JP3032096B2 - 定期券発行機 - Google Patents

定期券発行機

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JP3032096B2 JP6580993A JP6580993A JP3032096B2 JP 3032096 B2 JP3032096 B2 JP 3032096B2 JP 6580993 A JP6580993 A JP 6580993A JP 6580993 A JP6580993 A JP 6580993A JP 3032096 B2 JP3032096 B2 JP 3032096B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば交通機関で
使用する定期券(定期乗車券)を発行する定期券発行機
に関する。
【0002】
【従来の技術】定期券を購入する場合、利用者は駅に備
え付けの申込み用紙に必要事項を記入し、それを係員の
いる窓口に差し出す。係員は申込み用紙の記載内容を見
ながら操作部を操作し、乗車区間、利用期間、通勤/通
学、大人/小人などのデータを入力するとともに、申込
み用紙を氏名転写部にセットする。
【0003】データの入力が完了すると、その入力デー
タに従って定期券が発行されるとともに、氏名転写部に
セットされている申込み用紙の氏名部分が画像データと
して読取られ、それが発行定期券に転写される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】申込み用紙が氏名転写
部にセットされた後では、申込み用紙を氏名転写部から
抜き取らない限り、申し込み用紙の記載内容を見ること
ができない。このため、データ入力に間違いがあって
も、それに気付かないまま定期券が発行されてしまうこ
とがある。
【0005】また、データ入力が正しいかどうか確認し
たい場合、あるいはデータ入力の間違いに気付いて再入
力を行なう場合、申込み用紙を氏名転写部からいちいち
抜き取る作業が必要となり、面倒であるとともに、発券
処理の遅れとなる。
【0006】この発明は上記の事情を考慮したもので、
その目的とするところは、氏名転写部から申込み用紙を
抜き取ることなく、申込み用紙の記載内容を容易に確認
することができ、しかも申込み用紙の記載内容と入力デ
ータとを簡単に比較することができ、間違いのない適正
かつ迅速な発行を可能とする定期券発行機を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の定期券発行機
は、申込み用紙の記載内容に応じた操作者からの入力デ
ータに従って定期券を発行し、かつ氏名転写部にセット
される申込み用紙から氏名部分の画像データを読取り、
それを発行定期券に転写する定期券発行機において、氏
名転写部にセットされる申込み用紙の全体の画像データ
を読取る読取手段と、この読取手段で読取られる画像デ
ータを入力データとともに表示する表示手段とを備え
る。
【0008】
【作用】この発明の定期券発行機では、氏名転写部に申
込み用紙がセットされると、申込み用紙の全体の画像デ
ータが読取られ、その画像データが入力データと一緒
表示される。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。
【0010】図2において、1は定期券発行機(または
乗車券発行機)で、駅の定期券売場のカウンタ内に設置
される。この定期券発行機1には、操作部として、表示
入力部2、条件設定部3、および乗車区間設定部4が設
けられる。表示入力部2は、購入情報の一部を入力する
ためのタッチパネル(入力手段)を有する。条件設定部
3は、当該発行機の動作に関わる種々の条件を設定する
ためのもので、発行開始を指示することができる。乗車
区間設定部4には、複数の駅釦が縦横に配列されてい
る。
【0011】条件設定部3に隣接して申込み氏名転写部
(読取手段)5が設けられる。この氏名転写部5は、C
CD等により、用紙挿入口5aにセットされる申込み用
紙(乗車券購入用紙)の氏名記入欄の画像データ(イメ
ージパターンデータ)を読取る。また、氏名転写部5の
内部に申込み用紙読取部(読取手段)6が設けられる。
この申込み用紙読取部6は、用紙挿入口5aにセットさ
れる申込み用紙の全体の画像データ(イメージパターン
データ)を読取る。
【0012】乗車区間設定部4の隣にCRT表示部7が
設けられ、乗車区間設定部4の上部に客用表示器8が設
けられる。CRT表示部7は、操作者(駅の係員)によ
って入力されるデータを表示したり、申込み用紙読取部
6で読取られる画像データを表示する。客用表示器8
は、定期券料金や釣り銭を表示する。
【0013】条件設定部3およびCRT表示部7の隣に
定期券発行部(発行手段、転写印刷手段)9が設けられ
る。定期券発行部9は、実際に定期券を発行するところ
で、新規の定期券を発行口9aから出す。
【0014】この定期券発行部9の上にカード読取部1
0が設けられる。カード読取部10は、挿入口10aに
差込まれるクレジットカードや銀行カードの磁気データ
(ID番号や暗証番号)を読込む。
【0015】申込み用紙読取部5の横にジャーナルプリ
ンタ11および磁気ディスク装置12が設けられる。ジ
ャーナルプリンタ11は、定期券発売に関する取引結果
をジャーナルに印刷する。磁気ディスク装置12は、定
期券発行に関する種々のデータたとえば上記取引結果や
運賃データを磁気ディスクに記憶する。図3に制御回路
の構成を示す。
【0016】主制御部であるCPU20に、メモリ2
1、通信制御部22、画像処理部23、表示入力部2、
条件設定部3、乗車区間設定部4、氏名転写部5、申込
み用紙読取部6、CRT表示部7、客用表示器8、定期
券発行部9、カード読取部10、ジャーナルプリンタ1
1、および磁気ディスク装置12が接続される。
【0017】メモリ21は、定期券の発券処理のための
制御プログラムや文字パターンを記憶している。通信制
御部22は、LAN等の通信回線を使って外部装置との
間のデータ伝送を行なう。画像処理部23は、申込み用
紙読取部6で読取られる画像データをCRT表示部7の
解像度に合わせるべく縮小または拡大の画像処理を行な
う。そして、CPU20は、次の主要な機能手段を備え
ている。
【0018】[1]申込み用紙読取部6で読取られる画
像データを画像処理部23で処理し、それを操作者(係
員)からの入力データ(購入情報)とともにCRT表示
部7の同一画面に並べて表示する表示手段。
【0019】[2]操作者(係員)からの入力データ
(購入情報)に従って定期券を発行し、かつ氏名転写部
5で読取られる申込み用紙(図4に示す)の氏名記入欄
の画像データを発行定期券に転写印刷する発券処理手段
(発行手段)。
【0020】一方、駅の定期券発売所にたとえば図4に
示す申込み用紙30が用意される。すなわち、申込み用
紙30は、上部から下部にかけて、氏名記入欄、住所記
入欄、勤務先記入欄、乗車区間記入欄、経由駅/路線記
入欄、通勤/通学の条件指定欄、大人/小人の条件指定
欄、および使用期間記入欄を有する。つぎに、上記の構
成の作用を図5のフローチャートを参照して説明する。
【0021】定期券の購入者は、申込み用紙30に必要
事項を記入し、それを窓口の係員に差出す。係員は、申
込み用紙30の記載内容を見ながら表示入力部2のタッ
チパネルや乗車区間設定部4の駅釦を操作し、所定のデ
ータを入力する。そして、係員は、申込み用紙30を氏
名転写部5の挿入口5aに挿入する。
【0022】挿入口5aに申込み用紙30がセットされ
ると、申込み用紙30の氏名記入欄の画像データが読取
られる。同時に、申込み用紙30の全体の画像データが
読取られ、それが画像処理部23で画像処理される。
【0023】画像処理部23で画像処理された画像デー
タは、図1に示すように、CRT表示部7の特定領域
(右側)72に表示される。CRT表示部7の同じ画面
の所定領域(左側)71には、係員の入力データが逐次
に表示される。
【0024】このように、CRT表示部7の同一画面に
入力データと申込み用紙30の画像データとを並べて表
示することにより、係員は、申込み用紙30を氏名転写
部5から抜き取ることなく、申込み用紙30の記載内容
を容易に確認することができる。とくに、入力データと
申込み用紙30の記載内容ととを簡単に比較することが
できるので、入力データの間違いにすぐに気付くことが
でき、またすぐに訂正することができる。
【0025】CRT表示部7に表示された入力データが
満足できるものであった場合、係員は条件設定部3で開
始操作を行なう(スタートキーのオン)。すると、入力
データに従ってメモリ21から文字パターンが読出さ
れ、それが編集および印刷されて新規の定期券が発行さ
れる。このとき、氏名転写部5で読取られた画像データ
(氏名)が発行定期券に転写される。
【0026】このように、入力データと申込み用紙30
の記載内容をCRT表示部7の同一画面で確認しながら
定期券の発行を行なうことにより、間違いのない適正か
つ迅速な発行が可能である。
【0027】発行された定期券は、発行口9aから排出
される。このとき、定期券料金が客用表示器8で表示さ
れる。同時に、ジャーナルプリンタ11において取引結
果がジャーナルに印字されるとともに、その取引結果が
磁器ディスク装置12に記憶される。
【0028】係員は、客用表示器8に表示される定期券
料金を購入客から受取り、発行口9aから排出される定
期券を購入客に渡すことになる。なお、購入料金の支払
いは現金に限らず、挿入口10aに挿入されるクレジッ
トカードや銀行カードによって行なうことも可能であ
る。この場合、取引結果を印刷したレシートが定期券発
行部9で定期券といっしょに発行される。
【0029】なお、上記実施例において、申込み用紙3
0の形態および記入内容に限定はなく、定期券の種類な
どに応じて適宜に設定可能である。その他、この発明は
上記実施例に限定されるものではなく、要旨を変えない
範囲で種々変形実施可能である。
【0030】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば
名転写部にセットされる申込み用紙の全体の画像データ
を読取る読取手段と、この読取手段で読取られる画像デ
ータを入力データとともに表示する表示手段とを備えた
ので、氏名転写部から申込み用紙を抜き取ることなく、
申込み用紙の記載内容を容易に確認することができ、し
かも申込み用紙の記載内容と入力データとを簡単に比較
することができ、間違いのない適正かつ迅速な発行を可
能とする定期券発行機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例におけるCRT表示部の表
示例を示す図。
【図2】同実施例の全体的な構成を示す斜視図。
【図3】同実施例の制御回路のブロック図。
【図4】同実施例に関わる申込み用紙の一例を示す図。
【図5】同実施例の作用を説明するためのフローチャー
ト。
【符号の説明】
1…定期券発行機、2…表示入力部、3…条件設定部、
4…乗車区間設定部、5…氏名転写部、6…申込み用紙
読取部、7…CRT表示部、8…客用表示器、9…定期
券発行部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07B 1/00 - 9/02 G06F 17/60

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 申込み用紙の記載内容に応じた入力デー
    タに従って定期券を発行し、かつ氏名転写部にセットさ
    れる申込み用紙から氏名部分の画像データを読取り、そ
    れを発行定期券に転写する定期券発行機において、前記
    氏名転写部にセットされる申込み用紙の全体の画像デー
    タを読取る読取手段と、この読取手段で読取られる画像
    データを前記入力データとともに表示する表示手段とを
    備えたことを特徴とする定期券発行機。
  2. 【請求項2】 表示手段は、入力データと画像データを
    同一画面に並べて表示することを特徴とする請求項
    載の定期券発行機。
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