JP3027274B2 - 開閉器 - Google Patents

開閉器

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JP3027274B2
JP3027274B2 JP4345183A JP34518392A JP3027274B2 JP 3027274 B2 JP3027274 B2 JP 3027274B2 JP 4345183 A JP4345183 A JP 4345183A JP 34518392 A JP34518392 A JP 34518392A JP 3027274 B2 JP3027274 B2 JP 3027274B2
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貞次郎 森
龍也 林
裕史 水野
直樹 伊藤
正博 市原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば電磁接触器お
よび配線用遮断器等の開閉器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図24は、例えば特開昭59−1814
21号公報に示された従来の電磁接触器を示す部分断面
図であり、図において、1は樹脂で成形された取り付け
台、2はこの取り付け台1上に設けられケイ素鋼板で積
層された固定鉄心、3は固定鉄心2に対向して設置され
ケイ素鋼板で積層された可動鉄心、4は可動鉄心3と固
定鉄心2とを引き外しばね(図示せず)に抗して吸着さ
せる駆動力を付与する操作コイル、5は樹脂で成形され
角窓を有するクロスバーで、そのクロスバー5の下端で
は可動鉄心3を保持している。6はそのクロスバー5の
角窓に挿入されて押しばね7により押圧保持されている
可動接触子、6Aは可動接触子6に接合された可動接
点、8は可動接点6Aに接離する固定接点8Aが接合さ
れた固定接触子、8Cは同じくこの固定接触子8の端子
部を示す。9は電磁接触器本体を外部回路と接続するた
めの端子ねじ、10は固定接触子8を取り付けるベー
ス、11はアークボックス、12は接点間に発生するア
ーク、13は磁性体で作られこのアーク12を消弧する
ための消弧グリッドである。
【0003】次に動作について説明する。操作コイル4
を消磁すると図示されていない引き外しばねにより可動
鉄心3が固定鉄心2より開離し、可動接点6Aが固定接
点8Aから離れ、可動接点6Aと固定接点8Aの間にア
ーク12が発生する。
【0004】このアーク12は図25に示されているよ
うに磁性体の消弧グリッド13に吸引され伸張されてア
ーク12Aのようになりアーク電圧が上昇するので、可
動接触子6と消弧グリッド13の間、消弧グリッド13
と固定接触子8の間で絶縁破壊が生じ、アーク12は2
つのアーク12B、12Cのようになり、電流零点にお
いて消弧され電流が遮断される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁接触器は以
上のように構成されているので、図24に示された電磁
接触器では、消弧グリッド13の可動接点6A側が平坦
であり、また、可動接触子6と消弧グリッド13との間
隔が大きいので、アーク12が二つのアーク12B、1
2Cに分断されにくく、アーク時間が長くなり、その結
果、アークエネルギーが大きくなる。従って、遮断性能
が劣るという問題点があった。また、図25に示されて
いるように、アーク12Cには固定接触子8に流れる電
流I2が作る磁場によってF1で示す力を受け、消弧グ
リッド13に流れる電流I1が作る磁場によってF2で
示す力を受けるが、消弧グリッド13が磁性体で作られ
ているため固定接触子8に流れる電流I2が作る磁束は
消弧グリッド13にかなり吸収されるので、F1は小さ
く、図26に示すようにアーク12Cはアークボックス
11側に駆動される。その結果、図26に示されている
ように消弧グリッド13に近接配置されたアークボック
ス11がアーク12Cのアーク熱によって損傷部11A
で示すように損傷を受け、この遮断を繰り返すと、損傷
部11Aが拡大し、穴があいてホットガスが吹き出し地
絡事故や相間短絡事故を起こすという問題点があった。
また、このような問題点を解消するために、アークボッ
クス11を大きくすることが容易に考えられるが、電磁
接触器が大型化するという問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、外形寸法を大きくすることな
く、遮断性能に優れ、しかも開閉器の寿命を延ばして地
絡事故や相間短絡事故を起こしにくい開閉器を得ること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る開
閉器は、可動接点の開離方向に平行状に設けられると共
に固定接触子を基準として可動接点側に設けられた主片
と、互いに向き合う第1の片および第2の片を有する第
1のU字状片とで構成され、この第1のU字状片の第1
の片側の端部が主片の固定接触子側の端部に連なり第2
の片が前記可動接点の軌跡と第1の片との間に設けられ
た磁性体の第1の消弧グリッドを備えたものである。
【0008】請求項2の発明に係る開閉器は、可動接点
の開離方向に平行状に且つ可動接触子との間隔が小さく
なるように一部が変形されて設けられると共に固定接触
子を基準として可動接点側に設けられた主片と、互いに
向き合う第1の片および第2の片を有する第1のU字状
片とで構成され、この第1のU字状片の第1の片側の端
部が主片の固定接触子側の端部に連なり第2の片が前記
可動接点の軌跡と第1の片との間に設けられた磁性体の
第1の消弧グリッドを備えたものである。
【0009】請求項3の発明に係る開閉器は、可動接触
子の反可動接点接合面に対向する延長片を主片の反固定
接触子側の端部から延在させ,可動接点全開時の延長片
と可動接触子との間隔を第1の消弧グリッドの主片と可
動接触子との間隔より小さくしたものである。
【0010】請求項4の発明に係る開閉器は、可動接点
の開離方向に平行状に設けられると共に固定接触子を基
準として可動接点側に設けられた主片と、互いに向き合
う第1の片および第2の片を有する第1のU字状片と、
互いに向き合う第3の片および第4の片を有する第2の
U字状片とで構成され、この第1のU字状片の第1の片
側の端部が主片の固定接触子側の端部に連なり第2の片
が可動接点の軌跡と第1の片との間に設けられると共
に、第2のU字状片の第3の片側の端部が主片の反固定
接触子側の端部に連なり第4の片が可動接点の軌跡と第
3の片との間に設けられた磁性体の第1の消弧グリッド
と、可動接触子に設けられその可動接触子の先端から反
可動接点側に延在する延長部とを備えたものである。
【0011】請求項5の発明に係る開閉器は、可動接点
全開時に主片と可動接触子との間に位置すると共に、第
1の消弧グリッドの第1のU字状片の第の片の上方に
平板状の第2の消弧グリッドを設けたものである。
【0012】請求項6の発明に係る開閉器は、可動接触
子の先端をU字状に形成したものである。
【0013】
【作用】請求項1の発明における開閉器は、可動接点の
軌跡と第1の片との間に設けられた磁性体の第2の片に
より、可動接点の開離時にこの第2の片に電界が集中す
るので、アークが形成されやすく、可動接点と固定接点
との間に形成されたアークが2つのアークに分断されや
すくなる。また、第1の消弧グリッドの第1のU字状片
を流れる電流の方向が逆方向になるので、第1のU字状
片と固定接触子との間に形成されるアークに加わる力は
逆方向になり、したがって、アークによる他の部品の損
傷が低減させる。
【0014】請求項2の発明における開閉器は、可動接
点の軌跡と第1の片との間に設けられた磁性体の第2の
片により、可動接点の開離時にこの第2の片に電界が集
中するので、アークが形成されやすく、可動接点と固定
接点との間に形成されたアークが2つのアークに分断さ
れやすくなる。また、可動接触子との間隔が小さくなる
ように一部が変形されて設けられた主片により、その第
2の片に形成されたアークの足は主片に短時間で転移
し、アーク時間を短縮する。
【0015】請求項3の発明における開閉器は、第1の
消弧グリッドの主片と可動接触子との間隔より可動接点
全開時の可動接触子と延長片との間隔を小さくすること
により、可動接触子の先端部でのアークの形成を防止す
る。
【0016】請求項4の発明における開閉器は、可動接
触子に設けられ反可動接点側に延在する延長部により、
可動接点の開離時の可動接触子の先端部でのアークの形
成を防止する。また、第1の消弧グリッドの第2のU字
状片に流れる電流により、延長部と第4の片との間に形
成されるアークに下方への力が加わり、さらに、可動接
触子の先端部でのアークの形成を防止する。
【0017】請求項5の発明における開閉器は、主片と
可動接触子との間に設けられた第2の消弧グリッドによ
り、可動接点の開離時のアークを強く冷却する。
【0018】請求項6の発明における開閉器は、先端を
U字状に形成された可動接触子により、さらに、可動接
触子の先端部でのアークの形成を防止する。
【0019】
【実施例】
実施例1.以下、請求項1の発明の一実施例を図につい
て説明する。図1は請求項1の発明の一実施例による電
磁遮断器を示す部分断面側面図である。図1において、
1は樹脂で成形された取り付け台、2はこの取り付け台
1上に設けられケイ素鋼板で積層された固定鉄心、3は
固定鉄心2に対向して設置されケイ素鋼板で積層された
可動鉄心、4は可動鉄心3と固定鉄心2とを引き外しば
ね(図示せず)に抗して吸着させる駆動力を付与する操
作コイル、5は樹脂で成形され角窓を有するクロスバー
で、そのクロスバー5の下端では可動鉄心3を保持して
いる。6はそのクロスバー5の角窓に挿入されて押しば
ね7により押圧保持されている可動接触子、6Aは可動
接触子6に接合された可動接点、8は可動接点6Aに接
離する固定接点8Aが接合された固定接触子、8Cは同
じくこの固定接触子8の端子部を示す。9は電磁接触器
本体を外部回路と接続するための端子ねじ、10は固定
接触子8を取り付けるベース、11はアークボックス、
12は接点間に発生するアーク、13は磁性体で作られ
このアーク12を消弧するための第1の消弧グリッドで
あり、その斜視図を図2に示す。消弧グリッド13は、
図1に示されているように、可動接点6Aの開離方向に
平行状にしかも固定接触子8を基準として可動接点側に
設けられた主片13Aと、互いに向き合う第1の片13
Bおよび第2の片13Cを有する第1のU字状片13D
とで構成され、この第1のU字状片13Dの第1の片1
3Bの側の端部が前記主片13Aの固定接触子側の端部
に連なり前記第2の片13Cが可動接点6Aの軌跡と、
前記第1の片13Bとの間に設けられている。なお、第
1の消弧グリッド13はアークボックス11の側壁のア
ーク熱による損傷を軽減するため、図3に示すように側
片13Eが設けられてもよい。
【0020】次に動作について説明する。操作コイル4
を消磁すると図示されていない引き外しばねにより可動
鉄心3が固定鉄心2より開離し、可動接点6Aが固定接
点8Aから離れ、可動接点6Aと固定接点8Aの間にア
ーク12が発生する。
【0021】このアーク12は図4に示されているよう
に磁性体の第1の消弧グリッド13に吸引され伸張され
てアーク12Aのようになりアーク電圧が上昇するの
で、可動接触子6と第1の消弧グリッド13の第2の片
13Cの先端エッジ部の間、第1の消弧グリッド13の
第1のU字状片13Dと固定接触子8の間で絶縁破壊が
生じ、アーク12は2つのアーク12B、12Cのよう
になり、電流零点において消弧され電流が遮断される。
本実施例では、第1の消弧グリッド13の第2の片13
Cの先端エッジ部すなわち電界集中部が形成されている
ので、可動接点6Aと固定接点8A間のアーク12が短
時間で二つのアーク12B、12Cに分断される。従っ
て、アーク時間が短くなり、アークエネルギーが小さく
なるので、遮断性能が高められる。
【0022】また、図1に示された電磁接触器では、図
5に示されているように、第1の消弧グリッド13に流
れる電流I1が作る磁場によりF1の力を受け、固定接
触子8に流れる電流I2が作る磁場によりF2の力を受
けるので、アーク12Cはアークボックス11から離れ
た位置に形成される。従って、アークボックス11がア
ーク12Cのアーク熱による損傷を受けにくくすること
ができる。従来の電磁接触器では、遮断を繰り返すと、
アークボックス11の損傷部が拡大し、穴があいてホッ
トガスが吹き出し地絡事故や相間短絡事故を起こすとい
う問題点があったが、本実施例によれば、このような問
題点を改善することができる。
【0023】実施例2.図1に示した実施例1では、可
動接触子6が平板であったが、図6に示すように可動接
触子6の先端を反可動接点側に曲げれば、アーク12B
は可動接触子6と第1の消弧グリッド13に流れる電流
が作る磁場により磁気駆動されアーク12Bのように引
き延ばされて消弧されるので、遮断性能がさらに高めら
れる。
【0024】実施例3.図7は請求項1および請求項6
の発明に対応した実施例を示す図である。図1に示した
実施例1では可動接触子6が平板であったが、図7に示
すように可動接触子6の先端をU字状に構成すれば、可
動接触子6の先端エッジ部での消弧がさけられるので、
さらに遮断性能を高めることができる。なお、図7に示
すように可動接触子6の先端をU字状に構成すれば、第
1の消弧グリッド13がどのような形状であっても可動
接触子6の先端エッジ部での消弧がさけられるので、遮
断性能をさらに高めることができる。
【0025】実施例4.図8は請求項2の発明の一実施
例による電磁接触器を示す要部拡大図であり、図に示す
ように可動接触子6と第1の消弧グリッド13の主片1
3Aの間の距離が小さくなるように主片13Aを変形さ
せている。従って、第1の消弧グリッド13の第2の片
13C上のアーク12Aの足が第1の消弧グリッド13
の主片13Aに短時間で転移するので、遮断時のアーク
時間を短縮することができる。
【0026】実施例5.図8に示した実施例4におい
て、図9に示すように第1の消弧グリッド13の主片1
3Aに穴13Hを設けると、アーク12によって生成さ
れた荷電粒子を含むホットガス(電離ガス)が穴13H
を流通するので、アーク12Bが形成されやすくなる。
従って、遮断時のアーク時間を短縮することができる。
【0027】実施例6.図8に示した実施例4では、第
1の消弧グリッド13の主片13Aは直角状に曲げられ
ていたが、図10に示すように斜めに曲げられてもよ
い。
【0028】実施例7.また、図8に示した実施例4で
は、可動接触子6が平板であったが、図11に示すよう
に可動接触子6の先端を反可動接点側に曲げれば、アー
ク12Bは可動接触子6と第1の消弧グリッド13に流
れる電流が作る磁場により磁気駆動され12BBのよう
に引き延ばされて消弧されるので、遮断性能が高められ
る。
【0029】実施例8.さらに、図12に示すように第
1の消弧グリッド13の主片13Aに穴13Hを設け、
さらに可動接触子6の延長部6Bに穴6Cを設けると、
アーク12によって生成された荷電粒子を含むホットガ
スが穴6Cと13Hを流通するので、アーク12Bがい
っそう短時間で形成されやすくなる。従って、遮断時の
アーク時間をいっそう短縮することができる。
【0030】実施例9.図13は請求項2および請求項
6の発明に対応した実施例を示す図である。図10に示
した実施例6では可動接触子6が平板であったが、図に
示すように可動接触子6の先端をU字状に構成すれば、
可動接触子6の先端エッジ部での消弧がさけられるの
で、遮断性能をさらに高めることができる。
【0031】実施例10.図14は請求項3の発明の一
実施例による電磁接触器を示す要部拡大図であり、図に
示すように可動接触子6の反可動接点接合面に対向する
延長片13Iを第1の消弧グリッド13の主片13Aの
反固定接触子側の端部から延在させ、可動接点6A全開
時において前記延長片13Iと可動接触子6との間の距
離が第1の消弧グリッド13の主片13Aと可動接触子
6の間の距離より小さくなるように構成されている。そ
の結果、可動接触子6の先端部と第1の消弧グリッド1
3の主片13Aの間に形成されたアーク12Aは第1の
消弧グリッド13に流れる電流が作る磁場により磁気駆
動されアーク12Fのようになる。従って、可動接触子
6の先端エッジ部でのアーク12Bの形成を防止できる
ので、遮断時のアーク時間を短縮することができる。な
お、第1の消弧グリッド13には側片(第3の片)13
Eを図15に示すように設けてもよい。この場合、アー
クボックス11の側壁のアーク熱による損傷が側片13
Eによって軽減される。
【0032】実施例11.図16は請求項4の発明の一
実施例による電磁接触器を示す要部拡大図であり、図に
示すように可動接触子6の先端から反可動接点側に延在
する延長部6Bを可動接触子6に設け、互いに向き合う
側片(第3の片)13Eと第4の片13Fを有する第2
のU字状片13Gを備え、この第2のU字状片13Gの
第3の片13Eの側の端部が前記主片13Aの反固定接
触子側の端部に連なり、可動接点6A全開時に前記第4
の片13Fが可動接触子6と前記第3の片13Eとの間
に位置するように第1消弧グリッド13が構成されてい
る。その結果、アーク12Bは第1の消弧グリッド13
の第2のU字状片13Gに流れる電流I1が作る磁場に
よりF1の力を受けるので、アーク12Bは図16に示
すように下方に形成され、可動接触子6の先端エッジ部
でのアーク12Bの形成を防止できるので、遮断時のア
ーク時間を短縮することができる。
【0033】実施例12.図16に示した実施例11に
おいて、図17に示すように第2のU字状片13Gの第
4の片13Fに穴13Hを設けると、アーク12によっ
て生成された荷電粒子を含むホットガスが穴13Hを流
通するので、アーク12Bが形成されやすくなる。従っ
て、遮断時のアーク時間をさらに短縮することができ
る。
【0034】実施例13.図18は請求項5の発明の一
実施例による電磁接触器を示す要部拡大図であり、図に
示すように可動接点6A全開時に主片13Aと可動接触
子6の間に位置する平板状の第2の消弧グリッド14を
第1の消弧グリッド13の第1のU字状片13Dの第2
の片13Cの上方に設けられている。図18に示す電磁
接触器では、第2の消弧グリッド14が設けられたこと
によりアーク12D,12Eを強く冷却することがで
き、また、第2の消弧グリッド14が第1の消弧グリッ
ド13のU字状片13Dの第2の片13Cの上方のあき
空間に設けられているので消弧室を大きくすることなし
に遮断性能が高められる。
【0035】実施例14.図18に示した実施例13で
は、可動接触子6が平板であったが、図19に示すよう
に可動接触子6の先端を反可動接点側に曲げれば、アー
ク12Dと12Eは可動接触子6と第1の消弧グリッド
13に流れる電流が作る磁場により磁気駆動され12D
Dと12EEのように引き延ばされて消弧されるので、
さらに遮断性能が高められる。
【0036】実施例15.図20は請求項5および請求
項6の発明に対応した実施例を示す図である。図18に
示した実施例14では可動接触子6が平板であったが、
図20に示すように可動接触子6の先端をU字状に構成
すれば、可動接触子6の先端エッジ部での消弧が避けら
れるので、さらに遮断性能を高めることができる。
【0037】実施例16.前記実施例1から15ではこ
の発明を電磁接触器に適用していたが、この発明は例え
ば配線用遮断器のような他の開閉器にも適用される。一
実施例として図8に示した請求項2の発明を配線用遮断
器に適用した場合を図21に示す。図において、13は
第1の消弧グリッド、15は回転軸で、図示しない操作
機構により可動接触子6はこの回転軸15を中心にして
回動する。接点間のアーク12は、図8の場合と同様、
磁気駆動され、第1の消弧グリッド13によって冷却さ
れ消弧される。
【0038】実施例17.次に、図9に示した実施例5
を配線用遮断器に適用した場合の実施例を図22に示
す。図において、13は第1の消弧グリッド、15は回
転軸で、図示しない操作機構により可動接触子6はこの
回転軸15を中心にして回動する。接点間のアーク12
は、図9の場合と同様、磁気駆動され、第1の消弧グリ
ッド13によって冷却され消弧される。図22に示す実
施例においては、第1の消弧グリッド13の主片13A
に穴13Hが設けられているので、アーク12によって
生成された荷電粒子を含むホットガスが穴13Hを流通
する。従って、アーク12Bが形成されやすくなるの
で、遮断時のアーク時間を短縮することができる。
【0039】実施例18.次に、図16に示した請求項
4の発明を配線用遮断器に適用した場合の実施例を図2
3に示す。図において、13は第1の消弧グリッド、1
5は回転軸で、図示しない操作機構により可動接触子6
はこの回転軸15を中心にして回動する。接点間のアー
ク12は、図16の場合と同様、磁気駆動され、第1の
消弧グリッド13によって冷却され消弧される。図23
に示す実施例においては、可動接触子6の先端から反可
動接点側に延在する延長部6Bを可動接触子6に設け、
互いに向き合う側片(第3の片)13Eと第4の片13
Fを有する第2のU字状片13Gを備え、この第2のU
字状片13Gの第3の片13Eの側の端部が前記主片1
3Aの反固定接触子側の端部に連なり、可動接点全開時
に前記第4の片13Fが可動接触子6と前記第3の片1
3Eとの間に位置するように構成されている。その結
果、アーク12Bは第1の消弧グリッド13の第4の片
13Fに流れる電流I1が作る磁場によりF1の力を受
けるので、アーク12Bは図23に示すように形成さ
れ、可動接触子6の先端エッジ部でのアーク12Bの形
成を防止できるので、遮断時のアーク時間を短縮するこ
とができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、可動接点の開離方向に平行状に設けられると共に固
定接触子を基準として可動接点側に設けられた主片と、
互いに向き合う第1の片および第2の片を有する第1の
U字状片とで構成され、この第1のU字状片の第1の片
側の端部が主片の固定接触子側の端部に連なり第2の片
が前記可動接点の軌跡と第1の片との間に設けられた磁
性体の第1の消弧グリッドを備えるように構成したの
で、可動接点の開離時に第2の片に電界が集中し、アー
クが形成されやすく、可動接点と固定接点との間に形成
されたアークが2つのアークに分断されやすくなり、ア
ーク時間が短くなり、その結果、アークエネルギーが小
さくなるので、遮断性能が高められる。また、従来技術
に比べて第1の消弧グリッドの第1のU字状片を流れる
電流の方向が逆方向になるので、第1のU字状片と固定
接触子との間に形成されるアークに加わる力は逆方向に
なり、したがって、アークによる他の部品の損傷を低減
させることができる。
【0041】請求項2の発明によれば、可動接点の開離
方向に平行状に且つ可動接触子との間隔が小さくなるよ
うに一部が変形されて設けられると共に固定接触子を基
準として可動接点側に設けられた主片と、互いに向き合
う第1の片および第2の片を有する第1のU字状片とで
構成され、この第1のU字状片の第1の片側の端部が主
片の固定接触子側の端部に連なり第2の片が前記可動接
点の軌跡と第1の片との間に設けられた磁性体の第1の
消弧グリッドを備えるように構成したので、可動接点の
開離時に第2の片に電界が集中するので、アークが形成
されやすく、可動接点と固定接点との間に形成されたア
ークが2つのアークに分断されやすくなり、アーク時間
が短くなり、その結果、アークエネルギーが小さくなる
ので、遮断性能が高められる。また、可動接触子との間
隔が小さくなるように一部が変形されて設けられた主片
により、その第2の片に形成されたアークの足を主片に
短時間で転移させることができ、さらにアーク時間を短
縮し、遮断性能が高めることができる。また、従来技術
に比べて第1の消弧グリッドの第1のU字状片を流れる
電流の方向が逆方向になるので、第1のU字状片と固定
接触子との間に形成されるアークに加わる力は逆方向に
なり、したがって、アークによる他の部品の損傷を低減
させることができる。
【0042】請求項3の発明によれば、可動接触子の反
可動接点接合面に対向する延長片を主片の反固定接触子
側の端部から延在させ、可動接点全開時の延長片と可動
接触子との間隔を第1の消弧グリッドの主片と可動接触
子との間隔より小さくするように構成したので、可動接
触子の先端部でのアークの形成を防止することができ、
アーク時間を短縮し、遮断性能を高めることができる。
【0043】請求項4の発明によれば、可動接点の開離
方向に平行状に設けられると共に固定接触子を基準とし
て可動接点側に設けられた主片と、第1のU字状片と、
互いに向き合う第3の片および第4の片を有する第2の
U字状片とで構成され、この第1のU字状片の第1の片
側の端部が主片の固定接触子側の端部に連なり第2の片
が可動接点の軌跡と第1の片との間に設けられると共
に、第2のU字状片の第3の片側の端部が主片の反固定
接触子側の端部に連なり第4の片が可動接点の軌跡と第
3の片との間に設けられた磁性体の第1の消弧グリッド
と、可動接触子に設けられその可動接触子の先端から反
可動接点側に延在する延長部とを備えるように構成した
ので、延長部により、可動接点の開離時の可動接触子の
先端部でのアークの形成を防止することができ、アーク
時間を短縮し、遮断性能が高めることができる。また、
第1の消弧グリッドの第2のU字状片に流れる電流によ
り、延長部と第4の片との間に形成されるアークに下方
への力を加えることができ、さらに、可動接触子の先端
部でのアークの形成を防止することができ、アーク時間
を短縮し、遮断性能を高めることができる。
【0044】請求項5の発明によれば、可動接点全開時
に主片と可動接触子との間に位置すると共に、第1の消
弧グリッドの第1のU字状片の第の片の上方に平板状
の第2の消弧グリッドを設けるように構成したので、第
2の消弧グリッドにより、外形寸法を大きくすることな
しに、可動接点の開離時のアークを強く冷却することが
でき、アーク時間を短縮し、遮断性能を高めることがで
きる。
【0045】請求項6の発明によれば、可動接触子の先
端をU字状に形成するように構成したので、U字状に形
成された可動接触子により、さらに、可動接触子の先端
部でのアークの形成を防止することができ、アーク時間
を短縮し、遮断性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例による電磁遮断器を
示す部分断面側面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】請求項1の発明の他の実施例による要部拡大図
である。
【図4】請求項1の発明の動作説明図である。
【図5】請求項1の発明の動作説明図である。
【図6】請求項1の発明の他の実施例による電磁遮断器
を示す要部拡大図である。
【図7】請求項1および請求項6の発明の実施例による
電磁遮断器を示す要部拡大図である。
【図8】請求項2の発明の一実施例による電磁遮断器を
示す要部拡大図である。
【図9】請求項2の発明の他の実施例による電磁遮断器
を示す要部拡大図である。
【図10】請求項2の発明の他の実施例による電磁遮断
器を示す要部拡大図である。
【図11】請求項2の発明の他の実施例による電磁遮断
器を示す要部拡大図である。
【図12】請求項2の発明の他の実施例による電磁遮断
器を示す要部拡大図である。
【図13】請求項2および請求項6の発明の実施例によ
る電磁遮断器を示す要部拡大図である。
【図14】請求項3の発明の一実施例による電磁遮断器
を示す要部拡大図である。
【図15】請求項3の発明の他の実施例による要部拡大
図である。
【図16】請求項4の発明の一実施例による電磁遮断器
を示す要部拡大図である。
【図17】請求項4の発明の他の実施例による電磁遮断
器を示す要部拡大図である。
【図18】請求項5の発明の一実施例による電磁遮断器
を示す要部拡大図である。
【図19】請求項5の発明の他の実施例による電磁遮断
器を示す要部拡大図である。
【図20】請求項5および請求項6の発明の実施例によ
る電磁遮断器を示す要部拡大図である。
【図21】請求項2の発明の他の実施例による配線用遮
断器を示す要部拡大図である。
【図22】請求項2の発明の他の実施例による配線用遮
断器を示す要部拡大図である。
【図23】請求項4の発明の他の実施例による配線用遮
断器を示す要部拡大図である。
【図24】従来の電磁遮断器を示す部分断面側面図であ
る。
【図25】従来の電磁遮断器を示す要部拡大図である。
【図26】従来の電磁遮断器の動作説明図である。
【符号の説明】
6 可動接触子 6A 可動接点 6B 延長部 8 固定接触子 8A 固定接点 13 第1の消弧グリッド 13A 主片 13B 第1の片 13C 第2の片 13D 第1のU字状片 13E 側片(第3の片) 13F 第4の片 13G 第2のU字状片 13I 延長片 14 第2の消弧グリッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 直樹 名古屋市東区矢田南五丁目1番14号 三 菱電機株式会社 名古屋製作所内 (72)発明者 市原 正博 名古屋市東区矢田南五丁目1番14号 三 菱電機株式会社 名古屋製作所内 (56)参考文献 特開 平2−239525(JP,A) 特開 平3−266317(JP,A) 特開 平2−253525(JP,A) 特開 昭63−252327(JP,A) 特開 昭63−200423(JP,A) 特開 昭59−112513(JP,A) 特開 昭61−256518(JP,A) 実開 昭63−128640(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 9/36 H01H 33/10 H01H 73/18

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定接点が接合された固定接触子と、前
    記固定接点に接離する可動接点が接合された可動接触子
    とを備えた開閉器において、前記可動接点の開離方向に
    平行状に設けられると共に前記固定接触子を基準として
    可動接点側に設けられた主片と、互いに向き合う第1の
    片および第2の片を有する第1のU字状片とで構成さ
    れ、この第1のU字状片の第1の片側の端部が前記主片
    の固定接触子側の端部に連なり前記第2の片が前記可動
    接点の軌跡と第1の片との間に設けられた磁性体の第1
    の消弧グリッドを備えたことを特徴とする開閉器。
  2. 【請求項2】 固定接点が接合された固定接触子と、前
    記固定接点に接離する可動接点が接合された可動接触子
    とを備えた開閉器において、前記可動接点の開離方向に
    平行状に且つ前記可動接触子との間隔が小さくなるよう
    に一部が変形されて設けられると共に前記固定接触子を
    基準として可動接点側に設けられた主片と、互いに向き
    合う第1の片および第2の片を有する第1のU字状片と
    で構成され、この第1のU字状片の第1の片側の端部が
    前記主片の固定接触子側の端部に連なり前記第2の片が
    前記可動接点の軌跡と第1の片との間に設けられた磁性
    体の第1の消弧グリッドを備えたことを特徴とする開閉
    器。
  3. 【請求項3】 可動接触子の反可動接点接合面に対向す
    る延長片を主片の反固定接触子側の端部から延在させ、
    可動接点全開時の前記延長片と可動接触子との間隔を第
    1の消弧グリッドの主片と可動接触子との間隔より小さ
    くしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の開閉器。
  4. 【請求項4】 固定接点が接合された固定接触子と、前
    記固定接点に接離する可動接点が接合された可動接触子
    とを備えた開閉器において、前記可動接点の開離方向に
    平行状に設けられると共に前記固定接触子を基準として
    可動接点側に設けられた主片と、互いに向き合う第1の
    片および第2の片を有する第1のU字状片と、互いに向
    き合う第3の片および第4の片を有する第2のU字状片
    とで構成され、この第1のU字状片の第1の片側の端部
    が前記主片の固定接触子側の端部に連なり前記第2の片
    が前記可動接点の軌跡と第1の片との間に設けられると
    共に、前記第2のU字状片の第3の片側の端部が前記主
    片の反固定接触子側の端部に連なり前記第4の片が前記
    可動接点の軌跡と第3の片との間に設けられた磁性体の
    第1の消弧グリッドと、前記可動接触子に設けられその
    可動接触子の先端から反可動接点側に延在する延長部と
    を備えたことを特徴とする開閉器。
  5. 【請求項5】 可動接点全開時に主片と可動接触子との
    間に位置すると共に、第1の消弧グリッドの第1のU字
    状片の第の片の上方に平板状の第2の消弧グリッドを
    設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のうちい
    ずれか1項記載の開閉器。
  6. 【請求項6】 可動接触子の先端がU字状に形成された
    ことを特徴とする請求項1から請求項3および請求項5
    のうちいずれかの請求項に記載の開閉器。
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