JP3034460B2 - 売上管理装置及び売上管理方法 - Google Patents

売上管理装置及び売上管理方法

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JP3034460B2
JP3034460B2 JP7504296A JP7504296A JP3034460B2 JP 3034460 B2 JP3034460 B2 JP 3034460B2 JP 7504296 A JP7504296 A JP 7504296A JP 7504296 A JP7504296 A JP 7504296A JP 3034460 B2 JP3034460 B2 JP 3034460B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の店舗が集合
した復合商業施設において、複数の店舗の売り上げや、
来客数等をリアルタイムに把握することが可能な管理装
置及び方法に関する。特に、POS端末を利用し各店舗
の売り上げの情報等を集中的に管理することが可能な売
り上げ管理装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の商業の場面においては、複数の店
舗が一か所の敷地内に集中し、全体としていわゆるショ
ッピングセンター等の形態を採用することが多い。これ
は、複数の種類の店舗が集中することにより、来客者の
利便性を向上させるとともに、需要の増大をねらったも
のである。
【0003】このようなショッピングセンターの形態の
商業システムをとる商業施設においては、ショッピング
センター全体としてバーゲン等のイベントを開催する場
合がある。また、各店舗を一か所で管理することができ
ればショッピングセンターの運営上極めて便利である。
【0004】このように売り上げを管理するための装置
としては、従来からPOS(points of sa
les)装置が広く用いられている。これは、複数のP
OS端末と、このPOS端末をまとめるPOSコントロ
ーラ等から構成される。ショッピングセンター等の商業
施設において店舗を出す企業は、その企業独自のPOS
装置を設ける場合もあるし、又はそのショッピングセン
ターで全体で一つの種類のPOS装置を採用する場合も
多い。これは、上述したようにショッピングセンター全
体としての売り上げを集中的にして管理する必要がある
ため、その企業独自のPOS装置ではなく、ショッピン
グセンターに含まれる店舗で共通のPOS装置を採用し
たものである。このように、ショッピングセンターに含
まれる各店舗が共通のPOS装置を採用することによ
り、そのショッピングセンターの支配人等は一か所でシ
ョピングセンター全体の売り上げ又は各店舗の売り上げ
を把握することができ、販売戦略を立てる際の重要なデ
ータを得ることが可能になる。
【0005】POS端末からの操作により、売上情報の
照会を行う方式については、例えば特開昭58−603
72号公報に記載がされている。尚、この方式において
参照できる売上情報は所定時間毎のデータであり、リア
ルタイム性はない。
【0006】また、POS方式についての改良であっ
て、売上情報を上位機器の送信要求に従って送信する技
術について、特開昭63−76059号公報に記載がな
されている。ここに記載されているPOSシステムの売
上データ収集方式は、閉店時の売上データの伝送時間の
短縮が図れるものである。
【0007】また、各POS端末の点検データをストア
コンピュータで管理する技術については、特開昭63−
147262号公報に記載されている。
【0008】また、特開平6−348962号公報に
は、店舗別の売上を管理する装置について記載がなされ
ているが、店舗コードなどの入力が必要である。
【0009】また、特開平7−49907号公報には、
ストアコントローラからの要求により、POSコントロ
ーラ内のデータを電文として送信する技術について開示
されている。
【0010】また、特開昭62−145355号公報に
は画面上の押圧位置を検出するPOS端末機が開示され
ている。
【0011】そして、特開昭63−174168号公報
にはタッチセンサ付きの表示手段を用いたPOSシステ
ムが開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、ショッピ
ングセンター全体で共通のPOS装置を採用した場合支
配人はショッピングセンター全体の売り上げを把握する
ことが可能である。
【0013】しかし実際の売り上げは、POS装置にお
いては、POS端末だけで管理されており一定時間毎に
上位のコンピュータに送出されるだけである。このよう
な例が図19に示されている。図19には、このような
従来のPOS端末を利用して、集中的にショッピングセ
ンター全体の売り上げを管理する場合の動作の説明図が
示されている。図19に示されているように、通常の売
り上げは各POS端末10においてのみ管理され、言わ
ばこのPOS端末10内部で閉じた計算が行われてい
る。そして、このPOS端末10は一定時間ごと、例え
ば1時間毎、にそれまでの売り上げの合計や商品の種類
等を含む売り上げ情報を上位のコンピュータ端末12に
送信する。コンピュータ端末12においてはこの一定時
間毎に送信される売り上げ情報をファイル14として蓄
積・保持しており、支配人などからの要求によりその時
点においてファイル14に格納されているデータを支配
人に提示するのである。支配人等は、売り上げ情報など
を知りたい場合は、その店舗の店コードを指定して売り
上げを検索しなければならない。しかしながら、支配人
等は、店コード等に馴染みがない場合が多く、店コード
を指定するのに時間が過ってしまう可能性がある。ま
た、POS端末10における売り上げは、一定時間毎と
まとめて送られるため、例えばこの間隔が1時間である
場合には、支配人は最悪1時間前の売り上げ情報をファ
イル14から取り出して見ることになる。そのため、リ
アルタイムに売り上げを管理することができなかった。
【0014】図19に示されている例においては、PO
S端末10が一定情報時間ごとに売り上げ情報を上位の
コンピュータ端末12に送信する例について示したが、
特に支配人等が売り上げ等を知る必要のない店舗等にお
いてはPOS端末10からの売り上げの情報は業務の終
了時、いわゆる精算時にまとめてコンピュータ端末12
に送られるような構成も多い。このような構成のPOS
端装置においては、支配人等が全体の売り上げを把握し
ようとした場合には、昨日の売り上げの情報しかファイ
ル14内に蓄積されておらず、到底リアルタイムに売り
上げを把握すると言うこと不可能である。
【0015】本発明は、係る課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、ショッピング全体の売り
上げ、又は各店舗の売り上げを、リアルタイムに把握す
ることが可能な売り上げ管理装置を提供することであ
る。また、本発明の目的は、店舗コード等を入力しなく
ても、容易に店舗を指定することが可能であり、利便性
の高い売り上げ管理装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、上記課
題を解決するために、商業施設内の各店舗の売上情報を
管理する売上管理装置において、前記商業施設内の各店
舗の位置を表すレイアウトを表示する店舗レイアウト表
示手段と、前記レイアウト表示手段により表示されたレ
イアウト上で、ユーザにより所定の店舗指示された場
この指示された店舗の売上情報を、前記店舗に問い
合わせる問い合わせ手段と、前記問い合わせ手段による
問い合わせの結果得られた売上情報を、表示する売上情
報表示手段と、を含むことを特徴とする売上管理装置で
ある。
【0017】従来のPOSによる管理装置においては、
各店舗を指示するのには、それぞれ固有の店舗コードを
指定しなければならなかった。本発明によれば、レイア
ウト表示画面中の店舗の表示位置を指示するだけで、そ
の店舗の売上情報を知ることができる。
【0018】第2の本発明は、上記課題を解決するため
に、第1の本発明の売上管理装置において、ユーザによ
る所定の店舗の指示が、前記店舗レイアウト表示手段上
に設けられたタッチパネルで行われることを特徴とする
売上管理装置である。
【0019】タッチパネルは画面上でタッチされた位置
を検出する装置であり、このタッチパネルにより、操作
者が指示した位置を検出可能である。
【0020】第3の本発明は、上記課題を解決するため
に、第1の本発明の売上管理装置において、ユーザによ
る所定の店舗の指示が、前記店舗レイアウト表示手段上
の位置を指示するマウスで行われることを特徴とする売
上管理装置である。
【0021】マウスは、レイアウトの画面上でカーソル
を移動させることができる。そして、カーソルを所望の
店舗の位置に移動させ、マウスに設けられているボタン
を押下することにより、容易に店舗の位置を指示するこ
とが可能である。
【0022】第4の本発明は、上記課題を解決するため
に、第1の本発明の売上管理装置において、ユーザによ
る所定の店舗の指示が、前記店舗レイアウト表示手段上
の位置を指示するタブレットで行われることを特徴とす
る売上管理装置である。
【0023】タブレットは、スタイラスペン等を所定の
ボード上において移動させることによって、前記レイア
ウトの画面上のカーソルを移動させ、所望の店舗等の上
で前記ペンのボタンを押下することにより、画面上の位
置を容易に指示することができる。
【0024】第5の本発明は、上記課題を解決するため
に、第1の本発明の売上管理装置において、前記問い合
わせ手段は、ユーザにより指示された店舗に基づき、そ
の店舗コードを求める店舗コード変換手段と、前記店舗
コードに基づき、各店舗に設けられたPOS端末に対
し、売上情報を問い合わせるPOS端末問い合わせ手段
と、を含むことを特徴とする売上管理装置である。
【0025】従って、店舗コード変換手段は、店舗の店
舗コードを求めることができるため、係る店舗コードを
用いて、その店舗に属するPOS端末に対し、問い合わ
せを行うことが可能である。
【0026】第6の本発明は、上記課題を解決するため
に、第1の本発明の売上管理装置において、前記問い合
わせ手段は、ユーザにより指示された店舗に基づき、そ
の店舗コードを求める店舗コード変換手段と、前記店舗
コードに基づき、各店舗に設けられたPOSコントロー
ラに対し、売上情報を問い合わせるPOSコントローラ
問い合わせ手段と、を含むことを特徴とする売上管理装
置である。
【0027】従って、店舗コード変換手段は、店舗の店
舗コードを求めることができるため、係る店舗コードを
用いて、その店舗に属するPOS端末を管理するPOS
コントローラに対し、問い合わせを行うことが可能であ
る。
【0028】第7の本発明は、上記課題を解決するため
に、第5または第6の本発明の売上管理装置において、
前記店舗コード変換手段は、各店舗の名称又は前記店舗
レイアウト上の位置と、前記店舗コードと、を掲載した
店舗コードテーブルと、ユーザによって指示された店舗
の名称又は前記店舗レイアウト上の位置を前記店舗コー
ドテーブル上で検索し、対応する店舗コードを求める検
索手段と、を含むことを特徴とする売上管理装置であ
る。
【0029】従って、店舗レイアウト上の位置から対応
する店舗コードを求めることができ、操作者が店舗コー
ドを入力する必要がない。
【0030】第8の本発明は、商業施設内の各店舗の売
上情報を管理する売上管理方法において、前記商業施設
内の各店舗の位置を表すレイアウトを表示する店舗レイ
アウト表示ステップと、前記レイアウト表示ステップに
より表示されたレイアウト上で、ユーザが所定の店舗を
指示する指示ステップと、前記指示ステップにより指示
された店舗の売上情報を、前記店舗に問い合わせる問い
合わせステップと、前記問い合わせステップによる問い
合わせの結果得られた売上情報を、表示する売上情報表
示ステップと、を含むことを特徴とする売上管理方法で
ある。
【0031】第8の本発明は、上記第1の本発明の売上
管理装置を売上管理方法として表現したものであり、そ
の作用は上記第1の本発明と同様である。
【0032】第9の本発明は、上記第8の本発明の売上
管理方法において、前記指示ステップは、前記表示ステ
ップによるレイアウト表示上でタッチパネルを用いて指
示を行うことを特徴とする売上管理方法である。
【0033】第9の本発明は、上記第2の本発明の売上
管理装置を売上管理方法として表現したものであり、そ
の作用は上記第2の本発明と同様である。
【0034】第10の本発明は、請求項8記載の売上管
理方法において、前記指示ステップは、前記表示ステッ
プによるレイアウト表示上でマウスを用いて指示を行う
ことを特徴とする売上管理方法である。
【0035】第10の本発明は、上記第3の本発明の売
上管理装置を売上管理方法として表現したものであり、
その作用は上記第3の本発明と同様である。
【0036】第11の本発明は、請求項8記載の売上管
理方法において、前記指示ステップは、前記表示ステッ
プによるレイアウト表示上でタブレットを用いて指示を
行うことを特徴とする売上管理方法である。
【0037】第11の本発明は、上記第4の本発明の売
上管理装置を売上管理方法として表現したものであり、
その作用は上記第4の本発明と同様である。
【0038】第12の本発明は、上記第11の本発明の
売上管理方法において、前記問い合わせステップは、前
記指示ステップにおいて指示された店舗に基づき、その
店舗コードを求める店舗コード変換ステップと、前記店
舗コードに基づき、各店舗に設けられたPOS端末に対
し、売上情報を問い合わせるPOS端末問い合わせステ
ップと、を含むことを特徴とする売上管理方法である。
【0039】第12の本発明は、上記第5の本発明の売
上管理装置を売上管理方法として表現したものであり、
その作用は上記第5の本発明と同様である。
【0040】第13の本発明は、上記第8の本発明の売
上管理方法において、前記問い合わせステップは、前記
指示ステップにより指示された店舗に基づき、その店舗
コードを求める店舗コード変換ステップと、前記店舗コ
ードに基づき、各店舗に設けられたPOSコントローラ
に対し、売上情報を問い合わせるPOSコントローラ問
い合わせステップと、を含むことを特徴とする売上管理
方法である。
【0041】第13の本発明は、上記第6の本発明の売
上管理装置を売上管理方法として表現したものであり、
その作用は上記第6の本発明と同様である。
【0042】第14の本発明は、上記第12又は13記
載の売上管理方法において、前記店舗コード変換ステッ
プは、各店舗の名称又は前記店舗レイアウト上の位置
と、前記店舗コードと、を掲載した店舗コードテーブル
と、前記指示ステップにおいて指示された店舗の名称又
は前記店舗レイアウト上の位置を、店舗コードテーブル
上で検索し、対応する店舗コードを求める検索ステッ
プ、を含み、前記店舗テーブルは、各店舗の名称又は前
記店舗レイアウト上の位置と、前記店舗コードと、を記
憶したテーブルであることを特徴とする売上管理方法で
ある。
【0043】第14の本発明は、上記第7の本発明の売
上管理装置を売上管理方法として表現したものであり、
その作用は上記第7の本発明と同様である。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面に基づいて説明する。
【0045】図1には、本発明の好適な実施の形態の動
作原理を説明する説明図が示されている。図1に示され
ているように、本発明の実施の形態においては、まず支
配人等が支配人用端末100(支配人用コンピュータ端
末100ともいう)から、タッチパネルにタッチをする
ことにより所望の店舗を指定することが可能である。そ
して、この指定された店舗の売上がリアルタイムに画面
に表示されるので、支配人等はリアルタイムに各店舗の
売上を把握することが可能である。
【0046】本実施の形態においては支配人用端末10
0はそのディスプレーに施設レイアウト図を表示してい
る。これは例えば、後述する図13に示されているよう
な施設の平面図などから構成されるレイアウト図であ
り、各店舗の位置関係が明瞭に示された図である。この
施設レイアウト図が表示されたディスプレー上にはタッ
チパネルが設けられており、支配人などはこのタッチパ
ネルにタッチすることにより所望の店舗またはその他の
指示を容易に入力することが可能である。さらに、本実
施の形態に係る支配人用端末100は、店舗テーブル1
02に対しアクセスすることが可能である。この店舗テ
ーブル102は、後述するように、ストアコンピュータ
等に置くことが望ましい。この店舗テーブル102はタ
ッチパネルにより入力された店舗の名称又はその店舗の
表示位置と、その店舗の店舗コードとを並べたテーブル
である。この店舗テーブル102を検索することによ
り、指示された店舗の店舗コードを得ることが可能であ
る。すなわち、この店舗テーブル102はタッチパネル
により入力された画面の表示位置から対応する店舗の店
舗コードを引くためのテーブルである。
【0047】さて、支配人用端末100は、この店舗テ
ーブル102を検索することにより得られた店舗コード
を用いて、その店舗のPOS端末104に売り上げの問
い合わせを行う。なお、その店舗に含まれるPOS端末
104をすべて管理するPOSコントローラ106があ
る場合には、このPOS端末104の代わりに、POS
コントローラ106に対して問い合わせを行うことも好
適である。特に、その店舗が大規模な店舗であり、複数
のPOS端末104を有している場合には、それらの複
数のPOS端末104をまとめて管理しているPOSコ
ントローラ106に対して問い合わせを行う方が効率的
である場合が多い。
【0048】このような売り上げ情報の問い合わせに対
し、POS端末104は要求された売り上げ情報を支配
人用端末100に送信する。なお実際には、後述するよ
うに、ストアコンピュータ等を介して送信する方が実際
的である場合が多い。
【0049】支配人用端末100においてはこの応答に
よって送られてきた売り上げ情報を画面に表示すること
により支配人などは売り上げ情報をリアルタイムに把握
することが可能となる。例えば、後述するように各店舗
の売り上げ状況などは後述する図14に示されているよ
うな表示形式で表示される。もちろん、本実施の形態に
おいてはショッピングセンターの各フロアごとの売り上
げ、又はショッピングセンター全体の売り上げを見るこ
とも可能である。その場合には、例えば表示は後述する
図15に示されているような表示が行われる。
【0050】このように、本発明の実施の形態において
は支配人などが施設レイアウト図に基づき、その施設レ
イアウト図上で店舗の位置をタッチパネル等により指定
したため、正確な売り上げ管理が可能となる。また、指
定された店舗のPOS端末104に対し直接支配人用端
末100から問い合わせを行ったため、売り上げの情報
をリアルタイムに把握することが可能である。
【0051】図2には、本発明の実施の形態におけるシ
ョッピングセンター全体のPOS装置の機器構成を表す
構成ブロック図である。図2において、支配人用端末1
00は端末本体200と、この端末本体200に接続さ
れるディスプレー202と、キーボード204と、タッ
チパネル206とから構成されている。なお、キーボー
ド204はもしキーボードによる入力を行わない場合に
は不必要なものである。また、本実施の形態においては
タッチパネル206を用いたが、画面上の表示位置を指
示するポインティングデバイスであれば、マウスやタブ
レット等の種々の手法を採用することも好適である。支
配人用端末100はショッピングセンター全体を管理す
るPOS装置のコンピュータ本体300(ストアコンピ
ュータ300ともいう)に接続されている。そして、こ
のコンピュータ本体300は通信回線を介して他の店舗
のPOS端末や、ある店舗のPOS端末104を管理す
るPOSコントローラ106と接続されている。なお、
接続形態によっては、このコンピュータ本体300とL
AN接続されたPOS端末104を設けても構わない。
また、図2に示されているように支配人用端末100
と、コンピュータ本体300はこのショッピングセンタ
ーの全体を管理する事務局側の設備であり、POS端末
104やPOSコントローラ106は各店舗側の設備で
ある。ただし、このような区分は絶対的なものではな
く、例えばPOSコントローラ106は事務局側の設備
であると見ることも可能である。
【0052】図2に示されているような構成に基づき、
以下、本実施の形態の動作を説明する。
【0053】図3には、本実施の形態における開店前す
なわち営業前の動作を表すフローチャートが示されてい
る。
【0054】まず、支配人用端末100においては毎日
の開店前において、電源投入されるとまず初期画面を表
示する(ステップS3−1)。次に支配人が画面上の所
定の位置をタッチすると、ステップS3−2においてこ
のタッチされた位置が初期処理部であるか否かが検査さ
れる。この結果、ステップS3−3において初期処理部
がタッチされていない場合には上記ステップS3−1に
処理が戻り、初期処理部がタッチされていた場合には次
のステップS3−4に処理が移行する。
【0055】一方、ストアコンピュータ300は、開店
前において電源が投入されると、各店別の又日別の実績
データ、そして当月及び前年同月のデータを適宜選択し
てまとめることにより実績送信用データを作成する(ス
テップS3−4)。次に、ステップS3−5において各
店舗別のまた日別の予算データに基づき、当月の予算デ
ータを選び出し、予算送信用データを作成する。これら
作成されたデータはハードディスクなどに格納されてお
き、外部から要求のあった場合にこれらのデータが送信
される。
【0056】一方、支配人用端末100においては、ス
テップS3−6において初期処理が開始される。なお、
本実施の形態においては、初期処理とはストアコンピュ
ータ300からデータを読み出してくる処理をいう。ま
ず、受信要求1を、ストアコンピュータ300に送信す
る。この受信要求1がストアコンピュータ300におい
て受信されると、ストアコンピュータ300においては
ステップS3−7において実績送信用データを支配人用
端末100に送信する。この実績送信用データは、上述
したようにいわば過去の売り上げデータである。
【0057】ストアコンピュータ300から送られてき
た実績送信用データは、支配人用端末100において受
信され、店別日別の実績データとして支配人用端末10
0の中において保存される(ステップS3−8)。次
に、ステップS3−9において受信が正常に完了したか
否かが検査される。この検査の結果、もし正常に受信が
行われていなかった場合には上記ステップS3−6に処
理が移行し、再び受信要求1をストアコンピュータ30
0に送信する。一方、ステップS3−9において正常に
受信が完了した場合には、次のステップS3−10に処
理が移行する。
【0058】ステップS3−10においては受信要求2
をストアコンピュータ300に送信する。ストアコンピ
ュータ300はこの受信要求2を受信すると、ステップ
S3−11において予算送信用データを支配人用端末1
00に送信する。この予算送信用データは、上述したよ
うにこれからの売り上げの目標ともいえるデータであ
る。この予算送信用データ(実質的には目標売上額であ
る)の送信によって、支配人用端末100においては予
算送信用データを受信し店別日別の実績データとして保
存される(ステップS3−12)。そして、ステップS
3−13においては、この予算送信用データの受信が正
常に完了したか否かが検査され、正常に完了していない
場合には上記ステップS3−10に処理が移行し再び受
信要求2がストアコンピュータ300に送信される。一
方、予算送信用データの受信が正常に完了した場合に
は、次のステップS3−14に処理が移行し、営業中処
理の起動が行われる。
【0059】以上、図3に示されたフローチャートは、
電源投入時の初期処理が行われる様子を現したフローチ
ャートである。この初期処理によって、ストアコンピュ
ータ300内部の実績データ及び予算データが支配人用
端末100に送信され、適宜保存されるのである。
【0060】図4には、営業中における支配人用端末1
00や、ストアコンピュータ300、POS端末104
の動作を表すフローチャートの一部が示されている。図
4には、主に支配人用端末100の動作のフローチャー
トが示されている。まず、ステップS4−1において支
配人用端末100においては店舗レイアウト図面の表示
が行われる。この店舗レイアウト図面はそのショッピン
グセンターの全体の店舗の配置を表す図面や、また各フ
ロアごとの店舗レイアウト図面が用いられる。次に、ス
テップS4−2において支配人などが画面上をタッチす
る。すると支配人用端末100は、ステップS4−3に
おいてタッチした位置から、店舗が選択されたのか、又
は終了が選択されたのか否かを判別する。
【0061】ステップS4−4においてこのタッチが店
舗に対するタッチであると判断される場合には次のステ
ップS4−5に処理が移行し、一方、店舗以外の場所が
タッチされている場合にはステップS4−6に移行す
る。
【0062】ステップS4−5においてはタッチされた
位置から店舗コードを取得する。この店舗コードの取得
は、図1において説明したように、店舗テーブル102
を参照することにより行われる。店舗テーブル102
は、タッチした位置と、その位置に対応する店舗の店舗
コードを並べたテーブルであり、支配人用端末100の
所定の検索プログラムがこの店舗テーブル102を検索
することにより店舗コードの取得が行われる。尚、この
店舗テーブル102は、支配人用端末100からアクセ
ス可能な位置であれば必ずしも支配人用端末100内に
存在する必要はない。
【0063】ステップS4−7においてはこのようにし
て取得した店舗コードを用いてSDP/POS問い合わ
せプログラムの起動が行われる。ここで、SDPとは、
ストアデータプロセッサを意味し、いわゆるPOSコン
トローラ106と同一のものである。このプログラムが
起動されると、ストアコンピュータ300に対しPOS
コントローラ106やPOS端末104に対する問い合
わせが依頼される。この依頼に対するストアコンピュー
タ300の動作が図5のフローチャートに示されてい
る。まず、ステップS5−1においては、ストアコンピ
ュータ300は、支配人用端末100から送られてきた
店舗コードに基づき、その店舗の回線種別や回線番号を
取得する。このストアコンピュータ300内部には各店
舗の回線種別や回線番号を記憶しているテーブルが設け
られているのである。なお、このようなテーブルは従来
のPOS装置において通常用いられているものである。
具体的には、このような回線種別や回線番号を取得する
ことにより、その店舗に対する問い合わせがPOSコン
トローラ106経由でPOS端末に問い合わせる必要が
あるのか、それとも直接POS端末104に対し問い合
わせを行うのかが把握されるのである。
【0064】このようにして、取得した情報を用いて、
POSコントローラや、POS端末104に対する問い
合わせが行われる(ステップS5−2)。この問い合わ
せに対してPOSコントローラまたはPOS端末104
はステップS5−3においてストアコンピュータ300
からの要求に従い、現在保持している売り上げデータを
ストアコンピュータ300に送信する。
【0065】ストアコンピュータ300においては、P
OSコントローラ又はPOS端末104からの売り上げ
データを伴う応答を受信する(ステップS5−4)。
【0066】なお、ステップS5−4においては複数の
POS端末104からの受信も行われる。このように複
数のPOS端末104から受信が行われた場合には、そ
の売り上げデータをまとめる動作も同時に行われる。例
えば、3台のPOS端末104から売り上げデータが送
られてきた場合には、3台分の売り上げデータをまとめ
るのである。このような動作はサマリー処理と呼ばれ
る。
【0067】以上のようにして、ストアコンピュータ3
00がPOS端末104から受信した売り上げデータが
支配人用端末100に送信されてくる。すると、ステッ
プS4−8において支配人用端末100の上述したSD
P/POS問い合わせプログラムがこの売り上げデータ
を受信する。このようにして、支配人用端末104の支
配人などに対してのサービスを提供するアプリケーショ
ンプログラムは、SDP/POS問い合わせプログラム
を介して、この売り上げデータを取得することが可能で
ある。
【0068】また、このアプリケーションプログラム
は、同じ店舗コードを用いて、営業前に予め取得してお
いた前年データや予算データを取得する。(ステップS
4−9)。この予め取得しておいたデータは、図3のフ
ローチャートにおいて説明したように、ストアコンピュ
ータ300から実績送信用データ及び予算送信用データ
として取得し、保存しておいたものである。このように
してその店舗の店舗コードをキーとして、前年データや
予算データと共に、現在の売り上げデータを取得するの
である。これによって、前年データとの売り上げデータ
とを比較することにより売り上げの対前年度比を求める
ことができ、また予算データと比較することにより目標
達成率などの数値を算出することが可能である。
【0069】ステップS4−10において、POS端末
104からの売り上げデータと、上記前年データや予算
データとを合わせて画面表示用の編集が行われる。そし
て、支配人用端末100においてこの編集されたデータ
が画面に表示されるのである。このように、現在の売り
上げデータと、予算データ及び前年同日売り上げなどが
例えば後述する図14に示されているような画面表示で
支配人などに表示される。同図に示されているように、
予算データと、売り上げデータに基づき予算達成率も表
示することができ、また前年同日売り上げと売り上げデ
ータとの比較により、前年同日対比などの値も表示する
ことが可能である。ステップS4−10において所定の
表示がされた後、図4においてのステップS4−2に制
御が移行し、再び画面上がタッチされるのを待つ状態に
移行する。
【0070】一方、上記ステップS4−4において店舗
がタッチされていない場合と判断された場合には、ステ
ップS4−6に処理が移行し、終了がタッチされたか否
かが検査される。その結果、終了がタッチされている場
合には本実施の形態に係る支配人向けのサービスが終了
し、終了がタッチされていない場合には再びステップS
4−2に処理が移行し、画面上がタッチされるのを待つ
状態となる。
【0071】なお、複数の店舗が集合しているショッピ
ングセンター等においては、ある店舗から他店舗のデー
タを見ることが可能となる場合も生じる。このため、他
店の店長から自己の店舗の売り上げをみられたくない場
合などにおいては、カードキーやパスワード入力をタッ
チパネルにおける店舗のタッチの際に入力を促すような
表示を画面に行っても好適である。このようなパスワー
ドの入力を促す表示をすることにより、自己の店舗の売
り上げを他の店舗の店長などから見られることを防止す
ることができる。
【0072】また、上記説明においてはディスプレー等
の表示装置上に設けられたタッチパネルの例について示
したが、画面上の所望の位置を指定できる手段であれば
例えばマウスやタブレット等の他のポインティングデバ
イス等を用いることも好適である。
【0073】本実施の形態に係る売り上げ管理システム
によるショッピングセンターの営業が終了した場合のス
トアコンピュータ300やPOS端末104の動作を表
す動作が図6に示されている。図6に示されているよう
に、まずステップS6−1においては各POS端末10
4において精算が行われる。この精算は必要によりPO
Sコントローラ106などにおいても行われる。次に、
ステップS6−2においてこの清算によって得られた清
算データをPOS端末104内部に保有しておく。
【0074】次に、ストアコンピュータ300は、ステ
ップS6−3においてPOS端末104又はPOSコン
トローラ106に対して送信要求を行う。この送信要求
に対して、ステップS6−4においてはPOS端末又は
POSコントローラ106が予め保有しておいた清算デ
ータをストアコンピュータ300に送信する。
【0075】ストアコンピュータ300においては、こ
の送信されてきた精算データを受信する(ステップS6
−5)。そして、受信した精算データに基づき日別のま
た店別の実績データの更新が行われ、更新された実績デ
ータがストアコンピュータ300内部において保管され
る。(ステップS6−6)。
【0076】次に、具体的なデータの流れの様子につい
て図面に基づいて説明する。図7には、営業前において
ストアコンピュータ300から支配人用端末100に送
信される実績データの例が示されている。図7に示され
ているように、この実績データは店別及び日別にならん
でいるデータであり、かつ最低13か月分の実績が保持
されている。この中から、当月及び前年同月のデータが
ストアコンピュータ300において選択され、選択され
た当月及び前年同月のデータが支配人用端末100に送
信される。同図に示されている例は、12月の売り上げ
が各店舗毎に支配人用端末100に送信されている。す
なわち、店舗コード「0001」に対して1994年1
2月1日から1994年12月31日までの売り上げデ
ータ及び1995年12月1日から1995年12月3
1日までの売り上げデータがそれぞれ支配人用端末10
0に送信される。以下、各店舗毎にこのデータが送られ
る。
【0077】また、図8には、図7と同様に営業前にお
いてストアコンピュータ300から支配人用端末100
に送信される予算データ(売上目標データ)の様子が示
されている。この予算データも上記実績データと同様に
店別、日別に管理されており、最低1か月分の予算が記
憶されている。ストアコンピュータ300は、記憶して
いる最低1か月分の予算データの中から当月データを選
択し、営業前において支配人用端末100にそのデータ
を送信する。また、図8に示されているように、この予
算データは各日付ごとに設定されている。
【0078】図9から図11までには営業中におけるデ
ータの流れが示されている。まず、図9には支配人用端
末100からストアコンピュータ300に対して現在の
売り上げを知らせる旨の要求が送信される。これは、支
配人用端末100における画面上において支配人などが
所定のボタンをタッチした場合などに、そのタッチした
位置に応じた店舗コードを含む要求メッセージがストア
コンピュータ300に送られるのである。この場合、タ
ッチした画面上の位置に応じてデータ種別をも指示する
ことが可能である。ここで、データ種別とは各POS端
末104ごとの売り上げを知りたいのか、又は各商品ご
との売り上げか、もしくは商品分類ごとの売り上げを知
りたいのか否かを表すものである。このように本実施の
形態においては売り上げを知りたい店舗の店舗コード
と、知りたい売り上げの種類を表すデータ種別とをスト
アコンピュータ300に送信されるメッセージ中に含ま
せているため、きめの細かな情報を得ることが可能であ
る。
【0079】ストアコンピュータ300においては店舗
テーブル102が備えられている。この店舗テーブル1
02は各店舗テーブルの対応する回線コードやターミナ
ルコードなどが格納されているテーブルであり、固定テ
ーブルとして構成されている。なお、ターミナルコード
とは各POS端末104のコードをいう。さらに、スト
アコンピュータ300内には、各商品ごとの値段や名称
などを記憶したPLUマスタ112と、各商品分類ごと
の名称やそのコードを格納している部門マスタ114と
が記憶・保持されている。これらのPLUコードや部門
コードは例えばバーコード等による商品管理に用いられ
る。
【0080】次に、ストアコンピュータ300は店舗テ
ーブル102を用いて支配人用端末100から要求のあ
った店舗の回線コードやターミナルコードを用いて対応
するPOS端末104又は対応するPOS端末104を
管理するPOSコントローラ106に対し現在の売り上
げを送信するよう要求を出す。
【0081】各POS端末においては取り引きが行われ
るごとに、各POS端末もしくはPOSコントローラ1
06において記憶・管理されているターミナルテーブル
120、部門テーブル122、及びPLUテーブル12
4の日付エリア及び累計エリアがそれぞれ更新される。
【0082】さて、POS端末104又は複数のPOS
端末104を管理するPOSコントローラ106におい
ては、ストアコンピュータ300から上記要求が送信さ
れてくると、この要求に対して必要なデータを組み立
て、組み立てたデータをストアコンピュータ300に対
し送信する。なお、ターミナルテーブル120は、各P
OS端末ごとの売り上げデータを記憶するテーブルであ
り、ここでターミナル番号とはPOS端末104を識別
する番号であり、日計エリア及び累計エリアに格納され
る。
【0083】次に、POS端末104又はPOSコント
ローラ106から送信されてきた売り上げデータは、ス
トアコンピュータ300において逐次テーブル状に格納
され管理されている。図11には、ストアコンピュータ
300における受信データの管理の様子が示されてい
る。ストアコンピュータ300においては、受信した売
り上げのデータをターミナルデータ130及び部門デー
タ132及びPLUデータ134としてそれぞれテーブ
ルの形で管理している。ターミナルデータ130は、各
POS端末104ごとの売り上げ、商品の個数、客数を
記憶しておくテーブルであり、部門データ132は、各
商品分類ごとの売り上げ、及び商品個数や客数が格納さ
れている。また、PLUデータ134は各商品ごとの売
り上げの個数や金額を管理するテーブルである。このよ
うに、本実施の形態においてはストアコンピュータ30
0はPOS端末104などから受信した売り上げデータ
をいったんストアコンピュータ300内部のターミナル
データ130などのテーブル内に格納して管理をする。
次に、ストアコンピュータ300は、このように各受信
したデータに基づき、所定のサマリ処理や、並び換え、
名称の情報を付加するなどの情報に対する加工を行った
後、この加工後のデータを支配人用端末100に送信す
る。支配人用端末100においては送信されてきた加工
後の売り上げデータに基づき所定の表示が行われる。な
お、図11にはこの加工後のデータがターミナルデータ
140、部門データ142及びPLUデータ144とし
てそれぞれテーブルの形で示されている。例えば、部門
データ142は、ストアコンピュータ300においてP
OS端末104などから送信されてきた部門データ14
2に対し部門名を付加することによって構成されてい
る。また、支配人用端末100において受信されるPL
Uデータ144は、ストアコンピュータ300において
POS端末104から送信されてきたPLUデータ13
4に対し、その商品の名称や単価を付け加えたデータで
ある。
【0084】以上述べたように、本実施の形態において
は支配人用端末100からの所定の要求メッセージに従
いストアコンピュータ300がPOS端末104やPO
Sコントローラ106から現時点における売り上げデー
タを集めて支配人用端末100に送信したため支配人用
端末においてはリアルタイムに売り上げ情報の確認を行
うことが可能である。なお、図11においてターミナル
データ140や部門データ142及びPLUデータ44
などにおいてはテーブル内のコード等は、ターミナルデ
ータ130、部門データ132及びPLUデータ134
などと同様であるため、省略されている。
【0085】図12には、1日の営業が終了した後のス
トアコンピュータ300を中心とした後処理の動作の説
明図が示されている。1日の営業が終了するとPOS端
末又はSDP(POSコントローラ106)はターミナ
ルデータ120の内容、部門データ122、PLUデー
タ124の内容をそれぞれストアコンピュータ300に
対して、1日の売り上げデータとして送信する。ストア
コンピュータ300においては送信されてきた売り上げ
データをいったんターミナルデータ130、部門データ
132及びPLUデータ134として格納する。ストア
コンピュータ300においてはこれら受信した売り上げ
データと、店舗テーブル102に基づき店別日別の実績
データを更新する。すなわち、この店別日別の実績デー
タは売り上げを集計したものであり、各店ごとに、また
各日付における売り上げの額のデータである。また、ス
トアコンピュータ300においては店別日別の予算デー
タを端末などから入力することが可能である。この予算
データは、上述したように将来の売り上げ目標を表すデ
ータである。上述したように、この店別日別実績データ
及び店別日別予算データは営業開始前に支配人用端末1
00に自動的に送信され、支配人用端末100における
売り上げデータの表示の際に合わせて表示することがで
き、前年度との対比や、目標達成率などを表示すること
が可能となる。
【0086】次に、本実施の形態におけるPOS装置を
用いた売り上げ管理装置において、支配人用端末100
の画面に表示されるレイアウト図などの様子について以
下説明する。
【0087】図13には例えば商業施設としてショッピ
ングセンタ(SC)に対して、本発明に係るPOS装置
を利用した売り上げ管理を行う場合の支配人用端末10
0の画面の様子を表す説明図である。図13に示されて
いるように、例えば三菱ショッピングセンタ(SC)に
おいてはファミリーレストランや井出口靴店や、カバン
の山本、TANA−Q、LEAGULなど複数の店舗が
配置されている。
【0088】このように図13に示されているような画
面表示から、例えばタッチパネル等を用いてLEAGU
L店をタッチするとLEAGUL店の本日の売り上げ状
況画面に移行する。図14にはこのようなLEAGUL
の本日売り上げ状況画面の様子を表す説明図が示されて
いる。この表示においては、このLEAGULの本日の
開店から現在に至るまでの売り上げ状況が示されてい
る。この表示から理解されるように、店舗名(テナント
名)は「LEAGUL」であり、例えば売上金額として
「2,945,950円」が示されている。また数量は
「36個」売れたことが分かり、客数は「28人」であ
ることが確認できる。一方、予算、すなわち本日の売り
上げ目標は「2,500,000円」であることが確認
できる。さらに、この目標額すなわち予算と現在までの
売り上げとを比較することにより予算達成率がグラフで
表示されている。また、前年の同日における売り上げと
の比較により前年同日対比もグラフで表示されている。
【0089】このような画面表示から「売れ筋商品」の
ボタンをタッチすると売れ筋商品画面に移る。また、当
月売上推移のボタンをタッチすれば、当月の売り上げ状
況を表す画面に移行する。なお、終了ボタンをタッチし
た場合には、ショッピングセンタ全体レイアウト画面に
戻る。
【0090】さて、図13における三菱ショッピングセ
ンタの全体レイアウト図において、LEAGULをタッ
チすると図14におけるLEAGUL店コーナーの本日
売り上げ状況画面に移行した。これは、例えばカバンの
山本やTANA−Qにおいても同様であり、井出口靴店
やハンバーガーショップ等においても同様に図14に示
されるような本日の売り上げ状況を示す画面に移行す
る。
【0091】一方、図13に示されている全体レイアウ
ト図から、全店売上ボタンをタッチした場合には、全テ
ナント売り上げ速報画面に移行する。全テナント売り上
げ速報画面は、例えば図15に示されているような画面
であり図13に示されている各店舗の売り上げのすべて
を把握することが可能である。図15に示されているよ
うに、例えば現時点におけるファミリーレストランの売
り上げは「103,500円」であり、ハンバーガーシ
ョップの売り上げは「150,920円」である。ま
た、井出口靴店の売り上げは「112,364円」であ
り、SPORZIUMの売り上げは「131,000
円」である。また、TANA−Qの売り上げは「70,
200円」である。このような全テナントの売り上げは
本発明に係る売り上げ情報管理においては、全テナント
の売り上げ状況を定期的に集めることにより実現してい
る。しかしながら、図15に示されている問い合わせボ
タンをタッチすることにより、その時点における売り上
げ状況を新たにPOS端末104やPOSコントローラ
106に対する問い合わせが行われる。この結果、最新
の売り上げ情報を図15に反映させることが可能とな
る。本実施の形態においては、このように一定期間ごと
に売り上げ情報を集めるだけでなく、売り上げ情報を知
りたい時点においてその都度各POS端末104やPO
Sコントローラ106に対し売り上げ状況を問い合わせ
たので、常に最新の売り上げ状況を把握することが可能
である。
【0092】また、図15における表示から終了ボタン
をタッチした場合には、ショッピングセンタの全体レイ
アウト画面(図13)に戻る。
【0093】さて、図14に示されているようにLEA
GUL店の本日の売り上げが示されている状態から、売
れ筋商品のボタンをタッチした場合には、売れ筋商品画
面に移行する。売れ筋商品の画面が、例えば図16に示
されている。ここに示されているように、本画面表示に
おいては本日の開店から現在までの商品別の売り上げ状
況を示したものである。なお、図16に示されている例
においてはLEAGUL店の本日売り上げ状況の画面か
ら売れ筋商品のボタンをタッチした場合の例である。こ
の図16に示されているように、現在に至るまでの各商
品ごとの売り上げ状況が数量及び金額によって詳細に表
示されている。図16において終了ボタンをタッチする
と本日売り上げ状況画面の表示が再び行われる。
【0094】図14に示されている本日売り上げ状況の
表示画面から当月売上推移のボタンをタッチした場合に
は、当月売上状況画面に移行する。今月売り上げ状況画
面の表示の様子が例えば図17に示されている。この表
示は売り上げの単位が本日から今月になったものであ
り、その内容は図14に示されている内容とほぼ同様で
ある。また、図17には中には、前年同月との売り上げ
の比較を表す前年状況表を表示することができる。図1
7に示されている例においては、前年の同月(この例で
は2月)の売り上げと、今年の2月の売り上げとが比較
されている。この状況から、前年状況表の終了ボタンを
タッチすると、今月売り上げ状況を表示する画面に戻
る。
【0095】また、今月売り上げ状況を表示する画面に
は前年同月日の対比をグラフで表示することも可能であ
る。この様に、前年同月比との対比をグラフで表示する
場合の画面表示の例が図18に示されている。図18に
示されているように、月初めからの指定テナントの各日
別の売り上げ状況を前年同月と対比させてグラフ表示さ
せることが可能である。このグラフは横軸にはその月
(今年の2月及び前年の2月)の日付を表しており、縦
軸は売り上げ高を表す。この前年同月対比から、終了ボ
タンをタッチした場合には、再び今月売り上げ状況を表
示する画面に移行する。
【0096】
【発明の効果】以上述べたように、第1の本発明によれ
ユーザにより指示された店舗の売り上げ情報を、店舗
にその都度問い合わせたため、常に最新の売り上げ情報
を把握することが可能な売り上げ管理装置が得られる。
【0097】第2の本発明によれば、ユーザによる指示
タッチパネルで行っているため、売り上げ情報を知り
たい店舗の店舗コード等が分からなくとも、容易に知り
たい店舗を指示することが可能な売り上げ管理装置が提
供される。
【0098】第3の本発明によれば、マウスにより、売
り上げを知りたい店舗を容易に指示することが可能な売
り上げ管理装置が得られる。
【0099】第4の本発明によれば、タブレットを用い
ることにより、売り上げを知りたい店舗を容易に指示す
ることが可能な売り上げ管理装置が得られる。
【0100】第5の本発明によれば、問い合わせ手段
は、ユーザにより指示された店舗に対応する店舗コード
を店舗コード変換手段により求め、この店舗コードによ
りPOS端末に問い合わせをしたため、店舗コードによ
りPOS端末に対する問い合わせを行うPOS装置上に
おいて、容易に売り上げ情報を見ることが可能な売り上
げ管理装置が得られる。
【0101】第6の本発明によれば、店舗コードに基づ
いて、POSコントローラに対し問い合わせを行うた
め、複数のPOS端末を管理するPOSコントローラを
介して複数のPOS端末における売り上げ情報を1度に
得ることが可能な売り上げ管理装置が得られる。
【0102】第7の本発明によれば、ユーザにより指示
された店舗の名称又は店舗レイアウト上の位置と、店舗
コードと、を掲載している店舗コードテーブルを有して
いるため、指示手段により指示された店舗の店舗コード
を容易に求めることが可能な売り上げ管理装置が得られ
る。
【0103】第8から第14までの本発明は、上記第1
から第7までの本発明の売り上げ管理装置を売り上げ管
理方法として記述したものであり、上記第1から第7ま
での本発明と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の動作原理を表す説明図である。
【図2】 本発明の好適な実施の形態の機器構成を表す
構成ブロック図である。
【図3】 本実施の形態に係る支配人用端末100と、
ストアコンピュータの動作を現すフローチャートであ
る。
【図4】 本実施の形態に係る支配人用端末の動作を表
すフローチャートである。
【図5】 本実施の形態に係るストアコンピュータ及び
POS端末等の動作を表すフローチャートである。
【図6】 本実施の形態におけるPOS装置の営業終了
後のストアコンピュータ及びPOS端末の動作を表すフ
ローチャートである。
【図7】 本実施の形態において、ストアコンピュータ
から支配人用端末に、営業開始前において店別日別実績
データが送信される様子を表す説明図である。
【図8】 本実施の形態において、営業開始前、ストア
コンピュータから店別日別予算データが支配人用端末に
送信される様子を表す説明図である。
【図9】 本実施の形態における支配人用端末とストア
コンピュータとの間のデータの流れを表す説明図であ
る。
【図10】 支配人用端末から要求があった場合のスト
アコンピュータとPOS端末との間のデータの送受信を
表す説明図である。
【図11】 本実施の形態において、POS端末14等
から得られた売り上げデータを、ストアコンピュータが
適宜加工し、POS端末100に送信する動作を表す説
明図である。
【図12】 本実施の形態において、営業終了後にPO
S端末104などがその日の売り上げデータをストアコ
ンピュータ300に送信する場合の説明図である。
【図13】 本実施の形態における支配人用端末におい
て全体レイアウトが表示されている場合の表示の例を表
す説明図である。
【図14】 図13に示されている画面表示において、
LEAGUL店がタッチされた場合にそのLEAGUL
店の本日売り上げ状況が表示される画面表示の例を表す
説明図である。
【図15】 図13に示されている画面表示において、
エリア全店売上のボタンがタッチされた場合の各店舗、
すなわちファミリーレストランやLEAGUL店などの
売り上げを表示する画面の様子を表す説明図である。
【図16】 図14において売れ筋商品のボタンがタッ
チされた場合の画面表示の例を表す説明図である。
【図17】 図14において、当月売上推移のボタンが
タッチされた場合の画面表示の例を表す説明図である。
【図18】 図17に示されている当月売上推移の画面
表示において前年同月対比をグラフで表示した場合の例
を示す説明図である。
【図19】 従来のPOS装置における売り上げ情報の
管理の動作を説明する説明図である。
【符号の説明】
100 支配人用端末、102 店舗テーブル、104
POS端末、106POSコントローラ、200 端
末本体、202 ディスプレー、204 キーボード、
206 タッチパネル、300 コンピュータ本体(ス
トアコンピュータ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−334567(JP,A) 特開 平1−166259(JP,A) 特開 平1−240920(JP,A) 特開 平4−344570(JP,A) 特開 平5−136904(JP,A) 特開 平5−334317(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07G 1/12 341 G06F 17/60 G07G 1/14

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商業施設内の各店舗の売上情報を管理す
    る売上管理装置において、 前記商業施設内の各店舗の位置を表すレイアウトを表示
    する店舗レイアウト表示手段と、 前記レイアウト表示手段により表示されたレイアウト上
    で、ユーザにより所定の店舗指示された場合、この
    示された店舗の売上情報を、前記店舗に問い合わせる問
    い合わせ手段と、 前記問い合わせ手段による問い合わせの結果得られた売
    上情報を、表示する売上情報表示手段と、 を含むことを特徴とする売上管理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の売上管理装置において、ユーザによる所定の店舗の指示が 、前記店舗レイアウト
    表示手段上に設けられたタッチパネルで行われることを
    特徴とする売上管理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の売上管理装置において、ユーザによる所定の店舗の指示が 、前記店舗レイアウト
    表示手段上の位置を指示するマウスで行われることを特
    徴とする売上管理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の売上管理装置において、ユーザによる所定の店舗の指示が 、前記店舗レイアウト
    表示手段上の位置を指示するタブレットで行われること
    を特徴とする売上管理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の売上管理装置において、 前記問い合わせ手段は、ユーザ により指示された店舗に基づき、その店舗コード
    を求める店舗コード変換手段と、 前記店舗コードに基づき、各店舗に設けられたPOS端
    末に対し、売上情報を問い合わせるPOS端末問い合わ
    せ手段と、 を含むことを特徴とする売上管理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の売上管理装置において、 前記問い合わせ手段は、ユーザ により指示された店舗に基づき、その店舗コード
    を求める店舗コード変換手段と、 前記店舗コードに基づき、各店舗に設けられたPOSコ
    ントローラに対し、売上情報を問い合わせるPOSコン
    トローラ問い合わせ手段と、 を含むことを特徴とする売上管理装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載の売上管理装置にお
    いて、 前記店舗コード変換手段は、 各店舗の名称又は前記店舗レイアウト上の位置と、前記
    店舗コードと、を掲載した店舗コードテーブルと、ユーザ によって指示された店舗の名称又は前記店舗レイ
    アウト上の位置を前記店舗コードテーブル上で検索し、
    対応する店舗コードを求める検索手段と、 を含むことを特徴とする売上管理装置。
  8. 【請求項8】 商業施設内の各店舗の売上情報を管理す
    る売上管理方法において、 前記商業施設内の各店舗の位置を表すレイアウトを表示
    する店舗レイアウト表示ステップと、 前記レイアウト表示ステップにより表示されたレイアウ
    ト上で、ユーザが所定の店舗を指示する指示ステップ
    と、 前記指示ステップにより指示された店舗の売上情報を、
    前記店舗に問い合わせる問い合わせステップと、 前記問い合わせステップによる問い合わせの結果得られ
    た売上情報を、表示する売上情報表示ステップと、 を含むことを特徴とする売上管理方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の売上管理方法において、
    前記指示ステップは、前記表示ステップによるレイアウ
    ト表示上でタッチパネルを用いて指示を行うことを特徴
    とする売上管理方法。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の売上管理方法におい
    て、前記指示ステップは、前記表示ステップによるレイ
    アウト表示上でマウスを用いて指示を行うことを特徴と
    する売上管理方法。
  11. 【請求項11】 請求項8記載の売上管理方法におい
    て、前記指示ステップは、前記表示ステップによるレイ
    アウト表示上でタブレットを用いて指示を行うことを特
    徴とする売上管理方法。
  12. 【請求項12】 請求項8記載の売上管理方法におい
    て、前記問い合わせステップは、 前記指示ステップにおいて指示された店舗に基づき、そ
    の店舗コードを求める店舗コード変換ステップと、 前記店舗コードに基づき、各店舗に設けられたPOS端
    末に対し、売上情報を問い合わせるPOS端末問い合わ
    せステップと、 を含むことを特徴とする売上管理方法。
  13. 【請求項13】 請求項8記載の売上管理方法におい
    て、前記問い合わせステップは、 前記指示ステップにより指示された店舗に基づき、その
    店舗コードを求める店舗コード変換ステップと、 前記店舗コードに基づき、各店舗に設けられたPOSコ
    ントローラに対し、売上情報を問い合わせるPOSコン
    トローラ問い合わせステップと、 を含むことを特徴とする売上管理方法。
  14. 【請求項14】 請求項12又は13記載の売上管理方
    法において、前記店舗コード変換ステップは、 各店舗の名称又は前記店舗レイアウト上の位置と、前記
    店舗コードと、を掲載した店舗コードテーブルと、 前記指示ステップにおいて指示された店舗の名称又は前
    記店舗レイアウト上の位置を、店舗コードテーブル上で
    検索し、対応する店舗コードを求める検索ステップ、 を含み、前記店舗テーブルは、各店舗の名称又は前記店
    舗レイアウト上の位置と、前記店舗コードと、を記憶し
    たテーブルであることを特徴とする売上管理方法。
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