JP3030142B2 - ネガ銀塩拡散転写材料 - Google Patents

ネガ銀塩拡散転写材料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、銀塩拡散転写反転法を用いポジ
原画から始めてネガ像を作る方法に関する。
【0002】ここでDTR法と呼ぶ銀錯体拡散転写反転
法の原理は、例えば米国特許第2352014号と“ア
ンドレ ロットとエディス ウエイドによる“写真用ハ
ロゲン化銀拡散法”フオカル プレス、ロンドン及びニ
ューヨーク、(1972)”の書物に記載されている。
【0003】DTR法によると、銀錯塩は、像に従って
露光されたハロゲン化銀乳剤層から受像層に拡散するこ
とにより、像に従って転写され、受像層で通常物理現像
核の存在下で銀の像に変化する。この目的で、像に従っ
て露光されたハロゲン化銀乳剤層は現像剤の存在下で現
像され、現像されないハロゲン化銀は、受像層に接触し
ながら、ハロゲン化銀錯化剤により可溶性銀錯塩に変化
する。
【0004】ハロゲン化銀乳剤層の露光された部分で
は、ハロゲン化銀が現像され(化学現像)、従ってそれ
以上溶解して受像層に拡散できない。
【0005】ハロゲン化銀乳剤層の非露光部分で、ハロ
ゲン化銀は可溶性銀錯塩に変化し、受像層に転写し、そ
こで通常物理現像核の存在下で銀の像を形成する。
【0006】DTR法は、(a)ハロゲン化銀乳剤層と
受像層を別々の支持体上に含有し、拡散転写現像する時
互いに接触して受像シートに銀の像を作る所謂“二枚シ
ート”型と、(b)乳剤層と物理現像核を含有する層と
の両方を同じ支持体上に含有する所謂“単一シート”型
とを含む。
【0007】上記のDTR法により高品質の転写像が受
像層に形成できることは周知である。しかし、このよう
に形成した像は原画に関してポジ像であり、現在までグ
ラフィックアートの分野で高品質のネガ像を形成する材
料に大きな要望がある。
【0008】それ故、DTR法を用いてポジ原画から高
品質のネガ像を得るため数種の試みがなされた。
【0009】そのような試みの1例は、通常のネガ型乳
剤の代りに直接ポジ型乳剤を使用することである。該方
法は、例えば特開平1−96648号、カナダ特許第1
139767号、米国特許第4309499号に記載さ
れている。しかし、この方法は比較的多量の銀が必要で
あり、更に、該材料の速度が幾分遅い。
【0010】DTR法でポジ原画からネガ像を得る別の
方法が、特開昭59−15247号に記載されている。
この日本特許出願には、感光性ハロゲン化銀を含有する
層、非感光性金属塩粒子を含有する層及び物理現像核を
含有する層を、この順序で支持体上に含むハロゲン化銀
拡散転写材料が記載されている。感光性ハロゲン化銀を
含有する前記層は、現像剤の酸化される化合物と反応し
て、上述の非感光性金属塩粒子の相溶化剤又は相溶化す
る物理現像促進剤のどちらかとして作用する化合物を放
出する物質も含有する。像に従った露光の後及び現像中
前記の化合物は金属塩粒子の相溶化剤又は相溶化する物
理現像促進剤を像に従って放出し、その時像に従って金
属塩粒子を相溶化し、現像核を含有する層に付着させ
る。
【0011】しかし、このような方法は、相溶化剤又は
相溶する物理現像促進剤を放出する化合物を、十分な濃
度の像を得るために相対的に多量使用しなければならな
い。更に前記の化合物は製造が困難で像形成材料の費用
が増す。
【0012】更に銀塩拡散転写法を用いてポジ原画から
ネガ像を得る方法が、NL−P−6606960に記載
されている。この出願には、支持体上の、像に従って分
散する現像核を含有する層からなる像形成材料を用いる
ことが記載されている。この像に従って分散する現像核
は、像に従ってハロゲン化銀乳剤層を露光し、そこに潜
像を作ることにより形成してよい。その時、像形成材料
を銀塩の酸性又は中性水溶液の存在下で現像する。水溶
性銀塩を、像に従って分散される現像核を含有する層と
同じ支持体又は別の支持体上に含まれる層に存在させて
よい。その後この像形成材料を水の存在下で処理する。
ネガ像が、像に従って分散した現像核を含有する層に得
られる。
【0013】この方法は、像に従って分散する現像核を
含有する層と水溶性銀塩を含有する層とを同じ支持体上
に含めば、1層又は両層を50℃で洗浄する必要があ
り、これは不便で、大量の銀が処理液中に生じるので生
態学的に望ましくない。更に、水溶性銀塩が該材料に存
在することにより非露光部分にカブリが生じる。
【0014】本発明の目的の一つは、DTR法を用いて
ポジ原画から高品質のネガ像を作り、簡便で、生態学的
に許容でき、像の非形成部分にカブリがない方法を提供
することである。
【0015】本発明の第2の目的は、ポジ原画から出発
して高性能のネガ像を形成できる像形成材料を提供する
ことである。
【0016】本発明の更なる目的は、以下の説明から明
白になるだろう。
【0017】本発明によれば、支持体上に、平均容量が
0.02μm 以下のハロゲン化銀粒子を含有する感
光性ハロゲン化銀乳剤層と、非感光性水不溶性銀塩を含
有する層とを含む像形成材料において、前記像形成材料
がまた、前記像形成材料の支持体上に含まれる1以上の
層に銀塩錯化剤を含有することを特徴とする像形成材料
が提供される。
【0018】本発明に従えば、下記工程:(1)支持体
上に、0.02μm 以下の平均容量を有するハロゲ
ン化銀粒子を含有する感光性ハロゲン化銀乳剤層及び非
感光性水不溶性銀塩を含有する像形成材料を、像に従っ
て露光して感光性ハロゲン化銀の前記層中に潜像を作
り、(2)前記潜像を現像して銀の物理現像核を生成
し、(3)銀塩錯化剤を用いて非感光性銀塩を溶解し、
(4)かくして形成された銀塩錯体を、前記銀の像に従
って形成された物理現像核を含有する層へ拡散させ、現
像主薬の存在下に前記銀の像に従って形成された物理現
像核上に前記銀塩錯体を像に従って付着させかつ現像す
る工程を含む、ネガ像の製法を提供する。
【0019】本発明の像形成材料の前方又は後方から像
に従って露光すると、感光性ハロゲン化銀乳剤層に潜像
が生じる。その後、このように得た露光された像形成材
を、銀塩錯化剤と現像主薬の存在下で拡散転写処理溶
液で処理する。処理の間に、感光性乳剤層に形成された
潜像を現像して金属銀粒子を形成する。この粒子は続い
て、銀塩錯化剤によって溶解する非感光性銀塩粒子の物
理現像核として役立つ。像に従って露光された像形成材
の処理は、物理現像核を含有する受像シートを像形成
材料に密に接触させて行うことが好ましい。その時、非
露光部分では、溶解した銀塩粒子が受像シート上に存在
する物理現像核に付着するだろう。数秒後に、像形成材
と受像シートを分離する。ネガ像が像形成材料に得ら
れ、一方受像シートは高品質のポジ像を含有する。かく
して、高品質のネガ像とポジ像とが一段階で得られる。
ポジ像が必要でなければ、受像シートを用いて破棄銀を
回収できる。
【0020】DTR法を用いてポジ画像から出発して高
品質のネガ像を得る上記の方法は、上に述べた目的を達
成するだけでなく、また銀塩を、本発明の像形成材料
含有した感光性ハロゲン化銀乳剤層の像に従って形成し
た銀の現像核への転写効率にも優れる。従って、銀を節
約できるという利点をもつ。更に、本発明は透明支持体
を使用する場合、その後方から露光でき、その結果特別
な光学器械を必要とせずライトリーディング(right re
ading )像が得られる。更に、本発明の材料は、最近広
く使用されているレーザスキャナーと使用するのに特に
適切である。該レーザスキャナーが像を書込む時間は、
書込むのが必要なのは原画の像部分だけなので大きく減
少できるからである。大抵原画の像部分は原画の全表面
の僅かに10%しか占めず、従って、レーザスキャナー
で像の出力に要する時間を大きく減少できる。
【0021】本発明に使用できる感光性ハロゲン化銀に
は、塩化銀、臭化銀、ヨウ化銀、クロロ臭化銀、クロロ
ヨウ化銀、ヨード臭化銀、クロロヨード臭化銀及び類似
物が含まれる。
【0022】本発明に従って使用する像形成材料の感光
性ハロゲン化銀乳剤は、ハロゲン化アンモニウム、ハロ
ゲン化カリウム、ハロゲン化ナトリウム、ハロゲン化カ
ドミウム、ハロゲン化ストロンチウム等のハロゲン化物
と硝酸銀等の銀塩とを親水性保護結合剤、好ましくはゼ
ラチン中で沈殿反応させる既知の方法で製造してよい。
現像主薬を感光性ハロゲン化銀乳剤層に加える場合、好
ましくは乳剤の水洗に続く化学的熟成後に、乳剤組成物
に添加する。本発明に使用するハロゲン化銀粒子は、各
種の結晶癖を有してよい。
【0023】感光性ハロゲン化銀粒子の平均容量は、高
品質で高濃度のネガ像を得るために0.02μmを超
えないことが非常に重要であると判明した。
【0024】本発明で使用する非感光性銀塩粒子は、水
に不溶で、拡散転写法の液中に存在する錯化剤で錯化で
き、感光性ハロゲン化銀乳剤層を露光し、そこに潜像を
形成するのに要する光エネルギーに対して実質的に感光
性を示さない。本発明に従って使用する好ましい銀塩粒
子は、ハロゲン化銀、臭素酸銀、モリブデン酸銀、シュ
ウ酸銀、クロム酸銀、ヨウ素酸銀、イソシアン酸銀、チ
オイソシアン酸銀、シアン化銀、クエン酸銀、リン酸
銀、酸化銀その他等の水不溶性銀塩である。前記非感光
性、水不溶性銀塩粒子を含有する層は、親水性結合剤の
存在下で、不溶性銀塩の所望の陰イオンの水溶性塩と、
硝酸銀等の水溶性銀塩との沈殿反応を用いて製造してよ
い。本発明で非感光性水不溶性銀塩として使用するため
には、少なくとも70モル%の塩素を含有するハロゲン
化銀が好ましい。又、ハロゲン化銀の感光性を減少する
ため、好ましくはハロゲン化銀にRh3+,Ir4+
Cd 2+ ,Zn2+又はPb2+をドープする。
【0025】像形成材料は、感光性ハロゲン化銀乳剤層
及び/又は非感光性銀塩粒子を含有する層及び/又はそ
れらと水−浸透可能な関係にある1以上の層に、DTR
法を行うため従来から使用されているどの種類の化合物
でも含有してよい。該層は、例えば、1種以上の現像主
薬、コーティング助剤、英国特許第1007020号、
1984年1月のリサーチ公開第24236号、p.2
74からp.278等に記載の安定剤又はカブリ抑制
剤、可塑剤、ポリオキシアルキレン化合物等の現像影響
剤、オニウム化合物、米国特許第2938792号、第
3021215号、第3038805、第304613
4号、第4013471号、第4072523号、第4
072526号、第4292400号、ドイツ特許第1
124354号に記載のチオエーテル化合物、硬化剤、
スペクトル増感剤、化学増感剤、公開された欧州特許出
願第218752号、第408346号、第21875
3号、及び米国特許第4683189号に記載の調色剤
を含有してよい。
【0026】感光性ハロゲン化銀乳剤層と非感光性銀塩
粒子を含有する層との結合剤は、好ましくはゼラチンで
ある。しかしゼラチンの代りに、1種以上の他の天然及
び/又は合成親水性コロイド、例えばアルブミン、カゼ
イン、ゼイン、ポリビニルアルコール、アルギン酸又は
その塩、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘
導体、変性ゼラチン、その他を利用できる。感光性乳剤
層での親水性コロイドと銀との重量比は、20:1から
1:1でよいが、好ましくは10:1から1:1の間で
ある。
【0027】本発明に従って使用する感光性材料の支持
体は、従来当業界で使用した支持体材料の何れでも可能
である。支持体材料には、片面又は両面をポリエチレン
等のα−オレフィンで被覆した紙、ガラス、酢酸セルロ
ースフィルム、ポリビニルアセタールフィルム、ポリス
チレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム
等のフィルムが含まれる。ポリエチレンテレフタレート
フィルムで、該フィルム上に付着する本発明の層の接着
性を改良するための層で被覆したフィルムが好ましい。
【0028】支持体は、摩擦によるひび割れや静電気か
ら生じる望ましくない像の形成を防止するため、平均粒
子径が0.1から10μmの、例えばシリカ等の無機粒
子又はポリメチルメタクリレート粒子等の有機粒子のよ
うな微粉砕粒子を含有する裏張り層で更に被覆してよ
い。
【0029】像形成材料の乳剤を被覆した側に、水浸透
性コロイドを含有する表面層を設けてよい。該表面層は
大抵ゼラチンを含有しない。該表面層は拡散を抑制又は
拘束しないような性質でなければならない。該層は耐応
力層等として作用してよい。像形成材料の乳剤被覆面に
被覆する層の適切な水浸透性結合剤は、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩、ヒド
ロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルデンプン、
ヒドロキシプロピルデンプン、アルギン酸ナトリウム、
トラガカント、デンプン、ポリビニルアルコール、ポリ
アクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリド
ン、ポリオキシエチレン、メチルビニルエーテル/マレ
イン酸共重合体、その他等である。この層の厚みは、使
用するコロイドの性質に左右される。
【0030】像形成材料の支持体上に含有された層の全
厚みは、高密度で高分解能の像を得るために、好ましく
は10μm以下、最も好ましくは5μm以下である。
【0031】本発明に従って非現像の銀塩錯体を捕護す
るため使用してよい受像シートは、コロイド銀、及び硫
化銀、硫化ニッケル、硫化パラジウム、硫化コバルト、
硫化亜鉛、硫化銀ニッケル等の重金属硫化物のような物
理現像核の層を支持体上に含有する。この受像シートの
支持体は、像形成材料の上述の支持体の何れでもよい。
受像シート用の支持体として、好ましくはポリエチレン
テレフタレートを使用する。更に受像シートは、物理現
像核を含有する層と水−浸透可能な関係にある親水性コ
ロイド層を含有してよい。
【0032】受像シートは、DTR法に従って高品質の
像を形成するため従来から使用されている受像シートの
何れでも、又はEP−290077,EP−33969
6及びEP−221599に記載の現像処理用の受容体
材料でも可能である。
【0033】現像主薬又は現像主薬混合物をアルカリ性
処理液及び/又は像形成材料及び/又は受像シートに加
えてよい。像形成材料に加える場合、現像主薬(又は複
数)は、感光性ハロゲン化銀乳剤層、非感光性銀塩粒子
含有層又はこれらの層の一方又は両方と水−浸透可能な
関係にある親水性コロイド層に存在できる。受像シート
に加える場合、現像主薬(又は複数)は現像核を含有す
る層又は該層と水−浸透可能な関係にある親水性コロイ
ド層に存在できる。現像主薬(又は複数)を像形成材料
又は受像シートに含有させるなら、処理液は現像を開始
し活性化する単なるアルカリ性水溶液である。
【0034】適切な現像主薬は、p−モノメチルアミノ
フエノールと同様ヒドロキノン型及び1−フエニル−3
−ピラゾリドン型現像主薬等である。
【0035】処理溶液は大抵、欧州特許出願第9020
1224.4号、第89201253.5号、第892
01251.9号、第89201254.3号、米国特
許第4632896号及び西独公開特許3533449
に開示の、三塩基性リン酸塩、第一級、第二級、第三級
アルカノールアミン又はそれらの混合物等のアルカリ性
物質、亜硫酸ナトリウム等の保存剤、ヒドロキシエチル
セルロースやカルボキシメチルセルロース等の濃厚化
剤、臭化カリウム等のカブリ抑制剤、チオ硫酸ナトリウ
ム又はチオ硫酸アンモニウム、チオシアン酸ナトリウ
ム、チオシアン酸カリウム又はチオシアン酸アンモニウ
ム等のハロゲン化銀溶媒、欧州特許出願第218752
号、第208346号、第218753号及び米国特許
第4683189号に記載の黒色調色剤を含有する。処
理溶液のpHは、好ましくは9から14の範囲にある。
処理溶液に使用するアルカリ性物質に関して、炭酸ナト
リウムと水酸化ナトリウム及び/又は2−メチルアミノ
エタノールとの組合せが、緩衝作用を改良し、処理溶液
の消耗を遅らせるため有利であることが判明した。
【0036】本発明の別の実施態様によると、処理溶液
はアルカリ物質を全く含有しない。その代りに僅かに水
溶性の金属塩と錯化剤との反応によりアルカリ物質を
で発生させる。両化合物の一方を像形成材料又は受像
材料に混ぜ合わせ、他方を処理溶液に含有、又は両化合
物を像形成材料及び/又は受像材料上の別々の層に含有
させてよい。金属化合物は、米国特許第3260598
号又はEP−A−210659に開示の水酸化亜鉛、水
酸化カドミウム、水酸化アルミニウム、水酸化チタニウ
ム、水酸化鉛等でよい。適切な錯化剤は、クエン酸ナト
リウム、クエン酸カリウム、シュウ酸ナトリウム、フッ
化ナトリウム、フッ化カリウム、ヘキサシアノ鉄(II)
酸ナトリウム、ヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム、酒石
酸ナトリウム、酒石酸カリウム、亜硫酸ナトリウム、亜
硫酸カリウム、その他等米国特許第3260598号に
記載のようなもの又はEP−A−210659に開示の
錯化剤である。
【0037】本発明の像形成材料の処理は、好ましくは
像形成材料を上述の受像シートと接触させ、処理溶液を
銀イオンで汚染しないようにして行う。
【0038】処理溶液1l当り処理できる像形成材料
数は、受像シート又は像形成材料だけ湿潤させ、続い
てそれらを互いに接触させることによっても大きく向上
できる。
【0039】1種の処理溶液を使用する代りに、2種の
処理溶液を使用してよく、第2の処理溶液だけにハロゲ
ン化銀溶媒を含有させる。
【0040】ハロゲン化銀溶媒もまた像形成材料の1層
以上に加えるか、或は受像シートに加えてもよい。
【0041】本発明は、以下の実施例と共に説明する
が、それに限定されない。特に説明のない限りあらゆる
部数は重量部である。
【0042】実施例 1 非感光性ハロゲン化銀乳剤の調製 溶液A(35℃) 水 1500ml AgNO 498g 溶液B(35℃) 水 1360ml NaCl 184g KBr 10g 溶液C(35℃) 水 2250ml ゼラチン 70g KBr 3.5g 溶液Cを50℃にし、3.9%のNaRhCl 含有する
溶液30mlを添加した。pHを3.5に調整した後溶
液AとBを同時に溶液Cに10分間添加した。生じた
乳剤をポリスチレンスルホン酸15%を含有する溶液8
5mlを添加して沈殿した。沈殿物を数回洗浄し、沈殿
物2.2Kg当りゼラチン180g添加して再分散し
た。斯く得た乳剤を2時間物理的に熟成した。塩化銀9
6モル%と臭化銀4モル%を含有する非感光性ハロゲン
化銀乳剤をこのように得た。平均粒子径は0.2μmで
あった。
【0043】 感光性ハロゲン化銀乳剤の調製 溶液A(30℃) AgNO 668g 水 1000ml 溶液B(30℃) 水 942ml KBr 327g KI 1.6g 溶液C(30℃) 水 2615ml ゼラチン 77g KBr 40g KI 0.2g 溶液AとBを同時に溶液Cに12分間添加した。物理
的熟成を10分間行い、その後化学的熟成を行った。そ
の結果、AgBr99.3モル%とAgI 0.7モル%含有す
る感光性ハロゲン化銀乳剤を得た。ハロゲン化銀粒子の
平均容量は、6.5×10−5μmであった。
【0044】像形成材料の製法 ポリエチレンテレフタレート支持体(親水性接着層で被
覆した)上を、ハロゲン化銀として1m当り硝酸銀2
gに等しい量の非感光性乳剤で被覆した。1−フエニル
−4,4−ジメチル−3−ピラゾリジノン20重量%と
ヒドロキノン37重量%を含有するゼラチン中間層を1
当りゼラチン0.7gの量でその上に被覆した。感
光性乳剤を、45m当りコーティング溶液1lの割合
でその上に被覆した。支持体上に含有させた層の乾燥全
厚みは4μmであった。
【0045】得た像形成材料を像に従って露光させ、チ
オ硫酸塩、N−メチル−エタノールアミン及びN−メチ
ル−N,N−ジエタノールアミンを含有する活性化剤溶
液CP296b(AGFA−GEVAERT N. V. から市販されて
いる)中でAgNiS を含有する受像シートに接触させて処
理した。露光部分と非露光部分の濃度はそれぞれ3.7
と0.1であった。斯く良好な品質のネガ像が得られ
る。
【0046】実施例 2像形成材料 を実施例1と同様であるが、中間ゼラチン層
で現像主薬を除いたことだけ変えて作成した。生じた
形成材料を像に従って露光し、ハロゲン化銀溶媒として
チオ硫酸塩、現像主薬としてヒドロキノンと1−フエニ
ル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、及びN−メ
チルエタノールとN−メチル−N,N−ジエタノールア
ミンを含有するAGFA−GEVAERT N. V. から市販の現像溶
液CP297b中で、AgNiS 核を含有する受像シートと
接触させて処理する。露光部分と非露光部分の濃度は夫
々3.6,0.04であった。斯く品質の良好なネガ像
が得られる。
【0047】実施例 3像形成材料 を実施例1と同様に作成した。像に従って露
光した後、AGFA−GEVAERT N. V. からの市販の活性化剤
溶液CP296b中で、受像シートに接触させずに現像
した。露光部分と非露光部分の濃度は夫々3.08,
0.2であった。品質の良好なネガ像が斯く得られる。
【0048】実施例 4像形成材料 を実施例2と同様に作成した。像に従って露
光した後、AGFA−GEVAERT N. V. から市販の現像剤CP
297b中で、受像シートと接触させずに現像した。露
光部分と非露光部分の濃度は夫々2.8,0.2であっ
た。品質の良好なネガ像が斯く得られる。
【0049】実施例 5像形成材料 を実施例2と同様に作成した。像に従って露
光した後、像形成材料をハロゲン化銀を含有せず、ヒド
ロキノンとN−メチル−ピラゾリドンを含有するAGFA−
GEVAERT N. V. から市販の現像溶液G700で処理し、
続いて、AGFA−GEVAERT N. V. から市販の転写現像溶液
CP297b中で、AgNiS 核を含有する受像シートと接
触させ処理した。露光部分と非露光部分の濃度は夫々
3.5,0.05であった。品質の良好なネガ像が斯く
得られる。
【0050】実施例 6 感光性ハロゲン化銀乳剤を以下のように作成した。次の
3種の溶液を調製した。 溶液A(55℃) AgNO 498g 水 852ml 溶液B(55℃) 水 1390ml KBr 356g KI 4.9g 溶液C(60℃) 水 1100ml ゼラチン 70g メチオニン 43g
【0051】溶液AとBを同時に溶液Cに3分間で添加
した。物理的な熟成を25分間行い。その後化学的熟成
を行った。その結果、AgBr99モル%とAgI 1モル%を
含有する感光性ハロゲン化銀乳剤を得た。ハロゲン化銀
粒子の平均容量は0.034μm であった。
【0052】像形成材料の製法 ポリエチレンテレフタレート支持体(親水性接着層で被
覆した)上を、ハロゲン化銀として1m当り硝酸銀2
gに等しい量の非感光性乳剤(実施例1に記載の如く製
造)で被覆した。その上にゼラチン中間層を、1m
りゼラチン0.7gの量で被覆した。感光性ハロゲン化
銀乳剤を45m当りコーティング溶液1lの割合でそ
の上に被覆した。支持体上に含有させた層の乾燥全厚み
は4μmであった。
【0053】生じた像形成材料を像に従って露光し、AG
FA−GEVAERT N. V. から市販の現像剤CP297b中
で、AgNiS 核を含有する受像シートに接触させて処理し
た。露光部と非露光部の濃度は、夫々0.73,0.0
3であった。本実施例は、品質の良好なネガ像を得るた
めには、感光性ハロゲン化銀乳剤層のハロゲン化銀粒子
の平均容量が重要であることを示す。粒子の平均容量が
大きければ、露光部の濃度は本実施例で示すように低
い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−150240(JP,A) 特開 平2−97936(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 8/06 502 G03C 8/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記工程:(1)支持体上に、0.02
    μm 以下の平均容量を有するハロゲン化銀粒子を含
    有する感光性ハロゲン化銀乳剤層及び非感光性水不溶性
    銀塩を含有する層を含む像形成材料を、像に従って露光
    して感光性ハロゲン化銀の前記層中に潜像を作り、
    (2)前記潜像を現像して銀の物理現像核を生成し、
    (3)銀塩錯化剤を用いて非感光性銀塩を溶解し、
    (4)かくして形成された銀塩錯体を、前記銀の像に従
    って形成された物理現像核を含有する層へ拡散させ、現
    像主薬の存在下に前記銀の像に従って形成された物理現
    像核上に前記銀塩錯体を像に従って付着させかつ現像す
    る工程を含むことを特徴とするネガ像を製造する方法。
  2. 【請求項2】 前記像に従って露光した像形成材料を、
    支持体上に物理現像核の層を含む受像材料を前記像形成
    材料に接触させて処理することを特徴とする請求項1の
    方法。
  3. 【請求項3】 現像主薬を前記像形成材料に含有させる
    ことを特徴とする請求項1又は2の方法。
  4. 【請求項4】 前記銀塩錯化剤を前記像形成材料に含有
    させることを特徴とする請求項1から3のいずれかの方
    法。
  5. 【請求項5】 支持体上に、0.02μm 以下の平
    均容量を有するハロゲン化銀粒子を含有する感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層と、非感光性水不溶性銀塩を含有する層
    とを含む像形成材料において、前記像形成材料がまた、
    前記像形成材料の支持体上に含まれる1以上の層に銀塩
    錯化剤を含有することを特徴とする像形成材料
  6. 【請求項6】 像形成材料がまた、前記像形成材料の支
    持体上に含まれる1以上の層に現像主薬を含有すること
    を特徴とする請求項5の像形成材料。
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