JP3025761U - 映像伝送装置 - Google Patents

映像伝送装置

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正俊 大鋸
昌貴 田中
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株式会社日立画像情報システム
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一の伝送線路で、該伝送線路の伝送帯域と
は独立に、任意チャンネル数のテレビ放送信号を伝送で
きるようにする。 【解決手段】 n個の送信装置では、夫々のテレビ変調
装置3−1〜3−nで互いに異なる送信周波数f1
2,f3,……,fnのテレビ放送信号が生成され、周
波数多重により、単一の伝送線路100を介して伝送さ
れる。受信装置11では、受信器16−1〜16−mに
よってmチャンネルのテレビ放送信号が受信され、モニ
タ17−1〜17−mでモニタされる。受信装置11の
入力装置15で任意の送信装置とその送信周波数を指定
することにより、周波数制御信号が伝送線路100を介
して指定された送信装置の、例えば受信器9−1で受信
され、周波数変換回路6−1の周波数が制御される。こ
れにより、テレビ変調装置3−1から出力されるテレビ
放送信号の送信周波数が指定の周波数に変更される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案が属する技術分野】
本考案は、複数のカメラを用いて監視する監視システムに好適な映像伝送装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の監視システムでは、複数のテレビカメラからの映像をモニタする場合、 図7に示すように、テレビカメラ1−1〜1−3毎にそれらからの映像信号を伝 送する同軸線路101〜103を配線し、夫々の同軸線路101〜103に接続 されたモニタ130〜132でモニタするように構成されている。監視ポイント の機器制御としてカメラ雲台を用いる場合には、テレビカメラ1−1〜1−3毎 にカメラ雲台3−1〜3−3を用い、制御信号線111〜113を介して雲台コ ントローラ140を各カメラ雲台3−1〜3−3に接続するようにしている。
【0003】 また、監視システムの他の例としては、例えば特開昭60−127890号公 報に記載されているように、複数のテレビカメラからの映像信号をこれらテレビ カメラ毎に決められた固定のチャンネル周波数で変調し、同一伝送線路で周波数 多重により伝送する方法が用いられている。
【0004】 また、監視システムのさらに他の例としては、例えば特開平2−105789 号公報に記載されているように、各テレビカメラの映像信号を搬送周波数可変の 変調回路で変調した送信するようにし、その変調周波数を変えることにより、異 なる送信周波数で伝送することができるようにした方法が用いられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図7に示した従来技術では、テレビカメラ台数が多い場合、配 線する同軸線路の本数が多くなるために、テレビカメラを増設したり、位置を変 更したりするといったシステム構築上の柔軟性や拡張性に乏しいという問題があ った。
【0006】 また、特開昭60−127890号公報に記載の技術では、配線する同軸線路 の本数を少なくすることはできるが、設置するテレビカメラの台数は伝送可能な チャンネル数と同数に限られるため、拡張性の改善効果が少ない。
【0007】 さらに、特開平2−105789号公報に記載の技術では、搬送周波数可変の 変調回路を用いているため、この変調回路の出力信号をVSB(残留側波帯)フ ィルタを介して周波数帯域を低減しようとすると、この変調回路の搬送周波数毎 のVSBフィルタが必要となるが、通過帯域が異なる市販のVSBフィルタの種 類は限られたものであり、従って、伝送可能なテレビ放送信号のチャンネル数も 限られたものとなる。また、VSBフィルタを用いない場合には、テレビ放送信 号は両側波帯信号となるから、1チャンネル当りの周波数帯域が広くなるし、し かも、隣接チャンネル間の妨害が生じやすくなるため、少なくとも1チャンネル おきに搬送周波数を割り当てなくてはならず、伝送チャンネル数も制限されるし 、多チャンネルで伝送したい場合などでは、伝送線路の周波数帯域を有効に活用 することができない。また、可変変調回路の制御信号と変調映像信号とは別々の ケーブル(伝送線路)を用いており、このため、伝送線路の配線が繁雑になると いう問題もある。
【0008】 本考案の目的は、かかる問題を解消し、テレビカメラの使用台数にかかわらず 伝送線路の量を低減することができ、全てのテレビカメラからの映像をモニタす ることを可能として、簡単な構成で安価な映像伝送装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、複数個の送信系を互いに異なるチャン ネルとして有し、夫々のチャンネルでは、テレビカメラからのコンポジット映像 信号で所定の搬送周波数を変調し、第1の帯域通過フィルタあるいはVSB(残 留側波帯)フィルタにより不要波を除去した後、可変の周波数変換回路で周波数 変換し、第2の帯域通過フィルタにより不要波を除去してテレビ放送信号とし、 各チャンネルの該テレビ放送信号を、送信周波数を互いに異ならせて周波数帯域 が重ならないように、周波数多重して単一の伝送線路で送信するものであって、 受信側から各チャンネルの周波数変換回路を制御して各チャンネルのテレビ放送 信号の送信周波数を可変とすることができるようにする。
【0010】 かかる構成により、伝送線路で全てのチャンネルを伝送することができず、受 信側で全てのチャンネルを同時に受信することができなくとも、テレビ放送信号 の送信周波数を変化させることにより、受信側で受信可能な送信周波数とするこ とができ、限られた個数のモニタで全てのチャンネルのモニタが可能となる。従 って、伝送線路の伝送可能帯域に制限されることなく、また、伝送線路の量を最 小限として、チャンネルの増設や配置変更,チャンネル数の変更などのシステム 拡張や変更に容易に対応することができる。
【0011】 また、本発明は、受信側から各チャンネルのテレビカメラの制御も可能とし、 これら送信周波数の制御信号やテレビカメラの制御信号は、各チャンネル毎の識 別符号を用いることにより、夫々のチャンネルに割り当てられるようにする。
【0012】 これにより、かかる制御信号は同一周波数帯域で時分割多重伝送可能となり、 格別広い周波数帯域を占有することがないので、テレビ放送信号を伝送する同じ 伝送線路を介して伝送することができる。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下,本考案を実施形態を図面を用いて説明する。
【0014】 図1は本考案による映像伝送装置の第1の実施形態を示すブロック図であり、 1−1〜1−nはテレビカメラ、2−1〜2−nはマイクロホン、3−1〜3− nはテレビ変調装置、4−1〜4−nは変調器、5−1〜5−nはVSBフィル タ、6−1〜6−nは周波数変換回路、7−1〜7−nは帯域通過フィルタ、8 −1〜8−nは信号処理回路、9−1〜9−nは制御信号受信器、10−1〜1 0−nは合成分配装置、100は伝送線路、11は受信装置、12は分配合成装 置、13は制御信号送信器、14はCPU、15は入力装置、16−1〜16− mはテレビ放送信号受信ユニット、17−1〜17−mはモニタ、18−1〜1 8−mはスピーカである。なお、n,mは2以上の整数である。
【0015】 ここで示す第1の実施形態は、n個所の監視地点に夫々監視装置が設置され、 これら監視装置が送信側となって受信側にテレビ放送信号を送信し、受信側にお いては、これらn台の監視装置のうち任意のm台からのテレビ放送信号をモニタ できるようにした監視システムを例とするものである。但し、ここでは、m≦n である。
【0016】 図1において、送信側の各監視装置は、テレビカメラ1とこれに近接して配置 されるマイクロホン2や、このテレビカメラ1やマイクロホン2の出力信号を送 信するために処理する送信装置とを有しているが、ここでは、送信装置について は、この実施形態の特徴をなすテレビ変調装置3とを図示し、他の部分は省略し ている。
【0017】 夫々の監視地点に設置されたテレビカメラ1−1〜1−nから出力されるベー スバンドのコンポジット映像信号(同期信号やペデスタルレベルなどが付加され た映像信号)とマイクロホン2−1〜2−nから出力されるベースバンドの音声 信号とは夫々、送信装置に供給される。なお、かかるテレビカメラとこれに近接 して設置されたマイクロホンとから出力されるベースバンドのコンポジット映像 信号と音声信号とをまとめて、以下、テレビ信号という。
【0018】 ここで、テレビ変調装置3−1〜3−nは、これによって形成されるテレビ放 送信号の搬送周波数(即ち、送信周波数f1,f2,f3,……,fn)が異なるだ けで、構成は全く同様であるので、テレビ変調装置3−1について説明し、他の テレビ変調装置3−2〜3−nの説明は必要な場合を除いて省略する。
【0019】 テレビ変調装置3−1では、変調器4−1でテレビカメラ1−1とマイクロホ ン2−1とからなるのテレビ信号により所定の搬送周波数fRFが変調され(ここ で、変調器4−1〜4−nでこの搬送周波数fRFは互いに等しい)、この搬送周 波数fRFのRF信号(無線周波信号)としてのテレビ信号が生成される。この変 調テレビ信号は、多チャンネルで効率良く伝送することができるようにするため 、VSBフィルタ5−1により不要波が除去されてVSB信号(残留側帯波信号 )となり、例えば周波数シンセサイザを用いた局部発振回路と混合回路からなる 周波数変換回路6−1によって上記搬送周波数fRFより高い搬送周波数(送信周 波数)f1のテレビ放送信号(これはRF(無線周波)信号である)に変換され る。周波数変換回路6−1から出力されるこのテレビ放送信号は、帯域通過フィ ルタ7−1で不要波が除去された後、送信装置の出力送信信号として合成分配装 置10−1に供給される。
【0020】 同様にして、テレビ変調装置3−2〜3−nをもつ送信装置から出力される送 信周波数f2,f3,……,fnが互いに異なる送信テレビ放送信号が合成分配装 置10−2〜10−nに供給され、これらテレビ放送信号が周波数分割多重され て伝送線路100を伝送される。
【0021】 ここで、伝送線路100では、送信装置からから出力される送信周波数f1, f2,f3,……,fnのテレビ放送信号の全てが伝送される必要はなく、テレビ 放送信号の受信側で設けられているm個のモニタ17−1〜17−mとこれに付 随したスピーカ18−1〜18−mでモニタ可能なmチャンネルのテレビ放送信 号を伝送することができればよい。ここでは、m≦nであるから、nチャンネル のテレビ放送信号のうちの少なくともmチャンネルのテレビ放送信号が伝送線路 100で伝送できればよい。
【0022】 伝送線路100を介して伝送されたテレビ放送信号は、受信装置11で受信さ れる。この受信装置11では、テレビ放送信号受信ユニット16−1〜16−m により、送信周波数f1,f2,f3,……,fmのテレビ放送信号が受信できるよ うにしている。そこで、分配合成装置12により、受信されたテレビ放送信号の うち送信周波数f1,f2,f3,……,fmのテレビ放送信号が夫々テレビ放送信 号受信ユニット16−1〜16−mに分配供給される。テレビ放送信号受信ユニ ット16−1〜16−mは夫々供給されるテレビ放送信号をベースバンドの映像 信号と音声信号とに復調し、夫々対応するモニタ34−1〜34−mとスピーカ 8−1〜8−mとに供給する。
【0023】 このようにして、n個の監視装置のうちのm個の監視装置での監視結果をモニ タすることができる。
【0024】 この場合、m=nのときには、全ての送信装置からのテレビ放送信号を受信装 置11側でモニタすることができるが、m<nのときには、n個の監視装置のう ちm個の監視装置からのテレビ放送信号しかモニタすることができない。しかし 、この第1の実施形態では、受信装置11側から上記各監視装置のテレビ放送信 号の送信周波数を変化させることができ、これにより、現在モニタされていない 監視装置のテレビ放送信号でも、モニタ可能な送信周波数のテレビ放送信号に周 波数変換することにより、モニタすることができるようになり、従って、n個の 監視装置のテレビ放送信号の全てをモニタすることができるようにしている。以 下、この点について説明する。
【0025】 即ち、受信装置11においては、所望する監視装置の送信周波数を指示する入 力装置15と、この指示に基づいて周波数設定信号を生成するCPU14と、こ の周波数設定信号を周波数制御信号として送信する制御信号送信器13とが設け られている。
【0026】 いま、入力装置15を操作してi番目(但し、i=1,2,3,……,n)の 監視装置を指定し、そのテレビ放送信号の送信周波数fiをfj(但し、j=1, 2,3,……,n、かつi≠j)に変更するように指示したものとすると、これ による入力装置15からの指示情報に応じてCPU14が周波数設定信号を生成 し、これが制御信号送信器13により送信周波数fC1の周波数制御信号として送 信される。ここで、この周波数設定信号がディジタルデータである場合には、制 御信号送信器13としては、このディジタルデータをFSK(Frequency Shift Keying)変調するディジタル変調回路を用いることができる。
【0027】 この送信周波数制御信号fC1は分配合成装置12,伝送線路100及び合成分 配装置10−1〜10−nを介して伝送され、各監視装置の制御信号受信器9− iで周波数設定信号に復調され、さらに、信号処理回路8−iで処理されて周波 数変換回路6−iの周波数制御データが生成され、これにより、周波数変換回路 6−iの周波数制御が行なわれる。この制御により、i番目の監視装置でテレビ 放送信号の送信周波数からfiからfjに変換される。この場合、上記のように、 制御信号送信器13がディジタル変調回路である場合、制御信号受信器9−1と しては、FSK復調を行なうディジタル復調回路を用いることができる。
【0028】 なお、この場合でもn個の監視装置からのテレビ放送信号の送信周波数が互い に異なるように、上記と同様にして、周波数変換回路6−i以外の所定の周波数 変換回路においても、周波数制御が行なわれる。
【0029】 ここで、周波数変換回路6−iの搬送周波数を変換しても、n個全ての監視装 置の送信周波数が互いに異なるようにするための方法としては種々あるが、その 1つとして、上記のように、i番目の監視装置の送信周波数fiをfjに変更する ことを指示した場合、このi番目の監視装置の送信周波数をfjとするとともに 、j番目の監視装置の送信周波数をこれまでのfjからfiに変更するように、2 つの監視装置間で送信周波数を入れ替える方法である。これによると、これら2 つの監視装置以外の監視装置は全く影響されず、そのまま送信周波数を維持でき ることになる。
【0030】 このようにして、希望の監視装置の送信周波数を希望の周波数に変更すること ができるから、ある監視装置からのテレビ放送信号をモニタすることができない 状態にあっても、この監視装置の送信周波数をモニタ可能な送信周波数f1,f2 ,f3,……,fnのいずれかに変更することにより、この監視装置のテレビ放送 信号をモニタすることができるようになる。
【0031】 従って、この第1の実施形態では、伝送線路100としては、受信装置11側 のモニタ17−1〜17−mの個数mに等しいチャンネル数の伝送可能帯域を持 てばよく(この場合、勿論、受信装置11側からの周波数制御信号の伝送帯域の 余裕を持たせておく)、この伝送線路100の伝送可能帯域のチャンネル数mを 超える個数nの監視装置を設けても、これら全ての監視装置の監視結果をモニタ することが可能となる。このため、伝送線路100の伝送可能帯域に制限される ことなく、監視システムの拡張が可能となる。
【0032】 また、VSBフィルタ5−1としても、変調回路4−1の搬送周波数fRFで 決まる通過帯域のものを1つ用いればよいし、また、各チャンネルでのVSBフ ィルタ4−1〜4−nも互いに同一のものとすることができる。このように、各 チャンネルで同一のVSBフィルタを用いることができるから、1チャンネル当 りのテレビ放送信号の周波数帯域を狭くすることができ、かつ、隣接チャンネル 間の妨害を充分抑圧できて、隣接チャンネル間を近接させることができるから、 伝送線路100の伝送帯域を有効に利用することができる。
【0033】 さらに、モニタをもつ受信装置11側で送信側(監視装置)を制御するもので あるから、モニタしようとする監視装置をユーザの必要に応じて容易に選択する ことができる。
【0034】 なお、信号処理回路8−1〜8−nには、夫々固有の識別符号が付けられてお り、入力装置15でこの識別符号を指定することにより、制御信号送信器13か ら出力される周波数制御信号にこの識別符号が付加され、信号処理回路8−1〜 8−nは供給された周波数制御信号のこの識別符号から自己にきた周波数制御信 号であるか否か判別し、また、モニタ17−1〜17−m毎に識別符号とそれに 対応した受信可能な送信周波数が割り当てられてCPU14に格納されており、 入力装置15でモニタ17−1〜17−mのうちの所望のものの識別符号を指示 することにより、制御信号送信器13から出力される周波数制御信号に、この識 別符号に対応する送信周波数の情報と、この送信周波数が現在設定されている監 視装置の識別符号やそれが変更される搬送周波数の情報などが付加される。これ ら情報により、上記のように、対象となる夫々の監視装置での搬送周波数の変更 が行なわれる。
【0035】 即ち、いま、モニタ17−1,17−2,17−3,……,17−mが夫々送 信周波数f1,f2,f3,……,fmのテレビ放送信号をモニタするように構成さ れているものとすると、これらモニタ17−1,17−2,17−3,……,1 7−mに夫々固有の識別符号ID1,ID2,ID3,……,IDmが設定されてお り、これら識別符号ID1,ID2,ID3,……,IDmとそれらに対応した送信 周波数f1,f2,f3,……,fmとの第1のテーブルがCPU14に格納されて おり、また、各監視装置における信号処理回路8−1〜8−nの識別符号ID1 ’,ID2’,ID3’,……,IDn’と各監視装置で現在設定されている送信 周波数f1,f2,f3,……,fnとの第2のテーブルもCPU14に格納されて いる。
【0036】 そして、ユーザが入力装置15を操作することにより、現在モニタされていな いがモニタしたいi番目の監視装置の送信周波数fiのテレビ放送信号をj番目 のモニタ17−jでモニタするために、このi番目の監視装置の識別符号IDi ’とこのモニタ17−jの識別符号IDjとを指示すると、CPU14は、第1 のテーブルにより、この識別符号IDjから送信周波数fjを選択し、また、第2 のテーブルからこの選択した送信周波数fjが設定されている監視装置の識別符 号IDjを選択し、識別符号IDi’とこれに対する送信周波数fjとの第1の組 及び識別符号IDj’とこれに対する送信周波数fiとの第2の組とからなる周波 数設定信号を生成する。送信側では、この周波数設定信号の第1の組により、識 別符号IDi’のi番目の監視装置の送信周波数がfiからfjに変更し、この周 波数設定信号の第1の組により、識別符号IDi’のi番目の監視装置の送信周 波数がfiからfjに変更する。
【0037】 勿論、同時に複数の監視装置を指定し、それらの搬送周波数を同時に変更させ てモニタできるようにすることも可能である。
【0038】 また、この第1の実施形態では、監視装置からのテレビ放送信号と受信装置3 0からの周波数制御信号を合成,分離する合成分配装置10−1〜10−nや分 配合成装置12として、高域通過フィルタと低域通過フィルタとを組み合せたダ イプレクサを用いることもでき、これにより、同一の伝送線路100で双方向伝 送が可能である。
【0039】 さらに、m=nの場合には、n個の全ての監視装置の監視結果をモニタ17− 1〜17−mやスピーカ18−1〜18−mでモニタすることができるが、この ような場合でも、各監視装置の監視結果のモニタを、上記のように、周波数変換 回路6−1〜6−nの周波数を変更することにより、変更することができる。例 えば、現在i番目のモニタ17−iやスピーカ18−iでモニタされているi番 目の監視装置のテレビ放送信号を、ユーザの目の前に配置されているj番目のモ ニタ17−jやスピーカ18−jでモニタしたいとすると、このi番目の監視装 置のテレビ放送信号の送信周波数を、その周波数変換回路6−iを上記のように 制御することにより、j番目のモニタ17−jやスピーカ18−jで表示される 送信周波数に変更すればよい。
【0040】 図2は図1におけるテレビ変調装置3−1〜3−nの、特に、周波数変換回路 の部分の一具体例を、テレビ変調装置3−1を例として、示すブロック図であっ て、19−1は増幅回路、20−1は混合回路、21−1は増幅回路、22−1 は局部発振回路としての周波数シンセサイザ、23は電圧制御発振回路、24は 分周回路、25は基準発振回路としての水晶発振回路、26は位相比較回路、2 7は低域通過フィルタであり、図1に対応する部分には同一符号をつけて重複す る説明を省略する。
【0041】 同図において、テレビカメラ1−1やマイクロホン2−1(図1)からの映像 信号と音声信号とからなるテレビ信号は、変調回路4−1で特定の周波数fRFの 搬送波を変調してRF信号となり、VSBフィルタ5−1で不要波が除去されて 残留側帯波信号になり、増幅回路19−1で増幅された後、混合回路20−1で 周波数シンセサイザ22−1からの周波数fRF より充分高い周波数fLの搬送波 と混合される。
【0042】 図3(a)はこの混合回路20−1の出力信号の周波数スペクトラムを示して おり、混合回路20−1からは、図示するように、周波数fLの搬送波と和周波 数(fL +fRF)の中間周波信号と差周波数(fL−fRF)の中間周波信号とが 出力される。
【0043】 ここで、周波数シンセサイザ22−1は、周波数fLの搬送波を発生する電圧 制御発振回路23と、この搬送波をk分周する分周回路24と、水晶発振回路2 5と、この水晶発振回路25の基準信号と分周回路24の出力信号とを位相比較 する位相比較回路26と、この位相比較回路26の出力を処理して電圧制御発振 回路23の制御信号を形成する低域通過フィルタ27とからなり、分周回路24 の分周比kを信号処理回路8−1(図1)から供給される上記周波数設定信号に よる周波数制御データに応じて変化させることにより、電圧制御発振回路23の 発振周波数、従って、周波数シンセサイザ22−1から出力される搬送波の周波 数fLを変化させる。
【0044】 混合回路20−1の出力信号は、増幅回路21−1で増幅された後、帯域通過 フィルタ7−1に供給されて、例えば、和周波数(fL+fRF=f1)の信号が抽 出され、これが送信周波数f1のテレビ放送信号として図1での合成分配回路1 0−1に供給される。
【0045】 ここで、周波数シンセサイザ22−1の発振周波数fLは可変であり、上記の 受信された周波数設定信号による重波数制御データに応じてこの発振周波数fL が変化し、送信周波数が変えられる。この場合、この発振周波数fLが変化して も、混合回路20−1の出力信号のうちの和周波数(fL+fRF)の信号のみが 得られるようにするために、帯域通過フィルタ7−1の通過帯域が周波数シンセ サイザ22−1における低域通過フィルタ27の出力に応じて切り換えられる。
【0046】 ここで、帯域通過フィルタ7−1について説明する。
【0047】 いま、VSBフィルタ5−1から出力されるテレビ信号の占有周波数帯域幅を 6(MHz)とすると、n個の監視装置からのテレビ放送信号は夫々占有周波数 帯域幅が6(MHz)であり、これらが周波数多重されて伝送線路100を伝送 される。このため、かかるテレビ放送信号の送信周波数f1,f2,……,fnは ほぼ6MHzの周波数間隔で設定されている。
【0048】 そこで、周波数シンセサイザ22−1の発振周波数fLは、上記の周波数制御 データにより、ほぼ6MHzの周波数間隔の整数倍だけ変化し、テレビ放送信号 の送信周波数が f1,f2,……,fnのうちの1つからf1,f2,……,fnの うちの他の1つに変化する。
【0049】 ここで、変調回路4−1での搬送周波数fRFを6×n(n:上記のチャンネル 数)(MHz)よりも充分高くて、fRF≧6×n(MHz)としておけば、テレ ビ放送信号の送信周波数がfi(i=1,2,3,……,n)のときのiチャン ネルに設定された監視装置での混合回路20−iから出力される周波数シンセサ イザ22−iからの信号の周波数をfLi、和中間周波数の中間周波信号の搬送周 波数をfLi+fRFとし、f1<f2<……<fnであってfL1<fL2<fL3<…… <fLnとすると、送信周波数が最も高いチャンネルにおいても、fLnはほぼfL1 +6×nであり、搬送周波数が最も低いチャンネルでの和周波数の送信信号の送 信周波数(fL1+fRF)に比べて充分低い周波数となる(なぜならば、上記のよ うに、fRF≧6×n(MHz)であるからである)。従って、全てのチャンネル での周波数シンセサイザ22−iからの周波数fLiの信号は、nチャンネルのR F信号のテレビ放送信号が占有する全周波数帯域から充分離れており、少なくと も受信装置11側でのテレビ放送信号受信ユニット16−1〜16−mでかかる 信号を除くことができる。
【0050】 しかしながら、監視装置の設置数が多くてチャンネル数nが大きく、6×n( MHz)が上記の搬送周波数fRFに近い場合には、送信周波数が最も高いチャン ネルでの上記の周波数fLn(≒fL1+6×n)が最も低いチャンネルでの和周波 数の送信信号の送信周波数(fL1+fRF)に近づくことになり、あるいはこのチ ャンネルのテレビ放送信号の周波数帯域内に入り込んでしまうことになる。
【0051】 図3(b)はこの様子を示すものであり、実線で示す送信周波数(fL+fRF )の送信信号の周波数帯域に破線で示す他のチャンネルでの局部発振回路の周波 数fL’の信号が近づいたことを示している。このようなチャンネルが受信装置 11側のテレビ放送信号受信ユニット16−1〜16−mの1つで選局されてい る場合には、周波数fLnの不要な信号が妨害信号として混入することになる。そ して、nが大きくなるほどこのような不要な信号が混入するチャンネル数が多く なる。
【0052】 かかる妨害信号の混入を防止するためには、fRF/6チャンネル未満のチャン ネル数しか確保できず、これによって伝送線路100の有効利用を図ることがで きないし、また、モニタ数mも制限されることになる。
【0053】 そこで、この第1の実施形態では、帯域通過フィルタ7−1を設け、図3(c )に示すように、周波数シンセサイザ22−1の発振周波数fLの変化とともに 、帯域通過フィルタ7−1の通過帯域を帯域通過フィルタ1,帯域通過フィルタ 2,帯域通過フィルタ3,……と変化させ、この発振周波数fLが変化しても、 常に増幅回路21−1の出力信号のうち、和周波数(fL+fRF)の信号のみが 抽出されるようにしているのである。ここで、上記の数値例によると、帯域通過 フィルタ7−1は、その通過帯域がほぼ6(MHz)であり、ほぼ6(MHz) の整数倍の変化ができるようにしている。
【0054】 以上の具体例において、一数値例を示すと、全監視装置の許容周波数帯域を2 00MHz〜400MHz,従って、帯域幅を200MHzとすると、1チャン ネルの周波数帯域幅がほぼ6MHzであるから、200÷6=33チャンネルの 監視装置の設置が可能である。これに対し、変調回路4−1の搬送周波数fRFを 92MHzとすると、周波数シンセサイザ22−1の局部発振周波数fLとして は、108MHz〜308MHzとなり、この局部発振周波数の一部が上記許容 周波数帯域の200MHz〜400MHz内に含まれることになる。しかし、こ の具体例では、帯域通過フィルタ7−1の通過帯域をほぼ6MHzで変化させる ことにより、この局部発振周波数fLの信号を除去しているので、この200M Hz〜400MHz内に局部発振周波数fLの信号が入り込むことはない。
【0055】 因みに、かかる帯域通過フィルタ7−1を用いずに、200MHz〜400M Hz内に局部発振周波数fLの信号が入り込まないようにするためには、チャン ネル数が92MHz÷6MHz=15チャンネルに制限される。
【0056】 なお、帯域通過フィルタ7−1〜7−nの代りに、可変容量ダイオードを使用 した同調型フィルタを用いてもよく、同様の効果を得ることができる。
【0057】 図6は本考案による映像伝送装置の第2の実施例を示すブロック図であって、 28−1〜28−nはテレビカメラの雲台、29−1〜29−nはスピーカ、3 0−1〜30−n,31−1〜31−nは信号受信器、32はコントローラ、3 3は同期信号発生器、34は同期信号送信器、35は音声信号送信器、36はマ イクロホンであり、図1に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省 略する。
【0058】 この第2の実施形態は、上記第1の実施形態の機能に加え、テレビカメラの動 作制御(ズーミングや絞りの制御、オート/マニュアルフォーカスの切換え、マ ニュアルフォーカスの制御など)や、テレビカメラの雲台制御によるテレビカメ ラの向きの制御,受信装置側から各監視部への音声伝送ができるようにしたもの である。
【0059】 図6において、受信装置11側には、コントローラ32やマイクロホン36, 同期信号発生器33が設けられている。コントローラ32は、各監視装置でのテ レビカメラ1−1〜1−nを載置した雲台28−1〜28−nを制御して、テレ ビカメラ1−1〜1−nの向きを変えることができるようにするものである。
【0060】 即ち、ユーザの操作によってコントローラ32から出力される信号はCPU1 4で処理され、この信号に応じたテレビカメラ雲台制御信号が生成される。この テレビカメラ雲台制御信号は、制御信号送信器13により、搬送周波数fc1の送 信制御信号として変調され、分配合成回路12から伝送線路100を介して監視 装置側に伝送される。この場合、入力装置15からの指令に基づく上記の周波数 設定信号があれば、テレビカメラ雲台制御信号はこれと時分割多重され、変調さ れた送信制御信号fc1として信号送信器13により上記のように送信される。
【0061】 送信装置側では、この送信制御信号fc1が制御信号受信器9−1〜9−nで受 信されて復調され、上記の識別符号により、信号処理回路8−1〜8−nのうち 該当するチャンネルのもの(ここでは、信号処理回路8−1とする)に取り込ま れる。この信号処理回路8−1では、取り込まれた時分割多重信号がテレビカメ ラ雲台制御信号と周波数設定信号とに分離され、夫々処理された後、周波数設定 信号は周波数変換回路6−1に供給されて上記のようにその搬送周波数が制御さ れるとともに、テレビカメラ雲台制御信号はテレビカメラ雲台3−1に供給され る。そこで、テレビカメラ雲台3−1はテレビカメラ雲台制御信号によって制御 され、その制御量に応じてテレビカメラ1−1が向きを変える。
【0062】 この場合、制御信号送信器13が上記のディジタル変調回路であって、制御信 号受信器9−1〜9−nが上記のディジタル復調回路である場合には、テレビカ メラ雲台制御信号はディジタルデータである。
【0063】 また、この実施形態では、入力装置15を操作することにより、テレビカメラ 1−1,1−2,1−3,……,1−nの動作制御(ズーミングや絞りの制御、 オート/マニュアルフォーカスの切換え、マニュアルフォーカスの制御など)を 行なうことができる。入力装置の所定操作により、先の各制御信号と同様に、C PU14でテレビカメラ動作制御信号が生成され、制御信号送信器13により、 搬送周波数fc1で監視装置側に伝送される。この場合も、上記の識別符号が付加 されており、この識別符号に該当する監視装置の制御信号受信器(ここでは、制 御信号受信器9−1とする)がこれを受信し、信号処理回路8−1で処理されて テレビカメラ1−1に送られる。これにより、入力装置15で指示された通りの 動作制御がテレビカメラ1−1で行なわれる。
【0064】 以上のようにして、周波数制御データやテレビカメラ雲台制御信号,テレビカ メラ動作制御信号は、搬送周波数をfc1とする同一チャンネルで伝送される。
【0065】 受信装置11側に設けられたマイクロホン36は、各監視装置に音声を伝達す るものである。
【0066】 即ち、マイクロホン36に音声が入力されると、これによってマイクロホン3 6から出力される音声信号は、音声信号送信器35により、搬送周波数をfc3と する変調された音声送信信号として分配合成器12,伝送線路100及び合成分 配器10−1〜10−nを介して送信装置側に送信され、夫々の送信装置におい て、音声信号受信器31−1〜31−nで受信されて復調され、テレビカメラ1 −1〜1−n夫々の近傍に設けられたスピーカ8−1〜8−nに供給される。
【0067】 テレビカメラを複数接続したり、テレビカメラからの映像を処理したりする場 合などでは、テレビ信号に同期信号を必要とする。同期信号発生器33はこの同 期信号を発生するものであり、これを受信装置11側に設けて送信装置側に送る ことにより、全てのテレビカメラで共通して使用できるようにしている。
【0068】 同期信号発生器33から出力される同期信号は、同期信号送信器34により、 搬送周波数がfC2とする変調された送信同期信号として分配合成器12,伝送線 路100及び合成分配器10−1〜10−nを介して送信装置側に供給される。 送信装置側では、この送信同期信号が受信器30−1〜30−nで受信されて復 調され、夫々テレビカメラ1−1〜1−nに供給される。テレビカメラ1−1〜 1−nでは、この供給された同期信号に同期して偏向走査が行なわれるし、この 同期信号が付加された映像信号(即ち、コンポジット映像信号)が出力される。
【0069】 以上のようにして、この第2の実施形態では、受信装置11側からテレビカメ ラ1−1〜1−nを制御することができるし、音声信号も送ることができる。勿 論、例えば、夫々のチャンネルの受信器31−1〜31−n毎に固有の識別符号 を設定し、送信する音声信号に指定するチャンネルの識別符号を付加することに より、この音声信号を送る監視装置も指定するようにすることもできる。
【0070】 また、この第2の実施形態では、各チャンネルで同期信号発生器33を共通に 使用するものであるから、各監視装置でのテレビカメラ1−1〜1−nを小型化 できるし、各チャンネルからのテレビ放送信号の同期がとれているので、モニタ 17−1〜17−nでチャンネル切換時での画像の乱れがなく、切り換えられた 画像をその切り換えられた時点から安定してモニタすることができる。
【0071】 図5は本考案による映像伝送装置の第3の実施形態の要部、特に、周波数変換 回路の部分を、テレビ変調装置3−1を例として、示すブロック図であって、2 0−1A,20−1Bは混合回路、21−1A,21−1Bは増幅回路、37− 1,38−1は帯域通過フィルタ、39−1は局部発振回路としての周波数シン セサイザ、41−1A,41−1Bは分周回路であり、図2に対応する部分には 同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0072】 この第3の実施形態は、基本構成が図1,図4と同様であるが、周波数変換回 路6−1〜6−nとして、高域変換と低域変換との2回の周波数変換を行なうダ ブルヘテロダイン形式のものを用いており、また、可変通過帯域の帯域通過フィ ルタ7−1〜7−nの代りに、固定通過帯域の帯域通過フィルタを用いたもので ある。
【0073】 同図において、増幅回路19−1から出力される所定の搬送周波数fRFAの残 留側波帯テレビ信号は混合回路20−1Aに供給され、周波数シンセサイザ39 −1からのこの搬送周波数fRFAよりも充分高い一定の発振周波数fLAの局部発 振信号と混合される。これにより、この混合回路20−1Aからは、図6(a) に示すように、この局部発振信号と和周波数fRFB+(=fLA+fRFA)の中間周 波信号と差周波数fRFB-(=fLA−fRFA)の中間周波信号とが出力される。
【0074】 ここで、この実施形態では、和周波数fRFB+の中間周波信号(以下、和信号と いう)を用いる第1の方法と、差周波数fRFB-の中間周波信号(以下、差信号と いう)を用いる第2の方法との2通りの方法がある。
【0075】 この第1の方法では、帯域通過フィルタ37−1の通過帯域は、混合回路20 −1Aの出力信号のうちこの和信号のみを通過させ、他の信号を阻止する一定の 周波数帯域である。これにより、図6(b)に示すように、搬送周波数fRFB+の 和信号である中間周波信号が得られる。この和信号は混合回路20−1Bに供給 され、周波数シンセサイザ40−1からの周波数fLBの局部発振信号と混合され る。これにより、この混合回路20−1Bからは、図6(c)に示すように、こ の局部発振信号と上記の中間周波信号としての和信号と和周波数fF1+(=fLB +fRFB+)の和信号と差周波数fF1-(=fLB−fRFB+)の差信号とが出力され る。これら混合回路20−1Bの出力信号は、増幅回路21−1Bで増幅された 後、帯域通過フィルタ38−1に供給され、図6(d)に示すように、これらの うちの周波数fF1-の差信号が送信信号として抽出される。この周波数fF1-が上 記の送信周波数f1,f2,f3,……,fnのうちのいずれかである。
【0076】 ここで、周波数シンセサイザ40−1では、分周回路41−1Bの分周比kB が上記の周波数制御データによって変化され、これにより、局部発振信号の周波 数fLBが変化するが、この周波数fLBは上記中間周波信号としての和信号の搬送 周波数fRFB+の1/2よりも高く、かつ、この搬送周波数fRFB+より低い周波数 範囲内で可変としており、また、帯域通過フィルタ38−1の通過帯域は固定で あって、全ての監視装置での送信信号の周波数帯域の合計にほぼ等しい周波数帯 域である。
【0077】 このように、帯域通過フィルタ38−1の通過帯域を設定しても、変調回路4 −1の搬送周波数fRFAや周波数シンセサイザ39−1,40−1の局部発振周 波数を所定に設定することにより、混合回路20−1Bの出力信号の中から所望 送信周波数のテレビ放送信号のみを抽出することができる。
【0078】 例えば、先の例で示したように、テレビ放送信号の送信周波数を200MHz 〜400MHzとすると、この帯域通過フィルタ38−1の通過帯域もこれに設 定されるが、変調回路4−1の搬送周波数fRFAを上記の92MHzとした場合 、混合回路20−1Aから出力される中間周波テレビ信号の搬送周波数fRFBを 900MHzとすると、周波数シンセサイザ39−1の局部発振周波数fLAは8 08MHzであり、周波数シンセサイザ40−1の局部発振周波数fLBは110 0MHz〜1300MHzである。従って、周波数シンセサイザ39−1の局部 発振周波数fLAや周波数シンセサイザ40−1の局部発振周波数fLBは送信テレ ビ放送信号の取り得る周波数帯域200MHz〜400MHzから充分離れてお り、送信テレビ放送信号に混入することがない。
【0079】 このようにして、この実施形態では、可変通過帯域の帯域通過フィルタに比べ て構成が簡単な、従って、小型で安価な帯域通過フィルタを用いることが可能と なる。
【0080】 次いで、周波数fRFB-の差信号を用いる第2の方法では、帯域通過フィルタ3 7−1で混合回路20−1Aの出力信号のうちの周波数fRFB-の差信号だけ通過 させる固定の通過帯域に設定されている。この帯域通過フィルタ37−1から出 力される中間周波信号としてのこの差信号は、混合回路20−1Bに供給され、 周波数シンセサイザ40−1からの周波数fLBの局部発振信号と混合される。な お、この場合には、この局部発振信号の周波数fLBは、この中間周波信号の周波 数fRFB-よりも高く、この周波数fRFB-の2倍よりも低い周波数範囲内で可変で ある。
【0081】 この混合回路20−1Bからは、図6(e)に示すように、この局部発振信号 と周波数fRFB-の中間周波信号と和周波数fF1+(=fLB+fRFB-)の和信号と 差周波数fF1-(=fLB−fRFB-)の差信号とが出力される。これら混合回路2 0−1Bの出力信号は、増幅回路21−1Bで増幅された後、上記と同様に全て の監視装置での送信信号の周波数帯域の合計にほぼ等しい固定通過帯域の帯域通 過フィルタ38−1に供給され、図6(d)に示すように、これらのうちの周波 数fF1-の差信号が送信テレビ放送信号として抽出される。
【0082】 この場合でも、帯域通過フィルタ38−1の通過帯域を200MHz〜400 MHzとし、変調回路4−1の搬送周波数fRFAを92MHz、周波数シンセサ イザ39−1の局部発振周波数fLAを992MHz、周波数シンセサイザ40− 1の局部発振周波数fLBを500MHz〜700MHzとすると、帯域通過フィ ルタ38−1から上記の所望送信周波数のテレビ放送信号が得られ、また、周波 数シンセサイザ39−1の局部発振周波数fLA及び周波数シンセサイザ40−1 の局部発振周波数fLBは、帯域通過フィルタ38−1の通過帯域から充分離れて いる。
【0083】 このように、この第2の方法でも、固定通過帯域の帯域通過フィルタを用いる ことができる。
【0084】 なお、帯域通過フィルタ38−1を、図2における帯域通過フィルタ7−1の ように、通過帯域が可変とすることもできる。この場合には、図1や図4におけ る周波数変換回路6−1〜6−nの1つの具体例となるものであり、図2に示し た具体例に比べ、周波数シンセサイザの局部発振信号の逓倍波なども除くことが できて、より優れた効果が得られる。
【0085】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、複数の送信装置夫々の送信周波数を受 信側から任意に変化させることができるので、単一の伝送路を用いて伝送量が限 られたものであっても、任意の該送信装置からのテレビ放送信号を選択的に受信 することができ、従って、全ての送信装置からのテレビ放送信号を受信側でモニ タ可能となる。このため、伝送線路の限られた伝送帯域を有効に活用できてシス テム構成が簡略化され、伝送線路の敷設が簡単となってシステム構築上の柔軟性 が向上するとともに、伝送線路や受信側とは独立に送信装置の増設が可能になる などシステム構築上の拡張性に優れたものとなる。
【0086】 また、本考案によれば、送信装置でのテレビ変調装置における変調回路や該変 調回路の出力信号から不要波を除去する帯域通過フィルタを全ての送信装置で同 一とすることができるし、該変調回路の搬送周波数を固定とし、また、該帯域通 過フィルタの通過帯域を固定値とするものであるから、該帯域通過フィルタとし て構成が簡単で安価なものを使用することが可能となり、しかも、該変調回路の 搬送周波数などに制限されることなく、任意チャンネル数の送信装置で妨害波の ないテレビ放送信号を送信することができる。
【0087】 さらに、本考案によると、局部発振回路と混合回路とからなる周波数変換回路 を2段設け、これらでもって高域変換と低域変換とを行なうことにより、かかる 周波数変換回路の局部発振周波数を可変として送信装置の送信周波数を可変とし ても、後段側の該周波数変換回路から送信周波数のテレビ放送信号を抽出する帯 域通過フィルタとして、構成が簡単で安価な固定通過帯域の帯域通過フィルタを 用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による映像伝送装置の第1の実施形態を
示すブロック図である。
【図2】図1におけるテレビ変調装置での周波数変換回
路の一具体例を示すブロック図である。
【図3】図2に示した具体例の動作を示す図である。
【図4】本考案による映像伝送装置の第2の実施形態を
示すブロック図である。
【図5】本考案による映像伝送装置の第3の実施形態の
要部を示すブロック図である。
【図6】図5に示した第3の実施形態の周波数変換動作
を示す図である。
【図7】従来の映像伝送装置の一例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1−1〜1−n テレビカメラ 2−1〜2−n マイクロホン 3−1〜3−n テレビ変調装置 4−1〜4−n 変調回路 5−1〜5−n VSBフィルタ 6−1〜6−n 周波数変換回路 7−1〜7−n 帯域通過フィルタ 8−1〜8−n 信号処理回路 9−1〜9−n 制御信号受信器 10−1〜10−n 合成分配装置 100 伝送線路 11 受信装置 12 分配合成装置 13 テレビカメラ制御信号送信器 14 CPU 15 入力装置 16−1〜16−m テレビ放送信号受信器 17−1〜17−m モニタ 18−1〜18−n スピーカ 20−1,20−1A,20−1B 混合回路 22−1 周波数シンセサイザ 28−1〜28−n 雲台 29−1〜29−n スピーカ 30−1〜30−n 同期信号受信器 31−1〜31−n 音声信号受信器 32 コントローラ 33 同期信号発生器 34 同期信号送信器 35 音声信号送信器 36 マイクロホン 37−1,38−1 帯域通過フィルタ 39−1,40−1 周波数シンセサイザ

Claims (15)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースバンドのテレビ信号を夫々入力し
    任意の搬送周波数のテレビ放送信号に変換して送出する
    テレビ変調装置を有する複数の送信装置と、該送信装置
    の夫々から送出された該テレビ放送信号を伝送するため
    の単一の伝送線路と、該伝送線路を介して伝送されてき
    た該テレビ放送信号を復調して出力する復調装置とから
    なる映像伝送装置において、 該テレビ変調装置は夫々、 入力される該ベースバンドのテレビ信号で所定の周波数
    の搬送波を変調する変調回路と、 該変調回路の出力信号から不要波を除去する第1の帯域
    通過フィルタと、 局部発振回路と混合回路からなり、該第1の帯域通過フ
    ィルタの出力信号を該任意の搬送周波数のテレビ放送信
    号に周波数変換する周波数変換回路と、 該周波数変換回路からの該テレビ放送信号を帯域制限す
    る可変通過帯域の第2の帯域通過フィルタとを有し、 かつ、該復調装置側に該周波数変換回路の該局部発振回
    路を制御する周波数制御手段を設け、 該周波数制御手段から該伝送線路を介して該局部発振回
    路に周波数制御信号を伝送することにより、該復調装置
    側から該テレビ放送信号の搬送周波数を可変とすること
    ができるように構成したことを特徴とする映像伝送装
    置。
  2. 【請求項2】 ベースバンドのテレビ信号を夫々入力し
    任意の搬送周波数のテレビ放送信号に変換して送出する
    テレビ変調装置を有する複数の送信装置と、該送信装置
    の夫々から送出された該テレビ放送信号を伝送するため
    の単一の伝送線路と、該伝送線路を介して伝送されてき
    た該テレビ放送信号を復調して出力する復調装置とから
    なる映像伝送装置において、 該テレビ変調装置は夫々、 入力される該ベースバンドのテレビ信号で所定の周波数
    の搬送波を変調する変調回路と、 該変調回路の出力信号から不要波を除去する第1の帯域
    通過フィルタと、 局部発振回路と混合回路からなり、該第1の帯域通過フ
    ィルタの出力信号を該任意の搬送周波数のテレビ放送信
    号に周波数変換する周波数変換回路と、 該周波数変換回路の出力信号から該周波数変換回路で周
    波数変換された該テレビ放送信号のみを抽出する固定通
    過帯域の第3の帯域通過フィルタとを有し、 かつ、該復調装置側に該周波数変換回路の該局部発振回
    路を制御する周波数制御手段を設け、 該周波数制御手段から該伝送線路を介して該局部発振回
    路に周波数制御信号を伝送することにより、該復調装置
    側から該テレビ放送信号の搬送周波数を可変とし、 かつ、該送信装置夫々での該第3の帯域通過フィルタ
    は、夫々の該送信装置での該周波数変換回路で周波数変
    換された該テレビ放送信号の全ての周波数帯域の合計に
    ほぼ等しい通過帯域を有することを特徴とする映像伝送
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記周波数制御手段は、前記局部発振回路の発振周波数
    を制御する周波数制御データをディジタル変調して前記
    周波数制御信号とするディジタル変調回路を備え、 前記送信装置側に、前記伝送線路を介して伝送されてき
    た前記周波数制御信号を該周波数制御データに復調する
    ディジタル復調回路と、該周波数制御データにより前記
    局部発振回路の発振周波数を制御する制御手段とを設け
    たことを特徴とする映像伝送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3において、 前記周波数制御信号は、送信相手の前記送信装置を指定
    する識別符号を有することを特徴とする映像伝送装置。
  5. 【請求項5】 テレビカメラと、該テレビカメラ近傍に
    配置したマイクロホンと、該テレビカメラから出力され
    るベースバンドの映像信号と該マイクロホンから出力さ
    れる音声信号とからなるテレビ信号を任意の搬送周波数
    のテレビ放送信号に変換して送出するテレビ変調装置と
    を有する複数の送信装置と、該送信装置の夫々から送出
    される該テレビ放送信号を伝送するための単一の伝送線
    路と、該伝送線路を介して伝送されてきた該テレビ放送
    信号を復調して出力する復調装置とを備えた映像伝送装
    置において、 該テレビ変調装置は夫々、 入力される該テレビ信号で所定の周波数の搬送波を変調
    する変調回路と、 該変調回路の出力信号の不要波を除去する第1の帯域通
    過フィルタと、 局部発振回路と混合回路とからなり該第1の帯域通過フ
    ィルタの出力信号を該任意の搬送周波数のテレビ放送信
    号に周波数変換する周波数変換回路と、 該周波数変換回路からの該テレビ放送信号を帯域制限す
    る可変通過帯域の第2の帯域通過フィルタとを有し、 かつ、該復調装置側に、該局部発振回路の発振周波数を
    制御する周波数制御手段と、該テレビカメラの動作を制
    御するカメラ制御手段とを設け、 該周波数制御手段から周波数制御信号を、また、該カメ
    ラ制御手段からカメラ制御信号を夫々該伝送線路を介し
    て該テレビ変調装置側に伝送することにより、該復調装
    置側から、該テレビ放送信号の搬送周波数を可変とする
    とともに、該テレビカメラの動作を制御可能に構成した
    ことを特徴とする映像伝送装置。
  6. 【請求項6】 テレビカメラと、該テレビカメラ近傍に
    配置したマイクロホンと、該テレビカメラから出力され
    るベースバンドの映像信号と該マイクロホンから出力さ
    れる音声信号とからなるテレビ信号を任意の搬送周波数
    のテレビ放送信号に変換して送出するテレビ変調装置と
    を有する複数の送信装置と、該送信装置の夫々から送出
    される該テレビ放送信号を伝送するための単一の伝送線
    路と、該伝送線路を介して伝送されてきた該テレビ放送
    信号を復調して出力する復調装置とを備えた映像伝送装
    置において、 該テレビ変調装置は夫々、 入力される該テレビ信号で所定の周波数の搬送波を変調
    する変調回路と、 該変調回路の出力信号の不要波を除去する第1の帯域通
    過フィルタと、 局部発振回路と混合回路とからなり該第1の帯域通過フ
    ィルタの出力信号を該任意の搬送周波数のテレビ放送信
    号に周波数変換する周波数変換回路と、 該周波数変換回路の出力信号から該周波数変換回路で周
    波数変換された該テレビ放送信号のみを抽出する固定通
    過帯域の第3の帯域通過フィルタとを有し、 かつ、該復調装置側に、該局部発振回路の発振周波数を
    制御する周波数制御手段と、該テレビカメラの動作を制
    御するカメラ制御手段とを設け、 該周波数制御手段から周波数制御信号を、また、該カメ
    ラ制御手段からカメラ制御信号を夫々該伝送線路を介し
    て該テレビ変調装置側に伝送することにより、該復調装
    置側から、該テレビ放送信号の搬送周波数を可変とし、 かつ、該送信装置夫々での該第3の帯域通過フィルタ
    は、夫々の該送信装置での該周波数変換回路で周波数変
    換された該テレビ放送信号の全ての周波数帯域の合計に
    ほぼ等しい通過帯域を有することを特徴とする映像伝送
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6において、 前記周波数制御手段は、前記局部発振回路の周波数制御
    データをディジタル変調して前記周波数制御信号とする
    ディジタル変調回路を備え、 前記カメラ制御手段は、前記テレビカメラの動作制御デ
    ータをディジタル変調して前記カメラ制御信号とするデ
    ィジタル変調回路を備え、 前記テレビ変調装置側に、前記伝送線路を介して伝送さ
    れてきた前記周波数制御信号を該周波数制御データに復
    調するディジタル復調回路と、該周波数制御データによ
    り前記局部発振回路の発振周波数を制御する制御手段
    と、前記伝送線路を介して伝送されてきた前記カメラ制
    御信号を該動作制御データに復調するディジタル復調回
    路と、該動作制御データにより前記テレビカメラの動作
    を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする映像伝
    送装置。
  8. 【請求項8】 請求項5,6または7において、 前記周波数制御信号と前記カメラ制御信号は、送信相手
    の前記送信装置を指定する識別符号を有し、時分割多重
    で伝送することを特徴とする映像伝送装置。
  9. 【請求項9】 可動台に撮影方向を可変にして載置され
    てテレビカメラと、該テレビカメラの近傍に設置された
    マイクロホンと、該テレビカメラからのベースバンドの
    映像信号と該マイクロホンからの音声信号とからなるテ
    レビ信号を任意の搬送周波数のテレビ放送信号に変換し
    て送出するテレビ変調装置とを有する送信装置と、該送
    信装置の夫々から送出される該テレビ放送信号を伝送す
    るための単一の伝送線路と、該伝送線路を介して伝送さ
    れてきた該テレビ放送信号を復調して出力する復調装置
    とを備えた映像伝送装置において、 該テレビ変調装置は夫々、 入力される該テレビ信号で所定の周波数の搬送波を変調
    する変調回路と、 該変調回路の出力信号の不要波を除去する第1の帯域通
    過フィルタと、 局部発振回路と混合回路とからなり、該第1の帯域通過
    フィルタの出力信号を任意の搬送周波数のテレビ放送信
    号に周波数変換する周波数変換回路と、 該周波数変換回路からの該テレビ放送信号を帯域制限す
    る可変通過帯域の第2の帯域通過フィルタとを有し、 かつ、該復調装置側に、 該局部発振回路の発振周波数を制御する周波数制御手段
    と、 該可動台を制御する可動台制御手段とを設け、 該周波数制御手段から周波数制御信号を、また、該可動
    台制御手段から可動台制御信号を夫々該伝送線路を介し
    て該テレビ変調装置側に伝送することにより、該復調装
    置側から、該伝送線路を介して伝送される該テレビ放送
    信号の搬送周波数を可変とし、該可動台の動作を制御可
    能に構成したことを特徴とする映像伝送装置。
  10. 【請求項10】 可動台に撮影方向を可変にして載置さ
    れてテレビカメラと、該テレビカメラの近傍に設置され
    たマイクロホンと、該テレビカメラからのベースバンド
    の映像信号と該マイクロホンからの音声信号とからなる
    テレビ信号を任意の搬送周波数のテレビ放送信号に変換
    して送出するテレビ変調装置とを有する送信装置と、該
    送信装置の夫々から送出される該テレビ放送信号を伝送
    するための単一の伝送線路と、該伝送線路を介して伝送
    されてきた該テレビ放送信号を復調して出力する復調装
    置とを備えた映像伝送装置において、 該テレビ変調装置は夫々、 入力される該テレビ信号で所定の周波数の搬送波を変調
    する変調回路と、 該変調回路の出力信号の不要波を除去する第1の帯域通
    過フィルタと、 局部発振回路と混合回路とからなり、該第1の帯域通過
    フィルタの出力信号を任意の搬送周波数のテレビ放送信
    号に周波数変換する周波数変換回路と、 該周波数変換回路の出力信号から該周波数変換回路で周
    波数変換された該テレビ放送信号のみを抽出する固定通
    過帯域の第3の帯域通過フィルタとを有し、 かつ、該復調装置側に、 該局部発振回路の発振周波数を制御する周波数制御手段
    と、 該可動台を制御する可動台制御手段とを設け、 該周波数制御手段から周波数制御信号を、また、該可動
    台制御手段から可動台制御信号を夫々該伝送線路を介し
    て該テレビ変調装置側に伝送することにより、該復調装
    置側から、該伝送線路を介して伝送される該テレビ放送
    信号の搬送周波数を可変として、該可動台の動作を制御
    可能とし、 かつ、該送信装置夫々での該第3の帯域通過フィルタ
    は、夫々の該送信装置での該周波数変換回路で周波数変
    換された該テレビ放送信号の全ての周波数帯域の合計に
    ほぼ等しい通過帯域を有することを特徴とする映像伝送
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項9または10において、 前記周波数制御手段は、前記局部発振回路の周波数制御
    データをディジタル変調して前記周波数制御信号とする
    ディジタル変調回路を備え、 前記可動台制御手段は、前記可動台の動作制御データを
    ディジタル変調して前記可動台制御信号とするディジタ
    ル変調回路を備え、 前記テレビ変調装置側に、前記伝送線路を介して伝送さ
    れてきた前記周波数制御信号を該周波数制御データに復
    調するディジタル復調回路と、該周波数制御データによ
    り前記局部発振回路の発振周波数を制御する制御手段
    と、前記伝送線路を介して伝送されてきた前記可動台制
    御信号を該可動台の動作制御データに復調するディジタ
    ル復調回路と、該可動台の動作制御データにより前記可
    動台の動作を制御する制御手段とを設けたことを特徴と
    する映像伝送装置。
  12. 【請求項12】 請求項9,10または11において、 前記周波数制御信号と前記カメラ制御信号と前記可動台
    制御信号は、送信相手の前記送信装置を指定する識別符
    号を有し、時分割多重で伝送することを特徴とする映像
    伝送装置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれか1つにおい
    て、 前記変調回路の前記所定の搬送周波数が全ての前記送信
    装置で互いに等しく、かつ、前記第1の帯域通過フィル
    タの通過帯域が全ての前記送信装置で互いに等しいこと
    を特徴とする映像伝送装置、
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれか1つにおい
    て、 前記周波数変換回路は、 第1の局部発振回路と第1の混合回路とからなり、前記
    第1の帯域通過フィルタの出力信号を前記特定周波数の
    搬送波に比べて充分高い搬送周波数の中間周波数信号に
    変換する第1の周波数変換回路と、 該第1の周波数変換回路からの該中間周波数信号のうち
    差成分である第1の中間周波数信号のみを通過させる第
    3の帯域通過フィルタと、 該第1の中間周波数信号の搬送周波数より高く、かつ該
    第1の中間周波数信号の搬送周波数の2倍より低い範囲
    で可変の周波数の搬送波を発生する第2の局部発振回路
    と該第2の局部発振回路からの該搬送波と該第1の中間
    周波数信号とを混合する第2の混合回路からなり、該第
    1の中間周波数信号を低周波数側へ周波数変換する第2
    の周波数変換回路とからなり、 前記復調装置側の周波数制御手段からの周波数制御信号
    により、該第2の局部発振回路の発振周波数を制御する
    ことを特徴とする映像伝送装置。
  15. 【請求項15】 請求項1〜13のいずれか1つにおい
    て、 前記周波数変換回路は、 第1の局部発振回路と第1の混合回路とからなり、前記
    第1の帯域通過フィルタの出力信号を前記特定周波数の
    搬送波に比べて充分高い搬送周波数の中間周波数信号に
    変換する第1の周波数変換回路と、 該第1の周波数変換回路からの該中間周波数信号のうち
    和成分である第1の中間周波数信号のみを通過させる第
    3の帯域通過フィルタと、 該第1の中間周波数信号の搬送周波数より低く、かつ該
    第1の中間周波数信号の搬送周波数の1/2倍より高い
    範囲で可変の周波数の搬送波を発生する第2の局部発振
    回路と該第2の局部発振回路からの該搬送波と該第1の
    中間周波数信号とを混合する第2の混合回路からなり、
    該第1の中間周波数信号を低周波数側へ周波数変換する
    第2の周波数変換回路とからなり、 前記復調装置側の周波数制御手段からの周波数制御信号
    により、該第2の局部発振回路の発振周波数を制御する
    ことを特徴とする映像伝送装置。
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