JPS6054310B2 - ピリダジン誘導体と農園芸用殺菌剤 - Google Patents

ピリダジン誘導体と農園芸用殺菌剤

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JPS6054310B2
JPS6054310B2 JP1849579A JP1849579A JPS6054310B2 JP S6054310 B2 JPS6054310 B2 JP S6054310B2 JP 1849579 A JP1849579 A JP 1849579A JP 1849579 A JP1849579 A JP 1849579A JP S6054310 B2 JPS6054310 B2 JP S6054310B2
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chloro
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展夫 河本
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輝彦 遠山
祐司 榎本
一雄 秋廣
肇 立花
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【発明の詳細な説明】 本発明は極めてすぐれた殺菌作用を有する新規なピリダ
ジン誘導体、ならびにそれらを有効成分として含む農園
芸用殺菌剤に関するものである。
本発明の有効成分であるピリダジン誘導体は、一般式(
式中、Xはハロゲン原子を表わし、 Yは−NRlR2、−SR3または −ぇ。
σ5イーー\゛−″一を表わす。ここに、 R1、R2はそれぞれ水素原子、アルキル基またはアル
ケニル基を表わし、R1、R2のいずれか一方が水素原
子を示すときは他方は炭素数2以上のアルキル基または
アルケニル基を表わす。
R3アルキル基、フェニル基またはアルコキシカルボニ
ルメチル基を表わす。
Zはハロゲン原子または低級アルキル基を、nは0、1
または2の整数をそれぞれを示す。
)で表わされる。
特開昭49−80245号公報には下記一般式の化合物
が除草剤として記載されている。
一般式 (式中、Rは炭素数2〜20のアルキル基または炭素数
1〜18のアルコキシ基を、xは塩素原子または臭素原
子をそれぞれ示す。
)現在、水稲の重要病害の一つである稲紋枯病防除薬剤
としては、有機ヒ素化合物を有効成分とした薬剤が広く
使用され、その他には抗生物質があるにすぎない。
しかるに、重金属元素を含む有機,ヒ素化合物は長期に
継続使用した場合、環境汚染や毒性の面で問題がある。
一方、抗生物質は高価であり、それらに代る作物の全生
育期間にわたつて使用できる、安全、有効かつ安価な薬
剤の開発が強く望まれている。本発明者らは、これらの
問題を解決すべく、鋭意研究を重ね新しい紋枯病防除剤
の創出につとめた結果、前記一般式〔1〕に示される3
−フエニルピリダジン誘導体が優れた防除効果を示すこ
とを見出して本発明を完成した。
本発明の化合物は、植物病原菌に対してすぐれた殺菌力
と増殖阻止力を有し、広範囲にわたる種々の菌類による
植物病害の駆除のために適用で)きるが、特に担子菌類
による植物病害、例えば稲紋枯病や各種作物の苗立枯病
をひきおこすリゾクトニアソラニ(RhizOctOn
iasOlani)や、灰色カビ病(BOtrytis
Cillerea)に対して顕著な抗菌作用を有する。
これらの化合物は以上のすぐれた抗菌作用に加えて温血
動物に対して低毒性であり、通常の使用濃度では栽培植
物に対して薬害がないという特性があり、そのほかにも
農園芸用薬剤として他の殺菌剤に類をみない数々のすぐ
れた特徴を有していjる。すなわち、本発明化合物は散
布剤として用いた場合、予防的および治療的殺菌効果を
具備しているばかりてなく、他剤をしのぐすぐれた耐雨
性と、広い適期巾をもち、そのうえ、従来の紋枯病防除
剤に全く欠除していた水面施用効果を併せもつている。
これらの本発明特有のすぐれた効果により本発明化合物
は、種々の剤型、殊に粒剤として使用可能てあり、本発
明化合物を水面施用剤として用いるならば、環境汚染と
人体への毒性の防止に役立つとともに、今後の稲作の病
害防除のうえで大きな省力化をもたらすことが可能であ
る。次に前記一般式〔1〕に含まれる本発明化合物につ
いて説明すれば、一般式〔1〕において、Xはノ和ゲン
原子の例としては好ましくは塩素、臭素である。Yが基
−NRlR2である場合の例として、R1、R2は水素
原子、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
n−ブチル、イソブチル、nーアミル、n−ヘキシルの
ような直鎖もしくは分枝のアルキル基およびアリルのよ
うなアルケニル基があげられる。
Yが基−SR3である場合の例として、R3はメチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イ
ソブチル、n−ヘキシル、n−オクチル、n−ドデシル
のような直鎖もしくは分枝のアルキル基、フェニル基、
又はアルコキシカルボニルメチル基があげられる。
Yが基−()CO−/ である場合の例
)として基一( )゛ はo−、m−
、p−クロルフェニル、2●4ージクロルフェニル、3
●4ージクロルフェニル、3●5ージクロルフェニル、
またはo−、m−、p−トリルのような塩素原子または
低級アルキル基を置換基として1〜2個有するフェニル
基があげられる。
下記に、一般式〔1〕に含まれる化合物の代表例をあげ
て具体的に示す。
6−クロルー4−ジメチルアミノー3−フエニルピリダ
ジン6−ブロムー4−ジメチルアミノー3−フエニルピ
リダジン6−クロルー4−ジエチルアミノー3−フエニ
ルピリダジン6−ブロムー4−ジエチルアミノー3−フ
エニルピリダジン6−クロルー4−ジーn−プロピルア
ミノー3−フエニルピリダジン6−ブロムー4−ジーn
−プロピルアミノー3−フエニルピリダジン6−クロル
ー4−ジイソプロピルアミノー3−エニルピリダジン6
−ブロムー4−ジイソプロピルアミノー3一エニルピリ
ダジン6−クロルー4−ジーn−ブチルアミノー3−エ
ニルピリダジン6−ブロムー4−エチルアミノー3−フ
エニルピリダジン6−クロルー4−エチルアミノー3−
フエニルピリダジン6−ブロムー3−フェニルー4−n
−プロピルアミノピリダジン6−クロルー3−フェニル
ー4−n−プロピルアミノピリダジン6−クロルー3−
フェニルー4−イソプロピルアミノピリダジン4−アリ
ルアミノー6−クロルー3−フエニルピリダジン4−n
−ブチルアミノー6−クロルー3−フエニルピリダジン
4−イソブチルアミノー6−クロルー3−フエニルピリ
ダジン4−Sec−ブチルアミノー6−クロルー3−フ
エニルピリダジン4−Tert−ブチルアミノー6−ク
ロルー3−フエニルピリダジン6−ブロムー4−n−ヘ
キシルアミノー3−フエニルピリダジン6−クロルー4
−n−ヘキシルアミノー3−フエニルピリダジン6−ク
ロルー4−フェニルアミノー3−フエニルピリダジン6
−クロルー4−n−オクチルアミノー3−フエニルピリ
ダジン6−ブロムー4−メチルチオー3−フエニルピリ
ダジン6−クロルー4−メチルチオー3−フエニルピリ
ダジン6−クロルー4−エチルチオー3−フエニルピリ
ダジン6−クロルー3−フェニルー4−n−プロピルチ
オピリダジン6−クロルー3−フェニルー4−イソプロ
ピルチオピリダジン4−アリルチオー6−クロルー3−
フエニルピリダジン4−n−ブチルチオー6−クロルー
3−フエニルピリダジン4−イソブチルチオー6−クロ
ルー3−フエニルピリダジン4−Sec−ブチルチオー
6−クロルー3−フエニルピリダジン4−Tert−ブ
チルチオー6−クロルー3−フエニルピリダジン4−n
−アミルチオー6−クロルー3−フエニルピリダジン6
−クロルー4−n−ヘキシルチオー3−フエニルピリダ
ジン6−クロルー4−n−オクチルチオー3−フエニル
ピリダジン6−クロルー4−n−ドデシルチオー3−フ
エニルピリダジン6−クロルー4−フェニルチオー3−
フエニルピリダジン6−クロルー4−エトキシカルボニ
ルメチルチオー3−フエニルピリダジン6−クロルー3
−フェニルー4−0−トルオイルオキシピリダジン6−
クロルー3−フェニルー4−m−トルオイルオキシピリ
ダジン6−クロルー3−フェニルー4−p−トルオイル
オキシピリダジン6−クロルー4−0−クロルベンゾイ
ルオキシー3−フエニルピリダジン6−クロルー4−m
−クロルベンゾイルオキシー3−フエニルピリダジン6
−クロルー4−p−クロルベンゾイルオキシー3−フエ
ニルピリダジン6−クロルー4(2●4−ジク的レベン
ゾイルオキシ)−3−フエニルピリダジン6−クロルー
4(3●5ージクロルベンゾイルオキシ)−3−フエニ
ルピリダジン6−クロルー4(3●4−ジク山レベンゾ
イルオキシ)−3−フエニルピリダジン上記化合物は、
いずれも新規化合物であり、次の合成法によつて製造さ
れる。
合成法の説明中に使用されている一般式中の記号は全て
特許請求の範囲のものと同意義を示す。
(1) 一般式〔1〕の化合物のうちYが基−NRlR
2、で示される化合物は一般式で示される3−フエニル
ピリダジン類と一般式のアミン又はその塩とを不活性溶
媒中で、場合により酸受容体の存在のもとに、反応させ
て製造される。
この反応で使用される不活性溶媒は−特に限定されない
が、メタノール、エタノール又はプロパノールのような
アルコール類、ジオキサン又はテトラヒドロフランのよ
うなエーテル類、アセトン又はメチルエチルケトンのよ
うなケトン類およびジメチルホルムアミドなどが好まし
い。反応は通常−1(代)ないし溶媒の還流温度付近で
行なわれる。2)一般式〔1〕の化合物のうちYが基−
SR3で示される化合物は、一般式〔■〕で示される3
ーフエニルピリダジン類と一般式のアルキルメルカプタ
ンとを塩基を添加して不活性溶媒中で反応させるか、ま
たは上記一般式〔■〕の3−フエニルピリダジン類と一
般式〔■〕のアルキルメルカプタンのアルカリ金属塩と
を不活性溶媒中で反応させて製造される。
この反応で使用される不活性溶媒は特に限定されないが
、ジオキサン又はテトラヒドロフランのようなエーテル
類およびアセトン又はメチルエチルケトンのようなケト
ン類などが好ましい。反応は通常0℃ないし溶媒の還流
温度付近で行なわれる。3)一般式〔1〕の化合物のう
ちYが基 −α刀一〈 ) で示される化合物は、一般式 で示される4−ヒドロキシー3−フエニルピリダジン類
と一般式の置換ベンゾイルハライドとを反応させて製造
される。
上記反応は不活性溶媒中酸受容体の存在下に行なわれる
のが望ましい。酸受容体としては通常トリエチルアミン
、NIN−ジメチルアニリンのようなアミン類、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウムのような無機塩基が使用される
。また不活性溶媒としては上記反応に影響を与えない限
り特に限定されないが、ベンゼン、トルエン、キシレン
のような芳香族炭化水素類、アセトン、メチルエチルケ
トンのようなケトン類、ジエチルエーテル、ジオキサン
、テトラヒドロフランのようなエーテル類、クロロホル
ム、ジグaルメタンのようなハロゲン化アルキル類、お
よびジメチルホルムアミドなどが好ましい。反応は通常
0℃ないし溶媒の還流温度付近で行なわれる。(4)
一般式〔1〕の化合物のうちYが基−NRlR2で示さ
れる化合物は一般式の3−フェニルー6(1H)−ピリ
ダジノンと前記一般式〔■〕のアミン又はその塩とを不
活性溶媒中で、場合により酸受容体の存在のもとに反応
させて一般式のピリダジノンを製造し、この化合物をハ
ロゲン化剤と反応させて製造される。
上記一般式〔■〕の化合物を製造する反応には酸受容体
としては通常トリエチルアミンのようなアミン類、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウムのような無機塩基が使用され
る。また不活性溶媒としては、特に限定されないが、エ
タノール、プロパノール、ブタノールのようなアルコー
ル類、ジオキサン、テトラヒドロフランのようなエーテ
ル類およびジメチルホルムアミドなどが好ましい。反応
は通常室温ないし溶媒の還流温度付近で行なわれる。ハ
ロゲン化反応に使用されるハロゲン化剤としては、塩素
、臭素、オキシ塩化リン、オキシ臭化リン、三塩化リン
、五塩化リンなどがあげられる。
また反応溶媒を用いなくともよいが、用いる場合は直接
反応に影響を与えなければ、テトラクロルエタン、四塩
化炭素のようなハロゲン化アルキル類などを用いてもよ
い。反応は0℃ないし溶媒の還流温度付近で行なわれる
。上記(1)〜(4)の反応によつて合成された本発明
化)物の具体例を下記の第1表に示す。次に本発明化合
物の製造法を実施例によつて説明する。
実施例16−クロルー4−ジメチルアミノー3−フエニ
ルピリダジンの合成4●6ージクロルー3−フエニルピ
リダジン6.8Vをエタノール30m1に溶解し、25
℃でジメチルアミン塩酸塩2.7yとトリエチルアミン
6.1fとを加えた。
80℃で5時間かきまぜたのち、反応液を減圧濃縮した
これに水および酢酸エチルを加え、油層をとり、水洗し
、無水硫酸ナトリウムで脱水したのち減圧濃縮した。得
られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し、3.7vの目的物を得た。(収率52%)実施例
2 6−ブロムー4−ジメチルアミノー3−フエニルピリダ
ジンの合成4−クロルー3−フェニルー6(1H)−ピ
リダジノン10yをジメチルホルムアミド100m1に
懸濁し、25℃で50%ジメチルアミン水溶液27.5
′を加えた。
80′Cで4時間かきまぜた。
次に生成した結晶を枦集し、30m1のジメチルホルム
アミドで洗浄し、100m1の水で洗浄したのちさらに
5m1のアセトンで洗浄して乾燥した。4−ジメチルア
ミノー3−フェニルー6(1H)−ピリダジノンを19
.5y得た。
(収率93.6%)。.4−ジメチルアミノー3−フェ
ニルー6 (1H)−ピリダジノン5.0yとオキシ臭化リン39
.8yを混合し、110℃で8時間かきまぜた。
次に反応液を氷水に注ぎオキシ臭化リンを分解したのち
アンモニア水で中和しトルエンで生成物を抽出した。ト
ルエン層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで脱水したのち
、減圧濃縮した。得られた残分をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し、0.9yの目的物を得た。(
収率13%)実施例3 6−クロルー4−エチルアミノー3−フエニルピリダジ
ンの合成4●6ージクロルー3−フエニルピリダジン6
.8yをエタノール30m1に溶解し、25℃で70%
エチルアミン水溶液10.1yを滴下した。
70℃で2時間かきまぜたのち、反応液を減圧濃縮し、
水を加えて結晶化した。
ろ過、水洗、乾燥ののち、エタノールより再結晶し3.
3yの目的物を得た。(収率47%)実施例4 6−クロルー4−メチルチオー3−フエニルピリダジン
の合成4●6ージクロルー3−フエニルピリダジン3.
5yをメチルエチルケトン100m1に溶解し、メチル
メルカプタンナトリウム塩20%水溶液6fを25℃で
加えた。
2時間還流下にかきまぜたのち、反応液を減圧濃縮し、
水を加えて結晶化した。
結晶を水洗、枦集、乾燥ののち、エタノールより再結晶
し、3.1yの目的物を得た。(収率39%)実施例5
6−クロルー3−フェニルー4−フエニルチオピリダジ
ンの合成チオフェノール1.7fを無水ジメチルホルム
アミド50m1に溶解し、60%水素化ナトリウム0.
6yを加えた。
25℃で3紛かきまぜたのち、4・6ージクロルー3−
フエニルピリダジン3.4fを加え、60ないし70C
で3時間かきまぜた。
冷却後、水に注入し、ベンゼンで抽出し、水洗、無水硫
酸ナトリウムで乾燥したのち減圧濃縮した。えられた残
分をn−ヘキサン・ベンゼンの混液より再結晶し、2.
0yの目的物を得た。(収率44%)実施例66−クロ
ルー4−エトキシカルボニルメチルチオー3−フエニル
ピリダジンの合成4・6ージクロルー3−フエニルピリ
ダジン3.4′、チオグリコール酸エチル2.2′、ト
リエチルアミン1.9yおよびジオキサン50m1を混
合し、80ないし100℃で6時間かきまぜた。
ついで、反応液を減圧濃縮し、水を加えてかきまぜ結晶
化させた。ろ過、水洗、乾燥したのちベンゼン・酢酸エ
チル混液より再結晶し、1.8yの目的物を得た。(収
率39%)実施例7 6−クロルー3−フェニルー4−(4−メチルベンゾイ
ルオキシ)ピリダジンの合成6−クロルー4−ヒドロキ
シー3−フエニルピリダジン4.1yとトリエチルアミ
ン2.1yをトルエン50m1に加え、5℃でp−トル
オイルクロライド3.7yを滴下し、25℃で3吟間か
きまぜた。
反応液を水50m1中に注ぎ、トルエン層を水で2回洗
浄し、無水硫酸ナトリウムて脱水し、減圧濃縮した。生
成した粗結晶をエタノールより再結晶して3.9yの目
的物を得た。(収率60%)本発明化合物はそのまま農
園芸用殺菌剤として使用できるが、実際には担体および
必要に応じて他の補助剤と混合して、農園芸用殺菌剤と
して通常用いられる製剤形態、たとえば粉剤、粗粉剤、
微粒剤、粒剤、水和剤、乳剤、水溶液剤、水溶剤、油懸
濁剤等に調製されて使用される。
ここでいう担体とは、処理すべき部位へ有効成分の到達
を助け、また有効成分化合物の貯蔵、輸送、取扱いを容
易にするために、農園芸用殺菌剤中に配合される合成ま
たは天然の無機または有機物質を意味する。
適当な固体担体としてはモンモリロナイト、カオリナイ
トなどの粘土類、ケイソウ土、白土、タルク、バーミキ
ユライト、石こう、炭酸カルシウム、シリカゲル、硫安
等の無機物質、大豆粉、オガクズ、小麦粉等の植物性有
機物質および尿素等があげられる。
適当な液体担体としてはベンゼン、トルエン、キシレン
、クメン等の芳香族系炭化水素、ケロシン、鉱油等のパ
ラフィン系炭化水素、四塩化炭素、クロロホルム、ジク
ロルエタン等のハロゲン化炭化水素、アセトン、メチル
エチルケトン等のケトン類、ジオキサン、テトラヒドロ
フラン等のエーテル類、メタノール、プロパノール、エ
チレングリコール等のアルコール類、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、水等があげられる。
さらに本発明化合物の効力を増強するために、製剤の剤
型、適用場面等を考慮して目的に応じ、それぞれ単独に
、または組合わせて以下のような補助剤を使用すること
もできる。
乳化、分散、拡展、湿潤、結合、安定化等の目的ではリ
グニンスルホン酸塩等の水溶性塩基、アルキルベンゼン
スルホン酸塩、アルキル硫酸エステル等のアニオン界面
活性剤、ポリオキシエチレンアリルエーテル等の非イオ
ン性界面活性剤、ステアリン酸カルシウム、ワックス等
の滑剤、イソプロピルヒドロジエンホスフェート等の安
定剤、その他メチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、力ティン、アラビアゴム等が挙げられる。
しかしこれらの成分は以上のものに限定されるものでは
ない。また本発明殺菌剤はそれが適用されるときに同時
に使用される他の農薬、肥料等と併用して、または混合
剤として使用することもできる。
例えば本発明組成物をもつて稲の紋枯病を防除する場合
、この病害の発生と時期を同じくする稲の害虫、または
病害の防除剤を混合して多目的防除剤とすることもでき
るし、また除草剤とも混合できる。混合量は防除の対象
および製剤形態によつて異なり、防除に必要な有効成分
量を含有させうるように調製して使用される。この目的
に使用される代表的農薬としてはカスガマイシン、プラ
ストサイジンS等の抗生物質、0−0ージイソプロピル
ーS−ベンジルチオフォスフェート、0−エチルーS4
IS−ジフエニルフオスホロジチオエート等の有機リン
殺菌剤4・5・6・7−テトラクロルフタリド、ジイソ
プロピルー1●3ージチオランー2−イリデンマロネー
ト等殺菌剤、ジエチルー2−イソプロピルー4ーメチル
ー6−ピリミジニルフオスフオロチオネート、2・3−
ジヒドロー3−オキソー2−フェニルー6−ピリダジニ
ルジエチルホスホロチオネート等有機リン系殺虫剤、1
−ナフチルメチルカーバメート、m−トリルメチルカー
バメート等カーバメート系殺虫剤、p−ニトロフェニル
ー2●4●6−トリクロルフェニルエーテル、S−p一
クロルベンジルジエチルチオカーバメート、S一エチル
ヘキサヒドロー1H−アゼピンー1−カルボチオエート
等除草剤があげられるが、これらに限定されるものでは
ない。
次に本発明の農園芸用殺菌剤の製剤法を実施例によつて
説明する。
有効成分化合物は前記第1表の化合物番号で示す。
「部」は「重量部」を表わす。実施例8 粉剤 化合物22:20m1ステアリン酸カルシウムニ5部、
粉状シリカゲルニ5部、ケイソウニ720娼、白土:3
(1)部、およびタルクニ47娼を均一に粉砕混合して
、有効成分として化合物nを2%含む粉剤を得た。
実施例9 水和剤 化合物12:3(1)部、ケイソウ土:4(代)部、白
土:2(1)部、リグニンスルホン酸ナトリウムニ25
部、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムニ15部、
ャ1およびポリオキシエチレンノニルフエニルエーテル
ニ加部を、均一に粉砕混合して、有効成分として化合物
12を30%含む水和剤を得た。
実施例10 乳剤 化合物10:40娼、シクロヘキサノンニ10娼、キシ
レンニ30嘔、およびソルポール(東邦化学製界面活性
剤)20娼を均一に溶解混合し、有効成分として化合物
10を40%含む乳剤を得た。
・実施例11粒剤 化合物2:10部、ベントナイトニ62部、タルクニ加
部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムニ2部、お
よびリグニンスルホン酸ナトリウムニ1部を混合し、適
量の水を加て混練した後、押し出し造粒機を用いて通常
の方法により造粒し、有効成分として化合物2を10%
含む粒剤を得た。
次に本発明殺菌剤の効果を試験例によつて説明する。
供試化合物は前記第1表の化合物番号で示す。試験例1 各種植物病原菌に対する抗菌試験 培地はシヨ糖加用バレイシヨ煎汁寒天培地を用い、寒天
稀釈法にて抗菌力を試験した。
結果は第2表に示すとうりである。数値は菌の生育を阻
止した濃度(P.p.m.)を示す。温室内でポットに
育生した水稲(品種金南風、草丈30C!Ft)に所定
濃度の薬剤(供試化合物を前記実施例10の方法にて乳
剤となし、これを水で所定濃度に稀釈したもの)をスプ
レーガン(1.0k91cf1)を使用して散布し、風
乾後、予めシヨ糖加用バレイシヨ煎汁寒天培地にて培養
した紋枯病菌をコルクボーラーにて打ち抜き、円型ディ
スクをイネの葉鞘にはさみ込む。
これを26〜30℃の湿室に移し、菌接種8日後に1菫
当りの病斑長(Tn)を調査し、防除価(%)を算出し
た。結果は第3表に示すとおりである。X:無処理区1
菫当りの病斑長 Y:処理区1埜当りの病斑長 A:抗生物質を有効成分とする市販の稲紋枯病防除剤試
験例3 稲紋枯病防除試験(水面施用) 温室内でポットに育生した水稲(品種金南風、草丈30
C1!t)を水深1cmの湛水状態に保ち所定量の薬剤
(供試化合物を前記実施例11の方法で粒剤としたもの
)で処理する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Xはハロゲン原子を表わし、 Yは−NR^1R^2、−SR^3または▲数式、化学
    式、表等があります▼を表わす。 ▲数式、化学式、表等があります▼ ここに、 R^1、R^2はそれぞれ水素原子、アルキル基または
    アルケニル基を表わし、R^1、R^2のいずれか一方
    が水素原子を示すときは他方は炭素数2以上のアルキル
    基またはアルケニル基を表わす。 R^3はアルキル基、フェニル基またはアルコキシカル
    ボニルメチル基を表わす。 Zはハロゲン原子または低級アルキル基を、nは0、1
    または2の整数をそれぞれ示す。 )で表わされるピリダジン誘導体。2 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Xはハロゲン原子を表わし、 Yは−NR^1R^2、−SR^3または▲数式、化学
    式、表等があります▼を表わす。 ここに、 R^1、R^2はそれぞれ水素原子またはアルキル基を
    表わし、R^1、R^2のいずれか一方が水素原子を示
    すときは他方は炭素数2以上のアルキル基を表わす。 R^3はアルキル基を表わす。 Zはハロゲン原子または低級アルキル基を、nは0、1
    または2の整数をそれぞれを示す。 )で表わされるピリダジン誘導体を有効成分として含有
    することを特徴とする農園芸用殺菌剤。
JP1849579A 1979-02-21 1979-02-21 ピリダジン誘導体と農園芸用殺菌剤 Expired JPS6054310B2 (ja)

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