子、炭素数1〜4のアル
キル基またはNHR5 6 7 (R5 、R 6 、およびR
7 は水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を表
す)}、またはNHR4 (ここでR4 は水素原子、直鎖
または分枝ある炭素数1〜18のアルキル基、シクロア
ルキル基、シクロアルケニル基、ジメチルアミノ基、フ
ルフリル基、またはアルコキシ基、アルキルチオ基、フ
ェニル基またはハロゲン置換フェニル基で置換されたア
ルキル基を表す)〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イソチアゾールカルボ
ン酸誘導体およびそれらを有効成分として含有するイネ
いもち病防除剤に関する。
【0002】
【従来の技術および本発明が解決しようとする課題】病
害虫防除が水稲栽培において果たす役割は大きく、特に
イネいもち病は重要な病害として種々の殺菌剤あるいは
防除方法が開発され利用されている。しかし、それらの
殺菌剤あるいは防除方法は必ずしも十分な性能を備えて
いるとは言えず、防除効果等改良すべき点を含むことも
事実である。
【0003】イソチアゾールカルボン酸誘導体が殺菌お
よび殺細菌作用を有することは特公昭43−1995号
公報に記載されているが、この特許の中でイソチアゾー
ルカルボン酸エステル、イソチアゾールカルボン酸アミ
ン塩がXanthomonas vesicatori
aによるトマトの病害、Uromycesphaseo
li var.typicaによる大豆の病害、タバコ
野火病に対して防除効果を示すことが記載されている。
しかし、イネいもち病に対する効果については全く触れ
られていない。
【0004】また、米国特許3,341,547(19
67年)にはイソチアゾールカルボン酸アミド類が除草
作用を示すことが記載されている。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者らはこ
の問題を解決するために、従来から種々の化合物につい
てイネいもち病に対する防除効果についての試験を続け
てきた。その結果イソチアゾールカルボン酸誘導体が優
れたイネいもち病防除効果を有することを見出し、本発
明を完成させた。
【0006】すなわち、本発明は一般式(I)(化4)
【0007】
【化4】
【0008】〔式中、R1 は水素原子、ハロゲン原子、
炭素数1〜4のアルキル基、または炭素数1〜4のアル
コキシ基を表し、R2 は水素原子、ハロゲン原子、ニト
ロ基を表し、Yはモルホリノ基、ピペリジニル基、OR
3 {ここでR3 は水素原子、アルカリ金属原子、炭素数
1〜4のアルキル基またはNHR5 6 7 (R5 、R
6 、およびR7 は水素原子または炭素数1〜4のアルキ
ル基を表す)}、またはNHR4(ここでR4 は水素原
子、直鎖または分枝ある炭素数1〜18のアルキル基、
シクロアルキル基、シクロアルケニル基、ジメチルアミ
ノ基、フルフリル基、またはアルコキシ基、アルキルチ
オ基、フェニル基またはハロゲン置換フェニル基で置換
されたアルキル基を表す)〕で表されるイソチアゾール
カルボン酸誘導体、およびそれらを有効成分として含有
することを特徴とするイネいもち病防除剤を提供するも
のである。
【0009】とろで、一般式(I)に包含される化合物
の一部は公知化合物であるが、一般式(I)に包含され
る下記一般式(II)(化5)で表わされるイソチアゾー
ルカルボン酸誘導体類は新規化合物である。
【0010】
【化5】
【0011】〔式中、R1 は水素原子、ハロゲン原子、
炭素数1〜4のアルキル基、または炭素数1〜4のアル
コキシ基を表し、R2 は水素原子、ハロゲン原子、ニト
ロ基を表し、Y' はモルホリノ基、ピペリジニル基、ま
たはNHR4 (ここでR4 はC 4 〜C18の直鎖または分
枝あるアルキル基、シクロアルキル基、シクロアルケニ
ル基、ジメチルアミノ基、フルフリル基、またはアルコ
キシ基、アルキルチオ基、フェニル基またはハロゲン置
換フェニル基で置換されたアルキル基を表す)〕
【0012】本発明に係る一般式(1)の化合物におい
て、R1 が炭素数1〜4のアルキル基は、例えば、メチ
ル基、エチル基、イソプロピル基、ターシャリーブチル
基であり、メチル基が好ましい。R1 が炭素数1〜4の
アルコキシ基である場合、例えば、メトキシ基、エトキ
シ基、イソプロピル基である。R2 がOR3 である場
合、R3 は、ナトリウム、カリウム等の金属が好まし
い。また、R3 がNHR5 6 7 である場合、アンモ
ニウム塩または炭素数1〜4のアンモニウム塩である。
2 がNHR4 である場合は、アミド化合物であり、炭
素数4〜18の直鎖または分枝状のアルキルアミドが好
ましく、炭素数6〜16の直鎖または分枝状のアルキル
アミドがより好ましい。
【0013】本発明に係る化合物は、イネいもち病菌に
対する直接的な抗菌作用はほとんどないか、あっても極
めて弱いにもかかわらず、イネいもち病に対して優れた
防除効果を示すと言う極めて特異的な作用性を持つもの
である。つまり、本発明に係るイネいもち病防除剤をイ
ネに施用することによりイネ体内での抗菌性物質の生産
を促し、病害に対する抵抗性を与え、いもち病菌の感染
を防ぎ発病を妨げているものと考えられる。このような
特異的な作用は従来から一般的に行われているシャーレ
試験等の抗菌試験では発見することの出来ない作用であ
る。
【0014】特公昭43−1995号公報に記載されて
いるが、この特許の中でイソチアゾールカルボン酸エス
テル、イソチアゾールカルボン酸アミン塩がXanth
omonas vesicatoriaによるトマトの
病害、Uromyces phaseoli var.
typica による大豆の病害、タバコ野火病に対し
て防除効果を示し、また、Aspergillus n
iger、Penicillium expansu
m、Alternalia solani等数種類の糸
状菌に対して抗菌作用を示すことが記載されている。
【0015】今回効果が確認されたイネいもち病はこれ
らの病害とは全く異なるイネに感染する病害であり、過
去の例をみても本病害に対して有効な薬剤は他の病害に
対して有効な薬剤からは全く類推することができないこ
とは明白である。例えば農業用のストレプトマイシンは
タバコ野火病、あるいはXanthomonasによる
各種の病害に対して使用されているが、イネいもち病に
対しては全く効果を示すことはない。また、逆にイネい
もち病防除剤として広く使用されているイソプロチオラ
ン、ピロキロン等は他の病害に対して全く効果を示さな
い。
【0016】前記一般式(I)で示される化合物は、下
記の反応式1(化6)、反応式2(化7)、反応式3
(化8)および反応式4(化9)に示した経路に従って
特公昭43−1995号公報および特公昭43−214
32号公報に記載された方法によって製造することがで
きる。
【0017】
【化6】
【0018】
【化7】
【0019】
【化8】
【0020】
【化9】 次に本発明の一般式(II)で表わされる新規化合物の製
造法を反応式3に従って詳しく述べる。
【0021】イソチアゾール−5−カルボン酸誘導体
(4)を常法に従いチオニルクロライドでカルボン酸ク
ロライド(7)とする。この場合イソチアゾール−5−
カルボン酸誘導体(4)とチオニルクロライドを混合し
て加熱するだけでも反応は順調に進行するが、ベンゼン
やトルエンあるいは他の不活性な溶媒中で行っても良
い。1〜3時間程還流下で反応させた後、過剰のチオニ
ルクロライドを留去する。更にベンゼンやトルエン等の
溶媒を加えて留去すると完全にチオニルクロライドを除
去することが出来る。残分はカルボン酸クロライドとし
て次工程に使用することが出来る。
【0022】次に、得られた酸クロライド(7)を用い
て炭素数4〜18の直鎖または分枝状のアミン類と反応
させることにより、イソチアゾール−5−カルボン酸ア
ミド誘導体(8)を得ることができる。このアミド化の
反応は通常のアミド合成の方法は全て適用出来る。以下
に代表的な方法について説明する。酸クロライドをベン
ゼン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、酢酸エチル、クロロホルムあるいはジメチルホ
ルムアミド等の不活性な溶媒に溶解し、トリエチルアミ
ンやピリジン等の塩基をカルボン酸クロライド(7)と
当量かやや過剰に加え、氷水浴で冷却し5〜10℃でア
ミン類を徐々に加える。即座に反応が進行することが多
いが、同温度で30分〜1時間攪拌を継続して反応を完
結させる。尚、トリエチルアミンやピリジン等の塩基の
代わりにアミン類を2当量以上用いて反応することもで
きる。
【0023】反応終了後、多量の水を加え、抽出のため
酢酸エチル、ベンゼンあるいはトルエン等の溶媒を加え
る。有機層を塩酸、炭酸水素ナトリウム水溶液および水
の順に洗浄した後芒硝等で脱水する。溶媒を留去すると
ほぼ純品のイソチアゾール−5−カルボン酸アミド誘導
体(8)が得られる。更に必要なら再結晶やカラムクロ
マトグラフィーにより高純度品を得ることが出来る。
【0024】本発明の農園芸用殺菌剤は、他の殺菌剤や
殺虫剤、除草剤、植物成長調節剤等の農薬、土壌改良剤
または肥効性物質との混合使用は勿論のこと、これらと
の混合製剤も可能である。
【0025】本発明の化合物はそのまま使用しても良い
が、固体または液体の希釈剤を包含する担体と混合した
組成物の形で施用するのが好ましい。ここでいう担体と
は処理すべき部位への有効成分の到達を助け、また有効
成分化合物の貯蔵、輸送、および取扱を容易にするため
に配合される合成または天然の無機または有機物質を意
味する。
【0026】適当な固体担体としては、モンモリロナイ
ト、カオリナイトおよびベントナイト等の粘土類、珪藻
土、白土、タルク、バーミュキュライト、石膏、炭酸カ
ルシュウム、シリカゲル、硫安等の無機物質、大豆粉、
鋸屑、小麦粉等の植物性有機物質および尿素等が挙げら
れる。
【0027】適当な液体担体としては、トルエン、キシ
レン、クメン等の芳香族炭化水素類、ケロシン、鉱油な
どのパラフィン系炭化水素類、四塩化炭素、クロロホル
ム、ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、アセ
トン、メチルエチルケトンなどのケトン類、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、ジエチレングリコールジメチ
ルエーテルなどのエーテル類、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、エチレングリコールなどのアルコー
ル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドお
よび水等が挙げられる。
【0028】さらに本発明化合物の効力を増強するため
に、製剤の剤型、適用場面等を考慮して目的に応じてそ
れぞれ単独に、又は組み合わせて次の様な補助剤を使用
することも出来る。
【0029】補助剤としては、乳化、分散、拡展、湿
潤、結合、および安定化等の目的ではリグニンスルホン
酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エ
ステル塩、ポリオキシアルキレンアルキル硫酸塩、およ
びポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステル塩等の
アニオン界面活性剤、ポリオキシアルキレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアリールエーテ
ル、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、ポリオキシ
アルキレンアルキルアミド、ポリオキシアルキレンアル
キルチオエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エス
テル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、およびポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブ
ロックポリマー等の非イオン性界面活性剤、ステアリン
酸カルシウム、ワックス等の滑剤、イソプロピルヒドロ
ジエンホスフェート等の安定剤、その他メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、カゼイン、アラビア
ゴム等が挙げられる。しかし、これらの成分は以上のも
のに限定されるものではない。
【0030】本発明の化合物の有効成分量は、通常粉剤
では0.5 〜20重量%、乳剤では5〜50重量%、
水和剤では 10〜90重量%、粒剤では0.1〜20
重量%、およびフロアブル製剤では10〜90重量%で
ある。一方それぞれの剤型における担体の量は、通常粉
剤では60〜99重量%、水和剤では10〜90重量
%、粒剤では80〜99重量%、乳剤では40〜95重
量%、フロワブル製剤では10〜90重量%であり、ま
た補助剤の量は、通常粉剤では0.1〜20重量%、乳
剤では1〜20重量%、水和剤では0.1〜20重量
%、粒剤では0.1〜20重量%、およびフロアブル製
剤では0.1〜20重量%である。
【0031】
【実施例】次に実施例によって本発明に係わる一般式
(I)のイソチアゾールカルボン酸誘導体の製造法を示
す。
【0032】実施例1 3−メチル−5−イソチアゾールカルボン酸(化合物番
号1)の合成 5−シアノ−3−メチル−イソチアゾール10.5gを
2N水酸化ナトリウム水溶液100ml中で2時間加熱
還流した。均一な溶液を室温まで冷却後更に氷冷し、濃
塩酸でpH3から4とした。析出した結晶を濾取し、6
0℃で減圧乾燥して3−メチル−5−イソチアゾールカ
ルボン酸10.1g(収率83.4%)を得た。 m
p.203〜204℃。
【0033】実施例2 3,4−ジクロロ−5−イソチアゾールカルボン酸(化
合物番号2)の合成 1)5−シアノ−3,4−ジクロロイソチアゾールの合
成 ジメチルホルムアミド500ml中にシアン化ナトリウ
ム49.0gを加え、室温で攪拌しながら二硫化炭素7
6.1gを1時間かけて滴下した。発熱し30℃まで達
した。滴下終了後混合物を室温で1時間、60℃で3時
間加熱攪拌した。その後、室温で12時間静置した。静
置中に多量の結晶が析出した。生成した結晶を攪拌しな
がら溶液中に分散させ、この反応混合物に塩素ガスを通
じた。この時、初期の発熱により内部温度が70℃に達
した時水浴で冷却し、65℃に達した時水浴を外した。
この操作を内部温度が60〜65℃になるように塩素ガ
ス吹き込み量を調節しながら2時間30分反応を行っ
た。更に、発熱が収まり内部温度が35℃になるまで3
0分反応を行った。次に室温で1時間窒素ガスを吹き込
み、残存する塩素ガスを追い出した。
【0034】激しく攪拌しながら水1500mlに反応
混合物を滴下すると、発熱と発泡を伴い結晶が析出し
た。この時水温が35〜60℃になるように冷却した。
滴下終了後水温が5℃になるまで氷冷下攪拌し、次いで
析出物を濾取し、酢酸エチル500mlに溶解させ、不
溶物を濾別し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した後、
減圧下溶媒を留去するとオレンジ色の板状結晶が得られ
た。結晶を少量のメタノールから再結晶し、87.6%
の収率で5−シアノ−3,4−ジクロロイソチアゾール
を得た。mp.84.5〜85℃
【0035】2)3,4−ジクロロ−5−イソチアゾー
ルカルボン酸の合成 実施例2の1)で得られた5−シアノ−3,4−ジクロ
ロイソチアゾール19.6gを2N水酸化ナトリウム水
溶液400ml中で2時間加熱還流を行った。反応液を
5℃に冷却し、濃塩酸を加えてpH3〜4に調整した。
析出した結晶を濾別し、沸騰水から再結晶してmp.1
78〜179℃の白色結晶を18.8g(収率86.5
%)得た。
【0036】実施例3 3,4−ジクロロ−N−n−ペンチル−5−イソチアゾ
ールカルボン酸アミド(化合物番号29)の合成 3、4−ジクロロ−5−イソチアゾールカルボン酸0.
60gにチオニルクロライド6mlを加えて加熱し、3
0分間還流した。過剰のチオニルクロライドを留去した
後、ベンゼンを加えて減圧下に低沸点物を留去した。残
分にテトラヒドロフラン15ml及びトリエチルアミン
0.5gを加え氷冷下5〜10℃でn−ペンチルアミン
0.38gのテトラヒドロフラン溶液を滴下した。室温
で30分攪拌した後、多量の水中に注いだ。酢酸エチル
100mlで抽出し、炭酸水素ナトリウム水溶液及び水
の順に洗浄した。芒硝で脱水した後、溶媒を留去して
3、4−ジクロロ−N−n−ペンチル−5−イソチアゾ
−ルカルボン酸アミドを油状物として0.75g得た。
【0037】実施例4 N−n−ブチル−3−メチル−5−イソチアゾールカル
ボン酸アミド(化合物番号19)の合成 実施例3の方法と同様にして得た3−メチル−5−イソ
チアゾールカルボン酸クロライド2.3gを酢酸エチル
40mlに溶解した。トリエチルアミン2gを加えた
後、氷水浴で冷却し5〜10℃でn−ブチルアミン1.
5gを徐々に滴下した。滴下終了後、30分間攪拌を継
続した。その後多量の水中に注いだ。酢酸エチル100
mlで抽出し炭酸水素ナトリウム水溶液及び水の順に洗
浄した。芒硝で脱水した後、溶媒を留去してN−n−ブ
チル−3−メチル−5−イソチアゾールカルボン酸アミ
ドを油状物として2.60g得た。
【0038】実施例5 3,4−ジクロロ−N−n−ヘキサデカニル−5−イソ
チアゾールカルボン酸アミド(化合物番号44)の合成 n−ヘキサデカニルアミン1.22g、トリエチルアミ
ン0.61gの乾燥テトラヒドロフラン溶液10ml中
に氷冷下にて3、4−ジクロロ−5−イソチアゾールカ
ルボン酸クロリド1.09gの乾燥テトラヒドロフラン
溶液5mlを滴下した。室温で30分攪拌した後、多量
の水中に注いだ。酢酸エチル100mlで抽出し、洗浄
を繰り返した後、芒硝で乾燥の後、溶媒を留去した。残
渣をn−ヘキサン:酢酸エチル=9:1を展開溶媒とし
てシリカゲルカラムクロマトグラフィにて精製し、目的
の3,4−ジクロロ−N−n−ヘキサデカニル−5−イ
ソチアゾールカルボン酸アミド1.56gを得た。
【0039】エステル類、アルカリ金属塩類およびアミ
ン塩類の製造法については以下の参考例をもって示す。 参考例1 3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボン酸イソ
プロピルエステル(化合物番号6)の合成 3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボン酸1.
5gにチオニルクロライド20gを加えて加熱し、1時
間還流した。過剰のチオニルクロライドを留去した後、
ベンゼンを加えて減圧下に低沸点物を留去した。これに
乾燥ジエチルエーテル10mlを加えて酸クロライド溶
液を得た。2−プロパノール0.54gおよびトリエチ
ルアミン0.92gを乾燥ジエチルエーテルに溶解し、
上記の酸クロライド溶液を氷冷下に滴下した。次いで3
0℃で30分間反応させ、不溶物を濾別後濃縮し、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィ(n−ヘキサン:酢酸エ
チル=9:1)で精製し、目的物1.02gを得た。
【0040】参考例2 3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボン酸カリ
ウム塩(化合物番号5)の合成 3,4−ジクロロイソチアゾール5−カルボン酸0.9
5gのエタノール溶液4mlに水酸化カリウム0.27
gを水3mlに溶解して加えた。溶媒を減圧下留去し、
得られた結晶を少量のエタノールで洗浄した。
【0041】参考例3 3,4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボン酸アミ
ド(化合物番号4)の合成 5−シアノ−3,4−ジクロロイソチアゾール1.0g
に濃硫酸10mlを加え、110℃で20分間加熱した
ところ全て溶解した。氷冷下、反応液を冷却し、析出し
た結晶を濾別し、更にエタノール:水=1:1の混合溶
液から再結晶した。
【0042】参考例4 3−メチルイソチアゾール−5−カルボン酸トリエチル
アンモニウム塩(化合物番号8)の合成 3−メチルイソチアゾール−5−カルボン酸1.0gを
乾燥テトラヒドロフラン10ml中に溶解し、室温で攪
拌しながらトリエチルアミン0.72gの乾燥テトラヒ
ドロフラン5mlを滴下した。室温にて更に30分間攪
拌した後溶媒を減圧下留去し目的物1.71gを得た。
【0043】参考例5 3−メチルイソチアゾール−5−カルボン酸イソプロピ
ルアンモニウム塩(化合物番号9)の合成 3−メチルイソチアゾール−5−カルボン酸1.0gを
乾燥テトラヒドロフラン10ml中に溶解し、室温で攪
拌しながらイソプロピルアミン0.41gの乾燥テトラ
ヒドロフラン5mlを滴下した。滴下と同時に白色結晶
が生成した。室温にて更に30分間攪拌した後結晶を濾
取し、少量の乾燥テトラヒドロフランにて洗浄した。結
晶を減圧下40℃にて3時間乾燥し、目的物1.20g
(収率85%)を得た。
【0044】参考例6 3、4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボン酸トリ
エチルアンモニウム塩(化合物番号10)の合成 3、4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボン酸1.
0gを乾燥テトラヒドロフラン10ml中に溶解し、室
温で攪拌しながらトリエチルアミン0.52gの乾燥テ
トラヒドロフラン5mlを滴下した。室温にて更に30
分間攪拌した後溶媒を減圧下留去し目的物1.51g
(定量的)を得た。
【0045】参考例7 3、4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボン酸イソ
プロピルアンモニウム塩(化合物番号11)の合成 3、4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボン酸1.
0gを乾燥テトラヒドロフラン10ml中に溶解し、室
温で攪拌しながらイソプロピルアミン0.30gの乾燥
テトラヒドロフラン5mlを滴下した。滴下と同時に白
色結晶が生成した。室温にて更に30分間攪拌した後結
晶を濾取し、少量の乾燥テトラヒドロフランにて洗浄し
た。結晶を減圧下40℃にて3時間乾燥し、目的物1.
10g(収率85%)を得た。
【0046】同様の方法で得られた化合物の例を第1表
(表1〜12)に示した。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
【0051】
【表5】
【0052】
【表6】
【0053】
【表7】
【0054】
【表8】
【0055】
【表9】
【0056】
【表10】
【0057】
【表11】
【0058】
【表12】
【0059】(注) 物性値の欄は、NMR(400M
Hz)のδ値( 溶媒:CDCl3 、DMSO−d6 )ま
たは、IR(cm-1) を示す。
【0060】これらの化合物は原体のまま使用してもよ
いが製剤化を行うとより効果的である。以下にその製剤
例を示すが、これらはその一部である。なお、以下に
「部」とあるのは「重量部」または「重量%」を意味す
る。
【0061】製剤例1 粒剤 3−メチルイソチアゾール−5−カルボン酸(化合物番
号1)5部、ベントナイト22部、タルク70部、ソル
ポール5060(界面活性剤:東邦化学(株)商品名)
3部及び少量の消泡剤を均一に混練し、バスケット造粒
機にて造粒した後乾燥させて粒剤0部を得た。
【0062】製剤例2 粒剤 3、4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボン酸(化
合物番号2)5部、ベントナイト60部、タルク31
部、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ1部、ポリオキ
シエチレンアルキルアリルエーテル1部、およびリグニ
ンスルホン酸ソーダ2部を混合した後、適量の水を加え
て均一に混練し、バスケット造粒機にて造粒した後乾燥
させて粒剤100部を得た。
【0063】製剤例3 粒剤 3、4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボン酸(化
合物番号2)5部、ベントナイト35部、タルク57
部、リグニンスルホン酸ソーダ2部、およびドデシルベ
ンゼンスルホン酸ソーダ1部を混合した後、適量の水を
加えて均一に混練し、バスケット造粒機にて造粒した後
乾燥させて粒剤100部を得た。
【0064】製剤例4 粒剤 3、4−ジクロロイソチアゾール−5−カルボン酸カリ
ウム塩(化合物番号5)5部、ベントナイト60部、ク
レー31部、アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ2.5
部、およびポリビニルアルコール0.5部を混合した
後、適量の水を加えて均一に混練し、バスケット造粒機
にて造粒した後乾燥させて粒剤100部を得た。
【0065】製剤例5 粒剤 3−メチル−N−n−オクチルイソチアゾール−5−カ
ルボン酸アミド(化合物番号23)2部、クレー94.
7部、ジアルキルスルホサクシネート0.2部、アルキ
ル硫酸エステルソーダ0.1部、およびポリカルボン酸
ソーダ3.0部を均一に混練し、バスケット造粒機にて
造粒した後乾燥させて粒剤を得た。
【0066】製剤例6 粒剤 N−n−ヘプチル−3−メチルイソチアゾ−ル−5−カ
ルボン酸アミド(化合物番号22)3部、クレー93.
5部、ジアルキルスルホサクシネート0.5部、および
カルボキシメチルセルロース3部を混合した後、適量の
水を加えて混練し、造粒機を用いて通常の方法で造粒乾
燥し、粒剤100部を得た。
【0067】製剤例7 水和剤 N−n−ブチル−3−メチルイソチアゾール−5−カル
ボン酸アミド(化合物番号19)50部、炭酸カルシウ
ム40部、ソルポール5039(アニオン性界面活性剤
とホワイトカーボンの混合物:東邦化学(株)商品名)
5部、ホワイトカーボン5部を均一に混合粉砕して水和
剤とした。
【0068】製剤例8 水和剤 3−メチル−N−n−ペンチルイソチアゾール−5−カ
ルボン酸アミド(化合物番号20)70部、カオリナイ
ト25部、ソルポール5039(アニオン性界面活性剤
とホワイトカーボンの混合物:東邦化学(株)商品名)
3部、ホワイトカーボン2部を均一に混合粉砕して水和
剤とした。
【0069】製剤例9 水和剤 N−n−ヘキシル−3−メチルイソチアゾール−5−カ
ルボン酸アミド(化合物番号21)50部、炭酸カルシ
ウム40部、ソルポール5039(アニオン性界面活性
剤とホワイトカーボンの混合物:東邦化学(株)商品
名)5部、及びホワイトカーボン5部を均一に混合粉砕
して水和剤とした。
【0070】製剤例10 水和剤 N−n−ヘプチル−3−メチルイソチアゾール−5−カ
ルボン酸アミド(化合物番号22)70部、カオリナイ
ト25部、ソルポール5039(アニオン性界面活性剤
とホワイトカーボンの混合物:東邦化学(株)商品名)
3部、及びホワイトカーボン2部を均一に混合粉砕して
水和剤とした。
【0071】製剤例11 水和剤 3,4−ジクロロ−N−n−ヘキシルイソチアゾール−
5−カルボン酸アミド(化合物番号30)40部、ソル
ポール3353(非イオン性界面活性剤:東邦化学
(株)商品名)5部、ザンサンガムの1%水溶液5部、
水40部、エチレングリコール10部のうち有効成分以
外の成分を均一に溶解し、次いで本発明化合物を加え、
良く攪拌した後、サンドミルにて湿式粉砕し、水和剤を
得た。
【0072】製剤例12 乳剤 3,4−ジクロロ−N−n−オクチル−5−イソチアゾ
ールカルボン酸アミド(化合物番号32)20部、キシ
レン55部、N,N−ジメチルホルムアミド20部、ソ
ルポール2680(界面活性剤)5部を均一に混合して
乳剤とした。
【0073】製剤例13 フロアブル剤 N−n−ヘプチル−3−メチル−5−イソチアゾールカ
ルボン酸アミド(化合物番号22)40部、ソルポール
3353(非イオン性界面活性剤:東邦化学(株)商品
名)5部、ザンサンガムの1%水溶液5部、水40部、
エチレングリコール10部のうち有効成分以外の成分を
均一に溶解し、ついで本発明化合物を加え、よく攪拌し
た後、サンドミルにて湿式粉砕し、フロアブル剤を得
た。
【0074】製剤例14 粉剤 N−n−オクチル−3−メチル−5−イソチアゾールカ
ルボン酸アミド(化合物番号23)10部、クレー90
部を均一に混和し、粉剤を得た。
【0075】製剤例15 粉剤 3,4−ジクロロ−N−n−ヘプチル−5−イソチアゾ
ールカルボン酸アミド(化合物番号31)5部、クレー
40部、タルク54部、ステアリン酸カルシウム1部を
粉砕、混合し粉剤を得た。
【0076】本発明に係わるイネいもち病防除剤が優れ
たイネいもち病防除効果を示すことを試験例を挙げて具
体的に説明する。 試験例1 イネいもち病防除効果試験(育苗箱処理) イネ育苗箱(30cm x60cm)に育成したイネ苗
(品種:マンゲツモチ;2葉期)に製剤例2に準じて調
製した粒剤を箱当たり所定量になるように処理した。3
日後、5000分の1アールのワグネルポットに移植し
温室内で育てた。移植後30日目にイネいもち病菌の胞
子懸濁液を噴霧接種し温度25℃で高湿度の条件下に1
週間置き病斑数を調査した。防除率は次式により算出し
た。結果を第2表(表13)および第3表(表14、1
5)に示す。(3反復)
【0077】
【表13】
【0078】
【表14】
【0079】
【表15】
【0080】試験例2 イネいもち病防除効果試験(水
面施用試験) 1万分の1アールのワグネルポットにイネ(品種:マン
ゲツモチ;3葉期)を移植し、温室内で1週間育成した
後製剤例2に準じて調製した粒剤をアール当たり所定量
になるように水面施用処理をした。30日後、イネの茎
葉部にイネいもち病菌の胞子懸濁液を噴霧接種し25℃
で高湿度の条件下に1週間置き病斑数を調査した。防除
率は次式により算出した。結果を第4表(表16)、第
5表(表17、18)に示す。(3反復)
【0081】
【表16】
【0082】
【表17】
【0083】
【表18】
【0084】試験例3 イネいもち病菌(Pyricu
laria oryzae)に対する抗菌作用 本発明に係る化合物原体100ppmを含むPDA培地
にPyricularia oryzaeの菌叢ディス
ク(直径6mm)を接種し、5日間25℃に保持したの
ち、菌糸の伸長程度を調査し、無処理区との比較で化合
物の阻害率を求めた。結果を第6表(表19、20)に
示す。
【0085】
【表19】
【0086】
【表20】
【0087】
【発明の効果】本発明に係わるイソチアゾールカルボン
酸誘導体は、イネいもち病菌に対する直接的な抗菌作用
は殆どないか、あっても極めて弱いが、イネに対してい
もち病感染を防御する作用を付与することにより、結果
的にイネいもち病に対して優れた防除効果を示すことが
わかった。このように特異的な作用を有する本発明に係
るイソチアゾールカルボン酸誘導体は水稲栽培において
イネいもち病害の防除にとって画期的な防除剤および防
除方法を与えるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金元 祥郎 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 下鳥 均 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 柳瀬 勇次 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 関野 武 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 戸村 直文 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 鍬塚 敏昭 千葉県茂原市東郷1900番地 三井東圧化学 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)(化1) 【化1】 〔式中、R1 は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4
    のアルキル基、または炭素数1〜4のアルコキシ基を表
    し、R2 は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基を表し、
    Yはモルホリノ基、ピペリジニル基、OR3 {ここでR
    3 は水素原子、アルカリ金属原子、炭素数1〜4のアル
    キル基またはNHR5 6 7 (R5 、R 6 、およびR
    7 は水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を表
    す)}、またはNHR4 (ここでR4 は水素原子、直鎖
    または分枝ある炭素数1〜18のアルキル基、シクロア
    ルキル基、シクロアルケニル基、ジメチルアミノ基、フ
    ルフリル基、またはアルコキシ基、アルキルチオ基、フ
    ェニル基またはハロゲン置換フェニル基で置換されたア
    ルキル基を表す)〕で表されるイソチアゾールカルボン
    酸誘導体を有効成分として含有することを特徴とするイ
    ネいもち病防除剤。
  2. 【請求項2】 R1 が水素原子、塩素原子、またはメチ
    ル基を表し、R2 が水素原子、または塩素原子を表し、
    YがOR3 (ここでR3 は水素原子、またはアルカリ金
    属原子を表す)、またはNHR4 (ここでR4 は直鎖ま
    たは分枝ある炭素数1〜18のアルキル基を表す)であ
    る請求項1のイネいもち病防除剤。
  3. 【請求項3】 一般式(II)(化2) 【化2】 〔式中、R1 は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4
    のアルキル基、または炭素数1〜4のアルコキシ基を表
    し、R2 は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基を表し、
    Y' はモルホリノ基、ピペリジニル基、またはNHR4
    (ここでR4 はC 4 〜C18の直鎖または分枝あるアルキ
    ル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、ジメチ
    ルアミノ基、フルフリル基、またはアルコキシ基、アル
    キルチオ基、フェニル基またはハロゲン置換フェニル基
    で置換されたアルキル基を表す)〕で表されるイソチア
    ゾールカルボン酸誘導体。
  4. 【請求項4】 R1 が水素原子、塩素原子、またはメチ
    ル基であり、R2 が水素原子、または塩素原子であり、
    Y' がNHR4 (ここでR4 はC4 〜C18の直鎖または
    分枝あるアルキル基を表す)である請求項3のイソチア
    ゾールカルボン酸誘導体。
  5. 【請求項5】 一般式(I)(化3) 【化3】 〔式中、R1 は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4
    のアルキル基、または炭素数1〜4のアルコキシ基を表
    し、R2 は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基を表し、
    Yはモルホリノ基、ピペリジニル基、OR3{ここでR
    3 は水素原子、アルカリ金属原子、炭素数1〜4のアル
    キル基またはNHR56 7 (R5 、R 6 、およびR
    7 は水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を表
    す)}、またはNHR4 (ここでR4 は水素原子、直鎖
    または分枝ある炭素数1〜18のアルキル基、シクロア
    ルキル基、シクロアルケニル基、ジメチルアミノ基、フ
    ルフリル基、またはアルコキシ基、アルキルチオ基、フ
    ェニル基またはハロゲン置換フェニル基で置換されたア
    ルキル基を表す)〕で表されるイソチアゾールカルボン
    酸誘導体を有効成分として含有することを特徴とするイ
    ネいもち病防除剤を処理することを特徴とするイネいも
    ち病を防除する方法。
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