JPH0765244A - レシートを用いたサービスデータ処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 売上高に応じたポイント数等のサービスデー
タをレシートに表示し、このポイント数等を読み取って
顧客の所有するＩＤカード等に書き込んで累計してい
き、一定数に達すると所定の商品等と交換できる販売促
進システムに適用されるサービスデータ処理装置におい
て、一度入力処理されたレシートの再使用を阻止する。 【構成】 有効なレシート３に印字されたポイント数を
機械的に読み取って入力する一方、レシート３とともに
提示されたＩＤカードが有効な場合には、入力されたポ
イント数をＩＤカードに記録するとともに、入力処理が
終了したレシート３にポイント数の再読み取り入力を阻
止する処理済マーク２４を印字し、レシート３の再使用
を不可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、サービスデータ、例え
ば各種小売店での売上高（購入金額）に応じたポイント
数を、顧客に購入の都度与えてこれを累計していき、一
定のポイント数に達すると、所定の商品や金券等と交換
できる販売促進システムに適用して好適なレシートを用
いたサービスデータ処理装置に関し、特に、入力処理済
のレシートの再使用を防止し得るサービスデータ処理装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、サービスデータ、例えばレシ
ートに売上高に応じたポイント数を表示してこのレシー
トを一種の金券として使用することが行われている。と
ころが、このレシートを紛失した場合には、レシート所
持者の正当性について判断が不能なので、拾得者による
レシートの不正使用が行われる虞がある。これを防止す
べく、売上高に応じたポイント数を表示したレシートと
ともに、顧客に固有のＩＤカードを併用し、このカード
に磁気ストライプ等を用いて記録されたカード番号をレ
シートにも表示することによって、紛失時の不正使用を
阻止することが提案されている（実公平４−１８８６８
号公報参照）。そして、前記レシートに対するカード番
号の表示は、レシートを発行するＰＯＳ端末装置によっ
て印字することにより行われる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このため、実公平４−
１８８６８号公報で提案されたレシートでは、その表示
されたポイント数を改ざんしたＩＤカード所有者による
不正な再使用を阻止できないという不都合があるととも
に、ＰＯＳ端末装置によって発行するレシート毎にカー
ド番号を印字するので、処理動作が煩雑であるという不
都合もある。本発明はこれらの不都合を解消して、一度
ポイント数等のサービスデータの登録処理を行ったレシ
ートの再使用を阻止し得るとともに、処理動作も簡便に
なし得るサービスデータ処理装置を提供することを目的
とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のレシートを用いたサービスデータ処理装置
は、係員の視認あるいは機械的な読み取りによって、レ
シートの有効性を判定し、有効なレシートに印字された
サービスデータ、例えば売上高（購入金額）に応じたポ
イント数を機械的に読み取って入力する一方、前記レシ
ートとともに提示されたＩＤカード又はポイントカード
等のサービスカードの有効性を判定し、有効な場合は入
力されたポイント数等のサービスデータを前記提示され
たカードもしくは適宜な記憶手段に登録し、加えて、ポ
イント数等のサービスデータの入力処理が終了したレシ
ートにポイント数等のサービスデータの再入力を阻止す
る処理済マークを表示するように構成したものである。

【０００５】

【作用】ポイント数等のサービスデータの入力処理が終
了したレシートに、入力手段によるポイント数等のサー
ビスデータの再入力を阻止する処理済マークを表示する
ので、この処理済マークを完全に消去しない限り、当該
レシートによる再入力は不可能となり、レシート紛失時
の拾得者やレシート改ざんによる不正な再使用を防止す
ることができ、また、これらのデータ処理動作はレシー
トの発行場所とは別の１箇所でまとめて行うことができ
る。

【０００６】

【実施例】以下、サービスデータとして売上高に応じた
ポイント数を採用した場合における本発明の好適な実施
例を添付図面に基づいて詳細に説明する。ここにおい
て、図１はレシート発行装置たるＰＯＳレジスタとサー
ビスデータ処理装置たるポイントデータ処理装置を示す
概略的なブロック図、図２はレシートの平面図、図３は
ＩＤカードを用いたポイントデータ処理動作を示すフロ
ーチャート、図４は処理済マークを表示したレシートの
平面図、図５はサービスカードたるポイントカードの一
実施例を示す平面図である。

【０００７】図１に示すように、ポイントデータ処理装
置１は、店内に配置したレシート発行装置たる各ＰＯＳ
レジスタ２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄでそれぞれ発行される
各レシート３ａ，３ｂ，３ｃ，３ｄ（以下包括的にレシ
ート３という、図２参照）に印字された売上高に応じた
ポイント数や暗証コード等を読み取るレシート読取り・
書込み装置４を備えている。このレシート読取り・書込
み装置４はポイント数の読み取り処理が終了したレシー
ト３に、ポイント数の再読み取りを阻止する処理済マー
クを書き込む機能を有しており、入力手段と出力手段を
兼ねるものである。また、レシート３の有効性は前記各
ＰＯＳレジスタ２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄで印字された暗
証コードと、前記レシート読取り・書込み装置４で読み
取られた暗証コード及び処理済マークの有無を、レシー
ト判定手段たるカードポイント処理コントローラ６に送
って判定するよう構成されている。

【０００８】一方、顧客が各自所有してレシート３とと
もに提示するＩＤカード又はポイントカードの有効性
は、カードに磁気ストライプ、バーコード、数字等を用
いて記録されたコード番号をカード読取り・書込み装置
５で読み取り、カード判定手段たるカードポイント処理
コントローラ６において、正規のコード番号か否かを判
定するよう構成されている。そして、有効と判定した場
合には、レシート読取り・書込み装置４により読み取ら
れたポイント数を、有効と判定したＩＤカード（図示せ
ず）又はポイントカード９（図５参照）に、前記カード
読取り・書込み装置５によって書き込むよう構成されて
いる。すなわち、前記カード読取り・書込み装置５が登
録手段を構成するものである。

【０００９】上述したカードポイント処理コントローラ
６は、各読取り・書込み装置４，５で読み取った各デー
タを受けて、あらかじめ入力されているプログラムにし
たがった所定の処理を行うものであり、各種データを格
納する記憶部７に接続されている。また、店舗における
所定期間、例えば一ヶ月分、一日分等の売上リスト、Ｉ
Ｄカードまたはポイントカード９に登録したポイント数
等の各種データをプリントアウトするプリンタ８を備え
ている。

【００１０】上述したレシート３は、図２に示すよう
に、ストアー１１、取扱店舗名１２、取扱店舗電話番号
１３、売上年月日１４、売上時刻１５、各取扱店舗にお
いて日々変更して設定される暗証コード１６、売上明細
１７、売上額小計１８、消費税１９、売上合計額２０、
売上合計額に対応したポイント数２１、預金２２、釣銭
２３の各項目が、適宜なＰＯＳレジ２ａ，２ｂ，２ｃ，
２ｄによってそれぞれ印字されて発行される。

【００１１】続いて、レシート３とＩＤカードを用いた
ポイントデータ処理動作を、図３に基づいて説明する。
ポイント書込み処理を指定すると、まず、顧客から提示
されたＩＤカードをカード読取り・書込み装置５の読取
り口に挿入するよう指示するメッセージを、前記カード
読取り・書込み装置５の表示部に表示する（ステップ１
０１）。メッセージにしたがってＩＤカードがカード読
取り・書込み装置５の読取り口に挿入されると、ＩＤカ
ードのコード番号を読み取って有効性の判定を行う（ス
テップ１０２）。ステップ１０３で無効と判定すると、
前記カード読取り・書込み装置５の表示部に無効表示を
行い（ステップ１０４）、続いて処理が終了したか否か
を判断し（ステップ１０５）、終了していないとステッ
プ１０１に戻る一方、終了していれば処理動作を終了す
る。

【００１２】一方、ステップ１０３で有効と判定した場
合には、レシート読取り・書込み装置４の表示部に、レ
シート３をレシート読取り・書込み装置４の読取り口に
挿入するよう指示するメッセージを表示する（ステップ
１０６）。メッセージにしたがってレシート３がレシー
ト読取り・書込み装置４の読取り口に挿入されると、レ
シート３の暗証コード１６やポイント数２１をはじめと
する印字データを読み取ったうえ、前記暗証コード１６
と後に詳述する処理済マーク２４の有無に基づいて有効
性の判定を行う（ステップ１０７）。本実施例の処理済
マーク２４によれば、売上小計１８、消費税１９、売上
合計額２０、ポイント数２１の各印字データを読み取れ
なかった場合に無効と判定することになる。ステップ１
０８で無効と判定すると、前記レシート読取り・書込み
装置４の表示部に無効表示を行い（ステップ１０９）、
処理が終了したか否かを判断し（ステップ１１０）、終
了していなければステップ１０６に戻る一方、終了して
いれば処理動作を終了する。

【００１３】また、上述したステップ１０８でレシート
３を有効と判定するとステップ１１１に進み、レシート
読取り・書込み装置４で読み取ったレシート３のポイン
ト数２１をカード読取り・書込み装置５によりＩＤカー
ドに書き込む。続いて、ステップ１１２に進んでレシー
ト読取り・書込み装置４により、図４に示すように、レ
シート３の売上小計１８、消費税１９、売上合計額２
０、ポイント数２１の印字部分に斜線からなる処理済マ
ーク２４を印字し、前記各データ１８，１９，２０，２
１の再読み取りを不可能にする。そして、処理動作が終
了したか否かを判断し（ステップ１１３）、終了してい
ないとステップ１０６に戻る一方、終了していれば処理
動作を終了する。

【００１４】本実施例では、図示していないＩＤカード
と図２に示すレシート３とを採用した場合について説明
したが、ＩＤカードに代えて、図５に示すようなポイン
トカード９を利用することも可能である。このポイント
カード９は、あらかじめタイトル２５、コード番号たる
カード番号２６、発行店舗番号２７、発行日２８、日
付、ポイント数及び累積数の２組の見出し２９があらか
じめ印刷されており、各見出し２９の下に順次対応する
データを印字していくものである。

【００１５】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、例えば、レシート読取り・書込み装置
４で読み取ったポイント数をカード読取・書込み装置５
でＩＤカード又はポイントカード９に登録せずに、ある
いはこの登録とともに、記憶部７に格納するよう構成し
てもよい。また、処理済マーク２４は所定範囲に及ぶ斜
線のほか、各種模様で所定の印字部分を覆って読み取り
不能にしたり、レシート３の特定箇所に○印等の処理済
マーク２４を設けて、この処理済マーク２４を読み取る
と、読み取り処理を行わないように構成してもよく、こ
の処理済マーク２４の印字を特殊インキを用いて印字し
てもよい。さらに、レシート３に印字されるサービスデ
ータとしては、売上高に応じたポイント数２１のほか、
売上合計額２０そのものであってもよく、加えて、同一
ストアーにおける他の店舗同士において適用可能にして
もよい。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したところで明らかなように、
本発明によれば、処理済のレシートに処理済マークを表
示することにより、一度処理されたレシートの再利用を
阻止できるので、レシート紛失時の拾得者やレシート改
ざんによる不正な再使用を防止することができるととも
に、サービスデータの処理をレシートの発行とは切り離
して１箇所でまとめて行うことができるので、処理動作
が簡便であるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】レシート発行装置とサービスデータ処理装置た
るポイントデータ処理装置を示す概略的なブロック図。

【図２】レシートの平面図。

【図３】ＩＤカードを用いたポイントデータ処理動作を
示すフローチャート。

【図４】処理済マークを表示したレシートの平面図。

【図５】サービスカードたるポイントカードの一実施例
を示す平面図。

【符号の説明】

１ ポイントデータ処理装置 ２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄ ＰＯＳレジスタ ３，３ａ，３ｂ，３ｃ，３ｄ レシート ４ レシート読取り・書込み装置 ５ カード読取り・書込み装置 ６ カードポイント処理コントローラ ７ 記憶部 ８ プリンタ ２４ 処理済マーク

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 レシートに印字されたサービスデータを
   機械的に読み取って入力する入力手段と、前記レシート
   とともに提示されたＩＤカード又はサービスデータカー
   ドの有効性を判定するカード判定手段と、有効と判定さ
   れた場合は前記入力手段により入力されたサービスデー
   タを前記提示されたカードもしくは適宜な記憶手段に登
   録する登録手段と、サービスデータの入力処理が終了し
   たレシートに前記入力手段によるサービスデータの再入
   力を阻止する処理済マークを表示する出力手段とからな
   ることを特徴とするレシートを用いたサービスデータ処
   理装置。