JP3983705B2 - 電線保護部材の固定構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、スペースが狭い場所に装着された電気接続箱やプロテクタ等に固定される電線保護部材の固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、外部干渉や接触などによる電線の保護を図ったり、ケース内の防水・防塵を図ったりする電線保護部材が広く用いられている。例えば、電気接続箱等から導出される電線や、電気接続箱等に導入される電線を保護する電線保護部材は、電気接続箱を構成する組付部品であり、電気接続箱等に着脱可能に固定されるようになっている。
【0003】
この種の電線保護部材の固定構造に関連する従来技術の一例として、図4に示すものが知られている。
【0004】
この従来技術(例えば、特許文献1)は、ケース51の強度低下を防止した電気接続箱50に関するものであり、2つのリレーブロック55,57に突設された電線固定ベラ56,58を相互に交差させて、ケース51の電線引出し口52に電線固定ベラ56,58を上下に重ね合わせて配置したものである。
【0005】
電気接続箱50は、上部開口を有するケース51と、ケース51に収容される2つのリレーブロック55,57と、ケース51の上部開口を覆う図示しないカバーとから構成されている。ケース51は、長方形の底壁51aの縁部から立ち上がる側壁51bを有しており、互いに交差する側壁51bのコーナ部51cには、電線引出し口52が設けられている。
【0006】
各リレーブロック55,57は、直方体状をなし、上面には複数のリレー60が装着されている。リレー60には、複数の電線61が接続されていて、複数の電線61は、束状にされて、各リレーブロック55,57の下方から引き出されている。一方のリレーブロック55の側面には、第1の電線固定ベラ56が、他方のリレーブロック57の側面には、第2の電線固定ベラ58が、それぞれ垂直に設けられている。
【0007】
各リレーブロック55,57をケース51に収容する際には、一方のリレーブロック55を先にケース51に収容した後に、他方のリレーブロック57をケース51に収容し、第1の電線固定ベラ56の上方に第2の電線固定ベラ58を位置させる。第1の電線固定ベラ56と第2の電線固定ベラ58は、相互に交差し、上下に重なり合った状態で電線引出し口52に配置される。このため、電線61は、上下に重なり合った状態で、電線引出し口52を通じてケース51の外部へ引き出されるようになっている。
【0008】
また、他の従来技術として、特許文献2に開示されたものがある。この従来技術は、製造コストを低く抑えつつ、多種類の電線と接続可能で、且つ組み立て容易な電気接続箱に関するものであり、ケースの側壁に形成された電線引出し部に係合して電線導出孔を形成する電線押え部を、部品ブロックとは別体に備えたものである。
【0009】
電気接続箱は、上部に開口を有するケースと、リレーやヒューズ等の電気部品が実装された部品ブロックと、ケースに固定される図示しないカバー等とから構成されている。ケースの側壁には、電線導出用の電線引出し部が相互に離間する2箇所の位置にそれぞれ形成されている。
【0010】
電線引出し部は、側壁の外側に突出されて、電線が支持される延在部を含んでいる。延在部は、側壁下方の底壁側に突設されている。電線引出し部の両側には、電線押え部のスライド部とスライド係合可能なガイド部が形成されている。電線押え部の下端側には、断面半円弧状の鍔部が突出形成されており、この鍔部が電線引出し部の延在部と協働して電線がしっかりと保持されるようになっている。
【0011】
【特許文献1】
特開2000−324661号公報(第3頁、第1図)
【特許文献2】
特開2000−166058号公報(第3頁)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の電線保護部材の固定構造では、解決すべき以下の問題点がある。
【0013】
第1の従来技術には、次のような課題がある。
一つに、切欠き状の電線引出し口52は、両側壁51b,51bの交差するコーナ部51cに開口形成されたものであるため、ケース51の剛性が低下して、ケース51が歪むという問題がある。電線引出し口52が大きく開口形成されたものほど歪みやすく、ケース51からリレーブロック55,57が外れる心配もある。電線引出し口52は、カバーなどにより密閉された状態に覆われるものではないため、ケース51内に塵埃や外部の水が浸入し、内部回路の導通信頼性が損なわれる虞もある。
【0014】
また、電線固定ベラ56,58には、突片56a,58aが設けられているが、ケース51の深さ方向(上下方向)のがたつきを規制する手段ではなく、がたつきを完全になくすことができないものである。すなわち、電線引出し口52において上下に重ね合わせて配置された電線61同士が、車両走行中の振動などにより上下にばたつく心配がある。
【0015】
第2の従来技術では、2箇所の電線引出し部が横方向に互いに離れた位置に設けられているため、ケースからの電線の引出しが容易ではなく、電線の引出し作業性が良くないという問題がある。
【0016】
本発明は、上記した点に鑑み、ケースの剛性を低下させることなく、幅狭で深底のケースに電線保護部材をしっかりと固定することができ、電線の引出しを容易に行うことができ、また、塵埃や水などがケースに浸入することを阻止することができる耐防塵防水性に優れる電線保護部材の固定構造を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、長く延びる長手方向の壁部と、該長手方向の壁部の両端部に交差して連なる短い短手方向の壁部とがコーナ部を介し略直交して連続形成されてなる幅狭で深底のケースの前記壁部に、前記ケース内において上下に重なり合った複数の電線が束ねられた状態で挿通された電線保護部材が着脱可能に固定される電線保護部材の固定構造において、前記長手方向の壁部にはその端寄りでかつ上端側に、前記短手方向の壁部にはその中央部でかつ下端側にそれぞれ位置され、前記コーナ部を挟んでその両側に互いに隣接して位置するように、前記電線保護部材を着脱可能に固定する電線引出し部がそれぞれ設けられ、前記電線引出し部間に前記電線保護部材の外径よりも大きい高さ位置の違いが設けられたことを特徴とする。
上記構成によれば、長く延びる長手方向の壁部と、該長手方向の壁部の両端部に交差して連なる短い短手方向の壁部とがコーナ部を介し略直交して連続形成されてなる幅狭で深底のケース内において上下に重なり合った複数の電線が束ねられた状態でそれぞれ挿通された電線保護部材が、長手方向の壁部にその端寄りでかつ上端側に位置されて設けられた電線引出し部と、短手方向の壁部にその中央部でかつ下端側に位置されて設けられた電線引出し部とに着脱可能に固定され、両電線引出し部がコーナ部を挟んでその両側に互いに隣接して位置し、両電線引出し部間に電線保護部材の外径よりも大きい高さ位置の違いが設けられていることで、幅方向に狭いケース内の電線収容空間に上下に重ねて収容した複数の電線は束ねた状態で、略直交して連続形成された長手方向の壁部と短手方向の壁部とにそれぞれ設けられコーナ部を挟んでその両側に互いに隣接して位置する電線引出し部に固定された電線保護部材にそれぞれ挿通されケースから引出されるようになり、コーナ部がケースの剛性低下による歪みを防止しつつ、ケースからの電線の引き出しを容易に行うことができ、電線引出し部にそれぞれ固定されケース内で上下に重なり互いに交差する電線保護部材が相互に干渉しない。
【0020】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の電線保護部材の固定構造において、前記電線引出し部が、分割構成された上下の壁部の合わせ部に設けられた上側の半筒状電線引出し部のと下側の半筒状電線引出し部からなることを特徴とする。
【0021】
上記構成によれば、電線保護部材が上下の壁部に設けられた上側の半筒状電線引出し部と下側の半筒状電線引出し部により密着した状態に挟まれて固定されるから、電線引出し部と電線保護部材との間に隙間が形成されない。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細に説明する。
図1〜3は、本発明に係る電線保護部材の固定構造の一実施形態を示すものである。
【0023】
図1には、本発明が適用される電気接続箱組付体の分割されたカバー体10が示されている。カバー体10は、リレーユニットやヒューズユニットが収納される図示しないケースの上部開口及び側部開口を覆うアッパカバー35と、ケースの側部開口の下側を覆うサイドカバー15とから構成されている。
【0024】
アッパカバー35は、全体としてみれば、略L字形状をなしており、上壁36がケースの上部開口を覆うように、側壁(壁部)37がケースの側部開口の上側を覆うようにケースに宛われる。アッパカバー35がこのような略L字形状をなしているのは、取付スペースの狭いエンジンルーム内において、ブロック状のヒューズユニットやリレーユニットが、ケースに対してその側部開口側から取り付けられるためである。ケースに対するヒューズユニットの取付構造は、この電気接続箱組付体の一つの特徴となっており、別出願で詳細に説明することとする。
【0025】
また、アッパカバー35の側壁37(壁部)下端部には、サイドカバー15の下側の電線引出し部21と対向する位置に、上側の電線引出し部38が半筒状に形成されている。すなわち、上下の電線引出し部21,38は、アッパカバー35とサイドカバー15との合わせ部にそれぞれ設けられている。また、電線引出し部38の両側には、アッパカバー35をサイドカバー15に回動自在に連結させるための連結部39が設けられている。さらに、側壁37(壁部)下端部には、アッパカバー35とサイドカバー15の固定状態を維持するための係止枠40が設けられている。
【0026】
サイドカバー15は、ケースの側部開口の下側に着脱自在に宛われて、両側の壁部16,16に設けられている係止爪17をケースの図示しない係止孔に係合させることにより係止されるようになっている。サイドカバー15とケースとが別体として形成されているのは、成形上の理由によるものであり、サイドカバー15をケースに一体的に成形し、ケースの壁部を構成するようにしてもよい。
【0027】
サイドカバー15は、長手方向に長く延びる壁部20と、この壁部20の両端部に交差して連なる短手方向の短い壁部16とからなっており、長手方向の壁部20の一側には、コルゲートチューブ(電線保護部材)30を保持する略半筒状の電線引出し部21が設けられ、短手方向の壁部16にもコルゲートチューブを保持する略半筒状の電線引出し部22が設けられ、隣り合う各電線引出し部21,22(図2、図3参照)は、高さ位置が互いに違うように配置されたことが本発明の第1の特徴である。
【0028】
すなわち、長手方向の壁部20と短手方向の壁部16は、コーナ部19を介し略直交して連続形成されていて、一方の電線引出し部21は、図2に示されるように、長手方向の壁部20の右端寄りで、かつ壁部20の上端側に位置し、他方の電線引出し部22は、図3に示されるように、短手方向の壁部16の中央部で、かつ下端側に位置し、双方の電線引出し部21,22は高さ位置が互いに違う
【0029】
したがって、双方の電線引出し部21,22は、コーナ部19を挟んでその両側に隣接して位置し、各電線引出し部21,22の延長方向は、互いに交差する方向となっている。このため、各電線引出し部21,22に固定されるコルゲートチューブ30同士も、立体的に交差し、コルゲートチューブ30に挿通される電線33は、ケース内において上下に重なり合うようになっている。また、電線引出し部21,22はコーナ部を挟んでその両側に互いに隣接して位置しているため、ケースから電線33を容易に引出すことができるようになっている。
【0030】
双方の電線引出し部21,22の高さ位置の違い、すなわち、電線引出し部21,22の段差は、コルゲートチューブ30の外径よりも大きく形成されていて、互いに交差するコルゲートチューブ30同士が、相互に干渉しないようになっている。
【0031】
電線引出し部21は、壁部16,20の内側と外側とに跨って設けられていて、コルゲートチューブ30を安定して支持することができる長さ寸法に形成されている。電線引出し部21,22が壁部16,20の内側に入り込んでいる長さ分だけ、壁部16,20の外側への電線引出し部21,22の突き出し量を抑えることができ、狭いスペースにおいて電線引出し部21,22の外部干渉を有効に防止することができるようになっている。
【0032】
電線引出し部21,22は、壁部16,20に対して略垂直に突設されている。電線引出し部21,22を壁部16,20に対して任意の傾斜角度で傾斜形成してもよい。電線33を任意の傾斜方向に引出し可能にすることで、電線33やコルゲートチューブ30を折り曲げることなく、バッテリや車両搭載機器の方向に電線33をスムーズに引き出すことが可能となる。また、コルゲートチューブ30の根本側においては、コルゲートチューブ30に曲げ力が働かないから、コルゲートチューブ30と電線引出し部21,22との間に隙間が形成されなくなり、電気接続箱組付体の耐防塵防水性が向上する効果もある。電線引出し部21,22を任意の傾斜角度に傾斜形成した構成については、他の出願で詳細に説明することとし、本明細書での説明は割愛することとする。
【0033】
この実施の形態では、電線引出し部21,22が2箇所に設けられているが、3箇所又は4箇所以上に設けることもできる。2箇所の各電線引出し部21,22には、バッテリに接続されてケース内に引き込まれる電線33と、ケース内のリレーブロック等からケース外へ引き出される電線33とがコルゲートチューブに挿通された状態でそれぞれ配置されるようになっている。ケース外へ引き出される電線33は、車両搭載機器としての計器類や、制御機器に接続されるようになっている。
【0034】
電線引出し部21,22には、コルゲートチューブ30を仮係止する図示しない仮係止部が設けられている。コルゲートチューブ30が、アッパカバー35とサイドカバー15との間に挟まれる前に、コルゲートチューブ30が仮係止されることで、コルゲートチューブ30の軸方向の抜け出しが防止されて、上下に合わさるアッパカバー35及びサイドカバー15とコルゲートチューブ30との組付けが容易に行われるようになっている。
【0035】
仮係止部としては、例えば、コルゲートチューブ30の挿入する方向に条設されたリブや突起部などが適用される。このような仮係止部は、電線引出し部21,22の内端側の内面両側で内向きに対向するように、少なくとも一対設けることが好ましい。仮係止部を一対設けることで、コルゲートチューブ30が、半径方向両側から挟まれて、抜け出さないようにしっかりと保持される。コルゲートチューブ30の本係止は、サイドカバー15にアッパカバー35を合体させ、上下の電線引出し部21,22,38にコルゲートチューブ30が密着した状態に挟まれることにより行われる。
【0036】
ここで、簡単にコルゲートチューブ30の成形材料と成形方法について説明すると、コルゲートチューブ30は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド又はポリエチレンテレフタレートその他の耐熱性及び耐衝撃性に優れる合成樹脂材料を構成材料とし、ブロー成形により一体成形される。周壁は、所定ピッチの溝30aが軸方向全長に亘り連続した蛇腹状に形成されている。このため、コルゲートチューブ30は、長手方向に伸縮可能であり、長手方向に直交する方向にも屈曲可能である。
【0037】
溝30aは、環状に形成されているが、このような溝30aに代えて螺旋状の溝が形成されてもいい。溝30aの深さや隣り合う溝30aのピッチは、コルゲートチューブ30の寸法に応じ、しかも湾曲しやすい寸法に設定されている。
【0038】
このようなコルゲートチューブ30の内側には、複数の電線33がテープ巻きなどにより、束ねられた状態で挿通され、外部干渉から保護されるようになっている。また、コルゲートチューブ30は、アッパカバー35とサイドカバー15とが合体された際に、上下の電線引出し部21,22,38がなす筒状の挿通孔内において、各電線引出し部21,22,38の内面からの押圧力を受け、密着した状態で挟まれるようになっている。このため、コルゲートチューブ30と電線引出し部21,22,38との間に隙間が形成されず、ケース内に外部から塵埃や雨水などが浸入することが防止されている。耐防塵防水性を高めるために、コルゲートチューブ30の外径を、電線引出し部21,22,38がなす筒状の挿通孔の内径よりやや大きい直径に形成することが好ましい。
【0039】
次ぎに、電気接続箱組付体に対するコルゲートチューブ30の固定方法を説明する。
先ず、ケースにサイドカバー15を固定する。図示しないケースの側部開口の下側にサイドカバー15を宛い、サイドカバー15の両壁部16,16に設けられた係止爪17をケースの係止孔に係合させて、サイドカバー15をケースに固定する。なお、サイドカバー15とケースとが一体形成されている場合は、このような組立作業は不要となり、組立作業効率が向上することは言うまでもない。
【0040】
続いて、サイドカバー15に対してコルゲートチューブ30を固定する。サイドカバー15の電線引出し部21,22の上方に、電線33が挿通されたコルゲートチューブ30を寝かした状態で位置させ、電線引出し部21,22の少なくとも一対の仮係止部にコルゲートチューブ30の溝30aを対向させ、コルゲートチューブ30を上から下へ半径方向に動かし、一対の仮係止部に溝30aをスライド係合させる。このようにすることで、コルゲートチューブ30がその長手方向に抜け外れることが防止され、後に行うアッパカバー35の固定が容易に行われる。一対の仮係止部の先端には、テーパ部を形成して、コルゲートチューブ30が一対の仮係止部の先端に、引っ掛からないようにすることも有効である。
【0041】
そして、サイドカバー15にアッパカバー35を固定する。アッパカバー35をサイドカバー15の上方に位置させ、アッパカバー35の電線引出し部38とサイドカバー15の電線引出し部21,22とが対向するように、アッパカバー35を斜め下方へ移動させ、アッパカバー35の連結部39をサイドカバー15の係止突片26に係合させ、アッパカバー35の係止枠40をサイドカバー15の係止突部27に係合させ、ケースの上部開口を覆う方向にアッパカバー35を回動させ、コルゲートチューブ30をアッパカバー35及びサイドカバー15の上下の電線引出し部21,22,38にて密着した状態に挟持して、電気接続箱組付体に対するコルゲートチューブ30の固定が完了する。
【0042】
なお、本実施形態の電気接続箱組付体は、自動車のエンジンルームに限らず、あらゆる狭いスペースに適用可能である。また、実使用の際の電気接続箱組付体は、上下を逆にして用いられたり、90°回転させて用いられたりすることもある。また、電線保護部材30の固定構造は、電気接続箱組付体のカバー体10に限らず、複数の電線を束ねた状態で収納保護するプロテクタに適用されることもできる。
【0043】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、略直交して連続形成された長手方向の壁部と短手方向の壁部とにそれぞれ設けられた電線引出し部間に電線保護部材の外径よりも大きい高さ位置の違いを設けたことで、電線保護部材を相互に干渉しないように壁部の高さ方向に重ねることができる。したがって、幅方向に狭いケースの電線収容空間に上下に重ねて収容した複数の電線を束ねた状態で電線保護部材に挿通してケース外に容易に引き出すことができる。
【0044】
また、電線引出し部とここに着脱自在に固定される電線保護部材がコーナ部を間に挟んで互いに隣接して位置し、ケースの剛性低下による歪みが防止され、また、電線の引出し作業性が向上する。
【0045】
また、電線引出し部にそれぞれ固定されケース内で上下に重なり互いに交差する電線保護部材が相互に干渉しないので、電線同士を上下に重ねた状態でケース等に収納することができる。
【0046】
また、請求項2記載の発明によれば、上側の半筒状電線引出し部のと下側の半筒状電線引出し部が上下の壁部の合わせ部に設けられているから、電線保護部材が上下の壁部に押圧されて密着した状態に挟まれて固定される。したがって、電線引出し部と電線保護部材との間に隙間が形成されず、ケースの耐防塵防水性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気接続箱の分解斜視図である。
【図2】図1の斜視図に示されたサイドカバーの正面図である。
【図3】図1に示されたサイドカバーの側面図である。
【図4】従来の電線保護部材の固定構造の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 カバー体
15 サイドカバー
16,20 壁部
21,22,38 電線引出し部
30 コルゲートチューブ(電線保護部材)
33 電線
35 アッパカバー
37 側壁(壁部)

Claims (2)

  1. 長く延びる長手方向の壁部と、該長手方向の壁部の両端部に交差して連なる短い短手方向の壁部とがコーナ部を介し略直交して連続形成されている幅狭で深底のケースの前記壁部に、前記ケース内において上下に重なり合った複数の電線が束ねられた状態でそれぞれ挿通された電線保護部材が着脱可能に固定される電線保護部材の固定構造において、
    前記長手方向の壁部にはその端寄りでかつ上端側に、前記短手方向の壁部にはその中央部でかつ下端側にそれぞれ位置され、前記コーナ部を挟んでその両側に互いに隣接して位置するように、前記電線保護部材を着脱可能に固定する電線引出し部がそれぞれ設けられ、前記電線引出し部間に前記電線保護部材の外径よりも大きい高さ位置の違いが設けられた
    ことを特徴とする電線保護部材の固定構造。
  2. 前記電線引出し部が、分割構成された上下の壁部の合わせ部にそれぞれ設けられた上側の半筒状電線引出し部と下側の半筒状電線引出し部からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の電線保護部材の固定構造。
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