JP3025412U - 傘のロクロ - Google Patents

傘のロクロ

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JP3025412U
JP3025412U JP1995012778U JP1277895U JP3025412U JP 3025412 U JP3025412 U JP 3025412U JP 1995012778 U JP1995012778 U JP 1995012778U JP 1277895 U JP1277895 U JP 1277895U JP 3025412 U JP3025412 U JP 3025412U
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勝奎 郭
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美河 祥介
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 指に負担を掛けずにハジキのとの係合解除操
作が行え、かつ製造容易な傘のロクロを提供する。 【解決手段】 傘骨7の一端が取り付けられる傘骨保持
部11の下部に、傘の中棒2に設けられたハジキ8,9
に係合するハジキ係合部22を有する筒状部12を備
え、傘の中棒2に装着されて、その中棒2軸方向に移動
自在とされる傘のロクロ4において、前記筒状部12に
は、筒状の外装部材13が装着されており、当該外装部
材13は、前記ハジキ8,9とハジキ係合部22との係
合状態の解除操作を行う操作部23,26を一体に備え
ている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、傘のロクロに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、傘は、中棒(柄杆、管軸ともいう)と、その中棒上端部に固着した 上ロクロと、中棒にその軸方向に移動可能に外嵌された下ロクロと、中棒の上部 又は下部において、下ロクロと係合して下ロクロの位置を固定する上・下ハジキ と、複数本の親骨及び受骨と、親骨の各一端を上ロクロに枢支連結する抱き針と 、親骨に他端が枢着された受骨の各一端を下ロクロに連結する抱き針と、中棒の 下端に固着された手元(ハンドル或いは握りともいう)と、傘布(傘地ともいう )とにより主構成されている。
【0003】 図10に示すように、従来の下ロクロ51は、受骨の一端が取り付けられる傘 骨保持部52と、その傘骨保持部52の下部に設けられた筒状部53とから構成 される。 傘骨保持部52は、軸方向中央付近の外周面に抱き針受入れ周溝54を備え、 その抱き針受入れ周溝54に交差し、かつ傘骨保持部52の上端及び外周側に開 口するように複数個(通常8又は6個)の受骨受入れ溝55が設けられている。
【0004】 受骨受入れ溝55には、一端に1本の抱き針56が挿通された複数の受骨57 がそれぞれ受け入れられ、抱き針受入れ周溝54に抱き針56が受け入れられる 。 抱き針56は、両端部を相互にねじり合わせて結び止めることにより、輪状と され、受骨57を下ロクロ51に枢支連結するようになっている。
【0005】 この抱き針56のねじり合わされた結止部58は、上方に折り曲げられて、傘 骨保持部52に受骨受入れ溝55と平行に設けた収納部59に押し込められて、 結止部58が下ロクロ51外に露出して使用者等の手に接触することのないよう にされている。 筒状部53には、その軸方向に長く延びたハジキ係合孔60が設けられ、その ハジキ係合孔60が、中棒61に設けられたハジキ62に係合することにより、 下ロクロ51が中棒61に対して固定される。
【0006】 傘の開閉は、指でハジキ62を中棒61径内方向に押し込み、ハジキ62とハ ジキ係合孔60(筒状部の下端)との係合を解除して、下ロクロ51を中棒61 の軸方向に移動自在として行われる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の下ロクロ51を備えた傘の開閉は、ハジキ係合孔60(又は筒状部 53の下端)と係合状態のハジキ62を、指で中棒61径内方向に押し込み、ハ ジキ62とハジキ係合孔60(又は筒状部の下端)との係合を解除することで、 下ロクロ51を中棒61の軸方向に移動自在として行われるものである。
【0008】 しかし、ハジキ62は、薄い板状のものであり、そのようなものを直接指で中 棒内に押し込むのは、指への負担が大きくなってしまう。 そこで、指への負担を小さくするために、ハジキを押込操作するための操作片 を筒状部に一体に設けることが考えられるが、かかる操作片を筒状体に一体に設 けると、ロクロの構成が複雑となり、製造が困難になる。
【0009】 また、収納部に収納された抱き針56の結止部58(上ロクロの抱き針も含む )は、その収納部59内に収められている限り、ロクロ外に露出することはない 。 しかし、前記収納部59のロクロ外周面側は開口しているため、衝撃等が加わ ることにより、折り曲げられていた結止部が元に戻されて、ロクロ外に露出する ことを防止できない。
【0010】 本考案は、上述のような問題点に鑑みてなされたもので、指に負担を掛けずに ハジキとの係合解除操作を行え、かつ製造容易な傘のロクロを提供することを目 的とする。 また、本考案は、抱き針結止部の先端がロクロ外へ突出することを防止できる 傘のロクロを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案では、上記目的を達成するために次の技術的手段を講じた。 すなわち、本考案は、傘骨の一端が取り付けられる傘骨保持部の下部に、傘の 中棒に設けられたハジキに係合するハジキ係合部を有する筒状部を備え、傘の中 棒に装着されて、その中棒軸方向に移動自在とされる傘のロクロにおいて、前記 筒状部には、筒状の外装部材が装着されており、当該外装部材は、前記ハジキと ハジキ係合部との係合状態の解除操作を行う操作部を一体に備えている。
【0012】 従って、ハジキとハジキ係合部との係合解除操作は、指で直接ハジキを押すこ となく、外装部材に設けられた操作部を介して間接的にハジキを中棒内に押し込 むことができるので、直接ハジキを押す場合と比較して、指への負担を軽減する ことができるとともに、操作部を備えた外装部材を別体とすることで、各部材の 構成が簡素となり、製造も容易となる。また、本考案に係るロクロの外装部材以 外の部材と、外装部材を備えない傘のロクロとは、共通のものを使用できるので 、外装部材を備えた傘と備えない傘の両方を製造する場合に、部品の共通化によ るコストダウンが図れる。
【0013】 また、外装部材は、筒状部に接着されているものとすれば、外装部材を筒状部 へ容易に、かつ確実に取り付けることができる。 さらに、筒状部外周面にはその周方向に凹又は凸状の嵌合部が設けられ、前記 外装部材内周面には、前記嵌合部と嵌合して、その外装部材を筒状部に取り付け るための凸又は凹状の被嵌合部が周方向に設けられているものとすれば、外装部 材を筒状部に外嵌させると、嵌合部と被嵌合部との凹凸嵌合により、外装部材が 筒状部に固定されるので、その取り付けは極めて容易かつ確実に行える。
【0014】 また本考案では、筒状部及び/又は外装部材に、外装部材の筒状部に対する回 動を防止するための回り止め部を設けることができる。 この場合、外装部材を筒状部に取り付けた後は、回り止め部によって、外装部 材が筒状部に対して回動することが防止され、ハジキに対する操作部の位置は常 に適切な状態にある。
【0015】 また、かかる回り止め部としては、嵌合部及び被嵌合部が、前記筒状部及び外 装部材の周方向に間隔を有して、それぞれ複数個形成されたものであって、それ ら嵌合部及び被嵌合部によって回動を防止したものとして構成することができる 。 上記のように嵌合部及び被嵌合部を形成することで、外装部材の筒状部軸方向 への移動と、外装部材の筒状部に対する回動を同時に防止することができ、構造 の簡素化を図りつつも確実な取り付けが行える。
【0016】 そして、本考案では、操作部は、下端側が外装部材に固定され、上端側がハジ キの操作方向に移動自在な自由端部とされた上下方向に長尺な舌片からなること を特徴とするものである。 この場合、操作部の操作は、上端側の自由端部をハジキの操作方向に押すこと によって行われるので、下端側が自由端部とされたものや、上下両端が固定され たものに比して、押し込み操作がし易くなる。
【0017】 さらに、本考案では、ハジキ係合部は、前記筒状部の前記操作部に対応する部 分が、その操作部の幅方向の長さより幅広に切り欠いて形成されたものとするこ とができる。 この場合、操作部の幅方向の長さより幅広にハジキ係合部を形成したことによ り、操作部は、中棒外周面位置まで押し込み可能とされているので、ハジキを中 棒内に十分に押し込むことができる。
【0018】 また、前記操作部は、その操作部の非操作時には、ハジキと接触しない位置付 けで設けられているものとすることができる。 この場合、操作部とハジキが接触していると、操作部の変形等により、ハジキ が常に操作部によって中棒内に多少押し込まれた状態となってハジキとハジキ係 合部との係合が外れ易くなる恐れがあるが、操作部をハジキと接触しないように 設けておくことで、上記のようなことを防止できる。
【0019】 さらに、そのような操作部としては、前記外装部材外周面より径方向外方に突 出して設けることで、非操作時にハジキと接触しないものを構成できる。 この場合、ハジキが中棒径方向外方に大きく突出していても、外装部材全体を 大きくすることなく、操作部だけを径方向外方に突出させて設ければ、ハジキと 接触しないようにすることができる。
【0020】 さらにまた本考案では、傘骨の一端は、抱き針によって傘骨保持部に取り付け られ、その傘骨保持部外周に抱き針受入れ周溝と、その抱き針受入れ周溝から下 方に延びる抱き針結止部の収納部とを備え、前記外装部材は、前記収納部の下方 に近接して設けられ、その外装部材上部の径方向寸法は、前記傘骨保持部の径方 向寸法と略等しいことを特徴とするものである。
【0021】 傘骨保持部に傘骨を取り付けは、抱き針によって傘骨の一端を保持させ、その 抱き針の両端部を収納部の位置において互いにねじり合わせて結止部とする。そ して、その結止部を下方に折り曲げて収納部に押し込むことによって行われる。 この結止部の先端は、抱き針を切断したままの尖った状態であるから、結止部 の先端が傘の使用者の手指等に接触する恐れがあるが、前記収納部に結止部を押 し込むことによって、その先端がロクロの径方向外方に露出しないようにしてい る。
【0022】 しかし、下方に向いた結止部の先端が、収納部より下方に多少長く延びている と、その先端が、ロクロ径方向外方に露出した状態となる。 そこで、そのような結止部においても、傘骨保持部の径方向寸法と略等しい径 方向寸法を有する外装部材を、収納部の下方に近接して設けることにより、その 先端がロクロ径方向外方に露出することが防止されている。
【0023】 また、前記外装部材の上部には、前記抱き針結止部を収納する凹部が設けられ ているものとすれば、結止部が収納部より下方に多少長く延びているものであっ ても、その収納部で収納できない部分を前記凹部に収納させることができる。 そして、前記外装部材には、抱き針の結止部分の少なくとも先端を覆う抱き針 カバー部が設けられているものとすることができる。
【0024】 この場合、折り曲げらて収納部に押し込まれている抱き針の結止部は、衝撃等 が加えられることにより、元に戻されて、ロクロ径方向外方に露出する恐れがあ るが、抱き針カバー部により抱き針の結止部分の少なくとも先端を覆うことによ って、折り曲げられていた抱き針が元に戻ることを防止できるものであり、その 抱き針カバー部は、外装部材の前記凹部外周側に位置して、上向き突出状に設け られているものとして構成できる。
【0025】 すなわち、抱き針カバー部を上向き突出状に設けることで、凹部に収納された 抱き針結止部だけでなく、収納部に収納された結止部も有効に覆うことができる 。 また、本考案は、傘骨の一端が抱き針によって取り付けられる傘のロクロにお いて、ロクロ外周面には複数の嵌合孔が設けられ、それらの嵌合孔に嵌合する複 数の嵌合突起を備えた被覆部材によって前記抱き針の結止部の少なくとも先端を 覆うことを特徴とするものである。
【0026】 この場合、結止部の少なくとも先端を被覆部材によって覆うことにより結止部 がロクロ外に露出しない。また、その被覆部材のロクロへの取り付けは複数の嵌 合孔及び嵌合突起によってなされるので、確実である。 さらに、前記ロクロは、傘骨の一端が取り付けられる傘骨保持部と、その下部 に設けられた筒状部とからなるものであって、傘骨保持部には、結止部の収納部 が傘骨保持部軸方向中央付近から上方に延びて設けられ、その収納部の下方は、 傘骨保持部が下方に突出した突出部とされ、その突出部に前記嵌合孔が設けられ ているものとすれば、突出部によって、嵌合孔を設けることが可能な範囲が拡大 する。
【0027】
【考案の実施の形態】
以下、図面に基づいて本考案の実施の形態を説明する。 図1は、本考案に係るロクロを採用した傘1を示している。この傘1は、傘布 を除去した状態であって、中棒2と、中棒2上端部に固着された上ロクロ3と、 中棒2に対してその軸方向に移動可能に外嵌された下ロクロ4と、中棒2の下端 に固着された手元5と、傘骨を構成する複数本の親骨6及び受骨7等から主構成 されている。
【0028】 中棒2は、木製中実丸棒又は金属製中空棒(管)から成り、その上・下部には 、上・下ハジキ8,9が備わっている。これらのハジキ8,9は下ロクロ4に係 合して、下ロクロ4の位置を固定するためのものであり、中棒の同一母線上にそ れぞれ設けられている。 ロクロ3,4は、硬質合成樹脂製であって、上ロクロ3には、親骨6の一端が 枢支連結され、下ロクロには、他端が親骨6の中途部に連結された受骨7の一端 が枢支連結されている。
【0029】 下ロクロ4は、図2〜6に示すように、受骨7の一端が枢支連結される傘骨保 持部11と、その下部に一体に設けられた筒状部12と、筒状部12に装着され る外装部材13とから構成されている。 傘骨保持部11では、抱き針14によって受骨7の一端を枢支連結しており、 この傘骨保持部11外周面には、その軸方向(上下方向)中央近傍に位置して全 周にわたって抱き針受入れ周溝15を備えており、さらに、その受入れ周溝15 に交差し、かつ上端及び外周側に開口する受骨受入れ溝16が複数個放射状に一 定角度間隔で設けられている。
【0030】 さらに、傘骨保持部11の外周面には、図3に示すように、受骨受入れ溝16 間の1箇所に、抱き針受入れ周溝15から下方に延びて下面にまで貫通する抱き 針結止部の収納部17が設けられている。 傘骨保持部11に受骨7の一端を枢支連結するには、次のようにする。 まず、受骨7の各一端に抱き針14を挿通し、その抱き針14の両端部を、収 納部17の位置において、互いにねじり合わせて仮連結する。
【0031】 そして、各受骨7の一端を受骨受入れ溝16にそれぞれ挿入して、抱き針14 を抱き針受入れ周溝15に沈め込む。 さらに抱き針14両端部をねじり合わせて本連結をして、結止部18を形成す る。 最後に、結止部18を下方に折り曲げて収納部17に押し込むと受骨7の枢支 連結作業が完了する。
【0032】 筒状部12は、傘骨保持部11より小径に形成されており、その外周面上部に おいて、周方向に延びる凸状の嵌合部20が2箇所に設けられている。この嵌合 部20は、外装部材13に設けられた凹状の被嵌合部21と嵌合することにより 、外装部材13を筒状部12に装着させるためのものである。それぞれの嵌合部 20は、互いに周方向に一定の間隔を有して位置しており、被嵌合部21も嵌合 部20に対応して、周方向に一定の間隔を有して設けられている。このようにす ることで、嵌合部20と被嵌合部21とが外装部材13の筒状部12に対する回 動を防止する回り止め部の役割も果たすことになる。
【0033】 外装部材13は、接着材を用いて筒状部12に対して取付固着しても良く、こ の場合でも、外装部材13を容易かつ確実に取り付けることができる。 また筒状部12の嵌合部20下方には、ハジキ8,9と係合するためのハジキ 係合部22が設けられている。このハジキ係合部22は、筒状部12の外周面を 方形状に切り欠いて形成されたもので、その下端又は上端において、ハジキ8, 9と係合することにより下ロクロ4を中棒2に固定させるものである。
【0034】 外装部材13は、傘骨保持部11及び筒状部12とは別体であり、その上部外 周面の径方向寸法は、傘骨保持部11の径方向寸法と略等しくされ、その下部は 、上部より小径とされている。 この外装部材13は、筒状部12の下方から嵌め込まれ、その内周面上部に設 けられた前記被嵌合部21によって筒状部12に取り付けられる。
【0035】 また外装部材13には、ハジキ8,9とハジキ係合部22との係合状態の解除 操作を行う操作部23が設けられている。この操作部23は、ハジキ係合部22 の位置に対応して、外装部材13の一部を逆U字状に切り欠いて形成されたもの であり、下端側が外装部材13に固定され、上端側がハジキの操作方向、つまり 中棒径方向に移動自在な自由端部23aとされた上下方向に長尺な舌片として構 成されている。ハジキの係合解除操作は、自由端部23aを中棒径方向内方に押 し込むことによって行われる。
【0036】 なお、前記ハジキ係合部22は、操作部23の幅方向の長さより幅広に切り欠 いて形成されている。このようにすることで、操作部23は、筒状部12に阻止 されることなく、中棒2外周面位置まで押し込み可能となり、ハジキを十分に中 棒2内に押し込むことができる。 さらに、外装部材13の上端部には、筒状部12に装着されたときの収納部1 7に対応する位置に、凹部24が形成されている。この凹部24は、外装部材1 3の内周面、外周面及び上端面に開口するように形成され、収納部17より下方 に延びた結止部を収納させるものである。
【0037】 図7は本考案の第2の実施の形態に係る下ロクロ25を示しており、操作部2 6を外装部材13外周面より径方向外方に突出させて設けることにより、非操作 時には、この操作部26がハジキ8,9に接触しないようにしたものである。操 作部26がハジキ8,9に接触しないようにすることで、操作部26の変形等に より、ハジキ8,9が常に操作部によって中棒内に多少押し込まれた状態となっ てハジキ8,9とハジキ係合部22との係合が外れ易くなるのを防止している。
【0038】 また、凹部24の外装部材13外周面側には、収納部17の傘骨保持部11外 周面側の開口部を覆うことができるように、上向き突出状に抱き針カバー部27 が設けられている。この抱き針カバ−部27により傘骨保持部11の収納部17 と凹部24に収納された抱き針14を覆うことができる。 なお、なお、抱き針カバー部27は、上向き突出状に設けられていなくても、 少なくとも凹部24の外装部材13外周面側の位置に設けられていれば、抱き針 14の先端を覆うことができるので、抱き針14が下ロクロ4外に露出すること を防止できる。
【0039】 なお、他の構成は第1の実施の形態と同様であるので、同符号を附して説明を 省略する。 図8及び図9は、本考案の第3の実施の形態に係る下ロクロ30を示している 。この下ロクロ33は、傘骨保持部31と、その下部に一体に設けられた筒状部 32とから構成されている。
【0040】 傘骨保持部31では、抱き針14によって受骨7の一端を枢支連結しており、 この傘骨保持部31外周面には、その軸方向(上下方向)中央近傍に位置して全 周にわたって抱き針受入れ周溝15を備えており、さらに、その受入れ周溝15 に交差し、かつ上端及び外周側に開口する受骨受入れ溝16が複数個放射状に一 定角度間隔で設けられている。
【0041】 本実施の形態においては、収納部37は、抱き針受入れ周溝35から上方に延 びて、傘骨保持部31の上端面より上方に突出して設けられている。この収納部 37に収納された抱き針34は、下ロクロ33に設けられた被覆部材39によっ て覆われて、下ロクロ33外への露出が防止される。 被覆部材39は、合成樹脂製であり、収納部37を下ロクロ33の外周面に沿 って覆う被覆本体部39aと、この被覆本体部39aの上端を収納部37の突出 した部分の上端開口部37aを覆うように突設した突片部39bと、被覆本体部 39aの下部に設けられた2個の嵌合突起40,40とからなる。
【0042】 嵌合突起40,40は、傘骨保持部31の収納部37の下方に設けられた2個 の嵌合孔41,41にそれぞれ嵌合して、被覆部材39を下ロクロ33に装着さ せるためのものである。 収納部37の下方には、傘骨保持部31の下端が下方に突出した突出部42が 形成されており、2つの嵌合孔41,41は、収納部37の下端から突出部42 の下端までの間に下ロクロ33の軸方向に並んで設けられている。
【0043】 突出部42を設けることで、嵌合孔41を設けることが可能な範囲が拡大し、 複数の嵌合孔41を設けるのが容易に行える。そして、複数の嵌合孔41と複数 の嵌合突起40で被覆部材39を下ロクロ33に装着させるようにしたので、装 着させたときに安定度が高くなっている。 なお、上記した実施の形態は例示的なものであって限定的なものではない。す なわち、本考案の範囲は前記した実用新案登録請求の範囲によって示され、その 請求項の意味に入るすべての変形例は本願考案に含まれるものである。
【0044】 すなわち、例えば、本考案のロクロは、手開き傘、自動開き傘(いわゆるジャ ンプ傘)、折り畳み傘等、傘の種類に関係なく採用可能である。また、被覆部材 を第1の実施の形態にかかる下ロクロに採用することも可能である。さらに、被 覆部材を上ロクロに採用することもできる。
【0045】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、筒状部に装着された外装部材と一体に 設けられた操作部によって、間接的にハジキを押すことができるので、指への負 担が軽減されるとともに、操作部を備えた外装部材を別体とすることで、各部材 の構成が簡素となり、製造も容易である。
【0046】 また、外装部材は、筒状部に接着されているものとすれば、外装部材を筒状部 へ容易に、かつ確実に取り付けることができる。 さらに、筒状部外周面に嵌合部を設け、外装部材内周面には、嵌合部と嵌合し て、その外装部材を筒状部に取り付けるための被嵌合部が周方向に設けられてい るので、外装部材を筒状部に外嵌させると、嵌合部と被嵌合部との嵌合により、 外装部材が筒状部に固定され、その取り付けは極めて容易かつ確実に行える。
【0047】 また本考案は、筒状部及び/又は外装部材には、外装部材の筒状部に対する回 動を防止するための回り止め部が設けられているので、外装部材を筒状部に取り 付けた後は、回り止め部によって、外装部材が筒状部に対する回動が防止され、 ハジキに対する操作部の位置は常に適切な状態にある。 また、かかる回り止め部を、嵌合部及び被嵌合部が、前記筒状部及び外装部材 の周方向に間隔を有して、それぞれ複数個形成されたものであって、それら嵌合 部及び被嵌合部によって回動を防止したものとして構成したので、外装部材の筒 状部軸方向への移動と、外装部材の筒状部に対する回動を同時に防止することが でき、確実な取り付けが行える。
【0048】 そして、本考案では、操作部は、下端側が外装部材に固定され、上端側がハジ キの操作方向に移動自在な自由端部とされた上下方向に長尺な舌片からなるもの としたので、自由端部をハジキの操作方向に押すことによって簡単にハジキの係 合解除操作が行える。 さらに、本考案では、ハジキ係合部は、前記筒状部の前記操作部に対応する部 分が、その操作部の幅方向の長さより幅広に切り欠いて形成されているので、操 作部は、中棒外周面位置まで押し込み可能とされているので、ハジキを中棒内に 十分に押し込むことができる。
【0049】 また、前記操作部は、その操作部の非操作時には、ハジキと接触しない位置付 けで設けられているので、非操作時にハジキとハジキ係合部との係合が外れる恐 れがない。 さらに、操作部としては、前記外装部材外周面より径方向外方に突出して設け たので、ハジキが中棒径方向外方に大きく突出していても、外装部材全体を大き くすることなく、操作部だけを径方向外方に突出させて設ければ、ハジキと接触 しないようにすることができる。
【0050】 さらにまた本考案では、外装部材は、収納部の下方に近接して設けられ、その 外装部材上部の径方向寸法は、傘骨保持部の径方向寸法と略等しくされているの で、結止部の先端がロクロ径方向外方に露出することが防止されている。 また、前記外装部材の上部には、前記抱き針結止部を収納する凹部が設けられ ているので、結止部が収納部より下方に多少長く延びているものであっても、そ の収納部で収納できない部分を前記凹部に収納させることができる。
【0051】 そして、前記外装部材には、抱き針の結止部分の少なくとも先端を覆う抱き針 カバー部が設けられているので、折り曲げられていた抱き針が元に戻ることを防 止できる。そして、その抱き針カバー部は、外装部材の前記凹部外周側に位置し て、上向き突出状に設けられているものとすれば、凹部に収納された抱き針結止 部だけでなく、収納部に収納された結止部も有効に覆うことができる。
【0052】 また、本考案は、ロクロ外周面には複数の嵌合孔が設けられ、それらの嵌合孔 に嵌合する複数の嵌合突起を備えた被覆部材によって前記抱き針の結止部の少な くとも先端を覆うので、結止部がロクロ外に露出しない。また、その被覆部材の ロクロへの取り付けは複数の嵌合孔及び嵌合突起によってなされるので、確実で ある。
【0053】 さらに、収納部の下方は、傘骨保持部が下方に突出した突出部とされ、その突 出部に前記嵌合孔が設けられているので、突出部によって嵌合孔を設けることが 可能な範囲が拡大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】傘布を除去した状態の傘の正面図である。
【図2】本考案の第1の実施の形態に係る下ロクロ(外
装部材未装着時)の正面図である。
【図3】図2の背面図である。
【図4】同下ロクロ(外装部材装着時)の正面図であ
る。
【図5】図4の背面図である。
【図6】図4のA−A線断面図である。
【図7】本考案の第2の実施の形態に係る下ロクロの正
面図である。
【図8】本考案の第3の実施の形態に係る下ロクロの斜
視図である。
【図9】図8の要部断面図である。
【図10】従来の下ロクロを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 傘 2 中棒 3 上ロクロ 4 下ロクロ 6 親骨 7 受骨 8 上ハジキ 9 下ハジキ 11 傘骨保持部 12 筒状部 13 外装部材 14 抱き針 15 抱き針受入れ周溝 16 受骨受入れ溝 17 収納部 18 結止部 20 嵌合部 21 被嵌合部 22 ハジキ係合部 23 操作部 24 凹部 26 操作部 27 抱き針カバー部 30 下ロクロ 31 傘骨保持部 32 筒状部 37 収納部 39 被覆部材 40 嵌合突起 41 嵌合孔 42 突出部

Claims (15)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傘骨(7)の一端が取り付けられる傘骨
    保持部(11)の下部に、傘の中棒(2)に設けられた
    ハジキ(8,9)に係合するハジキ係合部(22)を有
    する筒状部(12)を備え、傘の中棒(2)に装着され
    て、その中棒(2)軸方向に移動自在とされる傘のロク
    ロ(4)において、 前記筒状部(12)には、筒状の外装部材(13)が装
    着されており、当該外装部材(13)は、前記ハジキ
    (8,9)とハジキ係合部(22)との係合状態の解除
    操作を行う操作部(23,26)を一体に備えているこ
    とを特徴とする傘のロクロ。
  2. 【請求項2】 外装部材(13)は、筒状部(12)に
    接着されていることを特徴とする請求項1記載の傘のロ
    クロ。
  3. 【請求項3】 筒状部(12)外周面にはその周方向に
    延びる凹又は凸状の嵌合部(20)が設けられ、前記外
    装部材(13)内周面には、前記嵌合部(20)と嵌合
    して、その外装部材(13)を筒状部(12)に取り付
    けるための凸又は凹状の被嵌合部(21)が周方向に延
    設されていることを特徴とする請求項1又は2記載の傘
    のロクロ。
  4. 【請求項4】 筒状部(12)及び/又は外装部材(1
    3)には、外装部材(13)の筒状部(12)に対する
    回動を防止するための回り止め部が設けられていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の傘のロク
    ロ。
  5. 【請求項5】 嵌合部(20)及び被嵌合部(21)
    は、筒状部(12)及び外装部材(13)の周方向に間
    隔を有して、それぞれ複数個形成されたものであって、
    それら嵌合部(20)及び被嵌合部(21)が前記回り
    止め部とされていることを特徴とする請求項4記載の傘
    のロクロ。
  6. 【請求項6】 操作部(23,26)は、下端側が外装
    部材(13)に固定され、上端側がハジキ(8,9)の
    操作方向に移動自在な自由端部とされた外装部材軸方向
    に長尺な舌片からなることを特徴とする請求項1〜5の
    いずれかに記載の傘のロクロ。
  7. 【請求項7】 ハジキ係合部(22)は、筒状部(1
    2)の操作部(23,26)に対応する部分が、その操
    作部の幅方向の長さより幅広に切り欠いて形成されてい
    ることを特徴とする請求項6記載の傘のロクロ。
  8. 【請求項8】 操作部(26)は、その操作部(26)
    の非操作時には、ハジキ(8,9)と接触しない位置付
    けで設けられていることを特徴とする請求項6又は7記
    載の傘のロクロ。
  9. 【請求項9】 操作部(26)は、前記外装部材(1
    3)外周面より径方向外方に突出して設けられているこ
    とを特徴とする請求項8記載の傘のロクロ。
  10. 【請求項10】 傘骨(7)の一端は、抱き針(14)
    によって傘骨保持部(11)に取り付けられ、その傘骨
    保持部(11)外周に抱き針受入れ周溝(15)と、そ
    の抱き針受入れ周溝(15)から下方に延びる抱き針結
    止部(18)の収納部(17)とを備え、外装部材(1
    3)は、前記収納部(17)の下方に近接して設けら
    れ、その外装部材(13)上部の径方向寸法は、傘骨保
    持部(11)の径方向寸法と略等しいことを特徴とする
    請求項1〜9のいずれかに記載の傘のロクロ。
  11. 【請求項11】 外装部材(13)の上部には、抱き針
    結止部(18)を収納する凹部(24)が設けられてい
    ることを特徴とする請求項10記載の傘のロクロ。
  12. 【請求項12】 外装部材(13)には、抱き針の結止
    部分(18)の少なくとも先端を覆う抱き針カバー部
    (27)が設けられていることを特徴とする請求項10
    又は11記載の傘のロクロ。
  13. 【請求項13】 抱き針カバー部(27)は、外装部材
    (13)の凹部(24)外周側に位置して、上向き突出
    状に設けられていることを特徴とする請求項12記載の
    傘のロクロ。
  14. 【請求項14】 傘骨(7)の一端が抱き針によって取
    り付けられる傘のロクロ(4)において、 ロクロ(4)外周面には複数の嵌合孔(41)が設けら
    れ、それらの嵌合孔(41)に嵌合する複数の嵌合突起
    (40)を備えた被覆部材(39)によって抱き針の結
    止部(34)の少なくとも先端を覆うことを特徴とする
    傘のロクロ。
  15. 【請求項15】 ロクロ(7)は、傘骨(7)の一端が
    取り付けられる傘骨保持部(31)と、その下部に設け
    られた筒状部(32)とからなるものであって、 傘骨保持部(31)には、結止部(18)の収納部(3
    7)が傘骨保持部(31)軸方向中央付近から上方に延
    びて設けられ、その収納部(37)の下方は、傘骨保持
    部(31)が下方に突出した突出部(42)とされ、そ
    の突出部(42)に前記嵌合孔(41)が設けられてい
    ることを特徴とする請求項14記載の傘のロクロ。
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