JP3023917B2 - 反応性単量体の製造方法 - Google Patents

反応性単量体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は産業上有用な液状タイプのラクトン変性ヒド
ロキシアルキルアクリレートまたはメタクリレート化合
物の製造方法に関する。
さらに詳しくは、側鎖を有するラクトンモノマーのヒ
ドロキシアルキルモノアクリレートまたはメタクリレー
トへの付加重合反応を促進して液状タイプのラクトン変
性ヒドロキシアルキルアクリレートまたはメタクリレー
ト化合物を製造する方法に関する。
近年、コーティング分野におけるアクリル系塗料の重
要性が高まっている。
その理由は他のアルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、
エポキシ樹脂と比較し耐候性、物性、耐化学性、耐汚染
性等においてすぐれた特徴をもつからである。
そのため自動車、家庭電器、金属、建材等あらゆる分
野にアクリル系コーティングが使用されるに到ってい
る。
しかしながら、最近、自動車のバンパーのような弾性
体へのコーテイングに要求されるが如く極めて伸びがあ
り、かつ、強靭な塗膜が必要となってきた。
そのような要求を満たすアクリルポリオール樹脂とし
てε−カプロラクトンで変性された2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレートを共重合モノマーとして用いることが
提唱されている(特公昭63−66307)。
《従来技術および発明が解決しようとする課題》 これらのラクトン変性ヒドロキシアルキルアクリル酸
エステルまたはメタクリル酸エステルは、ラクトンの付
加数が増えるに従い、結晶化しやすくなる。たとえばヒ
ドロキシメタクリル酸エステルのε−カプロラクトン3
モル付加物は20℃前後で長時間放置するとペースト状と
なるために使用時に加温して均一にすることが必要とな
る。
またε−カプロラクトン4モル以上の付加物は室温で
固形化するために、長時間の溶解作業が必要となり、工
業的規模での作業としては相当量の設備および時間を必
要とするという欠点がある。また、これらのラクトン変
性モノマーを共重合させる割合を大きくするとアクリル
ポリオール樹脂そのものがポリラクトンの結晶性のため
白濁してくるという問題がある。
一方、ε−カプロラクトンを開環付加させた場合エス
テル結合が生成するがこれらのエステル結合は、微量の
酸あるいはアルカリが存在すると加水分解が生じやすい
傾向があり、耐加水分解性の向上も必要とされている。
《問題を解決するための手段》 本発明は、これらの問題を解決するために、鋭意検討
を行った結果、ヒドロキシアルキルモノアクリレートま
たはメタクリレートにε−カプロラクトンとβ−メチル
−δ−バレロラクトンの混合物を触媒存在下で開環付加
重合させることによって製造される反応性単量体が極め
て有効であることを見出し本発明に到達した。
即ち、アルキル基を有したラクトンであるβ−メチル
−δ−バレロラクトンとε−カプロラクトンを共重合さ
せた重合体はエステル結合近傍にメチル基が存在するた
めに、ε−カプロラクトン重合体のみのものと比べて、
エステル近傍の疎水性が高まり、加水分解しにくくな
る。一方、ε−カプロラクトン重合体よりも、メチル基
を有したラクトンが共重合することにより結晶性が崩れ
るため、融点が低下するものと考えられる。
一方、従来β−メチル−δ−バレロラクトンの開環重
合は強アルカリ、強酸性触媒で進行することが知られて
いるが、重合率が低く、また、使用する触媒の量も多い
ため除去する必要があった。これはβ−メチル−δ−バ
レロラクトンの有するメチル基が立体障害を有している
ために、開環重合しにくいためである。
しかし立体障害のないε−カプロラクトンと共重合さ
せることにより立体障害が解け、再び反応性が向上する
というメリットがあり、比較的マイルドな触媒を少量添
加させることにより反応が進行し、触媒の除去も必ずし
も必要でなく、極めて工業的に有利な製法となることを
見出した。
《発明の構成》 即ち、本発明は 「下記(I)式で表されるヒドロキシアルキルモノアク
リレートまたはメタクリレート [式中、R、R1、R2およびR3は、各々水素原子またはメ
チル基を示す。] にε−カプロラクトンとβ−メチル−δ−バレロラクト
ンの混合物を反応させることを特徴とする反応性単量体
の製造方法。」 である。
(原料) 本発明の付加重合反応促進方法において、出発原料成
分であるヒドロキシアルキルアクリレートまたはメタク
リレートはアクリル酸あるいはメタクリル酸とアルキレ
ンオキサイドを触媒の存在下反応させ、蒸溜することに
より工業的に生産されている。
例えば、ヒドロキシエチルアクリレートまたはメタク
リレート、ヒドロキシプロピルアクリレートまたはメタ
クリレート、ヒドロキシブチルアクリレートまたはメタ
クリレート、ヒドロキシヘキシルアクリレートまたはメ
タクリレート、グリセリンモノアクリレートまたはメタ
クリレート、カージュラEのアクリル酸またはメタクリ
ル酸反応物等を用いることが出来る。
また、もう一方の出発原料成分はε−カプロラクトン
とβ−メチル−δ−バレロラクトンである。
工業的にはε−カプロラクトンとβ−メチル−δ−バ
レロラクトンを任意の比率で添加することが有利であ
る。
本発明で用いるε−カプロラクトンはシクロヘキサノ
ンを過酸を用いバイヤービリガー反応により酸化するこ
とによって製造することができる。
β−メチル−δ−バレロラクトンは2−ヒドロキシ−
4−メチルテトラヒドロピランを原料として製造するこ
とができる。
ε−カプロラクトンとβ−メチル−δ−バレロラクト
ンはヒドロキシアルキルアクリル酸エステルまたは、ヒ
ドロキシアルキルメタクリル酸エステル1モルに対し1
〜20モル好ましくは1〜10モル反応させる。
ヒドロキシアルキルメタクリル酸エステル1モルに対
し、2種類のラクトン1モルずつ(計2モル)を反応さ
せた場合、ヒドロキシアルキルメタクリル酸エステルの
水酸基へのラクトンの開環反応速度と生成物のラクトン
末端の水酸基へのラクトンの開環反応速度は大きく変ら
ないため反応物は式(II)で表わされる化合物である。
[式中、R、R1、R2、R3は、各々水素原子またはメチル
基であり、Ra、Rbは、各々水素原子またはメチル基のい
ずれかであり、Ra、Rbは同時にメチル基にはならない。
xは、4または5であり、nは整数であって、2を平均
としてn=0の未反応物から、n=1、2、3、4、5
・・・・の付加物が統計的に分布する。] しかしながら、これらを分離精製する必要はなく、種
々のラクトン付加物を有する単量体の混合物のままでア
クリル樹脂の合成に共重合モノマーとして用いることが
できる。
反応温度は50〜150℃好ましくは50〜130℃である。50
℃より低いと反応が遅く、150℃より高いと反応中にア
クリルの熱重合が起り、ゲル化する危険性がある。
反応系には重合禁止剤を添加することが好ましい。重
合禁止剤としてはハイドロキノン、ハイドロキノンモノ
メチルエーテル、フェノチアジン等を0.001〜5%好ま
しくは、0.05〜1.0%の範囲で用いる。
反応系には窒素のような不活性ガスを通じるとラジカ
ル重合が起りやすくなるため、全くガスを通さないか、
あるいは、空気等を通じることが反応物の熱重合を防止
するのに役立つ。
反応終了後、重合禁止剤を水洗等の手段により除去す
ることもできるが、含有したままでも差支えない用途に
対してはそのまま用いることができる。
ラクトン類の開環重合に用いる触媒としてはテトラブ
チルチタネート、テトラプロピルチタネート、テトラエ
チルチタネート等のチタン化合物、オクチル酸スズ、ジ
ブチルスズオキシド、ジブチルスズラウート等の有機ス
ズ化合物、さらには塩化第1スズ、臭化第1スズ、ヨウ
化第1スズ等のハロゲン化第1スズ、リンタングステン
酸のヘテロポリ酸等を用いることができる。
しかしこのような金属化合物を多量に添加すること
は、この目的をアクリル樹脂の共重合モノマーとして使
用する場合悪影響をおよぼすことが多い。
チタン系の触媒は比較的活性が強く目的物を得ること
が可能であるが、この触媒は、同時にエステル交換触媒
として極めて活性が強いため、反応中にエステル交換反
応が進行し、ヒドロキシアルキルアクリレートまたはヒ
ドロキシアルキルメタクリレート2モルから、多価アル
コールがはずれヒドロキシアルキルジアクリレートまた
はヒドロキシアルキルジメタクリレートを副生する。
このことは以下の反応式によって示される(2−ヒド
ロキシエチルメタクリレートの場合)。
このようなジアクリレートまたはジメタクリレートは
沸点が高いため、目的物との分離が困難である。かつこ
れらの副生物を含んだ目的物を他のアクリル酸エステル
と溶媒中でラジカル共重合させると、樹脂は三次元架橋
が生じ粘度が著るしく増大するか、さらにはゲル化に到
ってしまう。
スズ系化合物や、リンタングステン酸等の触媒はエス
テル交換反応に対し比較的活性が少ない。しかもフッ素
を除くハロゲン化第1スズを触媒として、ラクトンをヒ
ドロキシアルキルアクリル酸エステルまたはメタクリル
酸エステルに開環重合させると触媒活性が強いため、80
〜130℃の低い温度、かつ少ない触媒量で十分反応が進
行し、しかもエステル交換反応におよぼす影響は小さ
い。
これらより用いる触媒としてはスズ系触媒を用いるの
が望ましい。
これらの触媒は本発明の方法で製造されるラクトン変
性反応性単量体中に含まれたままアクリルポリオール樹
脂等の製造に用いることができる。したがって、必ずし
も除去する必要はない。
どうしても除去する必要がある場合にはキレート剤等
による吸着除去あるいは水洗等の方法によって除去する
ことができる。
反応は無溶剤で行ってもよいし、トルエン、キシレ
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等の
活性水素を持たない不活性な溶剤中で行なっても良い。
不活性な溶剤を使用するのは反応終了後の系内の反応粗
液の粘度を低下させる効果があり、かつ、反応中の温度
コントロールなどを容易にするためである。
不活性な溶剤の使用の有無は本発明の方法で得られる
反応性単量体組成物の使用目的に応じて任意に選定でき
る。すなわち、塗料等溶剤が含まれていても良いような
製品向けの場合には使用可能である。
また、不活性な溶剤は反応終了後の反応粗液に後添加
しても良い。不活性な溶剤の使用量は5〜80重量%、好
ましくは、10〜50重量%である。但し、エステル結合を
有する溶剤は好ましくない。なぜなら反応中にポリラク
トンのエステル基とエステル交換反応を起し、ヒドロキ
シアルキルアクリレートまたはメタクリレートに結合し
ていないラクトン重合体が生成する恐れがあるからであ
る。
塩化第1スズを触媒に用いる場合には、エステル交換
反応をほとんど促進しないので、エステル系の溶剤を用
いることも可能である。
用いる原料の水分は極力少ない方が好ましい。用いる
ヒドロキシアルキルアクリレートまたはメタクリレート
中の水分は、0.001〜1.0%、ラクトン中の水分は望まし
くは0.001〜0.02%の範囲である。
原料中の水分は反応中ラクトンを開環して、製品の酸
価を上昇させ、製品に悪影響をおよぼすからである。
酸価の高いラクトン変性ヒドロキシアルキルアクリル
酸エステルまたはメタクリル酸エステル、すなわち、本
発明の方法で得られる組成物中の主成分である反応性単
量体はそれ自体耐水性が悪くなり加水分解を生じやすく
なる。
また、水分はラクトンの開環反応に用いる金属触媒と
反応して触媒を不活性にしてしまう。したがって原料中
に水分が多い時は触媒を投入して反応を開始する前に減
圧下で加熱して水のみを留去する方が好ましい。
また、ラクトンは例えばモレキュラーシーブのような
脱水剤を用いて脱水してもよい。この反応において、未
反応のε−カプロラクトンの含有量は1%未満が好まし
い。しかしながら、そのとき共重合に用いた他のラクト
ン類はε−カプロラクトンより反応性が小さいため数%
〜数十%残存している場合もある。
これら未反応のラクトン類は溶剤と見なすことができ
るので特に除去する必要はない。
以下、実施例を揚げて本発明の特定な具体例を説明す
るが、本発明はこれらの実施例により限定されるもので
はない。
実施例−1 窒素導入管、温度計、冷却管、攪拌装置を備えた2リ
ットル4つ口フラスコに2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート271.2gr、ε−カプロラクトン1189.5gr、β−メ
チル−δ−バレロラクトン715.3gr、ヒドロキノンモノ
メチルエーテル1.0924gr、塩化第一スズ(1%ε−カプ
ロラクトン溶液)0.108gr仕込み、空気を拭き込みなが
ら7.5時間、115℃で反応させた。これを冷却し、取出し
て性状を調べた結果以下の通りであった。
外観(APHA) 380 〃 (20℃) 液状 酸価(mgKOH/g) 3.62 OH価 54.0 粘度(cp/45℃) 140 H2O(%) 0.074 最終生成物は、ε−カプロラクトン1.80%、β−メチ
ル−δ−バレロラクトン9.80%を含有することが確認さ
れた。
比較例−1 実施例−1と同様な装置でヒドロキシエチルアクリレ
ート132.0gr、ε−カプロラクトン870.0gr、塩化スズ
(1%ε−カプロラクトン溶液)0.30gr、ヒドロキノン
モノメチルエーテル3.28gr、を仕込み空気を拭き込みな
がら18hr120℃で反応させた。
これを冷却し、取り出して性状を調べた結果以下の通
りであった。
外観(APHA) 110 〃 (20℃) 固体 酸価(mgKOH/g) 2.12 OH価(〃) 53.40 粘度(CP/40℃) 264 水分(%) 0.008 最終生成物は白色固体でε−カプロラクトン0.3%、
ヒドロキシエチルアクリレート0.01%を含有することが
確認された。
実施例−2 窒素導入管、温度計、冷却管、攪拌装置を備えた0.5
リットル4つ口フラスコに2−ヒドロキシエチルメタク
リレート40.54gr、ε−カプロラクトン284.45gr、β−
メチル−δ−バレロラクトン78.22gr、ヒドロキノンモ
ノメチルエーテル0.20gr、塩化第一スズ(1%ε−カプ
ロラクトン溶液)2.1363gr仕込み、空気を拭き込みなが
ら12時間、115℃で反応させた。これを冷却し、取出し
て性状を調べた結果以下の通りであった。
外観(APHA) 300 〃 (20℃) 液状 酸価(mgKOH/g) 2.99 OH価 40.60 粘度(cp/45℃) 241 H2O(%) 0.036 最終生成物は、ε−カプロラクトン0.73%、β−メチ
ル−δ−バレロラクトン6.15%を含有することが確認さ
れた。
実施例−3 窒素導入管、温度計、冷却管、攪拌装置を備えた0.5
リットル4つ口フラスコに2−ヒドロキシエチルメタク
リレート40.03gr、ε−カプロラクトン208.56gr、β−
メチル−δ−バレロラクトン140.3gr、ヒドロキノンモ
ノメチルエーテル0.1983gr、塩化第一スズ(1%ε−カ
プロラクトン溶液)2.0013gr仕込み、空気を拭き込みな
がら17時間、115℃で反応させた。
これを冷却し、取出して性状を調べた結果以下の通り
であった。
外観(APHA) 300 〃 (20℃) 液状 酸価(mgKOH/g) 3.31 OH価 43.71 粘度(cp/45℃) 164 H2O(%) 0.034 最終生成物は、ε−カプロラクトン0.07%、β−メチ
ル−δ−バレロラクトン15.65%を含有することが確認
された。
実施例−4 窒素導入管、温度計、冷却管、攪拌装置を備えた0.5
リットル4つ口フラスコに2−ヒドロキシエチルメタク
リレート40.08gr、ε−カプロラクトン281.26gr、β−
メチル−δ−バレロラトン140.61gr、ヒドロキノンモノ
メチルエーテル0.25gr、塩化第一スズ(1%ε−カプロ
ラクトン溶液)2.359gr仕込み、空気を拭き込みながら1
7時間、115℃で反応させた。
これを冷却し、取出して性状を調べた結果以下の通り
であった。
外観(APHA) 300 〃 (20℃) 液状 酸価(mgKOH/g) 3.13 OH価 14.52 粘度(cp/45℃) 230 H2O(%) 0.031 最終生成物は、ε−カプロラクトン0.06%、β−メチ
ル−δ−バレロラクトン11.88%を含有することが確認
された。
実施例−5 窒素導入管、温度計、冷却管、攪拌装置を備えた0.5
リットル4つ口フラスコに2−ヒドロキシエチルメタク
リレート40.03gr、ε−カプロラクトン263.31gr、β−
メチル−δ−バレロラクトン105.33gr、ヒドロキノンモ
ノメチルエーテル0.2072gr、塩化第一スズ(1%ε−カ
プロラクトン溶液)2.0637gr仕込み、空気を拭き込みな
がら11時間、115℃で反応させた。
これを冷却し、取出して性状を調べた結果以下の通り
であった。
外観(APHA) 300 〃 (20℃) 液状 酸価(mgKOH/g) 3.03 OH価 25.15 粘度(cp/45℃) 214 H2O(%) 0.026 最終生成物は、ε−カプロラクトン0.07%、β−メチ
ル−δ−バレロラクトン10.13%を含有することが確認
された。
実施例−6 窒素導入管、温度計、冷却管、攪拌装置を備えた0.5
リットル4つ口フラスコに2−ヒドロキシエチルメタク
リレート40.01gr、ε−カプロラクトン245.58gr、β−
メチル−δ−バレロラクトン140.33gr、ヒドロキノンモ
ノメチルエーテル0.2145gr、塩化第一スズ(1%ε−カ
プロラクトン溶液)4.26gr仕込み、空気を拭き込みなが
ら13時間、115℃で反応させた。これを冷却し、取出し
て性状を調べた結果以下の通りであった。
外観(APHA) 300 〃 (20℃) 液状 酸価(mgKOH/g) 3.94 OH価 36.26 粘度(cp/45℃) 207 H2O(%) 0.029 最終生成物は、ε−カプロラクトン0.25%、β−メチ
ル−δ−バレロラクトン9.17%を含有することが確認さ
れた。
実施例−7 窒素導入管、温度計、冷却管、攪拌装置を備えた0.5
リットル4つ口フラスコに2−ヒドロキシエチルメタク
リレート40.00gr、ε−カプロラクトン245.58gr、β−
メチル−δ−バレロラクトン140.33gr、ヒドロキノンモ
ノメチルエーテル0.2180gr、塩化第一スズ(1%ε−カ
プロラクトン溶液)2.3243gr仕込み、空気を拭き込みな
がら13時間、115℃で反応させた。これを冷却し、取出
して性状を調べた結果以下の通りであった。
外観(APHA) 300 〃 (20℃) 液状 酸価(mgKOH/g) 3.03 OH価 33.19 粘度(cp/45℃) 187 H2O(%) 0.026 最終生成物は、ε−カプロラクトン0.22%、β−メチ
ル−δ−バレロラクトン10.02%を含有することが確認
された。
比較例−2 ε−カプロラクトンを使用せずに、β−メチル−δバ
レロラクトン1755.6grを使用した以外は、実施例−1と
同様の条件で反応させて液状のラクトン変性2−ヒドロ
キシエチルメタクリレートを得たが、反応混合物中には
β−メチル−δ−バレロラクトン22.50%を含有するこ
とが確認された。
比較例−3 ε−カプロラクトンを使用せずに、β−メチル−δ−
バレロラクトン1755.6grを使用した以外は、実施例−1
と同様の条件で反応させて液状のラクトン変性2−ヒド
ロキシエチルメタクリレートを得たが、反応混合物中の
未反応のβ−メチル−δ−バレロラクトンが7%未満に
なるまでには35時間以上を要した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−151537(JP,A) 特開 昭62−54711(JP,A) 特開 昭62−54717(JP,A) 特公 昭63−66307(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(I)式で表されるヒドロキシアルキ
    ルモノアクリレートまたはメタクリレート [式中、R、R1、R2およびR3は、各々水素原子またはメ
    チル基を示す。] にε−カプロラクトンとβ−メチル−δ−バレロラクト
    ンの混合物を反応させることを特徴とする反応性単量体
    の製造方法。
  2. 【請求項2】スズ化合物およびまたはチタン化合物を触
    媒として使用する特許請求の範囲第(1)項記載の反応
    性単量体の製造方法。
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