JP3313378B2 - 映像信号無線通信装置 - Google Patents

映像信号無線通信装置

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JP3313378B2 JP10264991A JP10264991A JP3313378B2 JP 3313378 B2 JP3313378 B2 JP 3313378B2 JP 10264991 A JP10264991 A JP 10264991A JP 10264991 A JP10264991 A JP 10264991A JP 3313378 B2 JP3313378 B2 JP 3313378B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビ伝送無線通信にか
かわり、特に打ち合わせ回線信号等の付帯信号の伝送方
式を改良した映像信号無線通信装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のテレビ伝送無線システム
においては、打ち合わせ信号、監視制御信号および回線
切替信号を伝送するため、図5に示すような独立した別
の無線チャネルで伝送していた。すなわち、図5に示す
従来のテレビ伝送無線システムはその詳細を図6(A局
システム)および図7(B局システム)に示すように、
それぞれアンテナANTを対向させて配置し、自局送信
系からの送信信号は送受共用器DUPを介して自局のア
ンテナANTに送り、自局のアンテナANTにて受信し
た信号は送受共用器DUPを介して自局受信系に送る。
【0003】送信系は映像信号入力端子と打ち合わせ回
線信号入力端子とを持ち、それぞれはベースバンドスイ
ッチSWを介してFM変調器Mに入力される構成となっ
ている。FM変調器Mは3系統あり、これらのFM変調
器Mにそれぞれ対応して送信機TXが設けてある。従っ
て、送信機TXも3系統あり、一つは周波数f1、もう
ひとつは周波数f2、残りは周波数f3となっている。
【0004】周波数f1は予備回線の無線周波数、周波
数f2は現用回線の無線周波数、周波数f3は打ち合わ
せ回線の無線周波数である。従って、映像信号は通常は
ベースバンドスイッチSWを介して現用回線用のFM変
調器Mに入力され、ここでFM変調されてから周波数f
2の送信機TXで送信出力信号とされた後、送信系の分
波濾波器BRを通してから、さらに送受共用器DUPを
介して自局のアンテナANTに送り、相手局へと送信さ
れる。
【0005】一方、相手局からの電波はアンテナANT
により受信され、送受共用器DUPを介して受信系の分
波濾波器BRに送られ、ここで周波数帯に応じて対応す
る周波数の受信機RXに入力される。
【0006】上述したように、送信系は予備用、現用、
打ち合わせ回線用の3種の周波数帯を使用可能に構成し
てある関係で、受信系も予備用(周波数f1´)、現用
(周波数f2´)、打ち合わせ回線用(周波数f3´)
の3種の周波数帯を用意してあり、分波濾波器BRから
周波数帯に応じて対応する周波数の受信機RXに入力さ
れる。そして、各受信機RXで中間周波数信号に変換さ
れ、これら受信機RX対応のFM復調器Dに送られてF
M復調され、ベースバンドスイッチSWを介して映像信
号は映像(Video) 信号用の、また、打ち合わせ回線信号
は打ち合わせ回線用の各出力端子より出力される。
【0007】このように、映像信号の他、打ち合わせ回
線信号を送る場合は、映像信号用の無線チャネルの他
に、打ち合わせ回線信号用の無線チャネルを用いる方式
となっているので、信号種別毎の無線チャネルを必要と
し、無線周波数の有効利用の観点から望ましいものでは
なかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この欠点を解
決すべく、図8に示すような構成が提案された。このテ
レビ伝送無線システムはその詳細を図9(A局システ
ム)および図10(B局システム)に示すように、送信
系は映像(Video) 信号入力端子と打ち合わせ回線信号入
力端子とを持ち、打ち合わせ回線信号は打ち合わせ回線
用の搬送端局装置MUXに、また、映像信号は合成回路
SYNに入力させる構成としてあり、合成回路SYNの
出力はベースバンドスイッチSWを介してFM変調器M
に入力される構成となっている。
【0009】搬送端局装置MUXは送信する打ち合わせ
回線信号を、ベースバンド帯の空き領域である6MHz
の周波数帯に変換して出力すると共に、受信系より入力
された6MHzの周波数帯の信号を復調して元の打ち合
わせ回線信号に復元して打ち合わせ回線信号用の出力端
子に出力するものである。
【0010】FM変調器Mは2系統あり、これらのFM
変調器Mにそれぞれ対応して送信機TXが設けてある。
従って、送信機TXも2系統あり、一つは周波数f1、
もうひとつは周波数f2となっている。周波数f1は予
備回線の無線周波数、周波数f2は現用回線の無線周波
数である。
【0011】従って、映像信号は通常は合成回路SYN
で搬送端局装置MUXからの打ち合わせ回線信号と合成
され、ベースバンドスイッチSWを介して現用回線用の
FM変調器Mに入力されて、ここでFM変調されてから
周波数f2の送信機TXで送信出力信号とされた後、送
信系の分波濾波器BRを通してから、さらに送受共用器
DUPを介して自局のアンテナANTに送り、相手局へ
と送信される。
【0012】一方、相手局からの電波はアンテナANT
により受信され、送受共用器DUPを介して受信系の分
波濾波器BRに送られ、ここで周波数帯に応じて対応す
る周波数の受信機RXに入力される。
【0013】上述したように、送信系は予備用、現用の
2種の周波数帯を使用可能に構成してある関係で、受信
系も予備用(周波数f1´)、現用(周波数f2´)の
2種の周波数帯を用意してあり、分波濾波器BRから周
波数帯に応じて対応する周波数の受信機RXに入力され
る。そして、各受信機RXで中間周波数信号に変換さ
れ、これら受信機RX対応のFM復調器Dに送られてF
M復調され、ベースバンドスイッチSWを介して分岐回
路SPに送られる。
【0014】分岐回路SPは映像信号と、ベースバンド
帯の空き領域である6MHz帯を使用した打ち合わせ回
線信号とを分けて送り出すもので、これにより映像信号
は映像(Video) 信号用の出力端子に、また、打ち合わせ
回線信号は搬送端局装置MUXに送り出される。そし
て、搬送端局装置MUXでは受け取った6MHz帯の打
ち合わせ回線信号を復調して元の信号に戻した上で、打
ち合わせ回線用の出力端子より出力させる。
【0015】このように、図8の構成においては、打ち
合わせ信号等を搬送端局装置を用いて6MHz帯に変換
し、ベースバンド帯で映像信号等と合成する方式とする
ことで、使用するチャネルを1チャネルで済むようにし
ているが、搬送端局装置を必要とするため、コストアッ
プに繋がるので、1対向形のテレビ伝送無線システムに
おいては、経済的に難点となる。
【0016】このように上記システムでは、伝送チャネ
ルは1チャネルで済むものの、搬送端局装置を含むシス
テムとなっているため、システム構成の規模が大きくな
ると云う問題点があった。
【0017】そこで、この発明の目的とするところは、
複数のチャネルを使用せずとも、映像信号と、打ち合わ
せ回線信号等の付帯信号を高品質で伝送でき、しかも、
システムのコストを最小限に抑えることができるように
した映像信号無線通信装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成する。すなわち、テレビ映
像信号及びテレビ音声信号と共に、無線局間で授受す
帯信号を無線伝送するようにした映像信号無線通信装
置において、送信系は前記付帯信号を音声周波数帯で合
成する合成手段と、テレビ映像信号の伝送帯域と前記テ
レビ音声信号の伝送帯域との間における空き周波数エリ
アを利用して前記合成手段の出力をこの空き周波数帯の
サブキャリアに周波数変調する変調手段と、この変調手
段の出力を、前記テレビ映像信号及びテレビ音声信号と
ベースバンド合成するベースバンド合成手段と、このベ
ースバンド合成した信号を周波数変調して送信する送信
手段とより構成すると共に、受信系は送信された信号を
受信してもとのベースバンド信号に復調する受信手段
と、このベースバンド信号からテレビ映像信号成分とテ
レビ音声信号と前記サブキャリアの周波数帯成分とに分
けて出力する分岐手段と、この分岐手段により分けられ
た信号のうち、前記サブキャリアの周波数帯成分の信号
を受けてこれを復調し、もとの付帯信号に変換して出力
する復調手段とより構成する。
【0019】
【作用】このような構成の本システムは、打ち合わせ回
線信号や監視制御信号、回線切替信号などの付帯信号を
音声周波数帯で合成し、テレビ映像信号とテレビ音声信
号の周波数帯の中間の空き周波数エリアを利用してこの
空き周波数帯のサブキャリアに周波数変調し、これをテ
レビ映像信号およびテレビ音声信号とベースバンド合成
してから、これを変調して送信し、受信側ではこれをも
とのベースバンド信号に復調してからテレビ映像信号の
周波数帯成分と前記サブキャリアの周波数帯成分とに分
け、それぞれ復調してもとのテレビ映像信号および、打
ち合わせ回線信号や監視制御信号、回線切替信号に戻す
ようにする。
【0020】このように打ち合わせ回線信号や監視制御
信号、回線切替信号などの各種の付帯信号を、テレビ映
像信号のベースバンド周波数帯の空き周波数エリアを利
用してこの周波数帯の信号にして送受するようにしたも
のであるから、テレビ映像信号と同一のベースバンド帯
に収容されており、別の無線チャネルを使用することが
ないので無線チャネルの有効利用を図ることができる
他、付帯信号は音声周波数帯で合成してこれをベースバ
ンド帯に収容すると云う簡易な方式で実現できるので、
システムコストも抑制でき、また、打ち合わせ回線信号
は2重の周波数変調をかけ、伝送されるので従来の搬送
端局装置による伝送と比べ、低雑音で高品質となる。従
って、本発明によれば複数のチャネルを使用せずとも、
映像信号と、打ち合わせ回線信号等の付帯信号を高品質
で伝送でき、しかも、システムのコストを最小限に抑え
ることができるようにした映像信号無線通信装置を提供
することができる。
【0021】従って、本発明によれば複数のチャネルを
使用せずとも、映像信号と、打ち合わせ回線信号等の付
帯信号を高品質で伝送でき、しかも、システムのコスト
を最小限に抑えることができるようにした映像信号無線
通信装置を提供することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照して説明する。本発明は打ち合わせ回線信号や監視制
御信号、回線切替信号などの付帯信号をテレビ映像信号
と同一のベースバンド帯に簡易な方法で収容して授受す
るようにしたものであり、テレビ映像信号の帯域とテレ
ビ音声信号の帯域との間の空き帯域を利用して送るよう
にしたもので、具体的には打ち合わせ回線信号、監視制
御信号および回線切替信号などの付帯信号を音声周波数
帯で合成し、この合成した信号をテレビ信号伝送周波数
帯域の空き周波数帯である6MHz帯の周波数変調器を
用いて変調し、その変調波をベースバンド帯でビデオ信
号テレビ音声変調波および回線パイロット信号等と合成
する構成とし、一方、受端においては、復調されたベー
スバンド信号より6MHz帯の帯域濾波器により周波数
変調波を分離し、FM復調回路を用いて復調し、分岐濾
波手段を用いて打ち合わせ信号、監視制御信号および回
線切替信号に分離する。
【0023】本発明では打ち合わせ信号を6MHz帯の
簡易なFM変調手段およびFM復調手段を用いてビデオ
信号等と同一無線チャネルで伝送できるため、1対向形
のテレビ信号伝送システムをシンプルな構成で実現でき
るものであり、以下、詳細を説明する。
【0024】図1は本発明の一実施例を示す全体構成図
であり、図2にはA局システムの、そして図3にはB局
システムの拡大図を示す。これらの図において、1はテ
レビ音声信号入力端子、2はテレビ映像信号入力端子で
ある。また、3は打ち合わせ回線信号入力端子、4は監
視制御信号入力端子、5は回線切替信号入力端子であ
り、これらは送信系の端子となる。
【0025】また、6はテレビ音声信号出力端子、7は
テレビ映像信号出力端子、8は打ち合わせ回線信号出力
端子、9は監視制御信号出力端子、10は回線切替信号
出力端子であり、これらは受信系の端子となる。
【0026】11は音声周波数帯合成回路であり、打ち
合わせ回線信号入力端子3や監視制御信号入力端子4お
よび回線切替信号入力端子5から入力された打ち合わせ
回線信号、監視制御信号、回線切替信号の各信号を音声
周波数帯で合成して出力するものである。また、12は
FM変調器であり、音声周波数帯合成回路11からの合
成出力を6MHz帯のサブキャリアに周波数変調(FM
変調)して出力するものである。
【0027】13はベースバンド合成器、14はテレビ
音声FM変調器、15はベースバンド切替器、16はF
M変調器、17は送信機、18はFM変調器、19は送
信機である。上記テレビ音声FM変調器14はテレビ音
声信号入力端子1より入力されるテレビ音声信号をFM
変調して出力するものであり、また、ベースバンド合成
器13はFM変調器12からのFM変調出力とテレビ映
像信号入力端子2より入力されるテレビ映像信号、回線
パイロット信号およびテレビ音声FM変調器14からの
周波数変調波と合成され、図4に示すようなベースバン
ド信号を形成して出力するものである。
【0028】上記ベースバンド切替器15は送信周波数
帯を切り替えるため、ベースバンド合成器13の出力の
送信経路(FM変調器16と送信機17とからなる経路
と、FM変調器18と送信機19とからなる経路)を切
り替えるものであり、従って、送信機17と19は互い
に異なる送信周波数帯域としてあって、一方が予備用、
他方が現用となっている。
【0029】FM変調器16はベースバンド切替器15
を介して与えられるベースバンド合成器13の出力をF
M変調して出力するものであり、送信機17はこのFM
変調された出力を所定の周波数帯の電波として出力する
ものであり、FM変調器18はベースバンド切替器15
を介して与えられるベースバンド合成器13の出力をF
M変調して出力するものであり、送信機19はこのFM
変調された出力を所定の周波数帯の電波として出力する
ものである。
【0030】20は送信分波器、30は受信分波器、3
1は送受共用器、32はアンテナである。送信分波器2
0は送信機17または19からの送信出力を送受共用器
31に送り出すものであり、送受共用器31は送信分波
器20からの出力をアンテナ32に送り出し、アンテナ
32で受信した電波は受信分波器30に送り出すもので
ある。受信分波器30はアンテナ32から受けた電波を
受信機27および29に与えるものである。
【0031】受信機27および受信機29は受信分波器
30より受けた受信入力のうち、自己の受信処理可能な
周波数帯に対応した信号についてこれを中間周波数帯の
信号に変換して出力するものであり、FM復調器28お
よび26はそれぞれ対応する受信機29,27の出力を
FM復調して元のベースバンド信号に戻す回路である。
【0032】25はベースバンド切替器であり、FM復
調器28または26の出力の一方に切り替えて取り出す
ものである。21は分岐濾波器、22は復調器、23は
ベースバンド分岐濾波器、24はテレビ音声復調器であ
り、ベースバンド分岐濾波器23はベースバンド切替器
25を介して取り出されたベースバンド信号を各周波数
帯域に分けるものである。
【0033】ベースバンド信号は図4に示すようにテレ
ビ映像信号は50Hzから4MHzの範囲で、また、打
ち合わせ回線信号は6MHz帯で、また、テレビ音声変
調波信号は7.5MHz帯で、さらに回線パイロット信
号は8.5MHz帯を占め、これらが合成されたもので
あるから、ベースバンド分岐濾波器23はこれらを各成
分別に抽出してテレビ映像信号はテレビ映像信号出力端
子7に、テレビ音声変調波信号はテレビ音声復調回路2
4に、そして、残りを復調回路22に送り出すことがで
きるように構成してある。
【0034】テレビ音声復調回路24はベースバンド分
岐濾波器23から受けたテレビ音声変調波信号を復調し
て音声信号に戻し、テレビ音声出力端子6に出力するも
のであり、復調回路22はベースバンド分岐濾波器23
から受けた6MHz帯の信号を復調して分波濾波器21
に送るものである。分波濾波器21はこの復調された信
号から打合わせ回線信号,監視制御信号,回線切替信号
とに分けると共に、打ち合わせ回線信号は打ち合わせ回
線信号出力端子8に送り、監視制御信号は監視制御信号
出力端子9に送り、回線切替信号は回線切替信号出力端
子10に出力するものである。
【0035】このような構成において、打ち合わせ回線
信号入力端子3、監視制御信号入力端子4、回線切替信
号入力端子5から入力された打ち合わせ回線信号、監視
制御信号、回線切替信号の各信号は、音声周波数帯合成
回路11で合成される。
【0036】この合成信号はFM変調器12で6MHz
帯のサブキャリアに周波数変調され、この周波数変調さ
れて得られた周波数変調波信号はベースバンド合成器1
3に送られ、このベースバンド合成器13でテレビ映像
信号入力端子2より入力されるテレビ映像信号、回線パ
イロット信号およびテレビ音声FM変調器14からの周
波数変調波と合成され、図4に示すようなベースバンド
信号となる。
【0037】このベースバンド信号はベースバンド切替
器15を経てFM変調器16(18)により変調され、
中間周波信号となり、送信機17(19)により高周波
帯に変換され、送信分波器20、送受共用器31、アン
テナ32を介して対向局に送信される。
【0038】対向局ではアンテナ32によりこれを受信
し、この受信した高周波信号は送受共用器31、受信分
波器30を介して受信機27(29)で中間周波数信号
に変換される。この中間周波数信号はFM復調器26
(28)によりベースバンド信号に復調される。このベ
ースバンド信号はベースバンド切替器25を通り、ベー
スバンド分岐濾波器23に入り、テレビ映像信号、打ち
合わせ回線変調波、テレビ音声変調波および回線パイロ
ット信号に分岐される。
【0039】分岐された打ち合わせ回線変調波信号は復
調器22により復調され、音声周波数帯の信号となり、
分岐濾波器21により打ち合わせ信号、監視制御信号お
よび回線切替信号に分岐され、それぞれ、打ち合わせ信
号出力端子8、監視制御信号出力端子9、回線切替信号
出力端子10より出力される。
【0040】このように、本システムは打ち合わせ回線
信号や監視制御信号、回線切替信号などの付帯信号を音
声周波数帯で合成し、テレビ映像信号とテレビ音声信号
の周波数帯の中間の空き周波数エリアである6MHz帯
を利用してこの6MHz帯のサブキャリアに周波数変調
し、これをテレビ映像信号およびテレビ音声信号とベー
スバンド合成してから、これをFM変調して送信し、受
信側ではこれをもとのベースバンド信号に復調してから
テレビ映像信号とテレビ音声信号の周波数帯成分と6M
Hz帯の周波数帯成分とに分け、それぞれ復調してもと
のテレビ映像信号およびテレビ音声信号および、打ち合
わせ回線信号や監視制御信号、回線切替信号に戻すよう
にしたものであり、打ち合わせ回線信号や監視制御信
号、回線切替信号などの付帯信号を、テレビ映像信号と
テレビ音声信号の周波数帯の中間の空き周波数エリアで
ある6MHz帯を利用してこの6MHz帯の信号にして
送受するようにしたものであるから、テレビ映像信号お
よびテレビ音声信号と同一のベースバンド帯に収容され
ており、別の無線チャネルを使用することがないので無
線チャネルの有効利用を図ることができる他、付帯信号
は音声周波数帯で合成してベースバンド帯に収容すると
云う簡易な方式で実現できるのでシステムコストも抑制
できる。また、打ち合わせ回線信号は2重の周波数変調
をかけ、伝送されるので従来の搬送端局装置による伝送
と比べ、低雑音で高品質となる。尚、本発明は上記し、
且つ、図面に示す実施例に限定することなく、その要旨
を変更しない範囲内で適宜変形して実施し得るものであ
る。
【0041】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
複数のチャネルを使用せずとも、映像信号と、打ち合わ
せ回線信号等の付帯信号を高品質で伝送でき、しかも、
システムのコストを最小限に抑えることができるように
した映像信号無線通信装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成を示すブロック
図。
【図2】図1のA局システムの詳細を拡大して示すブロ
ック構成図。
【図3】図1のB局システムの詳細を拡大して示すブロ
ック構成図。
【図4】本発明システムにおけるベースバンド信号の例
を示す図。
【図5】従来例の全体構成を示すブロック図。
【図6】図5のA局システムの詳細を拡大して示すブロ
ック構成図。
【図7】図5のB局システムの詳細を拡大して示すブロ
ック構成図。
【図8】図5の従来例の改善システムの全体構成を示す
ブロック図。
【図9】図8のA局システムの詳細を拡大して示すブロ
ック構成図。
【図10】図8のB局システムの詳細を拡大して示すブ
ロック構成図。
【符号の説明】
1…テレビ音声信号入力端子、2…テレビ映像信号入力
端子、3…打ち合わせ信号入力端子、4…監視制御信号
入力端子、5…回線切替信号入力端子、6…テレビ音声
信号出力端子、7…テレビ映像信号出力端子、8…打ち
合わせ信号出力端子、9…監視制御信号出力端子、10
…回線切替信号出力端子、11…音声周波数帯合成回
路、12…FM変調器、13…ベースバンド合成器、1
4…テレビ音声FM変調器、15…ベースバンド切替
器、16…FM変調器、17…送信機、18…FM変調
器、19…送信機、20…送信分波器、21…分岐濾波
器、222…復調器、23…ベースバンド分岐濾波器、
24…テレビ音声復調器、25…ベースバンド切替器、
26…FM復調器、27…受信機、28…FM復調器、
29…受信機、30…受信分波器、31…送受共用器、
32…アンテナである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/00 - 7/088 H04B 7/00 H04J 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テレビ映像信号及びテレビ音声信号と共
    に、無線局間で授受する付帯信号を無線伝送するように
    した映像信号無線通信装置において、 送信系は 前記付帯信号を音声周波数帯で合成する合成手段と、 テレビ映像信号の伝送帯域と前記テレビ音声信号の伝送
    帯域との間における空き周波数エリアを利用して前記合
    成手段の出力をこの空き周波数帯のサブキャリアに周波
    数変調する変調手段と、 この変調手段の出力を、前記テレビ映像信号及びテレビ
    音声信号とベースバンド合成するベースバンド合成手段
    と、 このベースバンド合成した信号を周波数変調して送信す
    る送信手段とより構成すると共に、 受信系は送信された信号を受信してもとのベースバンド
    信号に復調する受信手段と、 このベースバンド信号からテレビ映像信号成分とテレビ
    音声信号と前記サブキャリアの周波数帯成分とに分けて
    出力する分岐手段と、 この分岐手段により分けられた信号のうち、前記サブキ
    ャリアの周波数帯成分の信号を受けてこれを復調し、も
    との付帯信号に変換して出力する復調手段とより構成す
    ることを特徴とする映像信号無線通信装置。
  2. 【請求項2】テレビ映像信号及びテレビ音声信号と共
    に、無線局間で授受する付帯信号を無線伝送するように
    した映像信号無線通信装置において、 送信系は前記付帯信号を音声周波数帯で合成する合成手
    段と、 テレビ映像信号の伝送帯域と前記テレビ音声信号の伝送
    帯域との間における空き周波数エリアを利用して前記合
    成手段の出力をこの空き周波数帯のサブキャリアに周波
    数変調する変調手段と、 この変調手段の出力を、前記テレビ映像信号及びテレビ
    音声信号とベースバンド合成するベースバンド合成手段
    と、 このベースバンド合成した信号を周波数変調して送信す
    る送信手段とより構成することを特徴とする映像信号無
    線通信装置。
  3. 【請求項3】テレビ映像信号及びテレビ音声信号を無線
    伝送するものであって、無線局間で授受する付帯信号を
    音声周波数帯で合成し、この合成した信号を前記テレビ
    映像信号の伝送帯域と前記テレビ音声信号の伝送帯域と
    の間における空き周波数エリアに挿入すべくこの空き周
    波数帯のサブキャリアに周波数変調に変調し、これを前
    記テレビ映像信号及びテレビ音声信号とベースバンド合
    成すると共に、このベースバンド合成した信号を周波数
    変調して送信することにより無線伝送するようにした映
    像信号無線通信装置において、 受信系は送信された信号を受信してもとのベースバンド
    信号に復調する受信手段と、 このベースバンド信号からテレビ映像信号成分とテレビ
    音声信号と前記サブキャリアの周波数帯成分とに分けて
    出力する分岐手段と、 この分岐手段により分けられた信号のうち、前記サブキ
    ャリアの周波数帯成分の信号を受けてこれを復調し、も
    との付帯信号に変換して出力する復調手段とより構成す
    ることを特徴とする映像信号無線通信装置。
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