JP3940286B2 - ロアカバー - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電線の電線取付部への巻付部材による固着を容易に行えるロアカバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車体には、ワイヤハーネスの接続処理用の部品や、ヒューズ、リレー、電子制御ユニット等の電気部品を収容するために、ジャンクションボックス、ヒューズボックス、リレーボックス等の電気接続箱が用いられている。電気接続箱としてはいろいろな形、大きさのものがあり、その一つとして、電気接続箱の下部をロアカバーを用いて構成する小型のものがある。
【0003】
この電気接続箱は、例えば、接続箱本体にロアカバーとアッパーカバーと装着するものがある。
ロアカバーは、細長い矩形板状の底壁の各縁部に、底壁に対して略垂直に延出する側壁をそれぞれ設けて、接続箱本体の下部を覆うように形成され、接続箱本体の下部を保護すると共に、導出する電線を保護するものである。
【0004】
ロアカバーの底壁の長手方向の両端部に、接続箱本体に搭載されている電気部品に接続された電線例えばワイヤハーネスを電気接続箱の外部に導出させるワイヤハーネス導出口をそれぞれ設けることで、電気接続箱に接続されるワイヤハーネスの引き回し部分を少なくすることができる。すなわち、電気部品は、通常、例えば給電側と受電側との2つのコネクタ(接続端子)があり、これらコネクタが接続本体に接続されている場合、ワイヤハーネスの導出口が1箇所であると、どちらか一方のコネクタに接続されているワイヤハーネスを導出口から導出させるには、ワイヤハーネスを引き回す部分が必要になる。このため、ワイヤハーネス導出口をそれぞれロアカバーの底壁の長手方向の両端部に2つ設けることで、電気接続箱内のワイヤハーネスの引き回し部分を少なくでき、電気接続箱の小型化を図れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記ロアカバーのワイヤハーネス導出口は、それぞれほぼ矩形状に形成され、これら導出口の他の導出口に一番近い縁部に、テープ等の巻付部材と共に巻き付けられてワイヤハーネスを固定するワイヤハーネス取付部が設けられて、それぞれワイヤハーネスが引っ張られることによりワイヤハーネスが接続箱本体の電気部品から外れないようになっている。ワイヤハーネス取付部は、底壁に対して側壁とは反対方向に略垂直に延在する板状に形成され、このワイヤハーネス取付部に、ワイヤハーネスを接触させて、ワイヤハーネスとワイヤハーネス取付部とを例えばテープで一緒に巻き付けて結束し、ワイヤハーネスをワイヤハーネス取付部に固着させるものである。
【0006】
しかし、1つのワイヤハーネス導出口から導出したワイヤハーネスをそのワイヤハーネス導出口のワイヤハーネス取付部にテープで巻き付けるとき、テープが巻き付けられたテープ体の巻付径が大きい、例えば満巻きのテープ体であると、他のワイヤハーネス導出口のワイヤハーネス取付部が邪魔になることがある。すなわち、ロアカバーが小型であると、2つのワイヤハーネス取付部の間隔は、満巻きされているテープ体の直径より若干大きいものであり、この場合、テープ体をワイヤハーネスとワイヤハーネス取付部との外周をその外周に沿って移動させてテープを巻き付けるため、テープ体の巻付径が大きいと、テープ体を2つのワイヤハーネス取付部間の間に入れ難くなり、巻き付け作業が行い難いことがある。
【0007】
そこで、本発明は、このような実状に鑑みなされたものであり、その目的は、電線とワイヤハーネス取付部とを容易に巻付部材で巻くことができるロアカバーを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明のロアカバーは、接続箱本体に接続された電線を外部に引き出す電線挿通部が底壁に2つ設けられたロアカバーにおいて、前記2つの電線挿通部がそれぞれ互いにほぼ直交する方向に沿って形成され、前記各電線挿通部の一部に、電線と共に巻付部材により巻き付けられて電線を固定する2つの電線取付部がそれぞれ互いにほぼ直交する方向に沿って形成され、これら電線取付部の少なくとも一方が、他方の電線挿通部に最も近い部分以外の電線挿通部に配置されているものである(請求項1)。
【0009】
このように構成することで、電線取付部の間隔が、各電線取付部を他方の電線挿通部の最も近い電線挿通部に配置する場合に比して、広くなるので、電線と電線取付部とを巻付部材で結束するときに巻付部材を電線取付部材の間に入れ易くなり、電線と電線取付部とを容易に巻付部材で巻くことができる。
【0010】
特に、前記2つの電線取付部がそれぞれ互いにほぼ直交する方向に沿って形成されていることで、これら電線取付部に電線を固定した場合、電線に対して電線取付部の位置が異なるので、電線取付部が目印となって電線の識別を容易に行える。
【0011】
前記同一の壁の長手方向の両端部に、前記電線挿通部がそれぞれ設けられ、これら電線挿通部の一方が、他方の電線挿通部とは反対側が開口されている凹状に形成され、この電線挿通部の他方の電線挿通部側の縁部に電線取付部が配設されていることが好ましい(請求項)。
【0012】
このように、電線挿通部の一方が、他方の電線挿通部とは反対側が開口されている凹状に形成され、この電線挿通部の他方の電線挿通部側の縁部に電線取付部が配設されていることで、一方の電線挿通部から導出した電線をその電線取付部に巻付部材により巻き付けるとき、電線を電線取付部に接触させ易くなり、巻付部材による巻付を容易に行える。
【0013】
前記同一の壁が、細長の矩形板状に形成された底壁であり、この底壁の各縁部に、前記電線取付部とは反対側に立設する側壁がそれぞれ設けられ、これら側壁のうち底壁の長手方向に沿って設けられた2つの側壁の一方にに、車体等の固定体に装着させる装着部が設けられ、前記他方の電線挿通部に最も近い部分以外の電線挿通部の縁部に設けられる電線取付部が、前記装着部が設けられた側壁に最も近い電線挿通部の縁部に配置されていることが好ましい(請求項)。
【0014】
このように、装着部が設けられた側壁に最も近い電線挿通部に電線取付部が配設されていることで、装着部が設けられている側壁は、装着部が設けられているため、他の何も設けていない側壁に比して強度的に優れているので、電線取付部は折れ曲がり難く、破損し難いものとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1乃至図4は本発明のロアカバーが示されている図である。図1乃至図4において、1はロアカバーを示し、このロアカバー1は、電気接続箱2を構成する一構成要素である。
【0016】
この電気接続箱2は、ワイヤハーネスの接続処理用の部品や、ヒューズ、リレー、電子制御ユニット等の電気部品を収容するジャンクションボックス、ヒューズボックス、リレーボックス等であり、自動車などの車体等に搭載される例えば長手方向の長さが約125mmの小型のものである。この電気接続箱2は、例えば、下部にロアカバー1が、上部にアッパーカバー3がそれぞれ接続箱本体5に装着されて、接続箱本体5に搭載された電線例えばワイヤハーネス4の接続処理用の部品やヒューズ、リレー、電子制御ユニット等の電気部品が保護される。
【0017】
ロアカバー1は、接続箱本体5に装着されるロアカバー本体6と、固定体例えば車体に装着させるための装着部7とからなり、合成樹脂により一体的に射出成形により成形されている。
ロアカバー本体6は、細長の矩形板状の底壁8と、その底壁8の4つの縁部に、底壁8に対して略垂直に立設した4つの側壁9、10、11、12とから接続箱本体5の下部を収容する断面凹状に形成されている。長辺の側壁の一方の側壁(第1側壁)9に装着部7が設けられている。
【0018】
装着部7は、第1側壁9とほぼ平行に延在し、第1側壁9より高さ及び長さが若干大きい矩形板状に形成されている。この装着部7の長辺の一縁部と第1側壁9の上端部近傍の外表面とが第1側壁9及び装着部7の面とほぼ直交する方向に沿って延在する連結片13によって一体的に連結されている。連結片13の下部には、第1側壁9の外表面に接続される複数の補強片14が一体的に設けられて、連結片13等の変形が防止される。
【0019】
装着部7には、車体等に設けられた係合部(図示せず)と係合する突部(図示せず)を有する係合片15が2つ可撓自在に設けられていると共に、車体等に設けられた突片(図示せず)が挿入嵌合されて、装着する際の位置決め機能を有する矩形状の嵌合部16が設けられ、かつ、車体等に設けられた係合片(図示せず)と係合する係合突部17を有する係合溝18が2つ設けられ、車体等に着脱自在に確実に装着されるようになっている。
【0020】
装着部7と第1側壁9とを連結する連結片13は、アッパーカバー3の先端部が当接する当接片でもあり、この当接片7は第1側壁9以外のロアカバー本体6の3つの側壁10、11、12の外表面に一体的に連設されている。すなわち、ロアカバー本体6の4つの側壁9、10、11、12の上端部近傍の外周面には、側壁9、10、11、12の外面とほぼ直交する方向に沿って延在する当接片19が設けられ、接続箱本体5の下端部がこの当接片19に当接すると共に、ロアカバー本体6の当接片19より上部の側壁9、10、11、12が接続箱本体5の下端部内に位置されて接続箱本体5とロアカバー本体6とが嵌合されるようになっている。
【0021】
ロアカバー本体6の第1側壁9と対向する側壁(第2側壁)10の一端部の外表面には、その第2側壁10の先端部より上方に突出する門型の第1係合部20が設けられている。第1係合部20は、第2側壁10からその面に沿って上方に延出し、所定の間隔を隔てた2つの支柱20a、20bと、それら支柱20a、20bの先端部を連結すると共に、接続箱本体5の側面に設けられた係合突部(図示せず)と係合するロック片20cとからなる。
【0022】
また、ロアカバー本体6の残りの側壁11、12のうち第1係合部20から遠い方の側壁(第3側壁)11のほぼ中央部には、第1係合部20とほぼ同じ形状の第3側壁の先端部より上方に突出する門型の第2係合部21が設けられている。第2係合部21は、第3側壁11からその面に沿って上方に延出し、所定の間隔を隔てた2つの支柱21a、21bと、それら支柱21a、21bの先端部を連結すると共に、接続箱本体5の側面に設けられた係合突部22と係合するロック片21cとからなる。
【0023】
ロアカバー本体6の底壁8のほぼ中央部には、水抜き孔23が穿設され、電気接続箱2内に浸入した水が排出されるようになっている。
底壁8の長手方向の両端部には、接続箱本体5に接続された複数の電線例えばワイヤハーネス4を外部に引き出す電線挿通部24、25がそれぞれ設けられている。
【0024】
第3側壁11側の電線挿通部(第1電線挿通部)24は、電線例えばワイヤハーネス4が挿通する電線挿通孔として形成されている。この電線挿通孔24に挿通されるワイヤハーネス4は、電線挿通孔24の近傍では屈曲等されることなく電線挿通孔24に挿通されるものであるため、ロアカバー1と接続箱本体5とを嵌合させたとき、これらの間にワイヤハーネス4の外表面が挟み込むおそれがないものである。
電線挿通孔24は、ワイヤハーネス4が挿通できるならばどのような形状、大きさに形成してもよく、例えば矩形状に形成されている。電線挿通孔24を形成する縁部は、底壁8に対してほぼ直交する方向に延出されて延出片26として形成され、ワイヤハーネス4が接触しても破損し難くなっている。
【0025】
この矩形状に形成されている延出片26の第1側壁側の第1延出片26aのほぼ中央部には、第1延出片26aから延出する第1電線取付部27が設けられている。第1電線取付部27は、底壁8に対してほぼ直交する方向に延出された細長の矩形板状に形成され、ワイヤハーネス4と共に巻付部材28により巻き付けられてワイヤハーネス4を固定するものである。第1電線取付部27の両根元側端部は、三角形状に一体的に延出されて補強され、第1電線取付部27が折れ曲り難くなっている。第1電線取付部27の長さは、巻付部材例えばテープ28の幅より長く、例えばテープ28の幅が約19mmの場合には20mm以上に形成することが好ましい。
第1電線取付部27の先端部の電線挿通孔24とは反対側の面には、第1電線取付部27に対してほぼ直交する方向に沿って延出するテープずれ止め用の突条29が設けられている。
【0026】
巻付部材としては例えばテープ28が用いられ、このテープ28は片面(又は両面)に粘着剤が塗布されているものが好ましく、このテープ28は例えば円筒状の芯の外周に何周にも巻き付けられたもの(テープ体)から漸次剥がされて用いられるものである。
【0027】
他方の電線挿通部(第2電線挿通部)25は、第1電線挿通部24とほぼ同じ矩形状に形成されるが、第4側壁12がその第2電線挿通部24の第1、2側壁9、10側の縁部に沿って切り欠いて開口された凹状に形成されている。この第2電線挿通部25に挿通されるワイヤハーネス4は、第2電線挿通部25の近傍で屈曲等されて、第2電線挿通部25が第1電線挿通部24とほぼ同じように孔状に形成されていると、挿通したワイヤハーネス4の外表面がロアカバー1と接続箱本体5とを嵌合させたとき、これらの間に挟み込むおそれがあるものである。このため、第4側壁12を第2電線挿通部25の第1、2側壁9、10側の縁部に沿って切り欠くことにより、ワイヤハーネス4の外表面がロアカバー1と接続箱本体5との間に挟み込まれることがない。
【0028】
第2電線挿通部25は、矩形状に限らずワイヤハーネス4が挿通できるならばどのような形状、大きさに形成してもよい。第2電線挿通部25及び第4側壁12の開口部を形成する縁部は、底壁8及び第4側壁12に対してほぼ直交する方向に延出されて延出片30として形成され、ワイヤハーネス4が接触しても破損し難くなっている。
【0029】
第2電線挿通部25を形成する3つの延出片30a、30b、30cのうちの第4側壁12とは反対側の延出片(第3延出片)30cのほぼ中央部には、第3延出片30cから延出する第2電線取付部31が設けられている。第2電線取付部31は、第1電線取付部27とほぼ同じ形状に形成されている。すなわち、第2電線取付部31は、底壁8に対してほぼ直交する方向に延出された細長の矩形板状に形成され、ワイヤハーネス4と共に巻付部材28により巻き付けられてワイヤハーネス4を固定するものである。第2電線取付部31の両根元側壁部は、三角形状に一体的に延出されて補強され、第2電線取付部31が折れ曲り難くなっている。第2電線取付部31の長さは、巻付部材例えばテープ28の幅より長く、例えばテープ28の幅が約19mmの場合には20mm以上に形成されている。
第2電線取付部31の先端部の電線挿通孔25とは反対側の面には、第2電線取付部31に対してほぼ直交する方向に沿って延出するテープずれ止め用の突条32が設けられている。
【0030】
第2電線取付部31の設け位置は、第2電線挿通部25を形成する3つの延出片30a、30b、30cのどれでもよいが、好ましくは図示するように第3延出片30cである。このように第2電線取付部31を第3延出片30cに設けた場合には、第1電線取付部27は、第3側壁とは反対側の第4延出片26d以外の3つの延出片26a、26b、26cに設けるようにし、好ましくは図示するように第1延出片26aである。
また、第2電線取付部31を第3延出片30c以外の他の第1、第2延出片30a、30bに設けた場合には、第1電線取付部27は、4つの延出片26a、26b、26c、26dのいずれもでもよい。例えば、第1、第2電線取付部27、31をそれぞれ第1壁側のそれぞれの第1延出片26a、30aに設けるようにしてもよい、すなわち、第1、第2電線取付部27、31を同一面上に設けるようにしてもよい。また、第1電線取付部27を第4延出片26dに、第2電線取付部31を第1延出片30aに設けるようにしてもよい。
【0031】
さて、このロアカバー1を用いるには、まず接続箱本体5にヒューズ、リレー、電子制御ユニット等の電気部品を搭載した後、これら電気部品にワイヤハーネス4の複数端子をそれぞれ所定の部品に接続する。この接続箱本体5にアッパーカバー3を装着すると共に、ロアカバー1を装着する。ロアカバー1の装着は、第1電線挿通部24には第1電線挿通部24の近傍で屈曲等されることがないワイヤハーネス4が挿通され、第2電線挿通部25には第2電線挿通部25の近傍で屈曲等されるワイヤハーネス4が挿通されたロアカバー1を接続箱本体5の下部に嵌合させて、接続箱本体5の係合突部(図示せず)とロック片20cとを及び係合突部22とロック片21cとを係合して行う。
【0032】
そして、第1電線挿通部24から導出しているワイヤハーネス4を第1電線取付部27に接触させて、ワイヤハーネス4と第1電線取付部27とを巻付部材例えばテープ28で一緒に巻き付けて結束し、ワイヤハーネス4を第1電線取付部27に固着する。第2電線挿通部25から導出しているワイヤハーネス4も第1電線取付部31に接触させて、ワイヤハーネス4と第2電線取付部31とをテープ28で一緒に巻き付けて結束し、ワイヤハーネス4を第2電線取付部31に固着する。これらワイヤハーネス4の固着はどちらから行ってもよい。
【0033】
ワイヤハーネス4と第1、第2電線取付部27、31とをテープ28で一緒に巻き付けるには、テープ体(図示せず)からテープ28の先端部を剥がし、このテープ28の先端部をワイヤハーネス4と第1、第2電線取付部27、31との外周にくっつけて、テープ体をその外周に沿って移動させて行う。このため、第1、第2電線取付部27、31の間隔が、第1、第2電線取付部27、31を他方の電線挿通部の最も近い電線挿通部に配置する場合(第1、第2電線取付部27、31を第4延出片26d、第3延出片30cに設ける場合)に比して広いと、テープ体を第1、第2電線取付部27、31の間に入れ易くなり、ワイヤハーネス4と第1、第2電線取付部27、31とをテープ28で巻き易くなる。
【0034】
したがって、本発明のロアカバー1は、第1、第2電線取付部27、31の少なくとも一方を、他方の電線挿通部に最も近い部分以外の延出片に設けるようにしたので、ワイヤハーネス4の第1、第2電線取付部27、31へのテープ28による固着を容易に行うことができる。
【0035】
また、第1、第2電線取付部27、31を例えば図示するように互いにほぼ直交する方向に沿って配設することで、これら第1、第2電線取付部27、31にワイヤハーネス4、4を固着した場合、ワイヤハーネス4、4に対して第1、第2電線取付部27、31の位置が異なるので、第1、第2電線取付部27、31が目印となってワイヤハーネス4、4の識別を容易に行えることになる。
【0036】
また、第2電線挿通部25が、第1電線挿通部24とは反対側が開口されている凹状に形成され、第2電線取付部31が第3延出片30cに配設されていることで、ワイヤハーネス4のテープ28による固着を容易に行える。すなわち、第2電線挿通部25から導出されているワイヤハーネス4は、ロアカバー1を装着したとき、ロアカバー1内等で第2電線挿通部25の近傍で屈曲等されているので、第2電線挿通部25内では直線の状態ではなく曲った状態である。このため、第2電線取付部31が例えば第1延出片30aのほぼ中央部に設けられている場合には、ワイヤハーネス4の位置合わせがし難いが、第2電線取付部31が第3延出片30cに配設されていると、第2電線挿通部25が凹状に形成されているため、ワイヤハーネス4を第3延出片30cに押しつけやすいので、ワイヤハーネス4の第2電線取付部31への位置合わせを容易に行え、その結果としてワイヤハーネス4のテープ28による固着を容易に行えることになる。
【0037】
また、電線取付部27、31を第1延出片26a、30aに配設することで、折れ曲がり難く、例えば破損し難い。すなわち、第1延出片26a、30aは、第1側壁9の近傍に設けられ、この第1側壁9は電気接続箱2を支える装着部7が連結されているため、第1側壁9は他の側壁10、11、12に比して強度が強く、他の延出片に比して強度的に優れている。このため、第1延出片26a、30aに電線取付部27、31を配設することで、電線取付部27、31は折れ曲がり難く、破損し難いものとなる。
【0038】
【発明の効果】
以上要するに請求項1に記載の発明によれば、電線の電線取付部への巻付部材による固着を容易に行うことができる。
【0039】
特に、前記2つの電線取付部がそれぞれ互いにほぼ直交する方向に沿って形成されているから、電線取付部に電線を固定した場合、電線に対して電線取付部の位置が異なるので、電線取付部が目印となって電線の識別を容易に行える。
【0040】
請求項に記載の発明によれば、電線を電線取付部に接触させ易くなり、巻付部材による巻付を容易に行える。
【0041】
請求項に記載の発明によれば、電線取付部は折れ曲がり難く、破損し難いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロアカバーを有する電気接続箱の一例を示す図である。
【図2】本発明のロアカバーの一例を示す斜視図である。
【図3】本発明のロアカバーの正面の状態を示す図である。
【図4】本発明のロアカバーの底面の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ロアカバー
2 電気接続箱
4 ワイヤハーネス(電線)
5 接続箱本体
7 装着部
8 底壁
9 第1側壁
24 第1電線挿通部
25 第2電線挿通部
28 巻付部材
27 第1電線取付部
31 第2電線取付部

Claims (3)

  1. 接続箱本体に接続された電線を外部に引き出す電線挿通部が同一の壁に2つ設けられたロアカバーにおいて、前記各電線挿通部を形成する縁部の一部に、電線と共に巻付部材により巻き付けられて電線を固定する2つの電線取付部がそれぞれ互いにほぼ直交する方向に沿って形成され、これら電線取付部の少なくとも一方が、他方の電線挿通部に最も近い部分以外の電線挿通部の縁部に配置されていることを特徴とするロアカバー。
  2. 前記同一の壁の長手方向の両端部に、前記電線挿通部がそれぞれ設けられ、これら電線挿通部の一方が、他方の電線挿通部とは反対側が開口されている凹状に形成され、この電線挿通部の他方の電線挿通部側の縁部に電線取付部が配設されている請求項1又は2に記載のロアカバー。
  3. 前記同一の壁が、細長の矩形板状に形成された底壁であり、この底壁の各縁部に、前記電線取付部とは反対側に立設する側壁がそれぞれ設けられ、これら側壁のうち底壁の長手方向に沿って設けられた2つの側壁の一方にに、車体等の固定体に装着させる装着部が設けられ、前記他方の電線挿通部に最も近い部分以外の電線挿通部の縁部に設けられる電線取付部が、前記装着部が設けられた側壁に最も近い電線挿通部の縁部に配置されている請求項1乃至3のいずれか1項に記載のロアカバー。
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