JP3029526U - 鉄骨建築用スタッドボルト - Google Patents

鉄骨建築用スタッドボルト

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JP3029526U
JP3029526U JP1996003233U JP323396U JP3029526U JP 3029526 U JP3029526 U JP 3029526U JP 1996003233 U JP1996003233 U JP 1996003233U JP 323396 U JP323396 U JP 323396U JP 3029526 U JP3029526 U JP 3029526U
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広和 加藤
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広和 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンクリート床版の基礎工事が不要になり、土
台の高さや水平出しの調整を容易に行うことができ、し
かも、土台の腐食を防ぐ効果も得られる鉄骨建築用スタ
ッドボルトを提供する。 【解決手段】全長にわたってネジ山が形成された螺軸3
と、その一端に固定された溶接部5と、中心部の螺孔7
aに螺軸3が螺合された土台受板7と、この土台受板7
の下で螺軸3に螺合された調整ナット9と、座金11及
び締付ナット13とから成り、溶接部5をデッキプレー
ト19に溶接し、捨てコンクリート21を打設した後、
調整ナット9の高さを揃え、この調整ナット9に土台受
板7を圧着して高さを固定し、この土台受板7上に土台
23を載置した後螺軸3に座金11を通し、最後に締付
ナット13を取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、鉄骨建築用スタッドボルト、即ち、デッキプレート上に固定されて 床構造の土台を支持するためのボルトに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンクリートを併用した鉄骨造りの建築における階上の床構造には、一般に、 デッキプレートを使用したコンクリート床版構造がとられ、これには多数のスタ ッドボルトが用いられる。 図6に従来のスタッドボルトとそれを用いたコンクリート床版の一例を示す。 同図において、符号aはスタッドボルトを示し、一端部bが螺軸状に形成され た軸cと、この軸cの他端に固定されたナット状の溶接部dと、座金e及び締付 ナットfとから成る。
【0003】 符号gは図示しない梁の上に掛け渡されたデッキプレートを示し、前記スタッ ドボルトaは、その溶接部dがこのデッキプレートgの上フランジhに溶接され ることでデッキプレートgから垂直に突出するように設けられる。 iはデッキプレートg上に打設されたいわゆる捨てコンクリート、jは捨てコ ンクリートi上に打設された基礎を示すもので、スタッドボルトaはその略下半 部が基礎j及び捨てコンクリートiに埋設される。 kは木材製の土台を示し、そのボルト通し孔lにスタッドボルトaの軸cが挿 通されることで基礎j上に載置される。そして、前記軸cの土台kから突出した 部分に座金eが挿通された後、締付ナットfが取り付けられ、この締付ナットf を締め付けることで土台kが基礎jに固定される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このように従来のスタッドボルトaは、土台kを基礎jに圧着する機能しか有 していなかったので、コンクリート床版構造にあっては、捨てコンクリートiと は別に基礎jを造る工事が必要がある。この基礎工事に係る型枠材料やコンクリ ート材料、配筋等の各種材料と多くの手間がかかるため、建築費がかさむ上に工 期が長くなり、しかも、基礎jの分、重量がかさんでしまうという問題があった 。 また、土台kが基礎jに直に支持されるため、この土台kが腐食しやすいと いう問題もある。 そして、土台kの高さや水平の調整は土台kと基礎jとの間に適宜な木片m、 m、を挟むことによって行うことを余儀なくされるので、この調整に多くの人手 と時間がかかってしまうという問題があった。
【0005】 本考案は上記従来の問題点に着目してなされたものであり、基礎工事を不要に することができると共に、土台の高さや水平出しの調整を容易に行うことができ 、しかも、土台の腐食を防ぐ効果も得られるスタッドボルトを提供することを目 的とする。 また、本考案は、2つの土台を連結する機能をも備えたスタッドボルトを提供 することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の鉄骨建築用スタッドボルトは、一端に デッキプレートへの固着を行うための固着部が設けられた螺軸と、中央部に形成 された孔に前記螺軸が挿通された土台受板と、前記螺軸の固着部と土台受け板と の間に取り付けられた調整ナットと、前記螺軸が挿通され土台受板との間で土台 を挾む座金と、この座金を土台に圧着するための締付ナットとによって構成した ものである。
【0007】 また、請求項2の鉄骨建築用スタッドボルトは、請求項1における座金を、互 いに接合される2つの土台に跨る大きさとすると共に、この座金にはそれら土台 に固定するための固定部材が挿通される複数の孔を形成したものである。
【0008】
【考案の実施の形態】 以下に、本考案鉄骨建築用スタッドボルトの詳細を図面に示した各実施の形態 に従って説明する。 図1から図3は本考案の第1の実施の形態を示すものである。 符号1はスタッドボルトを示し、全長にわたってネジ山が形成された螺軸3と 、その一端に固定されたナット状の固着部としての溶接部5と、土台受板7と、 調整ナット9と、座金11及び締付ナット13とから成る。
【0009】 土台受板7は、鉄板等の比較的厚い金属板により形成され、この土台受板7に は螺孔7aが形成されている。 座金11は略正方形の板状をしており、その中央部に螺軸3の太さよりやや大 きい径の挿通孔11aが形成されている。 そして、螺軸3にはその他端側から調整ナット9と土台受板7がこの順序で取 り付けられ、次いで座金11の挿通孔11aが挿通され、最後に締付ナット13 が取り付けられる。
【0010】 図1及び図3にスタッドボルト1を使用したコンクリート床版の一例15を示 す。 符号17はH型鋼から成る梁を示す。19は梁17の上に掛けわたされたデッ キプレートを示し、スタッドボルト1はこの波板状をしたデッキプレート19の 上フランジ19aに溶接されている。21はデッキプレート19上にこれを型枠 として打設された捨てコンクリート、23はスタッドボルト1の土台受板7と座 金11によって保持された木材製の土台を示す。
【0011】 このようなコンクリート床版15を造る工事は、例えば、次のような手順で行 う。 まず、デッキプレート19にスタッドボルト1の溶接部5を溶接する。この作 業は、少なくとも土台受板7、座金11及び締付ナット13を取り外した状態で 、螺軸3を垂直な姿勢として行う。
【0012】 次に、捨てコンクリート21を打設する。 ここまでの作業が終了した状態が図3に実線で示す状態である。 そして、捨てコンクリート21が凝固した後、調整ナット9の高さ調整を行う 。この調整は、例えば、電波式の水準器を用いてその信号音を聴きながら調整ナ ット9を回わすようにすれば、一人でも容易に行うことができる。 次いで、土台受板7の螺孔7aに螺軸3を取り付ける。この螺合は土台受板7 が調整ナット9と圧着するまで行う。これにより、多数の土台受板7は相互の高 さが水平に揃うことになる。
【0013】 そして、土台23の所定の位置に予め形成されたボルト通し孔23aに螺軸3 を挿通する。これにより、土台23が捨てコンクリート21とは接触しないで土 台受板7上に支持される。 最後に、螺軸3の土台23から上に突出した部分に座金11を通した後、締付 ナット13を取り付けて締め付ける。これにより、土台23がスタッドボルト1 に固定される。従って、土台23を支持するための基礎工事が必要でなくなると 共に、土台23はコンクリート21から離間した状態で保持されるために土台2 3の腐食をかなり防ぐことができる。
【0014】 図4及び図5は本考案鉄骨建築用スタッドボルトの第二の実施の形態を示すも のである。 尚、この実施の形態に示す鉄骨建築用スタッドボルト25が鉄骨建築用スタッ ドボルト1と比較して相違する点は、座金に2つの土台を連結する機能を持たせ た点のみである。従って、説明はこの相違点についてのみ行い、その他の部分に ついては図面の各部に鉄骨建築用スタッドボルト1の各部に付したものと同じ符 号を付して説明を省略する。
【0015】 符号27はスタッドボルト25の座金を示す。この座金27は床版工事に使用 される土台23の幅よりやや小さい幅を有した長方形状をしており、その中央部 に挿通孔27aが形成されると共に、その長手方向両端部に別の挿通孔27bが 2つずつ幅方向へ離間して形成されている。 29は土台23を連結するための固定部材としての木ネジである。
【0016】 このようなスタッドボルト25の用い方は、図5に示すように、基本的にはス タッドボルト1の用い方と同様であるが、特に、土台23−1と土台23−2と を連結する予定の個所に用いられる。即ち、螺軸3のデッキプレート19への溶 接は、土台についてそのような連結が行われる個所と対応した位置を選んで行わ れる。 土台23−1と土台23−2には、互いに突き合わされる木口に予め縦溝を形 成しておき、それら2つの溝が合わさって孔31が形成されるようにしておく。 この孔31に螺軸3が位置される。
【0017】 そして、座金27の挿通孔27aに螺軸3の孔31から突出した部分を挿通す る。これにより、この座金27が土台23−1と土台23−2とを跨るように位 置する。 次いで、座金27の挿通孔27bを通して木ネジ29を土台23の図示しない 連結用孔にねじ込む。これによって、土台23−1と土台23−2とが互いに連 結される。
【0018】 以上、本考案の実施の形態について詳述してきたが、具体的な構成はこの実施 の形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における設計の 変更などがあっても本考案に含まれる。 例えば、実施の形態においては螺軸のネジ山をその全長にわたって形成したが 、このネジ山は少なくとも調整ナットが取り付けられるある程度の長さの部分と 締付ナットが取り付けられる端部のみとしても良い。 また、土台受板の形状が長方形に限られるものでも無く、溶接部もナット状で ある必要は無い。 そして、実施の形態においては、土台受板を螺軸に螺合するようにしたが、場 合によっては、単に挿通するだけとしても良い。
【0019】
【考案の効果】
以上のように、請求項1の鉄骨用スタッドボルトによれば、土台23をスタッ ドボルトによって支持することができるので、土台を支持するための基礎工事が 必要でなくなり、従ってその分、建築コストと工期を削減することができると共 に、床版の重量を軽くすることができる。しかも、土台はコンクリート部分から 離間した状態で保持されるために土台の腐食をかなり防ぐことができる。 そして、土台の高さ及び水平の調整は調整ナットの高さ揃えでもって代行する ことができ、しかも、その高さ揃えは適宜な水準器によって測定しながら微調整 するだけで足りるため、調整作業を極めて容易に行うことができる。
【0020】 また、請求項2の鉄骨用スタッドボルトによれば、2つの土台を連結するため の連結金具としての機能も合わせ持つことができるため、特別な連結金具を不要 にすることができ、一層のコスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施の形態にかかる鉄骨建築用
スタッドボルトを使用したコンクリート床版の一部を切
断して示す斜視図である。
【図2】本考案の第1の実施の形態にかかる鉄骨建築用
スタッドボルト分解斜視図である。
【図3】工事の手順を説明するためのコンクリート床版
の断面図である。
【図4】本考案の第二の実施の形態にかかる鉄骨建築用
スタッドボルトの分解斜視図である。
【図5】本考案の第二の実施の形態にかかる鉄骨建築用
スタッドボルトを使用したコンクリート床版の一部を切
断して示す斜視図である。
【図6】従来の鉄骨建築用スタッドボルトを使用したコ
ンクリート床版の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 鉄骨建築用スタッドボルト 3 螺軸 5 溶接部 7 土台受板 7a (土台受板の)螺孔 9 調整ナット 11 座金 13 締付ナット 15 コンクリート床版 17 梁 19 デッキプレート 19a (デッキプレートの)上フランジ 23 土台 23a (土台の)ボルト通し孔 23−1 土台 23−2 土台 25 鉄骨建築用スタッドボルト 27 座金 27a (座金の)挿通孔 27b (座金の)挿通孔 29 木ネジ 31 (土台突き合せ)面の孔

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端にデッキプレートへの固着を行うため
    の固着部が設けられた螺軸と、中央部に形成された孔に
    前記螺軸が挿通された土台受板と、前記螺軸の固着部と
    土台受け板との間に螺合された調整ナットと、前記螺軸
    が挿通され土台受板との間で土台を挾む座金と、この座
    金を土台に圧着するための締付ナットとを備えた鉄骨建
    築用スタッドボルト。
  2. 【請求項2】座金は、互いに連結される2つの土台に跨
    る大きさを有すると共にこの座金をそれら土台に固定す
    るための固定部材が挿通される複数の孔が形成されたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の鉄骨建築用スタッドボ
    ルト。
JP1996003233U 1996-03-27 1996-03-27 鉄骨建築用スタッドボルト Expired - Lifetime JP3029526U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105757085A (zh) * 2016-05-03 2016-07-13 中铁十九局集团电务工程有限公司 一种空心砖墙体固定物体专用配件
JP7462491B2 (ja) 2020-07-01 2024-04-05 株式会社竹中工務店 接合構造

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