JP3031854B2 - 乾式塀 - Google Patents

乾式塀

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JP3031854B2
JP3031854B2 JP8031439A JP3143996A JP3031854B2 JP 3031854 B2 JP3031854 B2 JP 3031854B2 JP 8031439 A JP8031439 A JP 8031439A JP 3143996 A JP3143996 A JP 3143996A JP 3031854 B2 JP3031854 B2 JP 3031854B2
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芳浩 澤
恭一 樋口
訓一 松久保
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Shikoku Chemicals Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、隣地境界等に構
築される外塀、門構えを構成する門塀、あるいは屋内に
おける間仕切りなどに用いられる乾式塀に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】所定の間隔をおいて立設した支柱部材及
び支柱部材間に架設した横桟に側面パネルを固定した乾
式塀は、特開平5−71253号、同6−2473号、
同6−108705号、同6−137051号公報等に
記載されている。これら乾式塀は、湿式工法によって構
築される塀に比べ、工期の短縮、施工の簡素化、省力化
を図ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来技術によれば、門塀の隅部及び端部に立設した支
柱部材を覆うに当たって、隅部等の形状に合った別形状
の側面パネルを予め用意するか、あるいは側面パネルを
施工現場で切断加工して使用する必要があり、部品種類
の増加並びに施工作業を煩雑なものとしていた。さら
に、塀の長さに応じて支柱部材の間隔が変化する場合、
側面パネルを隣接する支柱部材の間隔に合わせて切断加
工する必要があった。また、隣接する支柱部材の間にパ
ネルを配設した乾式塀にあっては、支柱部材をパネルで
覆う必要が無くなり施工作業が簡略化されるものの、支
柱部材と側面パネルとの外観が異なり見栄えを悪化させ
るものであった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な事情に鑑み鋭意検討を重ねた結果、所定の間隔をおい
て支柱部材を立設し、対向する支柱部材間に横桟材を架
設し、該横桟材に側面パネルを固着した乾式塀におい
て、アルミニウム製型材からなる支柱部材の対向面にお
ける外側面より内方寄りの位置に突条部を形成し、対向
する突条部の外側面に横桟材の両端を固着して支柱部材
と側面パネルの外側面を同一面に配設し、側面パネルを
縦方向に分割した複数個のアルミニウム製型材からなる
側面パネルユニットによって構成し、側面パネルユニッ
トの一側縁には横桟材に固定される固定縁と固定縁の外
寄りに近接する係止縁を一体的に形成し、且つ他側縁に
は隣接する側面パネルユニットの固定縁を覆い先端に形
成した段部が係止縁に係合する係合縁を形成し、支柱部
材及び側面パネルユニットの外側面に塀の左右方向にお
いて等間隔に連続する凹凸部となる縦溝を形成し、塀の
外側面に縦縞模様を表出したことにより、本発明を完遂
するに至った。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明乾式塀を屋内において施工
するに当たっては、支柱部材の下端部を施工場所に固定
した取付け金具に定着する構造でも良いが、屋外におい
て施工する場合には、施工場所に基礎柱を固定し、その
立ち上がり部に支柱部材を外嵌し、両者を螺子手段を用
いて一体化すれば良い。
【0006】 本発明乾式塀の施工において、特に風に対
する耐圧強度が要求される際には、基礎柱を支柱部材の
高さ方向全域で嵌め合わせて両者を一体化すれば良い。
また、必要に応じて支柱部材を塀の厚さ方向において二
分割し、支柱部材と基礎柱を一体化しても良い。
【0007】 本発明の実施において、構築する塀の高さ
に応じて支柱部材及び側面パネルユニットを所定長に切
断して使用すれば良く、この場合支柱部材及び側面パネ
ルユニットは、凹凸部を有する上下方向に連続したアル
ミニウム製型材により形成されているので、美観を損な
わずに高さの異なった塀が構築できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至6に基づ
き具体的に説明する。塀1は、所定の間隔をおいて立設
した支柱部材3と支柱部材3、3間に配設された側面パ
ネル2によりその外側面が構成されており、側面パネル
2は縦に分割された複数個の側面パネルユニット21、
21により構成されている。
【0009】 側面パネルユニット21、21と支柱部材
3は上下方向に連続するアルミニウム製押出型材により
形成され、その外側面に凹凸部となる縦溝2a、3aが
夫々形成されている。側面パネルユニット21と支柱部
材3に形成した凹凸部である縦溝2a、3aは、塀1を
構成した状態において、塀1の左右方向に連続して等間
隔となるよう同一ピッチで形成されている。縦溝2a、
3aは塀1に縦縞模様を表出させており、支柱部材3と
側面パネル2によって表される塀1の外側面に連続した
外観を与えると共に、側面パネルユニット21と支柱部
材3の高さ方向における曲げ強度の向上に寄与してい
る。
【0010】 隣接する支柱部材3、3同士の対向面にお
ける外側面より内方寄りの位置に突条部31、31が形
成され、該突条部31、31の外側面に横桟材4の両端
部がビス6、6によって固着されている。突条部31は
支柱部材3の外側面より側面パネルユニット21と横桟
材4の厚み分だけ偏倚した位置に形成されており、横桟
材4の外側面側にビス5、5により固される側面パネ
ルユニット21、21の外側面が、支柱部材3の外側面
と同一面に配設され、側面パネルユニット21と支柱部
材3により一体的な塀1の外側面を形成している。
【0011】 側面パネルユニット21は、一側縁に固定
縁22と固定縁22の外寄りに近接して形成された係止
縁23が一体的に形成されており、固定縁22がビス5
により横桟材4に取付けられる。一方、側面パネルユニ
ット21の他側縁には、先端に段部25が形成された係
合縁24が形成されており、係合縁24の段部25が隣
接する側面パネルユニット21の係止縁23に係止され
る。また、支柱部材3には、突条部31の外側寄りに横
桟材4の段部25の厚さに相当する間隔を置いて係止縁
32が形成されている。
【0012】 側面パネルユニット21を横桟材4に取付
けるに当たっては、先ず予め横桟材4の両端部を支柱部
材3の突条部31にビス6によりビス止めしておき、横
桟材4の一側端に位置する側面パネルユニット21の係
合縁24の段部25を支柱3に形成された係止縁32に
係合し、該側面パネルユニット21の固定縁22をビス
5により横桟材4に螺着し、次いで固定縁22側に隣接
する側面パネルユニット21の係合縁24の段部25を
係止縁23に係合させ、係合縁24により固定縁22を
覆った状態で隣接する側面パネルユニット21を順次横
桟材4にビス止め固定する。
【0013】 支柱部材3、3間における最後の側面パネ
ルユニット21の取付けを完了した後、側面パネルユニ
ット21の係止縁23と支柱部材3の係止縁32に係合
して、両縁に段部121が形成されアルミニウム製押出
型材からなる目隠し板12を上方から挿入して、最後の
側面パネルユニット21の固定縁22及びビス5の頭を
隠蔽する。
【0014】 支柱部材3、3の下端は、塀1の施工場所
に所定の間隔をもって立設したスチール製基礎柱7に外
嵌し、支柱部材3は基礎柱7に螺子13によって一体的
に固着されている。なお、基礎柱7は、風の耐圧強度に
応じてその高さを設定すれば良い。基礎柱7の下端に
は、水平フランジ部71が形成されており、該水平フラ
ンジ部71の周囲にボルト挿通用の透孔を穿設し、透孔
にボルト14を挿通し、該ボルト14を断面略コ字状を
呈するベース板8の下面に固着したウェルドナットに螺
入して、水平フランジ71をベース板8に固着する。
【0015】 ベース板8の両側には、水平フランジ81
が形成されており、水平フランジ81に穿設した透孔に
タイロックアンカー9が挿通され、予め施工しておいた
モルタル基礎にベース板8が固定される。このようにし
て、塀1は施工場所に予め施工しておいた基礎上に固定
される。なお、図中10は塀1の上端部を覆う笠木カバ
ーであり、11はベース板8を覆うベースカバーを表
す。
【0016】 前記塀1の施工順序については、以下のと
おりである。先ずベース板8をタイロックアンカー9を
用いて塀1の設置場所に固定し、ベース板8にベースカ
バー11を被せ、ベースカバー11をベース板8と基礎
柱7の水平フランジ71とにより挟着した状態で、基礎
柱7をベース板8にボルト14を用いて定着する。次い
で、基礎柱7と支柱部材3をボルト13により連結して
支柱部材3を立設し、隣接する支柱部材3、3の突条部
31に横桟材4の両端をビス6により固着して、横桟材
4を支柱部材3、3間に架設し、横桟材4に側面パネル
ユニット21をビス5により取付けた後、塀1の上端部
を笠木カバー11により被覆して完了する。
【0017】 前記実施例において、基礎柱7を用いて支
柱部材を立設したが、屋内での使用においては、支柱部
材3を地面に埋設したアンカーボルトに連結金具等を用
いて固定しても良く、側面パネルユニット21の縦縞模
様2aと支柱部材3の縦縞模様3aの幅及びピッチを変
えて組み合わせることも可能である。また、横桟材4は
本実施例において上下に四本が平行に配設されている
が、横桟材4の本数は塀1の高さに応じて増減すること
ができ、支柱部材3を塀の厚さ方向で二分割して対状と
することも可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明の乾式塀は、支柱部材と側面パネ
ルの外側面を同一面に配設し、支柱部材と側面パネルを
構成する側面パネルユニットを凹凸部を有する上下方向
に連続したアルミニウム製型材により形成し、塀の外側
面に縦縞模様を表出しているので、支柱部材の外側面を
切断加工等したパネルで覆うことなく、支柱部材と側面
パネルが一体的となった纏まりのある外観を呈し、アル
ミニウム型材により形成される両者の縦縞模様が強調さ
れた美観に富む乾式塀を提供することができる。また、
側面パネルユニットの固定縁は隣接する側面パネルユニ
ットの係合縁によって覆われているので、側面パネルユ
ニットを固定するビス等が外部に露出せず外観を良好な
ものとすることができる。
【0019】 柱部材と側面パネルの高さを変更するこ
とによって、美観を損ねることなく塀の高さを容易に調
節できるものである。さらに、アルミニウム製型材から
成る支柱部材、分割された側面パネル及び横桟材によっ
て塀の主要部を形成しているので、個々の部材を小型軽
量化でき、施工及び取扱いが容易で且つ製造コストの削
減を図れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明乾塀の拡大横断面図
【図2】本発明乾式塀の正面図
【図3】本発明乾式塀の縦断面図
【図4】本発明乾式塀の側面図
【図5】本発明乾式塀の側面パネルユニットの連結状態
を示す要部拡大展開図
【図6】本発明乾式塀の要部拡大断面図
【符号の説明】
1 塀 2 側面パネル 3 支柱部材 4 横桟材 21 側面パネルユニット22 固定縁 23 係止縁 24 係合縁 25 段部 31 突条部 2a 縦溝(凹凸部) 3a 縦溝(凹凸部)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 17/00 - 17/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔をおいて支柱部材を立設
    し、対向する支柱部材間に横桟材を架設し、該横桟材に
    側面パネルを固着した乾式塀において、アルミニウム製
    型材からなる支柱部材の対向面における外側面より内方
    寄りの位置に突条部を形成し、対向する突条部の外側面
    に横桟材の両端を固着して支柱部材と側面パネルの外側
    面を同一面に配設し、側面パネルを縦方向に分割した複
    数個のアルミニウム製型材からなる側面パネルユニット
    によって構成し、側面パネルユニットの一側縁には横桟
    材に固定される固定縁と固定縁の外寄りに近接する係止
    縁を一体的に形成し、且つ他側縁には隣接する側面パネ
    ルユニットの固定縁を覆い先端に形成した段部が係止縁
    に係合する係合縁を形成し、支柱部材及び側面パネルユ
    ニットの外側面に塀の左右方向において等間隔に連続す
    る凹凸部となる縦溝を形成し、塀の外側面に縦縞模様を
    表出したことを特徴とする乾式塀。
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