JP3034870B1 - 防振ブッシュ製作装置 - Google Patents

防振ブッシュ製作装置

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JP3034870B1
JP3034870B1 JP11211997A JP21199799A JP3034870B1 JP 3034870 B1 JP3034870 B1 JP 3034870B1 JP 11211997 A JP11211997 A JP 11211997A JP 21199799 A JP21199799 A JP 21199799A JP 3034870 B1 JP3034870 B1 JP 3034870B1
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cylinder
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淳一 藤本
高文 太田
義明 清水
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株式会社リズム
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Abstract

【要約】 【課題】 弾性体のフランジ部にくせがついていない防
振ブッシュを低コストで製作する。 【解決手段】 内筒53を軸線方向に圧入位置まで圧入
する内筒圧入ロッド64と、内筒53を軸線方向に戻し
位置まで戻す内筒戻しロッド63と、外筒51が内筒5
3の圧入方向に移動しないように外筒51を保持する第
一外筒保持部材61と、外筒51が内筒53の戻し方向
に移動しないように外筒51を保持する第二外筒保持部
材61と、外面に弾性体52を接合した内筒53を前記
圧入位置まで圧入するとき内筒53及び弾性体52を外
筒51内に案内し、外面に弾性体52を接合した内筒5
3を前記圧入位置から前記戻し位置まで戻すとき弾性体
52の第二フランジ部52bが外筒51の第一端面51
a側から外筒51外に突出させる位置に移動する筒状の
案内移動部材65と、を備えた防振ブッシュ製作装置を
得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防振ブッシュ製作
装置に関し、より詳しくは、サスペンションアーム、ス
タビライザコネクティングロッド等に用いられ、外筒
と、外筒の内径より小さい外径を有し、外筒内に外筒と
共軸関係を保って位置する内筒と、外筒と内筒の間に介
在し、内筒の軸線方向外側に突出し外筒の内径より大き
い径の外周面を有する一対のフランジ部を有する弾性体
と、を備えた防振ブッシュの製作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】サスペンションアーム、スタビライザコ
ネクティングロッド等に用いられる防振ブッシュは、外
筒と内筒の一方が振動を受けたとき弾性体を介して外筒
と内筒の他方に振動が伝達されないようにしている。こ
のような防振ブッシュとして、外筒と、外筒の内径より
小さい外径を有し、外筒内に外筒と共軸関係を保って位
置する内筒と、外筒と内筒の間に介在し、内筒の軸線方
向外側に突出し外筒の内径より大きい径の外周面を有す
る一対のフランジ部を有する弾性体と、を備えたものが
知られている。
【0003】従来、このようなフランジ部を有する弾性
体を備えた防振ブッシュの製作においては、予め外面に
弾性体を一体に接合した内筒を外筒内に圧入して組立て
る方法が用いられてきた。
【0004】図6〜図9を用いて、上記従来の方法を簡
単に説明する。
【0005】まず、図6に示すように、第一外筒保持部
材21及び第二外筒保持部材22により外筒11を保持
する。このとき、第二外筒保持部材22の案内面22a
の径は、外面に弾性体12を一体に接合した内筒13を
圧入する側から外筒11と係合する側にかけて徐々に縮
小している。この第二外筒保持部材22及び内筒戻しロ
ッド23の内筒案内部23aにより、外面に弾性体12
を一体に接合した内筒13は外筒11内に容易に案内さ
れるようになっている。
【0006】次に、外面に弾性体12を一体に接合した
内筒13を内筒圧入ロッド24により弾性体12のフラ
ンジ部12aが外筒11外に突出するように図7に示す
位置まで圧入する(以下、この行程を圧入行程とい
う)。
【0007】次に、外面に弾性体12を一体に接合した
内筒13を内筒戻しロッド23により弾性体12のフラ
ンジ部12bが外筒11外に突出するように図8に示す
位置まで戻す(以下、この行程を戻し行程という)。
【0008】最後に、第二外筒保持部材22を取除いて
防振ブッシュ10を得ることができる(図9参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の防振ブッシュの製作方法においては、第二外筒保持
部材22は、圧入行程では案内面22aにより外面に弾
性体12を一体に接合した内筒13の圧入を容易にする
が、戻し行程ではフランジ部12bが案内面22aに接
触しながら移動せざるを得ず内筒戻しロッド23が外面
に弾性体12を一体に接合した内筒13を戻すのに必要
な力(以下、単に戻し力という)が大きくなる。戻し力
が大きくなれば、例えば上記従来技術における内筒戻し
ロッド23を稼働させる図示していないアクチュエータ
や第二外筒部材22のような、戻し力を生じることので
きる装置や戻し力に対向して外筒を押える装置の性能を
高くする必要がある。したがって、装置全体の設備費が
高くなってしまうという問題があった。
【0010】また、戻し行程から第二外筒保持部材22
を取除くまでの間、フランジ部12bは第二外筒保持部
材22に図8に示すような形状をしているので、フラン
ジ部12bにはくせがついてしまう。そのため、防振ブ
ッシュ10は図9に示すようにフランジ部12bと外筒
11の間に隙間10aが生じる場合があり、例えば、水
がこの隙間から防振ブッシュ10内に浸入し、錆が発生
してしまうという問題があった。
【0011】そこで、本発明は、弾性体のフランジ部に
くせがついていない防振ブッシュを低コストで製作する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の防振ブッシュ製作装置は、外筒と、外筒の
内径より小さい外径を有し、外筒内に外筒と共軸関係を
保って位置する内筒と、外筒と内筒の間に介在し、内筒
の軸線方向外側に突出し外筒の内径より大きい径の外周
面を有する一対のフランジ部を有する弾性体と、を備
え、外筒と内筒の一方が振動を受けたとき弾性体を介し
て外筒と内筒の他方に振動が伝達されないようにする防
振ブッシュを組み立てて製作する防振ブッシュ製作装置
において、外面に弾性体を接合した内筒を外筒内に圧入
するとき、弾性体の第一フランジ部が外筒の第一端面側
から外筒内に圧入されて外筒の第二端面側から外筒外に
突出し、弾性体の第二フランジ部が外筒の第一端面側か
ら外筒内に圧入されて外筒内に残留するように、内筒を
軸線方向に圧入位置まで圧入する内筒圧入手段と、外面
に弾性体を接合した内筒を外筒内の圧入位置まで圧入し
た後、弾性体の第二フランジ部が外筒の第一端面側から
外筒外に突出するように内筒を軸線方向に戻し位置まで
戻す内筒戻し手段と、外筒が内筒の圧入方向に移動しな
いように外筒を保持する第一外筒保持部材と、外筒が内
筒の戻し方向に移動しないように外筒を保持する第二外
筒保持部材と、外面に弾性体を接合した内筒を前記圧入
位置まで圧入するとき内筒及び弾性体を外筒内に案内
し、外面に弾性体を接合した内筒を前記圧入位置から前
記戻し位置まで戻すとき弾性体の第二フランジ部が外筒
の第一端面側から外筒外に突出させる位置に移動する筒
状の案内移動部材と、を備え、前記第二外筒保持部材
が、外筒の第一端面の外径よりも小さく外筒の第一端面
の内径よりも大きい径の孔を形成し前記案内移動部材の
移動を案内する案内移動部材案内面と、該案内移動部材
案内面に隣接し該案内移動部材案内面の軸線方向外側に
張り出して外筒の第一端面と係合する外筒第一端面係合
面と、を備え、前記案内移動部材が、外筒の第一端面の
内径より大きく前記第二外筒保持部材の案内移動部材案
内面の径より小さい径の外周面と、該外周面に隣接し該
外周面の軸線方向内側に張り出して外筒の第一端面と係
合する外筒係合面と、を備え、前記案内移動部材が前記
第二外筒保持部材の案内移動部材案内面により形成され
る孔と共軸関係を保つように配置され、外面に弾性体を
接合した内筒を前記圧入位置まで圧入するとき前記案内
移動部材の外筒係合面と前記第二外筒保持部材の外筒第
一端面係合面とが外筒の第一端面に係合し、外面に弾性
体を接合した内筒を前記圧入位置から前記戻し位置まで
戻すとき前記第二外筒保持部材の外筒第一端面係合面が
外筒の第一端面に係合し前記案内移動部材が弾性体に係
合しながら前記案内移動部材案内面に案内されてその軸
線方向に移動するようにしたことを特徴とする。これに
より、案内移動部材は、戻し行程では弾性体に係合しな
がらその軸線方向に移動して戻し力を小さくすることが
できる。したがって、設備費を低くすることができ、防
振ブッシュを低コストで製造することができる。また、
案内移動部材が戻し行程で弾性体に係合しながらその軸
線方向に移動することにより、弾性体の第二フランジ部
にくせがついていない防振ブッシュを得ることができ
る。
【0013】また、請求項2に記載の防振ブッシュ製作
装置は、請求項1に記載の防振ブッシュ製作装置におい
て、前記案内移動部材の内径が一端側から他端側に向け
て徐々に縮小していることを特徴とする。これにより、
圧入行程において外面に弾性体を一体に接合した内筒の
圧入を容易にすることができる。したがって、内筒圧入
手段が外面に弾性体を一体に接合した内筒を外筒内に圧
入するのに必要な力(以下、単に圧入力という)を小さ
くすることができるので、防振ブッシュを低コストで製
造することができる。
【0014】また、請求項3に記載の防振ブッシュ製作
装置は、請求項1又は2に記載の防振ブッシュ製作装置
において、前記案内移動部材の外筒係合面の内径が前記
外筒の第一端面の内径より小さいことを特徴とする。こ
れにより、戻し行程において、弾性体の第二フランジ部
が外筒の第一端面側から外筒外に突出するとき、弾性体
の第二フランジ部は案内移動部材の外筒係合面に係合す
る。したがって、弾性体が案内移動部材を容易に移動さ
せることができるようになり、戻し力を小さくすること
ができるので、防振ブッシュを低コストで製造すること
ができる。
【0015】また、請求項4に記載の防振ブッシュ製作
装置は、請求項1〜3の何れかに記載の防振ブッシュ製
作装置において、前記案内移動部材案内面の径が前記弾
性体の第二フランジ部の外径より大きいことを特徴とす
る。これにより、戻し行程において、弾性体が案内移動
部材を移動させ弾性体の第二フランジ部が外筒の第一端
面側から外筒外に突出するとき、弾性体の第二フランジ
部が第二外筒保持部材の案内移動部材案内面に係合しな
い。したがって、弾性体の第二フランジ部は案内移動部
材案内面により変形されることがなく弾性体の第二フラ
ンジ部にくせがついていない防振ブッシュを得ることが
できる。
【0016】また、請求項5に記載の防振ブッシュ製作
装置は、請求項1〜4の何れかに記載の防振ブッシュ製
作装置において、前記案内移動部材にその外周面で開口
しその軸線方向に所定長さだけ延在するよう長溝を形成
し、前記第二外筒保持部材にねじ込められその先端部が
前記案内移動部材案内面から前記長溝内に突出したスト
ッパを備え、該ストッパにより該案内移動部材が該第二
外筒保持部材に対して軸線方向に所定距離だけ移動でき
るよう規制するようにしたことを特徴とする。これによ
り、案内移動部材と第二外筒保持部材とは一体構造とす
ることができるので、第二外筒保持部材を外筒に係合及
び分離するとき、案内移動部材も外筒に係合及び分離す
ることができる。したがって、製作行程を削減すること
ができ、防振ブッシュを低コストで製造することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面に基づいて説明する。
【0018】図1〜図4は本発明に係る防振ブッシュ製
作装置の一実施形態を示すその断面図であり、図1、図
2、図3及び図4はそれぞれ、防振ブッシュの組立前の
状態、圧入行程後の状態、戻し行程後の状態、防振ブッ
シュの組立後の状態を示す。また、図5は本実施形態に
係る外筒近辺の一部拡大断面図である。
【0019】まず、構成について説明する。
【0020】図1〜図5において、51は外筒であり、
第一端面51aと第二端面51bとを有している。53
は外筒51の内径より小さい外径を有する内筒であり、
第一端面53aと第二端面53bとを有している。52
は外筒51と内筒53の間に介在し、内筒53の軸線方
向外側に突出し外筒51の内径より大きい径の外周面を
有する一対のフランジ部52a、52bを有する弾性体
である。なお、弾性体52はゴムのような柔軟な材料か
らなり、内筒53には加硫成形によりその外面に弾性体
52を接合している。また、50は外筒51、弾性体5
2及び内筒53から構成される防振ブッシュであり、防
振ブッシュ50は外筒51と内筒53の一方が振動を受
けたとき弾性体52を介して外筒51と内筒53の他方
に振動が伝達されないようにする。61は外筒51が内
筒53の圧入方向に移動しないように外筒51を保持す
る第一外筒保持部材であり、外筒51の第二端面51b
と係合する外筒第二端面係合面61a及びテーパ部61
bを有する。62は外筒51が内筒53の戻し方向に移
動しないように外筒51を保持する第二外筒保持部材で
あり、外筒51の第一端面51aと係合する外筒第一端
面係合面62a、テーパ部62b、62c、第一外筒保
持部材61と第二外筒保持部材62を圧接するために外
部から荷重を受ける荷重受け面62d及び案内移動部材
65と係合して案内移動部材65をその軸線方向に案内
する案内移動部材案内面62eを有する。63は内筒戻
し手段である内筒戻しロッドであり、内筒53が軸線方
向に移動するように内筒53を案内する内筒案内部63
a及び戻し行程において内筒53と係合する内筒係合面
63bを有する。64は内筒圧入手段である内筒圧入ロ
ッドである。65は外面に弾性体52を接合した内筒5
3を圧入位置まで圧入するとき内筒53及び弾性体52
を外筒51内に案内し、外面に弾性体52を接合した内
筒53を戻し位置まで戻すとき軸線方向に移動する案内
移動部材であり、外筒51と係合する外筒係合面65
a、第二外筒保持部材62と係合する外周面65b、外
周面65b上に開口した長溝部65c及びテーパ部65
dを有する。66は第二外筒保持部材62と案内移動部
材65を一体構造にし、案内移動部材65の移動量を規
制するストッパである。
【0021】なお、外周面65bの径は案内移動部材案
内面62eの径より小さいので、案内移動部材65は案
内移動部材案内面62eに案内されてその軸線方向に移
動することができる。
【0022】次に、作用について説明する。(特に、外
筒51近辺の要部については図5参照。)
【0023】まず、防振ブッシュの組立前の準備につい
て説明する。
【0024】まず、外筒51が第一外筒保持部材61の
テーパ部61bにより形成される孔に挿入されると、外
筒51がテーパ部61bに案内され、第二端面51bが
外筒第二端面係合面61aに係合する。次に、第二外筒
保持部材62が外筒第二端面係合面61aに係合した外
筒51に被せられると、外筒51がテーパ部62bに案
内され、第一端面51aが外筒第一端面係合面62aに
係合する。このとき、案内移動部材65はストッパ66
により第二外筒保持部材62と一体構造にされているの
で、第一端面51aは外筒係合面65aにも係合する。
また、第二外筒保持部材62は荷重受け面62dに図示
していない荷重手段によりその面に垂直な荷重を受け、
この荷重により、第二外筒保持部材62は第一外筒保持
部材61に圧接される。したがって、外筒51は第一外
筒保持部材61と第二外筒保持部材62により図1に示
すように係合保持される。
【0025】また、外筒51が第一外筒保持部材61と
第二外筒保持部材62により図1に示すように係合保持
された状態で、外面に弾性体52を一体に接合した内筒
53が第二外筒保持部材62内に挿入されると、内筒5
3はテーパ部62cに案内され、第一フランジ部52a
が案内移動部材65に係合する。このとき、内筒案内部
63aは内筒53の内面により形成される孔に挿入され
る。また、内筒圧入ロッド64は内筒53の第二端面5
3bに係合する。したがって、外面に弾性体52を一体
に接合した内筒53は図1のような位置に配置される。
【0026】次に、圧入行程について説明する。
【0027】圧入行程では内筒圧入ロッド64が図示し
ていないアクチュエータにより内筒戻しロッド63側に
向けて軸線方向に移動させられ、このアクチュエータに
より内筒圧入ロッド64は内筒53を図2に示す圧入位
置まで圧入する。このとき、内筒案内部63aは内筒5
3の内面により形成される孔に挿入されており、この内
筒案内部63aにより外面に弾性体52を一体に接合し
た内筒53は案内され外筒51と共軸関係を保って軸線
方向に移動することができる。また、案内移動部材65
のテーパ部65dは一端側から他端側に向けて徐々に径
が縮小しているため、弾性体52は圧入されるにしたが
って徐々にその外径が縮小するようになっており、この
テーパ部65dにより外面に弾性体52を一体に接合し
た内筒53は外筒51の内側に容易に案内されることが
できる。
【0028】この圧入行程で、第一フランジ部52aは
テーパ部65dにより案内されて外筒51の第一端面5
1a側から外筒51内に圧入され、外筒51の内面と係
合しながら移動し、外筒51の第二端面51b側から外
筒51外に突出する。また、第二フランジ部52bは第
一フランジ部52aと同様にテーパ部65dにより案内
され外筒51の第一端面51a側から外筒51内に圧入
され、外筒51の内面と係合しながら移動するが、圧入
行程終了後も外筒51内に残留する。また、内筒53の
第一端面53aは内筒戻しロッド63の内筒係合面63
bに係合する。
【0029】次に、戻し行程について説明する。
【0030】まず、図2に示す圧入行程後の状態から、
内筒圧入ロッド64が図示しないアクチュエータにより
内筒53の第二端面53bから離隔する向きに軸線方向
に移動させられる。次に、内筒戻しロッド63が図示し
ていないアクチュエータにより内筒圧入ロッド64側に
向けて軸線方向に移動させられ、このアクチュエータに
より内筒戻しロッド63は内筒53を図3に示す戻し位
置まで戻す。このとき、内筒案内部63aは内筒53の
内面により形成される孔に挿入されており、この内筒案
内部63aにより外面に弾性体52を一体に接合した内
筒53は案内され外筒51と共軸関係を保って軸線方向
に移動することができる。このとき、案内移動部材案内
面62eにより外筒51の第一端面51aの外径よりも
小さく外筒51の第一端面51aの内径よりも大きい径
の孔が形成されるので、案内移動部材案内面62eに隣
接し案内移動部材案内面62eの軸線方向外側に張り出
した外筒第一端面係合面62aの内径も外筒51の第一
端面51aの外径よりも小さく外筒51の第一端面51
aの内径よりも大きく、外筒51は外筒第一端面係合面
62aにより戻し方向に移動しない。また、案内移動部
材65の外筒係合面65aの内径は外筒51の第一端面
51aの内径より小さいので、第二フランジ部52bが
外筒51の内面に係合した状態から戻し方向に移動する
と案内移動部材65の外筒係合面65aに係合する。更
に、外筒係合面65aに係合した第二フランジ部52b
は自らの移動と共に案内移動部材65を移動させる。し
たがって、外筒51の第一端面側から外筒51外に突出
した第二フランジ部52bは、案内移動部材65の外筒
係合面65aと外筒51の第一端面51aに係合する
(図3参照)。このとき、案内移動部材案内面62eの
径は弾性体52の第二フランジ部52bの外径より大き
いので、弾性体52の第二フランジ部52bは案内移動
部材案内面62eにより変形されることがなく、くせが
つくことがない。また、内筒戻しロッド63の戻し力を
従来より小さくすることができる。
【0031】この戻し行程で、第二フランジ部52bは
外筒51の第一端面側から外筒51外に突出して案内移
動部材65の外筒係合面65aと外筒51の第一端面に
係合する。また、第一フランジ部52aは内筒圧入ロッ
ド64に向けて軸線方向に移動し、第一フランジ部52
aは外筒51の第二端面に係合する。
【0032】最後に、ストッパ66により案内移動部材
65と一体に構成された第二外筒保持部材62が取除か
れ(図4参照)、弾性体のフランジ部にくせがついてい
ない防振ブッシュ50が取り出される。
【0033】なお、本実施形態では、第一外筒保持部材
61と第二外筒保持部材62を圧接する手段として荷重
受け面62dに図示していない荷重手段により荷重をか
けたが、第一外筒保持部材61と第二外筒保持部材62
を圧接する手段ならば他の手段であってもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、弾性体のフランジ部に
くせがついていない防振ブッシュを得ることができる。
また、弾性体のフランジ部にくせがついていない防振ブ
ッシュを低コストで製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る防振ブッシュ製作装
置の断面図であり、防振ブッシュ組立前の状態を示す。
【図2】本発明の一実施形態に係る防振ブッシュ製作装
置の断面図であり、圧入行程後の状態を示す。
【図3】本発明の一実施形態に係る防振ブッシュ製作装
置の断面図であり、戻し行程後の状態を示す。
【図4】本発明の一実施形態に係る防振ブッシュ製作装
置の断面図であり、防振ブッシュ組立後の状態を示す。
【図5】本実施形態に係る外筒近辺の一部拡大断面図で
ある。
【図6】従来の防振ブッシュ製作装置の断面図であり、
防振ブッシュ組立前の状態を示す。
【図7】従来の防振ブッシュ製作装置の断面図であり、
圧入行程後の状態を示す。
【図8】従来の防振ブッシュ製作装置の断面図であり、
戻し行程後の状態を示す。
【図9】従来の防振ブッシュ製作装置の断面図であり、
防振ブッシュ組立後の状態を示す。
【符号の説明】
50 防振ブッシュ 51 外筒 51a 第一端面 51b 第二端面 52 弾性体 52a 第一フランジ部 52b 第二フランジ部 53 内筒 61 第一外筒保持部材 62 第二外筒保持部材 62a 外筒第一端面係合面 62e 案内移動部材案内面 63 内筒戻しロッド(内筒戻し手段) 64 内筒圧入ロッド(内筒圧入手段) 65 案内移動部材 65a 外筒係合面 65b 外周面 65c 長溝部 65d テーパ部 66 ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 19/02 F16F 1/38 F16F 15/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外筒と、外筒の内径より小さい外径を有
    し、外筒内に外筒と共軸関係を保って位置する内筒と、
    外筒と内筒の間に介在し、内筒の軸線方向外側に突出し
    外筒の内径より大きい径の外周面を有する一対のフラン
    ジ部を有する弾性体と、を備え、外筒と内筒の一方が振
    動を受けたとき弾性体を介して外筒と内筒の他方に振動
    が伝達されないようにする防振ブッシュを組み立てて製
    作する防振ブッシュ製作装置において、 外面に弾性体を接合した内筒を外筒内に圧入するとき、
    弾性体の第一フランジ部が外筒の第一端面側から外筒内
    に圧入されて外筒の第二端面側から外筒外に突出し、弾
    性体の第二フランジ部が外筒の第一端面側から外筒内に
    圧入されて外筒内に残留するように、内筒を軸線方向に
    圧入位置まで圧入する内筒圧入手段と、 外面に弾性体を接合した内筒を外筒内の圧入位置まで圧
    入した後、弾性体の第二フランジ部が外筒の第一端面側
    から外筒外に突出するように内筒を軸線方向に戻し位置
    まで戻す内筒戻し手段と、 外筒が内筒の圧入方向に移動しないように外筒を保持す
    る第一外筒保持部材と、 外筒が内筒の戻し方向に移動しないように外筒を保持す
    る第二外筒保持部材と、 外面に弾性体を接合した内筒を前記圧入位置まで圧入す
    るとき内筒及び弾性体を外筒内に案内し、外面に弾性体
    を接合した内筒を前記圧入位置から前記戻し位置まで戻
    すとき弾性体の第二フランジ部が外筒の第一端面側から
    外筒外に突出させる位置に移動する筒状の案内移動部材
    と、 を備え、 前記第二外筒保持部材が、外筒の第一端面の外径よりも
    小さく外筒の第一端面の内径よりも大きい径の孔を形成
    し前記案内移動部材の移動を案内する案内移動部材案内
    面と、該案内移動部材案内面に隣接し該案内移動部材案
    内面の軸線方向外側に張り出して外筒の第一端面と係合
    する外筒第一端面係合面と、を備え、 前記案内移動部材が、外筒の第一端面の内径より大きく
    前記第二外筒保持部材の案内移動部材案内面の径より小
    さい径の外周面と、該外周面に隣接し該外周面の軸線方
    向内側に張り出して外筒の第一端面と係合する外筒係合
    面と、を備え、 前記案内移動部材が前記第二外筒保持部材の案内移動部
    材案内面により形成される孔と共軸関係を保つように配
    置され、外面に弾性体を接合した内筒を前記圧入位置ま
    で圧入するとき前記案内移動部材の外筒係合面と前記第
    二外筒保持部材の外筒第一端面係合面とが外筒の第一端
    面に係合し、外面に弾性体を接合した内筒を前記圧入位
    置から前記戻し位置まで戻すとき前記第二外筒保持部材
    の外筒第一端面係合面が外筒の第一端面に係合し前記案
    内移動部材が弾性体に係合しながら前記案内移動部材案
    内面に案内されてその軸線方向に移動するようにしたこ
    とを特徴とする防振ブッシュ製作装置。
  2. 【請求項2】前記案内移動部材の内径が一端側から他端
    側に向けて徐々に縮小していることを特徴とする請求項
    1に記載の防振ブッシュ製作装置。
  3. 【請求項3】前記案内移動部材の外筒係合面の内径が前
    記外筒の第一端面の内径より小さいことを特徴とする請
    求項1又は2に記載の防振ブッシュ製作装置。
  4. 【請求項4】前記案内移動部材案内面の径が前記弾性体
    の第二フランジ部の外径より大きいことを特徴とする請
    求項1〜3の何れかに記載の防振ブッシュ製作装置。
  5. 【請求項5】前記案内移動部材にその外周面で開口しそ
    の軸線方向に所定長さだけ延在するよう長溝を形成し、 前記第二外筒保持部材にねじ込められその先端部が前記
    案内移動部材案内面から前記長溝内に突出したストッパ
    を備え、 該ストッパにより該案内移動部材が該第二外筒保持部材
    に対して軸線方向に所定距離だけ移動できるよう規制す
    るようにしたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに
    記載の防振ブッシュ製作装置。
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