JP3024683U - 変成器用収納箱 - Google Patents

変成器用収納箱

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JP3024683U
JP3024683U JP1995012092U JP1209295U JP3024683U JP 3024683 U JP3024683 U JP 3024683U JP 1995012092 U JP1995012092 U JP 1995012092U JP 1209295 U JP1209295 U JP 1209295U JP 3024683 U JP3024683 U JP 3024683U
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東翼 米田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部に変成器を収納すると共に、端子台を備
える変成器用収納箱におい、端子台の端子収容凹部の前
面側を覆う端子カバーの付け忘れ、紛失等の防止。 【解決手段】 内部に変成器25を収納すると共に、変
成器の出力側と接続する入力端子53A,53Bと、電
気機器の入力側と接続する出力端子54A,54Bとを
端子収容凹部50に取付けた端子台45を備える。端子
台の端子収容凹部を挟んで対向する一対の壁部50a,
50bに、互いに平行な案内溝62A,62Bを設け
る。端子カバー64の両側にそれぞれ案内溝62A,6
2Bに収容される案内部64c,64dを設ける。端子
カバー64で端子収容凹部50の前面側を開閉する。案
内部64c,64dの長手方向の長さを、全開位置で入
力端子53A,53Bが端子カバー64で覆われた状態
となるように設定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は変成器用収納箱に関し、詳しくは、内部に変成器を収納すると共に、 この変成器の出力側と接続する入力端子と、種々の電気機器の入力側と接続する 出力端子とを取付けた端子台を備える変成器用収納箱に関するものであり、特に 、上記端子台の端子収容凹部の前面側を覆う端子カバーの付け忘れ、紛失等の防 止と、この種の変成器用収納箱を配置するために必要な空間の低減に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
図7(A),(B)は従来より提供されているこの種の変成器用収納箱の一例 を示している。 この変成器用収納箱1は、鋼板製の中空箱体であって、内部に、変成器(図示 せず)を収納するようになっており、先端にコンセント2を備える電源コード3 やレセプタクル4等と共に、図8(A),(B)に詳細に示すような樹脂製の端 子台6をねじ7a,7bにより取付けている。
【0003】 この端子台6には、前面6a側を矩形状に切り込んで端子収容凹部8を設けて いる。また、この端子収容凹部8を隔壁9で仕切り、隔壁9の一方側に変成器の 出力側を接続するための一対の入力端子10A,10Bを設け、隔壁8の他方側 に種々の電気機器(負荷)の入力側と接続するための一対の出力端子11A,1 1Bを設けている。図中12は、後述する端子カバー17が端子収容凹部8内に 落ち込むのを防止するためのリブ部である。
【0004】 上記端子収容凹部7を挟んで対向する上壁部13と下壁部14には、互いに平 行な直線状の溝16A,16Bを設けている。 この一対の溝16A,16Bにはそれぞれ端子カバー17の対向する端部17 a,17bを差し込んで、端子カバー17を端子収容凹部7の前面側に嵌め込む ようになっている。この端子カバー17は、図8(A)に示すように、端子台6 に取付けたときに、上記端子収容凹部7の前面側を覆い、入力端子10A,10 B及び出力端子11A,11Bを保護するようにしている。また、端子カバー1 7は、図8(B)に示すような透明樹脂からなる薄厚の矩形板であって、可撓性 を有している。
【0005】 この端子カバー17は、作業者の手であるいはマイナスドライバ等の治具を使 用して、図8(A)中、矢印Aで示すように、端子台6の前面6a側が凸状とな るように撓ませて、上記溝16A,16B内から端部17a,17bを抜き出す ことにより、図8(B)に示すように端子台6から取り外される。
【0006】 また、上記いったん取り外した端子カバー17を再び端子台6に取付ける場合 には、まず、端子カバー17のいずれか一方の端部17a,17bを上記一対の 溝16a,16bの一方に差し込んだ後、端子カバー17を端子台6の前面6a 側が凸状となるように撓ませながら、他方の端部17a,17bを他方の溝16 A,16B内に差し込んで、端子収容凹部7に嵌め込む。
【0007】 この変成器用収納箱1の内部に変成器を収納する際には、上記端子台6から端 子カバー17を取り外し、入力端子10A,10Bに変成器の出力側の電線と接 続する。変成器用収納箱1は、その後、再度端子カバー17を端子台6に取付け た状態で、ユーザーに引き渡される。ユーザーが変成器を使用する場合には、端 子カバー17を取り外し、出力端子11A,11Bに負荷側の電線を接続し、接 続作業の終了後、端子カバー17を再び端子台6に取付ける。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記のように入力端子10A,10Bや出力端子11A,11Bの接 続時に端子カバー17を端子台6から完全に取り外す構造とした場合、いったん 取り外した端子カバー17を接続作業終了後に再度端子台6に取付けることを作 業者が忘れてしまうことがある。この種の変成器用収納箱1は、例えば、パチン コ遊戯装置に使用されることもあるが、上記のように端子カバー17を端子台6 に取付けない状態のままでパチンコ遊戯装置内に配置すると、鋼球が接触して出 力端子10A,10Bと入力端子11A,11Bとが短絡するおそれがある。ま た、端子カバー17と端子台6は別体であるため、取り外した端子カバー17を 紛失してまうおそれもある。
【0009】 さらに、上記のように端子カバー17を端子台6に取付け、取り外しするには 、端子カバー17を撓ませることにより、溝16A,16Bに差し込んだり、取 り外したりする必要があるため、取り扱いが煩雑である。
【0010】 さらにまた、上記のように端子カバー17が端子台6から完全に取り外される 構造であると、上記のように入力端子10A,10Bを変成器と接続した後、出 力端子11A,11Bを負荷と接続する際に、入力端子10A,10Bを誤って 外してしまったり接続する端子を間違えるおそれもある。
【0011】 また、上記従来の変成器用収納箱1では、図7(A)中Bで示すように、端子 台6が側部1aから大きく突出した構造であるため、狭い空間に配置するのが困 難な場合もあり、保管、運搬等についても不便である。
【0012】 本考案は、上記した従来の変成器用収納箱における問題を解決するためになさ れたものであり、端子カバーの付け忘れ、紛失等を防止することを目的としてな されたものである。 また、本考案は、この種の変成器用収納箱において、狭い空間でも配置できる ようにし、ひいては保管、運搬等における取り扱い性を向上することを目的とし てなされたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
従って、請求項1は、内部に変成器を収納すると共に、該変成器の出力側と接 続する入力端子と、電気機器の入力側と接続する出力端子とを取付けた端子台を 備える変成器用収納箱であって、上記端子台の前面側に端子収容凹部を設け、該 端子収容凹部に上記入力端子と出力端子を配置すると共に、上記端子台に摺動自 在な端子カバーを設け、該端子カバーで上記端子収容凹部の前面側を開閉する構 成としていることを特徴とする変成器用収納箱を提供するものである。
【0014】 本考案に係る変成器用収納箱では、端子カバーを摺動させることにより、端子 収容凹部を開閉することができる、出力端子に電線を接続する際に端子カバーを 端子台から取り外す必要がないため、ユーザーが端子カバーを取付けるのを忘れ たり、端子カバーを紛失したりすることがない。
【0015】 上記端子台の上記端子収容凹部を挟んで対向する一対の壁部に、互いに平行な 案内溝を設ける一方、上記端子カバーの両側にそれぞれ上記案内溝に収容される 案内部を設け、該案内部の長手方向の長さを、全開位置で入力端子が端子カバー で覆われた状態となるように設定することが好ましい。(請求項2)
【0016】 請求項2のように案内溝に収容される案内部の長手方向の長さを、全開位置で 入力端子が端子カバーで覆われた状態となるように設定した場合には、ユーザー が出力端子に電気機器側の電線を接続する際には、入力端子は端子カバーにより 覆われているため、誤って入力端子の電線を外したり、出力端子に接続すべき電 線を入力端子に接続したりすることがない。
【0017】 上記端子カバーの先端部に裏面側へ円弧状に湾曲する係止爪を設けると共に、 上記端子収容凹部に上記端子カバーの摺動方向に延在して端部を円弧状に形成し たリブ部を設け、端子カバーを全閉位置に移動させると上記係止爪が円弧状部に 係止される構成とすることが好ましい。(請求項3)
【0018】 請求項3のように端子カバーの先端部に係止爪を設けた場合には、ユーザーが 端子カバーを摺動させない限り、端子カバーは閉状態で保持される。
【0019】 上記端子カバーの表面側に摘まみ部を設けることが好ましい。(請求項4)
【0020】 請求項4のように、摘まみ部を設けた場合には、作業者が端子カバーを開く作 業が容易になる。
【0021】 上記端子カバーの表面側に、端子カバーの開閉方向を含む操作内容を表示する 表示部を設けることが好ましい。(請求項5)
【0022】 請求項5のように端子カバーに表示部を設けた場合には、作業者が接続作業後 に端子カバーを閉鎖するのを忘れたり、端子カバーの開閉方向を間違えたりする のを防止することができる。
【0023】 上記端子台が一方の側板部に埋め込み状態で取付けられ、端子台の前面部が側 板部とほぼ面一であることが好ましい。(請求項6)
【0024】 請求項6のように端子台を埋め込み状態で取付けて、前面部を側板部とほぼ面 一とした場合には、変成器用収納箱を配置するために必要な空間が低減される。
【0025】 底部の外面に配置用突起を複数個突設する一方、天板部にこれら複数の配置用 突起を嵌め込み可能な配置孔を設けることが好ましい。(請求項7)
【0026】 請求項7のように、底部の外面に配置用突起を設け、天板部に配置孔を設けた 場合には、変成器用収納箱を横置き状態で積み重ねることができる。
【0027】 上記端子台を取付けた側部と対向する側部の外面に、複数個の配置用突起を 突設することが好ましい。(請求項8)
【0028】 請求項8のように、側部の外面に配置用突起を設けた場合に、変成起用収納箱 を縦置き状態で配置することができる。
【0029】
【考案の実施の形態】
次に、図面に示す本考案の実施の形態について詳細に説明する。 図1から図4は、本考案の実施形態に係る変成器用収納箱を示している。 この変成器用収納箱21は、ともに比較的薄厚の鋼板からなる底板部材22と 、蓋板部材23とを備えている。
【0030】 上記底板部材22は変成器25が配置される底板部22aと、この底板部22 aの長手方向の両側から突出する一対の側板部22b,22cとを備えている。 上記蓋板部材23は天板部23aの両側に周壁部23b,23bを設けてなり、 この蓋板部材23を上記底板部材22にねじ24a,24bで取付けて内部空間 を閉鎖するようにしている。なお、上記蓋板部材23には、複数の通気孔26を 設けている。
【0031】 上記底板部材22に配置される変成器25は、矩形枠状の樹脂製のコイルボビ ン28に導線を多数回巻き付けてコイル29を形成すると共に、このコイルボビ ン28の対向する脚部28a,28bにそれぞれ電磁鋼板29を多数回巻き付け て巻鉄心31A,31Bを設けたいわゆる巻鉄心型の変成器である。ただし、変 成器25の構造は、これに限定されず、底板部材22と蓋板部材23により形成 される内部空間に収容できるものであればよい。
【0032】 図3中32a,32bは、変成器25の出力側の電線、33a〜33hはレセ プタクル34a〜34dと接続する電線である。また、図4中35は、先端にコ ンセント36を設けた電源コードである、37は絶縁チューブである。さらに、 図中38は先端にコンセント39を設けた電源コードである。さらに、図中43 はヒューズボックスである。
【0033】 上記底板部材22の一方の側板部22bの端部に端子台取付用の開口40を設 けている。また、この開口40と連続するように蓋板部材23の周壁部23bの 端部に切欠41を設けている。
【0034】 上記開口40の部分には、内部側から端子台取付部材42を固定している。こ の端子台取付部材42は、上記底板部材22及び蓋板部材23と同様の鋼板製で あって、断面コ字状の配置部42aの図中上下両端にフランジ状部42b,42 cを設け、このフランジ部42b,42cを上記側板22b部の内側に固定して いる。よって、この側板部22bに固定された端子台取付部材42の配置部42 aは、上記開口40から内部空間に膨出する凹部を構成している。
【0035】 この端子台取付部材42には、図5及び図6に詳細に示すような構造の端子台 45を固定している。この端子台45は、上記側板部22bの開口40から前面 45a側が露出し、上記周壁部23bの切込41に一方の側部45bが露出して いる。このように本実施形態では、端子台45は、変成器用収納箱21の内部に 配置されており、端子台45の前面45a側は側板部22cからほとんど突出し ていないため、一つの変成器用収納箱21を配置するために必要な空間を低減す ることができる。
【0036】 上記端子台45は樹脂製であって、図4中の上下両端に設けた凹部47a,4 7bに差し込んだねじ38a,38bを螺合することにより端子台取付部材42 の配置部42bに固定している。
【0037】 この端子台45には、前面45a側を矩形状に切り込んで端子収容凹部50を 設けている。 この端子収容凹部50の底壁50aには、図4中の上下方向に延在する隔壁5 1を突設しており、この隔壁51の一方側に変成器の出力側を接続するための一 対の入力端子53A,53Bを設け、隔壁51の他方側に種々の電機機器(負荷 )の入力側と接続するための一対の出力端子54A,54Bを設けている。入力 端子53A,53B及び出力端子54A,54Bは、それぞれボルト56及びこ のボルト56が螺合される金属製の導電部材57を備え、電線の先端に取付けた 圧接端子をボルト56と導電部材57の間に締付けることにより電気的接続を確 保する構成としている。ただし、入力端子53A,53B及び出力端子54A, 54Bの構造は、これに限定されるものではない。
【0038】 また、上記端子収容凹部50の底壁50aには、後述する端子カバー64が端 子収容凹部50内に落ち込むのを防止するためのリブ部59を、上記隔壁51と 長さ方向中央部分で直交するように設けている。このリブ部59は両端部59a ,59bを円弧状に形成している。また、端子収容凹部50の下壁50cにも、 隔壁51と直交して両端部60a,60bを円弧状としたリブ部60を設けてい る。
【0039】 上記端子収容凹部50の対向する上壁部50bと下壁部50cには、互いに平 行な一対の直線状の溝である案内溝62A,62Bを穿設している。 この案内溝62A,62Bには、それぞれ端子カバー64の対向する端部64 a,64bに設けた第1及び第2案内部64c,64dを差し込んで、端子カバ ー64を端子収容凹部50の前面側に摺動自在に取付けるようになっている。
【0040】 この端子カバー64は、上記案内溝62Aの溝幅tよりも薄厚の樹脂製の板状 体であって、ある程度の可撓性を有している。また、端子カバー64の幅方向の 両側部64a,64bには、長さ方向の一方の端部64e側にそれぞれ上記案内 溝62A,62B内に挿入される案内部64c,64dを設けている。本実施形 態では、一方の側部64a側に設けた第1案内部64cの長さL1を、他方の側 部64b側に設けた第2案内部64dの長さL2よりも短く設定している。
【0041】 また、上記端子カバー64の第1案内部64cを設けた側の端部64aでは、 長さ方向の他方の端部64f側を矩形状に切り込んで、かつ、角部に面取部64 gを形成している。一方、上記端子カバー64第2案内部64dを設けた側の側 部64bでは、第2案内部64cの端縁から長さ方向の他方の端部64fまで凹 凸を設けずに面一な形状としている。
【0042】 さらに、上記端子カバー64の長さ方向の一方の端部64e側の幅方向の中央 部分には、樹脂製の角柱からなる摘まみ部65を取付けている。なお、摘まみ部 65は端子カバー64の一部分を切り起こして形成したものであってもよい。
【0043】 また、端子カバー64の長さ方向の一方の端部64eの幅方向の中央部分には 、第1の係止片67Aを設けている。この係止片67Aは端子カバー64の長さ 方向に突出する狭幅の突出片であって先端部を円弧状に形成している。また、こ の係止片67Aは、端子カバー64の裏面64h側に所要の曲率で湾曲している 。また、上記端子カバー64の端部64eには、上記短い方の案内部64dを設 けた側部64c側に、第2の係止片67Bを設けている。この第2の係止片67 Bの形状は、上記第1の係止片67Aと同様に、先端部を円弧状に形成した狭幅 の突出片であって、端子カバー64の裏面64h側に湾曲している。
【0044】 上記の構造からなる端子カバー64は、一対の案内部64c,64dが上記案 内溝62A,62B内に収容されており、矢印D,Eで示すように図4(A)中 の左右方向に摺動自在であり、上記摘まみ部65を摘まんで摺動させることがで きる。
【0045】 図5(A)は、端子カバー64を図4の最も左側に位置させて、端子収容凹部 50の前面側の全体を端子カバー64で覆った状態(全閉位置)を示している。 この全閉位置では、上記第1及び第2案内片64c,64dの前端66が案内溝 62A,62Bの先端部分に係止されている。また、この全閉位置では、係止爪 67A,67Bがそれぞれリブ部59,60の円弧状の端部59a,60aに係 合し、作業者が摘まみ部65を持って端子カバー64をしなければ、端子カバー 64は全閉位置で保持されるようになっている。
【0046】 一方、図5(B)は、端子カバー64を図4の最も右側に位置させた状態(全 開位置)を示している。この全開位置では、上記第1案内片64cの後端67が 案内溝62Aの後端側に係止されている。上記第2案内片64dは、その長さL 2を第1案内片64cよりも短く設定しているため、第2案内溝62Bの後端に 当接していない。上記第1案内片64cの長さL1は、端子カバー64が全開位 置にあるときに、端子カバー64の端部64eが隔壁51の上方に位置し、全開 位置であっても端子収容凹部50の入力端子53A,53Bを設けた部分が端子 カバー64により覆われるように設定している。
【0047】 このように本実施形態の端子カバー64は、摘まみ部65を摘まんで案内溝6 2A,62B上を摺動させることにより、上記図5(A)の全閉位置と、図5( B)の全開位置との間で自由に位置を設定することができる。また、端子カバー 64をどの位置に動かしても、常に入力端子53A,53Bが端子カバー64で 覆われるようにしてある。
【0048】 なお、上記のように端子カバー64は、可撓性を有するため、上記図8に示し た従来の端子カバーと同様に、前面側が凸状となるように撓ませることにより、 案内部64c,64dを案内溝62A,62Bから抜き出すことができ、端子台 45に対して取付け及び取り外しを行うことができる。
【0049】 端子カバー64の表面64には、図6に示すように表示部70を設けている。 本実施形態では、上記のように端子カバー64が摺動自在であることを示す矢 印70aと、いずれの方向に端子カバー64を摺動させれば端子カバー54が全 開・全閉位置になるのかを示す“OPEN”、“CLOSE”という文字70b 及び接続作業時に端子カバー64を開くことや接続作業後に再度端子カバー64 を閉じること等の注意書70cを表示部70として端子カバー64の表面64i に印刷している。ただし、表示部70に記載する内容は特に限定されず、また、 このような表示部を設けなくてもよい。
【0050】 次に、この変成器用収納箱21の使用方法について説明する。 この変成器用収納箱21では、上記蓋板部材23を取り外した状態で、底板部 22aに変成器25を固定した後、この変成器25の出力側の電線32a,32 bを蓋板部材22に取付固定した端子台45の入力端子53A,53Bに接続す る。この際には、上記端子カバー64は端子台45の端子収容凹部50から取り 外しておき、入力端子53A,53Bと出力端子54A,54Bの両方を露出さ せておく。上記出力側の電線33a,33bを入力端子53A,53Bに取付け た後、端子カバー64を撓ませて上記案内片64c,64dを案内溝62A,6 2B内に配置し、端子カバー64を端子台45の端子収容凹部50に取付ける。 この状態で、蓋板部材23を底板部材22に固定して変成器25を内部空間に収 納する。この時、端子カバー64を上記図5(A)に示す全閉位置とし、変成器 収納箱21はこの状態でユーザーに引き渡される。
【0051】 ユーザーが変成器25を使用する場合には、上記端子カバー64を図5(B) に示す全開位置に設定し、入力端子54A,54Bに種々の電気機器の電線を接 続する。このとき、作業者が上記摘まみ部65を摘まんで、端子カバー64を図 中、矢印Dで示す方向に摺動させるだけで、簡単かつ迅速に出力端子54A,5 4Bを露出させることができ、上記図7及び図8に示した従来の変成器用収納箱 のように、端子カバーを撓ませて取り外す必要がない。また、端子カバー64を 端子台45から取り外す必要がないため、出力端子54A,54Bに電線を接続 する作業後に、端子カバー64を端子台45に取付けるのを忘れたり、端子カバ ーを紛失したりするおそれがない。よって、端子カバー64を端子台45に取付 けない状態のままで使用されてしまうことがないため、例えば、パチンコ遊戯装 置に使用する場合にも鋼球が接触することによる入力端子53A,53Bと出力 端子54A,54Bの短絡が発生することがない。
【0052】 さらに、上記のように端子カバー64を図5(B)で示す全開位置として、出 力端子54A,54Bを露出した状態としても、入力端子53A,53Bの部分 は端子カバー64により覆われているため、ユーザーが誤って入力端子53A, 53Bに接続した変成器25側の電線を取り外したり、出力端子54A,54B に接続すべき電線を誤って入力端子53A,53Bに接続してしまうことがない 。
【0053】 さらにまた、端子カバー64の表面64iに表示部70を設けているため、作 業者が開閉方向等の端子カバー64の操作を間違えるのを防止することができる 。
【0054】 本実施形態の変成器収納箱21では、上記底板部材22の底板部22aの四隅 に円錐台形状の配置用突起71a〜71cを設けている。また、上記端子台45 を取付けた側板部22bと反対側の側板部22cの四隅にも円錐台形状の配置用 突起72a〜72cを設けている。よって、本実施形態の変成器用収納箱21は 、図1から図3に示すように、底板部材22を下側にして、横置き状態で配置で きると共に、上記側板部22cが下側となるような縦置き状態で配置することも できる。そのため、この変成器用収納箱21は、上下方向には空間的に余裕があ るが、前後左右方向に十分な隙間がない場合には、縦置きして配置すればよい。
【0055】 また、上記蓋板部材23の天板部23aには、上記底板部材22の底部22a に設けた配置用突起71a〜71dの先端部分を挿入可能な配置孔74a〜74 dを設けているため、上記底部22a側を下側、天板部23aを上側としたいわ ゆる横置き状態で配置した場合、天板部23aにもう一つの変成器用収納箱21 を同じく横置き状態で積み重ねることができる。よって、複数の変成器25を同 一または近接した位置に配置する場合には、複数の変成器用収納箱21を積層す ることができるため、狭い空間に複数の変成器用収納箱21を配置することがで きる。このように本実施形態の変成器用収納箱は、単独の場合も複数の場合も狭 い空間に配置することが可能であり、保管、運搬等においても取り扱いが容易で ある。
【0056】
【考案の効果】
請求項1に係る変成器用収納箱では、端子台の端子収容凹部に摺動自在な端子 カバーを設け、端子カバーを摺動させることにより、端子収容凹部を開閉する構 成としているため、出力端子に電線を接続する際に端子カバーを端子台から取り 外す必要がない。よって、端子カバーの取付け忘れや、端子カバーの紛失を防止 することができる。
【0057】 請求項2では、端子収容凹部を挟んで対向する一対の壁部に、互いに平行な案 内溝を設け、この案内溝に端子カバーの両端の案内部を収容し、この案内部の長 手方向の長さを、全開位置で入力端子が端子カバーで覆われた状態となるように 設定しているため、ユーザーが出力端子に電気機器側の電線を接続する際には、 入力端子は端子カバーにより覆われている。よって、ユーザーが誤って入力端子 の電線を外したり、出力端子に接続すべき電線を入力端子に接続したりするのを 確実に防止することができる。
【0058】 請求項3では、端子カバーの先端部に裏面側へ円弧状に湾曲する係止爪を端子 カバーの摺動方向に延在するリブ部の円弧状の端部に係止する構成としているた め、ユーザーが端子カバーを摺動させない限り、端子カバーは閉状態で保持され る。
【0059】 請求項4のように、摘まみ部を設けた場合には、作業者が端子カバーを開閉す る作業が容易になる。
【0060】 請求項5のように、端子カバーの表面側に、端子カバーの開閉方向を含む操作 内容を表示する表示部を設けた場合には、作業者が接続作業後に端子カバーを閉 鎖するのを忘れたり、端子カバーの開閉方向を間違えたりするのを防止すること ができる。
【0061】 請求項6のように端子台を埋め込み状態で取付けて、前面部を側板部とほぼ面 一とした場合には、変成器用収納箱を配置するために必要な空間が低減され、狭 い隙間でも変成器収納箱を配置することができ、保管、運搬における取り扱い性 も向上する。
【0062】 請求項7のように、底部の外面に配置用突起を設け、天板部に配置孔を設けた 場合には、複数の変成器用収納箱を横置き状態で積み重ねることができるため、 複数の変成器用収納箱を狭い空間に配置することができ、保管、運搬における取 り扱い性も向上する。
【0063】 請求項8のように、側部の外面に配置用突起を設けた場合に、変成起用収納箱 を縦置き状態で配置することができるため、狭い隙間に電気接続箱を配置するこ とができ、保管、運搬における取り扱い性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る変成起用収納箱を示し(A)は
平面図、(B)は正面図である。
【図2】 本考案に係る変成起用収納箱を示し(A)は
右側面図、(B)は左側面図である。
【図3】 (A)は蓋板部材を取り外した状態の平面
図、(B)は蓋板部材を取り外した状態の正面図であ
る。
【図4】 本考案に係る変成起用収納箱を示す一部破断
側面図である。
【図5】 本考案に係る端子台及び端子カバーを示し
(A)は全閉状態を示す斜視図、(B)は全開状態を示
す斜視図である。
【図6】 本考案に係る端子台及び端子カバーを示す分
解斜視図である。
【図7】 従来の変成起用収納箱を示し(A)は平面
図、(B)は正面図である。
【図8】 本考案に係る端子台及び端子カバーを示し
(A)は取付状態を示す斜視図、(B)は全開状態を示
す斜視図である。
【符号の説明】
21 変成器用収納箱 22 底板部材 22a 底板部 22b,22c 側板部 23 蓋板部材 23a 天板部 23b 周壁部 25 変成器 45 端子台 62A,62B 案内溝 64 端子カバー 64c,64d 案内部 65 摘まみ部 67A,67B 係止爪 71a〜71d,72a〜72d 配置用突起 74a〜74c 配置孔

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に変成器を収納すると共に、該変成
    器の出力側と接続する入力端子と、電気機器の入力側と
    接続する出力端子とを取付けた端子台を備える変成器用
    収納箱であって、 上記端子台の前面側に端子収容凹部を設け、該端子収容
    凹部に上記入力端子と出力端子を配置すると共に、 上記端子台に摺動自在な端子カバーを設け、該端子カバ
    ーで上記端子収容凹部の前面側を開閉する構成としてい
    ることを特徴とする変成器用収納箱。
  2. 【請求項2】 上記端子台の上記端子収容凹部を挟んで
    対向する一対の壁部に、互いに平行な案内溝を設ける一
    方、 上記端子カバーの両側にそれぞれ上記案内溝に収容され
    る案内部を設け、該案内部の長手方向の長さを、全開位
    置で入力端子が端子カバーで覆われた状態となるように
    設定していることを特徴とする請求項1に記載の変成器
    用収納箱。
  3. 【請求項3】 上記端子カバーの先端部に裏面側へ円弧
    状に湾曲する係止爪を設けると共に、上記端子収容凹部
    に上記端子カバーの摺動方向に延在して端部を円弧状に
    形成したリブ部を設け、端子カバーを全閉位置に移動さ
    せると上記係止爪が円弧状部に係止される構成としてい
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2の変成器用収
    納箱。
  4. 【請求項4】 上記端子カバーの表面側に摘まみ部を設
    けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか
    1項に記載の変成器用収納箱。
  5. 【請求項5】 上記端子カバーの表面側に、端子カバー
    の開閉方向を含む操作内容を表示する表示部を設けたこ
    とを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に
    記載の変成器用収納箱。
  6. 【請求項6】 上記端子台が一方の側板部に埋め込み状
    態で取付けられ、端子台の前面部が側板部とほぼ面一で
    あることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか
    1項に記載の変成器用収納箱。
  7. 【請求項7】 底部の外面に配置用突起を複数個突設す
    る一方、天板部にこれら複数の配置用突起を嵌め込み可
    能な配置孔を設けたことを特徴とする請求項1から請求
    項6のいずれか1項に記載の変成器用収納箱。
  8. 【請求項8】 上記端子台を取付けた側部と対向する側
    部の外面に、複数個の配置用突起を突設したこと特徴と
    する請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の変成
    器用収納箱。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2016132476A1 (ja) * 2015-02-18 2017-08-31 株式会社日立産機システム 静止機器
JP6528919B1 (ja) * 2018-06-13 2019-06-12 三菱電機株式会社 端子台装置

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