JP3030501B2 - 弁装置ユニット及び弁装置 - Google Patents

弁装置ユニット及び弁装置

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JP3030501B2
JP3030501B2 JP9086422A JP8642297A JP3030501B2 JP 3030501 B2 JP3030501 B2 JP 3030501B2 JP 9086422 A JP9086422 A JP 9086422A JP 8642297 A JP8642297 A JP 8642297A JP 3030501 B2 JP3030501 B2 JP 3030501B2
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善昭 飴山
浩一 田島
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株式会社東京暖冷器製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は弁装置ユニット、
及び、この弁装置ユニットを備える弁装置弁装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】所謂逃がし弁は、弁箱内に弁座が設けら
れ、前記弁箱内に収容された弁体が前記弁座に対して開
閉自在に当接する。そして、前記弁体には前記当接の為
の一定の加圧力が付与されており、前記弁座の上流側の
回路の圧力が前記加圧力よりも高くなると自動的に開弁
してこの弁装置の上流側の圧力が低減される。
【0003】そして、前記弁箱は、前記弁座を含めて、
弁体を収容する弁室、及び、これに連通する上流側又は
下流側の流路及び接続口部を備えるものとしてあり、こ
の逃し弁を接続するための前記接続口部(ネジ接続部)
を含めた前記弁箱が鋳造又は鍛造によって製作されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このもので
は、前記接続口部を含めて弁箱が一体に形成されること
から、接続条件が異なる仕様の逃し弁とするには、前記
弁箱全体の構成を変更する必要があった。従って、弁体
及びその開閉機構部が同じである弁装置でありながら、
接続口部の態様が異なる種々の弁箱が生産されることな
り、生産管理が面倒で、弁体及びその開閉機構部及びそ
の近傍部分の量産性も不十分で、全体として高価なもの
になっていた。
【0005】この発明は、種々の流路構成の弁装置の生
産性を向上させると共に各部の共通化を可能にすること
により生産コストを低減させることをその課題とし、同
じ構成の主要部を種々の取付け部に取付けるだけで所望
の弁装置が構成されるようにすることを具体的な課題と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために講じた本発明の技術的手段は、『弁座口を開閉す
る為の弁体(12)を収容する弁室(10)を備えた弁装置ユニ
ットであって、前記弁室(10)の一方の構成壁には、前記
弁座口と、その外周域に設けられた連通孔(13)とがあ
り、前記一方の構成壁の外面には、前記弁座口と連通孔
(13)との間に第1環状シール部を形成すると共に、その
外側には、前記弁座口及び連通孔(13)の配設部を囲むよ
うに第2環状シール部を設け、前記第1、第2環状シー
ル部は同方向側に形成され、前記弁座口及び連通孔(13)
が各別に適合する一対の口部を具備する管路部材(3) の
前記口部の配設部に前記弁室(10)を取付けることにより
前記口部の一方から他方の口部側に至る流路が構成され
ることとなる』構成としたことである。
【0007】上記解決手段はつぎのように作用する。こ
のものでは、弁室(10)の一方の構成壁に前記弁座口と、
その外周域に設けられた連通孔(13)とがあり、前記連通
孔(13)から前記弁座口に至る流路(又はこれとは逆の流
路)に前記弁体(12)が介在された構成となる。従って、
前記弁室(10)、弁体(12)、この弁体の開閉機構部、及
び、管体(2) のユニットが弁装置ユニットとなる。ま
た、この弁装置ユニットに於ける弁室(10)の前記一方の
構成壁の外面には、第1環状シール部と第2環状シール
部とを設けているから、前記弁座口及び連通孔(13)が各
別に適合する一対の口部を具備する管路部材(3) の前記
口部の配設部に前記弁室(10)を取付けることにより前記
口部の一方から他方の口部側に至る流路が構成されると
共に、前記口部と弁座口及び連通孔(13)との夫々の接合
部が、前記第1、第2環状シール部によって各別にシー
ルされる。この前記第1、第2環状シール部によるシー
ル条件を保つかぎり、前記管路部材(3) 内の流路構成を
種々に変更しても、共通の弁装置ユニットが使用でき
る。前記第1、第2環状シール部によるシールは通常相
手方との間にパッキンが介在される態様であり、前記シ
ール部またはその相手方に前記パッキンが装着される。
【0008】なお、『前記弁室(10)は、一方の構成壁と
なる金属板製の皿状体と、他方の構成壁となる金属板製
の帽子状体とをその周縁部で結合させた中空体とし、前
記皿状体の中央部に短筒状の前記弁座口が形成され、前
記弁体(12)は、前記弁座口に接離して流路を開閉する構
成である』もの(請求項2参照)では、前記弁体(12)と
して簡易なリフト弁が採用でき、弁室(10)が金属板製の
皿状体と帽子状体とによって構成されるから、弁室(10)
が軽量化できると共に金属板のプレス成型によって加工
形成でき、この弁室構成壁の生産性が向上する。
【0009】前記管路部材(3) は、一方に入口側接続部
を具備する専用の弁装置主体であってもよいが、給水、
排水、又は、給湯等の他の為の配管部材であってもよ
い。又、『弁座口を開閉する為の弁体(12)を収容する弁
室(10)を備え、管路部材(3) に取付けられる弁装置ユニ
ットであって、前記弁室(10)の一方の構成壁には、前記
弁座口と、その外周域に設けられた連通孔(13)とがあ
り、前記一方の構成壁の外面には、前記弁座口に連通す
ると共に管路部材(3) との間に第1シール部を形成する
ための管体(2) を突出させ、前記弁座口及び連通孔(13)
の配設部を囲むように管路部材(3) との間の第2環状シ
ール部を設け、前記第1、第2環状シール部は同方向側
に形成され、前記管体(2) 及び連通孔(13)が各別に適合
する一対の口部を具備する管路部材(3) の前記口部の配
設部に前記弁室(10)を取付けることにより前記口部の一
方から他方の口部側に至る流路が構成されることとな
り、前記管体(2) の先端側に取り外し可能に設けられる
締め付け具とを具備し、前記締め付け具は、前記管体
(2) が貫通する管路部材(3) を前記弁室(10)との間に挟
持ように締め付ける手段である』(請求項3参照)場合
は、弁室(10)の構成壁から突出する管体(2) 内に弁座口
と連通する流出流路(14)があるから、前記連通孔(13)か
ら前記管体(2) 内の流出流路(14)に至る流路に前記弁体
(12)が介在された構成となる。従って、前記弁室(10)、
弁体(12)、この弁体の開閉機構部、及び、管体(2) のユ
ニットが弁装置ユニットとなり、既述の第1環状シール
部は、前記一方の構成壁に於ける前記管体(2) の外周域
又は前記管体(2) の外周面となる。
【0010】このユニットの管体(2) に設けた締め付け
具を取り外して前記管路部材(3) に貫通させ、前記第
1、第2環状シール部にてパッキンシールをして前記管
体(2)に締め付け具を装着して締め付けると、前記弁装
置ユニットが管路部材(3) に取付けられる。そして、前
記管路部材(3) の壁面が、前記連通孔(13)と連通する開
口を具備する構成とすることにより、前記管体(2) の流
出流路(14)と管路部材(3) 内の流路とが前記連通孔(13)
及び弁室(10)を介して連通することとなり、弁室(10)側
の開閉機構により弁体(12)が開閉されることとなる。
【0011】前記管路部材(3) は、一方に入口側接続部
を具備する専用の弁装置主体であってもよいが、給水、
排水、又は、給湯等の他の為の配管部材であってもよ
い。
【0012】
【発明の効果】本発明は、上記構成であるから次の特有
の効果を有する。上記弁装置ユニットを、所定の締め付
け手段又は取付け手段により所定の構成の管路部材(3)
に取付けた状態では、第1、第2環状シールによって管
路部材(3) と弁室(10)の構成壁との接合面でのシールが
確保された状態の弁装置となる。従って、種々の回路構
成の前記管路部材(3) に同じ構成の弁装置ユニットが採
用できるから、多種少量の製品の生産性が向上する。
【0013】また、前記弁室(10)を上記のように金属板
製としたものでは、弁室(10)が軽量化できると共に金属
板のプレス成型によって加工形成でき、この弁室構成壁
の生産性が向上する。さらに、上記のように管体(2) を
具備する構成としたものでは、前記管路部材(3) は、管
体(2) を貫通させる透孔と、連通孔(13)に連通し且管体
(2) を挿通させる開口とを具備するだけとなるからこの
管路部材(3) の構成が簡単である。
【0014】[その他]上記本発明において『前記弁室
の前記一方の構成壁の外面に設けられる第1環状シール
部と第2環状シール部とは共に同方向に向く同心の環状
パッキンシール部とした』もの(請求項4参照)では管
路部材(3) との接合部のシールの確保が容易である。
【0015】『弁室(10)は、空室をダイヤフラム(D) に
よって2つの扁平室に区画して一方の扁平室側から前記
ダイヤフラム(D) に前記弁体(12)を取付け、他方の扁平
室側には前記弁体(12)を前記弁座口に押し付けて閉塞す
るバネ(15)を設けた構成とし、前記ダイヤフラム(D) の
受圧面積は、前記弁室(10)内の圧力が設定圧力よりも高
くなったときに前記バネ(15)に抗して前記弁体(12)が開
弁されるように設定されている』もの(請求項5参照)
では、前記弁装置は設定圧力になると弁体(12)が開弁す
る所謂逃し弁として機能する。
【0016】このものでは、本発明の効果を備えた逃し
弁となる。また、上記請求項2参照の構成とすれば、弁
室(10)の構成が簡素化できると共に全体が軽量化された
逃し弁となる。なお、本発明の上記弁装置ユニットを用
いて、次の弁装置として構成することもできる。この弁
装置は、弁座口を具備する弁室(10)と、前記弁座口を開
閉するように前記弁室(10)内に収容された弁体(12)と、
前記弁座口の内部と連通する流出流路(14)を具備し且前
記弁室(10)の一方の構成壁から突出する管体(2) と、前
記一方の構成壁の前記弁座口の外周域に貫通形成された
連通孔(13)と、前記弁室(10)の一方の構成壁が対接する
支持壁(31)を備え且流入流路(30)を具備する管路部材
(3) と、前記連通孔(13)及び前記管体(2) を含む範囲に
亙って前記前記支持壁(31)に形成され前記流入流路(30)
に連通する開口(32)と、前記管路部材(3) に於ける前記
開口(32)の反対側の壁(34)に形成された透孔(33)と、前
記管体(2) に取り外し可能に設けられ且前記管体(2) が
前記開口(32)側から前記透孔(33)に挿通させた状態で前
記管路部材(3) を締め付けるための締め付け具と、を具
備することである。(請求項6参照)また、次の弁装置
とすることもできる。『弁座口を具備する弁室(10)と、
前記弁座口を開閉するように前記弁室(10)内に収容され
た弁体(12)と、前記弁座口の内部と連通し前記弁室(10)
の一方の構成壁に形成された出口部と、前記一方の構成
壁の前記弁座口から外れた位置に貫通形成された複数の
入口部と、前記一方の構成壁が対接する支持壁(31)を備
えると共に流入流路(30)、及び、流出流路(14)を具備す
る管路部材(3) と、前記流出流路(14)の上流端であって
前記支持壁(31)に開放する開口(140) と、前記支持壁(3
1)にて前記開口(140) と同心に形成され且前記流入流路
(30)に連通する開口(32)と、前記一方の構成壁に於ける
前記入口部の外周部と前記支持壁(31)との間、及び、前
記一方の構成壁に於ける前記入口部と前記弁座口との境
界壁と前記支持壁(31)における前記開口(32)と開口(14
0) との境界壁との間に介在される環状パッキンシール
部と、前記弁室(10)の一方の構成壁を前記支持壁(31)に
添設状態に取付ける為に前記弁室(10)の前記構成壁と前
記管路部材(3) との間に介装される締め付け具と、を具
備する』こと(請求項7参照)である。
【0017】これらのものでは、締め付け具を取り外す
と、弁装置ユニットが前記管路部材(3) から取り外せる
から、管路部材(3) を配管中に設置したままで前記弁機
構部の修理点検が簡単に行える。これらの弁装置の発明
において、前記締め付け具としては、前記管体(2) に螺
合するナットでも良い。また、前記管体(2) の先端にホ
ースエンドを設けておくと、前記弁装置を逃し弁とした
場合に、排水用のホースが接続し易い。さらには、弁室
(10)の構成壁を管路部材(3) にネジ止めする為のボルト
又はナット等のネジ止め手段等であってもよい。
【0018】なお、前記開口(32)と開口(140) とが同軸
に配設されていることが望ましく、このものでは、複数
の連通孔(13)(13)が前記弁座口の外周に配設されている
ことが望ましい。また前記連通孔(13)(13)の形成部の外
周にパッキンを設け、締め付け具による締め付けによ
り、支持壁(31)と弁室(10)の構成壁との間の気密が確保
されるようにすると、前記弁装置ユニットの取付が簡単
である。
【0019】
【発明の実施の形態】図1及び2に示す実施の形態1
は、扁平な管路部材(3) に弁装置ユニットを取付けた構
成であり、この例は、弁装置を逃し弁としたものであ
る。前記弁装置ユニットは、上方に凸の帽子状の上ケー
ス(1a)及び円盤皿状の下ケース(1b)を重ね合わせること
により空室を構成し、前記上ケース(1a)と下ケース(1b)
の境界部にダイヤフラム(D) を張設し、このダイヤフラ
ム(D) と前記下ケース(1b)との間の空室を弁室(10)とし
ている。この例では、前記上ケース(1a)と下ケース(1b)
は共に板金製(金属板製)としプレス成型により所定の
形状に形成されている。
【0020】前記ダイヤフラム(D) の中央には弁体(12)
が取付けられ、前記下ケース(1b)の中央に形成した短筒
状の弁座口(111) の上端の弁座(11)に対向している。前
記ダイヤフラム(D) の上面には当て板(16)が添設され、
前記弁体(12)に連設された弁軸(17)が前記ダイヤフラム
(D) 及び前記当て板(16)の中央を貫通し、さらに、前記
上ケース(1a)の中央の筒状隆起部(19)の頂部(100) に形
成した孔部(18)から外部に貫通突出している。
【0021】前記頂部(100) の下面と前記当て板(16)と
の間には、バネ(15)が介装されている。このバネ(15)の
付勢力は、ダイヤフラム(D) の受圧面積(弁室(10)側に
露出する面積)との関係で所定の付勢力に設定されてお
り、設定圧力よりも高くなると弁体(12)が開弁する構成
である。前記下ケース(1b)には流出流路(14)を具備する
管体(2) が連設されている。前記弁座口の内側に前記管
体(2) の基端部が密に嵌入されて前記基端部よりも先端
側が前記筒状の部分から突出している。前記管体(2) の
先端の一定範囲はホースエンド(21)となり、その内側の
一定範囲がネジ部(22)となっている。
【0022】上記構成の弁装置ユニットは、直方体状の
主体部(300) から接続口部(35)が突出する構成の管路部
材(3) に取付けられている。また、前記管体(2) が管路
部材(3) の直方体状の主体部(300) を貫通する態様に、
前記弁装置ユニットを取付ける為に、前記主体部(300)
の一方の支持壁(31)には開口(32)が設けられ、この開口
(32)の大きさは、前記弁座口(111) に対して同心状に配
列した複数の連通孔(13)(13)を含む範囲と一致させてあ
る。また、前記支持壁(31)の反対側の壁(34)には前記開
口(32)と同心の透孔(33)が設けられ、開口(32)の外面側
の端縁にはOリング用の環状溝(36)が形成されている。
【0023】上記した例の弁装置は、図1に示すよう
に、前記下ケース(1b)と支持壁(31)との間にパッキン
(P) を介在させ、前記管体(2) を開口(32)側から前記透
孔(33)に挿通させてネジ部(22)及びホースエンド(21)を
壁(34)の外部に突出させる。次いで、前記管体(2) に外
嵌させたOリングを前記環状溝(36)に収容するようにし
て前記ネジ部(22)に外嵌螺合させた締め付け具(4) とし
てのナットを締め付ける。すると、前記下ケース(1b)の
連通孔(13)(13)の形成域の外周側の水密が前記パッキン
(P) によって確保され、管路部材(3) 内の流路と弁室(1
0)内とが前記連通孔(13)(13)を介して連通し、前記環状
溝(36)に挿入されたOリングによって管体(2) の外周の
水密が確保された状態に、上記弁装置ユニットが取付け
られる。これで弁装置が完成する。この弁装置では、配
管等に接続する為の接続口部(35)を具備する構成とな
る。
【0024】使用状態では弁室(10)内と前記管路部材
(3) に接続された配管内とが前記管路部材(3) 内の流入
流路(30)を介して連通する。この例の逃し弁では、前記
配管内がダイヤフラム(D) とバネ(15)によって設定され
た圧力よりも低い場合には、バネ(15)の付勢力により弁
座(11)が弁体(12)により閉鎖されている。
【0025】前記配管内の圧力が高くなると、前記弁室
(10)内の圧力も上昇し、ダイヤフラム(D) からの作用力
が前記バネ(15)の付勢力よりも大きくなって、前記ダイ
ヤフラム(D) により弁体(12)が持ち上げられて弁座(11)
から流出流路(14)への回路が連通して流出流路(14)から
余剰水量が排出される。前記配管内の圧力が設定圧力よ
りも低下すると、弁室(10)の内圧も低下してダイヤフラ
ム(D) を押し上げる力が小さくなり、バネ(15)の付勢力
により弁体(12)が閉弁状態に復帰する。
【0026】以上の動作をくり返して、前記配管内の圧
力が設定圧力以下に維持される。上記した例では、弁軸
(17)の上端には断面U字状のレバー(R) が回動自在に取
付けられており、このレバー(R) が図1の水平姿勢から
90度回動されると、前記レバー(R) の一端(R1)が筒状
隆起部(19)の頂部(100) に対設して、前記弁軸(17)が一
定ストローク持ち上げられた状態にセットされる。これ
により、弁体(12)が開弁される。そして、前記レバー
(R) を水平姿勢に戻すと、前記弁体(12)は、バネ(15)の
付勢力により閉弁状態に戻る。このように、手動による
強制開放も可能である。
【0027】なお、上記の例の弁装置は、ダイヤフラム
式の逃し弁としているが、これを通常の開閉弁としても
よい。また、前記管路部材(3) は、開口(32)と透孔(33)
を用意すれば、配管部材にそのまま上記弁装置ユニット
を装着してもよい。パッキン(P) は、Oリングでなくて
もよい。また、前記弁体(12)としては、上記リフト弁と
は別の回動弁等であってもよく、この場合には、弁座(1
1)が不要となり、この部分が弁装置収容部となる。
【0028】図3及び4に示す実施の形態2は、上記管
体(2) を用いずに管路部材(3) に取付けるようにしたも
のであり、弁室(10)は、上記実施の形態1と同様に金属
板製となっている。そして、この例では、前記下ケース
(1b)の外面には、流入口(13)(13)の配設部の外周に環状
のパッキン(P) を収容するための環状溝(41)を形成し、
この環状溝(41)の内周側下方に膨れた突出部(40)となっ
ている。そして、この突出部(40)の中央に短筒状の弁座
口(111) が内向きに形成されて下方の開放端が弁室(10)
からの出口部(102) となり、前記複数の流入口(13)(13)
が弁室(10)への入口部(101)となる。
【0029】管路部材(3) は、流入流路(30)の下流端の
開口(32)が管路部材(3) の上面の支持壁(31)に開放し、
この中心部には、流出流路(14)の上流端の開口(140) が
上方に開放している。そして、前記開口(140) の周壁の
端面には、環状凹溝が形成されてパッキン(P) が断面の
頂部が露出する態様に嵌め込まれている。このもので
は、突出部(40)の直径は、前記開口(32)の直径に合わせ
てあり、前記突出部(40)の下面は前記開口(140) の周壁
端面に密着する平面部となっている。
【0030】従って、前記突出部(40)を前記開口(32)内
に収容するように嵌め込むと、環状溝(41)のパッキン
(P) によって、前記開口(32)の外周の端面と下ケース(1
b)との間の気密、水密が確保され、弁座口と流入口(13)
(13)との境界部と前記開口(140) の外周の端面との間の
接合部の気密が前記端面に具備させたパッキン(P) によ
って確保されたものとなる。
【0031】なお、この例では、前記開口(32)の外周壁
に螺合する複数のボルト(43)(43)があり、このボルトを
締め付けると、その頭部(44)(44)が、図4に示すよう
に、上ケース(1a)の下端周縁と下ケース(1b)とのカシメ
部からなるフランジ部に設けた凹欠部に係合して、弁室
(10)を前記支持壁(31)に押しつけ、これにより弁装置ユ
ニットが管路部材(3) に取付けられる。
【0032】この弁装置ユニットを取り外すには、前記
ボルト(43)(43)を所定量ゆるめるか、又は、取り外すこ
ととなる。上記弁装置ユニットは、図5に示す実施形態
3のような、構成の管路部材(3)に取付けることも可能
である。この例のものも、支持壁(31)は、実施の形態2
と同様に前記開口(140) と前記開口(32)とが同心状に配
列された構成となっている。
【0033】この例では、本発明の実施の形態としての
弁装置ユニットたる逃し弁と、減圧弁ユニット(5) と
が、1つの管路部材(3) に取付けられる。なお、何れの
実施の形態でも、上ケース(1a)と下ケース(1b)とによっ
て構成される空室全体が、シールの確保された弁室(10)
となる構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の断面図
【図2】その側面図
【図3】実施の形態2の断面図
【図4】その正面図
【図5】実施の形態3の断面図
【符号の説明】
(11)・・・弁座 (10)・・・弁室 (12)・・・弁体 (13)・・・弁座口 (14)・・・流出流路 (2) ・・・管体 (31)・・・支持壁 (30)・・・流入流路 (32)・・・開口 (3) ・・・管路部材 (34)・・・壁 (33)・・・透孔 (4) ・・・締め付け具 (尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−49469(JP,A) 実開 昭62−129613(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 16/00 - 16/20

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁座口を開閉する為の弁体(12)を収容す
    る弁室(10)を備え、前記管路部材(3) に取付けられる弁
    装置ユニットであって、 前記弁室(10)の一方の構成壁には、前記弁座口と、その
    外周域に設けられた連通孔(13)とがあり、 前記一方の構成壁の外面には、前記弁座口と連通孔(13)
    との間に第1環状シール部を形成すると共に、その外側
    には、前記弁座口及び連通孔(13)の配設部を囲むように
    第2環状シール部を設け、 前記第1、第2環状シール部は同方向側に形成され、前
    記弁座口及び連通孔(13)が各別に適合する一対の口部を
    具備する管路部材(3) の前記口部の配設部に前記弁室(1
    0)を取付けることにより前記口部の一方から他方の口部
    側に至る流路が構成されることとなる弁装置ユニット。
  2. 【請求項2】 前記弁室(10)は、一方の構成壁となる金
    属板製の皿状体と、他方の構成壁となる金属板製の帽子
    状体とをその周縁部で結合させた中空体とし、前記皿状
    体の中央部に短筒状の前記弁座口が形成され、前記弁体
    (12)は、前記弁座口に接離して流路を開閉する構成であ
    る請求項1に記載の弁装置ユニット。
  3. 【請求項3】 弁座口を開閉する為の弁体(12)を収容す
    る弁室(10)を備え、管路部材(3) に取付けられる弁装置
    ユニットであって、 前記弁室(10)の一方の構成壁には、前記弁座口と、その
    外周域に設けられた連通孔(13)とがあり、 前記一方の構成壁の外面には、前記弁座口に連通すると
    共に管路部材(3) との間に第1シール部を形成するため
    の管体(2) を突出させ、 前記弁座口及び連通孔(13)の配設部を囲むように管路部
    材(3) との間の第2環状シール部を設け、 前記第1、第2環状シール部は同方向側に形成され、前
    記管体(2) 及び連通孔(13)が各別に適合する一対の口部
    を具備する管路部材(3) の前記口部の配設部に前記弁室
    (10)を取付けることにより前記口部の一方から他方の口
    部側に至る流路が構成されることとなり、 前記管体(2) の先端側に取り外し可能に設けられる締め
    付け具とを具備し、前記締め付け具は、前記管体(2) が
    貫通する管路部材(3) を前記弁室(10)との間に挟持よう
    に締め付ける手段である弁装置ユニット。
  4. 【請求項4】 前記弁室の前記一方の構成壁の外面に設
    けられる第1環状シール部と第2環状シール部とは共に
    同方向に向く同心の環状パッキンシール部とした請求項
    1から3までの何れかに記載の弁装置ユニット。
  5. 【請求項5】 弁室(10)は、空室をダイヤフラム(D) に
    よって2つの扁平室に区画して一方の扁平室側から前記
    ダイヤフラム(D) に前記弁体(12)を取付け、他方の扁平
    室側には前記弁体(12)を前記弁座口に押し付けて閉塞す
    るバネ(15)を設けた構成とし、前記ダイヤフラム(D) の
    受圧面積は、前記弁室(10)内の圧力が設定圧力よりも高
    くなったときに前記バネ(15)に抗して前記弁体(12)が開
    弁されるように設定されている請求項2から4までの何
    れかに記載の弁装置ユニット。
  6. 【請求項6】 弁座口を具備する弁室(10)と、 前記弁座口を開閉するように前記弁室(10)内に収容され
    た弁体(12)と、 前記弁座口の内部と連通する流出流路(14)を具備し且前
    記弁室(10)の一方の構成壁から突出する管体(2) と、 前記一方の構成壁の前記弁座口の外周域に貫通形成され
    た連通孔(13)と、前記弁室(10)の一方の構成壁が対接す
    る支持壁(31)を備え且流入流路(30)を具備する管路部材
    (3) と、 前記連通孔(13)及び前記管体(2) を含む範囲に亙って前
    記前記支持壁(31)に形成され前記流入流路(30)に連通す
    る開口(32)と、 前記管路部材(3) に於ける前記開口(32)の反対側の壁(3
    4)に形成された透孔(33)と、 前記管体(2) に取り外し可能に設けられ且前記管体(2)
    が前記開口(32)側から前記透孔(33)に挿通させた状態で
    前記管路部材(3) を締め付けるための締め付け具と、を
    具備する弁装置。
  7. 【請求項7】 弁座口を具備する弁室(10)と、 前記弁座口を開閉するように前記弁室(10)内に収容され
    た弁体(12)と、 前記弁座口の内部と連通し前記弁室(10)の一方の構成壁
    に形成された出口部と、前記一方の構成壁の前記弁座口
    から外れた位置に貫通形成された複数の入口部と、 前記一方の構成壁が対接する支持壁(31)を備えると共に
    流入流路(30)、及び、流出流路(14)を具備する管路部材
    (3) と、 前記流出流路(14)の上流端であって前記支持壁(31)に開
    放する開口(140) と、 前記支持壁(31)にて前記開口(140) と同心に形成され且
    前記流入流路(30)に連通する開口(32)と、 前記一方の構成壁に於ける前記入口部の外周部と前記支
    持壁(31)との間、及び、前記一方の構成壁に於ける前記
    入口部と前記出口部との境界壁面部と前記支持壁(31)に
    おける前記開口(32)と開口(140) との境界壁面部との間
    に介在される環状パッキンシール部と、 前記弁室(10)の一方の構成壁を前記支持壁(31)に添設状
    態に取付ける為に前記弁室(10)の前記構成壁と前記管路
    部材(3) との間に介装される締め付け具と、を具備する
    弁装置。
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