JP3543241B2 - 屋外デッキの手摺構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、屋外デッキの手すり構造及びこの構造に使用する金具に係り、その目的は屋外の庭等に家屋から延出される屋外デッキに、簡単且つ短時間で組立てられ、しかも強度に優れ、外観上の見栄えもよい屋外デッキの手すり構造及びこの構造に使用する金具を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】
従来、屋外の庭等に家屋から延出される屋外デッキに設けられる手すりは、図11に示すように、地中に柱を埋め込んで設置されていた。或いは、手すりの柱を屋外デッキの床板にアングル等の金具で固定することにより手すりを設置したものも存在した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記したような地中に柱を埋め込む設置構造では、施工性が悪く施工作業には熟練を要するという課題が存在した。また、手すりの柱を屋外デッキの床板にアングル等の金具で固定する構造では、金具が露出しているため見栄えが悪いという課題が存在した。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記課題を解決するためになされたものであって、請求項1の屋外デッキの手すり構造では、屋外デッキの床板と該床板の周囲に沿って所定間隔で立設される複数本の柱を有する手すり構造であって、前記柱は、隣合う柱との対向面に、該柱の幅方向中央に且つ長手方向に沿って設けられる縦方向溝と、該縦方向溝と直角に設けられる前記床板と平行な横方向溝とを有するとともに、前記縦方向溝と前記横方向溝の直交部に前記床板と平行に盲穴が設けられ、隣合う前記柱に接続されるとともに、隣合う柱の前記横方向溝に両端が嵌合され且つ上面に溝を有する桟が設けられ、該桟の溝と前記柱の前記縦方向溝に方形のラチス或いはクロスの左右辺及び下辺の3辺が嵌合され、前記柱の上面に回り縁が架設され、前記床板の裏面から前記柱に上向きにボルトが挿入されるとともに前記盲穴に座金付きナットが挿入され、前記床板裏面から前記柱に上向きに挿入されてなるボルトと、前記盲穴に挿入された座金付きナットを螺合することにより前記床板と前記柱が固定されてなることとした。請求項2の屋外デッキの手すり構造では、請求項1において前記座金付きナットの座金部にガイド板が取り付けられてなることとした。請求項3の屋外デッキの手すり構造では、請求項1において前記盲穴が方形であることとした。請求項4の屋外デッキの手すり構造では、請求項1において前記座金付きナットが、前記盲穴に予め固着一体化されてなることとした。請求項5の屋外デッキの手すり構造に使用する金具では、前記座金付きナットの座金部にガイド板が取り付けられてなることとした。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る屋外デッキの手すり構造及びこの構造に使用する金具について、図面を参照しつつ説明する。図1乃至図5は、本発明に係る屋外デッキの手すり構造の実施形態の一例を示す。本発明に係る屋外デッキの手すり1は、床板2と、該床板2上に所定間隔で配設され且つ隣合う柱との対向面中央に縦方向の溝3aと床板と平行な横方向溝3bとを有し更に前記両溝の直交部に床板と平行に盲穴3cが設けられてなる柱3と、前記床板と平行な横方向溝3bに両端が嵌合された上面に溝4aを有する桟4と、該桟の溝4aと前記柱の縦方向溝3aとに3辺が嵌合されてなる方形のラチス5或いはクロス6と、前記柱の上面に架設される回り縁7と、前記床板裏面から柱に上向きに挿入されてなるボルト8と、前記盲穴に挿入された座金付きナット9からなる。
【0006】
この屋外デッキの手すり1は以下の施工方法で組立てられる。先ず床板2裏面から柱3に上向きにボルト8を、柱3の盲穴3cから座金付きナット9をそれぞれ挿入し、両者を螺合させることにより、床板2と柱3を固定する。(図2参照)
次に、隣合う柱を接続するように、桟4の両端を溝4aが上を向くようにして柱3に設けられた床板と平行な横方向溝3bに嵌合する。(図3参照)
その後、ラチス5或いはクロス6を、前記桟の溝4aと前記縦方向溝3aとに3辺が嵌合されるように取り付ける。(図4参照)
そして最後に、回り縁7を前記柱3の上面に架設することにより完成する。(図5参照)
尚、図1乃至図5では図示していないが、床板2の下部には床板2を屋内面と略同高さになるように地面から浮かすための構造(例えば、特開平5−255968号公報、或いは、特開平6−229016号公報により提示された構造)が存在しているのは言うまでもない。
【0007】
図6は、上記施工方法における、座金付きナット9を柱3の盲穴3cから挿入する様子を表す図である。床板2裏面から柱3に鉛直上向きに挿入されてきたボルト8に対し、座金付きナット9を図示した如く挿入し、両者を螺合させることにより、床板2と柱3を固定する。ここで、座金付きナット9の形状については特に限定されないが、図に示すような方形が好適に使用される。また、座金付きナット9は、図7の断面図に示すようにナットのねじ穴より座金の穴が大きいことが望ましい。ナットのねじ穴より座金の穴を大きくすることにより、座金の穴がボルトに対してガイドの役割を果たし、ボルトとナットを螺合し易くなる。ボルト、ナットの螺合後は、前述したように横方向溝3bに桟が嵌合されるため、床板と柱の固定に要した金具は、組立て後においては全く露出されず、外観上優れたものとなる。
【0008】
図8及び図10は、座金付きナット9を柱3の盲穴3cから挿入する様子を表す別の例である。図8における座金付きナット9は、ガイド部9aを有する。(図9に断面図を示す。)
このガイド部9aは、接着、溶着等の任意の手段で座金に取付けられる。このように、座金にガイド部を取り付けることにより、座金付きナット9の盲穴3cからの挿入及びボルト8との螺合作業が容易になる。また図10においては、盲穴3cは方形となっている。このように、盲穴3cを方形とすることにより、穴の底面及び側面が、座金付きナット9を盲穴3cに挿入する際のガイド及び位置決めの役割を果たす。従って、座金付きナット9の盲穴3cからの挿入及びボルト8との螺合作業が容易且つ短時間で行えるようになる。
【0009】
また、座金付きナット9を、柱3の盲穴3cに予め固着一体化しておくこともできる。予め一体化しておくことにより、上述したような、挿入、位置決めの手間を省くことができ、床板と柱の固定作業が容易になるとともに、作業効率を大幅に向上させることができる。
【0010】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明は、屋外デッキの床板と該床板の周囲に沿って所定間隔で立設される複数本の柱を有する手すり構造であって、前記柱は、隣合う柱との対向面に、該柱の幅方向中央に且つ長手方向に沿って設けられる縦方向溝と、該縦方向溝と直角に設けられる前記床板と平行な横方向溝とを有するとともに、前記縦方向溝と前記横方向溝の直交部に前記床板と平行に盲穴が設けられ、隣合う前記柱に接続されるとともに、隣合う柱の前記横方向溝に両端が嵌合され且つ上面に溝を有する桟が設けられ、該桟の溝と前記柱の前記縦方向溝に方形のラチス或いはクロスの左右辺及び下辺の3辺が嵌合され、前記柱の上面に回り縁が架設され、前記床板の裏面から前記柱に上向きにボルトが挿入されるとともに前記盲穴に座金付きナットが挿入され、前記床板裏面から前記柱に上向きに挿入されてなるボルトと、前記盲穴に挿入された座金付きナットを螺合することにより前記床板と前記柱が固定されてなることを特徴とする屋外デッキの手すり構造であるから、以下に述べる効果を奏する。即ち、従来のように手すりの柱を地中に埋め込んだりするものでないから、屋外の庭等に家屋から延出されている屋外デッキに、簡単且つ短時間で取り付けることができる。また、アングル等のような外側からの固定手段を用いず、固定具が柱内部に格納される構造であるから、外観上の見栄えが優れたものとなる。更に、ボルト、ナットの螺合による固定手段を用いているため、強度に優れた手すりとなる。
【0011】
請求項2に係る発明は、前記座金付きナットの座金部にガイド板が取り付けられてなる請求項1記載の屋外デッキの手すり構造であるから、以下に述べる効果を奏する。即ち、請求項1の奏する効果に加えて、座金にガイド部を取り付けることにより、座金付きナットの盲穴からの挿入及びボルトとの螺合作業が容易になる。
【0012】
請求項3に係る発明は、前記盲穴が方形である請求項1記載の屋外デッキの手すり構造であるから、以下に述べる効果を奏する。即ち、請求項1の奏する効果に加えて、盲穴を方形とすることにより、穴の底面及び側面が、座金付きナットを盲穴に挿入する際のガイド及び位置決めの役割を果たし、座金付きナットの盲穴からの挿入及びボルトとの螺合作業が容易且つ短時間で行えるようになる。
【0013】
請求項4に係る発明は、前記座金付きナットが、前記盲穴に予め固着一体化されてなる請求項1記載の屋外デッキの手すり構造であるから、以下に述べる効果を奏する。即ち、請求項1の奏する効果に加えて、座金付きナットを柱の盲穴に予め固定一体化しておくことにより、座金付きナットの盲穴への挿入、位置決めの手間を省くことができ、床板と柱の固定作業が容易になるとともに、作業効率を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る屋外デッキの手すり構造の実施形態の一例を示す図である。
【図2】本発明に係る屋外デッキの手すり構造の施工方法を示す図である。
【図3】本発明に係る屋外デッキの手すり構造の施工方法を示す図である。
【図4】本発明に係る屋外デッキの手すり構造の施工方法を示す図である。
【図5】本発明に係る屋外デッキの手すり構造の施工方法を示す図である。
【図6】本発明に係る屋外デッキの手すり構造の座金付きナットを柱の盲穴から挿入する様子を表す図である。
【図7】本発明に係る屋外デッキの手すり構造の座金付きナットの断面図である。
【図8】本発明に係る屋外デッキの手すり構造の座金付きナットを柱の盲穴から挿入する様子の別の例を表す図である。
【図9】本発明に係る屋外デッキの手すり構造の座金付きナットの断面図である。
【図10】本発明に係る屋外デッキの手すり構造の座金付きナットを柱の盲穴から挿入する様子の別の例を表す図である。
【図11】従来の屋外デッキの手すり構造の例を示す図である。
【符号の説明】
1 屋外デッキの手すり
2 床板
3 柱
3a 縦方向溝
3b 床板と平行な横方向溝
3c 盲穴
4 桟
4a 桟に設けられた溝
5 ラチス
6 クロス
7 回り縁
8 ボルト
9 座金付きナット
9a ガイド部
Claims (4)
- 屋外デッキの床板と該床板の周囲に沿って所定間隔で立設される複数本の柱を有する手すり構造であって、
前記柱は、隣合う柱との対向面に、該柱の幅方向中央に且つ長手方向に沿って設けられる縦方向溝と、該縦方向溝と直角に設けられる前記床板と平行な横方向溝とを有するとともに、前記縦方向溝と前記横方向溝の直交部に前記床板と平行に盲穴が設けられ、
隣合う前記柱に接続されるとともに、隣合う柱の前記横方向溝に両端が嵌合され且つ上面に溝を有する桟が設けられ、
該桟の溝と前記柱の前記縦方向溝に方形のラチス或いはクロスの左右辺及び下辺の3辺が嵌合され、
前記柱の上面に回り縁が架設され、
前記床板の裏面から前記柱に上向きにボルトが挿入されるとともに前記盲穴に座金付きナットが挿入され、
前記床板裏面から前記柱に上向きに挿入されてなるボルトと、前記盲穴に挿入された座金付きナットを螺合することにより前記床板と前記柱が固定されてなることを特徴とする屋外デッキの手すり構造。 - 前記座金付きナットの座金部にガイド板が取り付けられてなることを特徴とする請求項1記載の屋外デッキの手すり構造。
- 前記盲穴が方形であることを特徴とする請求項1記載の屋外デッキの手すり構造。
- 前記座金付きナットが、前記盲穴に予め固着一体化されてなることを特徴とする請求項1記載の屋外デッキの手すり構造。
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