JP3027062B2 - コントローラユニットの監視装置 - Google Patents

コントローラユニットの監視装置

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JP3027062B2 JP4354068A JP35406892A JP3027062B2 JP 3027062 B2 JP3027062 B2 JP 3027062B2 JP 4354068 A JP4354068 A JP 4354068A JP 35406892 A JP35406892 A JP 35406892A JP 3027062 B2 JP3027062 B2 JP 3027062B2
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茂樹 神尾
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械制御などにおける
コントローラユニットの制御を監視することができ、ま
たシステムが用いる演算因子などの適性化を行うことが
できるコントローラユニットの監視装置、及び複数のコ
ントローラユニットを相互に監視することのできるコン
トローラユニットの監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に機械制御などのシステムを開発す
る場合には、チューニング作業が必要である。このチュ
ーニング作業は、ソフトウエアが使用する演算因子例え
ば機械系の制御特性変数群やその機械特有の変数群を最
適化する作業であり、非常に手間のかかる開発作業であ
る。
【0003】このチューニング作業について自動車のエ
ンジンコントローラを例にとって説明すると、図7に示
すようにエンジンコントローラ1は、例えばワンチップ
のマイクロコントローラユニットよりなり、制御対象で
ある自動車10の水温a、マニホールドの負圧b及びエ
ンジンの回転数cを入力ポート11を介してCPU12
内に取り込み、CPU12にて所定の演算を行って燃量
の噴射量X及び点火タイミングYを求め、これに応じた
制御信号を出力ポート13を介して自動車10のエンジ
ンの駆動部に出力するようにしている。
【0004】そしてCPU12における演算は、a、
b、cを用いてソフトウエアにより演算を行って最終値
X、Yを求める場合もあるが、例えばa、b、cについ
ての簡単な演算をソフトウエアで行い、その演算結果
を、予め読み出し書き込み両用のメモリ(以下「RA
M」という。)14に書き込まれたテーブルを参照して
X、Yを求めるようにしている。
【0005】ここで例えばアクセルを踏み込んだときの
燃量の噴射量X及び点火タイミングYの時系列データを
最適パターンとするために演算の定数やテーブルの内容
を修正するチューニング作業が行われる。なおこのよう
な作業はシステム開発時に限らずシステムを実際に使用
した後のメンテナンス作業においても行われる。このチ
ューニング作業においては、入力データ(a、b、c)
の時系列データはバッファメモリ内には残っていないの
で、最終演算結果のみにもとずいて内部状況を推定し、
中間演算で使用する固定値(制御特性変数や機械特有の
変数)を最適化する方法が一般に行われている。
【0006】更にまたコントローラと同じ機能を有する
インサーキットエミュレータと呼ばれるハードウェアを
用い、そのソケット部分をコントローラを外してプリン
ト基板に差し込み、このハードウェアにより実際に制御
を行って内部の動きを監視する方法や、デバッグ用ソフ
トウエアタスクを起動させCPU12が実行している制
御用ソフトウエアに割り込みをかけてデータの変化を実
時間(リアルタイム)で取り出す方法、あるいはセルフ
デバッガを用いる方法などが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら最終
演算結果にもとずいて解析する方法は、最終演算結果の
時系列データと入力データ(a、b、c)の時系列デー
タとの対応関係が把握できないので、中間演算で使用す
る固定値やテーブルの内容などの演算因子を試行錯誤的
に調整しなければならず、従って精度の高いチューニン
グを行うことができないし、作業効率も非常に悪い。
【0008】またインサーキットエミュレータを用いる
方法やデバッグ用ソフトウエアタスクを起動する方法な
どはプログラムの命令コードを開発するには十分な機能
を持っているが、制御する機械とのチューニング作業を
行うにあたっては、実稼動状態でのソフトウエア内部で
参照あるいは変更する中間変数群の変化の状況などを実
時間上で捉えることが困難である。即ちインサーキット
エミュレータを用いる方法は、インサーキットエミュレ
ータ本体内でデータの表示などのソフトウエアの起動を
かけなければならず、そのソフトウエアが働いていると
きにはコントローラの制御が行われないので実時間での
正確な累積データを得ることができない。そしてまたデ
バック用ソフトウエアタスクを起動させる方法は、割り
込みがかかっている間は制御用ソフトウエアの実行が中
断するのでその時間分(オーバヘッド時間分)だけ現実
の制御とは異なってしまう。
【0009】従ってこれらの方法では解析すべきデータ
が現実の制御に正確に対応していないので精度の高いチ
ューニングを効率よく行うことが困難である。またイン
サーキットエミュレータを用いる場合には、ソケットか
ら本体部分までバスを引きまわさなければならないので
作業が面倒である。
【0010】なおセルフデバッガを用いる方法は、ソフ
トウエアを監視することはできるが、テーブルの内容な
どの監視を行うことはできず、きめ細かいチューニング
作業には不適である。
【0011】本発明は、このような事情のもとになされ
たものであり、その目的は、コントローラユニットの現
実の制御を解析し、その解析結果にもとずいて演算因子
の適正化を実時間で行うことのできるコントローラユニ
ットの監視装置を提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、例えば機能が分散さ
れたあるいは同一機能の複数のコントローラユニットに
おいて、互に実時間で相手側のコントローラユニットの
機能を監視することのできるコントローラユニットの監
視装置を提供することにある。
【0013】
【発明を解決するための手段】請求項1の発明は、読み
出し書き込み両用の第1のメモリ、この第1のメモリ内
のデータにもとずいて制御対象を制御する制御部、及び
監視用の第1の通信部を含むコントローラユニットと、
読み出し書き込み両用の第2のメモリ、この第2のメモ
リ内のデータを監視する監視部、及び監視用の第2の通
信部を含む監視用ユニットと、前記コントローラユニッ
トに設けたダイレクトメモリアクセス部と、を有し、前
記コントローラユニットの第1のメモリ内のデータをダ
イレクトメモリアクセス部により第1の通信部に転送す
ると共に、当該デ−タを第1の通信部から第2の通信部
へ、更に監視用ユニットの第2のメモリに転送し、この
転送されたデータにもとずいて監視部にて第1のメモリ
内のデータの時間的変化を監視し、この監視結果にもと
ずいて第2のメモリのデータを更新し、 この更新された
データを第2の通信部から第1の通信部に転送し、更に
前記ダイレクトメモリアクセス部により第1の通信部か
ら第1のメモリに転送することを特徴とする。
【0014】請求項2の発明は、読み出し書き込み両用
の第1のメモリ、この第1のメモリ内のデータにもとず
いて制御対象を制御する第1の制御部、及び監視用の第
1の通信部を含む第1のコントローラユニットと、読み
出し書き込み両用の第2のメモリ、この第2のメモリ内
のデータにもとずいて制御対象を制御する第2の制御
部、及び監視用の第2の通信部を含む第2のコントロー
ラユニットと、前記第1のコントローラユニット及び
2のコントローラユニットに設けたダイレクトメモリア
クセス部と、を有し、前記第1のメモリ内のデータをダ
イレクトメモリアクセス部により第1の通信部に転送す
ると共に、当該デ−タを第1の通信部から第2の通信部
へ、更にダイレクトメモリアクセス部により前記第2の
メモリに転送し、この転送されたデータにもとずいて第
2の制御部により第1のコントローラユニットを監視す
る一方、前記第2のメモリ内のデータを前記ダイレクト
メモリアクセス部により第2の通信部に転送すると共
に、当該デ−タを第2の通信部から第1の通信部へ、更
にダイレクトメモリアクセス部により第1のメモリに転
送し、この転送されたデータにもとずいて第1の制御部
により第2のコントローラユニットを監視するすること
を特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1の発明では、コントローラユニットに
て制御が行われているとき、第1のメモリ内には制御対
象から取り込まれた検出値や所定のテーブル及び最終演
算値などが格納されており、これらデータがダイレクト
メモリアクセス部により制御部の処理に影響を与えるこ
となく監視用ユニット内の第2のメモリ内に所定のタイ
ミングで転送される。監視用ユニットの監視部は、転送
されたデータにもとずいてデータの変化を監視しこれに
よりシステムがどのような状態にあって次にどのような
変化が起こり、データテーブルのどの値が選択されたか
などといった、実時間上でのシステムの過程を解析する
ことができる。そしてその監視結果から演算因子例えば
特定の変数を実時間で更新して第1のメモリに転送すれ
ば、実時間で演算因子の適正化を図ることができ、例え
ばチューニング作業を効率よく行うことができる。請求
項2の発明では、例えばコントローラユニットを二重化
している場合、一方のコントローラユニットが他方のコ
ントローラユニット内のメモリ内のデータを双方の制御
部の動作に影響を及ぼすことなく監視することができ、
別途監視用の共通のメモリをコントローラユニットの外
に設ける場合に比べて構造が簡単になる。
【0016】
【実施例】図1は本発明の実施例の全体構成を示す図で
あり、図2はその構成をブロック化したブロック図であ
る。この実施例では、制御対象10例えば自動車のエン
ジンを制御するためのコントローラユニットAと、この
コントローラユニットAに後述の如く信号路を介して電
気的に接続され、コントローラユニットAのデータの変
化を監視するための監視用ユニットBとが夫々コントロ
ーラボード15及びメンテナンスボード16に装着され
ている。
【0017】前記コントローラユニットAは、第1のメ
モリであるRAM2と、CPUやROMなどを含む制御
部3Aと、監視用の第1の通信部である高速同期式シリ
アル通信部(以下「SPI」という)4と、ダイレクト
メモリアクセス部(以下「DMA」という)5Aと、入
力ポート17及び出力ポート18とを備え、ワンチップ
の集積回路として構成されている。
【0018】前記制御部3Aは、制御対象10から例え
ば自動車の水温a、マニホールドの負圧b及びエンジン
の回転数cを入力ポート11を介して取り込み、所定の
演算を行って例えば燃料の噴射量X及び点火タイミング
Yを求める機能を有している。またRAM2の中には、
CPUが実行するプログラムや演算に必要な演算因子例
えば中間変数(この例では入出力データの関係を規定し
たテーブル)や固定値及び入出力データなどが格納され
ており、この例ではこれらのデータを格納する2つのメ
モリ領域21、22が設定されている。これら2つのメ
モリ領域21、22には同様のデータが格納されている
が、後述のように監視用ユニットBによって交互にデー
タが更新され、制御部3Aは、参照すべきメモリ領域を
メモリ領域21、22の間で交互に切り替えて更新後の
データにもとずいて演算するようにしている。
【0019】一方前記監視用ユニットBは、第2のメモ
リであるRAM6と、CPUやROMなどを含む監視部
3Bと、監視用の第2の通信部であるSPI7と、DM
A5Bとを備え、この例ではハード構成がコントローラ
ユニットAと同一であるワンチップの集積回路として構
成されている。なお図1中18A、18Bはコネクタで
ある。
【0020】コントローラユニットAのSPI4は、セ
レクト端子SS、2つの入出力端子MOSI、MISO
及びクロック端子SCKを含む端子制御部41と、読み
出し書き込み両用の例えば8ビットのシフトレジスタ4
2と、同期クロック発生回路43とを備えている。また
監視用ユニットBのSPI7についても同様に端子制御
部71と、シフトレジスタ72と、同期クロック発生回
路73とを備えている。そしてコントローラユニットA
のSPI4はスレーブモードに設定されており、このモ
ードにおいては、端子MOSIがデータ入力に、端子M
ISOがデータ出力となり、セレクト端子SSが論理
「L」になっているときのみ動作するように構成され
る。前記同期クロック発生回路43は2つのSPIの間
で同時にデータが送受信されるように同期クロックを発
生するものであるがスレーブモードでは動作しない。
【0021】一方監視用ユニットBのSPI7はマスタ
ーモードに設定されており、このモードにおいては、端
子MOSIがデータ出力に、端子MISOがデータ入力
となり、同期クロック発生回路73からは同期クロック
が出力される。そしてスレーブモードのSPI4はマス
ターモードのSPI7に接続されることによって端子S
Sが論理「L」になり、はじめて動作するようになる。
この例ではSPI4の端子SSがSPI7に接続されな
いときに確実に論理「H」となるようにプルアップ抵抗
Rが設けられている。
【0022】コントローラユニットA内のDMA5A
は、メモリ領域21及びメモリ領域22と前記シフトレ
ジスタ42との間でデータを転送する機能を有する。こ
のDMA5Aは、CPUがバスを使用しないときにのみ
当該バスの使用権を獲得するサイクルスチールモードに
設定してもよいし、DMA5Aからのバスの使用要求信
号をCPUに与えてCPUの実行に割り込んでバスを使
用するバースト転送モードを設定してもよい。サイクル
スチールモードを選択すればCPUの処理性能の低下は
全くなく、コントローラユニットAの動作状態における
メモリ領域21(22)の内容を、そのとき実行してい
るCPUの処理に影響を与えずにSPI4を介して監視
用ユニットBに転送することができるが、バースト転送
モードを選択してもDMAの転送要求をあまり長い間行
わない限りCPUの処理性能の低下は実質的にほとんど
ない。
【0023】前記監視用ユニットBのRAM6は、コン
トローラユニットAの制御部3Aが実行するに必要な演
算因子例えば中間変数(この例ではテーブル)や固定値
などのデータを格納する2つのメモリ領域61、62が
設定されている。また監視用ユニットBのDMA5B
は、メモリ領域61及び62とシフトレジスタ72との
間でデータを転送する機能を有する。前記メモリ領域6
1、62は、コントローラユニットAのメモリ領域2
1、22から夫々転送されたデータを格納するためのも
のであり、監視部3Bは、参照すべきメモリ領域をメモ
リ領域21、22との間で交互に切り替えて、制御部3
Aの動作及び制御対象の動作を解析すると共に、前記演
算因子を最適化してメモリ領域のデータを更新する機能
を有する。
【0024】次に上述実施例の作用について説明する。
通常コネクタ18AにはSPI用の信号線は接続されて
おらず、コントローラユニットAは監視用ユニットBか
ら切り離された状態で制御対象10を制御する。この場
合SPI4はSS端子が論理「H」のレベルにあるので
動作しない。そしてシステムをセッティングするときの
チューニング作業やメンテナンス作業を行うときにはコ
ネクタ18AにSPI用の信号線を接続して監視用ユニ
ットBを接続する。
【0025】そしてDMA5Aには予めメモリ領域2
1、22のアドレスを指定してリピートモードに設定し
ておくことにより、メモリ領域21または22のデータ
がSPI4のシフトレジスタ42に転送される。例えば
図3に示すようにメモリ領域21内に前記演算因子や入
出力データなどが8ビットずつ各アドレスに格納され、
DMA5AはSPI4からシフトレジスタ42が空きに
なったときに1バイトの転送要求を受けてメモリ領域2
1内の1バイトのデータをシフトレジスタ42に転送
し、こうしてメモリ領域21内の全バイトがシフトレジ
スタ42に順次転送される。この場合DMA5Aに対し
てメモリ領域21内の番地を指定し、リピートモードを
イネーブルしておくことにより最後の番地のデータを転
送した後再び最初の番地に戻ることになる。
【0026】また監視用ユニットB内のSPI7がSP
I4から1バイトのデータを受信すると、DMA5Bに
対して1バイトの転送要求が出され、DMA5Bは図4
に示すようにSPI7のシフトレジスタ72のデータを
メモリ領域61に転送し、こうしてコントローラユニッ
トAのメモリ領域21のデータが監視用ユニットBのメ
モリ領域61に順次転送される。そしてメモリ領域21
のデータがメモリ領域61に転送された後監視部3B
は、順次転送されてくるデータにもとずいて演算因子の
推移などを監視してコントローラユニットAの制御プロ
セスを解析し、その解析結果にもとずいて演算因子を変
更し、変更後のデータをメモリ領域62内に書き込む。
【0027】監視用ユニットBのDMA5Bは、前記D
MA5Aの場合と同様にメモリ領域62内のデータを1
バイトずつSPI7に転送し、このデータは同様にして
SPI4及びDMA5Aを介してメモリ領域22に転送
される。ここでSPI4、7間のデータの伝送について
述べると、図5に示すように同期クロック発生回路73
よりの同期クロックにもとずいて、コントローラユニッ
トA側のシフトレジスタ42のデータは端子MISOを
通じて、また監視用ユニットB側のシフトレジスタ72
のデータは端子MOSIを通じて、互に同時に相手側の
シフトレジスタ72(42)に送信される。即ちメモリ
領域21の1バイトのデータがメモリ領域61に書き込
まれると共にメモリ領域62の更新後の1バイトのデー
タ(更新前のデータと変わらないこともある)がメモリ
領域22内に転送される。
【0028】制御部3Aとデータの更新との関係につい
て述べると、今制御部3Aがメモリ領域21内のデータ
を参照して制御を行っているとすると、このデータが監
視用ユニットBのメモリ領域61に順次転送されて監視
部3Bにより更新され、更新後のデータはメモリ領域6
2に格納された後メモリ領域22に転送される。メモリ
領域22に更新後の全データが転送された後制御部3A
の参照すべきメモリ領域がメモリ領域21から22に切
り替わり、制御部3Aはメモリ領域22のデータにもと
ずいて動作すると共に、今度はメモリ領域22内のデー
タが監視用ユニットBのメモリ領域62に順次転送され
て監視部3Bにより更新され、メモリ領域21内に転送
される。メモリ領域21内に更新後の全データが転送さ
れると制御部3Aの参照すべきメモリ領域がメモリ領域
22から21に切り替わり、こうして制御部3Aは、そ
の処理に影響を及ぼすことなく所定時間間隔で更新され
たデータにもとずいて、制御対象10を制御する。
【0029】このような実施例によれば、例えば自動車
のエンジン制御のような動的システムにおいて、システ
ムがどのような状態にあって、次にどのような変化が起
こりソフトウエアがそれにどのように対拠したのか、と
いうような時間軸上でのシステムの過程を解析すること
ができ、しかもデータの監視及び更新が制御部3Aの処
理に全くあるいはほとんど全く影響を与えずに行われる
のでシステムの過程を正確に把握することができ、精度
の高い解析を行うことができる。更にその解析結果にも
とずいて制御部3Aが参照するデータ例えば特定の変数
を実時間で更新させることができるため、演算因子の最
適値を決定するチューニング作業やメンテナンス作業を
飛躍的に効率化させることができ、また精度の高いチュ
ーニングを行うことができる。
【0030】以上においてコントローラユニットA及び
監視用ユニットBは、ワンチップのマイクロコントロー
ラユニットに限られるものではなく、複数のチップの集
合体であってもよいが、ワンチップの場合にはRAMの
内容を外に取り出しにくいことから上述装置は非常に有
効である。
【0031】また本発明は、DMAをコントローラユニ
ットA及び監視用ユニットBの双方に設ける代りに一方
のみに設けるようにしてもよいし、コントローラユニッ
トA及び監視用ユニットBの各メモリ領域については2
つに限らず1個あるいは3個以上であってもよい。更に
SPIのシフトレジスタは送受信兼用するものでなくと
も、送信レジスタ及び受信レジスタに分割されていても
よいし、第1の通信部及び第2の通信部としてはSPI
に限らず他の通信装置例えばパラレル通信を行うもので
あってもよい。
【0032】そしてまた本発明はコントローラユニット
A側のRAMのデータを監視用ユニットB側で監視する
が、更新しないようにしてもよい。この場合においても
実時間におけるシステムの動きを正確に把握できるの
で、その後データを打ち出すなどしてオフラインで解析
しても高い精度でチューニングすることができる。ただ
し実施例のようにデータを実時間で更新する場合の方が
作業効率は高い。なおこのような監視装置は、自動車の
エンジン制御に限らず他の機械制御や化学プラントの反
応制御あるいは電力制御などに応用することができる。
【0033】ここで本発明では、図6に示すように、先
の実施例と同様なハード構成を有する2個のワンチップ
のコントローラユニット8及び9を用い、これらコント
ローラユニット8、9により制御対象100例えば自動
車の各車輪のアンチスキットブレーキを二重化して制御
すると共に、互に監視するようにしてもよい。図6中8
1、91は夫々CPUなどを含む第1の制御部及び第2
の制御部、82、92は夫々第1の通信部であるSPI
及び第2の通信部であるSPI、83、93は各々DM
A、84、94は夫々第1のメモリ領域であるRAM及
び第2のメモリ領域であるRAMである。
【0034】この実施例では、コントローラユニット
8、9が互に相手のRAM94(84)のデータをDM
A83(93)及びSPI82(92)を用いて所定の
タイミングで自己のRAM84(94)に取り込み、自
己の制御部81(91)にてそのデータを解析して相手
のコントローラユニット9(8)が正常であるか否かを
監視し、異状があれば例えばオペレータに表示をしたり
上位コンピュータに知らせる。
【0035】このような実施例によればいわばデュアル
ポートRAMが構成され、制御部による処理性能に影響
を与えずに相互モニターモードが実現できる。なお相互
モニターを行うにあたっては、一般にコントローラユニ
ット8、9の外に共通のRAMを設けて、このRAMを
分割して各コントローラユニットのデータを夫々格納し
ているが、このような2ポートRAMを用いる場合、別
途RAMをボードに装着しなければならない上このRA
Mから夫々コントローラユニットに配線しなければなら
ないので配線接続作業が面倒である。これに対して図6
に示す実施例によれば、接続構造が簡単であり配線接続
作業が簡単である。なおこのような相互モニターを行う
場合には、二重化システムに限らず機能を分散したコン
トローラユニット同士に対しても適用でき、またコント
ローラユニットの数は3個以上であってもよい。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、コントローラ
ユニットの制御部の処理に影響を及ぼすことなくRAM
内のデータを取り出して監視用ユニットにより監視し、
その監視結果に基づいて制御部が参照すべきデ−タを実
時間で更新させているため、現実の制御を正確に把握す
ることができ、チューニング作業やメンテナンス作業を
高い精度で効率よく行うことができるという効果があ
る。
【0037】請求項2の発明によれば、第1のコントロ
ーラユニットと第2のコントローラユニットとの間でD
MAにより相互のRAMを監視しているため、コントロ
ーラユニットの故障やトラブルを一早く見つけることが
でき、迅速な対応をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体構成を示す構成図であ
る。
【図2】本発明の実施例の要部を示すブロック図であ
る。
【図3】RAMと通信部との間のデータ転送を示す説明
図である。
【図4】RAMと通信部との間のデータ転送を示す説明
図である。
【図5】通信部の動作を示すタイムチャート図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図7】従来用いられていたコントローラユニットを示
す構成図である。
【符号の説明】
A コントローラユニット B 監視用ユニット 2 第1のメモリ 3A 制御部 3B 監視部 4、7 高速同期式シリアル通信部 5A、5B ダイレクトメモリアクセス部 6 第2のメモリ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 読み出し書き込み両用の第1のメモリ、
    この第1のメモリ内のデータにもとずいて制御対象を制
    御する制御部、及び監視用の第1の通信部を含むコント
    ローラユニットと、 読み出し書き込み両用の第2のメモリ、この第2のメモ
    リ内のデータを監視する監視部、及び監視用の第2の通
    信部を含む監視用ユニットと、前記コントローラユニットに設けた ダイレクトメモリア
    クセス部と、 を有し、 前記コントローラユニットの第1のメモリ内のデータを
    ダイレクトメモリアクセス部により第1の通信部に転送
    すると共に、当該デ−タを第1の通信部から第2の通信
    部へ、更に監視用ユニットの第2のメモリに転送し、こ
    の転送されたデータにもとずいて監視部にて第1のメモ
    リ内のデータの時間的変化を監視し、この監視結果にも
    とずいて第2のメモリのデータを更新し、 この更新されたデータを第2の通信部から第1の通信部
    に転送し、更に前記ダイレクトメモリアクセス部により
    第1の通信部から第1のメモリに転送する ことを特徴と
    するコントローラユニットの監視装置。
  2. 【請求項2】 読み出し書き込み両用の第1のメモリ、
    この第1のメモリ内のデータにもとずいて制御対象を制
    御する第1の制御部、及び監視用の第1の通信部を含む
    第1のコントローラユニットと、 読み出し書き込み両用の第2のメモリ、この第2のメモ
    リ内のデータにもとずいて制御対象を制御する第2の制
    御部、及び監視用の第2の通信部を含む第2のコントロ
    ーラユニットと、 前記第1のコントローラユニット及び第2のコントロー
    ラユニットに設けたダイレクトメモリアクセス部と、 を有し、 前記第1のメモリ内のデータをダイレクトメモリアクセ
    ス部により第1の通信部に転送すると共に、当該デ−タ
    を第1の通信部から第2の通信部へ、更にダイ レクトメ
    モリアクセス部により前記第2のメモリに転送し、この
    転送されたデータにもとずいて第2の制御部により第1
    のコントローラユニットを監視する一方、前記第2のメ
    モリ内のデータを前記ダイレクトメモリアクセス部によ
    り第2の通信部に転送すると共に、当該デ−タを第2の
    通信部から第1の通信部へ、更にダイレクトメモリアク
    セス部により第1のメモリに転送し、この転送されたデ
    ータにもとずいて第1の制御部により第2のコントロー
    ラユニットを監視することを特徴とするコントローラユ
    ニットの監視装置。
JP4354068A 1992-12-14 1992-12-14 コントローラユニットの監視装置 Expired - Fee Related JP3027062B2 (ja)

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